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針灸手技学


王序

黄序

邱序

I 部 基本手技

第1節 刺針手技概論
 1 刺針手技の定義・範囲・臨床的意義
  1.刺針手技の定義
  2.刺針手技の範囲
  3.刺針手技の臨床的意義
 2 刺針手技の総則としての陰陽の調和
 3 経脈の通調は刺針手技の根本
 4 刺針感応と刺針手技との関係
  1.得気の追求が刺針手技の基本
  2.得気の種類と相応する手技
   (1)患者が自覚する得気
   (2)得気の種類
   (3)術者が察知する得気
    ・だるさ(酸)・しびれ感(麻)・はれぼったさ(脹)・触電感・さざ波状の
     針感・痛感・冷感,熱感
  3.針感の獲得,維持,識別
   (1)候気法
   (2)催気法
   (3)守気法
   (4)弁気法
  4.針感の伝導
   (1)行気法と針感の伝導
   (2)針感伝導といくつかの問題
   (3)接気通経法
 5 弁証と刺針手技との関係
  1.八綱弁証と手技
  2.臓腑経絡弁証と手技
  3.因人制宜(個体差)と手技
 6 分層操作と手技の手順

第2節 刺針操作の一般的プロセス
 1 持針法(針の持ち方)
  1.針体の固定
  2.調神走息
 2 刺入法
  1.速刺法
  2.捻進法
 3 針向法(針の方向)
  1.通経導気
  2.透穴調気
  3.催気・守気
 4 深浅法(刺入の探さ)
 5 留針法
  1.留針による候気
  2.留針による調気
  3.留針による逐邪扶正
  4.留針による補瀉の援助
 6 抜針法
  1.快速抜針法
  2.緩慢抜針法
 7 透六法
 8 治神法
  1.刺針前の調神
  2.刺針後の守神
 9 刺針手技の練習
  1.指力訓練法
   (1)提插練習法
   (2)捻転練習法
   (3)搗顫練習法
  2.掌力練習法
  3.気力練習法
  4.術者の健康維持
   (1)養気法
   (2)調神法
   (3)固精法
  焦勉斎の「運掌練気法」

第3節 刺針の基本手技
 1 提挿法
  1.単成提挿法
  2.提挿と捻転を結合する方法
  3.提挿と呼呼を結合する方法
 2 捻転法
 3 導気法

第4節 刺針手技の補助動作
 1 揣法
 2 切法
 3 爪法
 4 循法
 5 摂法
 6 捫法
 7 按法
 8 搓法
 9 飛法
 10 弾法
 11 刮法
 12 弩法
 13 盤法
 14 抽添去
 15 動法
 16 揺法
 17 擺法
 18 搗法
 19 顫法
 20 倒法
 21 敲法

第5節 単式補瀉手技
 1 捻転補瀉法
 2 提挿補瀉法
 3 迎随補瀉法
 4 徐疾補瀉去
 5 呼吸補瀉法
 6 開闔補瀉法
 7 九六補瀉去
 8 営衛補瀉法
 9 大補大瀉法
 10 平補平瀉法

第6節 複式補瀉手技
 1 焼山火法
 2 透天涼法
 3 進火補法と進水瀉法
 4 陽中隠陰法と陰中隠陰法
 5 青龍擺尾法
 6 白虎揺頭法
 7 蒼亀探穴法
 8 赤鳳迎源法
 9 龍虎交戦法
 10 龍虎昇降法
 11 子午搗臼法
 12 進気法と運気法
 13 納気法
 14 提気法
 15 留気法

第7節 九刺・十二刺・五刺
 1 九刺
  1.輸刺法
  2.遠道刺法
  3.経刺法
  4.絡刺法
  5.分刺法
  6.大瀉刺法
  7.毛刺法
  8.巨刺法・繆刺法
  9.サイ刺法
 2 十二刺
  1.偶刺法
  2.報刺法
  3.恢刺法
  4.斉刺法
  5.揚刺法
  6.直針刺法
  7.輸刺法
  8.短刺法
  9.浮刺法
  10.陰刺法
  11.傍針刺法
  12.贊刺
 3 五刺
  1.半刺法
  2.豹文刺法
  3.関刺法
  4.合谷刺
  5.輸刺法

II 部 名医たちの刺針手技

【1】 承淡安の刺針手技
  1.刺針後の手技
  2.一般的に行われている新針法
  3.抜針時の手技
  4.得気と補瀉

【2】 陸痩燕の刺針手技
  1.手技を3つに分ける
  2.作用を3つに分ける
  3.目的を2つに分ける
  4.5種類の行気法を考察する
  5.「焼山火」と「透天涼」の研究
  6.刺激の強弱は単に「薬剤量」として捉える
  7.留針の補瀉は手技により決まる

【3】 任作田の刺針手技
  1.八法神針
  2.経験十法

【4】 焦勉斎の刺針手技
  1.呼吸補瀉法
  2.焼山火・透天涼の操作方法
   (1)焼山火の操作方法
   (2)透天涼の操作方法
   (3)解説

【5】 鄭毓琳の熱補涼瀉の刺針八法
  1.熱補涼瀉手技
   (1)熱補手技
   (2)涼瀉手技
  2.刺針八法
   (1)二竜戯珠
   (2)喜鵲登梅
   (3)老驢拉磨
   (4)金鉤釣魚
   (5)白蛇吐信
   (6)怪蠎翻身
   (7)金鶏啄米
   (8)鼠爪刺法

【6】 管正斉の初級および高級補瀉手技
  1.初級補瀉手技
   (1)補法
   (2)瀉法
  2.高級補瀉手技
   (1)焼山火
   (2)透天涼

【7】 陳応竜の子午補瀉と提挿補瀉法
  1.子午補瀉
   (1)補瀉の基数
   (2)補は雀啄を,瀉は揺針を補なう
   (3)捻針方法
   (4)捻針の方向
  2.提挿補瀉
   (1)提挿の補法
   (2)提挿の瀉法

【8】 王楽亭の十二透刺法
  1.透刺法の作用と特長
  2.十二透穴方
   (1)十二透穴方の形成と組成
   (2)十二透穴方の臨未応用
   (3)透すべきは充分透し,法に従う

【9】 鄭魁山の刺針手技
  1.刺針前の準備
  2.刺入法
  3.得気法
  4.補瀉手技
   (1)熱補法
   (2)涼瀉法
  5.守気法

【10】 司徒鈴の刺針補瀉法
  1.補法の操作
  2.瀉法の操作
  3.平補平瀉法の操作

【11】 彭静山の練針三法
  1.練臂運掌法
  2.水面練針法
  3.竜鳳持針法と無痛刺入法

【12】 黄羨明の守神運針法

【13】 楊甲三の毫針片手刺入法
  1.空圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  2.角度圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  3.捻圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  4.連続圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント

【14】 師懐堂の刺針手技
  1.捻針法
  2.提挿法
  3.補瀉手技
   (1)補法
   (2)瀉法
   (3)平補平瀉法
  4.滞針手技

【15】 郭效宗の刺針手技
  1.有効点
  2.得気効能
  3.三通
  4.神経型の分類
  5.手技
   (1)補法
   (2)瀉法
   (3)平刺法
  6.治療時期
  7.留針法

【16】 石学敏の刺針手技
  1.捻転補瀉の手技量学的研究
   (1)理論研究
   (2)臨床的な検査研究
    ・椎骨・脳底動脈への供血不足に対する治療・胆石症の治療
    ・虚血性心疾患の治療
  2.提挿補瀉が主の醒脳開竅法

【17】 馮潤身の透刺法
  1.透刺の方向による分類
   (1)単向透刺法
   (2)多向透刺法
   (3)往復透刺法
   (4)囲針透刺法
  2.透刺の角度による分類
   (1)沿皮透刺法
   (2)垂直透刺法
   (3)斜向透刺法
  3.透刺する経脈による分類
   (1)沿一の経脈への透刺
   (2)重なる経脈への透刺
  4.透刺の例
   ・地倉透頬革・ダン中透巨闕・天枢透肓兪・天井透臂臑・養老透通里

【18】 陳克彦の徐疾手技
  1.徐疾補瀉手技の具体的操作方法
  2.徐疾補瀉手技の臨床応用
   (1)抗癌剤の副作用を治療する
   (2)外科手術後の吸収熱を治療する
   (3)頭皮針と組み合わせて高血圧を治療する

【19】 高玉椿の抜針手技
  1.一般的な抜針法
  2.虚証での抜針法
  3.実証での抜針法
  4.昇提抜針法
  5.下降抜針法
  6.特殊按針法

【20】 劉天健の運気行針法
  1.運気行針手技の理論
  2.練気の方法
  3.運気行針法を応用するときの注意事項
  4.運気行針の手技

【21】 方吉慶のフェニックスの翔き補瀉法
  1.刺針手技の基本操作
   (1)刺入は1に取穴の正確さ,2に素速さ,3に無痛
   (2)快速振顫動作

【22】 張信の滞針術
  1.滞針術
  2.螺旋弧度刮針法
  3.臨床的意義
  4.臨床応用
   ・脱肛・偏頭痛・中風
  5.操作のポイント

【23】 孫明一の呼吸法で経気を激発させる方法
  1.呼吸法の具休的操作方法
   (1)呼吸法
   (2)催針気法
   (3)補法
   (4)瀉法
   (5)説明
  2.呼吸法の臨床体得

【24】 姜揖君の五刺法
  1.「半刺」は皮気を取り,肺に応じる
  2.「豹紋刺」は経路の血を取り,心に応じる
  3.「合谷刺」は肌痺を取り,脾に応じる
  4.「関刺」は筋痺を取り,肝に応じる。慎んで血を出すなかれ
  5.「輸刺」は骨痺を取り,腎に応じる

III 部 手技に関する研究と手技の発展略史

第1節 現代の刺針に手技に関する研究
 1 実験研究
  1.体温におよほす影響
  2.血管運動におよほす影響
  3.血液成分や尿中ホルモンにおよほす影響
  4.補瀉手技とサーモグラム
  5.補瀉手技の皮膚電位におよほす影響
  6.刺針補瀉の環状ヌクレオチド乃び内分泌におよぼす影響
 2 臨床研究
  1.消化器系
  2.心血管系
  3.呼吸器系
  4.泌尿器系
  5.生殖器系
  6.内分泌系
  7.免疫系
  8.自律神経系
 3 刺針手技と循経感伝
  1.循経感伝の誘発
  2.循経感伝の制御
  3.循経感伝の阻止

第2節 手技の発展略史
 1 刺針手技の起源
  1.伏羲の九針とその手技
  2.針具と手技は同時に発生し,発展を共にした
 2 刺針手技の形成
  1.『黄帝内経』は刺針手技の基礎を築いた
  2.『難経』は刺針手技の形成を促進した
  3.春秋戦国から三国時代までの名医と針灸手技
 3 刺針手技の発展
  1.刺針手技の初期の発展段階
  2.刺針手技の興隆期
  3.刺針手技の衰退と再興