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突発的な事件にも対応できる中医学の発展を目標 

 上海市で2005年中医学工作会議が開かれ、2005年度における上海の中医学が目指すプロジェクトに関して、討論が行われた。
 2003年のSARS以来、中医学の社会に対する貢献が問われ続けているが、この会議では上海中医薬大学附属曙光病院の浦東分院に伝染病に対応するために、中医伝染病臨床基地の設立が決まった。
 さらに県クラスの中医病院(中西医結合医院)に関しては、2005年から救急患者、伝染病患者を受け入れられるように政策が定められたが、これをうけて上海市では、市内の中医病院の充実をはかる。今回決まった事項は以下の通り。

1.市内の19の区・件、33の自治会などの衛生サービスセンターにおいて市民に中医学を用いた医療サービスを行えるようにする。

2.上海市内には現在8箇所の全国的に認知された中医病院があるが、2005年にはさらに1箇所重点中西医結合医院と13箇所の重点中医科を設立する。

3.現在、老中医の経験を継承するための「工作室」が市内に23箇所あるが、2005年度にはさらに10箇所増やし、ベテラン中医師の臨床経験継承に力を入れる。

4.20名の上海市優秀青年医学人材を育成し、引き続き10名の若手の優秀な中医師に全国規模の中医学の研修や研究を行わせる。

5.中医学の古典文献の整理に力を入れる。とくに古典文献のデーターベース作成は最優先課題とし、中医医院同士でのデーターベースの共有を図る。 

出典:東方早報 2005年2月18日 
担当:藤田 康介


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