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麻薬中毒患者への中医薬の応用
2006年6月26日、中国国家中薬製薬工程技術研究中心によれば、中国で純天然薬材を使った麻薬中毒患者への治療薬の開発に成功し、臨床実験により麻薬依存症再発防止にも効果があることが発表されている。
中国でも、麻薬中毒患者の治療に対しては西洋医学による単一的な治療方法が中心で、使われる医薬品は麻酔系、精神系の薬剤が多い。しかし、患者の多くはこれら薬に依存しなくてはならず、社会復帰後に麻薬に再び手を出すケースが多く見られる。
そこで、中国ではかなり以前から中医薬を導入する研究が行われていて、今回開発された中薬は延胡索・丹参・珍珠粉・人参などの成分からなり、100%生薬。
これまでに、動物実験で安全性も確認されており、薬に依存しなくてもよいほかに、肝炎や腎臓結石、胆嚢結石、喘息などの疾患を持つ麻薬依存患者にも応用できると期待されている。さらに、治療において大脳の損傷を防ぐことができ、自然の睡眠状態で依存症から抜け出すことができるという。
出典:新聞晨報 2006年7月6日
担当:岸田 賢治
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