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中国で増えつつある生薬の宅配サービス
この写真のように、中医病院の前では、大きな袋を抱えた患者が帰りのバスを待っている風景がよく見かけられる。さらに、これら処方が調剤されるまでに長い列を待たされるというようなことは中国の中医病院では恒常化している。もし病院に煎じてもらってパックにする場合は、翌日に再び病院に行かなければならなかった。
そこで、上海の病院ではこれら生薬を宅配するサービスを本格的に始めた。処方とともに患者の氏名と住所さえ知らせればOK。すでに毎日2万人が利用しているという。送料も普通のバイク便などの送料ではお年寄りや慢性疾患の患者では負担しきれないため、低めに設定されている。このほど上海市で初めて生薬を専門に配達する「盧湾瑞金康健中薬煎送服務センター」が設立され、まず各中医病院の処方した生薬がここに集められる。そしてここから各家庭へ送られていく仕組みだ。センターにはレイオフされて再就職した40名の人たちが働いている。
ただ、薬を届けるだけあって、送り間違えのないようにそのサービスは慎重に行われている。また、病気であることを秘密にしている人も少なくないため、生薬を届ける場合も配慮を行っているようだ。
出典:新聞晩報 2005年3月22日
担当:山之内 淳
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