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8万人が青海省果洛州へ、冬虫夏草を掘りに
高値がつく冬虫夏草を掘りに、青海省果洛州などへ一攫千金を目指して人々が押し寄せている。少なく見積もってもその数は8万人、付近の人も合わせると、その数は12万人になる。
また、その収穫方法が環境にもたらす影響が懸念されている。青海省果洛州の農牧局の話によれば、採取者は冬虫夏草を傷つけないために、周りの土も一緒に掘り出し、その後を埋め戻さないために、あたりの地面は穴だらけになっているという。この環境保全地区では、毎日仮に6本の冬虫夏草を掘ったとすると、草原の損失面積は10万平方メートル以上に達するという。
希少価値が高まっているだけに、冬虫夏草の価格はうなぎのぼり。1970年代は1キロ当たり21元だったのが、今では2万元にまで上昇している。そのため、月収数百元程度の農民にとって、まさに冬虫夏草は一攫千金のシンボルとなってしまった。
しかし、その一方で環境破壊が進み、昨今中国で頻発している洪水の原因になっているともいわれている。経済の発展か、環境保全か、相変わらず難しい選択が求められている。
出典:新民晩報 2005年6月23日
担当:岸田賢治
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