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中国全国名老中医、肝臓病専門家関幼波教授が亡くなる 

 中医肝臓病の専門家で、首都医科大学付属北京中医医院主任医師、教授の関幼波教授が5月13日92歳で亡くなった。
 関幼波教授は、1913年に北京で代々中医の家系で生まれ、17歳から父について医学の勉強を始める。1950年に中医聨合診療所で仕事をはじめ、1956年より北京中医院に属する。肝臓・胆嚢病の治療で有名で、そのほかにも内科・外科・小児科・耳鼻咽喉科などにも携わり、難病治療でその力を発揮した。
 関幼波教授は主に、気・血弁証を重んじ、「八綱弁証」から発展させた「十綱弁証」を主張した。さらに、痰瘀学説を重視した。1970年代には中医学に率先してコンピューターを導入し、中医の臨床経験や弁証にコンピューターを取り込む研究を行った。1980年には肝臓病を診断するコンピューターシステムを作り、北京市科学技術進歩一等奨を受賞した。また80年代には自分の臨床経験の元に、さまざまな中成薬の開発に取り組む。慢性肝炎に使う「五羚丹」、「参茸烏鶏丸」、胃潰瘍の出血に使われる「潰瘍止血粉」、口内炎の治療に使われる「粘膜潰瘍粉」など多くの処方が製品となった。さらに中医学の親善大使として、国内外の多くの専門家との交流も深かった。 

出典:中国中医薬報 2005年5月16日 
担当:藤田 康介


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