▼書籍のご案内-目次

宋以前傷寒論考

森立之研究会の歩み 〈岩井祐泉〉

鼎談 〈小髙修司(司会)・岡田研吉・牧角和宏〉
 漢方研究の道を歩き出したきっかけ
 古代『傷寒論』と宋代以降の『傷寒論』を見分けるポイント
 『宋板傷寒論』の成り立ちとさまざまな『傷寒論』
 『宋板傷寒論』の特徴と研究意義
 これまで理解できなかった条文がわかるようになった
 少陽病、半表半裏と和法について
 『宋板傷寒論』以降に変化した陽明病の治療方針
 陽病・陰病に対する治療原則の変遷
 『傷寒論』が論じる病態変化、「六経提綱証」と「時系列傷寒」
 用薬の違いから『傷寒論』を検証する
 発汗剤として用いられていた附子
 『宋板傷寒論』の処方全体からわかること
 条文比較を通して治療方針の変遷を追う
 くつがえる『傷寒論』の常識
   ①「主る」「宜し」「属す」に違いはない
   ②「証と処方は鍵と鍵穴」ではない
   ③ 条文が六病位を移動している事実
   ④「併病」と「合病」に違いはない
 病態概念を基本とした臨床の優位性
 今後の漢方研究への提言と今後の目標    ほか


各論1 〈岡田研吉〉
 旧方に始まる経方の発展
 『小品方』に登場する名医と、異なる流派の存在
 『宋本傷寒論』に引き継がれた辛甘派―後序の検討
 『医心方』に残る古代の傷寒の治療法
 『諸病源候論』と『太平聖恵方』         ほか


各論2 〈牧角和宏〉
 1.『宋板傷寒論』(明・趙開美本)について
 2.『傷寒論』のいくつかのテキストについて
 3.傷寒三陰三陽の病態論について
 4.『宋板傷寒論』の特殊性 
 5.『宋板傷寒論』後序について


各論3 〈小髙修司〉
 1.蘇軾(東坡居士)を通して宋代の医学・養生を考える
 2.隋唐代以前の用薬法について考える
 3.八味丸と六味丸の方意を歴史的に考える
 4.桂枝と桂枝湯を考える
 5.五苓散考
 6.「留飲・宿食 + 風寒邪」の自験から考えたこと
 7.柴胡と前胡
 8.敦煌古医籍に見る「肝」の治法について


     >>>さらに詳しい目次を見る(PDF)