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胎盤は誰のもの?
中薬の世界では胎盤は良く使われる。とくに膏方では胎盤を粉にして膏方とあわせて服用することが多い。胎盤は生薬名としては「紫河車」と呼ばれ、温腎補精・益気養血の働きがあるとされている。補剤としては、中国人の間でも広く知られている。
では、その紫河車の原料となる胎盤はどこからくるのか?すでに中国衛生部は胎盤は妊婦のものであると明確に示している。その一方で胎盤の売買は行ってはならないとしている。しかし、実際には一部の妊婦の間では、胎盤には金銭的価値があるために、仮に妊婦自身が必要でなくても、病院がその分のお金を妊婦に支払うべきであると主張する人も少なくない。
法律上、胎盤は人体の組織の一部であるため、中国でも法律上・道徳上売買は禁止されており、上述のような行為は許されない。しかし、化粧品や健康食品などの重要な原料となっている胎盤は貴重で、製薬会社が引き取るケースが多い。この場合、多くは無料であるが、実際には胎盤の加工や消毒に莫大な費用がかかるため、その扱いは難しい。
出典:新聞晨報 2005年4月8日
担当:岸田憲治
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