『経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説』(第3版)
序(安井廣迪)
まえがき
緒 論 経方医学の出発点 |
『傷寒論』の成立について
『傷寒論』と『内経』の関係
『傷寒雑病論』の系譜
薬用量に関する問題
経方のための本草書
方証相対について
総 論 |
人体の構造と機能
冷えからみた経方的生理構造
気について
気の構成
気の流れ
人体構造の概観
外殻の構造
[皮][肌][腠理][膜]
胸・膈・心下の役割
臓腑の生理
[胃と脾][守胃機能][肺][胆と肝][小腸]
◆ 表裏・陰陽・内外の概念について
気の流れ
外殻における衛気
衛気の分類
衛気の循環
1.後通の衛気
2.前通の衛気
◆足のほてりについて
3.脈外の衛気および脈中の血
◆血の流れをコントロールする肺の機能
◆肺の粛降路について
◆表水と裏水の排出路について
4.肌中の衛気
◆胃気の頭部・顔面部への直達路について
◆いわゆる「三焦」について
小柴胡湯証の病理
気の病理
悪風・悪寒
発熱
邪正闘争
汗
◆経方的な邪の伝変について
脈の遅数
◆脈の遅数を決定する因子について―ショック症状
脈の浮沈
◆気虚と陽虚―質と量より
◆狭義の気(熱)の産生について
◆生薬の面から
◆結論
◆補足
腹 診
経方的腹診
腹診のすすめ方
腹診による治療法
1.胸・膈・心下の昇降異常
2.肺の宣散・粛降の異常
3.心下部の抵抗・圧痛
4.季肋部の抵抗・圧痛
5.腹直筋の緊張・圧痛
6.腹部の抵抗・圧痛
7.腹部の悸
8.背部の抵抗・圧痛
処方解説 |
桂枝湯
桂枝湯証の総論
風邪の存在する桂枝湯証
[陽浮陰弱][自汗][悪風・悪寒][発熱]
◆風邪の伝変について
◆胃気の上昇について
[脈浮緩]
風邪の存在しない桂枝湯証
[営衛不和][妊娠]
無汗の桂枝湯証
[上衝][奔豚]
◆心下と気の昇降出入について
◆脈の浮沈について
[無汗而小便反少]
桂枝湯の条文解説
◆胃気の頭顔部への直達路について
◆胃中の痰熱について
◆身疼痛について
◆『傷寒論』と臓腑弁証について
◆太陽病と霍乱病の違いについて
◆温病学説について
◆太陰病と少陰病について
桂枝湯補足とまとめ
[脈][自汗][中風][悪風・悪寒][発熱]
◆邪正闘争における胃気の鼓舞について
桂枝湯の構成
桂枝
◆麻痺・疼痛・腫脹などについて
芍薬
大棗
生姜
◆補腎に対する経方の考え方
甘草
甘草の守胃作用
亡陽―四逆湯類
伏陽―乾姜附子湯類
四逆湯類
四逆湯
四逆加人参湯
茯苓四逆湯
茯苓
通脈四逆湯
通脈四逆加猪胆汁湯
猪胆汁
乾姜附子湯(白通湯)類
乾姜附子湯
白通湯・白通加猪胆汁湯
葱白
甘草乾姜湯・芍薬甘草湯・芍薬甘草附子湯
◆広義の傷寒・狭義の傷寒について
甘草乾姜湯
芍薬甘草附子湯
附 録 |
営衛不和
風邪の存在しない営衛不和の桂枝湯証
風邪の存在しない桂枝湯証の「自汗」について
営衛不和における発熱
四逆湯と白通湯
四逆湯類・白通湯類(乾姜附子湯類)の条文
亡陽証と伏陽証
四逆湯類の処方内容
乾姜附子湯,白通湯類の処方内容
煎じ方
自覚的「冷え」と他覚的「厥冷」について
亡 陽
亡陽について(汗出,発熱,脈浮,厥冷,清穀下利)
亡陽証,あるいは真寒仮熱について
伏陽証
伏陽について
伏陽証「脈緊の少陰病」
白通湯の処方解説
亡陽証,伏陽証における甘草の有無について
少陰病篇における補足
あとがき
索引