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中医臨床 通巻141号(Vol.36-No.2) 特集/難病治療のもう一つのカギ「瘀血」とその治療

中医臨床 通巻141号(Vol.36-No.2)特集/難病治療のもう一つのカギ「瘀血」とその治療</font> 特集/難病治療のもう一つのカギ「瘀血」とその治療
瘀血の概念は『黄帝内経』が嚆矢となり,『傷寒・金匱』が基礎を築き,歴代医家によって少しずつ掘り下げられてきたが,その概念が整理され,盛んに研究されるようになるのは清代になってからである。その代表は王清任(『医林改錯』)と唐容川(『血証論』)である。
瘀血は体内の血液が瘀滞し,流れないものをいい,経脈外に溢れて体内に溜まったり,血がスムーズにめぐらず経脈内でふさがったり,臓腑組織内に溜まったりした血液を指す。瘀血はおもに血のめぐりの不良によって発生するが,気虚・気滞・血寒・血熱・痰濁・外傷などはすべて血のめぐりを阻害する原因となる。また瘀血は病理産物であるとともに,新たな血瘀を生む発病因子にもなるため,複雑かつ多方面に影響が及び,多くの難病を引き起こす。そのため中医学では「久病は絡に入る」「久病に瘀多し」「頑疾に瘀血多し」「瘀は百病を生む」といわれる。
今号では,本誌の「中医診察ナビゲーション」で連載中の山東中医薬大学の丁元慶教授に,瘀血の概念とその治療についてコンパクトに概説していただいた。また瘀血証の難治性疾患治療では周仲瑛・顔徳馨という2人の国医大師の経験を中国の文献から紹介した。また日本からは玉嶋貞宏先生と吉澤和希先生にそれぞれ瘀血の絡んだ疾患の症例を報告していただいた。病因別特集の第3弾!

定価 : 本体1,571円+税


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本号の主な内容

【特集/難病治療のもう一つのカギ「瘀血」とその治療】
■[巻頭インタビュー]宋以前傷寒論の世界に魅せられて(岡田研吉)
■[インタビュー]経方には方証相応があり,確実な効果がある(黄煌)
■[新連載]乾くんの中医学手帳「教えて! 中薬学」(石井尊子)
■[座談会]弁証論治の鍼の臨床力〈前篇〉(浅川要ほか)
■[インタビュー]穴性論と鍼灸の弁証論治(徐斌)

bird.jpg本号の読みどころ

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■ニッポンの中医臨床。
 宋以前傷寒論の世界に魅せられて(岡田研吉)


■中国における経方派の旗手が語る。
 経方には方証相応があり,確実な効果がある(黄煌)


■国医大師が示す中医がん治療の考え方と対策。
 中医がん治療の基本的な考え方(周仲瑛)


■やはり薬性と同一の穴性はない。
 穴性論と鍼灸の弁証論治(徐斌)


目次

⇒目次をPDFで見るPDFでご覧になれます


巻頭インタビュー
 ニッポンの中医臨床 岡田研吉先生に聞く「読みどころ」を見る
    宋以前傷寒論の世界に魅せられて(編集部)


インタビュー
 南京中医薬大学・黄煌教授に聞く「読みどころ」を見る
    経方には方証相応があり,確実な効果がある(編集部)

寄稿/なぜ経方を普及させようとするのか(黄煌)

特集/難病治療のもう一つのカギ「瘀血」とその治療
 リード(編集部)
 概説/瘀血の概念とその治療(丁元慶)
 治療/周仲瑛教授による求因法を応用した疑難病の治療経験(韓旭ほか)
 治療/顔徳馨教授による気血病機学説を応用した難病治療の経験(李露露ほか)
 臨床報告/視覚異常・軽度の意識障害を伴うレイノー症状に漢方治療が奏効した1例(玉嶋貞宏・大谷知穂)
 臨床報告/瘀血の治療を組み合わせて応用した症例(吉澤和希)
新連載/漢方医学と中医学の架け橋/現代漢方の源流(奈良和彦・田中耕一郎)

*中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治
   清肝瀉火による肝経風火証の片頭痛治療(丁元慶)
*興味深い論文/中医がん治療の基本的な考え方(周仲瑛ほか)「読みどころ」を見る
*興味深い論文/宋代の薬局方から―古代の中薬製薬技術とその智恵(王世民ほか)
*興味深い論文/苦寒薬の薬効と弊害〈後篇〉(李玉潔ほか)

*中医病証の源流考/第6回/水気病〈後篇〉(姜徳友ほか)
*杏林春秋/卵巣刺激周期に合わせた中医治療(張立也)
*杏林春秋/経方医学臨床録〈13〉(江部洋一郎)
*新連載/乾くんの中医学手帳「教えて!中薬学」/1.自然の産物が,なぜ薬になったの?(石井尊子)
*古典に学ぶ/張錫純の石膏の「主産乳」について―『医学衷中参西録』から(岡部佐重)

*名医の養生道・後篇/張錫純と蒲松齢(楊璞)
*未病を治す智恵23/『中医薬健康サービス発展計画(2015~2020年)』にみる中国の新たな政策(藤田康介)

*弁証論治トレーニング/86〈体温の調節がうまくできない〉(高橋楊子・呉澤森)
*座談会/「東京中医鍼灸センター」設立から11年/弁証論治の鍼の臨床力〈前篇〉(浅川要・北川洋三・中田紅美・宮本繁)
*INTERVIEW/南京中医薬大学・徐斌教授に聞く/穴性論と鍼灸の弁証論治(編集部)「読みどころ」を見る

*穴性論/いま,穴性を問う ~日本の臨床に適合した穴性構築に向けて~
   第14穴/後渓(金子朝彦・岩渕浩司・田辺義典・髙士将典・李昇昊)

*仮免鍼灸臨床からの脱皮/その22
  「梅核気」を検証する/イコール暗記の落とし穴(2)~「梅核気=半夏厚朴湯≒痰気鬱結」~(北上貴史)
*鍼灸百話/第25話/逆子に対する至陰への温灸の無効例(篠原昭二)

読者の声
*論文撤回のお知らせ(栗林秀樹)
*書籍紹介/『漢方学舎白熱教室 入門編』大野修嗣著
*書籍紹介/『こども漢方』草鹿砥宗隆・佐藤大輔著
*書籍紹介/『本草経集注訳注 第一巻』家本誠一著

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