宋以前傷寒論考
森立之研究会の歩み 〈岩井祐泉〉
鼎談 〈小髙修司(司会)・岡田研吉・牧角和宏〉
漢方研究の道を歩き出したきっかけ
古代『傷寒論』と宋代以降の『傷寒論』を見分けるポイント
『宋板傷寒論』の成り立ちとさまざまな『傷寒論』
『宋板傷寒論』の特徴と研究意義
これまで理解できなかった条文がわかるようになった
少陽病、半表半裏と和法について
『宋板傷寒論』以降に変化した陽明病の治療方針
陽病・陰病に対する治療原則の変遷
『傷寒論』が論じる病態変化、「六経提綱証」と「時系列傷寒」
用薬の違いから『傷寒論』を検証する
発汗剤として用いられていた附子
『宋板傷寒論』の処方全体からわかること
条文比較を通して治療方針の変遷を追う
くつがえる『傷寒論』の常識
①「主る」「宜し」「属す」に違いはない
②「証と処方は鍵と鍵穴」ではない
③ 条文が六病位を移動している事実
④「併病」と「合病」に違いはない
病態概念を基本とした臨床の優位性
今後の漢方研究への提言と今後の目標 ほか
各論1 〈岡田研吉〉
旧方に始まる経方の発展
『小品方』に登場する名医と、異なる流派の存在
『宋本傷寒論』に引き継がれた辛甘派―後序の検討
『医心方』に残る古代の傷寒の治療法
『諸病源候論』と『太平聖恵方』 ほか
各論2 〈牧角和宏〉
1.『宋板傷寒論』(明・趙開美本)について
2.『傷寒論』のいくつかのテキストについて
3.傷寒三陰三陽の病態論について
4.『宋板傷寒論』の特殊性
5.『宋板傷寒論』後序について
各論3 〈小髙修司〉
1.蘇軾(東坡居士)を通して宋代の医学・養生を考える
2.隋唐代以前の用薬法について考える
3.八味丸と六味丸の方意を歴史的に考える
4.桂枝と桂枝湯を考える
5.五苓散考
6.「留飲・宿食 + 風寒邪」の自験から考えたこと
7.柴胡と前胡
8.敦煌古医籍に見る「肝」の治法について
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