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米国FDAが中医学の複合方剤を臨床試験へ
長らくアメリカの薬品市場に進出を試みてた中国の中医の業界にとっては福音かもしれない。
3月13日午後、中国国家中医薬管理局が行った「中医薬抗腫瘤国際化討論会」にて、さまざまな生薬が組み合わさった中国の複合処方の中薬としては初めて「双霊固本散」がFDAの審査の後、アメリカで臨床試験を行うことになったことが発表された。もし臨床試験に合格すれば、今後アメリカにおいて処方箋外の中成薬として市場に出る可能性が出てきたといえる。
一般に中薬がアメリカ市場に進出するためには、西洋医学的なさまざまな試験をパスしなくてはならないが、その中でもその薬の成分を一つ一つ明らかにしなければならない点に、複合処方の中薬はネックになっていた。
しかし、今回のケースでは、アメリカの基準における臨床試験に期待した効果が発揮されるかどうかに重点が置かれたようだ。抗がん作用の中成薬として「双霊固本散」がアメリカの臨床で成果を挙げれるかにかかっている。
いずれにしろ、今回のFDAの一つ目の関門を突破できたことは、中国の中医界では大きく取り上げられている。
出典:新聞晨報 2005年3月14日
担当:山之内 淳
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