実践東洋医学[第1巻 診断篇]
目次
序
本書を読むにあたって
第1章 総論―東洋医学とはどのような医学なのか
1.東洋医学体系の特徴
①歴史的特徴
②理論体系の特徴
2.東洋医学理論の特徴
①機能を重視する
②関連性を重視する
③万物は移り変わり,循環している
3.基本的病態―発病・邪と正気・虚実・証
①発病の考え方と基本的病態像
②病態の表現,証とはなにか―病気をどのように考えていくのか
第2章 東洋医学の診断方法
1.診断の基礎
①診察方法
②病とはなにか
③証とはなにか
2.四診の実際
A.自覚症状の把握―問診について
B.身体状態の観察―望・聞・切診について
①望診
②聞診
③切診
3.舌診
①舌診の概要
②舌質の診断
③舌苔の診断
4.脈診
①脈診の方法
②正常な脈象
③病的脈象
第3章 主要症状の診断
Ⅰ 全身症状
1.寒熱症状
①寒症状と熱症状
②寒熱症状の分類
2.発汗症状(汗証)
①発汗の仕組みと病態
②病的発汗の病態
3.頭部顔面症状
①眩暈と目昏
②頭部・頭髪症状
③眼症状
④鼻症状
⑤耳症状
⑥咽頭口唇症状
⑦歯と歯齦症状
4.排便・排尿異常
1.便秘
①便秘の基本病態
②便秘の各病態
2.下痢
①下痢の基本的病態
②下痢の各病態
3.排尿異常症状
5.胃腸症状
①食欲と味覚の異常
②悪心・嘔吐・噯気・吃逆
③口燥・口渇と唾液異常
④胸焼け
6.胸部症状
①咳嗽と痰
②動悸
③嗄声と失声
7.睡眠異常
①不眠
②嗜眠
Ⅱ 疼痛症状
1.疼痛の基本病態
①実証の疼痛
②虚証の疼痛
2.重要疼痛の病態
①胃痛(胃脘痛・心下痛)
②頭痛の病態と方剤
③痺証(痹証)
3.各種疼痛の病態
①胸痛
②脇痛(季肋部痛)
③腹痛
④身体全身痛
⑤四肢痛
⑥腰痛
Ⅲ 月経異常
1.月経の生理
①月経の問診
②正常月経の生理
③月経周期の生体変化と治療原則
2.月経異常の病態
①月経異常の基本的病態
②月経痛
③月経先期
④月経後期
⑤過多月経
⑥過少月経
⑦月経不定期
用語解説
方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
用語索引
方剤索引
column
中医学という言葉の意味するもの
わが国の伝統医学の名称について
「物語能力をどう育てるか」という記事に寄せて
西洋医学と医学用語
「学」より「術」へ―東洋医学の学習法
伝統的な診察方法
弁証という言葉
十問歌について
仮神の実例
「医は意なり」
脈診の習得
悪寒・さむけと冷え
ほてりとのぼせの違い
盗汗という名称について
西洋薬の睡眠薬と漢方薬
虚証疼痛の病理-栄えざれば則ち痛むとは-
「痛」字の字義と「通」について
更年期障害について