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連翹の成分を使った鳥インフルエンザ治療薬の研究
連翹の中の成分の一つである「金絲桃素」を使って鳥インフルエンザの治療薬をつくる研究が中国で行われている。すでに中国農科院蘭州牧畜と獣薬研究所では、16羽のH5N1タイプの鳥インフルエンザに感染した鶏に対してこの成分を服用させたところ、鶏体内のウイルスが陰性になったという。もちろん、16羽の鶏は一羽も死ななかった。
ただ、この「金絲桃素」は合成に難しく、光にあたると分解しやすいという性質をもっているため、海外でも研究が行われたがうまく成功しなかった。そこで、中国では第5期5カ年計画の重点研究課題として研究を続け、5年越しでウイルスの細胞実験と体外実験、さらに家畜を対象とした実験にまでたどり着いた。
動物に対しては、餌や水のなかに「金絲桃素」を直接入れて服用させる。すでにウイルスのDNAやRNA転写に直接作用すると見られており、ウイルスの繁殖を抑えることができる。
すでに2004年12月末までに中国国家科技部の認定をうけて、家畜向けに小規模な生産が行われ、甘粛省一体では実際に使用されている。
出典:新聞晩報 2005年11月1日
担当:岸田賢治
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