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通巻140号(Vol.36-No.1)◇読みどころ


 
【読みどころ・その1】p2~11
読みどころニッポンの中医臨床。
 中医学と日本漢方に違いはない(三浦於菟)

日本の中医臨床の実態に迫る企画の第2回。 今回は1980年代半ばに,中国の南京中医学院,台湾の中国医薬学院に留学して本場の中国医学を学び,帰国後は大学病院の東洋医学科で診療と教育にあたってきた三浦於菟氏(東邦大学医学部客員教授・吉祥寺東方医院院長)にお話を伺う。三浦氏は中国医学を勉強するのであれば,中医学と日本漢方の両方を学ぶよう述べ,江戸時代の医書を読み,江戸時代の医師を目指そうと力を込める。江戸時代の医師は中国から輸入していた中医書を読みこなしたうえで,日本の風土環境に合わせて臨床応用していたからだ。江戸時代の医師から学ぶべきことは多い。臨床では使いやすい古方から入って,「なぜ?」「どうして?」と疑問が湧いたら中医学の本を読むとよいなど,漢方入門の方法も示していただいた。



  【読みどころ・その2】p12~17
読みどころ腎疾患治療で世界をリード。
 中西医結合で膜性腎症治療に光(陳以平)

2013年,アメリカの腎臓病専門誌『American Journal of Kidney Diseases』に,膜性腎症に対する「参耆膜腎顆粒」の効果と安全性をみた多施設ランダム化比較試験の論文が掲載された。対照の西洋薬治療と比較して優位な結果が出たという報告である。 この研究を牽引するのが上海中医薬大学附属龍華医院の陳以平教授だ。 陳教授は1980年代から腎臓病の治療・研究に携わり,中西医結合の方法によって数々の成果を積み重ねてきた腎臓病の中医治療の代表的人物の一人である。今回,龍華医院を訪ねて本研究の概要や腎疾患治療の現状などについて話を聞いた。



  【読みどころ・その3】p114~120
読みどころエボラ出血熱に中医学が挑む。
 西アフリカ・シエラレオネで中医がエボラ出血熱を治療(杜寧)

西アフリカでエボラ出血熱が大流行している。WHOによると2015年3月4日現在,エボラ出血熱の患者23,969名,死亡者9,807名と発表されている。患者は西アフリカのギニア・リベリア・シエラレオネの3カ国で突出しており,その他,マリ・ナイジェリア・セネガル・スペイン・イギリス・アメリカなどで症例が報告されている。現時点で承認されたワクチンや治療薬はなく,蔓延を阻止するために世界各国から支援の手が差しのべられているが,米国やEU各国と並び,中国もいち早く現地に医療チームを派遣している。今回紹介するのは,解放軍第302医院が組織した第2次救援医療チームのメンバーとして,シエラレオネの首都・フリータウンに赴いた医療スタッフの手記である。中医処方を用いてエボラウイルス陽性患者45名の治療を自ら経験した貴重な記録である。



  【読みどころ・その4】p144~147
読みどころ今,なぜ運気学説なのか。
 六経弁証を五運六気から読み解く(顧植山)

筆者は,近現代の中医界は運気学説を切り捨ててしまったため,中医基本理論のうちの多くの重要な概念が説明できなくなっていると憂う。とりわけ六経弁証は中医基礎理論のなかでもきわめて重要な内容を含んでいるが,三陰三陽の概念をはっきりさせなければ,六経の本質は永遠に謎のままであるという。三陰三陽とは,自然界の陰陽離合を6つの時空に区分したものであるだけでなく,人体の気化作用を6種類に分類したものでもある。三陰三陽の開・闔・枢によって,六経それぞれの属性と特徴が決まってくるのであり,六経を五運六気という角度からみれば,六経に関する難問のほとんどを合理的に解釈することができると述べる。


中医臨床 通巻140号(Vol.36-No.1)特集/難病治療のカギ「痰」とその治療

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