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漢代の医薬簡が中国最古の処方か?
甘粛省武威市博物館の程愛民副館長によれば、甘粛省博物館に現存する漢代の医薬簡92枚のうち78枚が中国国家文物局の鑑定により、中国国宝級のものであることがわかった。これらは甘粛省武威市のある東漢代初期の古墳から見つかったもので、内容は臨床医学から薬物学、鍼灸学などの分野に及ぶ。
臨床医学の内容では、病名のほかに病因や病理的記載もあり、とくに30種類ある方剤に関しては、中国最古の処方と鑑定されている。記載されていた処方は内科・外科・婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・鍼灸科など広範囲だ。薬物に関しては、100種類あまりが列記され、植物系の生薬が63種類、動物系の生薬が12種類あり、生薬の加工方法、服用方法などの記載も見られた。
鍼灸に関しても、経穴の位置、禁忌、手法などの記載があり、漢代の中医学の発展を知る上で、貴重な実物の資料といえる。
出典:新華社 2005年12月
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