第1章 工具書
第1節 工具書の役割とその範囲
第2節 字典と辞典
第3節 漢字の注音
第4節 常用の字典・辞典
第5節 類書と叢書
第6節 索引
第2章 句読
第1節 どうして句読を重視するのか
第2節 誤読例
文章の理解不足の例/語法の知識不足の例/音韻の理解不足の例
第3節 どのようにして断句するか
反復してよく内容を考え、文意が通じるよう努める/本文自体から内証を
探し出すべきである/古い注釈を参考にする/虚詞に着目する
第3章 語法
第1節 実詞
名詞/動詞/形容詞/数量詞
第2節 常用される虚詞の意味と用例
1.代名詞
「之」「其」「者」「所」「或」「無(无)」「莫」「是」「斯」「何」「奚」「曷」「胡」「安」
「孰」
2.副詞
「益」「悉」「但」「一」「既」「方」「将」「向」「蓋」「乃(廼)」「無乃」「母乃」「庶」
「誠」「信」「良」「非」「弗・未・毋・勿」「相」
3.前置詞
「以」「於(于)」「為」「与」
4.接続詞
「而」「則」「然」「雖」「且」「因」「苟」「若」
5.語気詞
「也」「矣」「焉」「耳」「爾」「乎」「耶・邪」「歟・与」「哉」
6.兼詞
「諸」「盍(闔)」「曷」「旃」
第3節 文
1.文成分(文の構成要素)
文の定義と文成分/主語と述語の間の「之」の作用
2.判断文
判断文の特徴/古代漢語の判断文の中の「是」の意義/
「非」と「乃」の述語に対する修飾
3.受身文
4.語順
目的語の前置/前置詞「以」による目的語前置/述語の前置/
連体修飾語の位置
5.省略
主語の省略/述語の省略/目的語の省略/
前置詞およびその目的語の省略
6.古代漢語によく見られる文型
「如~何」「若~何」「奈~何」(~をいかんせん)/「何有於~」(何ぞ~に
おいて有らん) /「何~之有」(何の~か之有らん)/「得無~乎」
(~無きを得んや)/「不亦~乎」(また~ならずや)
第4章 訓詁学
第1節 訓詁学とは
第2節 訓詁学の内容
字詞(文字・単語)の解釈 /語法の説明/句読の分析/修辞の説明/
大意の解釈・中心となる思想の説明
第3節 伝注訓詁の体例と方法
1.伝注訓詁の体例
伝/注/解/疏/箋/正義/章句/集解
2.訓詁の術語と方法 191
某、某也(某は、某なり)/ 曰・為・謂之/猶/謂/貌/言/
之言・之為言/当作・当為/読若・読如・読為・読曰
第4節 訓詁の運用方法
文字の構造を分析して語義を把握する/古音にもとづき語義を分析
する/句読を明らかにする/語義の古今の変化に注意する/
語法と修辞に注意する
第5章 古韻
第1節 なぜ古韻学を学習しなければならないか
第2節 古音の韻部の帰納法
第3節 『内経』の古韻を研究する意義
第4節 『内経』の韻例
第6章 目録学
第1節 目録学を学ぶ意味
第2節 目録学とは何か
第3節 目録の種類と範囲
第4節 四部分類の内容
第5節 常用書目
第7章 版本と校勘
第1節 版本の由来および歴史
第2節 古書の版本
1.版本の形式
2.版本の名称
木版印刷の状況による区分/木版印刷の単位による区分/刻書の
時代による区分/木版印刷以外の区分/善本・珍本・校本・注本
3.どのようにして版本を選択するか
4.『黄帝内経』の版本
第3節 校勘について
1.古書の錯誤例
錯簡/倒文(誤倒)/譌文・訛文(譌字・訛字)/ 奪文(脱文・脱字)/
衍文(衍字)/誤文/誤改
2.古書を校勘するための根拠
その本の内在関係により校勘する/多くの書物の異文により校勘する/
訓詁・仮借の理論により校勘する/文字学の知識により校勘する
3.校勘の具体的方法
付章 漢字
第1節 漢字の起源
第2節 漢字の発展
1.造字方法の改良
2.字形の変遷 甲骨文字/金文/篆書/隷書/楷書・草書・行書/
簡化字
第3節 漢字の構造
象形/指事/会意/形声/転注/仮借
第4節 通仮字
第5節 古今字
累増字/区別字
第6節 異体字
第7節 繁簡字