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▼『中医臨床』
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【特集/中医火神派】
火神派は,扶陽派・温陽派とも呼ばれる清代に誕生した新しい学術流派。ここ数年来,中国国内では多くの書籍・雑誌・新聞が火神派を取り上げ,大きな話題を呼んでいる。「陽気を重んじる」点を最大の特色としており,特に附子・桂枝・乾姜などの温熱薬を大量に用いながら経方を巧みに応用する。昨年から今年にかけて,火神派に強い関心をもつ数人の先生方から「代表的火神派医家の一人・山西省の李可先生に会って直接お話を伺いたい」との希望が寄せられた。そこで,当社で9月20日から5日間の研修旅行を企画し,10名の医師が参加された。研修では李可先生のほかにもう一人,火神派の中堅実力派中医・趙傑先生の臨床研修も行った。本特集では,山西研修旅行のリポートに加え,火神派の学術的背景,および火神派理論を応用した臨床報告などの関連記事・論文を集めた。
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【特別連載/膠原病】
膠原病は自己免疫性疾患であることは共通しているが,その原因・病態の本態はいまだ明らかでなく,現代医学での治療も治癒させるのではなく,病勢のコントロールと症状の緩和に努めるものである。このようななかで漢方治療はたんに症状のコントロールのみならず,西洋薬を減量し副作用を軽減させる役割を演じている。特に関節リウマチにおいては早期からの漢方治療の介入が大きなポイントであり,症状のコントロール・疾患進行の防止・副作用・経済性の面から,その意義は小さくない。
今回,代表的な膠原病およびその類縁疾患である関節リウマチ・強皮症・SLE・シェーグレン症候群・ベーチェット病を取り上げ,中医学を中心とした漢方医学的な捉え方および日本漢方の経験を交えて,治療のための方法論について紹介する。 |
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【特別連載/皮膚科疾患】
皮膚疾患は古代の文献にすでに多くの記載があるが,近年その疾病構造には変化がみられる。特にアレルギー性の皮膚疾患は古代にはあまり見られなかったものである。
今号では,編集委員の一人であり,豊富な臨床経験をもつ二宮文乃医師の考え方をもとに,中医学的な分析を加え,新しい観点から最新の漢方皮膚科学について述べる。
近年,皮膚疾患に対する西洋医学の治療は飛躍的な進歩を遂げ,ガイドラインの作成された疾患もある。しかし依然として,西洋医学の治療で奏功せず,漢方治療が必要な疾患や状況は少なくない。今回,蕁麻疹・アトピー性皮膚炎・紫外線過敏性皮膚炎の3疾患を取り上げ,これらに対する漢方治療を紹介する。 |
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【特別連載/小児科疾患〈後編〉】
前号では,小児科疾患の漢方治療のうち,感染症について紹介した。
今号では,それ以外の呼吸器・循環器・消化器・腎の分野から,漢方治療の適応となる疾患を選んで紹介する。
呼吸器疾患では気管支炎・肺炎・気管支喘息,循環器疾患では不整脈・起立性調節障害,消化器疾患では口内炎・上部消化管の異常・便秘・下痢・過敏性腸症候群・嘔吐など,腎疾患では慢性腎炎・ネフローゼ症候群を取り上げた。
各疾患について,まず簡単な西洋医学的知識を紹介したうえで,漢方治療については,中医学的な考え方と治療法をベースに,日本の漢方医学の経験を加え,さらにエビデンスデータを収載した。 |
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| 【特別連載/小児科疾患〈前篇〉】
漢方医学の入門テキスト『医学生のための漢方医学』【基礎篇】の続篇として,【臨床篇】が長期連続特集としてスタート。西洋医学的理解をベースに,中医学と日本漢方を同じ土俵にあげ,疾患別に総合的な情報を盛り込んだ新しい試み。第1回は小児科疾患,特に小児の感染症を取り上げる。 【特集/機能性ディスペプシアの治療】
近年,機能性消化管障害の分類としてRomeⅢ基準が出され,なかでも器質的病変のみられない機能性ディスペプシア(FD)が注目を集めている。臨床研究分野では,食後愁訴症候群(PDS)には六君子湯,心窩部痛症候群(EPS)には半夏瀉心湯といったエビデンスが蓄積されてきており,病名投与の有用性が一定程度示されている。一方で,患者の病態をしっかりと把握したうえでの臨機応変な処方運用の大切さも忘れてはいけない。特集ではその両方について紹介する。 |
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| 【特集/難治性疾患と絡病学】
現代科学技術を応用した中医薬の研究開発が強力に推進される中国で,近年特に熱い期待と注目を集め,国家的な研究課題となっているテーマがある。
河北医科大学医薬研究院の呉以嶺教授が確立した「絡病学」である。
本研究は,単純な理論研究に留まらず,広く難治性疾患の治療に応用可能な臨床学科となっている。
今特集では,呉以嶺教授のインタビューや基礎研究,臨床報告をはじめ,中医薬大学の学科課程として組み込まれる「絡病学」の内容(絡病の病因病機・代表方薬・弁証論治)をダイジェストする。 |
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| 【特集】医原性疾患の中医治療 西洋薬やがん放射線療法の副作用,手術後の合併症・後遺症などによって引き起こされる医原性の疾患の予防・治療において,中医は弁証論治の特色を発揮し対処している。特集では日中双方の経験にもとづき中医治療の有用性を紹介する。特に日本からの次の3つの報告に注目したい。
①離断術による医原性の難治性足潰瘍を来たした症例に対して,中医の病態認識と治療によって効果をみた。
②入院中の医原性疾患で問題となる抗がん療法,重篤な病態に対する集中管理,術直後の急性期合併症に対して漢方を用い効果をみた。
③肺がんの化学療法に伴う,悪心・嘔吐・骨髄抑制に対して針治療で効果をみた。
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| 【特集】針灸の弁証論治を考える 「針灸に弁証論治は必要なくなったのか」 中国の医療現場を研修してきた人たちからそんな疑問の声があがっている。さらに,われわれの範とすべき中国の現場や文献を見渡しても弁証論治を重視する姿勢がなかなか読み取れない。そこで,現在の中国における弁証論治の実態はどのようであるのか,針灸において弁証論治はどう位置づけられ,どのような方向をめざしているのかを明らかにするため,今回の特集を組んだ。特集では弁証論治の重要性を強調し,中国の針灸臨床の現場で活躍する4人の先生方に編集部から疑問点を投げかけ,それにお答えいただく形でそれぞれのお考えを披瀝していただいた。 |
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【特集】未病を治す 中国では今年(2007年)呉儀副総理が「中医による治未病の研究を重視する」と提言したことに象徴されるように,治未病の臨床・研究が強力に推進され始めている。日本で未病治といえば,疾病の発症前に予防するという意味を指すことが多いが,中国の中医ではさらに拡大した解釈がなされている。そこで今回の特集では中国における治未病の考え方を中心に紹介する。とりわけ北京の広安門医院では中医学の特色を発揮し,治未病を実践する臨床・教育センターとして動き始めている。広安門医院の王階院長のインタビューをはじめ,中医の魅力に溢れた未病へのアプローチを紹介する。 |
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【特集】「毒」の概念
「毒」の概念は種々あり一様ではないが,「毒」とは六淫・痰飲・瘀血・七情などが蓄積し鬱滞して,それが一定のレベルを超えたものであり,①峻烈,②頑固,③相兼ねるといった特徴がある。「毒」は,本来の病邪の特徴を残しているが,まったく異なる概念としてとらえる必要がある。近年,「毒」に対する認識は新展開を迎えており,腎病・肝病・がん・脳血管障害・リウマチなど膠原病の弁証論治において,毒邪理論が応用されている。本特集では,「毒」の意味・分類から,臨床各科における応用について紹介する。 |
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