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中医臨床 通巻172号(Vol.44-No.1) 特集/コモンディジーズの中医治療―咳―

中医臨床 通巻172号(Vol.44-No.1)特集/コモンディジーズの中医治療 ―咳― 中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―咳―

咳嗽は肺の症状であり病位は肺にあるが,特に慢性化した内傷咳嗽では各臓腑の失調が影響して発症することが多いため,肺を治療するだけでは不十分で,関連臓腑の失調も整えていかねばならない。
「五臓六腑は皆,人をして咳せしむ。独り肺のみに非ざるなり」
咳嗽治療の基本原則である『素問』咳論のこの一節を,いまいちどかみしめておきたい。
本特集では,現代医学における遷延性・慢性咳嗽の治療をふまえたうえで漢方や鍼灸の役割を明らかにし,特にプライマリーケアにおける漢方治療の進め方,日本で使いやすい弁証論治の提案,鍼灸治療の実際などについて紹介する。

定価 : 本体1,600円+税


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本号の主な内容

【特集/コモンディジーズの中医治療 ―咳―】
  ■[中医診察ナビ]帯状疱疹後神経痛治療(丁元慶)
  ■[リポート]上海市新型コロナウイルス感染
中医薬防治方案(2023年第1版)
(藤田康介)
  ■[薬局取材]扶正去邪の名方・独活寄生湯に魅せられて
    (土屋幸太郎)
  ■[TCMA研修]掘り下げるべき問診情報と必要な陰性所見
    (鎌田剛)
  ■[杏林春秋]心不全に対する鍼灸治療の一例(遠藤美穂)
  ■[杏林春秋]易水派の鍼法について(足立繁久)



目次

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◆特集/コモンディジーズの中医治療 ―咳―
 ・リード(編集部)
 ・概説/現代の咳嗽(遷延性・慢性咳嗽)診療に漢方が果たせる役割(阿南栄一朗)
 ・総説/日本の臨床で役立つ遷延性・慢性咳嗽の漢方治療の実際(篠原明徳)
 ・漢方治療/東西比較でひもとく咳の漢方治療(千福貞博)
 ・中国経験/六経弁証から始める慢性咳嗽の弁証治療(馬叢叢ほか)
 ・中国文献/「三焦咳」を論治する(李伝芬ほか)
 ・鍼灸治療/成人における遷延性・慢性咳嗽の治療に鍼灸が果たせる役割(鈴木雅雄)

*新・方剤学~方剤分類と方意~/第22回/“散”の治法:治風剤⑥
  (加島雅之)
*中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治/
  滋陰活血・宣痹通絡による帯状疱疹後神経痛治療(丁元慶)
*銀座煎じ研究会/症例カンファレンス/第21回/
  不妊の体調調整(田中耕一郎ほか)
*リポート/中国政府と上海市の公式中医治療ガイドラインの動向
上海市新型コロナウイルス感染中医薬防治方案(2023年第1版)
(藤田康介)
*ショートレクチャー/漢方行動・性格心理学/第4回/
  肝うつとPMS(石川利博)
*ニッポンの漢方薬局を訪ねる㉓/土屋薬局/扶正去邪の名方・独活寄生湯に魅せられて
  (土屋幸太郎/[聞き手]猪越英明)
*乾くんの教えて!望・聞・問・切診/第16話/汗・頭・体を問う/後編
  (石井尊子)

*弁証論治トレーニング117〈味覚・嗅覚消失〉(呉澤森)
 ・回答へのコメント(呉澤森・高橋楊子)
 ・次回出題(滝沢健司)

*TCMA研修 フィードバックto the フューチャー[第10回]/
  掘り下げるべき問診情報と必要な陰性所見(鎌田剛)
*杏林春秋/鍼灸治療の適応範疇 ~心不全に対する鍼灸治療の一例~(遠藤美穂)
*杏林春秋/易水派の鍼法について ―雲岐子から羅天益まで―(足立繁久)
*針灸処方学/第13回/針灸処方における要穴(特定穴)の応用(渡邉大祐)
*仮免鍼灸臨床からの脱皮/その53/「胃や胃の気」を再考する
  /胃は六腑だが五臓並みの扱いを受けていると思われる案件(北上貴史)
*鍼灸百話/第56話/膀胱経の経脈病証構築の試み(篠原昭二)
*近況雑感/山本勝司氏の死を悼む(浅川要)

*未病を治す知恵54/動態ゼロコロナ対策の終焉(藤田康介)
*追悼/中医学のすべてを体現した老中医・路志正先生のご逝去を悼む(編集部)
*書籍紹介/『症例でわかる東洋医学 読体術』(仙頭正四郎著)
*書籍紹介/『精神科学・分析心理学による精神・心身の漢方・中医学』(石川利博著)

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