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竜胆瀉肝丸で腎不全、中国で初めて賠償成立

 内モンゴル自治区の消費者が、赤峰市翁牛特旗医薬公司の中成薬「竜胆瀉肝丸」を服用して腎不全となり、裁判の結果、企業側に3.9304万元(約55万円)の損害賠償の支払いを命じる判決が出された。
 原告の消費者は、日ごろから「上火」の症状を感じていたため、1999年11月から2002年6月にかけて、腎臓病などの既往歴がない状況下で、「竜胆瀉肝丸」を服用し続けた。服用後に体調不調を訴え、病院で検査の結果慢性腎不全・間質性腎病の診断をうけた。そこで2005年4月にこの消費者は、生産した製薬会社を訴えていた。
 中国では、200あまりの製薬会社が「竜胆瀉肝丸」の中成薬の生産を行っており、すでにこれを服用した10万人が腎不全などの副作用を訴えている。その原因として、一部「竜胆瀉肝丸」には、成分として腎臓に有害な生薬「関木通」が含まれており、この生薬が腎機能に影響を与えたものと考えられている。そこで、中国政府も2003年2月28日に「竜胆瀉肝丸」の監督管理を強化する通知を出している。さらにこの年の4月に生薬「関木通」を生薬として使うことを禁止して、2005年に『薬典』からも「関木通」を排除した。 

出典:青年報  2005年7月18日 
担当:岸田賢治


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