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毒蛇に噛まれた患者、中医外科との併用で一命を取り留める
中国の10大毒蛇に属する五歩蛇に噛まれた30歳の蔡さんは、11月8日煙台から上海にチャーター機で移送され、中医外科で有名な上海中医薬大学付属竜華病院に緊急入院した。病院では、専門の医師をつけ、24時間患者の様態を観察させ、さらに中医外科の専門家で「上海市名中医」の称号をもつ 唐漢鈞教授 を中心に医療チームを結成、中和毒素・解毒・排毒の3つの方法で、治療法案を作成した。竜華病院では今年に入って50名ほどの毒蛇に噛まれた患者を収容している。
竜華病院中医外科主任闕華発博士によれば、五歩蛇など毒蛇に噛まれた場合、血清の役割は非常に重要だが、血清があっても完全に毒素の影響を完全になくすことは難しく、後遺症が出ないように治療するのが非常に重要だと指摘している。そのため、まず蛇に噛まれたら心臓に近い部分をし縛り、出血がない場合は切開して毒を含む血液を排出させ、傷口をしっかりと水洗いすることを病院に着くまでに行われることが大切だとしている。
中医外科 では昔から毒蛇に噛まれた場合の治療でも豊富な経験を持っており、上海でも西洋医学の病院から患者が回されてくるなど確固とした地位を確立している。一般に毒蛇に手を噛まれた場合、腕・ひじ・肩の関節を毒が超えるか否かが非常に重要になってくる。もし、肩を超えた場合、毒素が心臓にたどりつくのを防ぐのは非常に困難となる。そこで、中薬では膏薬を使い、患部の腫れを押さえ、毒の蔓延を防ぐ。すでに治療6日目にして、この患者の左手の腫れはほぼなくなり、手首が動かせるようになった。
現在、この患者の容態は安定しており、近く退院する見込みだ。
出典:新民晩報 東方早報 など各紙
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