|
▼『中医臨床』
« 『中医臨床』 トップに戻る
中医臨床 通巻121号(Vol.31-No.2) 特別連載/心身症
|
【特別連載/心身症】
中医学や漢方医学では,心身症を扱う機会が非常に多い。
しかし中医学的に心身症という分野を新しく設定する意味はない。
中医学の概念では心と身体を切り離して考えないからだ。
そこで今回は,西洋医学的に心身症に分類される疾患を,中医学的にどのように把握し,治療していくかに重点をおいて紹介する。
消化管機能異常ではFDとIBS,循環器では不整脈,呼吸器では心因性咳嗽,神経系では頭痛,泌尿器では過活動性膀胱・慢性前立腺炎を取り上げ,さらに生薬の有する向精神薬としての作用に着目した。
ほとんどの疾患には心理的な要因が存在しており,その意味でも中医学の考え方は役立つはずである。
|
本号の主な内容
【特別連載/心身症】
心身症と中医学・漢方/消化管機能異常/不整脈/心因性咳嗽/頭痛/過活動性膀胱・慢性前立腺炎/向精神作用のある漢方薬
|
■[杏林春秋]慢性腎不全に対する養腎降濁湯の効果〈前篇〉
■[興味深い症例]寒熱錯雑の弁証論治―多汗症の症例―
■ インタビュー 平馬直樹先生に聞く
[中医学の魅力]いまなぜ日本中医学会なのか
■[鍼灸特集]顔面痛
■[中医学Q&A]
■[仮免鍼灸臨床からの脱皮]その2
「盗汗=陰虚」の短絡思考からの離脱 |
目次
⇒目次をPDFで見る
【特別連載/心身症】
◆総論/心身症と中医学・漢方
◆消化器領域/消化管機能異常
◆循環器領域/不整脈
◆呼吸器領域/心因性咳嗽
◆神経系領域/頭痛
◆泌尿器領域/過活動性膀胱・慢性前立腺炎
◆生薬・漢方/向精神作用のある漢方薬
* インタビュー/
平馬医院 日本医科大学 平馬直樹先生に聞く
中医学の魅力/第6回/いまなぜ日本中医学会なのか(編集部)
☞全文を掲載しています
* 中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治
1つの原因だけに囚われず多角的に疾患を捉える
―雷頭風・側頭動脈炎性失明―(丁元慶)
* 興味深い症例
寒熱錯雑の弁証論治 ―多汗症の症例―(篠原明徳)
* 興味深い症例/精神疾患に対する温胆湯の応用(向井誠)
* 杏林春秋
慢性腎不全に対する養腎降濁湯の効果〈前篇〉(江部洋一郎)
* 中医学Q&A
弁証論治ってなに?(別府正志)
温病と傷寒はどのような違いがあるの?(加島雅之)
平補平瀉ってなに? (王財源)
* 師に学ぶ/国医大師・路志正先生1
心疾患を治療する鍵は気機の調理(李福海)
* リポート/国医大師・郭子光教授来日講演会
――日本中医学研究会――(編集部)
* 『傷寒論』方薬解説/陽虚兼水証(後篇)(聶恵民)
* リポート/日中伝統医学における診断の最前線
―中日中医診断学研究学術研究討論会―(編集部)
* リポート/中医火神派の伝承者・盧崇漢先生講演会
盧氏火神派の用薬法 [扶陽瀉下法による腎不全の治療](編集部)
* 話題/国医大師・鄧鉄涛 語る
中医学が未来医学に 継承から発展へ
* 書籍紹介/『三大法則で解き明かす漢方・中医学入門』(梁哲成著)
* Report/ISOにおける中国伝統医学の標準化の動き(1)
中国の伝統医学国家戦略(関隆志ほか)
* 周仲瑛教授の中医診断技法/その⑨/症例(郭立中)
* 未病を治す智恵③/上海万博にみる未来の中医学(藤田康介)
* 弁証論治トレーニング66/高血圧
回答へのコメント(高橋楊子・呉澤森)
次回出題「腰椎椎間板ヘルニア」(呉澤森)
* 針灸特集 顔面痛
顔面痛の基礎知識 (荒井勝彦)
①帯状疱疹後の頭顔面痛の鍼灸治療(河原保裕)
②朱氏頭皮針治療からのアプローチ(高橋正夫)
③三叉神経痛の鍼灸治療(西田皓一)
④武連仲教授の調神通絡法を用いた三叉神経痛の治療(張樹霞ほか)
* 仮免鍼灸臨床からの脱皮/その2 「盗汗=陰虚」を検証する
「盗汗=陰虚」の短絡思考からの離脱
―寝汗が冷や汗に変わる前に―(金本貴行)
* 中医鍼灸研修生奮闘記
効果を経験して中医鍼灸の理解を深める(宮本直子)
* 鍼灸百話/第5話/ストレスと胸脇苦満(篠原昭二)
ページトップへ戻る
|