サイト内キーワード検索


お問い合せ

東洋学術出版社

〒272-0021
 千葉県市川市八幡
 2-16-15-405

販売部

  TEL:047-321-4428
  FAX:047-321-4429

編集部

  TEL:047-335-6780
  FAX:047-300-0565

▼『中医臨床』プラス

« 『中医臨床』プラス トップに戻る

通巻129号(Vol.33 No.2)◇読みどころ


 

【読みどころ・その1】p2~15

読みどころ 中医を取り巻く最近の動向をピックアップ!

 巻頭企画◇プライマリ・ケアを支える中医学 ~中国リポート~

2009年に中国中央政府が新医療制度改革の方針を示して以来,中国では医療システムの構造そのものを変革する動きがダイナミックに進行中である。
改革の範囲は,健康保険,薬品価格,医療機関の機能分担,衛生サービスの質など,多岐に及ぶ。
なかでも,地域医療の充実は重要課題の1つで,この分野で中医にかかる期待は大きく,今まさに,国民医療における中医学の存在意義をアピールする絶好の機会が訪れている。
地域医療の舞台となるのは,都市部では社区サービスセンター,農村部では衛生院である。
行政サイドからは,組織の整備や人材の育成面で強力なバックアップがはかられており,地域医療の担い手として全体観を備えた中医にかかる期待は大きい。
本企画では,制度の背景を押さえつつ,北京・天津・上海の様子をリポートする。




 

【読みどころ・その2】 p32~36

読みどころ 用量によって薬の効能は大きく変わる。

 大剤の応用(第6回) 黄耆(仝小林)

臨床効果を左右するのは,処方した薬が病機に的中しているか,適切に組み合わせられているかだけでなく,用量が重要なポイントである。そう指摘する仝小林氏の連載の第6回では,黄耆を取り上げる。
近年,わが国では慢性腎不全において黄耆にクレアチニン低下作用があるという報告が相次ぎ,注目が集まっているが,仝氏は,配合が適切であれば,黄耆は様々な虚証や虚実挟雑証の幅広い範囲に使用できるという。
黄耆には,益気昇提・補気活血・収口斂瘡の作用があり,臨床各科の様々な疾患に対して有用であるが,用量の多少によって相反する効果をも発揮する。たとえば,黄耆は昇陽薬であるが,少量では血圧を上昇させ,大量では血圧を降下させるという。




 

【読みどころ・その3】p76~80

読みどころ 『傷寒論』のルーツを探る。

 『湯液経法』考(銭超塵)


現代中国の医古文研究の第一人者・北京中医薬大学の銭超塵氏による『傷寒論』研究を集大成した連載が始まる。
第1回は『湯液経法』に関する論考を掲載する。張仲景の『傷寒論』は『湯液経法』を基盤にして成立したものであり,その有力な根拠が陶弘景の『輔行訣五蔵用薬法要』(『輔行訣』)である,というのが論文の大意だ。
敦煌の莫高窟から発見された『輔行訣』の原本はすでに失われており,現在目にすることができるのは出土した書物の写本とされる。その伝本を本稿の著者である銭氏を中心とした研究チームが詳細に整理・校勘した。
本稿では『輔行訣』に記載された13首の方剤を取り上げ,『傷寒論』が『湯液経法』をベースに編纂されたものであることを解く。




 

【読みどころ・その4】p120~131

読みどころ 中医鍼灸のさらなるステップアップを目指して。

 中医鍼灸 実践へのみちすじ

ベーシックな中医弁証論治にもとづく鍼灸のさらなるステップアップを目標にした針灸症例コーナー。
中医鍼灸を学習する際に用いる教科書では,各症候別に証型を分類して,症状や治則,配穴を記載するスタイルが一般的だ。
こうした証のパターン化は教育上たいへん有用であるが,臨床との間にはギャップがあり,中級へのステップアップをはかろうとする初学者を戸惑わせている。
そこで,本欄では,教科書的な弁証論治を学んだことを前提に,さらにどんな工夫や考え方をすれば,臨床実践の幅を広げることができるのかを,症例報告を通して紹介する。
今号では,顔面神経麻痺(賀偉氏),閉経(齋藤隆裕氏),肝鬱気滞による頸・肩こり(竹市守克氏)の報告から,ステップアップのみちすじを探る。


中医臨床 通巻129号(Vol.33-No.2)特別連載/血液疾患


『中医臨床』通巻129号(Vol.33-No.2)はこちら

ページトップへ戻る