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「秋燥」を患った患者が増える、中国の病院で 

 広東省や上海でも雨が記録的に少なく、中医病院では「燥邪」や「上火」を患った患者が増えている。具体的には、口内炎の患者や、咽頭炎の患者で、中国では秋季に多くなる。上海市中医院や曙光病院など中医総合病院では、秋口特有の症状をもった患者が毎日30~40人ほど訪れてくるという。中医学の専門家は、これらの症状は軽いものが多いが、放っておくと邪気が体の内部に入り込み、症状を悪化させる場合もあるので、早めに病院に行くことを薦めている。
 気候の乾燥とともに、「上火」の症状を訴える患者も増える。特に肝火が旺盛になりやすくなるため、さらに不規則な生活と合わさって症状を悪化させている。具体的には全身に燥熱感があり、唇が乾燥し、イライラしやすいなどの症状だ。寒くなってきて、辛いものを摂取しすぎるのも問題だ。これら症状は中医学による「調理」が一般的にいいとされており、中医病院で生薬を処方してもらう市民が増えるわけだ。
 余談だが、華東地区では上海カニの季節だ。カニを食べ過ぎて体調を崩す人も少なくない。上海蟹は寒性が強いので、注意が必要だ。 

出典:新聞晩報 2004年11月9日 
担当:山之内 淳


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