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上海でフィンランド人の17年越しの下肢慢性潰瘍が治る
中国の伝統医学である中医学でも、中医外科は上海地区で比較的有名な分野で、全国から多くの患者がやってくる。そんななかで、フィンランド人の男性が17年間患ってきた下肢慢性潰瘍の治療のために上海にやってきた。17年前、左足が突然腫れ、痛みとともに歩くこともままならない状態になった。そこで、世界各国の医師を捜して治療を試みたが、症状は改善されなかった。インターネットで検索した結果、上海の虹口区中西医結合医院に専門家がいることがわかり、病院を訪れた。病院の話によれば、去年9月に患者が訪れたときには左足は大きく腫れ、色は黒くなり、掻痒感がひどかったという。
そこで、病院は中医外科の専門家奚九一教授を中心とした治療チームを結成し、治療にあたった。治療方針は中薬による生薬治療で、内服と外用が中心。1週間治療を行った段階で、症状の改善が見れら、1ヶ月の入院治療の後にほぼ完全に治癒し、帰国後完全に歩けるようになったという。これが男性の地元で話題になり、テレビ局も取材に訪れ、彼の足を触るなどして不思議がられたそうだ。
中医外科は東洋学術出版社の季刊『中医臨床』でも96号で取り上げられている。まだ日本であまり紹介されていない分野だけに、今後の動きが注目される。
出典:青年報 2005年2月3日
担当:山之内 淳
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