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軽視できない中薬の安全性、副作用問題の再検討
中国人の中でも中薬に関する安全神話は根強いが、実際は副作用の発生しているケースが少なくない。中国における西洋薬も含めた薬全体の副作用のうち、中医薬が占める副作用は12-15%。中国国家薬品不良反応観測センターによると、中薬による副作用の多くは、注射剤によるものであるとしている。
上海薬品不良反応センターの統計によると、今年上半期に報告された薬全体の副作用件数は1289件で、そのうち中薬が関係するものは135件となっている。その多くは湿疹や嘔吐、発熱などアレルギー反応が中心。また中国国家中医薬管理局では、まず毒性がつよいといわれている5類の中薬に関して、重点的に研究を行うことになった。その中には大黄類、小柴胡類、アリストロキア酸を含む生薬などがある。また現在、中国が定めている薬典のうち、72種類に関して副作用をもたらす成分が含められているとして、製剤方法や服用法を十分に気をつける必要がある。
出典:新聞晨報 2004年11月23日
担当:山之内 淳
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