中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　浙江大学の研究グループが、浙江省磐安県大盤山にて800粒にも及ぶ野生の元胡の種子の採取に成功したと新華社が伝えた。
　生薬でおなじみの元胡は、「浙八味」のうちのひとつで、浙江省近辺では名高いものの、すでに野生種に関しては絶滅が危惧されていた。しかし、浙江大学の研究グループは、元胡の分布から、すでに四種類の野生種を発見し、現地で800に及ぶ種子の採取に成功した。現在、中国では唯一現存する野生種の種子といわれている。
　元胡は病気に弱く、栽培が難しいため、中国国内でもほとんど栽培されていない。今後、採取された種子を元に遺伝子の解析を進める。
　補足：元胡（延胡索）性質は辛・苦・温。効能：活血行気止痛　

出典：新華社　杭州　
担当：山之内　淳