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通巻150号(Vol.38-No.3)◇読みどころ


 
【読みどころ・その1】p34~40
読みどころ新しい方剤学の提案。
汎用性のある方剤分類とは(加島雅之)

次代の漢方界を担う新進気鋭の医師・加島雅之氏が新しい「方剤学」を提案する新連載。加島氏は,「方剤は医療用漢方製剤で148,有名方剤を加えれば約300近くあるが,方剤名を覚えることすら大変な『方剤の海』を,海図もなしに適応する方剤にたどり着くことは困難で,航行に必要な海図と航路にあたる『方剤分類』を作成する必要がある」と,本連載のねらいを語る。連載の第1回では,従来の方剤分類の問題点を指摘したうえで,汎用性のある独自の方剤分類を具体的に提案する。加島氏によると「中医方剤学」の分類にも大きな問題点があるという。



  【読みどころ・その2】p42~49
読みどころ新安医学流派・「張一帖」の継承者に聞く。
山村に育まれ伝承される民間中医(李梴)

一帖(一剤)で難病を治したことから名付けられた「張一帖」。北宋時代に端を発し,新安医学を代表する家伝流派の1つである。安徽省黄山市の中心街から北東約50キロ,歙県(きゅうけん)郊外の山の中,新安江の支流・昌源河という川に張り付くようにして定潭(ていたん)村と呼ばれる集落が形成されており,ここが「張一帖」の故郷である。この村で「張一帖」の医術を継承する李梃氏が民間診療所で臨床にあたっていると知り,取材に訪れた。そこでは学院派中医とは異なる,その土地に育まれてきた民間中医の姿が浮かび上がってきた。中医学とは,地域が育んだ医学であることを改めて思い知らされる。



  【読みどころ・その3】p92~98
読みどころニッポンの漢方薬局を訪ねる。
漢方マルヘイ薬局:繁用される高貴薬とその使い方(丸山運平)

日本全国で中医学をベースにした特色溢れる薬局を紹介する新企画。ナビゲーターは東京都内で漢方薬局を展開する東西薬局グループ代表の猪越英明氏。 今回は,「くすりの町」道修町の一角に店を構える漢方薬局「漢方マルヘイ薬局」を取り上げる。店を訪れると老舗漢方薬局の店構えが印象的であるが,開局したのは1983年とのこと。ここで薬局長を務めるのが丸山運平氏。薬科大学を卒業後,大手漢方メーカー勤務を経て,1988年からこの薬局で管理薬剤師として勤める。日本中医薬研究会の創成期からのメンバーで中医学の造詣も深い。このたび,猪越氏が丸山氏の薬局を訪れ,東京ではなじみの薄い高貴薬の使い方を中心に話を聞いた。



  【読みどころ・その4】p140~147
読みどころ中国取材・衢州市中医医院。
楊継洲の故郷で息づく「楊継洲鍼灸」とその継承(金瑛)

浙江省衢州(くしゅう)は『鍼灸大成』の著者・楊継洲の故郷。この地にある衢州市中医医院の金瑛教授が「楊継洲鍼灸」を継承していることを知り取材を申し込んだ。楊継洲は鍼・灸・薬をいずれも重視した治療家として知られており,さらに選穴・取穴・手法において独特の見解をもっていたとされる。『鍼灸大成』には,当時行われていた鍼灸の経験を広く収集するだけでなく,楊家家伝の内容も盛り込まれている。金瑛教授は楊継洲の何を継承したのか,そもそも「楊継洲鍼灸」とは何なのかをうかがう。また,衢州区内の竜游という街は,現代の鍼灸の弁証論治体系を確立した邱茂良の故郷でもある。邱茂良と「楊継洲鍼灸」とのかかわりについても話をうかがった。


中医臨床 通巻150号(Vol.38-No.3)特集/皮膚疾患の中医治療

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