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▼『中医臨床』
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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる 【特集】コモンディジーズの中医治療 ―排尿障害―
頻尿・尿失禁・排尿困難・尿閉などの排尿障害に対し,現代医学では疾患ごとにガイドラインが整備されており,薬物治療を中心に,行動療法や場合によっては手術などが実施されている。しかし,治療を受けても症状が十分に改善せず,悩みを抱える人は少なくない。しかもこれらの症状はいずれもQOLを著しく低下させ,特に高齢社会が進む日本において,排尿トラブルは避けて通れない課題となっている。
中医学においては,排尿障害は淋証や遺尿などの病証が該当する。淋証は頻尿・尿急迫・排尿痛を主症状とし,湿熱が下焦で鬱結し腎と膀胱の気化機能が失調することを基本病機とする。病位は膀胱と腎さらに肝・脾と関連する。
本特集では排尿障害に対する中医学・漢方・鍼灸の視点からの治療アプローチに加え,臨床現場での実際の取り組みについて紹介する。
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