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チベット医学の「水銀精錬法」が、非物質文化遺産に登録される
現代の精密な分析機器や化学的な手法を使わないで、劇毒の水銀の毒分を減らして、人体に有効な成分を取り出すチベット医学の「水銀精錬法」が、中国で初めての「非物質文化遺産」に登録された。
この水銀精錬法は、水銀加工ともいわれ、チベット語では「佐珠欽莫」と呼ばれている。チベット医学では伝統的な方法として、8世紀にチベット医学の創始者とも言われている玉妥宁瑪・雲旦貢布が記した『四部医典』に記されており、その後の医学者たちも応用してきた。
チベット語で、水銀精錬後の薬を『佐塔』と呼ばれており、チベット医学の貴重な処方のなかで、欠かせない原料の一つとなっている。
水銀の化合物は実は、現代でも中医学でも使われることがある。現在では、外用薬が中心だが、中医外科では抜毒化腐させるときなどの九一丹、五五丹などにも使われている。
出典:新華社 ラサ 2006年2月4日
担当:藤田 康介
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