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心配される中国の刻み生薬の品質
中国全国的に刻み生薬の品質低下が深刻な問題になりつつある。その典型的な例が以下のケースがよく見受けられる。
1.偽物の増加…生薬とは別の生薬を混ぜるケース。たとえば黄耆と偽って綿花の根を入れたり、天花粉と偽ってキャッサバをいれたりするケース。
2.人工的に作ったものを混ぜるケース…冬虫夏草に小麦粉をつかって形をまねたりする。海馬の中に泥を詰め込むなど。
3.「生」「熟」などの加工を規範どおりに十分に行わずに店先に並べるケース。
4.加工法自体が未熟で、品質が一様ではない。特に、中国の各地区における加工の習慣の違いによって引き起こされる場合もある。
5.中薬の切り方が規範にのっとっていない。さらに、品質のわるい生薬を混ぜる行為。
そこで中国国家食品薬品監督管理局では、2002年よりGMP承認の作業を行っており、中薬薬材の生産品質の統一を図ることになっている。2008年1月1日より、中国で生薬を製造する企業はGMPの生産条件の元で生産を行わなければならない。もし承認を取得してなければ、生産禁止になる。
出典:上海中医薬報 2004年5月13日
担当:山之内 淳
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