中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　上海中医薬大学附属曙光病院の浦東分院が2年間の建設期間を経て完成した。上海は川を挟んで大きく浦西と浦東の２つの地区に分けられるが、今まで浦東地区には3級クラス（最上級クラス）の総合中医病院がなかった。 　新病院の総建築面積は83000平方メートル、ベッド数720床、総投資額5億人民元（約60億円）。この浦東の新病院には肝臓科、伝統中医診療センター、中医リハビリセンターなどが入る。また浦東地区の医療需要を考えて、「創傷救急センター」も併設された。年内に450床を使用し、2006年6月までに720床すべての共用を開始する。 　中医学の特色を生かすために、全国の著名な中医師である鄧鉄涛教授、任継学教授、顔徳馨教授などを顧問として迎え、若い中医師たちの育成にあたる。また27名の「曙光名医」を選定して、ベテラン中医師「老中医」工作室を設置、経験の継承に力を入れる。　

出典：中国中医薬報　2005年2月24日

担当：山之内　淳