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中医臨床 通巻113号(Vol.29-No.2) 特集/医原性疾患の中医治療
| 【特集】医原性疾患の中医治療 西洋薬やがん放射線療法の副作用,手術後の合併症・後遺症などによって引き起こされる医原性の疾患の予防・治療において,中医は弁証論治の特色を発揮し対処している。特集では日中双方の経験にもとづき中医治療の有用性を紹介する。特に日本からの次の3つの報告に注目したい。
①離断術による医原性の難治性足潰瘍を来たした症例に対して,中医の病態認識と治療によって効果をみた。
②入院中の医原性疾患で問題となる抗がん療法,重篤な病態に対する集中管理,術直後の急性期合併症に対して漢方を用い効果をみた。
③肺がんの化学療法に伴う,悪心・嘔吐・骨髄抑制に対して針治療で効果をみた。
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本号の主な内容
【特集/医原性疾患の中医治療】
■趾離断術後の創傷治癒不全の症例
■重症入院患者への漢方の応用
■肺がん化学療法副作用への針治療
■抗がん剤副作用に和法を応用
■ステロイド依存性皮膚炎
■薬原性偽証
■脳外科術後合併症 ほか
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■[症例報告]急性汎発性湿疹 (姜興俊)
■[中国の方証相対研究]方証相応の理論と研究価値
■[『傷寒論』方薬解説]麻黄湯禁例
■[針灸の弁証論治]理・法・方・穴・術の運用
■[実践的脈診講座]四診合参して配穴と補瀉の加減を決める
■[新連載]日本の風土に合った中医針灸の運用
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目次
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【特集/医原性疾患の中医治療】
* 趾離断術後の創傷治癒不全の症例(篠原明徳・三枝晃子)
* 重症入院患者の医原性疾患に対する漢方の応用(加島雅之)
* 肺がんの化学療法副作用に対する針治療(鎌田剛・川久保勳・湊口信也)
* 中国における医原性疾患と中医―邢哲斌教授に聞く
* 抗がん剤副作用に和法を応用(王彦暉)
* ステロイド依存性皮膚炎の弁証論治(蔡 希)
* 薬原性の偽証(黎 欣)
* 脳外科術後合併症の中医治療(樊永平)
* 興味深い症例/急性汎発性湿疹(姜興俊)
難治の眩暈への新しい対処法 ―中医火神派への接近― (小髙修司)
陰虚の症例(江部洋一郎)
いかに東洋医学をリハビリテーションに活用していくか(西村 豊)
* 中国の方証相対研究/ 「方証相応」の理論と研究価値(王 欣)
* 経方の魅力/経方について学生との討論(3)(黄 煌)
* 『傷寒論』方薬解説/麻黄湯 禁忌[1](聶恵民)
* 興味深い論文/湿熱体質と疾患の関係(蒋 燕)
* 生薬コラム<12>/
・生薬の選び方・使い方/―黄柏―(小松新平)
・私はこう使う・臨床応用のコツ(風間洋一・笛木司・李頌華)
* リポート/長春を訪れて―これからの漢方医療の潮流を考える(坂井由美)
* リポート/肥後の国で続く漢方セミナー 第16回阿蘇シンポジウム(編集部)
* 周仲瑛教授の中医診断技法―その②(郭立中)
* コラム/世界の動き/イタリアにおける中医学(1)
新連載
* [講座]針灸の弁証論治①/理・法・方・穴・術の運用(何金森)
* 日本で活かす中医針灸のススメ(1)日本の風土に合わせた運用 (藤井正道・早川敏弘)
* 実践的脈診講座 テーマ①/四診合参して配穴と補瀉の加減を決める(山田勝則)
* 新・学生のための針灸臨床講座 第7回 耳鳴り・難聴(2)(兵頭 明)
* 興味深い針灸症例/めまいの針灸治療(益田 尚)
* 著者に聞く/『脈診』―基礎知識と実践ガイド―の著者 山田勝則先生
脈象の基準を定め 脈理を把握した脈診を (編集部)
* 弁証論治トレーニング<58>〈疲れやすい〉
・回答へのコメント(高橋楊子・呉澤森)
・次回出題 心窩部および左背部の激痛(呉澤森)
* 針灸質問コーナー
101/原穴に留止する原気(左合昌美)
102/聞診の応用(金本貴行)
103/「ツボ」の呼称の由来(浅川 要)
* 杏林春秋/経筋システムと経別(西田皓一)
* 中医臨床小説/老中医の診察室/第43回/
暑病は弁証して陽明・少陽を見分け 古方を用いて寒熱・温涼を調節する(柯雪帆)
* 書籍紹介 『漢方ポケット図鑑』/宮原桂著
『漢方・中医学講座 ―鍼灸編 DVDで学ぶ鍼灸実技』/入江祥史・加賀稔著
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