まえがき
第1章 醒脳開竅法による中風の治療
I 概説
1 中風治療の歴史的経緯と現況
2 「醒脳開竅法」の登場
II 醒脳開竅野法の基本理論
1 醒脳開竅法の理論的根拠
2 醒脳開竅法の学術的特長と3つの創案
1.病因病機に見られる継承と新しい解釈
2.選穴と配穴に見られる継承と新しい解釈
3.刺針の方向と深さ,刺針手技上に見られる継承と新しい解釈
III 醒脳開竅法の治則・処方・操作
IV 中風後遺症と合併症の治療
・口眼歪斜(中枢性顔面神経麻痺)
・失語
・肩関節痛
・内反尖足
・失明
・難聴
・構語障害・嚥下困難(仮性球麻痺)
・便秘
・癃閉(尿貯溜)
・小便点滴(尿失禁)
・褥瘡(I~III度)
第2章 中風理論の歴史的沿革
1 『内経』に見られる中風理論
1.病変機序に関する記載
2.予防・保養に関する記載
2 『傷寒雑病論』・『金匱要略』中風歴節脈証併治に見られる中風理論
3 『甲乙経』に見られる中風理論
4 隋・唐から宋代に見られる中風理論
5 金元時代に見られる中風理論
6 明・清代に見られる中風理論
7 王安道による中風理論
8 張景岳の説
9 清代から近代に見られる中風理論
10 今日の弁証の根拠とされる張山雷の説
11 王肯堂,王清任,李中梓の説
12 「中風前兆」
第3章 中風の病因病機
1.五志過極,化火生風
2.陰虚陽亢,陰陽失調
3.飲食不節,労倦内傷
4.正気不足,経脈空虚
第4章 歴代針灸法の紹介
1.針灸医師の条件
2.組織器官の内在関係,谷,谿について
3.治療前の要求
4.厥逆の部分的な症状と治療原則
5.病変部位と治療原則との関係
6.痿証の治療
7.巨刺法の弁証根拠,絡病による厥の治療原則
8.病因,病痛部位と治療選穴との関係
9.維筋相交について
10.厥逆の発病メカニズム
11.胃気と肌肉との関係
12.中風の病位とその治療原則
13.『玉龍歌』の中風治療3穴
14.『百症賦』の中風要穴
15.『通玄指要賦』の諸穴の効能
16.『聖済総録』の灸による中風治療
17.『普済方』の灸による中風治療
18.『針灸大成』の中風前兆の対処法
19.初期の中風に対する救急刺針法
20.中風後遺症の治療法
21.『針灸大成』の中風分類とその治療
22.『医宗金鑑』の中風治療穴
23.現代中風治療の常用配穴
第5章 醒脳開竅法の臨床効果の分析
1.症例選択
2.臨床資料分析
3.治療効果
第6章 醒脳開竅法の基礎実験研究
1 電気生理学的観察