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中医臨床 通巻114号(Vol.29-No.3) 特集/難治性疾患と絡病学

中医臨床 通巻114号 特集/難治性疾患と絡病学(Vol.29-No.3)【特集/難治性疾患と絡病学】
現代科学技術を応用した中医薬の研究開発が強力に推進される中国で,近年特に熱い期待と注目を集め,国家的な研究課題となっているテーマがある。
河北医科大学医薬研究院の呉以嶺教授が確立した「絡病学」である。
本研究は,単純な理論研究に留まらず,広く難治性疾患の治療に応用可能な臨床学科となっている。
今特集では,呉以嶺教授のインタビューや基礎研究,臨床報告をはじめ,中医薬大学の学科課程として組み込まれる「絡病学」の内容(絡病の病因病機・代表方薬・弁証論治)をダイジェストする。

定価 : 本体1,571円+税


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本号の主な内容
【特集/難治性疾患と絡病学】
 [インタビュー]呉以嶺教授に聞く
     「難治性疾患を治療する画期的新学説―絡病理論」
 絡病の病因病機
 代表方薬
 弁証論治
 応用経験
 絡病学説と三維立体網絡系統
■[難治性疾患に挑む]
   姜興俊先生の重症非開放性脳損傷に対する中医治療
■[症例報告]潰瘍性大腸炎
■[文化と歴史]現代中医のルーツ・新安医学
■[弁トレ]心窩部および左背部の激痛
■[新・学生のための針灸臨床講座]頭痛
■[脈診講座]四診を通じて病気の標本を決める


本誌より
 ⇒【リポート】 第6回日本中医学交流会大会(p146~p148)


◆読者の声
理論的にも臨床的にもすぐれていて、過去の号を比較しても抜群という印象をもっています。

(東京都、医師、H)



目次

⇒目次をPDFで見る

【特集/難治性疾患と絡病学】
 ●インタビュー 難治性疾患を治療する画期的新学説―絡病理論
          ――河北医科大学医薬研究院・呉以嶺教授に聞く
 ◆基本理論 絡病学説と三維立体網絡系統(呉以嶺)
 ◆概説① 絡病の病因病機
 ◆概説② 絡病治療の代表的な中薬・方剤
 ◆概説③ 絡病理論の臨床応用
 ◆症例報告 絡病理論の応用経験 呉以嶺

興味深い症例
*同一患者における同病異治
    ――潰瘍性大腸炎の症例―― (篠原明徳)
*胃潰瘍を伴った右肩背部激痛に治肩背拘急方が奏功した一例

 (上桝次郎)


*中医火神派への接近② 呉茱萸の運用―奔豚を中心に― 

(小髙修司)

*興味深い論文  六味地黄丸における茯苓・沢潟の意義

 (黄徳超・李媛)

*古典に学ぶ  張錫純の代赭石の配合応用
    ――『医学衷中参西録』から  (岡部佐重)

*私の診察日記(22) (風間洋一)

*中国の方証相対研究  方証弁証と方証対応とは異なる (趙厚睿)
*経方の魅力  経方について学生との討論(4) (黄煌)
*『傷寒論』方薬解説  麻黄湯 禁忌[2] (聶恵民)
*文化と歴史  現代中医のルーツ・新安医学 (朱長剛)
*周仲瑛教授の中医診断技法――その③ (郭立中)

生薬コラム13 生薬の選び方・使い方 ―人参― (小松新平)
    私はこう使う 臨床応用のコツ (入江祥史・小根山隆祥)

*COLUMN 世界の動き イタリアにおける中医学(2)

難治性疾患に挑む 交通事故後の意識不明・昏睡54日の症例
    ―姜興俊先生の重症非開放性脳損傷に対する中医治療

 (丁霜紅)


インタビュー
     WHO伝統医学所所長・張小瑞(Xiaorui Zhang)医師に聞く
        WHO・伝統医学の統一基準制定に向けて (編集部)

リポート
  *第22回医学生のための漢方医学セミナー (編集部)
  *第6回日本中医学交流会大会 (編集部)
  *2008年中医学ネットワーク(TCMN)夏大会 (瀬尾港二)

*新・学生のための針灸臨床講座  第8回 頭痛(1)  (兵頭 明)
*日本で活かす中医針灸のススメ(2)
    治療効果をあげる触媒・督脈通陽法 (藤井正道)
*実践的脈診講座  テーマ②:四診を通して病気の標本を把握する 

(山田勝則)


*弁証論治トレーニング59〈心窩部および左背部の激痛〉
   回答へのコメント (呉澤森・高橋楊子)
   次回出題 湿疹・眼痛・顔面の痺れ (高橋楊子)

針灸質問コーナー
   104 手太陰肺経と足厥陰肝経はどこで接続するのか? (左合昌美)
   105 中医薬用語に親しむ工夫 (金本貴行)

*針灸の弁証論治 こんな患者が来たらどうしますか《第13回》
   慢性咽頭炎・梅核気

*近況雑感 経別について考える (浅川 要)
*書評 『健康で美しくなる美容鍼灸』(北川毅著) (浅川 要)
*書籍紹介 『図解・症例 アトピー性皮膚炎の漢方治療』(二宮文乃著)

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