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▼『中医臨床』
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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる 【特集】コモンディジーズの中医治療 ―かぜ―
中医学では古代より「正気内にあれば,邪干すべからず」と,生体側の防御機能の充実を説くとともに,傷寒論や温病学に代表される外感熱病に対する治療経験が豊富にある。未病と已病の両面に対応できる点は,現代医学とは異なる大きな特徴であり,さらに医療経済の側面からも漢方の有用性は見逃せない。中国伝統医学においては,『傷寒論』を始めとして古くからかぜ症状に対する漢方の有用性が広く認識されているが,コロナ禍を経て,感染症法上の位置付けが5類に移行したいま,本特集では「かぜ症状を訴えて医療機関を訪れる患者」を想定し,COVID-19の初期症状を含め,主に急性上気道感染症(急性上気道炎)を対象に漢方・中医学で何ができるのかを紹介する。
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