『新版・高齢者のための漢方診療』
目 次
新版のまえがき
序章 漢方医学
1 日本には確固たる伝統医学の体系はない
2 日本の伝統医学は一旦滅びたものを新しく作り上げた医学
3 世界的には中医学が主要な地位を確立している
4 エビデンスは中医学が漢方を凌駕している
第1章 老年期症候群およびフレイルと漢方・中医学」
1 老年期症候群とフレイル
2 Frailty に陥った高齢者を早期に発見し,適切な介入を行うことが大切
3 中医学のフレイル ~八味地黄丸の適応より~
4 フレイルと人参養栄湯
5 高齢者医療における漢方のエビデンス
第2章 認知症
1 世界で初めて認知症を正確に記述したのはアルツハイマー博士ではない!
2 加味温胆湯は認知機能を有意に改善する
3 抑肝散のBPSD,ADL の改善効果に着目せよ
4 加味帰脾湯はBPSD および望ましい感情表現を回復
第3章 便秘
高齢者の便秘には麻子仁丸を使え!
第4章 誤嚥性肺炎
仮性球麻痺の誤嚥性肺炎は半夏厚朴湯で予防できる!
第5章 下気道感染
第6章 食欲不振
六君子湯と香蘇散
第7章 感冒,新型コロナ,インフルエンザ
1 一般の感冒
2 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)
3 インフルエンザ
第8章 ウイルス性腸炎
第9章 高齢者の疼痛
第10章 冷え症
第11章 熱中症,脱水
第12章 泌尿器疾患(頻尿,尿路感染)
第13章 免疫低下(多剤耐性菌など)
第14章 老人性瘙痒症
第15章 脳卒中後のリハビリテーション
第16章 不眠
第17章 漢方の有害事象
第18章 終末期医療と漢方
1 オランダの積極的安楽死
2 私の両親の場合
3 寝たきりの行き倒れ
4 脾胃の働きの不可逆的消失を寿命の尺度に
引用文献/新版のあとがき/索引
中医学道場
①気血津液弁証
②五臓六腑弁証
③六経弁証
④八綱弁証
コラム
[1]麻子仁丸の著効例
[2]漢方の併用について
[3]六君子湯と四君子湯
[4]風邪と感冒
[5]小柴胡湯についてもう少し
[6]甘草の薬効
[7]慢性疲労症候群に漢方は効くのか?