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ドイツ、中国に生薬生産を頼らず自国で栽培へ
ドイツは年間22億米ドルの生薬を消費し、ヨーロッパでは生薬使用がもっとも多い国の一つだ。EUの中でも、生薬消費量は70%以上を占めており、60%近いドイツ人が生薬を服用したことがあるともいわれている。また、ドイツ政府の衛生部門では、約300種類の生薬の使用を認めており、約3.5万人の医師が生薬を使用していると推定されている。
そんなドイツで、生薬を自分たちで生産しようとする動きが強まっている。これは中国などから輸入される生薬が、ドイツの基準に合わず、規制が厳しいためだ。これまでにも、中国製生薬を使って農薬や殺虫剤、重金属などが検出され、摘発された事件が4件発生している。そのため、ドイツ国内の消費者団体からも中国からの輸入生薬に対しては厳しい目が向けられている。
ある農家では、すでに3軒の農家が共同で3ヘクタールの農地に生薬を栽培し、ドイツの基準にあったものを出荷する試みが行われている。政府の支持もあり、これまでに、黄芩や当帰、白菊、夏枯草などが栽培され、需要が急増しているという。
出典:中国中医薬報 2006年8月21日
担当:岸田 賢治
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