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地区の衛生サービスセンターに中医科の設置を義務化、上海
上海では2級病院、3級病院などの総合病院に患者が殺到し、正常な診療活動を行うのに支障が出ているのを緩和するために、各地区に設置されている衛生サービスセンターの機能を高めるプロジェクトが進められている。
上海市衛生局は『上海市社区衛生サービスセンター中医医療サービス管理基本規範実施細則』を制定し、これら地域医療に役割を果たす社区衛生サービスセンターに中医科を設置することを義務付ける。そのなかで、中医に関する診療項目は少なくとも2項目以上設置しなくてはならず、診察料も日本円にすると100円前後と低く抑えられている。主な診療内容は、中薬・鍼灸・推拿のほかに、経穴注射・燻洗・吸いだま療法・刮痧なども含まれる。これにより、西洋医学だけでなく、中医学を併用した治療を促進し、中風後遺症や糖尿病、高血圧、悪性腫瘍患者のリハビリなどに積極的に活用していきたいとしている。
上海の社区衛生サービスセンターは一般に地区の住宅内に設置されており、高齢者などにとっては通院時間を節約できるために、広く受け入れられている。
出典:青年報 2005年4月19日
担当:山之内 淳
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