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中医薬の標準化プロジェクトが全面開始
中医学の発展を妨げるもののひとつとして、各病院、医学者などによってその基準がまちまちであるという点がたびたび討論されている。
中国国家中医薬管理局は、《中医薬標準化発展計画2006年~2010年》を発表し、中医薬の標準化プロジェクトが始動することになった。このプロジェクトでは、2010年までにまず、500項目の中医薬の標準基準を定め、また過去に定められた基準に対しても修正を加えるというもの。
また、国際的な中医学の標準化基準についても触れられ、少なくとも3~5項目に関して、中国が中心となった標準化基準を作り上げ、少なくとも20項目の国際標準化基準に参加することを目標としている。
また、中医薬標準化の3つの柱として、1.中医薬基礎標準体系、2.中医薬技術標準体系、3.中医薬管理標準体系が挙げられている。
中国国家中医薬管理局では、これまでに120項目の中医薬標準化規範が発表されているが、これを基礎にして中国各地域での特色を取り入れて標準化する方針が打ち出されている。
中医学の国際標準化では、これまでに《経穴の名称》の国際標準草案があり、すでにWHOに提出され、国際上でも大きな影響力を持つ。しかし、中医学の現状から見ると、まだまだ標準化に取り組む意識が低く、臨床や研究、教育などの各分野においてその役目を果たしていない。
国際的な中医学の分野でも、なんとか主導権を握りたいとする中国の思惑が見え隠れしている。
出典:羊城晩報 2006年8月15日
担当:山之内 淳
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