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中医薬を使った花粉症の治療研究
上海中医薬大学の何裕民教授らのグループが研究に取り組んでいる「中薬を使った花粉症患者の体質メカニズムの研究」が、中国国家自然科学基金の研究項目として認定された。これにより、動物実験や臨床観察、流行病学的調査など花粉症が人体に与える研究と中医学による治療効果についてより深い研究が行われる。
最近、中国でも花粉症患者が増えており、5000例あまりの患者を対象に調査をしたところ、花粉と関係がある症状を訴える患者数は全体の17.8%にのぼることが分かった。すでに臨床では中医薬が幅広く応用されているが、そのメカニズムがまだ完全に解明されえておらず、治療効果も安定していないなどの問題があった。そこで、研究グループでは扶正固本作用のある中薬「敏康片」を開発、これまで191例の花粉症患者に対して6ヶ月あまり服用させたところ、症状と血液中のIgEの値の改善が見られた。そこで、今度は分子生物学の観点から、さらにそのメカニズムの解明を行いたいとしている。
出典:新華社 上海 11月15日
担当:岸田賢治
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