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台湾での生薬を使ったがん治療の研究
新華社(北京)の報道によれば、台湾地区の高雄医科大学では、生薬である黄耆・黄精・桂枝・甘草・黄水茹などの生薬をナノ技術を用いてミクロ単位の顆粒にし、動物実験においてがん細胞の細胞核に注入して細胞を殺してしまう技術に成功したと発表した。2005年下半期には臨床実験を行い、5~6年後に製品化したいとしている。
この抗がんに使われる処方は、がん患者によくみられる併発症やがん細胞の成長規則を分析して配合され、造血作用を助ける黄耆、体力向上や体を温める作用がある黄精、がん細胞を抑制する作用があるといわれている黄水茹、血液の流れを促進する桂枝、各生薬の働きを高める甘草などが使われ、生薬の分子構造を傷つけないように0.5ミクロンの顆粒に加工し、がん細胞に注入する。
これまでの研究成果では、がん細胞を死亡させることに成功し、がん細胞の成長を抑えることに一定の効果がみられたという。すでに毒理学による試験を終えており、今後は人体による臨床実験を行い、今年下半期には第2期の臨床試験を行う。
出典:新華社(北京)
担当:山之内 淳
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