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中医臨床 通巻126号(Vol.32-No.3) 特別連載/腎疾患

中医臨床 通巻126号(Vol.32-No.3)特別連載/腎疾患 【特別連載/腎疾患】
  近年,腎疾患においては慢性腎臓病(CKD)への対策の必要性が叫ばれ,現在では国際分類ができ,病期を1~5のステージに分類した診断基準が確立されている。
  中医学ではこれまで,症状の顕在化しないCKDの初期から中期までを疾患として認識することは困難であったが,容易にステージが診断できるようになった現在,それに伴った新しい治療法が開発されることが期待される。
  現時点でも,CKD3までであれば中医学的治療が大いに期待できるうえ,CKD4の段階でも症例によっては透析導入に至る時間を延長できる可能性がある。
  さらに透析に入ったとしても,それに伴うさまざまな症候に対して中医学は有用な方法を提供できると期待される。
  今号では,慢性腎炎・ネフローゼ症候群・慢性腎不全・透析中の漢方治療・小児慢性腎疾患を取り上げ,腎疾患に対する中医学・漢方の治療の実際を紹介する。

定価 : 本体1,571円+税


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本号の主な内容
【特別連載/腎疾患】
■[新企画]漢方エキス製剤の中医学的運用
■[大剤の応用]熟地黄(仝小林)
■[国医大師・朱良春先生の臨床]張錫純方による中風治療
■[鍼灸特集]不眠
■[私の鍼灸補瀉手技]隣接補瀉論(金子朝彦)
■[弁証論治トレーニング]十二指腸潰瘍(呉澤森・高橋楊子)


bird.jpg本号の読みどころ

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■中医学で難病に挑む。
 化痰排膿法を主治としたCOPDの症例(木田正博)


■『傷寒論』にまつわる疑問。
 『宋板傷寒論』の特徴って何だろう(別府正志)


■「日本的中医針灸」確立へ,教科書から臨床へのステップアップ。
 鍼灸特集 不眠の鍼灸治療


■私の鍼灸補瀉手技
 隣接補瀉論(金子朝彦)



目次

⇒目次をPDFで見るPDFでご覧になれます


【特別連載/腎疾患】
   (医学生のための漢方医学【臨床篇】編集委員会)
 ◆総論 腎疾患における中医学・漢方治療
 ◆各論 慢性腎炎
 ◆各論 ネフローゼ症候群
 ◆各論 慢性腎不全
 ◆各論 透析中の漢方治療
 ◆各論 小児慢性腎疾患の漢方治療

大剤の応用 第3回 熟地黄(仝小林)
中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治
  清熱化痰による不眠治療(丁元慶)
師に学ぶ 国医大師・路志正先生6
  治病は「平」を目標とする(李福海)

杏林春秋
  化痰排膿法を主治とした慢性閉塞性肺疾患の症例(木田正博)「読みどころ」を見る
  経方医学臨床録〈4〉(江部洋一郎)

難病・奇病に挑む杜雨茂教授の臨床[第2回]
  喜唾(しきりに唾液を吐く)(趙天才・董正華)
『傷寒論』方薬解説 大陥胸湯証〈後篇〉(聶恵民)
医大師・朱良春先生の臨床4 張錫純方による中風治療(邱志濟)

新企画 漢方エキス製剤の中医学的運用
  氷食症の病態に附子理中湯+半夏瀉心湯が奏効した1例(渡邊善一郎)
  食欲低下・全身倦怠感を伴う眩暈に半夏白朮天麻湯が奏効した1例(滝沢健司)
  麻痺性イレウスに茯苓飲合半夏厚朴湯が著効した1例(加島雅之)
  慢性下痢・浮腫に五苓散が著効した1例(吉澤和希)

続・張錫純研究会リポート 張錫純の「活血薬」の使い方(坂井由美)
興味深い論文
  補肝のすすめ(周仲瑛)
  「通陽不在温,而在利小便」の臨床経験(鮑艶挙・孫婷婷・呂文良ほか)
  歯痕がみられても虚とはかぎらない(李軍・周海哲)

中国図書集散史と医学古典の伝承 第1回
  中国の図書集散の歴史と医書(岩井祐泉)
『傷寒論』講座 『傷寒論』にまつわる疑問[第4回]
  『宋板傷寒論』の特徴って何だろう
    ――宋板篇 その1――(別府正志)「読みどころ」を見る

内経入門 第3回
  『内経』にはどのようなことが書いてあるの?(斉藤宗則)
未病を治す智恵⑧ 秋の養生(藤田康介)

針灸特集 ■不 眠■「読みどころ」を見る
  不眠の基礎知識(荒井勝彦)
  1 交通事故による頸椎捻挫に伴う不眠の1症例(遠藤美穂)
  2 異病同治により改善した不眠症の1症例(山田春菜)
  3 術後疼痛入院患者の不眠に対して百会と太陽の刺鍼が有効であった1例(鈴木聡・向井雄高・野瀬由圭里)

弁証論治トレーニング71〈十二指腸潰瘍〉
  回答へのコメント(呉澤森・高橋楊子)
  次回出題(高橋楊子)

リレー連載 私の鍼灸補瀉手技 第2回 隣接補瀉論(金子朝彦)「読みどころ」を見る
興味深い症例
  糖尿病性腎症に対する鍼灸・漢方併用治療の1症例(盧華)
興味深い研究報告
  月経随伴症状(月経痛)に対する鍼灸治療の有効性(中村真理)
仮免鍼灸臨床からの脱皮 その7「逆子=三陰交・至陰」を検証する
  逆子治療における弁証の優位性について(塚田こずえ)
奥義開陳 程莘農が伝える鍼灸における3つの要
  (三)得気(楊金生・程凱ほか)
鍼灸百話 第10話 顎関節症に内庭が効く?!(篠原昭二)

寄稿 被曝者への湯液・鍼灸治療
   ―中国における再生不良性貧血の治療経験から―(邵輝・藤井正道)
リポート  2011年中医学ネットワーク(TCMN)夏合宿レポート
       (坂屋尚子・田中豊・長谷川聡子ほか)
近況雑感 至陰の灸(浅川要)

書籍紹介 『山本巌の臨床漢方』(上下巻)(坂東正造・福冨稔明編著)
        『日本鍼灸の診断学』(有馬義貴・森洋平編著)

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