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鄧鉄涛教授らが進める中医基礎研究が中国の国家プロジェクトに、研究予算約7億2000万円 

 広州中医薬大学の鄧鉄涛教授(89歳)が中心となって推進する中医基礎理論の研究が、中国国家の973プロジェクトの一環として、5200万元(約7億2000万円)の研究費用を使って行われることになった。中医学の基礎分野の研究予算としては空前の規模となっている。
 973計画とは、中国が各分野で基礎研究を重点的に行うために行うプロジェクトで、中医学もその中に入っている。広東省は中国の中でももともと中医学が盛んな風土にあり、広東省政府も中医学の振興には力を入れいる。

 臨床経験60年の鄧鉄涛教授は、1980年代から中医学の発展に様々な提言を行っており、1985年に中国政府に対して直接手紙を書いて中医学保護の必要性を提議、1986年に中国国家中医薬管理局が成立した。
 1990年には当時の江沢民国家主席に対して全国の8人の著名な老中医とともに国家中医薬管理局の機能を強めるように提言。
 1998年には、当時の朱鎔基総理に対して、中医学が直面している問題に関して、全国の8人の老中医とともに再び提言。
 2003年のSARSでは、胡錦涛総書記、呉儀副総理に対して、中医学治療の長所をアピール、この年の5月8日にはSARS治療に関して、初めての中医専門家会議が開催された。その後、SARS治療に中医学が導入されていくことになる。
 2004年には温家宝総理に対して、国家中医薬管理局の管理体制に関して意見を出している。
 
 中医基礎研究が国家重点プロジェクトに入ったニュースは、中国各地の新聞でも大きく報道されており、広州の新聞ではトップ扱いになっている。 

出典:羊城晩報、中国中医薬報など多数 
担当:岸田 賢治


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