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手術前の患者に香袋
上海市中医医院では、手術前の患者に中薬を入れた香袋を渡すユニークな治療を行っている。上海市中医医院の外科主任王約青医師の紹介によれば、一般に手術前夜の患者は、不安などが募って眠りにつきにくいことが多い。その結果、睡眠不足となり手術当日に血圧が上がったり、心悸があったりするなどして手術に影響を及ぼす場合もあるという。そこで、開竅寧神・鎮静作用のある生薬を香袋に入れて手術前の患者に持たせると、患者が眠りにつきやすくなるというもの。まさに中医学のアロマテラピーとも言える。
すでに病院では実験を繰り返し、10人一組のグループの比較では、香袋を持たせたほうが睡眠時間が2時間ほど伸びたという。この香袋を使い出したのは、中国で著名な中医による睡眠の専門家王翹楚教授。香袋には主に石菖蒲・山柰・肉豆蒄などが使われている。このにおいをかぐことによって、患者がリラックスできるというもの。
上海市中医院では、今後香袋を使う範囲を広げて、患者の精神的なリラックスに使えたらとしている。
出典:新聞晨報 2005年8月22日
担当:山之内 淳
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