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2006年11月 アーカイブ

2006年11月16日

中医食療方-病気に効く薬膳


■薬膳とは 
 薬膳は特別の料理ですか? 
 食物にも寒性と熱性があります――四性 
 酸・苦・甘・辛・鹹という五味について 
 五臓六腑と食物――帰経 
 薬膳の位置づけ 
 食物の禁忌について 
 薬膳の原則「弁証施膳」
 
■体質と薬膳 
 体質とは 
 体質の分類 
 1.陽虚体質の薬膳 
   韮菜炒蝦仁(えびとにらのにんにく炒め) 
   肉桂粥(肉桂と黒砂糖の粥)
 2.陰虚体質の薬膳 
   菠菜豆腐湯(ほうれんそうと豆腐のスープ)
   桑杞茶(桑の実と枸杞のお茶)
 3.気血両虚体質の薬膳 
   当帰牛尾巴湯(当帰と牛テールのスープ)
   阿膠棗(なつめの阿膠煮)
 4.気滞血瘀体質の薬膳 
   三七燉鶏蛋(鶏卵の三七煮)
   蘿葡油菜蕎麦麺(だいこんと菜の花のそば)
 5.脾虚湿困体質の薬膳
   茯苓薏苡仁粥(茯苓とはと麦の粥)
   泥鰍豇豆湯(どじょうとささげのスープ)
 6.湿熱体質の薬膳 
   鮭魚燉豆腐(さけと豆腐のスープ煮) 
   粟豆粥(雑穀と豆の粥)

第一章 体質別の食療方

第二章 症状別の食療方
 
■疲労・倦怠感 
 1.気血両虚証の疲労・倦怠感 
   竜眼洋参飲(竜眼肉とにんじんの飲み物)
   茘枝紅棗湯(ライチとなつめの飲み物)
 2.脾虚湿困証の疲労・倦怠感 
   山薬薏苡仁粥(山薬とはと麦の粥)
   小豆冬瓜粥(あずきととうがんの粥)
 3.暑熱傷気証の疲労・倦怠感 
   冬瓜煮鴨(とうがんと鴨の煮込み)
   佩卵煮兎肉(兎肉と鶏卵の佩蘭煮)
 
■めまい 
 1.肝火上炎証のめまい 
   菊花烏龍茶(菊花入りウーロン茶)
   夏枯草燉猪肉(豚肉の夏枯草煮)
 2.気血両虚証のめまい 
   大棗粥(なつめ粥)
   当帰羊肉羹(当帰と羊肉のスープ)
 3.肝腎陰虚証のめまい 
   銀耳杜仲湯(きくらげと杜仲のデザート)
   烏賊干貝湯(いかと貝柱のスープ)
 4.腎精不足証のめまい  
   杞豆湯(枸杞子と黒豆の煮物)
   蝦仁韮菜餃子(えびとにらの餃子)
 5.痰濁中阻証のめまい   
   天麻橘皮茶(天麻とみかんのお茶)
   緑豆蒸蓮葉包(緑豆入り蓮葉包みのちまき)
 
■冷え症  
 1.陽虚証の冷え症   
   乾姜羊肉湯(乾姜と羊肉のスープ)
   杜核猪腰(くるみと杜仲と豚腎の煮込み)
 2.血虚証の冷え症  
   木耳紅棗羹(きくらげとなつめのシロップ)
   当帰焼羊肉(羊肉の当帰煮)
 3.気滞証の冷え症  
   茴香粥(茴香の粥)
   陳皮茶(陳皮のお茶)
 
■不眠症 
 1.痰熱証の不眠 
   半夏粥(半夏と茯苓の粥)
   蘿蔔飲(だいこんの飲み物)
 2.肝火上炎証の不眠 
   菊花茶(菊花のお茶)
   決明子粥(決明子の粥)
 3.心腎不交証の不眠 
   銀耳蓮子湯(白きくらげとはすの実のスープ)
   百合燉猪肉(百合と豚肉の煮込み)
 4.心脾両虚証の不眠 
   竜眼蓮子羮(竜眼とはすの実のデザート)
   蓮子茯苓菓子(はすの実と茯苓の団子)
 
■ストレスによる症状 
 1.肝鬱気滞証のストレス 
   陳皮鶏(鶏肉の陳皮煮)
   二花飲(玫瑰花とジャスミンのお茶)
 2.痰凝気滞証のストレス 
   半夏山薬粥(半夏と山薬の粥)
   金橘飲(きんかんのお茶)
 3.肝脾不調証のストレス 
   二花防風茶(ジャスミン・玫瑰花・防風のお茶)
   茴香蒸帯魚(太刀魚の茴香蒸し)
 4.心脾両虚証のストレス 
   竜眼洋参飲(竜眼肉と西洋参のシロップ)
   猪心炒百合(豚の心臓と百合根の炒め物)
 
■胃痛 
 1.寒証の胃痛 
   三色(生姜とにらと牛乳のスープ)
   丁香糖(クローブ糖)
   姜橘椒魚湯(生姜とふなのスープ)
 2.熱証の胃痛 
   石膏粥(石膏と陳皮の粥)
   三汁飲(なし・れんこん・黒くわいのジュース)
 3.気滞血瘀証の胃痛 
   茉莉花粥(ジャスミン粥)
   玫瑰花茶(マイカイカ茶)
 4.食滞証の胃痛 
   山楂子煎(山楂子の飲み物)
   山楂子麦芽飲(山楂子と麦芽の飲み物)
 
■便秘 
 1.実熱証の便秘 
   決明燉茄子(なすの決明子煮込み)
   氷糖焼香蕉(バナナの氷砂糖煮)
 2.気滞証の便秘 
   油悶枳実蘿蔔(揚げだいこんの枳実煮込み)
   蘇子麻仁粥(しその実と麻の実の粥)
 3.気虚証の便秘 
   人参黒芝麻飲(朝鮮人参と黒ごまの飲み物)
   黄耆蘇麻粥(黄耆・しその実・麻の実の粥)
 4.陽虚証の便秘 
   蓯蓉羊腰(肉蓯蓉と羊の腎臓の煮込み)
   胡桃蝦仁(えびのくるみあえ)
 5.血虚証の便秘 
   首烏蒸母鶏(何首烏風味蒸し鶏)
   当帰柏子仁粥(当帰と柏子仁の粥)
 
■下痢 
 1.寒湿証の下痢 
   丁香煮酒(クローブの燗酒)
   炮姜粥(あぶり生姜の粥)
 2.湿熱証の下痢 
   扁豆花茶(扁豆花と藿香のお茶)
   菠蘿葉飲(パイナップルの葉のお茶)
 3.食滞腸胃証の下痢 
   山楂神米粥(山楂子と神曲の粥)
   莱菔子散(だいこんの種の散剤)
 4.肝気乗脾証の下痢 
   三花防風茶(三つの花と防風のお茶)
   痛瀉粥(山薬と白芍・陳皮・防風のお粥)
 5.脾胃虚弱証の下痢 
   姜汁牛肉飯(牛肉の生姜ご飯)
   糯米粥(もち米とやまいもの粥)
 6.脾腎陽虚証の下痢 
   茘枝粥(ライチ粥)
   栗糊(くりのペースト)
 
■肥満 
 1.痰湿証の肥満 
   桃花粥(桃の花の粥)
   茼蒿炒蘿蔔(しゅんぎくとだいこんの炒め物)
   涼拌瓜皮(塩漬け三皮)
 2.気虚証の肥満 
   参耆鶏糸冬瓜湯(党参黄耆入り鶏ささ身ととうがんのスープ)
   茯苓粥(茯苓の粥)
 
■浮腫(むくみ) 
 1.風寒犯肺証の浮腫 
   防風粥(防風とねぎと生姜の粥)
   鯉魚生姜桂皮湯(鯉と生姜と桂皮のスープ)
 2.風熱犯肺証の浮腫 
   冬瓜粥(とうがん粥)
   菊花葛根羹(菊花とくずのデザート)
 3.水湿困脾証の浮腫 
   薏米粥(はと麦粥)
   茯苓米粉白糖餅(茯苓と米粉のパンケーキ)
 4.脾陽虚証の浮腫 
   黄参糖醋鯉魚(鯉の黄耆党参あんかけ)
   鶏肉黄耆湯(鶏肉と黄耆のスープ)
 5.腎陽虚証の浮腫 
   羊肉黒豆湯(羊肉と黒豆のスープ)
   韮菜杜仲苡米粥(にらと杜仲のはと麦粥)
 6.気血両虚証の浮腫 
   帰耆燉鶏(鶏肉の黄耆当帰煮)
   枸杞大棗醤(枸杞子となつめのジャム)
 
■排尿異常 
 1.湿熱証の排尿異常 
   薏苡仁緑豆粥(はと麦と緑豆の粥)
   清炒緑豆芽(緑豆もやしの炒め物)
 2.脾腎両虚証の排尿異常 
   粟粥(あわ粥)
   枸杞茯苓茶(枸杞と茯苓の紅茶)
 3.肝鬱気滞証の排尿異常 
   芹菜茴香炒蝦仁(セロリ・フェンネル・えびの炒め物)
   三花金銭茶(三つの花と金銭草のお茶)
 
■夏バテ 
 1.陰虚証の夏バテ 
   天地粥(天麻と生地の粥)
   鶏蛋銀耳湯(白きくらげと卵のデザート)
 2.湿困証の夏バテ 
   西瓜飲(すいかのジュース)
   三瓜茶(三種の瓜のお茶)
 3.気虚証の夏バテ 
   粟豆粥(あわと緑豆の粥)
   泥鰍鍋(どじょうの丸鍋)

第三章 疾患別の食療方
 
■カゼ 
 1.風寒型のカゼ 
   姜糖蘇葉茶(しそ入り生姜湯)
   葱豉湯(ねぎと味噌のスープ)
   羊肉粥(羊肉の粥)
 2.風熱型のカゼ 
   葛根茶(くず湯)
   菊花茶葉粥(菊花茶の粥)
 3.暑湿型のカゼ(夏カゼ) 
   清暑茶(藿香・佩蘭・薄荷のお茶)
   緑豆荷葉粥(緑豆とはすの葉の粥)
 
■アレルギー性鼻炎 
 1.肺脾気虚証のアレルギー性鼻炎 
   黄耆粥(黄耆の粥)
   山薬泥(山薬となつめのマッシュ)
 2.腎陽虚証のアレルギー性鼻炎 
   麻雀肉(雀の煮込み)
   生姜胡桃茶(生姜とくるみのお茶)
 
■喘息 
 1.寒証の喘息 
   豆漿紫蘇粥(豆乳としその粥)
   杏仁豆腐湯(杏仁と豆腐のスープ)
 2.熱証の喘息 
   魚腥草糸瓜湯(ドクダミとへちまのスープ)
   涼拌三鮮(たけのこ・黒くわい・くらげのあえ物)
 3.虚証の喘息 
   胡桃蜜飲(くるみのはちみつシロップ)
   白果大棗粥(ぎんなんとなつめの粥)
 
■貧血 
 1.脾虚証の貧血 
   粳米大棗紅糖粥 (なつめと黒砂糖の粥)
   参耆烏鶏(朝鮮人参・黄耆・烏骨鶏の煮物)
 2.肝腎不足証の貧血 
   小米紅棗飴糖粥(あわとなつめの水飴粥)
   牛筋煮杜仲湯(牛すじ肉と杜仲のスープ)
 3.脾腎陽虚証の貧血 
   羊肉炒咖唎(ラム肉のカレー焼き)
   蝦米粥(干えび粥)
 
■高血圧 
 1.肝陽上亢証の高血圧 
   鮮芹菜汁(セリのしぼり汁)
   玉夏緑豆羮(南蛮毛・夏枯草・緑豆のデザート)
 2.腎精不足証の高血圧 
   桑寄生茶(ソウキセイ茶)
   芝麻煮鶏蛋湯(ごまと卵のスープ)
 3.痰濁証の高血圧 
   緑豆海帯湯(緑豆とこんぶの飲み物)
   鯉魚蒸荷葉(鯉のはすの葉包み)
 
■心痛(心筋梗塞・狭心症) 
 1.心気虚証の心痛 
   黄耆燉鶏(黄耆と鶏の煮込み)
   人参泥鰍湯(朝鮮人参とどじょうのスープ)
 2.心陰虚証の心痛 
   銀耳百合粥(白きくらげと百合根の粥)
   酸棗仁茶(酸棗仁と玄参のお茶)
 3.寒凝気滞証の心痛 
   辣子鶏湯(鶏肉の唐辛子スープ)
   羊肉餃子(羊肉のぎょうざ)
 4.痰濁証の心痛 
   薏苡仁昆布粥(はと麦とこんぶの粥)
   燉二瓜(とうがんとへちまの味噌煮)
 5.心血瘀阻証の心痛 
   香菇桃仁湯(しいたけと桃仁のスープ)
   山楂子三七茶(山楂子と三七のお茶)
 
■脳血管障害(中風) 
 1.痰熱証の脳血管障害 
   苡米豆芽湯(はと麦ともやしのスープ)
   冬瓜皮燉蚕豆(そら豆のとうがん皮煮)
 2.肝火上炎証の脳血管障害 
   芹菜炒墨魚(いかとセロリの炒め物)
   番茄木耳炒鶏蛋(トマトときくらげの卵炒め)
 3.生気欲脱証の脳血管障害 
   野鴨子肉粥(合鴨の粥)
   蓮子清補湯(はすの実とゆばのスープ)
 4.腎虚証の脳血管障害 
   枸杞杜仲茶(枸杞と杜仲のお茶)
   枸杞肉絲(枸杞と豚肉の細切り炒め)
 
■糖尿病 
 1.肺熱証の糖尿病 
   天花粉麦冬茶(天花粉と麦門冬のお茶)
   沙参玉竹燉老鴨(あひる肉の沙参玉竹煮)
 2.胃火証の糖尿病 
   菠菜銀耳湯(ほうれんそうの根と白きくらげのスープ)
   香菇焼豆腐(しいたけと豆腐の煮物)
 3.腎陰虚証の糖尿病 
   一品山薬餅(やまいもの蒸しパン)
   枸杞鶏蛋餅(枸杞入り卵焼き)
 4.陰陽両虚証の糖尿病 
   黄耆煮山薬茶(黄耆と山薬のお茶)
   枸杞燉兎肉(兎肉と枸杞子の煮物)
 
■肝胆疾患 
 1.湿熱停滞証の肝炎・湿熱停滞証の肝硬変・肝胆湿熱証の胆嚢炎と胆石 
   茵苡粥(茵とはと麦の粥)
   豆腐泥鰍●(どじょうと豆腐の煮物)
 2.肝陰虚証の肝炎・肝腎陰虚証の肝硬変・肝陰虚証の胆嚢炎と胆石 
   西紅子炒鶏蛋(トマトと卵の炒め物)
   女貞子枸杞湯(女貞子枸杞スープ)
 3.肝胆瘀熱証の肝炎・肝鬱血証の肝硬変 
   丹参田鶏湯(丹参とかえるのスープ)
   三七藕蛋羹(三七人参と卵のスープ)
   醋煮海帯(こんぶの酢煮)
 4.寒湿内停証の肝炎・寒湿困脾証の肝硬変 
   丁子赤小豆粥(丁子入りあずき粥)
   苡米鶏湯(はと麦入り鶏スープ)
 5.脾虚血虚証の肝炎・脾腎陽虚証の肝硬変・脾虚湿滞証の胆嚢炎と胆石 
   小豆牛肉粥(あずきと牛肉の粥)
   首烏大棗湯(何首烏となつめの卵スープ)
 6.肝鬱気滞証の肝炎・気滞湿阻証の肝硬変・肝鬱気滞証の胆嚢炎と胆石 
   仏手鬱金粥(仏手と鬱金の粥)
   陳皮牛肉(牛肉の陳皮煮)

第四章 癌の食療方
 
癌と薬膳
■肺癌 
 1.肺血熱証の肺癌 
   涼拌菜(ドクダミのあえ物)
   茅根金銀花茶(茅根と金銀花のお茶)
 2.肺痰熱証の肺癌 
   蘿蔔粥(だいこんとにんじんの粥)
   笋菇肉絲(たけのこ・しいたけ・豚肉の細切り炒め)
 3.肺陰虚証の肺癌 
   百合柿餅粥(百合根と干柿の粥)
   杏仁銀耳小豆粥(杏仁・きくらげ・あずきの粥)
 4.肺腎両虚証の肺癌 
   白果蒸(ぎんなんと合鴨肉の蒸し物)
   枇杷胡桃膏(びわとくるみのシロップ)
 
■食道癌 
 1.気痰互阻証の食道癌 
   参苡粥(沙参とはと麦の粥)
   柿霜蒸梨(柿霜梨蒸し)
 2.痰瘀互結証の食道癌 
   姜汁韮汁牛乳飲(生姜とにら入りミルク)
   糟茄(なすの酒粕漬け)
 3.脾胃気虚証の食道癌 
   複方黄耆粥(黄耆とはと麦の粥)
   蓮子奶糊(はすの実と牛乳の粥)
 
■胃癌 
 1.肝気犯胃証の胃癌 
   二花緑茶(玫瑰花・ジャスミン入り緑茶)
   大蒜粥(にんにく粥)
 2.脾胃陽虚証の胃癌 
   人参鶏湯(鶏の人参スープ)
   蔗姜飲(さとうきびと生姜の飲み物)
 3.瘀毒内阻証の胃癌 
   童鶏三七(ひな鶏の田七人参煮)
   芋艿(さといもの蒸し餅)
 4.痰湿内結証の胃癌 
   蓴菜鮒魚湯(じゅんさいとふなのスープ)
   冬瓜汁(とうがんの飲み物)
 
■大腸癌 
 1.湿熱内蘊証の大腸癌 
   薺菜車前草湯(ナズナとオオバコのお茶)
   馬歯莧緑豆粥(スベリヒユと緑豆の粥)
   湿熱に瘀血の所見がある場合の大腸癌 
   黄花菜木耳鶏肉(金針菜ときくらげの鶏肉スープ)
   韮菜海帯湯(にらとこんぶのスープ)
 2.脾虚湿困証の大腸癌 
   大棗豇豆湯(なつめとささげの飲み物)
   二豆鶏肉粥(豆と鶏肉の粥)
 3.脾腎陽虚証の大腸癌 
   羊肉羹(羊肉とだいこんのスープ)
   茘核大米粥(茘枝核・山薬・はすの実の粥)
 
■肝臓癌 
 1.肝鬱気滞証の肝臓癌 
   柚皮粥(ザボンの皮の粥)
   茉莉飲(ジャスミンの飲み物)
 2.気滞血瘀証の肝臓癌 
   田七藕汁湯(田七人参・れんこん・きゅうりの飲み物)
   香附川芎茶(香附子と川芎のお茶)
 3.湿熱結毒証の肝臓癌 
   豆腐泥鰍湯(豆腐とどじょうのスープ)
   香菇苡米飯(しいたけ・はと麦入り豆ご飯)
   猪肝緑豆粥(豚レバーと緑豆の粥)
 4.肝陰虚証の肝臓癌 
   銀耳枸杞鶏肝湯(白きくらげ・枸杞子・鶏レバーのスープ)
   沙参枸杞粥(沙参と枸杞子の粥)
 
■乳癌 
 1.肝鬱気滞証の乳癌 
   蘿蔔金針粥(だいこんと金針菜の粥)
   芹韮湯(セロリとにらのスープ)
 2.痰湿証の乳癌 
   小豆蓮子粥(あずきとはすの実の粥)
   三瓜湯(とうがん・きゅうり・へちまのスープ)
 3.気血両虚証の乳癌 
   八宝鶏湯(鶏と八薬のスープ)
   虫草茸烏鶏湯(冬虫夏草・きのこ・烏骨鶏のスープ)
 
■子宮癌 
 1.肝鬱気滞証の子宮癌 
   花皮解鬱粥(花と陳皮のデザート粥)
   陳皮炒油菜(チンゲン菜のオレンジソース炒め)
 2.湿熱証の子宮癌 
   西瓜皮炒肉絲(すいかの皮と豚肉の細切り炒め)
   翡翠冬瓜(とうがんのヒスイ煮)
   針菇冬笋湯(えのきとたけのこのスープ)
 3.肝腎陰虚証の子宮癌  
   菊花枸杞羹(菊花と枸杞の寒天よせ)
   芝麻山薬飯(黒ごま入り麦とろ飯)
 4.脾腎腸虚証の子宮癌 
   松鼠鯉魚(鯉の甘酢あんかけ)
   栗杜仲粥(栗と杜仲の粥)
 
■前立腺癌 
 1.腎陽虚証の前立腺癌 
   胡桃仁紅糖飲(くるみと黒砂糖の飲み物)
   杜仲燉羊肉(羊肉の杜仲煮)
 2.気血両虚証の前立腺癌 
   当帰補血粥(当帰と黄耆の粥)
   洋参首烏茶(西洋参と何首烏のお茶)
 3.気滞血瘀証の前立腺癌 
   丹参茶(丹参・香附子・菊花のお茶)
   小豆茉莉花茶粥(あずきとジャスミンの茶粥)
 4.湿熱下注証の前立腺癌 
   三鮮茅根飲(茅根・淡竹葉・れんこんのお茶)
   向日葵髄茶(ひまわりの茎の芯茶)

第五章 女性のための食療方
 
■月経痛 
 1.寒湿証の月経痛 
   山椒紅棗湯(山椒となつめの飲み物)
   当帰生姜羊肉湯(当帰と生姜とマトンの煮込み)
 2.湿熱証の月経痛 
   鬱金鴨(あひるの鬱金蒸し)
   小豆粥(あずき粥)
 3.気滞血瘀証の月経痛 
   山楂子酒(サンザシ酒)
   益母草煮鶏卵(鶏卵の益母草煮)
 4.気血両虚証の月経痛 
   生姜紅棗湯(生姜となつめの飲み物)
   十全大補湯(十全大補スープ)
 5.肝腎不足証の月経痛 
   杜仲猪腎(杜仲と豚腎の煮物)
   枸杞黒豆(黒豆の枸杞煮)
 
■更年期障害 
 1.陰虚証の更年期障害 
   清蒸杞甲魚(枸杞とすっぽんの蒸し物)
   百合湯(百合根スープ)
 2.陽虚証の更年期障害 
   胡桃粥(くるみ粥)
   枸杞羊腎粥(羊腎と枸杞の粥)
 3.陰陽両虚証の更年期障害 
   冬虫夏草鴨(あひるの冬虫夏草蒸し)
   豆腐蛋羹(豆腐と卵の蒸し物)
 
■女性不妊症 
 1.腎陽虚証の女性不妊症 
   巴戟羊肉粥(巴戟天と羊肉の粥)
   拌蝦仁韮菜(えびとにらのくるみあえ)
 2.腎陰虚証の女性不妊症 
   五味枸杞飲(五味子と枸杞のお茶)
   桑椹膏(桑の実のシロップ)
 3.気血両虚証の女性不妊症 
   鴳鶉蛋(うずらの卵入りミルク)
   芝麻粥(ごまの粥)
 4.肝鬱気滞証の女性不妊症 
   茘枝橘核茴香粥 (茘枝核・橘核・茴香の粥)
   梅花銀耳羹(梅の花と白きくらげの砂糖煮)
 5.痰湿証の女性不妊症 
   苡米扁豆山楂粥(はと麦・いんげん・山楂子の粥)
   二瓜炒猪肉(きゅうりとへちまと豚の炒め物)
 6.瘀血証の女性不妊症 
   益母草元胡鶏蛋湯(益母草と延胡索のゆで卵汁)
   紅花孕育蛋(紅花入り蒸し卵)
 
■母乳不足 
 1.気血両虚証の母乳不足 
   金針猪湯(金針菜と豚肉のスープ)
   黄酒燉鮒魚(ふなの紹興酒煮込み)
 2.肝鬱気滞証の母乳不足 
   橘葉猪蹄(みかんの葉と豚足の煮込み)
   蘿葡葉鯉魚湯(だいこん葉と鯉のスープ)
 
■美容 
 美容のための薬膳 
 阿膠羹(阿膠シロップ)
 杞菊炸鶏肝(鶏レバーの杞菊揚げ)
 美髪のための薬膳 
 金髄煎(枸杞子と焼酎のシロップ)
 黒豆何首烏飲(黒豆と何首烏の飲み物)
 口臭のための薬膳 
 瓜子治口臭方(かぼちゃの種の口臭治療方)
 薄荷粥(ハッカ粥)

第六章 男性のための食療方
 
■インポテンス(ED) 
 1.腎陽虚証のインポテンス 
   韮菜炒羊肝(にらと羊レバーの炒め物)
   杜核炒猪腰(杜仲とくるみと豚腎の炒め物)
 2.肝鬱証のインポテンス 
   双核茶(二種のお茶)
   仏手柑茶(仏手柑のお茶)
 3.心脾両虚証のインポテンス 
   蓮子百合燉猪肉(はすの実と百合根と豚の煮込み)
   竜眼酸棗仁茶(竜眼と酸棗仁のお茶)
 4.湿熱証のインポテンス 
   小豆車前粥(あずきとオオバコの粥)
   薏苡仁車前粥(はと麦とオオバコの粥)
 
■男性不妊症 
 1.腎精不足証の男性不妊症 
   芝麻鶏(鶏のごま味噌あえ)
   仙人粥(製何首烏の粥)
 2.陰虚火旺証の男性不妊症 
   麦麩肉丸子湯(麩と肉団子のスープ)
   枸杞黄精粥(枸杞と黄精の粥)
 3.腎陽虚証の男性不妊症 
   清炒蝦仁(川えびの炒め物)
   竜馬童子鶏(海馬とひな鶏の蒸し物)
 4.湿熱下注証の男性不妊症 
   車前草燉猪腰(豚腎の車前草煮込み)
   苡米車前粥(はと麦と車前子の粥)

第七章 小児のための食療方
 
■小児の保健 
 ・ 受精(先天の精と後天の精について) 
 ・ 胎児期の影響 
 ・ 小児の特徴 
 ・ 小児の保健食 
   小児の健脾補腎と成長・発育のための薬膳 
   山薬茯苓丸子 (やまいもと茯苓の団子)
   牛肚粥(せんまい粥)
   鶉粥(うずら粥)
   乳粥(ミルク粥)
   山楂蜜膏(サンザシジャム)
   韮菜子面餅(にらの種入りせんべい)
   肉桂鶏肝(鶏レバーのシナモン蒸し)
 
■小児の発熱 
 1.風寒表証の小児の発熱 
   葱豉粥(ねぎと豆豉の粥)
   芫荽茶(香菜・薄荷・生姜のお茶)
   防風甘草茶(防風と甘草のお茶)
 2.風熱表証の小児の発熱 
   薄荷粥(小児用ハッカ粥)
   葱豉豆腐湯(ねぎと豆腐のスープ)
 3.小児の夏季熱 
   緑豆粥(緑豆の粥)
   黄瓜拌豆腐(冷奴)
 4.食滞証の小児の発熱 
   梨楂粥(なしと山楂子の粥)
   蕃茄西瓜汁(トマトとすいかのジュース)
 5.疳積による小児の発熱 
   砂仁粥(砂仁の粥)
   胡蘿蔔粥(にんじんの粥)
 6.陰虚証の小児の発熱 
   銀耳蚕花湯(白きくらげと卵のスープ)
   白果羹(ぎんなんと果物のとろみ煮)
 7.気虚証の小児の発熱 
   大棗粥(小児用なつめ粥)
   洋参飲(西洋参のシロップ)
 
■小児の下痢 
 1.風寒湿証の小児の下痢 
   藿香粥(藿香の粥)
   艾葉生姜茶(よもぎと生姜のお茶)
 2.湿熱証の小児の下痢 
   茯苓赤豆苡米粥(茯苓・あずき・はと麦の粥)
   緑豆車前飲(緑豆とオオバコの飲み物)
 3.傷食証の小児の下痢 
   薤白粥(らっきょう粥)
   胡蘿蔔汁(にんじんの飲み物)
 4.脾虚証の小児の下痢 
   茯苓大棗山薬粥(茯苓・なつめ・山薬の粥)
   鶏肉餛飩(鶏肉ワンタン)

現代語訳◎黄帝内経素問 全3巻


『現代語訳 黄帝内経素問』 上巻


序第二版前言監訳者のことば…石田 秀実
重広補註黄帝内経素問序
黄帝内経素問序(啓玄子王冰撰)
『素問』全元起本巻目


上古天真論篇 第一
四気調神大論篇 第二
生気通天論篇 第三
金匱真言論篇 第四
陰陽応象大論篇 第五
陰陽離合論篇 第六
陰陽別論篇 第七
霊蘭秘典論篇 第八
六節蔵象論篇 第九
五蔵生成篇 第十
五蔵別論篇 第十一
異法方宜論篇 第十二
移精変気論篇 第十三
湯液醪醴論篇 第十四
玉版論要篇 第十五
診要経終論篇 第十六
脈要精微論篇 第十七
平人気象論篇 第十八
玉機真蔵論篇 第十九
三部九候論篇 第二十
経脈別論篇 第二十一
蔵気法時論篇 第二十二
宣明五気篇 第二十三
血気形志篇 第二十四
宝命全形論篇 第二十五
八正神明論篇 第二十六
離合真邪論篇 第二十七
通評虚実論篇 第二十八
太陰陽明論篇 第二十九
陽明脈解篇 第三十


『現代語訳 黄帝内経素問』 中巻


熱論篇 第三十一
刺熱篇 第三十二
評熱病論篇 第三十三
逆調論篇 第三十四
瘧論篇 第三十五
刺瘧篇 第三十六
気厥論篇 第三十七
咳論篇 第三十八
挙痛論篇 第三十九
腹中論篇 第四十
刺腰痛篇 第四十一
風論篇 第四十二
痺論篇 第四十三
痿論篇 第四十四
厥論篇 第四十五
病能論篇 第四十六
奇病論篇 第四十七
大奇論篇 第四十八
脈解篇 第四十九
刺要論篇 第五十
刺斉論篇 第五十一
刺禁論篇 第五十二
刺志論篇 第五十三
針解篇 第五十四
長刺節論篇 第五十五
皮部論篇 第五十六
経絡論篇 第五十七
気穴論篇 第五十八
気府論篇 第五十九
骨空論篇 第六十
水熱穴論篇 第六十一
調経論篇 第六十二
繆刺論篇 第六十三
四時刺逆従論篇 第六十四
標本病伝論篇 第六十五


 中巻の翻訳は、鈴木洋が第三十一篇から第三十九篇まで、勝田正泰が第四十篇から第五十四篇まで、石田秀実が第五十五篇から第六十一篇まで、兵頭明が第六十二篇から第六十五篇までを担当した。


『現代語訳 黄帝内経素問』 下巻


天元紀大論篇 第六十六
五運行大論篇 第六十七
六微旨大論篇 第六十八
気交変大論篇 第六十九
五常政大論篇 第七十
六元正紀大論篇 第七十一
刺法論篇 第七十二(遺篇)
本病論篇 第七十三(遺篇)
至真要大論篇 第七十四
著至教論篇 第七十五
示従容論篇 第七十六
疏五過論篇 第七十七
徴四失論篇 第七十八
陰陽類論篇 第七十九
方盛衰論篇 第八十
解精微論篇 第八十一
刺法論篇 第七十二(遺篇)
本病論篇 第七十三(遺篇)


監訳者あとがき


 下巻の翻訳は、松村巧が第六十六篇から第七十一篇までと第七十四篇を、石田秀実が第七十五篇から第八十一篇までと第七十二篇・第七十三篇(遺篇)を担当した。

2006年11月17日

中医基本用語辞典


序文

凡例

本文

付録:
  同義語集
  中国医薬学史年表
  五行分類表
  中薬一覧表
  方剤一覧表
  度量衡表
  十二経脈図
  奇経八脈図
  身体図

索引:
  総索引
  分類索引
  画数索引

あとがき

[図でわかる] 中医針灸治療のプロセス




凡例

Ⅰ.内科
  1 感冒
  2 咳嗽
  3 哮喘(喘息発作)
  4 肺癆(肺結核)
  5 瘰癧(頸部リンパ節腫脹)
  6 胃痛(心窩部痛)
  7 嘔吐
  8 吃逆(しゃっくり)
  9 噎膈(嚥下障害)
  10 腹痛
  11 泄瀉(下痢)
  12 痢疾(膿血性下痢)
  13 便秘
  14 脱肛
  15 黄疸
  16 脇痛
  17 鼓脹(腹部膨隆)
  18 頭痛
  19 眩暈(めまい)
  20 胸痹(胸のつかえと痛み) 
  21 不眠 
  22 驚悸(動悸) 
  23 鬱証(情緒不安定) 
  24 面癱(顔面神経麻痺) 
  25 顔面痛 
  26 中風(脳血管障害) 
  27 消渇(糖尿病) 
  28 痿証(筋に力が入らない) 
  29 痹証(リウマチ性関節炎) 
  30 水腫(浮腫) 
  31 淋証(排尿異常) 
  32 癃閉(小便が出にくい) 
  33 遺精(夢精) 
  34 陽萎(勃起不全) 
  35 落枕(寝違え) 
  36 漏肩風(五十肩) 
  37 捻挫 
  38 腰痛 

Ⅱ.外科
  1 乳癰(乳房の腫れと痛み) 
  2 乳癖(乳房の腫瘤) 
  3 癭気(甲状腺の炎症)
  4 腸癰(虫垂炎)
  5 痔瘡 
  6 疔瘡(できもの) 
  7 纏腰火丹(帯状疱疹) 
  8 湿疹 
  9 風疹(じんましん)
  10 牛皮癬(皮膚の肥厚) 
  11 斑禿(円形脱毛) 
  12 脱疽(壊疽) 
  13 扁平疣贅(いぼ) 

Ⅲ.婦人科
  1 希発月経(月経周期の延長) 
  2 頻発月経(月経周期の短縮) 
  3 月経不順(月経周期の不定) 
  4 崩漏(不正性器出血) 
  5 月経痛 
  6 無月経 
  7 更年期障害 
  8 帯下の異常(おりもの) 
  9 陰痒(陰部の?痒) 
  10 陰挺(子宮下垂) 
  11 不孕(不妊) 
  12 妊娠悪阻(妊娠嘔吐)
  13 産後腹痛
  14 産後血暈(産後のめまい)
  15 欠乳(乳汁分泌不全)

Ⅳ.小児科
  1 疳積(小児の栄養失調)
  2 小児泄瀉(小児の下痢)
  3 小児遺尿(夜尿症)

Ⅴ.五官科
  1 目赤腫痛(目の充血・腫れ・痛み)
  2 麦粒腫(ものもらい)
  3 迎風流涙(風に当たると涙が出る) 
  4 近視
  5 斜視
  6 色覚異常
  7 耳鳴・耳聾
  8 眼瞼下垂
  9 鼻淵(蓄膿症)
  10 鼻衄(鼻出血)
  11 咽喉腫痛(のどの腫れ・痛み)
  12 歯痛

付録 1 針灸穴位作用分類
付録 2 針灸穴位主治分類
付録 3 本書の施術法の紹介

訳注一覧


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[症例から学ぶ]中医針灸治療


出版にあたって

はじめに

本書を読むにあたって

1  内科

 1.感冒
 2.中暑〔日射病〕
 3.肺咳〔肺経の損傷からくる咳〕
 4.哮病〔発作性の喘鳴を伴う病症〕
 5.呃逆〔しゃっくり〕
 6.胃脘痛〔上腹部痛〕
 7.嘔吐
 8.腹痛
 9.泄瀉〔非細菌性・非伝染性の下痢〕
 10.痢疾〔赤痢〕
 11.便秘
 12.脱肛
 13.脇痛
 14.胸痺〔胸背部痛〕
 15.心動悸〔心悸亢進の激しい病症〕
 16.不寐〔不眠〕
 17.癲狂〔統合失調症などの精神障害〕
 18.癇病〔てんかん〕
 19.癃閉〔排尿障害〕
 20.遺精
 21.頭痛
 22.眩暈〔めまい〕
 23.中風
 24.面風痛〔顔面痛〕
 25.痺病〔邪気が内臓の経絡を塞ぐために起こる病症〕
 26.痿病〔四肢が萎縮し,筋肉が麻痺するなどの病症〕
 27.腰痛


2  婦人科

 1.痛経〔月経困難症・月経痛〕
 2.閉経〔無月経〕
 3.崩漏〔機能性子宮出血〕
 4.帯下
 5.胎位不正〔胎位異常〕
 6.産後の腹痛〔後陣痛〕
 7.欠乳〔産後の乳汁不足〕
 8.陰挺〔子宮脱〕
 9.不孕〔不妊症〕


3  小児科

 1. 百日咳
 2.疳病〔小児の慢性栄養不良〕
 3.小児驚風〔小児のひきつけ〕
 4.乳幼児の腹瀉〔下痢〕
 5.痄腮〔流行性耳下腺炎〕


4  外科

 1.乳癰〔急性乳腺炎〕
 2.乳癖〔乳腺腫瘍〕
 3.癭気〔甲状腺腫〕
 4.痔病
 5.腸癰〔急性虫垂炎・虫垂周囲膿瘍などの疾患〕
 6.扭傷〔捻挫〕
 7.風疹
 8.油風脱髪〔脱毛症〕
 9.牛皮癬〔乾癬〕


5  五官科

 1.天行赤眼〔急性伝染性結膜炎〕
 2.針眼〔麦粒腫〕
 3.近視
 4.暴盲〔突発的な視力の低下あるいは失明〕
 5.聾唖
 6.膿耳〔化膿性中耳炎〕
 7.鼻淵〔副鼻腔炎〕
 8.乳蛾〔扁桃炎〕
 9.喉喑〔喉頭部疾患による失声〕


6  急症

 1.高熱
 2.痙病〔牙関緊急・弓なり緊張などを伴う熱性病〕
   厥病〔突然失神する病症〕
 3.脱病〔陰陽気血が大量に損耗した病〕


参考文献

訳者注釈

訳者あとがき

李世珍の針-弁証の針,効かせる技



口絵/大きな足跡を残した中国の針灸名医 1


編集部より/針灸臨床の新しいページを開く
          ―李世珍先生の針がもたらすもの 6


李世珍先生・李伝岐先生のプロフィール 10


第1部

●李世珍先生の針とはどんな針か

●インタビュー/兵頭明先生に聞く

 李世珍先生の大著『常用腧穴臨床発揮』との出会い (編集部)12

●インタビュー/東京中医学勉強会・白川徳仁先生に聞く

 李世珍先生の針灸を学ぶ意義 (編集部) 20

●焦点/李世珍先生の針の特徴とその意義 (白川徳仁) 23

基礎知識1/李氏家伝針灸の特徴 32
基礎知識2/シンボリックな弁証配穴―「補中益気方」と「行気活血方」 34
基礎知識3/李世珍先生の手技のポイント 36

エッセイ/李世珍先生ってどんな人 (北川 毅) 38



第2部
●李世珍先生の針から何を学ぶか

●座談会/李世珍先生の針から何を学ぶか

 白川徳仁・関口善太・新国豊・鎌田剛 44

●何を学ぶか

 李世珍先生の補瀉手技 (新国 豊) 54

 補瀉を決定する根拠は何か (越智富夫) 58

 得気とは何か (白川徳仁) 64

 手技のトレーニング (北川 毅) 70

 李氏家伝針灸の奥義にせまる―質問会リポートより (新国 豊・榎本洋子) 78

 2002年 李世珍先生来日講演・講習会 全記録 88



第3部
●李世珍先生の針は効く!

●リポート/Welcome to Japan! 李世珍・李伝岐先生を迎えて

 中医針灸界の大イベント (編集部) 90

●リポート/李世珍先生の針を実践する鍼灸師――鎌田剛氏 (編集部) 98

●李世珍先生の針を追試して

 岐阜大学医学部での臨床経験 (鎌田 剛) 102

 私の臨床経験 (徳地順子) 108

●追跡 治療経過

 東京中医学勉強会からの報告[1] (白川徳仁) 113

 東京中医学勉強会からの報告[2] (白川徳仁) 118

 神奈川勉強会からの報告 (関口善太) 123

●南陽で研修して

 李世珍老師から学んだこと (野口 創) 130

 少数穴治療 (原 正二) 137

 李世珍先生の針灸をどのように活用するか (井手紀公生) 140



第4部
●李世珍先生からのメッセージ

 風景/李世珍先生がいらっしゃる河南省南陽市とはどんな街か 144

●講演

 李氏家伝針灸の特徴とその手技の習得 (李世珍) 146

 李氏家伝針灸はいかに形成されたか (李伝岐) 156

●文献

 経穴の効能と応用 (李伝岐) 166

 家伝補瀉手技の変遷 (李伝岐) 172

 針灸における弁証論治[総論] (李世珍・李伝岐) 179

 針灸における弁証論治[症例] (李世珍・李伝岐) 193



 編集後記 207


 附録CD-ROMについて 208

針灸二穴の効能[増訂版]


日本語版序 ……呂 玉娥 呂 運東 呂 運権

自序 ……呂 景山

序 ……祝 諶予

序 ……楊 甲三

凡例

増訂版付記

啓閉醒脳開竅類
 1.[百会]+[隠白]
 2.[百会]+[人中]
 3.[人中]+[風府]
 4.[人中]+[合谷]
 5.[湧泉]+[足三里]
 6.[素髎]+[内関]
 7.[膻中]+[内関]
 8.[人中]+[会陰]
 9.[曲池]+[中衝]
 10.[印堂]+[上脘]
 11.[曲沢]+[委中]
 12.[人中]+[委中]
 13.[内関]+[内庭]


疏風解表清熱類
 1.[風池]+[風府]
 2.[風門]+[肺兪]
 3.[風門]+[身柱]
 4.[合谷]+[曲池]
 5.[大椎]+[束骨]
 6.[天柱]+[束骨]
 7.[孔最]+[合谷]
 8.[大都]+[経渠]
 9.[二間]+[陰郄]
 10.[合谷]+[復溜]
 11.[少商]+[商陽]
 12.[期門]+[温溜]
 13.[陶道]+[肺兪]
 14.[膏肓兪]+[百労]
 15.[膏肓兪]+[足三里]
 16.[内関]+[三陰交]
 17.[魚際]+[太谿]


去風止痒類
 1.[肩髃]+[曲池]
 2.[曲池]+[血海]
 3.[屋翳]+[至陰]


和表裏調気血疏肝胆類
 1.[大椎]+[間使]
 2.[大杼]+[間使]
 3.[支溝]+[陽陵泉]
 4.[梁門]+[陽輔]
 5.[外関]+[陽輔]
 6.[太谿]+[商陽]
 7.[外関]+[足臨泣]
 8.[胆兪]+[日月]


清熱解毒消腫止痛類
 1.[太谿]+[中渚]
 2.[液門]+[魚際]
 3.[合谷]+[内庭]
 4.[足三里]+[二間]
 5.[二間]+[太谿]
 6.[下関]+[合谷]
 7.[手三里]+[太谿]
 8.[廉泉]+[中衝]
 9.[陽谷]+[俠谿]
 10.[身柱]+[委中]
 11.[委中]+[膈兪]
 12.[委中]+[女膝]
 13.[帰来]+[太衝]
 14.[承山]+[三陰交]
 15.[委中]+[承山]
 16.[委陽]+[天池]
 17.[三間]+[後谿]


清熱明目類
 1.[足三里]+[肝兪]
 2.[攢竹]+[三間]
 3.[攢竹]+[商陽]
 4.[睛明]+[行間]
 5.[睛明]+[合谷]
 6.[合谷]+[光明]
 7.[天柱]+[養老]
 8.[風池]+[合谷]
 9.[風池]+[水泉]
 10.[支正]+[飛揚]
 11.[肝兪]+[少沢]
 12.[糸竹空]+[攢竹]


通竅亮音益聡類
 1.[翳風]+[聴会]
 2.[天牖]+[四瀆]
 3.[聴会]+[金門]
 4.[聴会]+[迎香]
 5.[迎香]+[合谷]
 6.[迎香]+[足三里]
 7.[上星]+[迎香]
 8.[廉泉]+[通里]
 9.[瘂門]+[湧泉]
 10.[瘂門]+[関衝]
 11.[瘂門]+[廉泉]
 12.[天鼎]+[間使]


止咳平喘類
 1.[天突]+[尺沢]
 2.[肺兪]+[天突]
 3.[天突]+[中]
 4.[肺兪]+[中府]
 5.[乳根]+[兪府]
 6.[璇璣]+[気海]
 7.[膻中]+[気海]
 8.[璇璣]+[巨闕]
 9.[中脘]+[豊隆]
 10.[関元]+[腎兪]
 11.[列缺]+[足三里]
 12.[肺兪]+[孔最]
 13.[身柱]+[大杼]
 14.[列缺]+[照海]
 15.[豊隆]+[列缺]
 16.[大椎]+[内関]
 17.[兪府]+[雲門]


清熱涼血止血類
 1.[上星]+[禾髎]
 2.[上星]+[素髎]
 3.[天府]+[合谷]
 4.[膈兪]+[足三里]
 5.[長強]+[承山]


清熱利湿退黄類
 1.[胆兪]+[陽綱]
 2.[至陽]+[湧泉]
 3.[中脘]+[腕骨]
 4.[足三里]+[太衝]
 5.[陽陵泉]+[足三里]
 6.[行間]+[少衝]


醒脾開胃増食類
 1.[璇璣]+[足三里]
 2.[中庭]+[中府]
 3.[脾兪]+[胃兪]
 4.[魂門]+[胃兪]
 5.[脾兪]+[膀胱兪]


調整胃腸止瀉通便類
 1.[天枢]+[足三里]
 2.[合谷]+[足三里]
 3.[大腸兪]+[陰陵泉]
 4.[百会]+[長強]
 5.[建里]+[足三里]
 6.[支溝]+[足三里]
 7.[支溝]+[照海]
 8.[豊隆]+[陽陵泉]
 9.[命門]+[太谿]


調和腸胃理気止痛類
 1.[中脘]+[足三里]
 2.[梁門]+[足三里]
 3.[内関]+[公孫]
 4.[足三里]+[三陰交]
 5.[労宮]+[章門]
 6.[期門]+[中脘]
 7.[足三里]+[内庭]
 8.[内関]+[厲兌]
 9.[手三里]+[足三里]
 10.[下脘]+[陥谷]
 11.[陰谷]+[行間]
 12.[内庭]+[足臨泣]


開胸順気利膈暢中類
 1.[神蔵]+[璇璣]
 2.[労宮]+[足三里]
 3.[承山]+[陰陵泉]
 4.[膻中]+[巨闕]
 5.[陰交]+[承山]
 6.[中府]+[意舎]
 7.[天突]+[列缺]


強心止痛類
 1.[中脘]+[大陵]
 2.[心兪]+[内関]
 3.[巨闕]+[心兪]
 4.[心兪]+[通里]
 5.[膻中]+[内関]


寧心安神類
 1.[神門]+[三陰交]
 2.[通里]+[照海]
 3.[通里]+[大鐘]
 4.[厲兌]+[隠白]
 5.[申脈]+[照海]


鎮静鎮驚抗癲癇類
 1.[上脘]+[神門]
 2.[鳩尾]+[後谿]
 3.[労宮]+[湧泉]
 4.[人中]+[間使]
 5.[四神聡]+[湧泉]
 6.[本神]+[身柱]
 7.[人中]+[少商]
 8.[後谿]+[申脈]


平肝熄風通絡止痛類
 1.[合谷]+[太衝]
 2.[太谿]+[太衝]
 3.[百会]+[湧泉]
 4.[行間]+[湧泉]
 5.[二間]+[厲兌]
 6.[内関]+[足三里]
 7.[足三里]+[懸鐘]
 8.[百会]+[風府]
 9.[風池]+[後谿]


利尿消腫類
 1.[人中]+[前頂]
 2.[足三里]+[陰陵泉]
 3.[気海]+[足三里]
 4.[水分]+[復溜]
 5.[水分]+[陰陵泉]
 6.[水分]+[気海]


固精止帯摂尿類
 1.[気海]+[三陰交]
 2.[中極]+[三陰交]
 3.[命門]+[腎兪]
 4.[気海]+[然谷]
 5.[心兪]+[白環兪]
 6.[心兪]+[腎兪]
 7.[志室]+[三陰交]
 8.[大赫]+[太谿]


舒筋活絡去風止痛類
 1.[承漿]+[後谿]
 2.[後谿]+[束骨]
 3.[列缺]+[後谿]
 4.[風池]+[懸鐘]
 5.[人中]+[曲池]
 6.[承漿]+[風府]
 7.[懸鐘]+[崑崙]
 8.[水道]+[筋縮]
 9.[白環兪]+[委中]
 10.[天柱]+[大杼]
 11.[腎兪]+[三間]
 12.[尺沢]+[曲池]
 13.[尺沢]+[合谷]
 14.[腎兪]+[委中]
 15.[人中]+[瘂門]
 16.[環跳]+[陽陵泉]
 17.[後谿]+[環跳]
 18.[曲池]+[陽陵泉]
 19.[後谿]+[崑崙]
 20.[横骨]+[大都]
 21.[陽陵泉]+[懸鐘]
 22.[陽陵泉]+[太衝]
 23.[環跳]+[委中]
 24.[陽陵泉]+[陰陵泉]
 25.[曲泉]+[膝陽関]


散結消瘰類
 1.[少海]+[天井]
 2.[曲池]+[臂臑]


婦人雑病類
 1.[関元]+[気海]
 2.[中極]+[子宮]
 3.[曲池]+[三陰交]
 4.[合谷]+[三陰交]
 5.[気海]+[天枢]
 6.[帰来]+[三陰交]
 7.[大敦]+[隠白]
 8.[交信]+[合陽]
 9.[足三里]+[至陰]
 10.[外関]+[照海]
 11.[光明]+[足臨泣]
 12.[乳根]+[少沢]


附録1:各章表題の意味を読み解く
附録2:配穴法則一覧
附録3:単穴および2穴の作用一覧

経穴索引

症状索引

書籍索引

2006年11月18日

中国鍼灸各家学説


序 安井 廣迪

はじめに 全国高等中医薬教材編纂審査委員会

編纂にあたって 原著編者

序言

総論

各家鍼灸学説の学術の淵源と理論基礎
 一、『内経』の鍼灸学とその各家鍼灸学説への影響
 二、『難経』の鍼灸学とその各家鍼灸学説への影響
 三、『甲乙経』の鍼灸学とその各家鍼灸学説への影響

古代鍼灸流派
 一、鍼灸流派の起源
 二、戦国時代以後の主な鍼灸流派
  (一)経学派
  (二)経穴考訂派
  (三)穴法派
  (四)手法派
  (五)刺絡放血派
  (六)重灸派
  (七)重鍼派
  (八)臨床各科の諸派
 三、鍼灸の流派が形成される要素
  (一)学術発展の要素
  (二)医学継承の要素
  (三)相互影響の要素
  (四)地域の要素
  (五)活動対象の要素
  (六)特定の環境と条件の要素
  (七)治療効果の要素
  (八)他学科の滲透の要素
 四、鍼灸流派が鍼灸医学の発展に与えた影響

各論

張仲景の鍼灸学説
  陽証には鍼、陰証には灸(陽証宜鍼、陰証宜灸)
  陽が盛んで陰虚であれば、火灸を用いてはならない
  未病を早期に防ぎ、已病を早期に截つ
  湯液を調和し薬を調合し、兼ねて鍼灸を施す

王熙の鍼灸学説
  鍼灸は必ず先に脈を診る
  兪穴、募穴、五輸穴を重視する
  三焦を表裏に関連づけ、脈象を弁別して腧穴を定める

葛洪の鍼灸学説
  急証には灸を用いる
  灸で陽を補う
  灸に用いるのは艾である必要はなく、ほかの物を用いてもよい

陳延之の鍼灸学説
  灸は臨機応変にすべきである
  必ず弁証によって施灸する経穴をえらぶ

孫思邈の鍼灸学説
  病を防ぎ早期に治療
  鍼・薬どちらも重視
  脈を見て刺鍼、施灸する
  灸は臨機応変にすべきである
  奇穴を重んじ、阿是を説く

巣元方の鍼灸学説
  経絡病機説
  五臓の「中風」には背兪を取る
  児科の「慎んで風池を護る」と「頬に灸し噤を防ぐ」説
  鍼灸治療時機説

王燾の鍼灸学説
  経脈によって腧穴をまとめる
  灸法のみを採用する

王惟一の鍼灸学説
  真意を伝えるには目で見るのが一番で、文字を著すより形をデザインした方がわかりやすい
  穴法は考証すべし、旧聞の誤りは改めるべし

許叔微の鍼灸学説
  陰証には灸を用いる
  灸は腎陽を補う
  鍼による傷寒治療

劉完素の鍼灸学説
  施灸、刺鍼は経絡を分類すべきである
  八関大刺で熱を排泄し、砭石で瀉血して邪を駆逐する
  灸で熱邪を引き出す 五輸穴を選ぶ
  張元素、張璧の鍼灸学説
  傷寒は五輸を取る
  中風には接経

何若愚の鍼灸学説
  時間にもとづいて穴位を選ぶ 養子時刻注穴説
  補は生数、瀉は成数 経絡迎随深浅説
  気をつなげて経脈を疎通する(接気通経) 息数によって刺鍼する
     (随息数而施鍼)説
  日が衰え、刑制を受けると病が克って治りにくい(病克而難愈)説

王執中の鍼灸学説
  古きを尊ぶが拘泥はしない 異説には考訂を行う
  鍼灸と薬を兼用するのが良医である
  痛む穴位をおさえて、そこを治療すると効果がある
  灸法と火鍼どちらも重視すべきである

竇材の鍼灸学説
  扶陽を熟知すべし
  脾腎を温補せよ
  灸を第一とせよ

張従正の鍼灸学説
  刺絡瀉血によって邪気を除去して正常にする
  気血はその多少を弁じ、瀉絡は「三多」を重んずべし
  火熱血実には、刺絡が適している

李杲の鍼灸学説
  脾胃を重視し、陰火を抑制する
  放血によって泄熱し、灸は慎重に使用すべきである
  席弘、陳会、劉瑾の鍼灸学説
  行鍼審穴説
  補瀉迎随説

竇漢卿の鍼灸学説
  流注八穴説(八脈交会穴)
  補瀉は手指によって行う
  用鍼に並ぶものなし―刺針を重んじる
  気至ること沈・緊―得気を具体化する

羅天益の鍼灸学説
  脾胃の虚寒には灸を適用すべし
  陽熱病は切開して排泄する
  鍼灸と薬を併用する
  朱震亨の鍼灸学説
  手足陽明経の合生見証
  熱証可灸説
  鍼法は全て瀉であり補はない

王国瑞の鍼灸学説
  十二経夫妻相合逐日按時取原説
  飛騰八法
  病によって臨機応変に対処する
  鍼灸を併用する/補瀉を併用する/一鍼で多くの腧穴を刺す/交経互刺

徐鳳の鍼灸学説
  飛経走気、補瀉捷法説
  按時選穴、霊亀飛騰鍼法説

汪機の鍼灸学説
  瘡瘍は経脈によって治療する
  治病に定穴なし
  鍼刺は瀉法に属する
  瘡瘍の治療には砭灸が最も適している

李テンの鍼灸学説
  明穴法、簡潔な刺鍼
  手法重視の、多元的な陰陽迎随補瀉説をつくる
  腧穴の開閉を重視し、多元的な子午流注開穴法をつくる
  元気を重視し、灸によって病気を予防、養生する

薛己の鍼灸学説
  鍼砭で膿を切り、血を出す
  艾灸で陽を補い膿を促す

高武の鍼灸学説
  経典を尊び、臨機応変に対処する
  十二経是動所生病補瀉迎隨説

楊継洲の鍼灸学説
  鍼灸、薬物、按摩を同様に重視する
  鍼法・灸法を同様に重視する
  穴法・手法を同様に重視する

張介賓の鍼灸学説
  経典著作と実践経験とを同様に重視する
  灸は結滞を開き毒を抜き、気を助けて陽にもどす

鄭宏網の鍼灸学説
  「開風路鍼」説
  「破皮鍼」説
  「気鍼」説

呉亦鼎の鍼灸学説
  明証善治〔証を明らかにして治療する〕説
  灸重審穴〔灸は経穴を明らかにするのが重要である〕説

夏春農の鍼灸学説
  放血瀉火説
  刮穴泄熱説

附論
 楊上善、楊玄操、王冰の鍼灸学に対する貢献
 『太平聖恵方』の鍼灸学における価値
 『聖済総録』の鍼灸学における価値
  人体の骨格構造に対する考え
  経穴の配列順序を統一する
  鍼灸処方学の発展
  刺鍼、施灸の禁忌と誤鍼の対処
 荘綽の鍼灸学に対する貢献
 聞人耆年の鍼灸学に対する貢献
 滑寿の鍼灸学に対する貢献

中国鍼灸年表

索引

針灸弁証論治の進め方


原著まえがき

凡例

内科病症
 1.感冒
 2.咳嗽
 3.哮喘[喘息]
 4.中暑[日・熱射病]
 5.胃痛[心窩部・上腹部痛]
 6.嘔吐
 7.腹痛
 8.泄瀉[下痢]
 9.痢疾
 10.便秘
 11.脇痛
 12.黄疸
 13.水腫[浮腫]
 14.消渇
 15.驚悸[動悸]
 16.失眠[不眠]
 17.癲狂
 18.癇証
 19.鬱証
 20.淋証
 21.癃閉[排尿障害]
 22.遺精
 23.陽萎[インポテンツ]
 24.頭痛(付:三叉神経痛)
 25.眩暈[めまい]
 26.中風
 27.面癱[顔面神経麻痺]
 28.痺証(付:坐骨神経痛)
 29.痿証
 30.腰痛

婦人科・小児科病症
 1.月経不調〔月経不順〕
 2.痛経[月経痛]
 3.閉経[無月経]
 4.崩漏[性器出血]
 5.帯下
 6.胎位不正[胎位異常]
 7.滞産[分娩遷延]
 8.乳少[乳汁過少]
 9.陰挺[子宮下垂・脱出]
 10.急驚風[急性小児痙攣]
 11.遺尿[夜尿症]
 12.疳積
 13.小児痿証[小児麻痺]

外科病症[皮膚科病症を含む]
 1.風疹[蕁麻疹]
 2.痄腮[急性耳下腺炎]
 3.乳癰[急性乳腺炎]
 4.腸癰[虫垂炎]
 5.落枕[寝違い]
 6.四肢扭傷[四肢軟部組織損傷]
 7.蛇丹[帯状疱疹]
 8.扁平疣

五官病症[耳鼻科・眼科・歯科病症]
 1.目赤腫痛
 2.聤耳[滲出性中耳炎]
 3.耳鳴・耳聾
 4.鼻淵[鼻炎・副鼻腔炎]
 5.歯痛
 6.咽喉腫痛
 7.近視

用語・字義小解

訳者あとがき

中医針灸学の治法と処方-弁証と論治をつなぐ




総 論

第1章 針灸治法と針灸処方概論
 第1節 針灸治法と針灸処方の起源
 第2節 針灸処方の組み合わせ
  1 発病原因
  2 発病機序
  3 病状の緩急
 第3節 選穴法と配穴法
  1 選穴法
  2 配穴法

第2章 針灸治則
 第1節 治病求本
 第2節 陰陽調節
 第3節 扶正去邪
 第4節 標本緩急
 第5節 三因制宜
 第6節 弁証論治
  1 八網弁証
  2 臓腑弁証
  3 経絡弁証

第3章 針灸治法
 第1節 解表法
  1 温散解表法
  2 清熱解表法
  3 化湿解表法
  4 清暑化湿法
 第2節 和解法
  1 和解少陽法
  2 調和肝胃法
  3 調和肝脾法
  4 調和胆胃法
  5 調和腸胃法
 第3節 清熱法
  1 清解表熱法
  2 清気泄熱法
  3 清営涼血法
  4 養陰清熱法
  5 清臓腑熱法
 第4節 去寒法
  1 温中去寒法
  2 温経通絡法
  3 回陽救逆法
 第5節 補虚法
  1 補陰法
  2 補陽法
  3 補気法
  4 補血法
 第6節 理気法
  1 行気法
  2 降気法
 第7節 理血法
  1 活血化瘀法
  2 止血法
 第8節 治風法
  1 去風法
  2 熄風法
 第9節 去湿法
  1 宣散湿邪法
  2 健脾化湿法
  3 清利湿熱法
  4 利水滲湿法
 第10節 開竅法
  1 開竅清神法
  2 通竅啓閉法
 第11節 安神法
  1 豁痰清心法
  2 滋陰寧心法
  3 養心安神法
 第12節 止痛法
  1 去風止痛法
  2 温寒止痛法
  3 清熱止痛法
  4 調気止痛法
  5 化瘀止痛法
  6 去虫止痛法
 第13節 通便法
  1 清熱通便法
  2 温寒通便法
  3 養陰通便法
 第14節 消積法
  1 消食導滞法
  2 消痞化積法
  3 軟堅消腫法
 第15節 固渋法
  1 止汗法
  2 止遺法
  3 止瀉法
  4 固精法
  5 固崩法
  6 止帯法
 第16節 去痰法
  1 理肺化痰法
  2 扶脾化痰法
  3 温陽化飲法
  4 去風化痰法
 第17節 保健法
  1 強壮保健の常用穴
  2 補虚と疾病予防の針灸法
  3 保健灸の方法
 第18節 減肥(痩身)法
  1 清泄脾胃法
  2 益気健脾法
  3 温腎壮陽法
 第19節 美容法
  1 顔面皺の治療法
  2 黒痣〔黒あざ・ほくろ〕の治療法
  3 痤瘡〔にきび〕の治法
  4 扁平疣の治療法
  5 白癜風〔尋常性白斑〕の治療法
  6 円形性脱毛症の治療法
  7 酒サ〔赤鼻〕の治療法
  8 斜視の治療法
  9 眼瞼下垂の治療法
  10 神経皮膚炎の治療法
  11 肝斑〔しみ〕の治療法
 第20節 禁煙法・麻薬〔薬物〕中毒矯正法
  1 刺針による禁煙法
  2 刺針による麻薬〔薬物〕中毒矯正法

各 論

第1章 六淫病の治法と処方
 第1節 風病の治法
  1 疏風解表法
  2 疏風清熱法
  3 疏風化湿法
  4 去風通絡法
  5 去風蠲痺法
  6 去風止痙法
 第2節 寒病の治法
  1 発表散寒法
  2 温中去寒法
  3 逐寒回陽法
  4 逐寒去湿法
 第3節 暑病の治法
  1 清暑泄熱法
  2 清暑開竅法
  3 清暑熄風法
  4 清暑化湿法
 第4節 湿病の治法
  1 清化表湿法
  2 去湿昇清法
  3 化湿和中法
  4 滲湿利水法
 第5節 燥病の治法
  1 清燥潤肺法
  2 生津潤燥法
 第6節 火病の治法
  1 清熱瀉火法
  2 清火解毒法
  3 清熱熄風法
 第6節〔附〕瘧病の治法
  1 去邪截瘧法

第2章 痰飲病の治法と処方
 第1節 痰病の治法
  1 温化寒痰法
  2 清化熱痰法
  3 燥湿化痰法
  4 理気化痰法
  5 去風滌痰法
  6 消痰軟堅法
 第2節 飲病の治法
  1 温陽化飲法
  2 逐飲和絡法
  3 温肺化飲法
  4 発汗散飲法

第3章 気血病の治法と処方
 第1節 気病の治法
  1 補気益元法
  2 補気固脱法
  3 理気行滞法
  4 理気降逆法
  5 開竅啓閉法
 第2節 血病の治法
  1 益気補血法
  2 養血熄風法
  3 活血化瘀法
  4 涼血止血法
  5 補気摂血法

第4章 精髄神志病の治法と処方
 第1節 精病の治法
  1 補精益髄法
  2 補腎益精法
  3 固精止遺法
  4 疏通精隧法
 第2節 神病の治法
  1 益精健神法
  2 醒脳清神法
  3 安神定志法

第5章 臓腑病の治法と処方
 第1節 心病の治法
  1 益気養心法
  2 補血養心法
  3 養陰補心法
  4 温陽補心法
  5 回陽救逆法
  6 清心瀉火法
  7 清心開竅法
  8 宣痺通陽法
  9 補益心脾法
  10 交通心腎法
 第2節 肝病の治法
  1 育陰潜陽法
  2 養血補肝法
  3 疏肝理気法
  4 清肝瀉火法
  5 平肝熄風法
  6 温経暖肝法
  7 疏肝和胃法
  8 調和肝脾法
  9 清肝利胆法
  10 清肝瀉肺法
 第3節 脾病の治法
  1 益気健脾法
  2 補中益気法
  3 健脾統血法
  4 温中運脾法
  5 運脾利水法
  6 健脾燥湿法
  7 清利湿熱法
  8 温補脾腎法
  9 運脾消積法
 第4節 肺病の治法
  1 益気固表法
  2 養陰潤肺法
  3 宣肺止咳法
  4 清肺化痰法
  5 瀉肺滌痰法
  6 益肺補脾法
  7 滋補肺腎法
 第5節 腎病の治法
  1 補腎固摂法
  2 固腎納気法
  3 温腎壮陽法
  4 温腎利水法
  5 補腎益精法
  6 滋陰降火法
  7 通淋排石法
  8 滋腎平肝法
 第6節 胆病の治法
  1 益胆安神法
  2 利胆排石(駆蛔)法
  3 清胆滌痰法
  4 調和胆胃法
 第7節 胃病の治法
  1 益気健胃法
  2 養陰和胃法
  3 温胃散寒法
  4 清胃瀉火法
  5 和胃降逆法
  6 消食導滞法
 第8節 小腸病の治法
  1 温運小腸法
  2 清利小腸法
  3 行気散結法
  4 駆虫導滞法
 第9節 大腸病の治法
  1 厚腸固摂法
  2 潤腸通便法
  3 温腸散寒法
  4 清利湿熱法
  5 瀉熱通腑法
 第10節 膀胱病の治法
  1 益気固脬(胞)法
  2 清利膀胱法

第6章 胞宮衝任病の治法と処方
  1 温陽暖宮法
  2 温宮行瘀法
  3 清利胞宮法
  4 補益衝任法
  5 固摂衝任法
  6 調理衝任法
  7 温通衝任法
  8 清涼衝任法
  9 健脾束帯法
  10 固任束帯法

第7章 胎産病の治法と処方
  1 平衝降逆法
  2 矯正胎位法
  3 分娩誘発法
  4 通脬利尿法
  5 和血止痛法
  6 通脈下乳法
  7 通乳散結法

第8章 皮膚病の治法と処方
  1 疏風止痒法
  2 清熱涼血法
  3 清熱散瘀法
  4 清熱除湿法
  5 消瘀散結法
  6 養血潤膚法
  7 補気益血法
  8 補益肝腎法
  9 温陽去寒法
  10 舒肝理気法

第9章 眼病の治法と処方
  1 去風清熱法
  2 去風通絡法
  3 清熱瀉火法
  4 疏肝理気法
  5 平肝熄風法
  6 益気養血法
  7 補益肝腎法
  8 金針撥障法

第10章 耳病の治法と処方
  1 疏風通竅法
  2 通絡利竅法
  3 化痰利湿法
  4 補益肝腎法
  5 益気養血法

第11章 鼻病の治法と処方
  1 宣肺通竅法
  2 清熱化濁法
  3 益気利竅法
  4 瀉火止衂法
  5 補気止衂法

第12章 咽喉病の治法と処方
  1 去風清熱法
  2 清熱瀉火法
  3 滋陰降火法
  4 理気散結法
  5 疏経活絡法

第13章 口腔病の治法と処方
  1 疏風清熱法
  2 清胃瀉火法
  3 清心瀉火法
  4 滋陰降火法
  5 舒筋通絡法

引用文献一覧(50音順)

腧穴一覧(50音順)

訳注一覧(50音順)

訳者あとがき

病名索引

証候索引

著者略歴

針師のお守り 針灸よもやま話


まえがき

無病と長寿を目ざした針灸
エビか カエルか?
水中に坐するが如し
四総穴歌
ハリ師のお守り
太医院針灸科の廃止
竇漢卿列伝
内関穴の位置は何横指?
華佗の役割
鬼神の類
馬銜鉄針
荊軻の徒
祝由
串鈴医
関元の灸
訳者泣かせ
三つ目のツボ
逆気して泄す
虢太子蘇生の法
五華
募穴私考
弓と針
兪穴私考
中医針灸の行方
新しい日本古典派針灸の創設を
司馬遷の狂気
是動病・所生病
稲垣源四郎先生のこと
肝は疏泄を主る
元神の府
歯痕の象
心経の臨床価値
肺と大腸
祝・間中賞
刺針の深さ
尿の生成
私的脈診論
楚人の法
針灸歌賦
効能と穴性
針灸の補虚

『中医臨床』初出掲載号一覧

中国刺絡鍼法


序  森 秀太郎

まえがき

凡例

第1章 総 論


第1節 刺絡鍼法の起源と発展
 1 刺絡鍼法の起源
 2 刺絡鍼法の発展
  [1]理論体系の初歩が形成された段階(戦国時代から三国時代まで)
  [2]緩やかな発展の段階(晋~唐)
  [3]優れた成果を得て,新たな段階を作り出す(宋~元)
  [4]新たな発展段階(明~清)
  [5]低い谷から成熟の段階へ
(阿片戦争~現在の中華人民共和国の成立まで)


第2節 刺絡鍼法の理論的根拠と基本原則
 1 刺絡の理論的根拠
 2 刺絡の基本原則
  [1]血実すれば宜しくこれを決すべし
  [2]宛陳は之を除く


第3節 刺絡鍼法の特徴および主要作用
 1 刺絡鍼法の特徴
  [1]適応症が広範囲
  [2]比較的速効性がある
  [3]操作が簡便である
  [4]副作用が少ない
 2 刺絡鍼法の主要作用
  [1]泄熱去邪
  [2]化瘀通絡
  [3]啓閉醒神〔閉を啓し,神を醒す〕
  [4]解毒救急
  [5]調気和営〔営衛気血を調和させる〕


第4節 刺絡鍼法の用具と方法
 1 刺絡鍼法の用具
  [1]三稜鍼
  [2]粗圓鍼
  [3]皮膚鍼
  [4]小眉刀
  [5]瓷鋒鍼,陶鍼
  [6]杯罐
 2 刺絡鍼法の方法
  [1]点刺法
  [2]散刺法
  [3]叩刺法
  [4]挑刺法
  [5]割点法
  [6]鍼罐法
  [7]火鍼法
  [8]その他


第5節 「刺絡鍼法」の注意事項および禁忌について
 1 刺絡の注意事項
  [1]形神を詳しく観察する
  [2]虚実を明かにする
  [3]其の本と標を知る
  [4]其の気血を定める
  [5]時節に順応する
 2 刺絡鍼法の禁忌
  [1]重要な臓器付近で刺絡鍼法を行なう場合,
    深刺は避けなければならない。
  [2]動脈ならびに比較的太い静脈の刺絡鍼法は禁忌である。
  [3]虚証,とくに血虚あるいは,陰液欠損の患者は,禁忌である。
  [4]妊婦ならびに習慣性流産歴がある者は禁忌である。
  [5]病人が一時的な疲労,空腹,満腹,情動の失調,気血が定まらない
    などの状況のもとでは,刺絡鍼法はできるだけ避けこの様な
    暫時的な状況がなくなった後に行なうとよい。


第6節 刺絡鍼法における選穴の特徴と原則
 1 刺絡鍼法における選穴の特徴
  [1]多くの特定経穴を使用
  [2]多くの奇穴を使用
  [3]その他の多くの部位を使用
 2 刺絡鍼法における経穴の組合せの基本原則
  [1]経絡上の選穴
  [2]局部経穴の使用
  [3]特殊な選穴


第2章 刺絡鍼法で常用される腧穴


第1節 常用される腧穴
 1 頭,顔面部の腧穴
  百 会(督脈)GV20
  上 星(督脈)GV23
  頭 維(足の陽明胃経)S8
  通 天(足の太陽膀胱経)B7
  前 頂(督脈)GV21
  率 谷(足の少陽胆経)G8
  承 霊(足の少陽胆経)G18
  頭竅陰(足の少陽胆経)G11
  目 窓(足の少陽胆経)G16
  頭臨泣(足の少陽胆経)G15
  角 孫(手の少陽三焦経)TE20
  印 堂(経外奇穴)
  攅 竹(足の太陽膀胱経)B2
  絲竹空(手の少陽三焦経)TE23
  瞳子髎(足の少陽胆経)G1
  水 溝(督脈)GV26
  地 倉(足の陽明胃経)S4
  承 漿(任脈)CV24
  下 関(足の陽明胃経)S7
  頬 車(足の陽明胃経)S6
  太 陽(経外奇穴)
  素 髎(督脈)GV25
  迎 香(手の陽明大腸経)LI20
  内迎香(経外奇穴)
  金津,玉液(経外奇穴)
  齦 交(督脈)GV28
  廉 泉(任脈)CV23
  痄 霊(経外奇穴)
  風 府(督脈)GV16
  天 柱(足の太陽膀胱経)B10
  風 池(足の少陽胆経)G20
  顱 息(手の少陽三焦経)TE19
  瘈 脈(手の少陽三焦経)TE18
 2 上肢の腧穴
  肩 髃(手の陽明大腸経)LI15
  肩 髎(手の少陽三焦経)TE14
  臂 臑(手の陽明大腸経)LI14
  曲 池(手の陽明大腸経)LI11
  尺 沢(手の太陰肺経)L5
  曲 沢(手の厥陰心包経)P3
  大 陵(手の厥陰心包経)P7
  郄 門(手の厥陰心包経)P4
  孔 最(手の太陰肺経)L6
  後 谿(手の太陽小腸経)SI3
  腕 骨(手の太陽小腸経)SI4
  陽 谷(手の太陽小腸経)SI5
  列 缺(手の太陰肺経)L7
  合 谷(手の陽明大腸経)LI4
  二 間(手の陽明大腸経)LI2
  三 間(手の陽明大腸経)LI3
  陽 谿(手の陽明大腸経)LI5
  魚 際(手の太陰肺経)L10
  少 商(手の太陰肺経)L11
  商 陽(手の陽明大腸経)LI1
  手四穴(新穴)
  中 衝(手の厥陰心包経)P9
  関 衝(手の少陽三焦経)TE1
  少 衝(手の少陰心経)H9
  少 沢(手の太陽小腸経)SI1
  神 門(手の少陰心経)H7
  十 宣(経外奇穴)
  四 逢(経外奇穴)
  八 邪(経外奇穴)
 3 胸腹部の腧穴
  中 府(手の太陰肺経) L1
  乳 根(足の陽明胃経)S18
  中 脘(任脈)CV12
  腹四穴(新穴)
  天 枢(足の陽明胃経)S25
  陰 交(任脈)CV7
  気 海(任脈)CV6
  中 極(任脈)CV3
  章 門(足の厥陰肝経)LIV13
  京 門(足の少陽胆経)G25
 4 腰背部の腧穴
  肩 井(足の少陽胆経)G21
  身 柱(督脈)GV12
  霊 台(督脈)GV10
  至 陽(督脈)GV9
  肩中兪(手の太陽小腸経)SI15
  命 門(督脈)GV4
  腰陽関(督脈)GV3
  十七椎下(経外奇穴)
  腰 兪(督脈)GV2
  長 強(督脈)GV1
  大 杼(足の太陽膀胱経)B11
  風 門(足の太陽膀胱経)B12
  膏 肓(足の太陽膀胱経)B43
  イ 譆(足の太陽膀胱経)B45
  八 髎(足の太陽膀胱経)B31~B34
  華陀挟脊(経外奇穴)
 5 下肢の腧穴
  膝 眼(経外奇穴)
  足三里(足の陽明胃経)S36
  上巨虚(足の陽明胃経)S37
  下巨虚(足の陽明胃経)S39
  条 口(足の陽明胃経)S38
  豊 隆(足の陽明胃経)S40
  陽陵泉(足の少陽胆経)G34
  懸 鐘(足の少陽胆経)G39
  委 中(足の太陽膀胱経)B40
  承 山(足の太陽膀胱経)B57
  崑 崙(足の太陽膀胱経)B60
  三陰交(足の太陰脾経)SP6
  太 谿(足の少陰腎経)K3
  商 丘(足の太陰脾経)SP5
  内踝尖(経外奇穴)
  公 孫(足の太陰脾経)SP4
  然 谷(足の少陰腎経)K2
  隠 白(足の太陰脾経)SP1
  外踝尖(経外奇穴)
  至 陰(足の太陽膀胱経)B67
  足竅陰(足の少陽胆経)G44
  湧 泉(足の少陰腎経)K1
  解 谿(足の陽明胃経)S41
  足臨泣(足の少陽胆経)G41
  内 庭(足の陽明胃経)S44
  厲 兌(足の陽明胃経)S45
  大 敦(足の厥陰肝経)LIV1
  八 風(経外奇穴)
  行 間(足の厥陰肝経)LIV2
  太 衝(足の厥陰肝経)LIV3


第2節 そのほかの常用穴と部位
 1 耳穴
 【分布】
 【方法】
 【臨床応用例】
  1.耳尖
  2.交感
  3.神門
  4.咽喉
  5.平喘
  6.皮質下
  7.枕
  8.太陽
  9.胃
  10.肝
  11.脾
  12.肺
  13.面頬
  14.腎上腺
  15.扁桃体
 2 阿是穴と反応点
 【分布】
 【操作方法】
 【臨床応用例】
  1.阿是穴
  2.反応点
  3 表在皮静脈について
 【分布】
 【操作方法】
 【臨床応用例】
  1.後耳介静脈
  2.浅側頭静脈
  3.舌下静脈
  4.正中皮静脈
  5.膝窩静脈
  6.腧穴周囲に露出している静脈


第3章 刺絡鍼法各論


第1節 熱中症と中毒疾患
 1 熱中症
 2 一酸化炭素中毒
 3 亜硝酸塩中毒(青紫病)
 4 腸炎ビブリオ(急性好塩菌食中毒)
 5 ブドウ球菌食中毒


第2節 感染症
 1 インフルエンザ(流行性感冒)
 2 麻疹(はしか)
 3 ポリオ後遺症
 4 日本脳炎
 5 流行性耳下腺炎
 6 ジフテリア
 7 百日咳
 8 細菌性赤痢
 9 マラリア(瘧疾)


第3節 内科疾患
 1 気管支炎
 2 気管支喘息
 3 リウマチ様関節炎(慢性関節リウマチ)
 4 高血圧症
 5 脳血管障害および後遺症
 6 椎骨脳底動脈循環不全症
 7 十二指腸壅積症
 8 三叉神経痛
 9 顔面神経麻痺
 10 肋間神経痛
 11 坐骨神経痛
 12 外側大腿皮神経痛(ロート・ベルンハルト症)
 13 血管性頭痛
 14 外傷性対麻痺
 15 慢性腰痛
 16 てんかん
 17 本態性低血圧症
 18 肢端紅痛症
 19 レイノー病(肢端動脈痙攣病)
 20 精神病
 21 神経症


第4節 小児疾患
 1 発熱
 2 小児けいれん
 3 夜泣き
 4 肺炎
 5 麻疹に合併した急性喉頭炎
 6 下痢症
 7 秋季の下痢症
 8 小児の栄養失調症
 9 回虫症


第5節 産婦人科疾患
 1 月経過多症
 2 月経困難症(月経痛)
 3 病的帯下
 4 産後の乳汁分泌不全
 5 産後の尿閉


第6節 外科・整形外科疾患
 1 毛嚢炎
 2 癤
 3 丹毒
 4 下肢の慢性潰瘍
 5 急性リンパ管炎
 6 急性乳腺炎
 7 骨関節結核
 8 痔核
 9 脱肛
 10 下肢静脈瘤
 11 バージャー病(閉塞性血栓血管炎)
 12 胆嚢炎,胆石症
 13 急性虫垂炎
 14 肩関節周囲炎(凍結肩,五十肩)
 15 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
 16 急性腰椎捻挫(ぎっくり腰)
 17 半月板損傷
 18 梨状筋症候群
 19 足関節捻挫
 20 頸椎捻挫(寝違い)
 21 頸椎症候群(頸椎症)
 22 変形性脊椎症
 23 結合織炎
 24 骨折後の機能障害


第7節 感覚器科
 1 麦粒腫(偸鍼眼)
 2 霰粒腫(瞼板腺包腫)
 3 急性カタル性角結膜炎
 4 流行性角結膜炎
 5 流行性出血性角結膜炎(急性濾胞性結膜炎)
 6 翼状片
 7 老人性白内障
 8 網膜中心動脈閉塞症
 9 電気性眼炎(紫外線眼炎)
 10 急性咽頭炎
 11 慢性咽頭炎
 12 急性扁桃炎
 13 急性喉頭炎
 14 アフタ性口内炎
 15 舌炎(地図舌)
 16 鼻出血
 17 内耳性眩暈


第8節 皮膚科疾患
 1 尋常性疣贅
 2 青年性扁平疣贅
 3 伝染性軟属腫(水いぼ)
 4 足底疣贅
 5 単純性疱疹
 6 帯状疱疹
 7 じんましん
 8 湿疹
 9 接触性皮膚炎(漆かぶれ)
 10 神経皮膚炎
 11 乾癬(牛皮癬)
 12 肝斑
 13 白斑
 14 尋常性痤瘡(にきび)
 15 円形脱毛症(斑禿)
 16 壮年性脱毛症(若禿)
 17 鶏眼(魚の目)
 18 凍瘡(しもやけ)
 19 足白癬(水虫)


第4章 文献総述


 1 刺絡鍼法の作用機序における研究の現状
  1.血液成分に対する影響
  2.血管機能に対する影響
  3.神経―筋肉に対する影響
  4.免疫防御機能に対する影響
  5.体温調節機能に対する影響
  6.消化機能に対する影響


 2 国外の刺絡鍼法についての簡単な紹介


 3 瀉血療法に関して


 4  刺絡鍼法による内科的急性疾患治療の近況
  1.急性発熱
  2.急性意識障害
  3.急性咽頭痛
  4.急性耳下腺炎
  5.呼吸困難
  6.急性胸肋痛
  7.高血圧
  8.急性下痢
  9.急性腹症
  10.急性関節痛
  11.急性頭痛
  12.めまい
  13.中毒


 5 刺絡鍼法による神経科疾患,精神病の治療の概況
  1.神経科疾患の治療
   [1]神経痛
   [2]末梢性顔面神経麻痺
   [3]大腿外側皮神経炎
   [4]脳血管障害とその後遺症
   [5]てんかん
   [6]血管神経性頭痛
   [7]自律神経系疾患
   [8]感染性脳脊髄疾患の後遺症
   [9]小児麻痺
   [10]痿証
   [11]変形性頸椎症による神経圧迫
   [12]外傷性対麻痺
   [13]圧迫性神経炎
  2.精神科疾患の治療


 6 刺絡鍼法による小児科疾患治療の概況
  1.高熱とひきつけの治療
  2.食中毒
   [1]亜硝酸塩中毒症
   [2]好塩菌食中毒
  3.ウイルス性伝染病
   [1]麻疹
   [2]流行性耳下腺炎
   [3]小児麻痺
   [4]脳炎とその後遺症
  4.細菌性伝染病
   [1]百日咳
   [2]小児ジフテリア
   [3]細菌性赤痢
  5.呼吸器系疾患
   [1]扁桃炎
   [2]咽喉頭疾患
  6.消化器系疾患
   [1]小児疳証(栄養不良)
   [2]小児の下痢
  7.眼科疾患
   [1]麦粒腫
   [2]結膜炎
   [3]霰粒腫
  8.皮膚科疾患
   [1]疣贅(いぼ)
   [2]帯状疱疹
   [3]乾癬
   [4]蕁麻疹(じんましん)
   [5]脱毛症
   [6]小児の湿疹
  9.その他
   [1]小児回虫症
   [2]小児の狂証
   [3]夜泣き


 7 刺絡吸角療法の臨床応用の概況
  1.内科疾患
   [1]消化器系疾患
   [2]神経系疾患
   [3]精神科疾患
   [4]その他
  2.外科・整形外科疾患
   [1]外科疾患
   [2]整形外科疾患
  3.婦人科・小児科疾患
   [1]婦人科疾患
   [2]小児科疾患
  4.五官〔感覚器〕科疾患
  5.皮膚科疾患


あとがき  島田 隆司

病名索引

写真でみる脳血管障害の針灸治療


まえがき

第1章 醒脳開竅法による中風の治療
 I 概説
  1 中風治療の歴史的経緯と現況
  2 「醒脳開竅法」の登場
 II 醒脳開竅野法の基本理論
  1 醒脳開竅法の理論的根拠
  2 醒脳開竅法の学術的特長と3つの創案
   1.病因病機に見られる継承と新しい解釈
   2.選穴と配穴に見られる継承と新しい解釈
   3.刺針の方向と深さ,刺針手技上に見られる継承と新しい解釈
 III 醒脳開竅法の治則・処方・操作
 IV 中風後遺症と合併症の治療
  ・口眼歪斜(中枢性顔面神経麻痺)
  ・失語
  ・肩関節痛
  ・内反尖足
  ・失明
  ・難聴
  ・構語障害・嚥下困難(仮性球麻痺)
  ・便秘
  ・癃閉(尿貯溜)
  ・小便点滴(尿失禁)
  ・褥瘡(I~III度)

第2章 中風理論の歴史的沿革
 1 『内経』に見られる中風理論
  1.病変機序に関する記載
  2.予防・保養に関する記載
 2 『傷寒雑病論』・『金匱要略』中風歴節脈証併治に見られる中風理論
 3 『甲乙経』に見られる中風理論
 4 隋・唐から宋代に見られる中風理論
 5 金元時代に見られる中風理論
 6 明・清代に見られる中風理論
 7 王安道による中風理論
 8 張景岳の説
 9 清代から近代に見られる中風理論
 10 今日の弁証の根拠とされる張山雷の説
 11 王肯堂,王清任,李中梓の説
 12 「中風前兆」

第3章 中風の病因病機
  1.五志過極,化火生風
  2.陰虚陽亢,陰陽失調
  3.飲食不節,労倦内傷
  4.正気不足,経脈空虚

第4章 歴代針灸法の紹介
  1.針灸医師の条件
  2.組織器官の内在関係,谷,谿について
  3.治療前の要求
  4.厥逆の部分的な症状と治療原則
  5.病変部位と治療原則との関係
  6.痿証の治療
  7.巨刺法の弁証根拠,絡病による厥の治療原則
  8.病因,病痛部位と治療選穴との関係
  9.維筋相交について
  10.厥逆の発病メカニズム
  11.胃気と肌肉との関係
  12.中風の病位とその治療原則
  13.『玉龍歌』の中風治療3穴
  14.『百症賦』の中風要穴
  15.『通玄指要賦』の諸穴の効能
  16.『聖済総録』の灸による中風治療
  17.『普済方』の灸による中風治療
  18.『針灸大成』の中風前兆の対処法
  19.初期の中風に対する救急刺針法
  20.中風後遺症の治療法
  21.『針灸大成』の中風分類とその治療
  22.『医宗金鑑』の中風治療穴
  23.現代中風治療の常用配穴


第5章 醒脳開竅法の臨床効果の分析
  1.症例選択
  2.臨床資料分析
  3.治療効果


第6章 醒脳開竅法の基礎実験研究
 1 電気生理学的観察


2006年11月19日

朱氏頭皮針


まえがき

第1部 総 論

第1章 頭皮針療法の起源と発展

第2章 治療帯の位置,主治と経絡・ツボとの関係
第1節 治療帯の位置と主治
 1 額頂帯
 2 額傍帯
  1.額傍1帯
  2.額傍2帯
 3 頂顳帯
 4 頂枕帯
 5 頂結前帯
 6 頂結後帯
 7 顳前帯
 8 顳後帯
第2節 頭皮層の生理・解剖
 1 頭蓋部の軟部組織
  1.頭頂部の軟部組織
  2.側頭部の軟部組織
 2 頭蓋部の血管,神経
  1.頭蓋部の動脈と神経
  2.頭蓋部の静脈
第3節 治療帯と経絡・ツボとの関係
 1 頭部を循行する経絡
  1.督 脈
  2.足太陽膀胱経
  3.足少陽胆経
  4.足厥肝経
  5.足陽明胃経
  6.手少陽三焦経
  7.陽維脈
  8.陽蹻脈
 2 十二経別と頭・顔面部の関係
 3 治療帯と頭部経絡との関係
  1.頭皮針治療において頭部経絡のもつ意義
  2.頭部経絡および関連臓腑の病候と主治
 4 頭皮針の治療帯と頭部のツボとの関係
  1.治療帯に関係するツボの位置と主治
  2.頭部のツボと治療帯
 5 頭皮針の治療帯と,「四海」,「根結」,「標本」,「気街」
    および「十二皮部」との関係
  1.「四海」学説との関係
  2.「標本」学説との関係
  3.「根結」学説との関係
  4.「気街」学説との関係
  5.「十二皮部」学説との関係

第3章 朱氏頭皮針針法の基礎
第1節 操作の基礎知識
 1 針 具
 2 患者の取るべき体位
 3 消 毒
 4 刺 入
 5 刺入の角度と深さ
 6 留針と抜針
 7 治療回数および期間
第2節 操作手法
 1 抽気と進気の補瀉手法
 2 抽気法と進気法の具体的操作
 3 抽気法と進気法の特徴
 4 頭皮針における伝統的刺法の応用と発展
  1.繆刺法
  2.遠道刺と遠道選穴法
  3.傍針刺
  4.斉 刺
  5.半 刺
  6.透穴法
  7.対刺法
  8.交叉刺
  9.リレー式刺針
第3節 刺針部位・方向および治療帯選択の原則
 1 病位と刺針部位との関係
 2 病位と針尖の方向の関係
 3 治療帯の選択原則
  1.治療帯の主治範囲にもとづく配穴
  2.中医基礎理論にもとづく配穴
   陰陽学説
   五行学説
   臓腑学説と経絡学説
  3.現代医学的知識による配穴
  4.臨床経験にもとづく頭穴配穴
第4節 得 気
 1 得気の指標
 2 頭皮針において得気を得られる主要な要因
  1.取帯が適確であること
  2.行針が適切であること
  3.導引・吐納と組み合わせること
 3 頭皮針での得気が得られない原因
第5節 精,気,神,意と導引・吐納
 1 精,気神,意の意味と相互の関係
 2 導引・吐納とは
 3 治神と守神について
 4 導引・吐納の作用
 5 導引・吐納の注意事項
第6節 適応症,禁忌および注意事項
 1 適応症
 2 禁 忌
 3 注意事項

第2部 各 論

第1章 救急治療
第1節 昏 睡
第2節 ショック
第3節 痙 攣
第4節 発 熱
第5節 疼 痛
 1.急性頭痛
 2.急性胸痛
 3.急性上腹部痛
 4.急性下腹部痛
 5.急性腰痛
 6.四肢関節痛および軟部組織痛
第6節 血 証
第7節 めまい(眩暈)
第8節 急性麻痺
第9節 黄 疸
第10節 喘 息
第11節 動 悸
第12節 急性下痢
第13節 急性尿閉・尿失禁
第14節 精神障害
第15節 急性中毒・感電
第16節 アレルギー反応

第2章 各科疾患の治療
第1節 呼吸器疾患
 1 感冒
 2 急性扁桃炎
 3 流行性耳下腺炎
 4 気管支炎
 5 気管支拡張症
 6 肺炎(主に大葉性肺炎)
 7 肺化膿症
 8 百日咳
 9 肺結核
  【随症治療】
  ◇発熱
  ◇頭痛
  ◇咳嗽
  ◇鼻閉鼻流
  ◇咽喉部の腫脹疼痛
  ◇盗汗,五心煩熱
第2節 消化器疾患
 1 食道疾患(食道炎,食道狭窄,食道憩室,噴門痙攣,食道癌など)
 2 急性胃炎,慢性胃炎,胃・十二指腸潰瘍
 3 胃下垂症
 4 ウイルス性肝炎
 5 急性・慢性胆嚢炎(胆石症)
 6 急性膵臓炎
 7 腸閉塞
 8 細菌性赤痢
  【随症治療】
  ◇嚥下困難
  ◇上腹痛
  ◇脇痛
  ◇食思不振
  ◇嘔吐,呑酸
  ◇横隔膜痙攣
  ◇便秘
  ◇脱肛
第3節 循環器疾患
 1 狭心症,急性心筋梗塞
 2 肺性心
 3 リウマチ性心臓疾患
 4 脳血管障害(脳出血,脳梗塞)
  1.脳出血の発作時
  2.脳軟化症と脳血管不全症の発作時
  3.脳卒中の後遺症
 5 心臓神経症
 6 閉塞性血栓血管炎
 7 レーノー病
  【随症治療】
  ◇心悸亢進
  ◇胸苦しさ,胸痛
  ◇頭痛
  ◇肢体の疼痛
第4節 泌尿生殖器疾患
 1 腎 炎
 2 尿路感染症
 3 尿路結石
 4 子宮外妊娠
 5 骨盤腔内炎症
 6 月経痛
 7 子宮下垂・子宮脱
 8 副睾丸炎
  【随症治療】
  ◇腰のだるさ,腰痛
  ◇浮腫
  ◇頻尿,尿意逼迫,排尿痛
  ◇尿閉
  ◇尿失禁
  ◇排尿後の後漏
  ◇血尿
  ◇インポテンツ
  ◇遺精
  ◇遺尿
  ◇下腹部痛
  ◇不正出血
第5節 神経科疾患
 1 坐骨神経痛
 2 上腕神経叢神経炎
 3 メニエール症候群
 4 癲 癇
 5 神経衰弱
 6 ヒステリー
 7 精神分裂症
 8 小児麻痺
 9 血管性頭痛(片頭痛)
  【随症治療】
  ◇昏迷
  ◇ショック
  ◇痙攣
  ◇嘔吐
  ◇頭痛
  ◇眩暈
  ◇肢体の運動マヒ
  ◇肢体の知覚マヒ,知覚異常
  ◇肢体の疼痛
  ◇肢体の強直
  ◇筋肉の萎縮
  ◇振戦
  ◇不眠
  ◇言語障害
第6節 内分泌疾患
 1 単純性甲状腺腫
 2 甲状腺機能亢進症
 3 月経前緊張症
 4 更年期障害
 5 糖尿病
  【随症治療】
  ◇甲状腺腫
  ◇眼球突出
  ◇心悸
  ◇顔面部のほてり
  ◇煩燥不安感
  ◇悲観的情緒障害
  ◇多飲
  ◇多食
  ◇多尿
  ◇瘙痒感
第7節 運動器疾患
 1 関節炎
 2 軟部組織損傷
 3 肩関節周囲炎
 4 寝ちがえ
  【随症治療】
  ◇四肢の関節痛
  ◇四肢の筋肉痛
  ◇腰背痛
  ◇頚項部の強ばりと痛み
  ◇肩甲部痛
第8節 感覚器疾患
 1 近 視
 2 緑内障
 3 結膜炎
 4 電気性眼炎
 5 視神経炎,視神経萎縮
 6 化膿性中耳炎
 7 鼻炎,副鼻腔炎
  【随症治療】
  ◇物がよく見えない
  ◇目の発赤・腫脹・疼痛
  ◇突発性盲
  ◇目の痒み
  ◇白内障
  ◇鼻汁,鼻閉,嗅覚障害
  ◇耳鳴り,難聴

第3章 典型症例の分析
 1 脳血管障害
 2 脳梗塞後遺症
 3 網膜中心動脈塞栓を伴う脳梗塞
 4 脳溢血(尿路感染症を併発)
 5 脳挫傷による右下肢不全マヒ
 6 対マヒ
 7 脳振蕩,右側動眼神経損傷
 8 リウマチ性心疾患(狭心症を併発)
 9 頚椎症
 10 精神分裂症
 11 眩暈の急性発作
 12 ヒステリーの急性発作
 13 急性胆石疝痛
 14 急性扁桃炎
 15 気管支喘息の急性発作
 16 慢性気管支炎
 17 脇 痛
 18 急性下痢症
 19 下痢症
 20 小児下痢症
 21 急性腰部捻挫
 22 肩関節周囲炎
 23 上腕骨外側上顆炎
 24 右上腕骨外科頚骨折,および転位
 25 膝関節内側側副靱帯損傷
 26 下肢軟部組織の圧迫損傷
 27 腱鞘炎(指屈筋腱)
 28 蕁麻疹
 29 不正子宮出血
 30 乳腺炎
 31 急性潜伏睾丸

著者略歴

針灸手技学


王序

黄序

邱序

I 部 基本手技

第1節 刺針手技概論
 1 刺針手技の定義・範囲・臨床的意義
  1.刺針手技の定義
  2.刺針手技の範囲
  3.刺針手技の臨床的意義
 2 刺針手技の総則としての陰陽の調和
 3 経脈の通調は刺針手技の根本
 4 刺針感応と刺針手技との関係
  1.得気の追求が刺針手技の基本
  2.得気の種類と相応する手技
   (1)患者が自覚する得気
   (2)得気の種類
   (3)術者が察知する得気
    ・だるさ(酸)・しびれ感(麻)・はれぼったさ(脹)・触電感・さざ波状の
     針感・痛感・冷感,熱感
  3.針感の獲得,維持,識別
   (1)候気法
   (2)催気法
   (3)守気法
   (4)弁気法
  4.針感の伝導
   (1)行気法と針感の伝導
   (2)針感伝導といくつかの問題
   (3)接気通経法
 5 弁証と刺針手技との関係
  1.八綱弁証と手技
  2.臓腑経絡弁証と手技
  3.因人制宜(個体差)と手技
 6 分層操作と手技の手順

第2節 刺針操作の一般的プロセス
 1 持針法(針の持ち方)
  1.針体の固定
  2.調神走息
 2 刺入法
  1.速刺法
  2.捻進法
 3 針向法(針の方向)
  1.通経導気
  2.透穴調気
  3.催気・守気
 4 深浅法(刺入の探さ)
 5 留針法
  1.留針による候気
  2.留針による調気
  3.留針による逐邪扶正
  4.留針による補瀉の援助
 6 抜針法
  1.快速抜針法
  2.緩慢抜針法
 7 透六法
 8 治神法
  1.刺針前の調神
  2.刺針後の守神
 9 刺針手技の練習
  1.指力訓練法
   (1)提插練習法
   (2)捻転練習法
   (3)搗顫練習法
  2.掌力練習法
  3.気力練習法
  4.術者の健康維持
   (1)養気法
   (2)調神法
   (3)固精法
  焦勉斎の「運掌練気法」

第3節 刺針の基本手技
 1 提挿法
  1.単成提挿法
  2.提挿と捻転を結合する方法
  3.提挿と呼呼を結合する方法
 2 捻転法
 3 導気法

第4節 刺針手技の補助動作
 1 揣法
 2 切法
 3 爪法
 4 循法
 5 摂法
 6 捫法
 7 按法
 8 搓法
 9 飛法
 10 弾法
 11 刮法
 12 弩法
 13 盤法
 14 抽添去
 15 動法
 16 揺法
 17 擺法
 18 搗法
 19 顫法
 20 倒法
 21 敲法

第5節 単式補瀉手技
 1 捻転補瀉法
 2 提挿補瀉法
 3 迎随補瀉法
 4 徐疾補瀉去
 5 呼吸補瀉法
 6 開闔補瀉法
 7 九六補瀉去
 8 営衛補瀉法
 9 大補大瀉法
 10 平補平瀉法

第6節 複式補瀉手技
 1 焼山火法
 2 透天涼法
 3 進火補法と進水瀉法
 4 陽中隠陰法と陰中隠陰法
 5 青龍擺尾法
 6 白虎揺頭法
 7 蒼亀探穴法
 8 赤鳳迎源法
 9 龍虎交戦法
 10 龍虎昇降法
 11 子午搗臼法
 12 進気法と運気法
 13 納気法
 14 提気法
 15 留気法

第7節 九刺・十二刺・五刺
 1 九刺
  1.輸刺法
  2.遠道刺法
  3.経刺法
  4.絡刺法
  5.分刺法
  6.大瀉刺法
  7.毛刺法
  8.巨刺法・繆刺法
  9.サイ刺法
 2 十二刺
  1.偶刺法
  2.報刺法
  3.恢刺法
  4.斉刺法
  5.揚刺法
  6.直針刺法
  7.輸刺法
  8.短刺法
  9.浮刺法
  10.陰刺法
  11.傍針刺法
  12.贊刺
 3 五刺
  1.半刺法
  2.豹文刺法
  3.関刺法
  4.合谷刺
  5.輸刺法

II 部 名医たちの刺針手技

【1】 承淡安の刺針手技
  1.刺針後の手技
  2.一般的に行われている新針法
  3.抜針時の手技
  4.得気と補瀉

【2】 陸痩燕の刺針手技
  1.手技を3つに分ける
  2.作用を3つに分ける
  3.目的を2つに分ける
  4.5種類の行気法を考察する
  5.「焼山火」と「透天涼」の研究
  6.刺激の強弱は単に「薬剤量」として捉える
  7.留針の補瀉は手技により決まる

【3】 任作田の刺針手技
  1.八法神針
  2.経験十法

【4】 焦勉斎の刺針手技
  1.呼吸補瀉法
  2.焼山火・透天涼の操作方法
   (1)焼山火の操作方法
   (2)透天涼の操作方法
   (3)解説

【5】 鄭毓琳の熱補涼瀉の刺針八法
  1.熱補涼瀉手技
   (1)熱補手技
   (2)涼瀉手技
  2.刺針八法
   (1)二竜戯珠
   (2)喜鵲登梅
   (3)老驢拉磨
   (4)金鉤釣魚
   (5)白蛇吐信
   (6)怪蠎翻身
   (7)金鶏啄米
   (8)鼠爪刺法

【6】 管正斉の初級および高級補瀉手技
  1.初級補瀉手技
   (1)補法
   (2)瀉法
  2.高級補瀉手技
   (1)焼山火
   (2)透天涼

【7】 陳応竜の子午補瀉と提挿補瀉法
  1.子午補瀉
   (1)補瀉の基数
   (2)補は雀啄を,瀉は揺針を補なう
   (3)捻針方法
   (4)捻針の方向
  2.提挿補瀉
   (1)提挿の補法
   (2)提挿の瀉法

【8】 王楽亭の十二透刺法
  1.透刺法の作用と特長
  2.十二透穴方
   (1)十二透穴方の形成と組成
   (2)十二透穴方の臨未応用
   (3)透すべきは充分透し,法に従う

【9】 鄭魁山の刺針手技
  1.刺針前の準備
  2.刺入法
  3.得気法
  4.補瀉手技
   (1)熱補法
   (2)涼瀉法
  5.守気法

【10】 司徒鈴の刺針補瀉法
  1.補法の操作
  2.瀉法の操作
  3.平補平瀉法の操作

【11】 彭静山の練針三法
  1.練臂運掌法
  2.水面練針法
  3.竜鳳持針法と無痛刺入法

【12】 黄羨明の守神運針法

【13】 楊甲三の毫針片手刺入法
  1.空圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  2.角度圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  3.捻圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント
  4.連続圧式
   (1)持針法
   (2)刺入法
   (3)操作のポイント

【14】 師懐堂の刺針手技
  1.捻針法
  2.提挿法
  3.補瀉手技
   (1)補法
   (2)瀉法
   (3)平補平瀉法
  4.滞針手技

【15】 郭效宗の刺針手技
  1.有効点
  2.得気効能
  3.三通
  4.神経型の分類
  5.手技
   (1)補法
   (2)瀉法
   (3)平刺法
  6.治療時期
  7.留針法

【16】 石学敏の刺針手技
  1.捻転補瀉の手技量学的研究
   (1)理論研究
   (2)臨床的な検査研究
    ・椎骨・脳底動脈への供血不足に対する治療・胆石症の治療
    ・虚血性心疾患の治療
  2.提挿補瀉が主の醒脳開竅法

【17】 馮潤身の透刺法
  1.透刺の方向による分類
   (1)単向透刺法
   (2)多向透刺法
   (3)往復透刺法
   (4)囲針透刺法
  2.透刺の角度による分類
   (1)沿皮透刺法
   (2)垂直透刺法
   (3)斜向透刺法
  3.透刺する経脈による分類
   (1)沿一の経脈への透刺
   (2)重なる経脈への透刺
  4.透刺の例
   ・地倉透頬革・ダン中透巨闕・天枢透肓兪・天井透臂臑・養老透通里

【18】 陳克彦の徐疾手技
  1.徐疾補瀉手技の具体的操作方法
  2.徐疾補瀉手技の臨床応用
   (1)抗癌剤の副作用を治療する
   (2)外科手術後の吸収熱を治療する
   (3)頭皮針と組み合わせて高血圧を治療する

【19】 高玉椿の抜針手技
  1.一般的な抜針法
  2.虚証での抜針法
  3.実証での抜針法
  4.昇提抜針法
  5.下降抜針法
  6.特殊按針法

【20】 劉天健の運気行針法
  1.運気行針手技の理論
  2.練気の方法
  3.運気行針法を応用するときの注意事項
  4.運気行針の手技

【21】 方吉慶のフェニックスの翔き補瀉法
  1.刺針手技の基本操作
   (1)刺入は1に取穴の正確さ,2に素速さ,3に無痛
   (2)快速振顫動作

【22】 張信の滞針術
  1.滞針術
  2.螺旋弧度刮針法
  3.臨床的意義
  4.臨床応用
   ・脱肛・偏頭痛・中風
  5.操作のポイント

【23】 孫明一の呼吸法で経気を激発させる方法
  1.呼吸法の具休的操作方法
   (1)呼吸法
   (2)催針気法
   (3)補法
   (4)瀉法
   (5)説明
  2.呼吸法の臨床体得

【24】 姜揖君の五刺法
  1.「半刺」は皮気を取り,肺に応じる
  2.「豹紋刺」は経路の血を取り,心に応じる
  3.「合谷刺」は肌痺を取り,脾に応じる
  4.「関刺」は筋痺を取り,肝に応じる。慎んで血を出すなかれ
  5.「輸刺」は骨痺を取り,腎に応じる

III 部 手技に関する研究と手技の発展略史

第1節 現代の刺針に手技に関する研究
 1 実験研究
  1.体温におよほす影響
  2.血管運動におよほす影響
  3.血液成分や尿中ホルモンにおよほす影響
  4.補瀉手技とサーモグラム
  5.補瀉手技の皮膚電位におよほす影響
  6.刺針補瀉の環状ヌクレオチド乃び内分泌におよぼす影響
 2 臨床研究
  1.消化器系
  2.心血管系
  3.呼吸器系
  4.泌尿器系
  5.生殖器系
  6.内分泌系
  7.免疫系
  8.自律神経系
 3 刺針手技と循経感伝
  1.循経感伝の誘発
  2.循経感伝の制御
  3.循経感伝の阻止

第2節 手技の発展略史
 1 刺針手技の起源
  1.伏羲の九針とその手技
  2.針具と手技は同時に発生し,発展を共にした
 2 刺針手技の形成
  1.『黄帝内経』は刺針手技の基礎を築いた
  2.『難経』は刺針手技の形成を促進した
  3.春秋戦国から三国時代までの名医と針灸手技
 3 刺針手技の発展
  1.刺針手技の初期の発展段階
  2.刺針手技の興隆期
  3.刺針手技の衰退と再興

針灸経穴辞典


訳者まえがき

凡例

第1章 経穴学概論

第1節 経穴の概念と形成過程
 1.経穴の概念
 2.経穴の形成過程

第2節 経穴の主治作用と定位法
 1.経穴の主治作用
 2.経穴の定位法
 (1)体表の解剖上の目印による定位法
 (2)分寸定位法

第3節 十四経経穴の主治の異同
 手三陰経/手三陽経
 足三陽経/足三陰経/督・任脈
 十四経の体表循環分布図
 十四経穴主治分布図

第4節 要穴の概念と意義
 1.五輪穴(五行穴)
 2.十二原穴
 3.十五絡穴
 4.八会穴
 5.八脈交会穴
 6.十六郄穴
 7.下合穴
 8.兪募穴
 9.交会穴

第5節 経脈と経穴の命名
 1.経脈の命名
 2.経穴の命名

第2章 十四経穴

第1節 手太陰肺経
  I 経 脈
 II 経 穴
   中 府 L1/雲 門 L2/天 府 L3/侠 白 L4/尺 沢 L5/
   孔 最 L6/列 缺 L7/経 渠 L8/太 淵 L9/魚 際 L10/
   少 商 L11

第2節 手少陰心経
  I 経 脈
 II 経 穴
   極 泉 H1/青 霊 H2/少 海 H3/霊 道 H4/通 里 H5/
   陰 郄 H6/神 門 H7/少 府 H8/少 衝 H9

第3節 手厥陰心包経
  I 経 脈
 II 経 穴
   天 池 P1/天 泉 P2/曲 沢 P3/郄 門 P4/間 使 P5/
   内 関 P6/大 陵 P7/労 宮 P8/中 衝 P9

第4節 手陽明大腸経
  I 経 脈
 II 経 穴
   南 陽 LI1/二 間 LI2/三 間 LI3/合 谷 LI4/陽 谿 LI5/
   偏 歴 LI6/温 溜 LI7/下 廉 LI8/上 廉 LI9/
   手三里 LI10/曲 池 LI11/肘 髎 LI12/手五里 LI13/
   臂 臑 LI14/肩 髃 LI15/巨 骨 LI16/天 鼎 LI17/
   扶 突 LI18/禾 髎 LI19/迎 香 LI20

第5節 手太陽小腸経
  I 経 脈
 II 経 穴
   少 沢 SI1/前 谷 SI2/後 谿 SI3/腕 骨 SI4/陽 谷 SI5/
   養 老 SI6/支 正 SI7/小 海 SI8/肩 貞 SI9/臑 兪 SIl0/
   天 宗 SI11/乗 風 SI12/曲 垣 SI13/肩外兪 SI14/
   肩中兪 SI15/天 窓 SI16/天 容 Sl17/顴 髎 SI18/
   聴 宮 SI19

第6節 手少陽三焦経
  I 経 脈
 II 経 穴
   関 衝 SJ1/液 門 SJ2/中 渚 SJ3/陽 池 SJ4/
   外 関 SJ5/支 溝 SJ6/会 宗 SJ7/三陽絡 SJ8/
   四 瀆 SJ9/天 井 SJ10/清冷淵 SJ11/消 濼 SJ12/
   臑 会 SJ13/肩 髎 SJ14/天 髎 SJ15/天 牖 SJ16/
   翳 風 SJ17/瘈 脈 SJ18/顱 息 SJ19/角 孫 SJ20/
   耳 門 SJ21/和 髎 SJ22/糸竹空 SJ23

第7節 足陽明胃経
  I 経 脈
 II 経 穴
   承 泣 S1/四 白 S2/巨 髎 S3/地 倉 S4/大 迎 S5/
   頬 車 S6/下 関 S7/頭 維 S8/人 迎 S9/水 突 S10/
   気 舎 S11/缺 盆 S12/気 戸 S13/庫 房 S14/
   屋 翳 S15/膺 窓 S16/乳 中 S17/乳 根 S18/
   不 容 S19/承 満 S20/梁 門 S21/関 門 S22/
   太 乙 S23/滑肉門 S24/天 枢 S25/外 陵 S26/
   大 巨 S27/水 道 S28/帰 来 S29/気 衝 S30/
   髀 関 S31/伏 兎 S32/陰 市 S33/梁 丘 S34/
   犢 鼻 S35/足三里 S36/上巨虚 S37/条 口 S38/
   下巨虚 S39/豊 隆 S40/解 谿 S41/衝 陽 S42/
   陥 谷 S43/内 庭 S44/厲 兌 S45

第8節 足太陽膀胱経
  I 経 脈
 II 経 穴
   睛 明 B1/攅 竹 B2/眉 衝 B3/曲 差 B4/五 処 B5/
   承 光 B6/通 天 B7/絡 却 B8/玉 枕 B9/天 柱 B10/
   大 杼 B11/風 門 B12/肺 兪 Bl3/厥陰兪 B14/
   心 兪 B15/督 兪 B16/膈 兪 B17/肝 兪 B18/
   胆 兪 B19/脾 兪 B20/胃 兪 B21/三焦兪 B22/
   腎 兪 B23/気海兪 B24/大腸兪 B25/関元兪 B26/
   小腸兪 B27/膀胱兪 B28/中膂兪 B29/白環兪 B30/
   上 髎 B31/次 髎 B32/中 髎 B33 下 髎 B34/
   会 陽 B35/承 扶 B36/殷 門 B37/浮 郄 B38/
   委 陽 B39/委 中 B40/附 分 B41/魄 戸 B42/
   膏 肓 B43/神 堂 B44/イ 譆 B45/膈 関 B46/
   魂 門 B47/陽 綱 B48/意 舎 B49/胃 倉 B50/
   肓 門 B51/志 室 B52/胞 肓 B53/秩 辺 B54/
   合 陽 B55/承 筋 B56/承 山 B57/飛 陽 B58/
   跗 陽 B59/崑 崙 B60/僕 参 B61/申 脈 B62/
   金 門 B63/京 骨 B64/束 骨 B65/足通谷 B66/
   至 陰 B67

第9節 足少陽胆経
  I 経 脈
 II 経 穴
   瞳子髎/聴 会 G2/上 関 G3/頷 厭 G4/懸 顱 G5/
   懸 釐 G6/曲 鬢 G7/率 谷 G8/天 衝 G9/浮 白 G10/
   頭竅陰 G11/完 骨 G12/本 神 G13/陽 白 G14/
   頭臨泣 G15/目 窓 G16/正 宮 G17/承 霊 G18/
   脳 空 G19/風 池 G20/肩 井 G21/淵 液 G22/
   輒 筋 G23/日 月 G24/京 門 G25/帯 脈 G26/
   五 枢 G27/維 道 G28/居 髎 G29/環 跳 G30/
   風 市 G31/中 涜 G32/足陽関 G33/陽陵泉 G34/
   陽 交 G35/外 丘 G36/光 明 G37/陽 輔 G38/
   懸 鐘 G39/丘 墟 G40/足臨泣 G41/地五会 G42/
   俠 谿 G43/足竅陰 G44

第10節 足太陰脾経
  I 経 脈
 II 経 穴
   隠 白 SP1/大 都 SP2/太 白 SP3/公 孫 SP4/
   商 丘 SP5/三陰交 SP6/漏 谷 SP7/地 機 SP8/
   陰陵泉 SP9/血 海 SP10/箕 門 SP11/衝 門 SP12/
   府 舎 SP13/腹 結 SP14/大 横 SP15/腹 哀 SP16/
   食 竇 SP17/天 谿 SP18/胸 郷 SP19/周 栄 SP20/
   大 包 SP21

第11節 足少陰腎経
  I 経 脈
 II 経 穴
   湧 泉 K1/然 谷 K2/太 谿 K3/大 鍾 K4/水 泉 K5/
   照 海 K6/復 溜 KT/交 信 K8/築 賓 K9/陰 谷 K10/
   横 骨 K11/大 赫 K12/気 穴 K13/四 満 K14/
   中 注 K15/肓 命 K16/商 曲 K17/石 関 K18/
   陰 都 K19/腹通谷 K20/幽 門 K21/歩 廊 K22/
   神 封 K23/霊 墟 K24/神 蔵 K25/彧 中 K26/兪 府 K27

第12節 足厥陰肝経
  I 経 脈
 II 経 穴
   大 敦 Liv1/行 間 Liv2/太 衝 Liv3/中 封 Liv4/
   蠡 溝 Liv5/中 都 Liv6/膝 関 Liv7/曲 泉 Liv8/
   陰 包 Liv9/足五里 Liv10/陰 廉 Liv11/急 脈 Liv12/
   章 門 Liv13/期 門 Liv14

第13節 督  脈
  I 経 脈
 II 経 穴
   長 強 DM1/腰 兪 DM2/腰陽関 DM3/命 門 DM4/
   懸 枢 DM5/脊 中 DM6/中 枢 DM7/筋 縮 DM8/
   至 陽 DM9/霊 台 DM10/神 道 DM11/身 柱 DM12/
   陶 道 DM13/大 椎 DM14/ア 門 DM15/風 府 DM16/
   脳 戸 DM17/強 間 DM18/後 頂 DM1g/百 会 DM20/
   前 頂 DM21/顖 会 DM22/上 星 DM23/神 庭 DM24/
   素 髎 DM25/水 溝 DM26/兌 端 DM27/齦 交 DM28

第14節 任  脈
  I 経 脈
 II 経 穴
   会 陰 RM1/曲 骨 RM2/中 極 RM3/関 元 RM4/
   石 門 RM5/気 海 RM6/陰 交 RM7/神 闕 RM8/
   水 分 RM9/下 脘 RM10/建 里 RM11/中 脘 RM12/
   上 脘 RM13/巨 闕 RM14/鳩 尾 RM15/中 庭 RM16/
   膻 中 RM17/玉 堂 RM18/紫 宮 RM19/華 蓋 RM20/
   璇 璣 RM21/天 突 RM22/廉 泉 RM23/承 漿 RM24

第3章 経外奇穴

第1節 上肢部
   十 宣 EX-UE9/四 縫 EX-UE8/二 白 EX-UE2/
   八 邪 EX-UE7/外労宮/寸 平/中 泉 EX-UE3/五 虎/
   手逆注/止 紅/肩 前 EX-UElO-13/治 痒

第2節 下肢部
   鶴 頂 EX-LE1/脳 清/胆嚢穴 EX-LE9/闌尾穴 EX-LE8/
   膝 眼 EX-LE2/陵 後/八 風 EX-LE3/新大郄/
   百虫窩 EX-LE12/肝 炎

第3節 頭頸部
   四神聡 EX-HN1/印 堂 EX-HN2/太 陽 EX-HN4/
   球 後 EX-HN11/魚 腰 EX-HN3/内迎香 EX-HN5/
   上迎香 EX-HN12/牽 正 EX-HN18/侠承漿 EX-HN14/
   金津・玉液 EX-HN6-7/頬 裏 EX-HN15/上廉泉/新廉泉/
   頸 骨 EX-HN21/落 頸/風 岩/全 知/安 眠 EX-HN17/
   翳 明 EX-HN16

第4節 胸腹部
   胃 上 EX-CA2/提 托 EX-CA5/気 門/子 宮 EX-CA1

第5節 項背腰仙部
   百 労 EX-HN19/血圧点/定 喘 EX-B6/
   崇 骨 EX-HN20/無名穴/巨闕兪/八椎下/接 骨/
   痞 根 EX-B2/膵 兪/腰 奇 EX-B5/腰 骶/下極兪/
   血 愁/腰 眼 EX-B3/夾 脊 EX-B1

附1 穴位作用の分類表
附2 配穴分類表
附3 十四経穴身体各部主治表

参考文献

訳注

穴名索引

中医鍼灸臨床発揮


【総 論】

1.弁証論治は中国伝統医学の精髄である
2.鍼灸臨証治要
3.証候群は弁証論治の根拠となるものである
4.鍼灸の処方構成,選穴について
5.医案

【各 論】

第1章 内科
1.頭 痛
2.目 眩
3.咳 嗽
4.哮 証
5.不 眠
6.虚 労
7.胃 痛
8.腹 痛(付:寒疝型腹痛)
9.鼓 脹(付:黒熱病)
10.鬱 証(付:失語)
11.厥 証
12.泄 瀉
13.痢 疾
14.小便失禁
15.癃 閉 
16.陽 痿
17.遺精,滑精
18.中 風
19.顔面マヒ
20.腰 痛
21.痺 証
22.痿 証
23.坐骨神経痛

第2章 婦人科・小児科
1.帯 下
2.陰 痒
3.痛 経
4.乳汁不足
5.小児マヒ
6.小児遺尿
7.小児泄瀉
3.日本脳炎

第3章 五官・外科
1.眼瞼下垂
2.軟口蓋麻痺
3.耳鳴り,難聴
4.舌 喑 〔言語障害〕
5.喉 喑〔失声症〕
6.喉 痺(付:急喉風)
7.癮 疹

第4章 その他
1.誤治検討症例
2.その他の症例
  内科疾患
  婦人科,小児科,五官科疾患
  奇病,診断確定が難しい疾患
3.肢体疼痛症の症例
4.外傷性疾患の症例

臨床経穴学


前言

凡例

第1章 総論
第1節 経絡と経穴
 1.経絡の連絡・絡属と経穴との関係
 2.経絡の転輸と経穴ごとの関係
 3.経絡の伝導と経穴との関係
 4.経絡の平衡調節と経穴との関係
第2節 経穴効能の検討と応用
 1.経穴の効能を検討する目的
 2.経穴の効能を研究する基礎と条件
 3.経穴の効能の臨床応用
第3節 経穴の主治範囲の一般法則
 1.十二経の経穴
 2.任督二派と背部,腹部の経穴
 3.所在区(区域性)の経穴
 4.特定穴

第2章 手太陰肺経
概 論
 1.中 府
 2.尺 沢
 3.列 欠
 4.太 淵
 5.少 商

第3章 手陽明大腸経
概 論
 1.合 谷
 2.曲 池
 3.肩 髃
 4.迎 香

第4章 足陽明胃経
概 論
 1.承 泣
 2.頰 車
 3.下 関
 4.梁 門
 5.天 枢
 6.帰 来
 7.足三里
 8.上巨虚
 9.豊 隆
 10.解 谿
 11.内 庭

第5章 足太陰脾経
概 論
 1.太 白
 2.公 孫
 3.三陰交
 4.陰陵泉
 5.血 海

第6章 手少陰心経
概 論
 1.通 里
 2.神 門

第7章 手太陽小腸経
概 論
 1.少 沢
 2.後 谿

第8章 足太陽膀胱経
榔 論
 1.睛 明
 2.攅 竹
 3.大 杼
 4.風 門
 5.肺 兪
 6.心 兪
 7.膈 兪
 8.肝 兪
 9.脾 兪
 10.胃 兪
 11.腎 兪
 12.大腸兪
 13.次 髎
 14.委 巾
 15.承 山
 16.崑 崙

第9章 足少陰腎経
概 論
 1.湧 泉
 2.太 谿
 3.復

第10章 手厥陰心包経
概 論
 1.曲 沢
 2.間 使
 3.内 関
 4.大 陵

第11章 手少陽三焦経
概 論
 1.中 渚
 2.外 関
 3.支 溝
 4.翳 風

第12章 足少陽胆経
概 論
 1.聴 会
 2.風 池
 3.環 跳
 4.風 市
 5.陽陵泉
 6.懸 鐘
 7.丘 墟

第13章 足厥陰肝経
概 論
 1.行 間
 2.太 衝
 3.章 門
 4.期 門

第14章 任 脈
概 論
 1.巾 極
 2.関 元
 3.気 海
 4.神 闕
 5.下 脘
 6.中 脘
 7.上 脘
 8.膻 中
 9.天 突
 10.廉 泉

第15章 督 脈
概 論
 1.長 強
 2.命 門
 3.大 椎
 4.瘂 門
 5.百 会
 6.人 中

第16章 経外奇穴
概 論
 1.手十二井穴
 2.膝 眼
 3.太 陽

湯液処方と針灸処方の対照表

病名索引

湯液処方索引

訳者あとがき

2006年11月20日

針灸学[手技篇]


序文

自序

第1章 針法

第1節 古代九針
 1 毫針の規格
 2 針の選び方

第2節 内経刺法
 1 異なる深さの刺法
  1.刺皮(皮膚に刺す)
   (1)毛刺
   (2)半刺
   (3)直針刺
  2.刺脈(経.絡脈に刺す)
   (1)経刺
   (2)絡刺
   (3)賛刺
   (4)豹文刺
  3.刺肉(肌肉に刺す)
   (1)浮刺
   (2)分刺
   (3)合谷刺
  4.刺筋(筋に刺す)
   (1)関刺
   (2)恢刺
  5.刺骨(骨に刺す)
   (1)短刺
   (2)輸刺
 2 取穴原則による刺法
  1.五兪穴と背兪穴
   輸刺
  2.局部取穴
   以痛為輸(痛を以て輸となす)
  3.遠隔取穴
   遠道刺
  4.前後配穴
   偶刺
  5.左右配穴
   (1)陰刺
   (2)巨刺,繆刺
 3 その他の刺法
  1.多針
   (1)斉刺
   (2)揚刺
   (3)傍針刺
   (4)報刺
  2.燔針
   焠刺
  3.排膿
   大瀉刺
  4.輸刺

第3節 針治療の作用および注意事項
 1 針の作用
  1.扶正補虚
  2.去邪瀉実
  3.調和陰陽
  4.疏通経絡
  5.清熱解毒
  6.鎮痙止痛
  7.消堅散結
 2 針治療時の注意事頃
  1.体位
  2.刺入角度
   (1)直刺
   (2)斜刺
   (3)横刺(沿皮刺
  3.刺針の深さ
   (1)年齢
   (2)肥痩
   (3)感受性
   (4)病位
  4.取穴の順序
  5.消毒
  6.その他の心得

第4節 針の禁忌および異常現象の処理法
 1 禁忌
 2 刺針による異常現象と処理法
  1.滞針
  2.湾針
  3.折針
  4.暈針
  5.出血と血腫

第5節 その他の針および治療法
 1 三稜針
  1.点刺による方法(点刺放血法・遠刺放血法)
  2.結紮を用いた方法(結紮放血法)
  3.局所をつまんで刺す方法(捏起放血法)
 2 挑治療法
  1.痔の挑治
  2.頸部リンパ結核の挑治
  3.頚部リンパ結核の截根治療
  4.羊毛疔の挑治(上腹部の激痛,胃痛,乾嘔に用いる)
 3 火針
   (1)未液化リンパ節結節
   (2)液化リンパ節結核
   (3)液化後の空洞
   (4)潰瘍
 4 皮下埋針
 5 叢針
  1.叢針揚刺法
  2.囲刺法
  3.皮膚叩打法
   (1)共通の叩打部位
   (2)重点的な叩打部位
 6 抜罐・捏脊
  1.抜罐
   (1)火罐
   (2)推罐
   (3)水罐
   (4)適応症
   (5)注意事項
  2.捏脊
   (1)方法
   (2)適応症

第6節 新しい治療法および針麻酔
 1 穴位注射
  1.小量の薬剤を注入する方法
   (1)用具と薬物
   (2)穴位の選択
   (3)操作方法
   (4)治療過程
   (5)適応症と選穴
   (6)注意事項
  2.水針
   (1)用具と薬物
   (2)方法
   (3)適応症
   (4)注意事項
 2 結紮去(強刺激結紮法)
   (1)用具
   (2)方法
   (3)適応症
   (4)注意事項
 3 穴位埋線
   (1)用具
   (2)操作方法
   (3)適応症
   (4)注意事項
 4 耳針
  1.耳殻表面の解剖名称
  2.耳針穴位
  3.耳針操作
   (1)針
   (2)耳穴
   (3)穴位のさがし方
   (4)刺針
   (5)置針
  4.耳針配穴
  5.耳針の注意事項
 5 針刺麻酔
  1.針刺麻酔の適応範囲
  2.術前の準備
  3.取穴
   (1)体針麻酔取穴法
   (2)耳針麻酔取穴法
  4.操作と刺激方法
   (1)刺激方法
   (2)操作方法
  5.補助投薬
  6.針麻酔の処方例
   (1)抜歯手術
   (2)白内障水晶体摘除術
   (3)胃切除術
   (4)下腹部手術


第2章 手技

第1節 練針法
 1 関節練習法
  1.肩関節の練習
  2.肘闇節の練習
  3.腕関節の練習
 2 手の練習法
  1.左手の練習
  2.右手の練習

第2節 揣穴(定穴)法
 1 指切法
 2 按圧法
 3 分撥法
 4 旋転法
 5 滾揺法
 6 昇降法
 7 滾揺昇降法
 8 舒張押手法

第3節 刺入法
 1 指切速刺法
 2 緩慢捻進法
 3 刺入捻進法
 4 針管打入法
 5 指切圧入法
 6 圧針緩進法

第4節 行針候気法
 1 候気法・催気法
  1.捜法
  2.弾弩・敲震
  3.循按
  4.移位
 2 行気法
  1.堤挿
  2.搓捻(撚)
  3.撥刮(摩)
  4.盤揺
  5.関閉
  6.飛法
 3 守気法
  1.推弩
  2.提拉
  3.搬墊
 4 置針と抜針
  1.置針
  2.抜針

第5節 補瀉手技
 1 迎随補瀉去
 2 呼吸補瀉法
 3 徐疾補瀉去
  1.進退補瀉
  2.提挿補瀉
 4 捻転補瀉法
  1.指飛補瀉
  2.九六補瀉
 5 栄衛補瀉法
 6 開合補瀉法
 7 虚実補瀉

第6節 複合補瀉法
 1 焼山火(補法)
 2 透天涼(瀉法)
 3 陽中隠陰(先補後瀉法)
 4 陰中隠陽(先瀉後補法)
 5 蒼亀探穴法(平補平瀉法・行気法)
 6 赤鳳迎源法(平補平瀉法・行気法)
 7 進火補法
 8 進水瀉法
 9 青龍擺尾(別名・蒼龍擺尾 補法・温散法)
 10 赤鳳揺頭(別名・白虎揺頭 瀉法)
 11 熱補法
 12 涼瀉法


第3章 家伝針法

 1 二龍戯朱法
 2 喜鵲登梅法
 3 白蛇吐信法
 4 怪蠎翻身法
 5 鼠爪刺法
 6 金鶏啄米法
 7 老驢拉磨法
 8 金鈎釣魚法 第4章 灸法

第1節 灸の材料

第2節 艾灸の常用方法
 1 艾シュ灸法
  1.直接灸法
   (1)無痕灸
   (2)有痕灸
  2.間接灸法
   (1)隔姜灸・隔蒜灸
   (2)隔塩灸
   (3)艾条灸法
  1.温和灸
  2.雀啄灸
  3.熨熱灸
  4.回旋灸
  5.温針灸
  6.温灸器
  7.灸箱灸
  8.クルミ殻メガネ灸
  9.雷火神針

第3節 施灸の作用と注意事項
 1 旋灸の作用
  1.温散寒邪
  2.温通経絡
  3.益気養血
  4.回陽固脱
  5.予防保健
 2 旋灸の注意事項
  1.体位の選択
  2.施灸の壮数と時間
  3.施灸の部位
  4.患者指導
  5.禁灸
  6.火傷と火災に対する注

針灸学[経穴篇]


序にかえて 後藤 修司

本書を学ぶにあたって 兵頭 明

緒 論
 1.経絡・経穴の発見と発展
 2.経絡・経穴の分類と命名
  【1】十四経経穴
  【2】奇穴
  【3】阿是穴
 3.経絡定位の方法
  【1】頭部
  【2】頚項部
  【3】腰背部
  【4】胸腹部
  【5】上肢部
  【6】下肢部
 4.経穴定位の手順
  【1】体表解剖表示定位法
  【2】骨度定位法
  【3】指寸定位法
 5.経絡の主治法則
 6.経穴の主治法則
  【1】分経主治法則
  【2】分部主治法則

十四経経穴主治分部見取図

総 論
1.十二正経
  手の太陰肺経絡系統
   1 手の太陰肺経絡系統の循行分布
   2 手の太陰肺経絡系統の病候
  手の陽明大腸経絡系統
   1 手の陽明大腸経絡系統の循行分布
   2 手の陽明大腸経絡系統の病候
  足の陽明胃経絡系統
   1 足の陽明胃経絡系統の循行分布
   2 足の陽明胃経絡系統の病候
  足の太陰脾経絡系統
   1 足の太陰脾経絡系統の循行分布
   2 足の太陰脾経絡系統の病候
  手の少陰心経絡系統
   1 手の少陰心経絡系統の循行分布
   2 手の少陰心経絡系統の病候
  手の太陽小腸経絡系統
   1 手の太陽小腸経絡系統の循行分布
   2 手の太陽小腸経絡系統の病候
  足の太陽膀胱経絡系統
   1 足の太陽膀胱経絡系統の循行分布
   2 足の太陽膀胱経絡系統の病候
  足の少陰腎経絡系統
   1 足の少陰腎経絡系統の循行分布
   2 足の少陰腎経絡系統の病候
  手の厥陰心包経絡系統
   1 手の厥陰心包経絡系統の循行分布
   2 手の厥陰心包経絡系統の病候
  手の少陽三焦経絡系統
   1 手の少陽三焦経絡系統の循行分布
   2 手の少陽三焦経絡系統の病候
  足の少陽胆経絡系統
   1 足の少陽胆経絡系統の循行分布
   2 足の少陽胆経絡系統の病候
  足の厥陰肝経絡系統
   1 足の厥陰肝経絡系統の循行分布
   2 足の厥陰肝経絡系統の病候
2.奇経八脈
  督 脈
   1 督脈およびその別絡の循行分布
   2 督脈およびその大絡の病候
  任 脈
   1 任脈およびその別絡の循行分布
   2 任脈およびその大絡の病候
  衝 脈
   1 衝脈の循行
   2 衝脈の病候
  帯 脈
   1 帯脈の循行
   2 帯脈の病候
  陽維脈
   1 陽維脈の循行
   2 陽維脈の病候
  陰維脈
   1 陰維脈の循行
   2 陰維脈の病候
  陽蹻脈
   1 陽蹻脈の循行
   2 陽蹻脈の病候
  陰蹻脈
   1 陰蹻脈の循行
   2 陰蹻脈の病候

各 論

手の太陰肺経
  中 府(ちゅうふ)
  雲 門(うんもん)
  天 府(てんぷ)
  俠 白(きょうはく)
  尺 沢(しゃくたく)
  孔 最(こうさい)
  列 缺(れっけつ)
  経 渠(けいきょ)
  太 淵(たいえん)
  魚 際(ぎょさい)
  少 商(しょうしょう)

手の陽明大腸経
  商 陽(しょうよう)
  二 間(じかん)
  三 間(さんかん)
  合 谷(ごうこく)
  陽 谿(ようけい)
  偏 歴(へんれき)
  温 溜(おんる)
  下 廉(げれん)
  上 廉(じょうれん)
  手三里(てさんり)
  曲 池(きょくち)
  肘 髎(ちゅうりょう)
  手五里(てごり)
  臂 臑(ひじゅ)
  肩 髃(けんぐう)
  巨 骨(ここつ)
  天 鼎(てんてい)
  扶 突(ふとつ)
  禾 髎(かりょう)
  迎 香(げいこう)

足の陽明胃経
  承 泣(しょうきゅう)
  四 白(しはく)
  巨 髎(こりょう)
  地 倉(ちそう)
  大 迎(だいげい)
  頰 車(きょうしゃ)
  下 関(げかん)
  頭 維(ずい)
  人 迎(じんげい)
  水 突(すいとつ)
  気 舎(きしゃ)
  缺 盆(けつぼん)
  気 戸(きこ)
  庫 房(こぼう)
  屋 翳(おくえい)
  膺 窓(ようそう)
  乳 中(にゅうちゅう)
  乳 根(にゅうこん)
  不 容(ふよう)
  承 満(しょうまん)
  梁 門(りょうもん)
  関 門(かんもん)
  太 乙(たいいつ)
  滑肉門(かつにくもん)
  天 枢(てんすう)
  外 陵(がいりょう)
  大 巨(だいこ)
  水 道(すいどう)
  帰 来(きらい)
  気 衝(きしょう)
  髀 関(ひかん)
  伏 兎(ふくと)
  陰 市(いんし)
  梁 丘(りょうきゅう)
  犢 鼻(とくび)
  足三里(あしさんり)
  上巨虚(じょうこきょ)
  条 口(じょうこう)
  下巨虚(げこきょ)
  豊 隆(ほうりゅう)
  解 谿(かいけい)
  衝 陽(しょうよう)
  陥 谷(かんこく)
  内 庭(ないてい)
  厲 兌(れいだ)

足の太陰脾経
  隠 白(いんぱく)
  大 都(だいと)
  太 白(たいはく)
  公 孫(こうそん)
  商 丘(しょうきゅう)
  三陰交(さんいんこう)
  漏 谷(ろうこく)
  地 機(ちき)
  陰陵泉(いんりょうせん)
  血 海(けっかい)
  箕 門(きもん)
  衝 門(しょうもん)
  府 舎(ふしゃ)
  腹 結(ふくけつ)
  大 横(だいおう)
  腹 哀(ふくあい)
  食 竇(しょくとく)
  天 谿(てんけい)
  胸 郷(きょうきょう)
  周 栄(しゅうえい)
  大 包(だいほう)

手の少陰心経
  極 泉(きょくせん)
  青 霊(せいれい)
  少 海(しょうかい)
  霊 道(れいどう)
  通 里(つうり)
  陰 郄(いんげき)
  神 門(しんもん)
  少 府(しょうふ)
  少 衝(しょうしょう)

手の太陽小腸経
  少 沢(しょうたく)
  前 谷(ぜんこく)
  後 谿(こうけい)
  腕 骨(わんこつ)
  陽 谷(ようこく)
  養 老(ようろう)
  支 正(しせい)
  小 海(しょうかい)
  肩 貞(けんてい)
  臑 兪(じゅゆ)
  天 宗(てんそう)
  秉 風(へいふう)
  曲 垣(きょくえん)
  肩外兪(けんがいゆ)
  肩中兪(けんちゅうゆ)
  天 窓(てんそう)
  天 容(てんよう)
  顴 髎(けんりょう)
  聴 宮(ちょうきゅう)

足の太陽膀胱経
  睛 明(せいめい)
  攅 竹(さんちく)
  眉 衝(びしょう)
  曲 差(きょくさ)
  五 処(ごしょ)
  承 光(しょうこう)
  通 天(つうてん)
  絡 却(らっきゃく)
  玉 枕(ぎょくちん)
  天 柱(てんちゅう)
  大 杼(だいじょ)
  風 門(ふうもん)
  肺 兪(はいゆ)
  厥陰兪(けついんゆ)
  心 兪(しんゆ)
  督 兪(とくゆ)
  膈 兪(かくゆ)
  肝 兪(かんゆ)
  胆 兪(たんゆ)
  脾 兪(ひゆ)
  胃 兪(いゆ)
  三焦兪(さんしょうゆ)
  腎 兪(じんゆ)
  気海兪(きかいゆ)
  大腸兪(だいちょうゆ)
  関元兪(かんげんゆ)
  小腸兪(しょうちょうゆ)
  膀胱兪(ぼうこうゆ)
  中膂兪(ちゅうりょゆ)
  白環兪(はくかんゆ)
  上 髎(じょうりょう)
  次 髎(じりょう)
  中 髎(ちゅうりょう)
  下 髎(げりょう)
  会 陽(えよう)
  承 扶(しょうふ)
  殷 門(いんもん)
  浮 郄(ふげき)
  委 陽(いよう)
  委 中(いちゅう)
  附 分(ふぶん)
  魄 戸(はくこ)
  膏 肓(こうこう)
  神 堂(しんどう)
  イ 譆(いき)
  膈 関(かくかん)
  魂 門(こんもん)
  陽 綱(ようこう)
  意 舎(いしゃ)
  胃 倉(いそう)
  肓 門(こうもん)
  志 室(ししつ)
  胞 肓(ほうこう)
  秩 辺(ちっぺん)
  合 陽(ごうよう)
  承 筋(しょうきん)
  承 山(しょうざん)
  飛 陽(ひよう)
  跗 陽(ふよう)
  崑 崙(こんろん)
  僕 参(ぼくしん)
  申 脈(しんみゃく)
  金 門(きんもん)
  京 骨(けいこつ)
  束 骨(そくこつ)
  足通谷(あしつうこつ)
  至 陰(しいん)

足の少陰腎経
  湧 泉(ゆうせん)
  然 谷(ねんこく)
  太 谿(たいけい)
  大 鐘(だいしょう)
  水 泉(すいせん)
  照 海(しょうかい)
  復 溜(ふくりゅう)
  交 信(こうしん)
  築 賓(ちくひん)
  陰 谷(いんこく)
  横 骨(おうこつ)
  大 赫(だいかく)
  気 穴(きけつ)
  四 満(しまん)
  中 注(ちゅうちゅう)
  肓 兪(こうゆ)
  商 曲(しょうきょく)
  石 関(せきかん)
  陰 都(いんと)
  腹通谷(はらつうこく)
  幽 門(ゆうもん)
  歩 廊(ほろう)
  神 封(しんぽう)
  霊 墟(れいきょ)
  神 蔵(しんぞう)
  彧 中(いくちゅう)
  兪 府(ゆふ)

手の厥陰心包経
  天 池(てんち)
  天 泉(てんせん)
  曲 沢(きょくたく)
  郄 門(げきもん)
  間 使(かんし)
  内 関(ないかん)
  大 陵(だいりょう)
  労 宮(ろうきゅう)
  中 衝(ちゅうしょう)

手の少陽三焦経
  関 衝(かんしょう)
  液 門(えきもん)
  中 渚(ちゅうしょ)
  陽 池(ようち)
  外 関(がいかん)
  支 溝(しこう)
  会 宗(えそう)
  三陽絡(さんようらく)
  四 瀆(しとく)
  天 井(てんせい)
  清冷淵(せいれいえん)
  消 濼(しょうれき)
  臑 会(じゅえ)
  肩 髎(けんりょう)
  天 髎(てんりょう)
  天 牖(てんゆう)
  翳 風(えいふう)
  瘈 脈(けいみゃく)
  顱 息(ろそく)
  角 孫(かくそん)
  耳 門(じもん)
  和 髎(わりょう)
  絲竹空(しちくくう)

足の少陽胆経
  瞳子髎(どうしりょう)
  聴 会(ちょうえ)
  上 関(客主人)(じょうかん)
  頷 厭(がんえん)
  懸 顱(けんろ)
  懸 釐(けんり)
  曲 鬢(きょくびん)
  率 谷(そっこく)
  天 衝(てんしょう)
  浮 白(ふはく)
  頭竅陰(あたまきょういん)
  完 骨(かんこつ)
  本 神(ほんじん)
  陽 白(ようはく)
  頭臨泣(あたまりんきゅう)
  目 窓(もくそう)
  正 営(しょうえい)
  承 霊(しょうれい)
  脳 空(のうくう)
  風 池(ふうち)
  肩 井(けんせい)
  淵 腋(えんえき)
  輒 筋(ちょうきん)
  日 月(じつげつ)
  京 門(けいもん)
  帯 脈(たいみゃく)
  五 枢(ごすう)
  維 道(いどう)
  居 髎(きょりょう)
  環 跳(かんちょう)
  風 市(ふうし)
  中 瀆(ちゅうとく)
  膝陽関(足陽関)(ひざようかん)
  陽陵泉(ようりょうせん)
  陽 交(ようこう)
  外 丘(がいきゅう)
  光 明(こうめい)
  陽 輔(ようほ)
  懸 鐘(けんしょう)
  丘 墟(きゅうきょ)
  足臨泣(あしりんきゅう)
  地五会(ちごえ)
  俠 谿(きょうけい)
  足竅陰(あしきょういん)

足の厥陰肝経
  大 敦(だいとん)
  行 間(こうかん)
  太 衝(たいしょう)
  中 封(ちゅうほう)
  蠡 溝(れいこう)
  中 都(ちゅうと)
  膝 関(しつかん)
  曲 泉(きょくせん)
  陰 包(いんぽう)
  足五里(あしごり)
  陰 廉(いんれん)
  急 脈(きゅうみゃく)
  章 門(しょうもん)
  期 門(きもん)

督 脈
  長 強(ちょうきょう)
  腰 兪(ようゆ)
  腰陽関(こしようかん)
  命 門(めいもん)
  懸 枢(けんすう)
  脊 中(せきちゅう)
  中 枢(ちゅうすう)
  筋 縮(きんしゅく)
  至 陽(しよう)
  霊 台(れいだい)
  神 道(しんどう)
  身 柱(しんちゅう)
  陶 道(とうどう)
  大 椎(だいつい)
  瘂 門(あもん)
  風 府(ふうふ)
  脳 戸(のうこ)
  強 間(きょうかん)
  後 頂(ごちょう)
  百 会(ひゃくえ)
  前 頂(ぜんちょう)
  顖 会(しんえ)
  上 星(じょうせい)
  神 庭(しんてい)
  素 髎(そりょう)
  水 溝(すいこう)
  兌 端(だたん)
  齦 交(ぎんこう)

任 脈
  会 陰(えいん)
  曲 骨(きょくこつ)
  中 極(ちゅうきょく)
  関 元(かんげん)
  石 門(せきもん)
  気 海(きかい)
  陰 交(いんこう)
  神 闕(しんけつ)
  水 分(すいぶん)
  下 脘(げかん)
  建 里(けんり)
  中 脘(ちゅうかん)
  上 脘(じょうかん)
  巨 闕(こけつ)
  鳩 尾(きゅうび)
  中 庭(ちゅうてい)
  膻 中(だんちゅう)
  玉 堂(ぎょくどう)
  紫 宮(しきゅう)
  華 蓋(かがい)
  璇 璣(せんき)
  天 突(てんとつ)
  廉 泉(れんせん)
  承 漿(しょうしょう)

経外奇穴
  四神聡(ししんそう)
  当 陽(とうよう)
  印 堂(いんどう)
  魚 腰(ぎょよう)
  太 陽(たいよう)
  耳 尖(じせん)
  球 後(きゅうご)
  上迎香(じょうげいこう)
  内迎香(ないげいこう)
  聚 泉(じゅせん)
  海 泉(かいせん)
  金津・玉液(きんしん・ぎょくえき)
  翳 明(えいめい)
  頚百労(けいひゃくろう)
  子 宮(しきゅう)
  定 喘(ていぜん)
  夾 脊(きょうせき)
  胃脘下兪(いかんげゆ)
  痞 根(ひこん)
  下極兪(げきょくゆ)
  腰 宜(ようぎ)
  腰 眼(ようがん)
  十七椎下(じゅうしちついか)
  腰 奇(ようき)
  肘 尖(ちゅうせん)
  二 白(にはく)
  中 泉(ちゅうせん)
  中 魁(ちゅうかい)
  大骨空(だいこっくう)
  小骨空(しょうこっくう)
  腰痛点(ようつうてん)
  外労宮(がいろうきゅう)
  八 邪(はちじゃ)
  四 縫(しほう)
  十 宣(じゅっせん)
  髖 骨(かんこつ)
  鶴 頂(かくちょう)
  百虫窩(ひゃくちゅうか)
  内膝眼・膝眼(ないしつがん・しつがん)
  胆 嚢(たんのう)
  闌 尾(らんび)
  内踝尖(ないかせん)
  外踝尖(がいかせん)
  八 風(はちふう)
  独 陰(どくいん)
  気 端(きたん)

[付録]
  1経穴主治一覧表
  2日中経穴部位対照表

[索引]
  用語・症状索引
  経穴索引

針灸学[臨床篇]


序文

本書を学ぶにあたって

総論1:針灸治療の原理と原則
1.針灸の治療原理
 1 疏通経絡,調和気血(経絡の疏通,気血の調和)
 2 補虚瀉実,扶正去邪(虚を補い実を瀉す,正気を助け邪気を去る)
 3 陰陽の調整,偏向の矯正
2.針灸の治療原則
 1 補虚と瀉実
  [1]補虚
   【1】その本経を補う
   【2】表裏経を補う
   【3】虚すれば則ちその母を補う
  [2]瀉実
   【1】その本経を瀉す
   【2】表裏経を瀉す
   【3】実すれば則ちその子を瀉す
  [3]補瀉兼施
 2 清熱と温寒
  [1]清熱
   【1】表熱の清熱
   【2】裏熱の清熱
   【3】虚熱の清熱
  [2]温寒
   【1】温陽散寒
   【2】温陽補虚
  [3]寒熱挟雑,温清併用
   【1】上熱下寒
   【2】表寒裏熱
 3 標治と本治
  [1]急なれば則ち標を治す
  [2]緩なれば則ち本を治す
  [3]標本同治
 4 同病異治と異病同治
  [1]同病異治
  [2]異病同治

総論2:針灸処方学

1.選穴法
 1 近位選穴
 2 遠位選穴
 3 対側選穴
 4 随証選穴……臓腑経絡弁証選穴
2.臓腑経絡弁証選穴
①肺と大腸
 1 肺
  [病機]
  [臓証]
  [1]虚証
   【1】肺陰虚証
   【2】肺気虚証
  [2]実証
   【1】風寒束肺証
   【2】熱邪壅肺証
   【3】痰濁阻肺証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】熱邪による経脈阻滞,循経上擾
 2 大腸
  [病機]
  [腑証]
  [1]寒証
  [2]熱証
  [3]虚証
  [4]実証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】邪熱による経脈阻滞,循経上擾
②脾と胃
 1 脾
  [病機]
  [臓証]
   【1】脾虚証
   【2】脾実証
   【3】脾寒証
   【4】脾熱証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】脾経蘊熱,循経上擾
 2 胃
  [病機]
  [腑証]
   【1】胃虚証
   【2】胃実証
   【3】胃寒証
   【4】胃熱証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】胃経蘊熱,循経上擾
   【3】陽明経の邪熱熾盛による神明異常
③心と小腸
 1 心
  [病機]
  [臓証]
  [1]心虚証
   【1】心陽虚証
   【2】心陰虚証
  [2]心実証
   【1】心火上炎証
   【2】痰火蒙閉証
   【3】心血瘀阻証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】熱邪による経脈阻滞,循経上擾
 2 小腸
  [病機]
  [腑証]
   【1】寒証
   【2】熱証
   【3】小腸気痛(疝気)
   【4】小腸気結(腸結)
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】熱邪による経脈阻滞,循経上擾
④腎と膀胱
 1 腎
  [病機]
  [臓証]
  [1]陽虚証
   【1】腎陽虚証
   【2】腎不納気証
   【3】陽虚水泛証
  [2]陰虚証
   【1】腎陰虚証
   【2】陰虚陽浮証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】蘊熱による経脈阻滞,循経上擾
 2 膀胱
  [病機]
  [腑証]
   【1】虚寒証
   【2】実熱証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】蘊熱による経脈阻滞,循経上擾
⑤肝と胆
 1 肝
  [病機]
  [臓証]
   【1】肝気鬱結証
   【2】肝火上炎証
   【3】陰虚陽亢証
   4】肝風内動証
  [経脈証]
   【1】寒凝肝経証(疝痛)
 2 胆
  [病機]
  [腑証]
   【1】実証(胆火亢盛)
   【2】胆気虚弱証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】邪熱による経脈阻滞,循経上擾
⑥心包絡と三焦
 1 心包絡
  [病機]
 2 三焦
  [病機]
   【1】気化を主るに関して
   【2】水液代謝を主るに関して
   【3】心包絡と三焦の経脈病変
  [腑証]
  [1]虚証
  [2]実証
  [経脈証]
   【1】風寒湿による経脈阻滞
   【2】熱邪の循経上擾,七情抑鬱による経気阻滞
3.特定穴の応用
 1 五輸穴(五行穴)
 2 原穴
 3 背兪穴
 4 募穴
 5 絡穴
 6 郄穴
 7 合穴
 8 八会穴
 9 八脈交会穴
 10 交会穴
 11 四総穴,馬丹陽十二穴
4.配穴法
 1 身体部位にもとづく配穴法
   【1】同経配穴法
   【2】表裏配穴法
   【3】同名経配穴法
   【4】前後配穴法
   【5】上下配穴法
   【6】左右配穴法
   【7】遠近配穴法
   【8】内外(側)配穴法
 2 特定穴による配穴法
   【1】兪募配穴法
   【2】原絡配穴法
   【3】郄会配穴法
   【4】原募配穴法
   【5】募合配穴法


1.内科
1.発熱 
 1 外感発熱
   【1】風寒による発熱
   【2】風温による発熱
   【3】湿熱による発熱
   【4】寒湿による発熱
   【5】暑湿による発熱
 2 内傷発熱
   【1】陰虚による発熱
   【2】気虚による発熱
   【3】血虚による発熱
   【4】肝鬱化火による発熱
   【5】瘀血停滞による発熱
2.厥証 
 1 気厥
   【1】実証の気厥
   【2】虚証の気厥
 2 血厥
   【1】実証の血厥
   【2】虚証の血厥
 3 痰厥
 4 食厥
3.痙証 
 1 実証の痙証
   【1】風寒湿による痙証
   【2】裏熱による痙証
 2 虚証の痙証
4.脱証 
5.出血 
 1 衄血
   【1】熱邪による衄血
   【2】気虚による衄血
 2 咳血
   【1】熱邪による咳血
   【2】陰虚による咳血
 3 嘔血
   【1】火による嘔血
 4 血尿
   【1】心火による血尿
   【2】脾腎両虚による血尿
 5 血便
   【1】湿熱による血便
   【2】脾胃虚寒による血便
6.発疹 
   【1】風熱による発疹
   【2】風寒による発疹
   【3】飲食不節による発疹
   【4】接触による発疹
   【5】気血虚損による発疹
7.感冒 
   【1】風寒による感冒
   【2】風熱による感冒
   【3】暑湿による感冒
   【4】気虚による感冒
8.中暑 
   【1】軽症の中暑
   【2】重症の中暑
9.咳嗽 
 1 外感咳嗽
   【1】風寒による咳嗽
   【2】風熱による咳嗽
 2 内傷咳嗽
   【1】痰湿による咳嗽
   【2】肝火による咳嗽
10.汗証 
 1 自汗
   【1】営衛不和による自汗
   【2】肺気虚弱による自汗
 2 盗汗
   【1】心血不足による盗汗
   【2】陰虚火旺による盗汗
11.胸痺 
   【1】虚寒による胸痺
   【2】痰濁による胸痺
   【3】血 による胸痺
12.心悸 
   【1】気虚による心悸
   【2】血虚による心悸
   【3】痰火による心悸
   【4】血瘀による心悸
13.呃逆 
   【1】飲食不節による呃逆
   【2】肝鬱による呃逆
   【3】胃寒による呃逆
14.呑酸 
   【1】肝火内鬱による呑酸
   【2】脾胃虚寒による呑酸
15.嘔吐 
   【1】飲食停滞による嘔吐
   【2】肝気犯胃による嘔吐
   【3】脾胃虚弱による嘔吐
16.胃痛 
   【1】寒邪による胃痛
   【2】食積による胃痛
   【3】肝気犯胃による胃痛
   【4】脾胃虚寒による胃痛
   【5】胃陰不足による胃痛
17.腹痛 
   【1】寒邪による腹痛
   【2】脾陽虚による腹痛
   【3】飲食停滞による腹痛
18.泄瀉 
   【1】外邪による泄瀉
   【2】飲食不節による泄瀉
   【3】情志失調による泄瀉
   【4】脾胃虚弱による泄瀉
   【5】腎陽虚による泄瀉
19.痢疾 
   【1】湿熱痢
   【2】寒湿痢
   【3】疫毒痢
   【4】噤口痢
   【5】休息痢
20.便秘 
   【1】熱秘
   【2】気秘
   【3】虚秘
   【4】冷秘
21.脱肛 
   【1】虚証の脱肛
   【2】実証の脱肛
22.脇痛 
   【1】肝鬱による脇痛
   【2】湿熱による脇痛
   【3】血瘀による脇痛
   【4】肝陰不足による脇痛
23.黄疸 
   【1】陽黄
   【2】陰黄
24.鼓脹 
   【1】気鼓
   【2】水鼓
   【3】血鼓
25.水腫 
   【1】風邪による水腫
   【2】水湿による水腫
   【3】腎虚による水腫
26.消渇 
   【1】飲食不節による消渇
   【2】情志失調による消渇
   【3】陰虚による消渇
27.肥満 
   【1】脾胃亢盛による肥満
   【2】脾胃両虚,真元不足による肥満
28.消痩 
   【1】脾胃虚弱による消痩
   【2】陰虚火旺による消痩
29.上熱下寒(のぼせ,冷え)
  付.冷え症 
30.不眠 
   【1】心脾両虚による不眠
   【2】心腎不交による不眠
   【3】痰熱による不眠
   【4】肝火による不眠
31.嗜睡(傾眠) 
   【1】湿困脾陽による嗜睡
   【2】脾気虚による嗜睡
32.健忘 
   【1】心脾両虚による健忘
   【2】腎精不足による健忘
33.倦怠 
   【1】脾気虚による倦怠
   【2】痰湿による倦怠
   【3】元気不足による倦怠
   【4】形神不振による倦怠
34.癲狂 
 1 癲証
   【1】痰気鬱血による癲狂
   【2】心脾両虚による癲狂
 2 狂証
   【1】痰火上擾による狂証
   【2】火盛陰傷による狂証
35.鬱証 
 1 実証
   【1】肝気鬱結による鬱証
   【2】気鬱化火による鬱証
   【3】気滞痰鬱による鬱証
 2 虚証
   【1】心神失養による鬱証
   【2】心脾両虚による鬱証
   【3】陰虚火旺による鬱証
36.淋証 
   【1】湿熱蘊結による淋証
   【2】肝鬱気滞による淋証
   【3】脾腎両虚による淋証
37.遺精 
   【1】心腎不交による遺精
   【2】湿熱下注による遺精
   【3】腎虚不蔵による遺精
   【4】心脾労傷による遺精
38.陽萎 
   【1】命門火衰による陽萎
   【2】心脾両虚による陽萎
   【3】湿熱による陽萎
   【4】七情内傷による陽萎
39.疝気 
   【1】寒疝
   【2】熱疝
   【3】狐疝
40.頭痛 
 1 外感性頭痛
   【1】風寒による頭痛
   【2】風熱による頭痛
   【3】風湿による頭痛
 2 内傷性頭痛
   【1】肝陽の亢進による頭痛
   【2】痰濁による頭痛
   【3】血瘀による頭痛
   【4】気血両虚による頭痛
   【5】腎虚による頭痛
41.眩暈 
   【1】肝陽亢進による眩暈
   【2】痰濁による眩暈
   【3】気血両虚による眩暈
   【4】腎精不足による眩暈
42.中風 
   【1】正気不足による中風
   【2】飲食不節による中風
   【3】情志失調による中風
   【4】気虚邪中による中風
 1 中経絡
   【1】半身不随
   【2】口眼歪斜
 2 中臓腑
   【1】閉証
   【2】脱証
43.痺証 
 1 風寒湿による痺証
 2 風湿熱による痺証
   【1】行痺
   【2】痛痺
   【3】着痺
   【4】熱痺
44.痿証 
   【1】肺熱による痿証
   【2】湿熱による痿証
   【3】脾胃虚弱による痿証
   【4】肝腎陰虚による痿証
45.落枕 
46.肘痛 
   【1】風寒湿による肘痛
   【2】労損による肘痛
   【3】気滞血瘀による肘痛
47.腰痛 
   【1】寒湿による腰痛
   【2】腎虚による腰痛
   【3】血瘀による腰痛

2.婦人科
48.月経不調 
 経早 
   【1】実熱による経早
   【2】肝鬱化熱による経早
   【3】陰虚血熱による経早
   【4】気虚による経早
 経遅 
   【1】寒凝による経遅
   【2】陽虚による経遅
   【3】気鬱による経遅
   【4】血虚による経遅
 経乱 
   【1】肝鬱による経乱
   【2】腎虚による経乱
49.閉経
 1 血枯による閉経
   【1】血虚による閉経
   【2】心脾両虚による閉経
   【3】肝腎陰虚による閉経
 2 血滞による閉経
   【1】気滞血瘀による閉経
   【2】寒凝血滞による閉経
   【3】痰湿阻滞による閉経
50.崩漏 
 1 虚証
   【1】気虚による崩漏
   【2】陽虚による崩漏
   【3】陰虚による崩漏
 2 実証
   【1】血熱による崩漏
   【2】湿熱による崩漏
   【3】鬱熱による崩漏
   【4】血瘀による崩漏
51.痛経 
   【1】寒湿による痛経
   【2】肝鬱による痛経
   【3】肝腎虚損による痛経
52.帯下病 
   【1】脾虚による帯下
   【2】腎虚による帯下
   【3】湿毒による帯下
53.妊娠悪阻 
   【1】脾胃虚弱による妊娠悪阻
   【2】肝胃不和による妊娠悪阻
   【3】痰湿による妊娠悪阻
54.胎位不正 
   【1】気血両虚による胎位不正
   【2】気機鬱滞による胎位不正
   【3】血滞湿停による胎位不正
55.子癇 
   【1】肝風内動による子癇
   【2】風火痰熱による子癇
56.滞産 
   【1】気血両虚による滞産
   【2】気滞血瘀による滞産
57.胞衣不下 
   【1】気虚による胞衣不下
   【2】血瘀による胞衣不下
58.悪露不下 
   【1】気滞血瘀による悪露不下
   【2】寒凝血瘀による悪露不下
59.悪露不絶 
   【1】気虚による悪露不絶
   【2】血熱妄行による悪露不絶
   【3】胞脈瘀阻による悪露不絶
60.産後血暈 
   【1】血虚気脱による産後血暈
   【2】寒凝血瘀による産後血暈
61.産後腹痛 
   【1】血虚による産後腹痛
   【2】寒凝による産後腹痛
   【3】血瘀による産後腹痛
62.乳少 
   【1】気血両虚による乳少
   【2】肝鬱気滞による乳少
63.陰痒 
   【1】肝経湿熱による陰痒
   【2】肝腎陰虚による陰痒
64.不孕 
   【1】腎虚による不孕
   【2】血虚による不孕
   【3】胞寒による不孕
   【4】痰瘀互結による不孕

3.小児科
65.小児頓咳 
   【1】初咳期
   【2】痙咳期
   【3】回復期
66.小児泄瀉 
   【1】湿熱による泄瀉
   【2】風寒による泄瀉
   【3】傷食による泄瀉
   【4】脾虚による泄瀉
   【5】脾腎陽虚による泄瀉
67.疳積 
   【1】乳食過度,偏食
   【2】栄養不足
   【3】慢性疾患
68.小児驚風 
 急驚風
   【1】外感六淫による驚風
   【2】痰熱による驚風
   【3】驚恐による驚風
 慢驚風
   【1】脾虚肝旺による慢驚風
   【2】脾腎陽虚による慢驚風
   【3】肝腎陰虚による慢驚風
69.小児遺尿 
   【1】下元虚寒による遺尿
   【2】脾肺気虚による遺尿
   【3】肝経湿熱による遺尿
   【4】習慣性の遺尿
70.小児夜啼 
   【1】脾気虚寒による夜啼
   【2】驚恐による夜啼

4.眼科
71.目赤腫痛 
   【1】外感風熱による目赤腫痛
   【2】肝胆火盛による目赤腫痛
72.眼瞼下垂 
73.流涙 
74.目翳 
75.暴盲 
   【1】肝鬱化火による暴盲
   【2】気滞血瘀による暴盲
   【3】気血不足による暴盲
76.夜盲 
   【1】高風雀目
   【2】肝虚雀目

5.口腔・咽喉科
77.歯痛 
   【1】風火による歯痛
   【2】胃火による歯痛
   【3】虚火による歯痛
   【4】う歯による歯痛
78.口臭 
   【1】胃熱による口臭
   【2】食積による口臭
   【3】痰熱による口臭
79.口角流涎 
   【1】熱盛による流涎
   【2】脾虚による流涎
   【3】風邪による流涎
   【4】風痰による流涎
80.口瘡 
   【1】実証
   【2】虚証
81.咽喉腫痛 
   【1】風熱による咽喉腫痛
   【2】実熱による咽喉腫痛
   【3】虚熱による咽喉腫痛
82.梅核気 
   【1】気鬱痰結による梅核気
   【2】気鬱陰虚による梅核気
   【3】気血両虚による梅核気

6.耳鼻科
83.失音 
   【1】外邪による失音
   【2】情志による失音
   【3】声帯の疲労損傷による失音
   【4】肺燥津傷による失音
84.耳鳴り,耳聾 
   【1】肝火による耳鳴り,耳聾
   【2】痰火による耳鳴り,耳聾
   【3】腎精虚損による耳鳴り,耳聾
   【4】脾胃虚弱による耳鳴り,耳聾
85.耳痒 
   【1】風熱湿毒による耳痒
   【2】血虚風燥による耳痒
   【3】腎虚火旺による耳痒
86.聾唖 
   【1】先天性の聾唖
   【2】後天性の聾唖
87.鼻淵 
   【1】肺経鬱熱による鼻淵
   【2】肝胆火盛による鼻淵
   【3】肺気虚弱による鼻淵
   【4】脾虚湿盛による鼻淵

7.皮膚科・その他
88.酒サ鼻 
89.疔瘡 
90.丹毒 
91.禁煙 
92.肩こり 
   【1】風寒による肩こり
   【2】肝陽による肩こり
   【3】肝血不足による肩こり
   【4】寒飲による肩こり
   【5】気滞血瘀による肩こり

索引

付録(中医病証名と西医病名・症状名の対比表)

針灸学[基礎篇]


改訂版のための序文 後藤修司

初版の序文 高 金 亮・後藤修司

本書を学ぶにあたって 劉公望・兵頭 明

凡例

第1章 緒論
  1 中医針灸学の沿革
   1.『黄帝内経』と『傷寒論』
   2.漢代以降の針灸学の成果
   3.針灸学の国際化
  2 中医針灸学基礎の内容
  3 中医針灸学基礎の学習方法 


第2章 中医学の基本的な特色
第1節 中医学の人体の見方 
  1 人と自然の統一性 
   1.季節や気候が人体におよぼす影響 
   2.昼夜・朝夕が人体におよぼす影響 
  2 有機的統一体としての人体
第2節 陰陽五行学説 
 (1)――――― 陰陽学説 
  1 陰陽学説の基本内容 
   1.陰陽の依存関係 
   2.陰陽の対立・制約関係 
   3.陰陽の消長・転化関係 
  2 中医学における陰陽学説の運用 
   1.組織構造の説明 
   2.生理機能の説明 
   3.病理変化の説明 
   4.診断への運用 
   5.治療への応用 
   6.薬物の性味と作用における陰陽
 (2)――――― 五行学説 
  1 五行学説の基本内容 
   1.事物の属性に対する五行分類 
   2.五行の相生,相克 
   3.五行の相乗・相侮 
  2 中医学における五行学説の運用 
   1.五臓系統の生理機能と相互関係 
   2.五臓の相互資生の関係 
   3.五臓の相互克制の関係 
   4.臓腑間の病理的影響についての説明 
   5.診断と治療への運用
第3節 運動する人体 
   1.臓腑生理の協調関係 
   2.昇降出入 
   3.治療原則の決定
第4節 独特の診断・治療システム[弁証論治] 
  1 弁証 
  2 論治


第3章 中医学の生理観
第1節 気血津液 
 (1)――――― 気 
  1 気の種類とその生成過程 
   1.元気 
   2.宗気 
   3.営気 
   4.衛気 
  2 気の作用 
   1.推動作用 
   2.温煦作用 
   3.防御作用 
   4.固摂作用 
   5.気化作用 
  3 気の運行 
 (2)――――― 血 
  1 血の生成 
  2 血の作用 
  3 血の循行 
 (3)――――― 津液 
  1 津液の生成・輸布および排泄 
  2 津液の作用 
  3 津液の分類 
 (4)――――― 気・血・津液の相互関係 
  1 気と血の関係 
   1.気は血を生ずる 
   2.気は血をめぐらせる 
   3.気は血を摂す 
   4.血は気の母 
   5.気は陽に属し,血は陰に属す 
  2 気と津液の関係 
   1.気旺生津,気随液脱 
   2.気能化水,水停気阻 
  3 津液と血の関係
第2節 臓象 
臓象学説             
  1 臓・腑・奇恒の腑のそれぞれの生理的特徴 
  2 臓象学説の形成 
  3 臓腑の統一体観 
  4 精神・情緒と五臓との関係 
  5 五臓を中心とする身体の生理機能の平衡と協調 
  6 臓象学説における臓腑の位置づけ 
五臓               
 (1)――――― 心 
  1 心の主な生理機能 
   1.血脈を主る 
   2.神志を主る 
  2 心と五行の照応関係 
   1.喜は心の志 
   2.汗は心の液 
   3.体は脈に合し,華は顔にある 
   4.舌に開竅する 
  ――――― 心包 
 (2)――――― 肺 
  1 肺の主な生理機能 
   1.気を主り,呼吸を主る 
   2.宣発と粛降を主る 
   3.通調水道の作用 
   4.百脈を朝め,治節を主る 
  2 肺と五行の照応関係 
   1.憂は肺の志 
   2.涕は肺の液 
   3.体は皮に合し,華は毛にある 
   4.鼻に開竅する 
 (3)――――― 脾 
  1 脾の主な生理機能 
   1.運化を主る 
   2.昇清を主る 
   3.統血を主る
  2 脾と五行の照応関係 
   1.思は脾の志 
   2.涎は脾の液 
   3.体は肌肉に合し四肢を主る 
   4.口に開竅,華は唇にある 
 (4)――――― 肝 
  1 肝の主な生理機能 
   1.疏泄を主る 
   2.蔵血を主る 
  2 肝と五行の照応関係 
   1.怒は肝の志 
   2.涙は肝の液 
   3.体は筋に合し,華は爪にある 
   4.目に開竅する 
 (5)――――― 腎 
  1 腎の主な生理機能 
   1.蔵精を主
     生長・発育・生殖を主る 
   2.水を主る 
   3.納気を主る 
  2 腎と五行の照応関係 
   1.恐は腎の志 
   2.唾は腎の液 
   3.体は骨に合し,骨を主り髄を生じ, 華は髪にある 
   4.耳および前後二陰に開竅する 
六腑               
 (1)――――― 胆 
   1.胆汁の貯蔵と排泄 
   2.決断を主る 
   3.奇恒の腑に属する 
 (2)――――― 胃 
   1.水穀の受納・腐熟を主る 
   2.胃は通降を主る,降をもって和とする 
 (3)――――― 小腸 
 (4)――――― 大腸
 (5)――――― 膀胱
 (6)――――― 三焦 
  1 三焦の主な生理機能 
   1.諸気を主宰し,全身の気機と気化作用を統轄する 
   2.水液運行の通路である 
  2 三焦の区分と各部の機能特性 
   1.上焦 
   2.中焦 
  3.下焦 
奇恒の腑             
 (1)――――― 脳 
   1.脳は精神思惟を主る 
 (2)――――― 女子胞  
   1.月経を主る 
   2.妊娠を主る 
臓腑間の関係           
 (1)――――― 臓と臓の関係 
  1 心と肝 
   1.心は血を主り,肝は血を蔵する 
   2.心は神志を主り,肝は疏泄を主る 
  2 心と脾 
    心は血を主り,脾は生血・統血を主る 
  3 心と肺  
    心は血を主り,肺は気を主る 
  4 心と腎 
   1.心は陽に属し,上焦にあり,その性質は火に属す。 腎は陰に属し,
     下焦に,その性質は水に属す。 
   2.心は血を主り,腎は精を蔵する 
  5 肝と肺 
    肺は粛降を主り,肝は昇発を主る 
  6 脾と肺 
    肺は気を主り,脾は気血生化の源である 
  7 肺と腎 
   1.気の方面について:肺は呼吸を主り,腎は納気を主る 
   2.水液方面について:肺は水の上源であり,腎は水を主る臓である 
   3.その他 
  8 脾と腎 
    脾は後天の本であり,腎は先天の本である 
  9 肝と脾 
    肝は血を蔵し,疏泄を主る。脾は統血・運化を主り,気血生化の
    源である 
  10 肝と腎 
    肝は血を蔵し,腎は精を蔵す 
 (2)――――― 臓と腑の関係 
  1 心と小腸 
  2 肺と大腸 
  3 脾と胃  
  4 肝と胆 
  5 腎と膀胱 
 (3)――――― 腑と腑の関係
第3節 経絡 
 (1)――――― 経絡の概念と経絡系統 
 (2)――――― 経絡の作用 
  1 気血の運行,陰陽の調和 
  2 外邪の侵入に対する防御作用 
  3 病邪の伝送,病状を反映 
  4 針灸の刺激を伝導,臓腑の虚実を調整 
 (3)――――― 経絡の臨床運用 
  1 経穴による診察 
  2 依経弁証 
  3 依経論治 
 (4)――――― 十二経脈 
  1 十二経脈の循行 
   1.手太陰肺経 
   2.手陽明大腸経 
   3.足陽明胃経 
   4.足太陰脾経 
   5.手少陰心経 
   6.手太陽小腸経 
   7.足太陽膀胱経 
   8.足少陰腎経 
   9.手厥陰心包経 
   10.手少陽三焦経 
   11.足少陽胆経 
   12.足厥陰肝経 
  2 十二経脈の走行および連接の規則性 
  3 十二経脈の流注順序 
  4 十二経脈の気血の量 
  5 十二経脈の標本,根結,気街 
   1.標本 
   2.根結 
   3.気街 
 (5)――――― 奇経八脈 
  1 奇経八脈の循行と作用 
   1.督脈 
   2.任脈 
   3.衝脈 
   4.帯脈 
   5.陰蹻脈,陽蹻脈 
   6.陰維脈,陽維脈 
  2 奇経八脈の総合作用 
   1.疏通,連絡作用 
   2.統率,コントロール作用 
   3.潅漑,調節作用 
 (6)――――― 十二経別 
  1 十二経別の循行・分布状況 
  2 十二経別の作用 
 (7) ――――― 十二経筋 
  1 十二経筋の循行・分布状況 
  2 十二経筋の作用 
 (8)――――― 十二皮部 
 (9)――――― 十五絡脈とその他の絡


第4章 中医学の病因病機
第1節 病因 
 (1)――――― 六淫 
   1.風 
   2.寒 
   3.暑 
   4.湿 
   5.燥 
   6.火(熱) 
 (2)――――― 七情 
   1.怒 ――― 気上る 
   2.喜 ――― 気緩む 
   3.悲(憂)――― 気消える
   4.恐 ――― 気下る 
   5.驚 ――― 気乱れる 
   6.思 ――― 気結す 
 (3)――――― 飲食と労逸 
   1.飲食失節 
   2.労逸 
 (4)――――― 外傷 
 (5)――――― 痰飲と瘀血 
   1.痰飲 
   2.瘀血
第2節 病機 
  1 邪正盛衰           
  2 陰陽失調           
   1.陰陽の偏盛によって生じる寒熱証 
   2.陰陽の偏衰によって生じる寒熱証 
   3.仮性寒熱証 
  3 気血津液の失調        
 (1)――――― 気病の病機 
  1 気の機能の減退 
   1.気虚 
   2.気陥 
  2 気の運行の失調 
   1.気滞 
   2.気逆 
   3.気閉と気脱 
 (2)――――― 血病の病機 
   1.血虚 
   2.血熱 
   3.血瘀 
 (3)――――― 津液の病機 
   1.津液の不足 
   2.津液の代謝障害 
  4 経絡病機           
  1 経絡気血の盛衰 
   1.経絡気血の偏盛 
   2.経絡気血の偏衰 
   3.経絡気血の衰竭 
  2 経絡気血の運行失調 
   1.経絡気血の運行障害 
   2.経絡気血の運行の逆乱 
  5 臓腑病機           
五臓の病機            
 (1)――――― 心病の病機 
  1 心陽,心気の失調 
   1.心陽衰弱 
   2.心火亢進 
  2 心陰,心血の失調 
   1.心陰虚損 
   2.心血不足 
   3.心血瘀滞 
 (2)――――― 肺病の病機 
  1 肺気の失調 
   1.肺失宣降 
   2.肺気虚損 
  2 肺陰の失調 
 (3)――――― 脾病の病機 
  1 脾陽,脾気の失調 
   1.脾気虚損 
   2.脾陽虚損 
   3.水湿中阻 
  2 脾陰の失調 
 (4)――――― 肝病の病機 
  1 肝陽,肝気の失調 
   1.肝気鬱結 
   2.肝火上炎 
  2 肝陰,肝血の失調 
   1.肝血虚 
   2.肝陰虚 
 (5)――――― 腎病の病機 
  1 腎の精気不足 
   1.腎精不足 
   2.腎気不固 
  2 腎の陰陽失調 
   1.腎陰虚 
   2.腎陽虚 
六腑の病機            
 (1)――――― 胆病の病機 
 (2)――――― 胃病の病機 
   1.胃気虚損 
   2.胃寒内盛 
   3.胃火上炎 
   4.胃陰不足 
   5.胃絡瘀滞と損傷 
 (3)――――― 小腸病の病機 
   1.小腸虚寒 
   2.小腸実熱 
 (4)――――― 大腸病の病機 
 (5)――――― 膀胱病の病機 
 (6)―――― 三焦病の病機 
内生の風・寒・湿・燥・火の病機   
  1 内風 
   1.肝陽化風 
   2.熱極生風 
   3.陰虚風動 
   4.血虚生風 
   5.血燥生風 
  2 内寒 
  3 内湿 
  4 内燥 
  5 内熱,内火 
   1.陽盛化火 
   2.邪鬱化火 
   3.五志化火 
   4.陰虚火


第5章 中医学の診察法[四診]
第1節 望診 
 (1)――――― 全身の状況 
  1 望神 
   1.得神 
   2.失神 
   3.仮神 
  2 顔色の望診 
   1.顔色の診断原理とその臨床意義 
   2.顔面部と臓腑の相関部位 
   3.常色と病色 
  3 形体の望診 
  4 姿勢,体位の望診 
 (2)――――― 局部の状況 
  1 頭と髪 
   1.頭 
   2.髪 
  2 目 
  3 耳 
  4 鼻 
 (3)――――― 排泄物 
 (4)――――― 小児の指紋 
  1 観察方法 
  2 観察内容 
   1.色つや 
   2.長短 
   3.浮沈 
 (5)――――― 舌 
  1 舌と臓腑との関係 
  2 舌診の臨床意義 
   1.正気盛衰の判断 
   2.病位の深さを見分ける 
   3.病邪の性質の区別 
   4.病勢の進退の判断 
  3 舌診の方法 
  4 舌診の所見 
   1.舌質 
   2.舌態 
   3.舌苔 
  5 舌質と舌苔の関係
第2節 聞診 
 (1)――――― 声調 
  1 病的な声調 
   1.発声 
   2.言動 
   3.呼吸 
 (2)――――― 気味
第3節 問診 
 (1)――――― 寒熱 
  1 悪寒・発熱 
  2 但寒不熱 
  3 但熱不寒 
   1.壮熱 
   2.潮熱 
   3.長期微熱 
  4 寒熱往来 
 (2)――――― 汗 
   1.表証の汗 
   2.自汗 
   3.盗汗 
   4.大汗 
   5.頭汗 
   6.半身の汗 
   7.手足の汗 
 (3)――――― 疼痛 
  1 疼痛の部位 
   1.頭痛 
   2.胸痛 
   3.脇痛 
   4.脘痛 
   5.腹痛 
   6.腰痛 
   7.四肢痛 
  2 疼痛の性質 
   1.脹痛 
   2.重痛 
   3.刺痛 
   4.絞痛 
   5.灼痛 
   6.冷痛 
   7.隠痛 
   8.掣痛 
 (4)――――― 睡眠 
   1.不眠 
   2.嗜睡 
 (5)――――― 飲食と味覚 
   1.口渇と飲水 
   2.食欲と食べる量 
   3.味覚 
 (6)――――― 二便 
  1 大便 
   1.便秘 
   2.溏泄 
  2 小便 
 (7)――――― 月経と帯下 
  1 月経 
   1.経期 
   2.経量 
   3.経色・経質 
   4.月経痛(痛経) 
  2 帯下 
 (8)――――― 小児への問診
第4節 切診 
 (1)――――― 脈診 
  1 部位 
  2 方法 
  3 正常な脈象 
  4 病脈と主病 
   1.各種の脈象と主病 
   2.類似脈の鑑別 
  5 相兼(複合)する脈象と主病 
  6 脈証の順逆と従捨 
 (2)――――― 按診 
  1 肌表を按じる 
  2 手足を按じる 
  3 脘腹を按じる 
   1.脘腹を按じる 
   2.腹部を按ずる 
  経絡診断法 
 (1)――――― 経絡現象診断 
  1 背部兪穴の異常現象による診断 
  2 胸腹部募穴の異常現象による診断 
  3 下合穴の異常現象による診断 
  4 耳穴の異常現象による診断 
  5 阿是穴の異常現象による診断 
  6 経絡循行上の異常現象による診断 
 (2)――――― 経絡経穴測定による診断 
  1 点圧による経穴測定診断 
   1.測定部位 
   2.操作方法 
   4.診断方法 
   5.臨床例:手掌の経穴の点圧測定診断法 
  2 点圧診断反応の病理的意義 
  3 臨床応用 
 (3)――――― 経絡触診 
  1 常用の触診法 
   1.兪募循摸法 
   2.郄穴の触診 
   3.その他 
  2 陽性反応 
   1.陽性反応物 
   2.経穴の形態変化 
   3.経穴の過敏度 
  3 触診の順序 
   1.背部第1行線 
   2.腰背部第2行線 
   3.背部第3行線 
   4.胸部と腹部 
   5.四肢の部分 
   6.兪穴とある特定穴について 
  4 治療穴を探るポイント 
  5 循摸選穴の範囲 
   1.陽性反応穴 
   2.各系病症の診断 
  6 診断方


第6章 中医学の診断法[弁証]
第1節 八綱弁証 
 (1)――――― 表裏 
  1 表証 
  2 裏証 
 (2)――――― 寒熱 
  1 寒証 
  2 熱証 
  3 寒熱と表裏との関係 
   1.表寒証 
   2.表熱証 
   3.裏寒証 
   4.裏熱証 
 (3)――――― 虚実 
  1 虚証 
  2 実証 
  3 虚実と表裏寒熱との関係 
   1.表虚証 
   2.表実証 
   3.裏虚証 
   4.裏実証 
   5.虚寒証 
   6.虚熱証 
   7.実寒証 
   8.実熱証 
 (4)――――― 陰陽 
  1 陰証 
  2 陽証 
  3 亡陰と亡陽
第2節 六淫弁証 
   1.風淫証候 
   2.寒淫証候 
   3.暑淫証候 
   4.湿淫証候 
   5.燥淫証候 
   6.火淫証候
第3節 気血弁証 
 (1)――――― 気病弁証 
   1.気虚証 
   2.気陥証 
   3.気滞証 
   4.気逆証 
 (2)――――― 血病弁証 
   1.血虚証 
   2.血瘀証 
   3.血熱証 
   4.血寒証 
 (3)――――― 気血同病弁証 
   1.気滞血瘀証 
   2.気虚血瘀証 
   3.気血両虚証 
   4.気不摂血証 
  衛気営血弁証 
   1.衛分証 
   2.気分証 
   3.営分証 
   4.血分証
第4節 臓腑弁証 
 (1)――――― 心・小腸病弁証 
   1.心気虚証 
   2.心陽虚証 
   3.心陽暴脱証 
   4.心血虚証 
   5.心陰虚証 
   6.心火亢盛証 
   7.心血瘀阻証 
   8.痰迷心竅証 
   9.痰火擾心証 
   10.小腸実熱証 
   11.小腸虚寒証 
 (2)――――― 肺・大腸病弁証 
   1.肺気虚証 
   2.肺陰虚証 
   3.風寒束肺証 
   4.痰湿阻肺証 
   5.風熱犯肺証 
   6.熱邪壅肺証 
   7.大腸湿熱証 
   8.大腸津虚証 
   9.腸虚滑泄証 
 (3)――――― 脾・胃病弁証 
   1.脾気虚証 
   2.脾陽虚証 
   3.中気下陥証 
   4.脾不統血証 
   5.寒湿困脾証 
   6.脾胃湿熱証 
   7.胃陰虚証 
   8.食滞胃脘証 
   9.胃寒証 
   10.胃熱証 
 (4)――――― 肝・胆病弁証 
   1.肝気鬱結証 
   2.肝火上炎証 
   3.肝陽上亢証 
   4.肝血虚証 
   5.肝陰虚証 
   6.肝風内動証 
   7.寒滞肝脈証 
   8.胆鬱痰擾証 
 (5)――――― 腎・膀胱病弁証 
   1.腎陽虚証 
   2.腎陰虚証 
   3.腎精不足証 
   4.腎気不固証 
   5.腎不納気証 
   6.膀胱湿熱証 
 (6)――――― 臓腑相関弁証 
   1.心腎不交証 
   2.心脾両虚証 
   3.心腎陽虚証 
   4.心肺気虚証 
   5.脾腎陽虚証 
   6.肝腎陰虚証 
   7.肺腎気虚証 
   8.肝脾不和証 
   9.肝胃不和証 
   10.肝火犯肺証 
第5節 経絡弁証  
 (1)――――― 十二経脈病証 
   1.手太陰肺経の病証 
   2.手陽明大腸経の病証 
   3.足陽明胃経の病証 
   4.足太陰脾経の病証 
   5.手少陰心経の病証 
   6.手太陽小腸経の病証 
   7.足太陽膀胱経の病証 
   8.足少陰腎経の病証 
   9.手厥陰心包絡経の病証 
   10.手少陽三焦経の病証 
   11.足少陽胆経の病証 
   12.足厥陰肝経の病証 
 (2)―――――― 奇経八脈病証 
   1.督脈の病証 
   2.任脈の病証 
   3.衝脈の病証 
   4.帯脈の病証 
   5.陽維脈,陰維脈の病証 
   6.陰蹻脈,陽蹻脈の病証 
  六経弁証 
   1.太陽経病証 
   2.陽明経病証 
   3.少陽経病証 
   4.太陰経病証 
   5.少陰経病証 
   6.厥陰経病


第7章 治則と治法
第1節 治則 
  1 治病求本 
  2 補虚瀉実 
  3 陰陽調整 
  4 随機制宜 
   1.因時制宜 
   2.因地制宜
第2節 治法 
  1 汗法 
  2 吐法 
  3 下法 
  4 和法 
  5 温法 
  6 清法 
  7 補法 
  8 消法 

針灸文献紹介 

索引 

現代語訳 黄帝内経霊枢 上・下巻


現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻

前言  

監訳者まえがき   白杉 悦雄

凡例

黄帝素問霊枢経叙

九鍼十二原篇   第一  
本輸篇      第二  
小鍼解篇     第三  
邪気蔵府病形篇  第四  
根結篇      第五  
寿夭剛柔篇    第六  
官鍼篇      第七  
本神篇      第八  
終始篇      第九  
経脈篇      第十  
経別篇      第十一  
経水篇      第十二  
経筋篇      第十三  
骨度篇      第十四  
五十営篇     第十五  
営気篇      第十六  
脈度篇      第十七  
営衛生会篇    第十八  
四時気篇     第十九  
五邪篇      第二十  
寒熱病篇     第二十一  
癲狂篇      第二十二  
熱病篇      第二十三  
厥病篇      第二十四  
病本篇      第二十五  
雑病篇      第二十六  
周痺篇      第二十七  
口問篇      第二十八  
師伝篇      第二十九  
決気篇      第三十  
腸胃篇      第三十一  
平人絶穀篇    第三十二  
海論篇      第三十三  
五乱篇      第三十四  
脹論篇      第三十五  
五癃津液別篇 第三十六  
五閲五使篇    第三十七  
逆順肥痩篇    第三十八  
血絡論篇     第三十九  
陰陽清濁篇    第四十
 

現代語訳 黄帝内経霊枢 下巻

陰陽繋日月篇     第四十一 
病伝篇        第四十二
淫邪発夢篇      第四十三
順気一日分為四時篇  第四十四
外揣篇        第四十五
五変篇        第四十六
本蔵篇        第四十七
禁服篇        第四十八
五色篇        第四十九
論勇篇        第五十
背篇        第五十一
衛気篇        第五十二
論痛篇        第五十三
天年篇        第五十四
逆順篇        第五十五
五味篇        第五十六
水脹篇        第五十七
賊風篇        第五十八
衛気失常篇      第五十九
玉版篇        第六十
五禁篇        第六十一
動輸篇        第六十二
五味論篇       第六十三
陰陽二十五人篇    第六十四
五音五味篇      第六十五
百病始生篇      第六十六
行鍼篇        第六十七
上膈篇        第六十八
憂恚無言篇      第六十九
寒熱篇        第七十
邪客篇        第七十一
通天篇        第七十二
官能篇        第七十三
論疾診尺篇      第七十四
刺節真邪篇      第七十五
衛気行篇       第七十六
九宮八風篇      第七十七
九鍼論篇       第七十八
歳露論篇       第七十九
大惑論篇       第八十
癰疽篇        第八十一

黄帝内経概論


まえがき

凡例

第1篇 『黄帝内経』の初歩的研究

第1章 緒  論

第2章 『黄帝内経』の書名について
 第1節 『黄帝内径』の書名
 第2節 『素問』と『霊枢』の書名

第3章 『黄帝内経』の巻数
 第1節 『素問』の巻数
 第2節 『霊枢』の巻数

第4章 『黄帝内経』が著わされた時代
 第1節 『素問』が著わされた時代
  1.総論
  2.『素問』前期の部分が著わされた時代
  3.『素問』後期の部分が著わされた時代
  4.別の後代の著作
  5.結論
 第2節 『霊枢』が著わされた時代
 第3節 『素問遺篇』が著わされた時代
 第4節 現在の『素問』と『霊枢』

第5章 『黄帝内経』で論じられている主要な問題

第6章 『黄帝内経』の輝かしい成果
 第1節 自然発生的な唯物的観点
  1.鬼神を信じない
  2.疾病にはすべて原因がある
  3.自然界には規律があるという認識
  4.診断の物質的基礎
 第2節 自然発生的な弁証的観点
  1.“関係”の視点
  2.“発展”の視点
 第3節 解剖面の認識
  1.体表解剖
  2.人の類型
  3.消化器の長さの測定
 第4節 生理学における成果
  1.血を営気と呼ぶ
  2.営気は脈の内部に保蔵されている
  3.体内の血液は流行してやまない
  4.血液は体内を循環する
  5.どうして血液を営気と呼ぶのか
  6.心(心臓)と脈(血管)の関係に対する認識
  7.搏動する血管について認識し,それを動脈と呼ぶ
  8.動脈管と静脈管の区別はなされていないが,すでに両者を流れる
    血液が同じでないことは認識され,また血清の存在も認められている
 第5節 疾病の認識
  1.疾病とは何か
  2.疾病の種類
  3.疾病の季節性に対する認識
  4.疾病の地域性に対する認識
  5.疾病の潜伏期に対する認識
  6.疾病の予後の重視
  7.水腫と腎臓の関係に対する認識
 第6節 診断学上の成果
 第7節 鑑別診断
 第8節 予防の思想とその方法
  1.予防の思想
  2.予防の方法
 第9節 治療の原則と方法
  1.相反的な治療原則
  2.早期治療の重視
  3.自然治癒力の重視
  4.病人の環境と体質の重視
  5.食物療法
  6.完備した刺針療法
 第10節 医師と医学生のそなえるべき条件
  1.針医師のそなえるべき条件
  2.医学生のそなえるべき条件

第7章 『黄帝内経』とヒポクラテス医学の比較
  1.『黄帝内経』とヒポクラテス医学に共通する主な内
  2.『黄帝内経』とヒポクラテス医学の異なる主な内容

第8章 結  論


第2篇 『黄帝内経』における陰陽五行説

第1章 医学における陰陽五行説が生み出された過程

第2章 『黄帝内経』における陰陽五行説の発展過程
 第1節 医学における応用
 第2節 高度な活用性

第3章 五臓と五行の配当――五臓の部位の問題――

第4章 五運六気説

第5章 結  論

第3篇 『黄帝内経』に引用されている古代医書の考察

  1.緒言
  2.前期『黄帝内経』に引かれる古代医書
  3.後期『黄帝内経』に引かれる古代医書
  4.『黄帝内経』に引かれる正確な書名のない古代医書
  (1)出典の探し出せるもの
  (2)出典を探し出せないもの
  5.結論


第4篇 『黄帝内経』に関連する3書の篇目についての考察

第5篇 重編全元起注『素問』の巻目

第6篇 『黄帝内経』における三焦の考察

  1.『素問』における三焦の説明
  2.『霊枢』における三焦の説明
  (1)三焦と膀胱の関係
  (2)上中下の三焦の説明
  3.歴代医家の三焦に対する解釈
  4.結論



  1.『素問』対経表
  2.『霊枢』対経表
  3.『素問』「遺篇」訳 者・注訳者解説索引

難経解説


監訳者はしがき…戸 川 芳 郎



第1章 脈学
 第1難…寸ロの脈と,経脈の営衛の度数
 第2難…切脈の部位--気口
 第3難…尺寸における「太過」と「不及」の異常脈象
 第4難…脈の陰陽
 第5難…脈診における指法の軽重
 第6難…脈の陰陽虚実
 第7難…旺脈について
 第8難…寸口の脈が正常なのに,死んでしまう理由
 第9難…脈象から臓と腑の疾病を区別する
 第10難…一臓の脈に十種の変化がある
 第11難…休止の脈と腎臓の病変との関係
 第12難…虚を虚し,実を実する医療の誤り
 第13難…色と脈,および尺部の皮膚の診断上における運用
 第14難…損脈・至脈の病証と治療法
 第15難…四時(四季)の平脈・病脈・死脈
 第16難…五臓の疾病の脈と証との関係
 第17難…脈象と病証が一致する場合と逆の場合の予後
 第18難…脈法における三部が臓腑に対応する
 第19難…男女における正常と異常の脈象
 第20難…脈には伏匿の脈がある
 第21難…形に現れた病状と脈の状態の関係
 第22難…是動病と所生病の意味

第2章 経  絡
 第23難…経脈の長さとその循行
 第24難…陰経と陽経の気が絶えたときの症状とその予後
 第25難…十二経脈の数
 第26難…十五別絡の数
 第27難…奇経の意義と内容
 第28難…奇経八脈の循行と起止点
 第29難…奇経八脈における発病の証候

第3章 臓  腑
 第30難…栄(営)・衛の生成と循行
 第31難…三焦の位置と機能
 第32難…心・肺の位置および気血営衛との関係
 第33難…肝・肺の色,形,浮沈
 第34難…五臓とその声,色,臭い,味の組み合わせ,および七神との関係
 第35難…六腑の機能および臓腑の相互関係
 第36難…腎と命門
 第37難…五臓と九竅の関係
 第38難…臓は五,腑は六であること
 第39難…腑は五,臓は六であること
 第40難…耳は聞き,鼻は嗅ぐという生理
 第41難…肝には両葉ある
 第42難…人体臓腑の解剖
 第43難…飲食物が七日間入らないと死ぬことの原理
 第44難…七衝門
 第45難…八会
 第46難…老若により寤寐が異なる原因
 第47難…顔面部だけが寒さに耐えられる原理

第4章 疾  病
 第48難…三虚三実
 第49難…正経が自ら病む場合と,五邪に犯されて病む場合との区別
 第50難…五邪の伝変
 第51難…臓腑の発病には証状のうえで好悪の区別がある
 第52難…臓病と腑病は根本が同じではない
 第53難…疾病の伝変と予後
 第54難…臓病と腑病の治療の難易
 第55難…積聚の証状と鑑別
 第56難…五臓の積病
 第57難…五泄の証状と名称
 第58難…広義の傷寒
 第59難…狂病と癲病の鑑別
 第60難…頭痛および心痛における二つの類型
 第61難…四診(望・聞・問・切)

第5章 兪  穴
 第62難…臓腑の井・滎の区別
 第63難…井穴を以って始めとする意義
 第64難…井・滎・兪・経・合穴の陰陽五行の属性
 第65難…井穴・合穴の出入の意義
 第66難…十二経の原穴
 第67難…五臓の募穴が陰であり,兪穴が陽であることの意義
 第68難…井滎兪経合五穴の意義とその主治疾病

第6章 針  法
 第69難…母を補し子を瀉す治療原則
 第70難…四時によって刺針方法を分けることの原理
 第71難…栄衛への刺針の深浅
 第72難…迎随補瀉の刺針方法
 第73難…滎穴を瀉すことによって井穴を刺すことに代える方法の運用
 第74難…四季における五臓の刺針方法
 第75難…肝実肺虚に補水瀉火法を応用する原理
 第76難…補瀉の方法とその手順
 第77難…上工、中工の治療技術
 第78難…刺針における押手と補瀉方法
 第79難…迎随補瀉法
 第80難…針の出入方法
 第81難…虚証に瀉法を用い,実証に補法を用いるという医療過誤

訳者あとがき…石 田 秀 実

索引

現代語訳・宋本傷寒論


編著者まえがき

凡例にかえて 刻仲景

全書序

傷寒論序 国子監

傷寒卒病論集

 傷寒論巻第一
  弁脉法第一
  平脉法第二
 傷寒論巻第二
 傷寒例第三
  弁シ湿暍脉証第四
  弁太陽病脉証并治上第五
 傷寒論巻第三
  弁太陽病脉証并治中第六
 傷寒論巻第四
  弁太陽病脉証并治下第七
 傷寒論巻第五
  弁陽明病脉証并治第八
  弁少陽病脉証并治第九
 傷寒論巻第六
  弁太陰病脉証并治第十
  弁少陰病脉証并治第十一
  弁厥陰病脉証并治第十二
 傷寒論巻第七
  弁霍乱病脉証并治第十三
  弁陰陽易差後労復病脉証并治第十四
  弁不可発汗病脉証并治第十五
  弁可発汗病脉証并治第十六
 傷寒論巻第八
  弁発汗後病脉証并治第十七
  弁不可吐第十八
  弁可吐第十九
 傷寒論巻第九
  弁不可下病脉証并治第二十
  弁可下病脉証并治第二十一
 傷寒論巻第十
  弁発汗吐下後病脉証并治第二十二

傷寒論後序

宋本傷寒論について  生島 忍

編著者略歴(1)

処方索引(2)

[原文]傷寒雑病論(三訂版)


前言  伊 藤 清 夫

傷寒論
 凡例
 刻仲景全書序
 傷寒論序
 國子監
 傷寒卒病論集

傷寒論 巻第一
 辨脉法 第一
 平脉法 第二

傷寒論 巻第二

傷寒例 第三
 辨シ濕暍脉證 第四
 辨太陽病脉證并治上 第五(一~三〇条)
  桂枝湯
  桂枝加葛根湯
  桂枝加附子湯
  桂枝去芍藥湯
  桂枝去芍藥加附子湯
  桂枝麻黄各半湯
  桂枝二麻黄一湯
  白虎加人參湯
  桂枝二越婢一湯
  桂枝去桂加茯苓白朮湯
  甘草乾薑湯
  芍藥甘草湯
  調胃承氣湯
  四逆湯


瘀傷寒論 巻第三
 辨太陽病脉證并治中 第六(三一~一二七条)
  葛根湯
  葛根加半夏湯
  葛根黄芩黄連湯
  麻黄湯
  小柴胡湯
  大青龍湯
  小青龍湯
  桂枝湯
  桂枝加厚朴杏子湯
  乾薑附子湯
  桂枝加芍藥生薑各一兩人參三兩新加湯
  麻黄杏仁甘草石膏湯
  桂枝甘草湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯
  厚朴生薑半夏甘草人參湯
  茯苓桂枝白朮甘草湯
  芍藥甘草附子湯
  茯苓四逆湯
  調胃承氣湯
  五苓散
  茯苓甘草湯
  梔子豉湯
  梔子甘草豉湯
  梔子生薑豉湯
  梔子厚朴湯
  梔子乾薑湯
  真武湯
  四逆湯
  小柴胡湯
  小建中湯
  大柴胡湯
  柴胡加芒消湯
  桃核承氣湯
  柴胡加龍骨牡蠣湯
  桂枝去芍藥加蜀漆牡蠣龍骨救逆湯
  桂枝加桂湯
  桂枝甘草龍骨牡蠣湯
  抵當湯
  抵當丸

傷寒論 巻第四
 辨太陽病脉證并治下 第七(一二八~一七八条)
  大陷胸丸
  大陷胸湯
  大柴胡湯
  小陷胸湯
  文蛤散
  五苓散
  白散
  小柴胡湯
  柴胡桂枝湯
  柴胡桂枝乾薑湯
  半夏瀉心湯
  十棗湯
  大黄黄連瀉心湯
  附子瀉心湯
  生薑瀉心湯
  甘草瀉心湯
  赤石脂禹餘粮湯
  旋復代赭湯
  麻黄杏子甘草石膏湯
  桂枝人參湯
  瓜蔕散
  白虎加人參湯
  黄芩湯
  黄芩加半夏生薑湯
  黄連湯
  桂枝附子湯
  去桂加白朮湯
  甘草附子湯
  白虎湯
  炙甘草湯

傷寒論 巻第五
 辨陽明病脉證并治 第八(一七九~二六二条)
  調胃承気湯
  大承氣湯
  小承氣湯
  白虎湯
  梔子豉湯
  白虎加人參湯
  猪苓湯
  四逆湯
  小柴胡湯
  麻黄湯
  蜜煎導
  桂枝湯
  茵蔯蒿湯
  抵當湯
  呉茱萸湯
  五苓散
  麻子仁丸
  梔子檗皮湯
  麻黄連軺赤小豆湯
 辨少陽病脉證并治 第九(二六三~二七二条)
  小柴胡湯

傷寒論 巻第六
 辨太陰病脉證并治 第十(二七三~二八〇条)
  桂枝湯
  桂枝加芍藥湯
  桂枝加大黄湯
 辨少陰病脉證并治 第十一(二八一~三二五条)
  麻黄細辛附子湯
  麻黄附子甘草湯
  黄連阿膠湯
  附子湯
  桃花湯
  呉茱萸湯
  猪膚湯
  甘草湯
  桔梗湯
  苦酒湯
  半夏散及湯
  白通湯
  白通加猪膽汁湯
  真武湯
  通脉四逆湯
  四逆散
  猪苓湯
  大承気湯
  四逆湯
 辨厥陰病脉證并治 第十二(三二六~三八一条)
  烏梅丸
  白虎湯
  當歸四逆湯
  當歸四逆加呉茱萸生薑湯
  四逆湯
  瓜蔕散
  茯苓甘草湯
  麻黄升麻湯
  乾薑黄芩黄連人參湯
  通脉四逆湯方
  白頭翁湯
  桂枝湯
  小承気湯
  梔子豉湯
  呉茱萸湯
  小柴胡湯

傷寒論 巻第七
 辨霍亂病脉證并治 第十三(三八二~三九一条)
  四逆加人參湯
  五苓散
  理中丸
  桂枝湯
  四逆湯
  通脉四逆加猪膽汁湯
 辨陰陽易差後勞復病脉證并治 第十四(三九二~三九八条)
  燒褌散
  枳實梔子湯
  小柴胡湯
  牡蠣澤瀉散
  理中丸
  竹葉石膏湯
 辨不可發汗病脉證并治 第十五
 辨可發汗病脉證并治 第十六
  桂枝湯
  麻黄湯
  桂枝加厚朴杏子湯
  四逆湯
  桂枝加桂湯
  桂枝加葛根湯
  葛根加半夏湯
  葛根黄芩黄連湯
  大青龍湯
  小柴胡湯
  小青龍湯
  柴胡桂枝湯
  麻黄附子甘草湯
  五苓散

傷寒論 巻第八
 辨發汗後病脉證并治 第十七
  桂枝加附子湯
  桂枝湯
  桂枝二麻黄一湯
  白虎加人參湯
  甘草乾薑湯
  芍藥甘草湯
  調胃承氣湯
  四逆湯
  麻黄湯
  桂枝加芍藥生薑各一兩人參三兩新加湯
  麻黄杏子甘草石膏湯
  桂枝甘草湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯
  厚朴生薑半夏甘草人參湯
  芍藥甘草附子湯
  五苓散
  茯苓甘草湯
  真武湯
  生薑瀉心湯
  大柴胡湯
  蜜煎
  大承氣湯
  柴胡桂枝湯
 辨不可吐 第十八
 辨可吐 第十九

傷寒論 巻第九
 辨不可下病脉證并治 第二十
  大承氣湯
  小承氣湯
  甘草瀉心湯
  當歸四逆湯
  蜜煎導
 辨可下病脉證并治 第二十一
  大柴胡湯
  大承氣湯
  抵當湯
  抵當丸
  茵蔯蒿湯
  小承氣湯
  十棗湯
  桃核承氣湯
  大陷胸湯
  調胃承氣湯
  桂枝湯

傷寒論 巻第十
 辨發汗吐下後病脉證并治 第二十二
  桂枝麻黄各半湯
  桂枝去桂加茯苓白朮湯
  桂枝湯
  乾薑附子湯
  茯苓桂枝白朮甘草湯
  茯苓四逆湯
  梔子豉湯
  梔子甘草豉湯
  梔子生薑豉湯
  調胃承氣湯
  大陷胸湯
  柴胡桂枝乾薑湯
  旋復代赭湯
  大黄黄連瀉心湯
  白虎加人參湯
  大承氣湯
  白虎湯
  小承氣湯
  四逆湯
  桂枝去芍藥湯
  桂枝去芍藥加附子湯
  葛根黄芩黄連湯
  桂枝加厚朴杏子湯
  梔子厚朴湯
  梔子乾薑湯
  大柴胡湯
  柴胡加芒消湯
  柴胡加龍骨牡蠣湯
  桂枝甘草龍骨牡蠣湯
  半夏瀉心湯
  五苓散
  甘草瀉心湯
  赤石脂禹餘粮湯
  桂枝人參湯
  麻黄杏子甘草石膏湯
  抵當湯
  桂枝加芍藥湯
  麻黄升麻湯
  乾薑黄芩黄連人參湯

金匱要略
 凡 例
 金匱要略序
 金匱要略方論序

金匱要略方論 巻上
 臟腑經絡先後病脉證 第一
 シ濕暍病脉證 第二
  括蔞桂枝湯
  葛根湯
  大承氣湯
  麻黄加朮湯
  麻黄杏仁薏苡甘草湯
  防已黄耆湯
  桂枝附子湯
  白朮附子湯
  甘草附子湯
  白虎人參湯
  一物瓜蒂湯
 百合狐惑陰陽毒病證治 第三
  百合知母湯
  滑石代赭湯
  百合雞子湯
  百合地黄湯
  百合洗
  括蔞牡蠣散
  百合滑石散
  甘草瀉心湯
  苦參湯
  雄黄熏
  赤小豆當歸散
  升麻鱉甲湯
 瘧病脉證并治 第四
  鱉甲煎丸
  白虎加桂枝湯
  蜀漆散方
  〔附『外臺秘要』方〕
  牡蠣湯
  柴胡去半夏加括蔞湯
  柴胡桂薑湯
 中風レキ節病脉證并治 第五
  侯氏黒散
  風引湯
  防已地黄湯
  頭風摩散
  桂枝芍藥知母湯
  烏頭湯
  礬石湯
  〔附方〕
  『古今録験』續命湯
  『千金』三黄湯
  『近効方』朮附湯
  『崔氏』八味丸
  『千金方』越婢加朮湯
 血痺虚勞病脉證并治 第六
  黄耆桂枝五物湯
  桂枝加龍骨牡蠣湯
  天雄散
  小建中湯
  薯蕷丸
  酸棗湯
  大黄シャ蟲丸
  〔附方〕
  『千金翼』炙甘草湯
  『肘後』獺肝散
 肺痿肺癰欬嗽上氣病脉證治 第七
  甘草乾薑湯
  射干麻黄湯
  皁莢丸
  厚朴麻黄湯
  澤漆湯
  麥門冬湯
  葶藶葶藶大棗瀉肺湯
  桔梗湯
  越婢加半夏湯
  小青龍加石膏湯
  〔附方〕
  『外臺』炙甘草湯
  『千金』甘草湯
  『千金』生薑甘草湯
  『千金』桂枝去芍藥加皂莢湯
  『外臺』桔梗白散
  『千金』葦莖湯
 奔豚氣病脉證治 第八
  奔豚湯
  桂枝加桂湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯
 胸痺心痛短氣病脉證治 第九
  括蔞薤白白酒湯
  括蔞薤白半夏湯
  枳實薤白桂枝湯
  人參湯
  茯苓杏仁甘草湯
  橘枳薑湯
  薏苡附子散
  桂枝生薑枳實湯
  赤石脂丸
  九痛丸
 腹滿寒疝宿食病脉證治 第十
  厚朴七物湯
  附子粳米湯
  厚朴三物湯
  大柴胡湯
  大承氣湯
  大建中湯
  大黄附子湯
  赤丸
  烏頭煎
  當歸生薑羊肉湯
  烏頭桂枝湯
  桂枝湯
  〔附方〕
  『外臺』烏頭湯
  『外臺』柴胡桂枝湯
  『外臺』走馬湯
  瓜蒂散

金匱要略方論 巻中
 五臟風寒積聚病脉證并治 第十一
  麻子仁丸
  甘草乾薑茯苓白朮湯
 痰飲欬嗽病脉證并治 第十二
  苓桂朮甘湯
  甘遂半夏湯
  十棗湯
  大青龍湯
  小青龍湯
  木防已湯
  木防已湯去石膏加茯苓芒硝湯
  澤瀉湯
  厚朴大黄湯
  小半夏湯
  防已椒目葶藶大黄丸
  小半夏加茯苓湯
  五苓散
  〔附方〕
  『外臺』茯苓飲
  桂苓五味甘草湯
  苓甘五味薑辛湯
  桂苓五味甘草去桂加乾薑細辛半夏湯
  苓甘五味加薑辛半夏杏仁湯
  苓甘薑味辛夏仁黄湯
 消カツ小便利淋病脉證并治 第十三
  文蛤散
  括蔞瞿麥丸
  蒲灰散
  滑石白魚散
  茯苓戎鹽湯
  猪苓湯
 水氣病脉證并治 第十四
  防已黄耆湯
  越婢湯
  防已茯苓湯
  甘草麻黄湯
  麻黄附子湯
  黄耆芍藥桂枝苦酒湯
  桂枝加黄耆湯
  桂枝去芍藥加麻黄細辛附子湯
  枳朮湯
  〔附方〕
  『外臺』防已黄耆湯
 黄疸病脉證并治 第十五
  茵蔯蒿湯
  消石礬石散
  梔子大黄湯
  猪膏髪煎
  茵蔯五苓散
  大黄消石湯
  〔附方〕
  瓜蒂湯
  『千金』麻黄醇酒湯
 驚悸吐衄下血胸滿オ血病脉證治 第十六
  桂枝救逆湯
  半夏麻黄丸
  柏葉湯
  黄土湯
  瀉心湯
 嘔吐噦下利病脉證治 第十七
  茱萸湯
  半夏瀉心湯
  黄芩加半夏生薑湯
  猪苓散
  四逆湯
  小柴胡湯
  大半夏湯
  大黄甘草湯
  茯苓澤瀉湯
  文蛤湯
  半夏乾薑散
  生薑半夏湯
  橘皮湯
  橘皮竹茹湯
  桂枝湯
  小承氣湯
  桃花湯
  白頭翁湯
  梔子豉湯
  通脉四逆湯
  紫參湯
  訶梨勒散
  〔附方〕
  『千金翼』小承氣湯
  『外臺』黄芩湯
 瘡癰腸癰浸淫病脉證并治 第十八
  薏苡附子敗醤散
  大黄牡丹湯
  王不留行散
  排膿散
  排膿湯
 趺蹶手指臂腫轉筋陰狐疝蚘蟲病脉證治 第十九
  雞屎白散
  蜘蛛散
  甘草粉蜜湯
  烏梅丸

金匱要略方論 巻下
 婦人妊娠病脉證并治 第二十
  桂枝茯苓丸
  芎歸膠艾湯
  當歸芍藥散
  乾薑人參半夏丸
  當歸貝母苦參丸
  葵子茯苓散
  當歸散
  白朮散
 婦人産後病脉證治 第二十一
  枳實芍藥散
  下瘀血湯
  竹葉湯
  竹皮大丸
  白頭翁加甘草阿膠湯
  〔附方〕
  『千金』三物黄芩湯
  『千金』内補當歸建中湯
 婦人雜病脉證并治 第二十二
  半夏厚朴湯
  甘草小麥大棗湯
  小青龍湯
  瀉心湯
  温經湯
  土瓜根散
  旋覆花湯
  大黄甘遂湯
  抵當湯
  礬石丸
  紅藍花酒
  腎氣丸
  蛇床子散
  狼牙湯
  小兒疳蟲蝕齒方
 雜療方 第二十三
  四時加減柴胡飲子
  長服訶梨勒丸
  三物備急丸
  紫石寒食散
  救卒死方(共五方)
  救卒死而壮熱者方
  救卒死而目閉者方
  救卒死而張口反折者方
  救卒死而四肢不收失便者方
  救小兒卒死而吐利不知是何病方
  屍蹶方(共二方)
  救卒死客忤死還魂湯主之方(共二方)
  救自縊死方
  凡中暍死、不可使得冷、得冷便死、療之方
  救溺死方
  治馬墜及一切筋骨損方
 禽獣魚蟲禁忌并治 第二十四
  治自死六畜肉中毒方
  治食鬱肉漏脯中毒方
  治黍米中藏乾脯食之中毒方
  治食生肉中毒方
  治六畜鳥獣肝中毒方
  治馬肝毒中人未死方(二方)
  治食馬肉中毒欲死方(二方)
  治噉蛇牛肉食之欲死方(三方)
  治食牛肉中毒方
  治食犬肉不消成病方
  鳥獣有中毒箭死者其肉有毒解之方
  食鱠之…久成癥病治之方(二方)
  食鱠多不消結為癥病治之方
  食魚後食毒兩種煩亂治之方
  食鯸鮧魚中毒方
  食蟹中毒方(二方)
 果實菜穀禁忌并治 第二十五
  食諸果中毒治之方
  食諸菌中毒悶亂欲死治之方
  食楓柱菌哭不止治之方
  誤食野芋煩毒欲死治之方
  蜀椒閉口者有毒誤食…急治之方
  食躁或躁方
  誤食鈎吻殺人解之方
  治誤食水莨菪中毒方
  治食芹菜中龍精毒方
  食苦瓠中毒治之方
  飲食中毒方煩滿治之方(二方)
  貪食食多不消心腹堅滿痛治之方
  通除諸毒藥

第三版(増訂版)あとがき 日本漢方協会学術部


処方索引・日中条文番号対照表・訂正字句一覧

中国傷寒論解説


『中国傷寒論解説』の出版にあたって…藤平 健

凡例

第1章 概論
 第1節『傷寒論』の成立と歴史
 第2節『傷寒論』はどんな書物か
 第3節「六経」とは何か
 第4節 六経病の伝変
 第5節 六経病の主証・兼証・夾雑証
 第6節『傷寒論』の治法と方剤
 第7節『傷寒論』の弁証論治の精神

第2章 陰陽・寒熱の綱要

第3章 太陽病の脈・証・治
 第1節 太陽病の弁証の綱要
 第2節 太陽病の経証
  1.太陽中風の証・治
  (1)桂枝湯の主証
  (2)桂枝湯の加減証
    桂枝加厚朴杏仁湯の証/桂枝加葛根湯の証/桂枝加附子湯の証/
    桂枝去芍薬,桂枝去芍薬加附子湯の証/
    桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯の証/
    桂枝去桂加茯苓白朮湯の証
  (3)桂枝湯の禁忌証
  2.太陽傷寒の証・治
  (1)麻黄湯の主証
  (2)麻黄湯の加減証
    小青竜湯の証/大青竜湯の証
  (3)葛根湯の証
  3.麻・桂・越婢合方の小汗証
  (1)桂枝麻黄各半湯の証
  (2)桂枝二麻黄一湯の証
  (3)桂枝二越婢一湯の証
 第3節 発汗禁忌の証
 第4節 伝経と不伝経
 第5節 太陽の腑証と治法
  1.太陽の蓄水の証・治
  2.太陽の蓄血の証・治
  (1)瘀血初期の証・治
  (2)瘀血形成後の証・治
  (3)瘀血の軽証と治法
 第6節 虚煩の証・治・治療禁忌
  1.梔子豉湯の証
  2.梔子豉湯の加減証
  3.梔子豉湯の禁忌証
 第7節 結胸の証・治
  1.大陥胸丸の証
  2.大陥胸湯の証
  3.小陥胸湯の証
  4.三物白散の証
  5.陥胸湯の禁忌と結胸証の予後
 第8節 心下痞の証・治
  1.半夏瀉心湯の証
  2.生姜瀉心湯の証
  3.甘草瀉心湯の証
  4.大黄黄連瀉心湯の証
  5.附子瀉心湯の証
  6.旋覆代赭湯の証
 第9節 太陽病の変証と治法
  1.表裏先後,標本緩急と陰陽調整の治療法則
  2.邪熱による喘の証・治
  3.協熱による下痢の証・治
  4.誤治による虚証と治法
  (1)心虚による悸の証
  (2)心虚による煩躁の証
  (3)心虚による驚狂の証
  (4)心陽虚による奔豚初期の証
  (5)心陽虚による奔豚の証
  (6)心陽虚による水気上衝の証
  (7)心虚による動悸と脈・結代の証
  (8)心腎の双虚の証
  (9)胃虚による水停の証
  (10)脾虚による煩気の証
  (11)脾虚による気滞腹脹の証
  (12)中寒による吐逆の脈・証
  (13)吐後の内煩の証
  (14)腎陽虚による水泛の証
  (15)腎陽虚による煩躁の証
  (16)腎陰陽の倶虚による煩躁の証
  (17)陰陽両虚と陰陽転化の証
  (18)証に随って治を施す
  5.火逆の変証
  (1)太陽中風を誤って火攻したとき
  (2)傷寒陽鬱を誤って火攻したとき
  (3)表実内熱を誤って火攻したとき
  (4)温病を誤って火攻したとき
  (5)陰虚を誤って火攻したとき
 第10節 太陽病の類証と治療
  1.温病
  2.風温
  3.風寒湿痺の証
  (1)桂枝附子湯の証
  (2)甘草附子湯の証

第4章 陽明病の脈・証・治
 第1節 陽明病の弁証の綱要
 第2節 陽明病の成因
 第3節 陽明病の腑証と治法
  1.調胃承気湯の証
  2.小承気湯の証
  3.大承気湯の証
  4.麻子仁丸の証
  5.蜜煎導法
 第4節 陽明病の下法の適応と禁忌
 第5節 陽明病の経証と治法
 第6節 陽明病の熱証と治法
 第7節 陽明病の寒証と治
 第8節 陽明病の蓄血証と治法
 第9節 湿熱発黄の証・治
 第10節 陽明病の予後

第5章 少陽病の脈・証・治
 第1節 少陽病の弁証の綱要
 第2節 少陽病の正治法
 第3節 少陽病の治療禁忌
 第4節 少陽病の病機の変化
 第5節 少陽病の権変治法
  1.柴胡桂枝湯の証
  2.大柴胡湯の証
  3.柴胡加芒硝湯の証
  4.柴胡桂枝乾姜湯の証
  5.柴胡加竜骨牡蠣湯の証
 第6節 熱が血室に入った証・治

第6章 合病,併病
 第1節 太陽と陽明の合病
 第2節 太陽と少陽の合病
 第3節 陽明と少陽の合病
 第4節 三陽の合病
 第5節 太陽と陽明の併病
 第6節 太陽と少陽の併病
 第7節 少陽と陽明の併病

第7章 太陰病の脈・証・治
 第1節 太陰病の弁証の綱要
 第2節 太陰の臓病の証・治
 第3節 太陰の経病の証・治
 第4節 太陰の経臓倶病の証・治

第8章 少陰病の脈・証・治
 第1節 少陰病の弁証の綱要
 第2節 少陰病の寒証
  1.麻黄附子細辛湯と麻黄附子甘草湯の証
  2.附子湯の証
  3.真武湯の証
  4.四逆湯の証
  5.通脈四逆湯の証
  6.白通湯と白通加猪胆汁湯の証
  7.呉茱萸湯の証
  8.桃花湯の証
 第3節 少陰病の熱証
  1.黄連阿膠湯の証
  2.猪苓湯の証
  3.少陰の邪熱が太陽に外転した証
  4.四逆散の証
 第4節 少陰の咽痛の証・治
 第5節 少陰病の急下の証
 第6節 少陰病の治療禁忌
 第7節 少陰病の予後

第9章 厥陰病の脈・証・治
 第1節 厥陰病の弁証の綱要
 第2節 厭陰病の寒熱錯雑の証・治
  1.烏梅丸の証
  2.乾姜黄芩黄連人参湯の証
  3.麻黄升麻湯の証
 第3節 厥陰病の寒証
  1.呉茱萸湯の証
  2.当帰四逆湯の証
 第4節 厥陰病の熱証
 第5節 厥陰病の病機の変化
 第6節 厥陰病の治療禁忌
 第7節 厥陰病の予後

日中条文番号対照表・条文索引

方剤名索引

書名・人名索引

病症名・術語その他索引

編著者劉渡舟教授について…兵頭 明

訳者あとがき…勝田正泰

金匱要略解説


監訳者はしがき

日本語版序

前 言

『金匱要略』概説
 一『金匱』とその作者
 二『金匱』の内容構成
 三『金匱』と『傷寒論』の比較
 四『金匱』の未病思想
 五『金匱』の弁証論治
 六『金匱』の注釈本
 七『金匱』の学習方法
 八『金匱』研究の歩み

第一 臓腑経絡の先後病の脈・証
 疾病認識の総則
 望・聞・切診
 疾病の分類
 治療の順序・方法,問診

第二 痙・湿・暍病の脈・証
 痙病--剛痙・柔痙
 難治の痙病(1)
 誤治による痙病
 痙病の証象と変化
 難治の痙病(2)
 痙病の治法
  栝蔞桂枝湯
  葛根湯
  大承気湯
 湿病の証状
 誤下後の変証・死証
 湿病の治法
  麻黄加朮湯
  <臨床例>
  麻黄杏仁薏苡甘草湯
  防已黄耆湯
  桂枝附子湯
  白朮附子湯
  甘草附子湯
 中暍の脈・証・治
  白虎加人参湯
  一物瓜蔕湯
  <臨床例>

第三 百合・狐惑・陰陽毒病の証・治
 百合病の概説
 百合病の治法
  百合知母湯
  滑石代赭湯
  百合鶏子黄湯
  百合地黄湯
  <臨床例>(滲出性胸膜炎)
  百合洗
  栝蔞牡蠣散
  百合滑石散
 百合病の治療原則
 孤惑病の治法
  甘草瀉心湯
  苦参湯
  雄黄熏
  赤小豆当帰散
 陰陽毒の概説
  升麻鱉甲湯
  <臨床例>(血小板減少性紫斑病)

第四 瘧病の脈・証・治
 脈証と治療要綱
 瘧母の形成と治法
  鱉甲煎丸
  <臨床例>(マラリヤ)
 各種の瘧病
  白虎加桂枝湯
  蜀漆散
  附方
   牡蠣湯
   柴胡去半夏加栝蔞根湯
   柴胡桂姜湯

第五 中風・歴節病の脈・証・治
 風と痺の弁別
 中風の概説
  侯氏黒散
  風引湯
  防已地黄湯
  頭風摩散
 各種歴節の病因・証状
 風湿歴節の治法
  桂枝芍薬知母湯
  <臨床例>
 歴節の誘因--飲食
 寒湿歴節の治法
  烏頭湯
 脚気衝心の方剤
  礬石湯
  附方
   続命湯
   三黄湯
   朮附湯
   八味丸
   越婢加朮湯

第六 血痺・虚労病の脈・証・治
 血痺の概説
  黄耆桂枝五物湯
  <臨床例>(脳卒中後遺症)
 虚労の脈象
 各種虚労の証象(1)
 腎虚の証治
  桂枝竜骨牡蠣湯
  <臨床例>
  天雄散
 各種虚労の証象(2)
 各種虚労の証・治
  小建中湯
  黄耆建中湯
  <臨床例>
  八味腎気丸
  薯蕷丸
  酸棗仁湯
  大黄シャ虫丸
  附方
   炙甘草湯
   獺肝散

第七 肺痿・肺癰・欬嗽上気病の脈・証・治
 肺痿と肺癰の概説
  甘草乾姜湯
 各種の咳嗽上気
  射干麻黄湯
  <臨床例>(喘息)
  皂莢丸
  厚朴麻黄湯
  沢漆湯
  麦門冬湯
 肺癰の治法
  葶藶大棗瀉肺湯
  桔梗湯
 肺脹の証・治
  越婢加半夏湯
  小青竜加石膏湯
  附方
   炙甘草湯
   甘草湯
   生姜甘草湯
   桂枝去芍薬加皂莢湯
   桔梗白散
   葦莖湯
   葶藶大棗瀉肺湯

第八 奔豚気病の脈・証・治
 奔豚気病の病因・証状
 熱型の奔豚気病
  奔豚湯
 誤治による変証
  桂枝加桂湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯

第九 胸痺・心痛・短気病の脈・証・治
 胸痺・心痛の病因病理
 各種の胸痺
  栝蔞薤白白酒湯
  栝蔞薤白半夏湯
  <臨床例>
  枳実薤白桂枝湯
  人参湯
  茯苓杏仁甘草湯
  橘枳姜湯
  薏苡附子散
 各種の心痛
  桂枝生姜枳実湯
  烏頭赤石脂丸
  附方
   九痛丸

第十 腹満・寒疝・宿食病の脈・証・治
 腹満の証・治
 中寒の証・治
 各種の腹満
  厚朴七物湯
  附子粳米湯
  厚朴三物湯
  大柴胡湯
  大建中湯
  大黄附子湯
  <臨床例>
 中寒-寒気厥逆の治法
  赤丸
 寒疝の概説
  大烏頭煎
 各種の寒疝
  当帰生姜羊肉湯
  烏頭桂枝湯
  桂枝湯
  <臨床例>(当帰生姜羊肉湯加味)
  附方
   烏頭湯
   柴胡桂枝湯
   走馬湯
 宿食の治法
  瓜蔕散
 宿食の鑑別

第十一 五臓の風・寒・積・聚病の脈・証・治
 肺
 肝
  旋覆花湯
 心
 脾
  麻子仁丸
 腎
  甘姜苓朮湯
  <臨床例>(腰痛)
 三焦・大腸・小腸
 積・聚・穀気

第十二 痰飲・欬嗽病の脈・証・治
 飲病の種類
 水の五臓への影響
 留飲と伏飲
 飲病の形成と脈・証
 肺飲と支飲の脈・証
 痰飲の治療原則
 各種痰飲の証・治
  苓桂朮甘湯
  <臨床例>
  甘逐半夏場
 飲病の脈象の弁別
 懸飲の証・治
  十棗湯
 溢飲の証・治
  大青竜湯
  小青竜湯
 支飲の証・治
  木防已湯
  木防已去石膏加茯苓芒硝湯
  沢瀉湯
  厚朴大黄湯
  小半夏湯
 水気の証・治(1)
  己椒レキ黄九
  小半夏加茯苓湯
  五苓散
  附方
   茯苓飲
 咳嗽の証・治
  桂苓五味甘草湯
  苓甘五味姜辛湯
  桂苓五味甘草去桂加姜辛半夏湯
  苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯
  苓甘五味加姜辛半杏大黄湯
 水気の証・治(2)

第十三 消渇・小便不利・淋病の脈・証・治
 厥陰消渇の証・病因
 消渇の証・病因
 各種消渇の証・治(1)
  文蛤散
 石淋の証
  <臨床例>
 中消の脈・証
 淋家治療上の禁忌
 小便不利の証・治
  栝蔞瞿麦丸
  蒲灰散
  滑石白魚散
  茯苓戎塩湯
 各種消渇の証・治(2)
  猪苓湯

第十四 水気病の脈・証・治
 五種の水気病の脈・証
 風水の弁証
 水病治法の禁忌
 裏水の証・治
 水病の脈証弁別
 下痢後の水病
 五臓水の証状
 水病治法の大綱
 血分の水病
 血分の水病の弁別
 水腫病の証・冶
 風水の証・治
  越稗湯
 四肢皮水の証・治
  防已茯苓湯
 裏水の治法
  甘草麻黄湯
 水病と気病の脈・治
  麻黄附子湯
  杏子湯(方未見)
 皮水で四肢厥冷の治法
 黄汗の概説
  黄耆芍薬桂枝苦酒場
  桂枝加黄耆湯
 気分の水気病
  桂姜草棗黄辛附子湯
 水飲の証・治
  枳朮湯
  <臨床例>
  附方
   防已黄耆湯

第十五 黄疸病の脈・証・治
 黄疸の病機・脈・証
 穀疸の病機・脈・証(1)
 女労疸の証と予後
 酒疸の証(1)
 穀疸の病機・脈・証(2)
 酒疸の証(2)
 酒疸の治法
 温熱黄疸の証・治
 黄家の証
 黄疸の予後
 黄疸の弁別
 穀疸の証・治
  茵陳蒿湯
 腎熱黒疸の証・治
  硝石礬石散
 酒疸の証・治
  梔子大黄湯
 黄疸の治則と発汗法
  <臨床例>
 各種黄疸の治法
  猪膏髪煎
  茵陳五苓散
  大黄硝石湯
  附方
   麻黄醇酒湯

第十六 驚悸・吐衄下血・胸満・瘀血病
 驚悸の脈
 衄血の概説
 血病の診断法
 吐血の予後と飲酒
 亡血の証・治
 瘀血の証・治
 火邪による驚の治法
  桂枝救逆湯
 心下悸の治法
  半夏麻黄丸
 吐血不止の治法
  柏葉湯
 下血の弁別と治法
  黄土湯
  <臨床例>(胃潰瘍出血)
 熱の亢進による吐衄
  瀉心湯

第十七 嘔吐・噦・下利病の脈・証・治
 嘔吐治法の総則(1)
 嘔吐脈証の弁別
 誤治後の胃虚嘔吐
 気虚血不足の嘔吐
 胃反証の弁別と予後
 嘔吐治法の総則(2)
 実証噦逆の診断と治法
 各種嘔吐の証・治
  呉茱萸湯
  半夏瀉心湯
  黄芩加半夏生姜湯
  猪苓散
  四逆湯
  小柴胡湯
  大半夏湯
  <臨床例>
  大黄甘草湯
  茯苓沢瀉湯
  文蛤湯
 乾嘔の証・治(1)
  半夏乾姜散
 寒邪搏飲の証・治
  生姜半夏湯
 乾嘔の証・治(2)
  橘皮湯
 噦逆の証・治
  橘皮竹筎湯
 臓腑気絶の弁別
 下利脈証の弁別・予後
 各種下利病の証・治
  桂枝湯
  小承気湯
  桃花湯
  <臨床例>
  白頭翁湯
  梔子豉湯
  通脈四逆湯
  紫参湯
  詞梨勒散
  附方
   黄芩湯

第十八 瘡癰・腸癰・浸淫病の脈・証・治
 瘡癰の診断
 腸癰の派・証・治
  薏苡附子敗醤散
  大黄牡丹湯
 金瘡の派・治
  王不留行散
 瘡癰治方
  排膿散
  排膿湯
 浸淫瘡の証・治
  黄連粉(方未見)

第十九 趺蹶・手指臂腫・転筋・陰孤疝・蚘虫病
 趺蹶の証・治
 手指臂腫の証・治
  藜蘆甘草湯(方未見)
 転筋の証・治
  鶏屎白散
 陰孤疝の証・治
  蜘蛛散
 蛔虫病の脈・証・治
  甘草粉密湯
 蛔厥の証・治
  烏梅丸

第二十 婦人の妊娠病の脈・証・治

 妊娠初期の脈・証・治
 妊娠と癥病の証・治
  桂枝茯苓丸
 妊娠中の下腹部冷通
  附子湯(方未見)
 漏下・出血・胞阻の証・治
  膠艾湯
 妊娠中の腹中コウ痛
  当帰芍薬散
  <臨床例>
 妊娠嘔吐の治法
  乾姜人参半夏丸
 妊娠中の小便難
  当帰貝母苦参丸
 妊娠水気の証・治
  葵子茯苓散
 妊娠中の常服方剤
  当帰散
  白朮散
 妊娠傷胎の証・治


第二十一 婦人の産俊病の脈・証・治
 産後三大証の原因
 産後三大証の証・治
 産後腹痛の証・治
  枳実芍薬散
  下瘀血湯
 産後の風邪感受の証・治
  陽旦湯
  竹葉湯
 産後嘔逆の証・治
  竹皮大丸
 産後下痢の証・治
  白頭翁加甘草阿膠湯
  附方
   三物黄芩湯
   内補当帰建中湯

第二十二 婦人の雑病の脈・証・治
 中風熱入血室の証・治
 傷寒熱入血室の証・治
 中風熱入血室の証と刺法
 陽明病熱入血室の証と刺法
 「咽中如有炙臠」症の治法
  半夏厚朴湯
 臓躁証の証・治
  甘麦大棗湯
 寒飲誤下の証・治
 婦人雑病の総綱
 閉経後の瘀血による下痢
  温経湯
 経水不利
  土瓜根散
 虚寒半産漏下
  旋覆花湯
 陥経
  膠姜湯(方未見)
 水血両結による腹満証
  大黄甘遂湯
 経水不利実証
  抵当湯
 経閉白滞
  礬石丸
 風邪入血による腹痛
  紅藍花酒
 各種腹痛の通治方
 虚寒腹痛
 転胞
 陰中寒冷
  蛇床子散
 陰瘡
  狼牙湯
 陰吹
 小児疳虫蝕歯方
  小児疳虫蝕歯方

方剤索引

書名人名索引

用語索引

監訳者・訳者紹介

日中傷寒論研究 (日中傷寒論シンポジウム記念論集)


発刊に寄せて…矢数道明

第 I 部 日中傷寒論シンポジウム
『傷寒論』研究の流派…任 応秋
日本における『傷寒論』研究の概観…松田邦夫
東洞から希哲へ…勝田正泰
併病に関する考察…藤平 健
経方運用の要は主証の把握…劉 渡舟
漢方の三陰三陽…小倉重成
『傷寒論』は弁証論治の綱領…金 寿山
『傷寒論』の知病,識脈,達薬…何 任
腹診の発生と伝承・その応用…山田光胤

質疑応答

開幕の言葉/閉幕の言葉…呂 炳奎,間中喜雄,藤平 健
座談会・日中の伝統医学交流をめぐって
  …(日本)間中喜雄・藤平 健・津村重舎・山田光胤・勝田正泰・谷 美智士・
    (中国)呂 炳奎・任 応秋・董 玉昌・高 鶴亭
総合ルポルタージュ…谷 美智士
日中傷寒論シンポジウム印象記…藤平 健,山田光胤,松田邦夫,
   勝田正泰,福田佳弘,佐藤貞美,山ノ内信一

第 I 部 日中傷寒論研究総集篇
傷寒論の成立・伝承
(1)傷寒論の成立と張仲景
 新出土資料と『傷寒論』…赤堀 昭
 漢代の医学と『傷寒論』…藪内 清
 『傷寒論』と『神農本草経』の関係…高 学敏
 張仲景による『内経』の継承と発展--治療方法からの考察--…王 洪図
 張仲景の学術思想試論…何 紹奇
 *張仲景の針灸学術思想…魏 稼
 『傷寒雑病論』成立の歴史的背景…カク 万山・彭 桂冬
(2)傷寒論の流伝と版本
 『傷寒論』版本概説…馬 継興
 張仲景方の版本…宮下三郎
 *『傷寒雑病論』--その流伝と再発見…米 伯譲
 『康平傷寒論』(『和気氏古本傷寒論』)の沿革
   --附・康平傷寒論知見補遺…大塚敬節
日中傷寒論研究史
(1)中 国
 『傷寒論』をめぐる論争…魯 兆麟
 *傷寒と温病の争いの今昔…張 伯訥
 張仲景学説の継承と発展に関する王叔和の功績…孟 慶雲
 成無己と『傷寒論』…劉 渡舟
 *医学史論文資料索引(1903-1978)(抄)…中医研究院医史文献研究室
(2)日 本(附・朝鮮)
 江戸期古方派の出現をめぐって…宗田 一
 考証学派と『傷寒論』…小曽戸 洋
 日本における傷寒,温病,温疫の概念の形成について…根本幸夫
 江戸時代の本草学--その流れと性格--…難波恒雄
 吉益東洞と『傷寒論』…大塚恭男
 中西深斎の『傷寒論』研究…松本一男
 山田正珍の『傷寒論』研究…松本一男
 和田東郭と『傷寒論』…川島繁男
 山田椿庭の『傷寒論』研究--『九折堂読書記』と『経方辨』--…寺師睦宗
 日本近世傷寒論研究見在書目録稿…温知会傷寒論研究部
 明治・大正・昭和の傷寒論研究文献…矢数圭堂
 朝鮮における『傷寒論』の受容…梁 哲周
 医師派譜(抄)…呉 秀三
傷寒論の薬物・薬用量
 傷寒論薬物の作用と成分--小柴胡湯構成生薬を中心として--
   …谿 忠人
 『傷寒論』の薬物の複合薬理…原田正敏
 『傷寒論』の薬用量について…長沢元夫
論考・論説
 『傷寒論』の文章について(附・追論)…荒木正胤,荒木ひろし
 傷寒例について…丸山敏秋
 『傷寒論』における弁証・治法・処方の規則性…李 慶業
 『傷寒論』の六経の検討…肖 徳馨
 内藤希哲説による『傷寒論』寸抄…小曽戸丈夫
 折衷派の立場から見た『傷寒論』…細野八郎
 『傷寒論』研究の意義…傅 世恒
 『傷寒諭』の問題点こついて…山本 巌
 『傷寒論』とこれからの医学…有地 滋
 これからの医学における『傷寒諭』--医薬学の方法論をもとめて--
   …寺沢捷年・今田屋 章・土佐寛順

 『傷寒論』の評価に関する私見…桑木崇秀
・第 I 部の中国側論文は,目次中の*印を付したものを除き,本記念論集の
  ために執筆された北京中医学院推薦論文である。テーマについては,
  当編集者側より北京中医学院・任応秋教授を通じて提示した案をもとに,
  その選択および執筆者の決定は中国側が行なった。
   *印を付した中国側論文は,当編集者が選択したものである。
・第二部の日本側論文は,転載のものを除き,当編集者側より各執筆者に
  依頼し,本記念論集のために執筆されたものである。
・中国側論文の〔 〕は,訳者の注・補充ないし原文を示す。注番号は,
  1),2)…が原注,(1),(2)…が訳注である。
・翻訳にあたっては,奥田謙蔵『傷寒論講義』,大塚敬節『傷寒論解説』,
  丸山清康『全訳傷寒論』を引用ないし参考文献とした。

傷寒論医学の継承と発展


張仲景学説シンポジウム・第一回大全に参加して
   …矢数道明仲景学説シンポジウム
医聖張仲景--その偉大なる業積(特別講演)…任 応秋
中華全国中医学会・仲景学説シンポジウム準備活動報告…劉 渡舟
開会の言葉…呂炳奎,寺師睦宗,矢数道明,谷 美智士
レセプションにおける挨拶…矢数道明
医聖祠の沿革日本側発表論文
日本における「医聖張仲景画像」と「医聖漢張仲景先生之碑」について
   …矢数道明
柴胡加竜骨牡栃揚について--その条文,漢方,方名の考証…寺師睦宗
桂枝湯と桂枝加芍薬湯の解明…渡辺 武
芍薬甘草湯より四逆散への発展について…細野八郎
日本近世に勃興した古医学の性格…長沢元夫
傷寒論“脈浮”(及び“脈沈”)の本態について
   --数理的シミュレーションによる解析…光藤英彦
『傷寒論』・『金匱要略』の今日的評価と今後の研究のあり方について
   …寺沢捷年
楊守敬『日本訪書志』『留真譜』所載「影北宋本傷寒論」の検証
   --附説・現行影趙開美本傷寒論懐疑…小曽戸 洋
三陰三陽考--その起源と展開に関する一考察…丸山敏秋
『傷寒論』における脈診の客観化について
   …谷 美智士中国側発表論文(要旨)
『傷寒論』『金匱要略』の注釈・版本
歴代注釈家の『傷寒論』研究とその発展…郭 子光
成無己『注解傷寒論』について…連 建偉
『傷寒論』叙例について…鄧 鉄濤
白雲閣蔵本『傷寒雑痛論』讃…李 景栄
『金匱要略』の注解書について--読経読注・経注併参
   …何 任・故徐栄斎仲景学説の理論問題
六経の本質に関するいくつかの理論問題についての試論…董 平
「傷寒六経提綱」を論ず…厳 世芸
『傷寒論』の気化学説…劉 渡舟
『傷寒論』における六経気化学説の形成と展開…戴 玉
仲景学説の歴史的経験について…張 絢邦
傷寒と温病の統一について…張 伯訥
厥陰病は寒温統一の観点から明確になる…万 友生
『傷寒論』方法論の研究…肖 徳馨
機能学からみた『傷寒論』…張 恩元・張 彪
傷寒弁証による定量問題の検討…欧陽 錡
『傷寒論』の学習方法について…張 志民仲景学説の臨床研究
『傷寒論』の精華は診断・治療の大原則にある…兪 長栄
『傷寒論』の証・治の法則について…載 慧芬
『傷寒論』中の「胃気を保つ」学術思想を試論す…趙 清理
『傷寒論』における「胃気」の重要性…胡 炳文
『金匱要略』における内因重視について…夏 錦堂
『傷寒論』脈証の再検討…任 応秋
『傷寒論』と『金匱要略』に論じられた張仲景の胸腹切診…梅 国強
太陽病篇について…陳 亦人
六経病が解しやすい機理およびその臨床価値…李 克紹
『傷寒論』の特定部位における弁証…夏 洪生
仲景学説を運用して難治性疾患を治療した体験…江 爾遜
仲景の心病証治論…陸 蔵青
六経弁証の婦人科領域での運用…班 秀文
張仲景の針灸法の検討…彭 栄チン方剤・薬物・薬用量
方剤薬物の加減からみた張仲景の『内経』の継承と発展…王 洪図
仲景服薬十九法…高 徳
『傷寒論』と『金匱要略』の薬物剤量の問題…椅 雪帆・ほか

現代語訳 奇経八脈考


題記 李 鼎

凡例

題『奇経八脈考』(『奇経八脈考』に題する)呉 哲 
『奇経八脈考』引(『奇経八脈考』の手引き)顧 問

奇経八脈総説  
八脈  
陰維脈  
陽維脈  
二維為病(二維の病)  
解説  
 一、維脈の命名  
 二、維脈の分布と交会穴  
 三、維脈の弁証と施治  
陰蹻脈  
陽蹻脈
二蹻為病(二蹻の病)  
解説  
 一、蹻脈の命名  
 二、蹻脈の分布と衛気の運行  
 三、蹻脈の弁証と施治  
衝脈  
衝脈為病(衝脈の病)  
解説  
 一、衝脈の命名  
 二、衝脈の分布と交会穴  
 三、衝脈の弁証と施治  
任脈  
任脈為病(任脈の病)  
解説  
 一、任脈の命名  
 二、任脈の分布と交会  
 三、任脈の弁証と施治  
督脈  
督脈為病(督脈の病)  
解説  
 一、督脈の命名  
 二、督脈の走向  
 三、内気の運行  
 四、督脈の分支  
 五、督脈の穴位と交会関係  
 六、督脈の弁証と施治
帯脈  
帯脈為病 (帯脈の病)  
解説  
 一、帯脈の命名  
 二、帯脈の分布と交会穴  
 三、帯脈の弁証と施治  
気口九道脈  
釈音

附録 (1) 本書引用方剤

附録 (2) 奇経八脈弁証用薬の探求 
 一、病案挙例  
 二、弁証要領  
 三、用薬大法  
 四、理論の根拠  
 結語

附録 (3) 奇経八脈交会穴総表

附録 (4) 八脈八穴の源流と臨床応用 
 一、八穴の由来  
 二、八穴と八脈の連係  
 三、八穴の配伍応用  
   1 随証配穴法(主応配穴と坦截配穴) 
   2 按時配穴法(霊亀八法と飛騰八法)

附録 (5) 新考証図

考証諸書目

訳者あとがき

索引 

医古文の基礎


第1章 工具書
 第1節 工具書の役割とその範囲
 第2節 字典と辞典
 第3節 漢字の注音
 第4節 常用の字典・辞典
 第5節 類書と叢書
 第6節 索引

第2章 句読
 第1節 どうして句読を重視するのか
 第2節 誤読例
  文章の理解不足の例/語法の知識不足の例/音韻の理解不足の例
 第3節 どのようにして断句するか
  反復してよく内容を考え、文意が通じるよう努める/本文自体から内証を
  探し出すべきである/古い注釈を参考にする/虚詞に着目する

第3章 語法
 第1節 実詞
  名詞/動詞/形容詞/数量詞
 第2節 常用される虚詞の意味と用例
  1.代名詞
   「之」「其」「者」「所」「或」「無(无)」「莫」「是」「斯」「何」「奚」「曷」「胡」「安」
   「孰」
  2.副詞
   「益」「悉」「但」「一」「既」「方」「将」「向」「蓋」「乃(廼)」「無乃」「母乃」「庶」
   「誠」「信」「良」「非」「弗・未・毋・勿」「相」
  3.前置詞
   「以」「於(于)」「為」「与」
  4.接続詞
   「而」「則」「然」「雖」「且」「因」「苟」「若」
  5.語気詞
   「也」「矣」「焉」「耳」「爾」「乎」「耶・邪」「歟・与」「哉」
  6.兼詞
   「諸」「盍(闔)」「曷」「旃」
 第3節 文
  1.文成分(文の構成要素)
   文の定義と文成分/主語と述語の間の「之」の作用
  2.判断文
   判断文の特徴/古代漢語の判断文の中の「是」の意義/
   「非」と「乃」の述語に対する修飾
  3.受身文
  4.語順
   目的語の前置/前置詞「以」による目的語前置/述語の前置/
   連体修飾語の位置
  5.省略
   主語の省略/述語の省略/目的語の省略/
   前置詞およびその目的語の省略
  6.古代漢語によく見られる文型
   「如~何」「若~何」「奈~何」(~をいかんせん)/「何有於~」(何ぞ~に
   おいて有らん) /「何~之有」(何の~か之有らん)/「得無~乎」
   (~無きを得んや)/「不亦~乎」(また~ならずや)

第4章 訓詁学
 第1節 訓詁学とは
 第2節 訓詁学の内容
  字詞(文字・単語)の解釈 /語法の説明/句読の分析/修辞の説明/
  大意の解釈・中心となる思想の説明
 第3節 伝注訓詁の体例と方法
  1.伝注訓詁の体例
   伝/注/解/疏/箋/正義/章句/集解
  2.訓詁の術語と方法 191
   某、某也(某は、某なり)/ 曰・為・謂之/猶/謂/貌/言/
   之言・之為言/当作・当為/読若・読如・読為・読曰
 第4節 訓詁の運用方法
   文字の構造を分析して語義を把握する/古音にもとづき語義を分析
   する/句読を明らかにする/語義の古今の変化に注意する/
   語法と修辞に注意する

第5章 古韻
 第1節 なぜ古韻学を学習しなければならないか
 第2節 古音の韻部の帰納法
 第3節 『内経』の古韻を研究する意義
 第4節 『内経』の韻例

第6章 目録学
 第1節 目録学を学ぶ意味
 第2節 目録学とは何か
 第3節 目録の種類と範囲
 第4節 四部分類の内容
 第5節 常用書目

第7章 版本と校勘
 第1節 版本の由来および歴史
 第2節 古書の版本
  1.版本の形式
  2.版本の名称
   木版印刷の状況による区分/木版印刷の単位による区分/刻書の
   時代による区分/木版印刷以外の区分/善本・珍本・校本・注本
  3.どのようにして版本を選択するか
  4.『黄帝内経』の版本
 第3節 校勘について
  1.古書の錯誤例
   錯簡/倒文(誤倒)/譌文・訛文(譌字・訛字)/ 奪文(脱文・脱字)/
   衍文(衍字)/誤文/誤改
  2.古書を校勘するための根拠
   その本の内在関係により校勘する/多くの書物の異文により校勘する/
   訓詁・仮借の理論により校勘する/文字学の知識により校勘する
  3.校勘の具体的方法

付章 漢字
 第1節 漢字の起源
 第2節 漢字の発展
  1.造字方法の改良
  2.字形の変遷 甲骨文字/金文/篆書/隷書/楷書・草書・行書/
    簡化字
 第3節 漢字の構造
  象形/指事/会意/形声/転注/仮借
 第4節 通仮字
 第5節 古今字
  累増字/区別字
 第6節 異体字
 第7節 繁簡字

中医学の基礎


まえがき  平馬 直樹

第1章 緒論 
                  
   1 中医学の沿革  
    1.『黄帝内経』,『難経』,『神農本草経』,『傷寒論』  
    2.漢代以降の中医学の成果  
    3.中医学の国際化  
   2 中医学基礎の内容  
   3 中医学基礎の学習方法


第2章 中医学の基本的な特色
        
 第1節 中医学の人体の見方  
   1 人と自然の統一性  
    1.季節や気候が人体におよぼす影響  
    2.昼夜・朝夕が人体におよぼす影響  
   2 有機的統一体としての人体
  
 第2節 陰陽五行学説   
  (1)―――――陰陽学説  
   1 陰陽学説の基本内容  
    1.陰陽の依存関係  
    2.陰陽の対立・制約関係  
    3.陰陽の消長・転化関係  
   2 中医学における陰陽学説の運用  
    1.組織構造の説明  
    2.生理機能の説明  
    3.病理変化の説明  
    4.診断への運用  
    5.治療への応用  
    6.薬物の性味と作用における陰陽  
  (2)―――――五行学説  
   1 五行学説の基本内容  
    1.事物の属性に対する五行分類  
    2.五行の相生,相克  
    3.五行の相乗・相侮  
   2 中医学における五行学説の運用  
    1.五臓系統の生理機能と相互関係  
    2.五臓の相互資生の関係  
    3.五臓の相互克制の関係  
    4.臓腑間の病理的影響についての説明  
    5.診断と治療への運用 
 
 第3節 運動する人体  
    1.臓腑生理の協調関係 
    2.昇降出入  
    3.治療原則の決定 
 
 第4節 独特の診断・治療システム[弁証論治]  
   1 弁証  
   2 論治

第3章 中医学の生理観 
 
 第1節 気血津液   
  (1)―――――気  
   1 気の種類とその生成過程  
    1.元気  
    2.宗気  
    3.営気  
    4.衛気  
   2 気の作用  
    1.推動作用  
    2.温煦作用  
    3.防御作用  
    4.固摂作用  
    5.気化作用  
   3 気の運行 
  (2)―――――血   
   1 血の生成 
   2 血の作用 
   3 血の循行 
  (3)―――――津液   
   1 津液の生成・輸布および排泄  
   2 津液の作用  
   3 津液の分類 
  (4)―――――気・血・津液の相互関係  
   1 気と血の関係  
    1.気は血を生ずる  
    2.気は血をめぐらせる  
    3.気は血を摂す  
    4.血は気の母  
    5.気は陽に属し,血は陰に属す  
   2 気と津液の関係  
    1.気旺生津,気随液脱  
    2.気能化水,水停気阻  
   3 津液と血の関係 
 
 第2節 臓象  
  臓象概説            
   1 臓・腑・奇恒の腑のそれぞれの生理的特徴 
   2 臓象学説の形成 
   3 臓腑の統一体観 
   4 精神・情緒と五臓との関係 
   5 五臓を中心とする身体の生理機能の平衡と協調 
   6 臓象学説における臓腑の位置づけ 
  五臓             
  (1)―――――心  
   1 心の主な生理機能  
    1.血脈を主る  
    2.神志を主る  
   2 心と五行の照応関係  
    1.喜は心の志  
    2.汗は心の液  
    3.体は脈に合し,華は顔にある  
    4.舌に開竅する 
   ―――――心包 
  (2)―――――肺  
   1 肺の主な生理機能  
    1.気を主り,呼吸を主る  
    2.宣発と粛降を主る  
    3.通調水道の作用  
    4.百脈を朝め,治節を主る  
   2 肺と五行の照応関係  
    1.憂は肺の志  
    2.涕は肺の液  
    3.体は皮に合し,華は毛にある  
    4.鼻に開竅する 
  (3)―――――脾  
   1 脾の主な生理機能  
    1.運化を主る  
    2.昇清を主る  
    3.統血を主る  
   2 脾と五行の照応関係  
    1.思は脾の志  
    2.涎は脾の液  
    3.体は肌肉に合し四肢を主る  
    4.口に開竅,華は唇にある 
  (4)―――――肝  
   1 肝の主な生理機能  
    1.疏泄を主る  
    2.蔵血を主る  
   2 肝と五行の照応関係  
    1.怒は肝の志  
    2.涙は肝の液  
    3.体は筋に合し,華は爪にある  
    4.目に開竅する 
  (5)―――――腎  
   1 腎の主な生理機能  
    1.蔵精を主り,生長・発育・生殖を主る  
    2.水を主る  
    3.納気を主る  
   2 腎と五行の照応関係  
    1.恐は腎の志  
    2.唾は腎の液  
    3.体は骨に合し,骨を主り髄を生じ,華は髪にある  
    4.耳および前後二陰に開竅する  
  六腑              
  (1)―――――胆  
    1.胆汁の貯蔵と排泄  
    2.決断を主る  
    3.奇恒の腑に属する 
  (2)―――――胃  
    1.水穀の受納・腐熟を主る   
    2.胃は通降を主る,降をもって和とする 
  (3)―――――小腸 
  (4)―――――大腸 
  (5)―――――膀胱 
  (6)―――――三焦  
   1 三焦の主な生理機能 
    1.諸気を主宰し,全身の気機と気化作用を統轄する 
    2.水液運行の通路である 
   2 三焦の区分と各部の機能特性 
    1.上焦 
    2.中焦 
    3.下焦
  (1)―――――脳 
    1.脳は精神思惟を主る
  奇恒の腑             
  (2)―――――女子胞 
    1.月経を主る 
    2.妊娠を主る 
  臓腑間の関係           
  (1)―――――臓と臓の関係  
   1 心と肝  
    1.心は血を主り,肝は血を蔵する  
   2 心と脾  
     心は血を主り,脾は生血・統血を主る  
   3 心と肺   
     心は血を主り,肺は気を主る  
   4 心と腎  
    1.心は陽に属し,上焦にあり,その性質は火に属す。腎は陰に属し,
      下焦にあり,その性質は水に属す。  
    2.心は血を主り,腎は精を蔵する  
   5 肝と肺  
     肺は粛降を主り,肝は昇発を主る  
   6 脾と肺  
     肺は気を主り,脾は気血生化の源である  
   7 肺と腎  
    1.気の方面について  
    2.水液方面について  
    3.その他  
   8 脾と腎  
     脾は後天の本であり,腎は先天の本である  
   9 肝と脾 
     肝は血を蔵し,疏泄を主る 
     脾は統血・運化を主り,気血生化の源である 
   10 肝と腎 
     肝は血を蔵し,腎は精を蔵す
  (2)―――――臓と腑の関係 
   1 心と小腸 
   2 肺と大腸 
   3 脾と胃  
   4 肝と胆 
   5 腎と膀胱 
  (3)―――――腑と腑の関係 
 
 第3節 経絡 
  (1)―――――経絡の概念と経絡系統 
  (2)―――――経絡の作用 
   1 気血の運行,陰陽の調和 
   2 外邪の侵入に対する防御作用 
   3 病邪の伝送,病状を反映 
   4 針灸の刺激を伝導,臓腑の虚実を調整 
   5 中薬の帰経作用 
  (3)―――――経絡の臨床運用 
   1 経穴による診察 
   2 依経弁証 
   3 依経論治 
  (4)―――――十二経脈 
   1 十二経脈の循行 
    1.手太陰肺経 
    2.手陽明大腸経 
    3.足陽明胃経 
    4.足太陰脾経 
    5.手少陰心経 
    6.手太陽小腸経 
    7.足太陽膀胱経 
    8.足少陰腎経 
    9.手厥陰心包経 
    10.手少陽三焦経 
    11.足少陽胆経 
    12.足厥陰肝経 
   2 十二経脈の走行および連接の規則性 
   3 十二経脈の流注順序 
   4 十二経脈の気血の量 
  (5)―――――奇経八脈 
   1 奇経八脈の循行と作用 
    1.督脈 
    2.任脈 
    3.衝脈 
    4.帯脈 
    5.陰蹻脈,陽蹻脈 
    6.陰維脈,陽維脈 
   2 奇経八脈の総合作用 
    1.疏通,連絡作用 
    2.統率,コントロール作用 
    3.潅漑,調節作用
  (6)―――――十二経別 
   1 十二経別の循行・分布状況 
   2 十二経別の作用
  (7)―――――十二経筋 
   1 十二経筋の循行・分布状況 
   2 十二経筋の作用
  (8)―――――十二皮部
  (9)―――――十五絡脈とその他の絡脈

第4章 中医学の病 
 
 第1節 病因 
  (1)―――――六淫 
    1.風 
    2.寒 
    3.暑 
    4.湿 
    5.燥 
    6.火(熱
  (2)―――――七情 
    1.怒 ――― 気上る 
    2.喜 ――― 気緩む 
    3.悲(憂)――― 気消える 
    4.恐 ――― 気下る 
    5.驚 ――― 気乱れる 
    6.思 ――― 気結
  (3)―――――飲食と労逸 
    1.飲食失節 
    2.労
  (4)―――――外傷 
  (5)―――――痰飲と瘀血 
    1.痰飲 
    2.瘀血 
 
 第2節 病 機 
   1 邪正盛衰           
   2 陰陽失調            
    1.陰陽の偏盛によって生じる寒熱証 
    2.陰陽の偏衰によって生じる寒熱証 
    3.仮性寒熱
   3 気血津液の失調       
  (1)―――――気病の病機 
   1 気の機能の減退 
    1.気虚 
    2.気陥 
   2 気の運行の失調 
    1.気滞 
    2.気逆 
    3.気閉と気
  (2)―――――血病の病機 
    1.血虚 
    2.血熱 
    3.血
  (3)―――――津液の病機 
    1.津液の不足 
    2.津液の代謝障
   4 経絡病機          
   1 経絡気血の盛衰 
    1.経絡気血の偏盛 
    2.経絡気血の偏衰 
    3.経絡気血の衰竭 
   2 経絡気血の運行失調 
    1.経絡気血の運行障害 
    2.経絡気血の運行の逆
   5 臓腑病機           
  五臓の病機            
  (1)―――――心病の病機 
   1 心陽,心気の失調 
    1.心陽衰弱 
    2.心火亢進 
   2 心陰,心血の失調 
    1.心陰虚損 
    2.心血不足 
    3.心血瘀
  (2)―――――肺病の病機 
   1 肺気の失調 
    1.肺失宣降 
    2.肺気虚損 
   2 肺陰の失
  (3)―――――脾病の病機 
   1 脾陽,脾気の失調 
    1.脾気虚損 
    2.脾陽虚損 
    3.水湿中阻 
   2 脾陰の失
  (4)―――――肝病の病機 
   1 肝陽,肝気の失調 
    1.肝気鬱結 
    2.肝火上炎 
   2 肝陰,肝血の失調 
    1.肝血虚 
    2.肝陰
  (5)―――――腎病の病機 
   1 腎の精気不足 
    1.腎精不足 
    2.腎気不固 
   2 腎の陰陽失調 
    1.腎陰虚 
    2.腎陽
  六腑の病機          
  (1)―――――胆病の病
  (2)―――――胃病の病機 
    1.胃気虚損 
    2.胃寒内盛 
    3.胃火上炎 
    4.胃陰不足 
    5.胃絡瘀滞と損
  (3)―――――小腸病の病機 
    1.小腸虚寒 
    2.小腸実
  (4)―――――大腸病の病
  (5)―――――膀胱病の病
  (6)―――――三焦病の病
  内生の風・寒・湿・燥・火の病機 
   1 内風 
    1.肝陽化風 
    2.熱極生風 
    3.陰虚風動 
    4.血虚生風 
    5.血燥生風 
   2 内寒 
   3 内湿 
   4 内燥 
   5 内熱,内火 
    1.陽盛化火 
    2.邪鬱化火 
    3.五志化火 
    4.陰虚火

第5章 中医学の診察法[四診]
      
 第1節 望診 
  (1)―――――全身の状況 
   1 望神 
    1.得神 
    2.失神 
    3.仮神 
   2 顔色の望診 
    1.顔色の診断原理とその臨床意義 
    2.顔面部と臓腑の相関部位 
    3.常色と病色 
   3 形体の望診 
   4 姿勢,体位の望
  (2)―――――局部の状況 
   1 頭と髪 
   2 目 
   3 耳 
   4 鼻 
  (3)―――――排泄
  (4)―――――舌 
   1 舌と臓腑との関係 
   2 舌診の臨床意義 
    1.正気盛衰の判断 
    2.病位の深さを見分ける 
    3.病邪の性質の区別 
    4.病勢の進退の判断 
   3 舌診の方法 
   4 舌診の所見 
    1.舌質 
    2.舌態 
    3.舌苔 
  5 舌質と舌苔の関係 
 
 第2節 聞 診 
  (1)―――――声調 
   1 病的な声調 
    1.発声 
    2.言動 
    3.呼
  ②―――――気味 
 
 第3節 問診 
  (1)―――――寒熱 
   1 悪寒・発熱 
   2  但寒不熱 
   3 但熱不寒 
    1.壮熱 
    2.潮熱 
    3.長期微熱 
   4 寒熱往
  (2)―――――汗 
    1.表証の汗 
    2.自汗 
    3.盗汗 
    4.大汗 
    5.頭汗 
    6.半身の汗 
     7.手足の汗
  (3)―――――疼痛 
   1 疼痛の部位 
   2 疼痛の性質 
    1.脹痛 
    2.重痛 
    3.刺痛 
    4.絞痛 
    5.灼痛 
    6.冷痛 
    7.隠痛 
    8.掣痛
  (4)―――――睡眠 
    1.不眠 
    2.嗜睡 
  (5)―――――飲食と味覚 
    1.口渇と飲水 
    2.食欲と食べる量 
    3.味覚
  (6)―――――二便 
   1 大便 
    1.便秘 
    2.溏泄 
   2 小
  (7)―――――月経と帯下 
   1 月経 
    1.経期 
    2.経量 
    3.経色・経質 
    4.月経痛(痛経) 
   2 帯
  (8)―――――小児への問診 
 
 第4節 切診 
  (1)―――――脈診 
   1 部位 
   2 方法 
   3 正常な脈象 
   4 病脈と主病 
    1.各種の脈象と主病 
    2.類似脈の鑑別 
   5 相兼(複合)する脈象と主病 
   6 脈証の順逆と従
  (2)―――――按診 
   1 肌表を按じる 
   2 手足を按じる 
   3 脘腹を按じる

第6章 中医学の診断法[弁証] 
 
 第1節 八綱弁証 
  (1)―――――表裏 
   1 表証 
   2 裏
  (2)―――――寒熱 
   1 寒証 
   2 熱証 
   3 寒熱と表裏との関係 
    1.表寒証 
    2.表熱証 
    3.裏寒証 
    4.裏熱
  (3)―――――虚実 
   1 虚証 
   2 実証 
   3 虚実と表裏寒熱との関係 
    1.表虚証 
    2.表実証 
    3.裏虚証 
    4.裏実証 
    5.虚寒証 
    6.虚熱証 
    7.実寒証 
    8.実熱
  (4)―――――陰陽 
   1 陰証 
   2 陽証 
   3 亡陰と亡陽
 
 第2節 六淫弁証 
    1.風淫証候 
    2.寒淫証候 
    3.暑淫証候 
    4.湿淫証候 
    5.燥淫証候 
    6.火淫証候
 
 第3節 気血弁証 
  (1)―――――気病弁証 
    1.気虚証 
    2.気陥証 
    3.気滞証 
    4.気逆証
  (2)―――――血病弁証 
    1.血虚証 
    2.血瘀証 
    3.血熱証 
    4.血寒証
  (3)―――――気血同病弁証 
    1.気滞血瘀証 
    2.気虚血瘀証 
    3.気血両虚証 
    4.気不摂血証 
 
 第4節 臓腑弁証 
  (1)―――――心・小腸病弁証 
    1.心気虚証 
    2.心陽虚証 
    3.心陽暴脱証 
    4.心血虚証 
    5.心陰虚証 
    6.心火亢盛証 
    7.心血瘀阻証 
    8.痰迷心竅証 
    9.痰火擾心証 
    10.小腸実熱
  (2)―――――肺・大腸病弁証 
    1.肺気虚証 
    2.肺陰虚証 
    3.風寒束肺証 
    4.痰湿阻肺証 
    5.風熱犯肺証 
    6.熱邪壅肺証 
    7.大腸湿熱証 
    8.大腸津虚証 
     9.腸虚滑泄証
  (3)―――――脾・胃病弁証 
    1.脾気虚証 
    2.脾陽虚証 
    3.中気下陥証 
    4.脾不統血証 
    5.寒湿困脾証 
    6.脾胃湿熱証 
    7.胃陰虚証 
    8.食滞胃脘証 
    9.胃寒証 
    10.胃熱証
  (3)―――――肝・胆病弁証 
    1.肝気鬱結証 
    2.肝火上炎証 
    3.肝陽上亢証 
    4.肝血虚証 
    5.肝陰虚証 
    6.肝風内動証 
    7.寒滞肝脈証 
    8.胆鬱痰擾証 
  (4)―――――腎・膀胱病弁証 
    1.腎陽虚証 
    2.腎陰虚証 
    3.腎精不足証 
    4.腎気不固証 
    5.腎不納気証 
    6.膀胱湿熱証
  (5)―――――臓腑相関弁証 
    1.心腎不交証 
    2.心脾両虚証 
    3.心腎陽虚証 
    4.心肺気虚証 
    5.脾腎陽虚証 
    6.肝腎陰虚証 
    7.肺腎陰虚証 
    8.肝脾不和証 
    9.肝胃不和証 
    10.肝火犯肺証
 
 第5節 経絡弁証 
  (1)―――――十二経脈病証 
    1.手太陰肺経の病証 
    2.手陽明大腸経の病証 
    3.足陽明胃経の病証 
    4.足太陰脾経の病証 
    5.手少陰心経の病証 
    6.手太陽小腸経の病証 
    7.足太陽膀胱経の病証 
    8.足少陰腎経の病証 
    9.手厥陰心包絡経の病証 
    10.手少陽三焦経の病証 
    11.足少陽胆経の病証 
    12.足厥陰肝経の病
  (2)―――――奇経八脈病証 
    1.督脈の病証 
    2.任脈の病証 
    3.衝脈の病証 
    4.帯脈の病証 
    5.陽維脈,陰維脈の病証 
    6.陰蹻脈,陽蹻脈の病証
 
 第6節 『傷寒論』六経弁証 
    1.太陽証 
    2.陽明証 
    3.少陽証 
    4.太陰証 
    5.少陰証 
    6.厥陰証
 
 第7節 温病弁証 
  (1)―――――衛気営血弁証 
   1 衛分証 
   2 気分証 
   3 営分証 
   4 血分
  (2)―――――三焦弁証 
   1 上焦証 
   2 中焦証 
    1.胃腸燥熱 
    2.中焦湿熱 
   3 下焦
  四時温病
   1 風温 
   2 春温 
   3 暑温 
   4 湿温 
   5 伏暑 
   6 秋燥 
   7 冬温 
   8 その他

第7章 治則と治法
             
 第1節 治則 
   1 治病求本[治病は本に求める] 
   2 補虚瀉実 
   3 陰陽調整 
   4 随機制宜 
    1.因時制宜 
    2.因地制宜 
    3.因人制宜
 
 第2節 治法 
   1 汗法 
   2 吐法 
   3 下法 
   4 和法 
   5 温法 
   6 清法 
   7 補法 

用語索引

方剤索引

やさしい中医学入門


まえがき

第1章 今どうして中医学なのか 
  1.現代医学の意義と問題点 
  2.中医学の意義 

第2章 中医学とは(中医学の体系) 
  1.中医学に見られる生体観 
  2.中医学に見られる病理観 
  3.中医学における診断・治療 
  4.中医学に見られる医学体系 
  5.本書で学ぶ中医学の内容 


第3章 中医学の生体生理
 
 1 気・血・津液 
  1.臓腑の大まかな把握 
   1.臓と腑の相違 
   2.六腑の生理作用 
  2.気 
   1.気の概念 
   2.気の生理作用 
   [1]栄養作用 
   [2]推動作用 
   [3]温煦作用 
   [4]防御作用 
   [5]固摂作用 
   [6]気化作用 
   3.気の種類 
   [1]宗気 
   [2]営気 
   [3]衛気 
   [4]元気 
   4.気の生成と運行 
   [1]気の生成に使われる原料 
   [2]各気の生成と運行 
  3.血 
   1.血の概念および作用 
   2.血の生理代謝 
   [1]血の生成 
   [2]血の運搬 
   [3]血の貯蔵 
  4.津液 
   1.津液の概念および作用 
   2.津液の生理代謝 
   [1]津液の生成 
   [2]津液の運搬と排泄 
  5.精と神 
   1.精の概念および作用 
   [1]先天の精 
   [2]後天の精 
   2.精の生成代謝過程(脾と腎の先天・後天の生理関係) 
   3.神の概念および作用 
   [1]広義的な概念 
   [2]狭義的な概念 
   4.神の生成と運用 
   [1]神の生成および栄養 
   [2]神の運用 
  6.気・血・津液のまとめ
 
 2  臓腑が行う一般的生理活動 
  1.臓と臓の協調によって行われる生理活動 
   1.脾と心が協調して行う生理活動 
   [1]血の生成と運搬 
   [2]精神活動(神)の維持 
   [3]病理 
   2.脾と肺が協調して行う生理活動 
   [1]宗気の生成 
   [2]水液の代謝 
   [3]病理 
   3.脾と肝が協調して行う生理活動 
   [1]血の生成および貯蔵 
   [2]消化吸収活動の調節 
   [3]病理 
   4.脾と腎が協調して行う生理活動 
   [1]水液の代謝 
   [2]先天と後天の相互関係 
   [3]病理 
   5.心と肺が協調して行う生理活動 
   [1]気血の相互運搬 
   [2]病理 
   6.心と肝が協調して行う生理活動 
   [1]血の運搬と貯蔵 
   [2]精神活動の調節 
   [3]病理 
   7.心と腎が協調して行う生理活動 
   [1]体温調節(陰陽調節,火と水の関係) 
   [2]病理 
   8.肺と肝が協調して行う生理活動 
   [1]気機の昇降調節 
   [2]病理 
   9.肺と腎が協調して行う生理活動 
   [1]水液の代謝 
   [2]呼吸の調節 
   [3]病理 
   10.肝と腎が協調して行う生理活動 
   [1]血と精の相互生成および貯蔵 
   [2]病理 
  2.臓と腑の協調によって行われる生理活動 
   1.対応する臓腑間に共通する生理関係 
   2.対応する臓腑間に働く生理関係 
   [1]心と小腸の生理関係 
   [2]肺と大腸の生理関係 
   [3]脾と胃の生理関係 
   [4]肝と胆の生理関係 
   [5]腎と膀胱の生理関係
 
 3  体内の循環・伝達系の役割をはたす経絡 
  1.経絡の概念 
  2.経絡の機能 
   1.生理作用 
   2.病理作用 
   3.治療作用 
  3.経絡の組成 
   1.十二正経 
   2.奇経八脈 
   3.十二経別 
   4.十二経筋 
   5.十二皮部 
   6.十五絡 
   7.孫絡・浮


第4章 病因
 
 1 病因の概念 
  1.気血失調 
  2.邪正盛衰 
  3.陰陽失調 
  4.臓腑経絡の失調 
   [1]臓腑機能の失調による疾病発生 
   [2]経絡の失調による疾病発生
 
 2 病因の分類
 
 3 各種病因 
  1.六淫 
   1.六淫の概念およびその発生 
   [1]六淫の概念 
   [2]六気 
   [3]六気の六淫への転化 
   [4]六淫による疾病の発生 
   2.六淫の体内への侵入経路 
   3.六淫の特性 
   [1]風 
   [2]寒 
   [3]暑 
   [4]湿 
   [5]燥 
   [6]火(熱) 
  2.七情(精神素因) 
   1.七情の概念 
   2.七情と臓腑気機との五行論における関係 
   [1]七情の五臓への分属 
   [2]七情による気機への影響 
   3.現代中医学で考える七情と臓腑気機との関係 
   [1]七情はどれも心神を障害する 
   [2]怒・思・憂・悲・恐・驚などの情志は,気機の運行を滞らせ
      肝を障害する 
   [3]喜・憂・悲・思などの情志は,肺気や脾気を損傷する  
  3.飲食と労逸(生活素因) 
   1.飲食不節 
   [1]飢飽失常 
   [2]偏食(飲食偏嗜) 
   [3]飲食不潔 
   2.労逸 
   [1]肉体的過労 
   [2]精神的過労 
   [3]性行為の過剰 
   [4]休息や安楽の過度(運動不足) 
  4.痰飲と瘀血(内生素因) 
   1.痰飲 
   [1]概念 
   [2]形成過程 
   [3]病理特性 
   2.瘀血 
   [1]概念 
   [2]形成過程 
   [3]病理特性 
  5.内生五邪 
   1.内生五邪の概念 
   2.内生五邪の特性および発生原因 
   [1]内風 
   [2]内寒 
   [3]内湿 
   [4]内燥 
   [5]内火(内熱)

付録
  1.五臓の生理作用 
   [1]五華および五竅 
   [2]主な生理作用 
  2.奇恒の腑 

索 引

中医診断学ノート


はじめに

本書を読む人に

四 診

 望 診
 ( I ).全身状態を望る
  1.精神,生命活動
  2 顔色
  3.体つき
  4.体の状態
 (II).局所状態を望る
  1.頭と髪
  2.目
  3.耳
  4 鼻
  5.唇
  6.歯と歯ぐき
  7.咽喉
  8.皮膚
 (III).舌を望る
  1.舌と臓腑の関係
  2.舌診の内容
  3 舌質
  4.舌苔
  5.舌診の注意事項
  付.舌象の変化
 (IV).排泄物を望る
  1.痰
  2.涎,唾
  3.嘔吐物
 (V).小児の指紋を望る
  1.指紋観察の方法
  2.指紋観察の内容


 聞 診
 ( I ).音声を聞く
  1.音声
  2.言語
  3.呼吸
  4.咳嗽
  5.呃逆,噯気
 (II).臭いを嗅ぐ


 問 診
 ( I ).寒熱を問う
   1.悪寒発熱・
   2.但寒不熱・
   3.但熱不寒
   4.寒熱往来
 (II).汗を問う
   1.表証の汗
   2.裏証の汗
   3.局所の汗
 (II).痛みを問う(頭身,胸腹)
   1.痛みの性質
   2.痛みの部位
 (IV).耳目を問う
 (V).睡眠を問う
  1.不眠
  2.嗜眠
 (VI).飲食と味覚を問う
  1.口渇と飲水
  2.食欲と食量
  3.味覚
 (VII).二便を問う
  1.大便
  2.小便
 (VIII).婦女に問う
  1 月経
  2.帯下
 (IX).小児に問う
  1.小児の生理・病理の特徴
  2.小児の疾病傾向


 切 診
 ( I ).脈診
  1.脈診の部位
  2.脈診の方法
  3.正常な脈象
  4.脈象の変化
  5.病脈と主病
  6.相兼脈
  7.脈と証の関係
  付.脈象の比較
 (II).接診
  1.皮膚
  2.手足
  3.脘腹部
  4.腧穴(ツボ)



弁 証

 八綱弁証
 ( I ).表裏弁証
  1.表証
  2.裏証
  3.表証と裏証の関係
  (1)表裏出入
  (2)表裏同病
 (II).寒熱弁証
  1.寒証
  2.熱証
  3.寒証と熱証の関係
  (1)寒熱挟雑
  (2)寒熱転化
  (3)寒熱真仮
  4.寒熱と表裏の関係
 (III).虚実弁証
  1.虚証
  (1)気虚証
  (2)陽虚証
  (3)血虚証
  (4)陰虚証
  2.実証
  3.虚証と実証の関係
  (1)虚実挟雑
  (2)実証転虚
  (3)因虚到実
  (4)虚実真仮
  4.虚実と表裏寒熱の関係
 (IV).陰陽弁証
  1.亡陰
  2.亡陽


 気血津液弁証
 ( I ).気病の弁証
  1.気虚証
  2.気陥証
  3.気滞証
  4.気逆証
 (II).血病の弁証
  1.血虚証
  2.血瘀証
  (1)血瘀兼気虚証
  (2)血瘀兼血虚証
  (3)寒客血脈証(血寒証)
  (4)血熱博結証
  3.血熱証
 (III).気血同病の弁証
  1.気滞血瘀証
  2.気血両虚証
  3.気虚失血証
  4.気随血脱証
 (IV).津液病の弁証
  1.津液不足証(津傷)
  2.水液停滞
  (1)よくみられる痰証
  (2)よくみられる飲証


 臓腑弁証
 ( I ).心・小腸病の弁証
  1.心気虚・心陽虚
  2.心血虚・心陰虚
  3.心火亢盛(心火上炎)
  4.痰迷心竅・痰火擾心
  5.心血瘀阻
  6.小腸の病証
  付.心と小腸の病証
 (II).肺・大腸病の弁証
  1.肺気虚
  2.肺陰虚
  3.(風)寒邪犯肺
  4.熟邪壅肺
  5.燥邪犯肺
  6.痰湿(飲)阻肺
  7.大腸湿熱
  8.大腸液虧
  付.肺と大腸の病証
 (III).脾・胃病の弁証
  1.脾気(陽)虚
  (1)脾気虚弱
  (2)脾気下陥(中気下陥)
  (3)脾不統血
  (4)脾陽虚
  2.湿邪困脾
  3.胃寒
  4.胃火(熱)
  5.食滞胃脘
  6.胃陰不足
  7.胃気不足
  付.脾と胃の病証
 (IV).肝・胆病の弁証
  1.肝気鬱結
  2.肝火上炎
  3.肝血(陰)不足
  4.肝陽上亢
  5.肝風内動
  (1)肝陽化風
  (2)熱極生風
  (3)血虚生風
  6.寒滞肝脈
  7.肝胆湿熱
  8.胆鬱痰擾
  付.肝と胆の病証
 (V).腎・膀胱病の弁証
  1.腎陽虚(命門火衰)
  (1)腎陽不足
  (2)腎虚水泛(氾)
  2.腎陰虚(腎水不足)
  3.腎気不固
  4.腎精不足
  5.膀胱湿熱
  付.腎と膀胱の病証
 (VI).臓腑兼病弁証
  1.心腎不交
  2.心腎陽虚
  3.肺腎気虚(腎不納気)
  4.肺腎陰虚
  5.肝腎陰虚
  6.脾腎陽虚
  7.心肺気虚
  8.脾肺気虚
  9.肝脾不調
  10.肝胃不和
  11.心脾気血両虚
  12.肝火犯肺


 六経弁証
  1.太陽病証
  (1)太陽中風証(中風表虚証)
  (2)太陽傷寒証(傷寒表実証)
  2.陽明病証
  (1)陽明経証
  (2)陽明腑証
  3.少陽病証
  4.太陰病証
  5.少陰病証
  (1)少陰寒化証
  (2)少陰熱化証
  6.厥陰病証
  付.六経病証


 衛気営血弁証
  1.衛分病証
  2.気分病証
  3.営分病証
  4.血分病証
  (1)血分実熟証
  (2)血分虚熱証
  (3)陰虚動風証
  付.衛気営血病証

参考書籍

参考方剤一覧

用語索引

方剤索引

[詳解]中医基礎理論


日本語版のための序文…劉 燕 池

原著まえがき

本書の発行にあたって…編 集 部

諸論
1 中医学とはなにか? またこれをいかに学ぶべきか?
2 中医学理論はいかなる時代に形成されたか? またその形成過程において
  基礎となったのはなにか?

気一元論,陰陽学説,五行学説
3 気一元論とはなにか? 気一元論はどのように形成され発展したのか?
4 気一元論の基本的な内答はどのようなものが含まれるか?
5 気一元論,つまり元気論の考え方は中国医学の理論体系の中でどのように
  貫かれ応用されているのか?
6 陰陽と陰陽学説とはなにか? どのような概念で,なにが含まれるか?
7 陰陽学説が形成された源流,沿革と発展とに対する試論
8 なぜ陰陽の属性は普遍性と相対性をもっているのか?
9 陰陽学説の基本的な内容にはなにが含まれるか?
  陰陽の対立・制約とはなにか?
10 陰陽の互根・互用とはなにか?
11 陰陽の消長・平衡とはなにか?
12 陰陽の相互転化とはなにか?
13 陰陽学説はどのように中医学で応用されるのか?
14 現在,陰陽学説に対して行われている研究の現代的な認識と
   理解に関する試論
15 五行・五行学説とはなにか?
16 五行学説の形成の源流・沿革・発展に関する試論
17 五行学説の基本的内容にはどのようなものが含まれるか?
18 五行の相剋相生とはなにか? どのような順序か? どのような重要な
   意味をもつのか?
19 五行の制化と勝復とはなにか? その調節の形式と効果はどのような
   ものであるか?
20 五行の相乗・相侮とはなにか? その法則はどのようなものであるか?
   どのような重要な意味をもつか?
21 五行学説はどのように中医学で応用されるのか?
   例を挙げて説明を試みる。
22 現在,五行学説に対して行われている研究の現代的な認識と
   理解に関する試論
23 陰陽学説と五行学説との相互関係,および総合的な応用に関する試論

臓腑経絡
24 「臓象学説」とは? その形成と特徴は?
25 臓象学説の内容にはどんな分野が含まれるか?
   五臓・六腑・奇恒の腑の区別は?
26 心の「血脈を主る」と「神志を主る」とは?
27 「肺が一身の気を主る」というのはなぜか? また宣発と粛降とは?
28 「脾は運化を主る」と「脾気は昇を主る」とは?
   脾の統血作用の臨床上の意味は?
29 「気機」とは? 「肝は疏泄を主る」とは? 疏泄作用と気機の関連性は?
30 「肝は血を蔵す」とは? これと「心は血を主る」「脾は血を統べる」とは
   どんな関係があるのか?
31 腎陰・腎陽・腎精・腎気とは? またそれらの間の関係は?
32 五臓と五体・九竅・五華との関係は? またその望診における意義は?
33 「腎を先天の本となす」「脾を後天の本となす」とは?
   また両者の関係は?
34 「心は身の血脈を主る」と「肺は百脈を朝す」はどんな関係に?
35 「水火既済」とは? 水火失済で臨床的に現れる病証は?
36 「肝腎同源」とは? その臨床意義は?
37 脾と胃は生理上どのようにかかわりあうのか?
   病理的な変化の過程でどのように影響し合うか?
38 「肺を気の主となし,腎を気の根となす」とは,どういう意味なのか?
39 水液代謝はどの臓腑と関係が深いのか?
   それらの臓腑が水液代謝において担う役割は?
40 「牌は生痰の源,肺は貯痰の器」とは,どういう意味なのか?
   またどんな臨床的意義があるのか?
41 胆は六腑の1つであるのに,なぜ奇恒の腑にも属するのか? 
   なぜ『素問』六節臓象諭では「およそ十一臓は皆決を胆に取る」
   とされているのか?
42 「三焦」をどのように理解するか?
43 「三焦は人体の気化作用を総司する」とは? 
   それと腎陽の気化作用お上び膀胱の気化作用との関係は?
44 「三焦は諸気を主持する」とは?
   「肺は一身の気を主る」とどう違うのか?
45 「四海」「三余」とは何か? それぞれどのような意義をもつのか?
46 女子胞の主要な生理機能は? 女子胞はどの組織器官と関係が
   深いのか? その臨床意義は?
47 食物代謝の仕組みは?
48 精とは? その生理機能は?
49 気とは? 気は生命活動においてどんな作用を担うのか?
50 元気・宗気・営気・衛気の生成,分布,主要な生理機能は?
51 気の昇降出入は,臓腑の生理機能の上でどのように現れるのか?
52 血液の生成と運行の仕組みは? それはどの臓器と関係が深いのか?
53 「五液」とはなにか?
   「五液」は臨床においてどのような症状を現すのか?
54 臓腑機能との関わりにおいて,気と血はどのような相互関係があるのか?
55 「奪血する者は汗なく,奪汗する者は血なし」「衄家は発汗すべからず,
   亡血家は発汗すべからず」は,どのように理解したらいいのか?
56 脾と精・気・血・津液との関係は?
57 腎の「昇清降濁」とは? 脾胃の「昇清降濁」の概念とはどう違うのか?
58 宣発・敷布・輸布・疏泄とは?
59 臓象学説の学習において,「臓腑は単に解剖学的概念であるだけでなく,
   さらに重要なことは,生理学,病理学的概念でもある」というポイントを
   いかに理解したらよいか?
60 経絡とはなにか? 経絡系統はなにによって構成されているか?
61 経絡学説は中医学理論においてどのような位置を占めているのか?
62 十二正経の走向・連接の法則と陰経陽経の表裏関係は?
63 任・督・衝・帯の各脈はどこからおこり、どのような作用をもつか?

病因病機
64 中医学の病因学説はどのように形成されたか? またその特徴は?
65 正気・邪気とは? 「正気が内に存れば,邪は干す可からず」
   「邪の湊る所,その気必ず虚す」とはどんな意味か?
66 正気の強弱を決定する条件はなにか?
67 王冰の「その機要を得れば,則ち動小にして功大,浅を用いて功深し」
   とはどのような意味か?
68 六気とは? 六淫とは? 六淫が疾病を引きおこす際にみられる
   共通の特徴は?
69 「内生五邪」とは? 外感六淫とどう違うか?
70 外感六淫と内生五邪には,どのような常見症証があるか?
71 「内寒」「裏寒」の原因は,陽虚に限定されるのか? 陰盛は「内寒」を
   引きおこさないのか?
72 六淫邪気の性質と,それがもたらす疾病の臨床的特徴とは?
73 温・暑・火・熱の概念の違いは?
74 火邪が常に内生に由来するのであれば,「五気化火」をどう理解したら
   よいのか?
75 夏季の感冒は傷暑とは呼ばないのか?
   傷暑と中暑とはどこが違うのか?
76 「壮火」「少火」「君火」「相火」とはなにか?
77 なぜ「気有余なればすなわち火」なのか?
78 「諸暴強直,皆風に属す」「諸痙項強,皆湿に属す」とはどんな意味か?
79 「諸風掉眩,皆肝に属す」「諸寒収引,皆腎に属す」「諸湿腫満,皆脾に
   属す」「諸湿腫満,皆脾に属す」とはどんな意味か?
80 湿の性質は重濁なので,水液の混濁は湿に属するはずなのに,どうして
   「諸転反戻して,水液混濁するものは皆熱に属す」というのか?
81 どうして「諸熱瞀瘛は皆火に属す」というのか?
82 疫癘の気とはなにか? それによる発病にはどんな特徴があるのか?
83 「五志」「七情」とはなにか?「七情」によってどうして発病するのか?
   その発病の共通した特徴はなにか?
84 「七情」と内臓および気機との関係は?
   よくみられる七情による病にはどんなものがあるか?
85 不適切な飲食・労働・休息は,どのようにして病をもたらすか?
86 食積の臨床的特徴は?
87 痰飲とは? それはどのようにして形成されるのか?
   臨床的にはどのような形で現れるのか?
88 痰飲は,その存在する部位によって,どのような臨床症状を
   もたらすのか?
89 瘀血とはなにか? その成因および症候の特徴は?
90 中医学では「血は熱を得れば行る」というのに,どうして火・熱の
   邪気が「瘀血」を作るのか?
91 外傷,寄生虫が原因で発症する病気の特徴は?
92 中医の病機学説は,どのような基本病理過程に概括できるか?
93 『素間』調経論にいう「陽虚せば則ち外寒す,陰虚せば則ち内熱す,
   陽盛んなれば則ち外熱す,陰盛んなれば則ち内寒す」は,
   どのように理解すればよいのか?

診察法
94 四診法とは? 四診合参をどのように理解するか?
95 望神の内容にはどのようなものがあるか?
   それにはどのような臨床意義があるのか?
96 望色はどのように行うのか? 五色の主る病とは?
97 どのようにして姿・態の望診から疾病の寒熱虚実を推察するのか?
98 斑・疹・白ハイはどのように区分するか? それぞれの臨床意義は?
99 斑・疹・白ハイの望診から,どのように疾病の順逆を推論するのか?
100 舌診には中医診断学上どのような意義があるのか?
101 舌色の望診にはどのようなものがあるか?
    それには臨床的にどんな意義があるのか?
102 舌形にはどのようなものがあるか?
    またそれらは臨床的にどのような意味をもつのか?
103 舌態にはどんなものが? またそれぞれの舌態に関連する病証は?
104 黄苔・灰苔・黒苔がそれぞれ関係する病証は?
105 膩苔と腐苔の違いは?
106 疾病を診断するとき,どうして舌苔と舌質を合参する必要があるのか?
    臨床でよくみられる舌象にはどんなものがあるのか?
    それらに関連する病は?
107 小児の指紋とはなにか?
    指紋の望診にはどのような臨床的意義があるのか?
108 譫語・鄭声・独語とはなにか? その臨床意義は?
109 問診の主な内容とその注意点とは?
110 寒熱はどのように問診すべきか? 寒熱の症状にはどのような種類が
    あるか? その病機と臨床的意義は?
111 壮熱と潮熱の違いは? 潮熱の種類とその特徴は?
112 虚熱の種類は? その臨床症状と病理機序の違いは?
113 汗の生理,および病理機序は?
114 自汗・大汗・盗汗・戦汗・半身汗などの病機や症状の違いとは?
115 疼痛はどうして発生するか? その原因と特徴は?
116 疼痛の部位から,どのように臓腑の病変を推測するか?
117 口渇にはどのような種類があり,どのように問診すべきか?
118 不眠・嗜眠の病理機序は? その原因にはどのようなものがあるか?
119 便秘と下痢の原因は? 熱結傍流とはなにか?
120 小便の異常にはどのような症状があるか? 癃閉とは? その原因は?
121 脾約とはなにか? その症状は?
122 婦人に対する問診において注意すべきことは?
123 按診とは? その臨床意義は?
124 脈と証の順逆とは? どのように従捨を決定するか?
125 三部九候とは?
126 脈診で寸口のみを取ることの理論的な根拠は?
127 脈象における胃・神・根とは?
128 正確に脈診を応用するには?
129 病脈とは? よくみられる病脈にはどのようなものがあるか?
    脈象と疾病の関係は?
130 脈学をどのように学ぶか?

弁証
131 弁証とは? 弁証の方法は何種類あるのか?
    その適応範囲と相互の関係は?
132 弁証と弁病の違いは? また臨床ではどのように弁証を行うのか?
133 表裏弁証とは? 表証・裏証の成因とは? 表裏証の鑑別の要点は?
    その実際的な意義は?
134 表証の病理機序は? 皮膚病は表証か?
135 肌表・表・表証の概念は? それらの違いは?
136 表証人裏・裏証出表には,臨床的にどのような意味があるのか?
137 寒熱弁証とは? 寒証・熱証の病因とその病理機序は?
    またこの2つの証候の鑑別のポイントは?
138 寒熱錯雑と寒熱転化は,臨床においてどのような意味をもつのか?
139 虚実とは? 虚証・実証はどのようにして形成されるのか?
140 表虚証・表実証とは?
141 実証転虚と因虚致実の臨床的な意味は?
142 格陽・戴陽とは? 重陰必陽と重陽必陰,陰盛格陽と陽盛格陰,
    さらに陰証似陽と陽証似陰にはそれぞれどのような違いがあるのか?
143 寒熱の真仮とは? 臨床ではどのように鑑別するのか?
144 虚実真仮とは? 臨床ではどのように鑑別するのか?
145 表寒証と表熱証,裏寒証と裏熱証の臨床における鑑別のポイントは?
146 虚寒と実寒,虚熱と実熱の違いは? 臨床における鑑別のポイントは?
147 陰虚・陽虚・亡陰・亡陽の病理機序とその臨床症状の違いは?
148 なぜ陰陽が八綱弁証の総綱といわれるのか?
    陰証・陽証の臨床症状はなにか?
149 気虚や気陥とは? その内在的な関係と臨床的な特徴は?
150 気滞と気逆とは? その臨床的な特徴はなにか?
151 気虚と気陥,気滞と気逆などの各証の治療方法は?
    臨床応用面での違いは?
152 気虚証と陽虚証,血虚証と陰虚証にはどのような違いがあるか?
153 血虚証はどのようにして形成されるか? 心血虚と肝血虚の鑑別は?
154 血瘀証とはなにか? 血瘀兼気虚,血瘀兼血虚の病因,病理機序には
    どのような違いがあるか? 臨床ではどのように鑑別するか?
155 寒客血脈,血熱搏結とは? その主要証候はどのように鑑別するか?
156 血熱証はどのようにして形成されるか? 臨床上の特徴は?
157 血虚・血瘀・血熱などの治法は? 各治法の臨床上の運用の違いは?
158 気滞血瘀の病因と症状は?
159 気血両虚・気虚失血・気随血脱とは? その症状にはどのような
    違いがあるか? またどのように立法して治療するか?
160 臨床でよくみられる風痰・熱痰・寒痰・湿痰・燥痰などの証は
    どのように鑑別するか?
161 痰飲・懸飲・溢飲・支飲などの各証の病変部位はどこか?
    どのように鑑別するか?
162 気随液脱,液随気脱,津随気泄とはなにか?
163 心肝脾肺腎などの病証の特徴は? 
    臓腑弁証を掌握するにはどうすればよいか?
164 心気虚証と心陽虚証の病理上の関係は? その鑑別は?
165 心血虚と心陰虚にはどのような違いがあるか? 病理上の関係は?
166 心気虚・心陽虚・心血虚・心陰虚の治療にはどのような違いがあるか?
167 心血瘀阻とはなにか? 心気虚,心陽虚と病理的にどのような関連が
    あるのか? 心血瘀阻の症状と治療は?
168 痰迷心竅と痰火擾心の病因,病理機序と症状にはどのような
    違いがあるのか?
169 肝気鬱結とはなにか? その症状はどのようなものか? 肝気鬱結と
    痰火擾心,痰迷心竅は関連性があるのか?
170 肝気鬱結,肝火上炎,心火亢盛,痰火擾心にはどのような関連が
    あるのか?その鑑別は?
171 寒邪犯肺,熱邪整肺,燥邪犯肺,痰濁阻肺などの証候の病因,
    病理機序,症状にはどのような共通点や相違点があるか?
    また,どのように鑑別するか?
172 「実は則ち陽明,虚は則ち太陰」とは?
173 脾胃気虚と脾陽虚の病因・病機・臨床症状は? 
    それらの症候はどのように分析したらよいか?
174 脾気虚,脾陽虚,脾気下陥,脾不統血の関係は? 臨床上の鑑別は?
175 脾気虚,脾陽虚,脾気下陥,脾不統血の治療方法は?
176 脾と湿邪との関係は? 寒湿困脾,脾胃湿熱の病因・病理機序と
    両証の鑑別は?
177 胃寒証,胃火(熱)証の病因・病理機序の違いは? 
    その臨床における鑑別は?
178 胃陰不足と胃火亢盛の関係は? また臨床上どう鑑別するか?
179 胃気上逆とは? その症状と治療原則は?
180 肝気横逆と肝気鬱結の区別とその臨床的意義は?
181 肝気鬱結,肝火上炎,肝陽上亢,肝風内動の関係と鑑別は?
182 肝風とはなにか? 肝陽化風,熱極動風,
    血虚生風の病因・病理機序と臨床鑑別は?
183 肝火上炎と肝陽上亢の両証の鑑別は?
184 肝陽化風と風痰上擾の関係と臨床上の区別は?
185 肝胆湿熱はどのようにして形成されるか? 
    またその症候分析と治療は?
186 寒滞肝脈と肝胆湿熱の臨床上の鑑別点は?
187 いわゆる「腎に実証なし」をどのように理解すればよいか?
188 腎陽虚と腎気不固の臨床上の鑑別は?
189 腎陽不足と腎虚水泛の鑑別は?
190 腎陰不足と腎精不足の臨床的鑑別は?
191 水腫の形成に関係する臓器は? 
    また,水腫の病因と臨床上の特徴は?
192 脾胃湿熱,肝胆湿熱,膀胱湿熱,大腸湿熱の
    それぞれの臨床的な鑑別は?
193 水気凌心,水寒射肺とは? また,その臨床症状は?
194 心腎不交とは? その病因,病理機序,および臨床症状は?
195 肝腎陰虚と肝陽上亢の関係は? また,両者の鑑別は?
196 肝脾不調と肝胃不和の鑑別は?
197 肺腎陰虚と肝火犯肺の両証の病因,痛理機序,および臨床的鑑別は?
198 六経弁証とはなにか? 六経弁証の臨床的意義と,
    『内経』の六経分証との違いは?
199 『傷寒論』の六経と臓腑経絡の関係は?
200 六経伝変の「伝経」「合病」「併病」「直中」とは?
201 六経病証の弁証の要点は?
202 臓腑弁証論治の要点は?
203 厥証とは? 寒厥・熱厥・蛔厥などの証には,どのような症状・所見が
    現れるか? またどのように治療するとよいか?
204 衛気営血弁証とは? その臨床的意義は?
205 衛気営血証候の特徴は?
206 熱陥心包とは?
207 気営両燔,気血両燔とは? この2つの証は,どのように鑑別するか?
208 三焦弁証とは? 三焦弁証と衛気営血弁証には,
    どのような関係があるか?
209 従陽化熱,従陰化寒,少陰熱化,少陰寒化とは? 
    またその病理機序は?
210 臨床において,陰黄と陽黄を鑑別するには?
211 眩暈の分類は? またその鑑別は?
212 風痺・寒痺・湿痺・熱痺の臨床的特徴は? またその鑑別は?
213 陽萎・遺精とは? またその鑑別は?
214 失血証にはどのようなものがあるか?またその鑑別は?

症例分析
215 臨床上,症例をどのように分析していくのか?

治則と治法
216 「標」「本」とは?「治病求本」はどのように理解したらよいか?
217 「急なれば則ちその標を治す」「緩なれば則ちその本を治す」とは?
218 正治と反治とは? 常用される反治法の種額は?
219 扶正去邪とは? またその運用は?
220 臨床において常用される治療方法は? またその臨床的応用は?

監訳者あとがき…浅川 要

索引

中医弁証学


序文 王玉潤・陸徳銘 

まえがき 編者 

緒 論
1 弁証学の性質・内容・基本任務 
2 弁証学の形成と発展 
3 弁証学研究の現状と展望 

総 論

第1章 症

 第1節 症の命名 
  1 古今症名の異同 
  2 症名の範囲 
  3 単一症名と複合症名 
  4 現代医学の症名の引用 
 第2節 症の分類 
  1 一般的な症 
  2 定性意義をもつ症 
  3 定位意義をもつ症 
 第3節 症と症との関係 
  1 症の迭加 
  2 症の抽象 
  3 症の挟雑 
  4 症の真仮 
 第4節 症の発展変化 
  1 症自身の波動起伏 
  2 症の起伏が病証の程度を示すもの 
  3 症状の減退または消失が逆に証状の増悪を示すもの 



第2章 証 

 第1節 証の基本概念 
 第2節 証の命名 
  1 病邪により命名された証 
  2 正気の変動により命名された証 
  3 病変の基本性質により命名された証 
  4 病変の所在部位により命名された証 
  5 人体のある種の機能失調により命名された証 
  6 主治方剤名により命名された証 
  7 総合的に命名された証 
  8 特殊な症状により命名された証 
 第3節 証の兼挟,複合と層位 
  1 証の兼挟 
  2 証の複合 
  3 証の層位 



第3章 弁 証 

 第1節 弁証の理論基礎 
 第2節 弁証の内容 
  1 病邪の性質およびその転化と兼挟の弁別 
  2 正気の盛衰およびその発展,正気の各部分の間の
    相互影響についての弁別 
  3 正邪闘争の状況の弁別 
  4 病変の所在部位の弁別 
 第3節 弁証の参考要素 
  1 体質的要素 
  2 心理的要素 
  3 社会的要素 
  4 自然的要素 
 第4節 弁証の方法 
  1 平脈弁証法 
  2 動態弁証法 
  3 症状相関弁証法 
  4 特徴弁証法 
  5 症状比較弁証法 
  6 時相弁証法 
  7 仮象識別弁証法 
  8 治療帰還弁証法 
  9 湯方弁証法 
  10 分型弁証法 
 第5節 弁証の綱領――八綱 



各 論

第1章 病邪弁証 

 第1節 寒邪弁証 
  1 寒邪在表証 
  2 寒邪入裏証 
 第2節 熱邪弁証 
  1 表熱証 
  2 裏熱証 
  3 寒熱錯雑証 
  4 熱入心包証 
  5 熱極生風証 
 第3節 風邪弁証 
  1 風寒証 
  2 風熱証 
  3 外中風証 
 第4節 湿邪弁証 
  1 外湿証 
  2 内湿証 
  3 風湿証 
  4 寒湿証 
  5 湿熱証 
  6 痺証 
 第5節 燥邪弁証 
  1 涼燥証 
  2 温燥証 
  3 燥湿挟雑証 
 第6節 暑邪弁証 
  1 暑熱証 
  2 暑湿証 
 第7節 瘀血弁証 
  1 寒凝血瘀証 
  2 瘀熱互結証 
 第8節 痰邪弁証 
  1 寒痰証 
  2 熱痰証 
  3 風痰証 
  4 湿痰証 
  5 燥痰証 
 第9節 飲邪弁証 
  1 寒飲停留証 
  2 飲邪化熱証 
 第10節 水気弁証 
  1 風水証 
  2 皮水証 
  3 正水証 
  4 石水



第2章 病性弁証 

 第1節 寒証と熱証 
  1 寒証 
  2 熱証 
  3 寒熱錯雑証 
  4 寒熱の真仮 
 第2節 虚証と実証の弁証 
  1 虚証 
  2 実証 
  3 虚実挟雑証 
  4 虚実真仮の弁証 
 第3節 陰証と陽証の弁証 
  1 陰証 
  2 陽証 
  3 陰証と陽証の転化 
  4 陰証似陽・陽証似陰 



第3章 気血陰陽弁証 

 第1節 陰虚証の弁証 
  1 一般の陰虚証 
  2 陰虚火旺証 
  3 陰虚内燥証 
  4 陰虚動風証 
  5 熱盛傷津証 
  6 熱極傷陰証 
  7 亡陰証 
 第2節 陽虚証の弁証 
  1 一般の陽虚証 
  2 陽虚内寒証 
  3 陽虚水泛証 
  4 虚陽外越証 
  5 外寒傷陽証 
  6 亡陽証 
  7 陰陽両虚証 
 第3節 血虚証の弁証 
  1 一般の血虚証 
  2 血虚生風証 
  3 血虚内燥証 
 第4節 気虚証の弁証 
  1 一般の気虚証 
  2 気虚外感証 
  3 気虚発熱証 
 第5節 気血,気陰兼病証の弁証 
  1 気血両虚証 
  2 気不摂血証 
  3 気随血脱証 
  4 気陰両虚証 
 第6節 気滞証の弁証 
  1 一般の気滞証 
  2 気滞血瘀証 
  3 痰気交結証 
 第7節 気陥証の弁証 
 第8節 気逆証の弁



第4章 病位弁証 

 第1節 上・中・下の弁証 
  1 風熱上擾証 
  2 熱毒上炎証 
  3 中気下陥証 
  4 気鬱中焦証 
  5 上気不足証 
  6 湿阻中焦証 
  7 湿熱下注証 
 第2節 表裏内外の弁証 
  1 表証概説 
  2 裏証概説 
  3 表裏同病証の概説 
 第3節 特殊病位の弁証 
  1 邪伏膜原証 
  2 邪留三焦証 
  3 熱鬱胸膈証 
  4 熱灼胸膈証 
  5 飲停胸脇



第5章 臓腑弁証 

 第1節 肝胆病の証候 
  1 肝気鬱結証 
  2 肝火上炎証 
  3 肝陰虚証 
  4 肝陽上亢証 
  5 肝風内動証 
  6 肝血虚証 
  7 肝不蔵血証 
  8 寒凝肝脈証 
  9 肝着証 
  10 肝有鬱熱証 
  11 肝経湿熱証 
  12 肝胆湿熱証 
  13 胆鬱痰擾証 
   参考 臨床鑑別 
   [1]肝鬱・肝火・肝陽 
   [2]肝陰不足・肝腎陰虚・肝陽上亢 
   [3]肝陽化風・熱極生風・陰虚動風・血虚生風 
 第2節 心・小腸病の証候 
  1 心気虚証 
  2 心陽虚証 
  3 心陽暴脱証 
  4 心血虚証 
  5 心陰虚証 
  6 心気心血両虚証 
  7 心気心陰両虚証 
  8 心陰心陽両虚証 
  9 心火亢盛証 
  10 痰火擾心証 
  11 痰迷心竅証 
  12 心痺証 
  13 水気凌心証 
  14 脚気衝心証 
  15 血熱妄行証 
  16 寒傷血脈証 
  17 心肝血虚証 
  18 心肝火旺証 
  19 小腸実熱証 
  20 小腸虚寒証 
  21 小腸気痛証 
 第3節 脾胃病の証候 
  1 脾気虚弱証 
  2 脾虚水腫証 
  3 脾陽虚証(脾陽不振証) 
  4 脾陰虚証 
  5 脾不統血証 
  6 脾虚生風証 
  7 心脾気血両虚証 
  8 脾虚湿困証 
  9 脾胃湿熱証 
  10 脾胃寒熱挟雑・昇降失調証 
  11 肝気犯脾証 
  12 脾湿肝鬱証 
  13 飲停脾胃証 
  14 外寒犯胃証 
  15 胃気虚寒証 
  16 傷食証 
  17 脾虚食積証 
  18 胃鬱熱証 
  19 胃火上炎証 
  20 胃腸熱結証 
  21 胃熱薫心証 
  22 痰擾胃腑証 
  23 肝気犯胃証 
  24 胃陰不足証 
 第4節 肺と大腸病の証候 
  1 風寒犯肺証 
  2 風熱犯肺証 
  3 熱邪壅肺証 
  4 燥熱傷肺証 
  5 暑湿犯肺証 
  6 涼燥襲肺証 
  7 痰湿阻肺証 
  8 痰飲阻肺証 
  9 肺燥脾湿証 
  10 肝火犯肺証 
  11 肝気犯肺証 
  12 肺気虚証 
  13 虚熱肺痿証 
  14 虚寒肺痿証 
  15 肺脾両虚証 
  16 心肺両虚証 
  17 肺陰虚証 
  18 肺胃陰虚証 
  19 大腸湿熱証 
  20 大腸液虧証 
  21 腸虚不固証 
 第5節 腎と膀胱の証候 
  1 腎陰虚証 
  2 肝腎陰虚証 
  3 心腎陰虚証 
  4 肺腎陰虚証 
  5 腎陽虚証 
  6 陽虚水泛証 
  7 腎虚毒泛証 
  8 腎陰腎陽両虚証 
  9 心腎陽虚証 
  10 脾腎陽虚証 
  11 腎不納気証 
  12 腎気不固証 
  13 腎精不足証 
  14 心腎不交証 
  15 腎着証 
  16 膀胱失約証 
  17 膀胱蓄水証 
  18 膀胱湿熱証 
   付:胞宮病の証候 
   [1]胞宮虚寒証 
   [2]胞宮鬱熱証 
   [3]胞宮痰湿阻滞証 
   [4]熱入血室証



第6章 経絡弁証 

 第1節 十二経脈弁証 
  1 十二経脈の証候 
  2 十二経の経気厥逆 
  3 六経経気の終絶 
 第2節 奇経八脈病証 
  1 衝脈虚衰証 
  2 衝脈気結証 
  3 衝脈気逆証 
  4 任脈不通証 
  5 任脈虚衰証 
  6 邪犯督脈証 
  7 督脈空虚証 
  8 督脈陽虚証 
  9 帯脈不固証 
  10 蹻脈空虚証 
  11 維脈虚衰証 
  12 奇経瘀痺証 
  13 八脈虚衰証



第7章 六経弁証 

 第1節 太陽弁証 
  1 太陽病本証 
  2 太陽病変証 
 第2節 陽明病証 
  1 陽明病本証 
  2 陽明病変証 
 第3節 少陽病証 
  1 少陽病本証 
  2 少陽病変証 
 第4節 太陰病証 
  1 太陰病本証 
  2 太陰病変証―太陰発黄証 
 第5節 少陰病証 
  1 少陰病本証 
  2 少陰病変証 
 第6節 厥陰病証 
  1 厥熱勝復証 
  2 寒熱錯雑証 
 第7節 六経病兼証 
  1 太陽陽明同病 
  2 太陽少陽同病 
  3 陽明少陽同病 
  4 太陽太陰同病 
  5 太陽少陰同病 
  6 三陽合病



第8章 衛気営血弁証 

  1 衛分証 
  2 気分証 
  3 営分証 
  4 血分証 
  5 心包



第9章 三焦弁証 

 第1節 上焦の証候 
  1 邪襲肺衛証 
  2 熱在胸膈証 
  3 邪熱壅肺証 
  4 温毒上壅証 
  5 寒湿傷表証 
  6 燥熱傷肺証 
  7 手厥陰心包証 
  8 肺胃津傷証 
 第2節 中焦の証候 
  1 陽明気分熱盛証 
  2 陽明熱結証 
  3 液乾熱結証 
  4 中焦湿熱証 
  5 湿熱弥漫三焦証 
  6 湿熱黄疸証 
  7 寒湿発黄証 
 第3節 下焦の証候 
  1 真陰欲竭証 
  2 陰虚火熾証 
  3 陰虚風動証 
  4 邪留陰分証 
  5 下焦蓄血証 
  6 湿熱鬱結下焦証 
  7 寒湿傷腎証 
  8 久痢傷腎



[表]――証候の比較 


証候索引 
症状索引 
あとがき 兵頭明

中医病因病機学


序文

本書の内容

緒 論
   1 中医病因病機学の特徴
   2 中医病因病機学の研究および任務
   3 中医病因病機学の研究方法
   4 中医病因病機学と中医臨床医学との関係
   5 中医病因病機学の発展略史

第1篇 概論

 第1章 中医病因病機学の認識論,方法論の基礎
  第1節 古代哲学思想の浸透と中医病因病機学に対する影響
   1 古代唯物弁証法が中医病因病機学に与えた影響
   2 精・気・神学説が中医病因病機学説に与えた影響
   3 陰陽五行学説が中医病因病機学に与えた影響
  第2節 中医病因病機学の認識論
   1 結果から原因を分析するという認識過程
   2 類推推理法の運用
   3 象を以て蔵を測り,表を以て裏を測るという認識方法

 第2章 中医病因病機学の基本原理

  第1節 陰陽失調論
   1 陰陽の基本法則
   2 陰陽の安定と偏勝
   3 陰陽の失調
  第2節 五行生剋論
  第3節 天人相応論
   1 天と適合する
   2 地の秩序に従う
  第4節 亢害承制論
   1 五常の気,太過不及
   2 造化の常,亢無きことあたわず
   3 有制の常と無制の変
   4 生中に剋あり,剋中に用あり
   5 亢害承制作用
  第5節 気化異常論
   1 気化の基本内容
   2 気化の異常の基本とその病理的な意味
  第6節 邪正相争論


 第3章 基本病理過程

  第1節 表裏出入
  第2節 虚実消長
  第3節 寒熱進退
  第4節 昇降異常
  第5節 形質損傷
  第6節 精気来復
  第7節 陰陽離決


第2篇 病因と発病

 第4章 病因概論
   1 中医病因学説の概念と沿革
   2 病因と発病および病機との関係
   3 弁証求因と審因論治

 第5章 自然要因

  第1節 天時要素
   1 六淫
   2 時令
  第2節 地理的要因
  第3節 生物要因
   1 戻気
   2 瘴気
   3 虫毒


 第6章 生活要因

  第1節 飲食要素
   1 飢飽異常
   2 五味偏盛
   3 脂っこいもの,甘い物,味の濃いもの。
   4 飲酒過度
   5 なま物,冷たいもの,不潔なもの。
  第2節 労倦内傷
   1 形神過労
   2 房室労傷
   3 運動不足


 第7章 情志要因

  第1節 七情の概念
   1 七情の渊源および一般概念
   2 情志とは心神の客観的外界に対する反応である。
   3 情志は魄の活動に属し,魂によって調節,コントロールされる。
  第2節 七情の怫鬱と過激
   1 情志活動の2種類の状態とその相互関係
   2 情志による発病時の心神の位置
   3 心神に影響する主要要素
   4 情志による発病の条件
  第3節 七情による発病の特徴
   1 七情による発病は外界刺激を誘因とし,思考・認識を拠り所とする。
   2 七情による発病は心を起点とし,五臓それぞれに重点を置く。
   3 七情による発病は気機の変化に導かれ,精血の変化を基礎とする。
   4 七情による発病は内部の五臓に発生して,外部の肢体を侵す。


 第8章 体質要因

 第9章 内生要因

  第1節 痰飲
  第2節 瘀血
   1 瘀血の発生
   2 瘀血の種類
   3 瘀血から発病に至るメカニズム


 第10章 その他の要素

  第1節 外傷
   1 転倒,刀傷
   2 火傷,凍傷
   3 虫や獣による刺し傷や咬傷
   4 水に溺れる
   5 落雷による怪我
  第2節 中毒
   1 薬物中毒
   2 食中毒
   3 毒ガス中毒
  第3節 社会的要因
   1 社会制度と疾病との関係
   2 社会環境と疾病との関係


 第11章 発病メカニズム

  第1節 発病の原因と誘因,素因
   1 原因と発病
   2 誘因と発病
   3 素因と発病
  第2節 運気と発病
   1 運気学説の基本内容
   2 運気と発病との関係
  第3節 邪の侵入門戸
   1 外邪の侵入門戸
   2 内傷による発病の経過
  第4節 発病類型
   1 新感と伏邪
   2 卒発と徐発


 第12章 疾病の変遷

  第1節 疾病の伝変
   1 伝変の原因と条件
   2 伝変の形態とその過程
  第2節 疾病の転帰
  第3節 疾病の再発


第3篇 病機

 第13章 臓腑病機

  第1節 肺と大腸の病機
   1 肺気不宣
   2 肺が粛降機能を失う
   3 肺が治節機能を失う
   4 肺熱壅盛
   5 肺気虚寒
   6 肺気不足
   7 肺陰欠損
   8 肺絡損傷
   9 肺気脱絶
   10 伝導不随
   11 大腸湿熱
   12 腸絡損傷
   13 大腸虚寒
  第2節 心と小腸の病機
   1 心気虚弱
   2 心陽不振
   3 心陽暴脱
   4 心火上炎
   5 心陰不足
   6 心血不足
   7 心脈瘀阻
   8 痰阻心竅
   9 小腸気滞
   10 小腸虚寒
   11 小腸実熱
  第3節 脾胃病機
   1 脾虚失運
   2 脾陽不振
   3 脾気下陥
   4 脾不統血
   5 脾虚血弱
   6 脾虚湿盛
   7 湿熱蘊脾
   8 脾陰不足
   9 胃失和降
   10 胃虚不納
   11 胃脘積滞
   12 胃気虚寒
   13 胃陰不足
   14 胃火上炎
   15 胃絡瘀阻
   16 胃絡損傷
  第4節 肝胆病機
   1 肝気不疏
   2 肝気横逆
   3 肝火上炎
   4 肝血虧損
   5 肝陰不足
   6 肝陽上亢
   7 肝風内動
   8 肝経寒滞
   9 肝脈瘀阻
   10 肝胆湿熱
   11 胆気鬱阻
   12 胆気虚寒
   13 胆胃不和
  第5節 腎と膀胱の病機
   1 腎陰虧虚
   2 腎陽虚衰
   3 腎精虧損
   4 腎虚水泛
   5 腎気不固
   6 腎不納気
   7 膀胱失約
   8 膀胱気化不利
   9 膀胱湿熱と膀胱絡傷
  第6節 二臓同病病機
   1 脾肺気虚
   2 肺胃陰虚
   3 心肺陰虚
   4 肺腎陰虚
   5 脾腎陽虚
   6 肝腎陰虚
   7 肝肺同病
   8 肝脾不調
   9 肝脾血虚
   10 心腎不交
   11 心腎陽虚
   12 心脾両虚


 第14章 経絡病機

  第1節 十二経病機
   1 経絡気血失調
   2 経絡気血の逆流
   3 経絡気血瘀滞
   4 経絡気血衰竭
   5 十二経証候
    [1]手太陰肺経証候
    [2]手陽明大腸経証候
    [3]足陽明胃経証候
    [4]足太陰脾経証候
    [5]手少陰心経証候
    [6]手太陽小腸経証候
    [7]足太陽膀胱経証候
    [8]足少陰腎経証候
    [9]手厥陰心包経証候
    [10]手少陽三焦経証候
    [11]足少陽胆経証候
    [12]足厥陰肝経証候
  第2節 奇経八脈病機
   1 衝任虚弱
   2 衝任不通
   3 衝任伏熱
   4 衝任損傷
   5 衝任気逆
   6 督脈虧虚
   7 帯脈失調
   8 蹻維不和


 第15章 気血病機

  第1節 気病病機
   1 気鬱
   2 気滞
   3 気逆
   4 気虚
   5 気陥
   6 気脱
  第2節 血病病機
   1 血瘀
    [1]疼痛
    [2]発熱
    [3]咳喘
    [4]心悸怔忡
    [5]健忘
    [6]癲狂
    [7]感覚異常と運動機能異常
    [8]黄疸
    [9]癰瘡
    [10]瘀積
   2 血溢(出血)
   3 血虚
  第3節 気血同病病機
   1 気滞血瘀
   2 気虚血瘀
   3 気血両虚
   4 気不摂血
   5 気随血脱
   6 血随気逆


 第16章 精病病機
   1 精気虧損
   2 精不化気
   3 精不化血
   4 精髄空虚
   5 精虚神怯
   6 精室虧虚
   7 精気虚冷
   8 精関不固
   9 精隧阻塞

 第17章 津液病機
   1 臓腑津虧
   2 気液両傷
   3 津気失調
   4 津虧血燥
   5 津虧血瘀
   6 津虧火熾
   7 津竭陽亡

 第18章 体質病機
  第1節 体質形成を促進する要素
  第2節 各種体質病機の特徴
   1 陰虚体質
   2 陽虚体質
   3 気血虚体質
   4 痰湿体質
   5 瘀血体質

 第19章 情志病機
  第1節 七情病機
   1 喜べば気が緩む
   2 怒れば気が上逆する
   3 憂えれば気が鬱滞し,思えば気が鬱結する。
   4 悲しめば気が消える
   5 恐れれば気が下る
   6 驚けば気が乱れる
  第2節 五志病機
   1 神病病機
   2 魄病病機
   3 魂病病機
   4 意病病機
   5 志病病機

 第20章 痰飲病機
  第1節 痰病病機
   1 痰が経絡に流れこむ
   2 痰が筋骨に潜伏する
   3 痰が筋膜に付着する
   4 痰濁が肺を塞ぐ
   5 痰が心竅を迷わす
   6 痰鬱気結
   7 痰と瘀の結合
   8 痰熱動風
  第2節 飲病病機
   1 寒飲が肺を犯す
   2 水気凌心
   3 飲が胸脇部に停滞する
   4 胃中停飲
   5 飲が腸間に滞留する
   6 水気泛溢
   7 水熱結合

 第21章 六気病機
  第1節 風気病機
   1 外風病機
    [1]風が衛表を損傷する。
    [2]筋骨に付着する。
    [3]風邪が絡に中る。
    [4]風毒が血に入る。
    [5]風毒から痙になる。
   2 内風病機
    [1]風痰が内部を塞ぐ。
    [2]虚風内動
    [3]脾虚による風。
  第2節 寒気病機
   1 外寒病機
    [1]寒邪外束
    [2]寒が筋骨に付着する。
    [3]寒が経絡に鬱滞する。
    [4]寒が凝結して血痺になる。
    [5]寒が凝結して津が停滞する。
   2 内寒病機
    [1]陰寒内盛
    [2]陽虚内寒
    [3]陳寒錮冷
  第3節 暑気病機
   1 暑傷肺胃
    [1]暑熱傷肺
    [2]暑熱入胃
   2 暑傷気陰
    [1]暑傷肺胃津気
    [2]暑傷心腎真陰
   3 暑傷肺絡
    [1]暑滞肺絡,肺気上逆
    [2]暑傷肺絡,迫血妄行
   4 暑閉心竅
   5 暑熱動風
    [1]暑入陽明,引動肝風
    [2]暑陥心営,引動肝風
    [付記]
     (1)陰暑
     (2)伏暑
  第4節 湿気病機
   1 外湿病機
    [1]湿鬱肌表
    [2]湿阻経絡
    [3]湿着筋骨
    [4]湿蔽清陽
    [5]湿鬱三焦
    [6]湿邪困脾
    [7]湿濁下注
   2 内湿病機
    [1]湿蔽清陽
    [2]湿濁上泛
    [3]湿勝傷陽
    [4]湿勝成毒
  第5節 燥気病機
   1 外燥病機
    [1]燥傷肺衛
    [2]燥傷津血
   2 内燥病機
    [1]燥傷肺気
    [2]燥傷津液
    [3]陰虚血燥
    [4]津枯腸燥
    [5]五臓内燥
  第6節 火気病機
   1 外火病機
    [1]火邪内燔
    [2]火盛成毒
    [3]火極生風
    [4]火邪傷気
    [5]火邪傷津
    [6]火傷血絡
    [7]火毒攻心
   2 内火病機
    [1]虚火上浮
    [2]陰火内熾
    [3]陰虚火旺
    [4]壮火食気
    [5]臓腑実火
  第7節 六気相兼と従化病機
    [1]風寒相兼と風の寒への従化
    [2]風熱相兼と風の熱への従化
    [3]風湿相兼と寒化
    [4]寒湿相兼と寒湿の熱化
    [5]湿熱相兼と火化,燥化
    [6]暑湿挟穢
    [7]暑兼寒湿
    [8]寒熱相兼と従化
    [9]湿鬱化熱と湿の寒への従化
    [10]燥の熱への従化と燥の寒への従化
    [11]内外合邪

 第22章 六経病機
  第1節 太陽病病機
   1 営衛不調
   2 表寒裏飲
   3 邪入経輸
   4 邪陥胸中
   5 実邪結胸
   6 邪陥心下
   7 邪熱下利
   8 経邪入腑
   9 臓腑陽傷
   10 臓腑陰傷
  第2節 陽明病病機
   1 熱が胸膈に鬱結する
   2 陽明経熱
   3 陽明腑実
   4 陽明発黄
  第3節 少陽病病機
   1 枢機不利
   2 熱が胆腑に鬱結する
   3 熱が血室に入る
  第4節 太陰病病機
   1 太陰虚寒
   2 滑脱
   3 寒湿発黄
  第5節 少陰病病機
   1 陽虚表寒
   2 陰盛陽衰
   3 陰盛格陽
   4 熱化傷陰
   5 熱化して実となる
   6 気が鬱して厥する
  第6節 厥陰病機
   1 寒熱錯綜
   2 陰寒上逆
   3 血虚寒凝
   4 厥深熱深
   5 熱利下重

 第23章 衛気営血病機
  第1節 衛分病機
   1 邪が肺衛を損傷する
   2 衛陽暫亡
   3 衛陽虚衰
  第2節 気分病機
   1 気熱熾盛
   2 陽明熱結
   3 熱盛気傷
   4 熱盛傷津
   5 気陰両傷
   6 邪が少陽三焦に留まり,気機不利となる
   7 湿熱燻蒸,鬱阻気機
   8 衛気同病
  第3節 営分病機
   1 営熱熾盛,営陰虧耗
   2 内閉外脱
   3 気営両燔
   4 気熱灼営
   5 衛営同病
   6 営衛不和
   7 営衛壅滞
  第4節 血分病機
   1 血熱が燃えあがり,絡を損傷し血を騒乱させる。
   2 熱が血と結合し,血瘀血蓄となる

 第24章 三焦病機
  第1節 上焦病機
   1 温邪犯肺
   2 化源告竭
   3 熱陥心胞
   4 湿蒙心胞
  第2節 中焦病機
   1 胃熱熾盛
   2 邪結腸腑
   3 湿熱中阻
   4 邪伏膜原
  第3節 下焦病機
   1 泌別失司
   2 腎精耗損
   3 虚風内動

*文中の『傷寒論』の条文番号は,東洋学術出版社刊『傷寒雑病論』による。

症例から学ぶ中医弁証論治


日本の読者への手紙

第1章 四診の習得は弁証論治の必須条件である
  ・症例1 癥瘕疝痛(卵巣嚢腫茎捻転)
  ・症例2 喘咳(老人性慢性気管支炎,肺気腫,肺性心,心不全Ⅱ~Ⅲ度)
  ・症例3 眩暈,不眠症(低血圧)
  ・症例4 少陽の鬱熱(原因不明の発熱)
  ・症例5 閉経,血瘀生斑(亜急性紅斑性狼瘡)
■解説
 1.望診では「形」・「神」・「色」・「舌」・「物」・「境」に注意する
 2.聞診では「息」・「声」・「味」・「語」に注意する
 3.四診のうち問診の重要性
 4.脈の切診,頭・足・腹の切診
 5.脈の切診で「脈神」を審(つまびらか)にする
 6.「四診合参」について


第2章 弁証論治の基礎は中医理論である
  ・症例1 夜尿症
  ・症例2 咳血(気管支拡張症の疑い)
  ・症例3 倒経(脳動靜脈奇形)
  ・症例4 尿失禁,歯痛
  ・症例5 膀胱咳
■解説
 1.重症の夜尿症について
 2.毎晩起こる大咳血について
 3.「治病は必ず本に求む」について
 4.整体観からみた病機の変化
 5.運動変化の中の動態平衡


第3章 治療法則を随証的に運用する
  ・症例1 痎瘧(発熱,原因精査)
  ・症例2 瘛瘲(脳腫瘤?)
  ・症例3 中風(脳動脈血栓症)
  ・症例4 重症不眠症
  ・症例5 不眠症と遺精
■解説
 1.痎瘧について
 2.和解法の運用について
 3.平肝熄風法の運用について
 4.治則と治法の結合と運用について
 5.中風病の中経証と中腑証は大便の通利に注意する
 6.不眠症について


第4章 方薬を臨機応変に運用する
  ・症例1 両側胸壁腫瘤
  ・症例2 肝腎気滞,湿蓄膀胱(尿路結石)
  ・症例3 嘔吐,便秘(外傷性骨折後遺症)
  ・症例4 流産後の残留胎盤
  ・症例5 脱毛
■解説
 1.方剤は臨機応変な加減と随証変化を行わなければならない
 2.証状に応じて果敢に新処方を組み立てよ
 3.薬方加減変化の方法
 4.経方・時方・土単験方の長所を取り入れる


第5章 西洋医学で診断された疾患にも弁証論治を行う
  ・症例1 弄舌風(小舞踏病)
  ・症例2 胸痺(急性心筋炎)
  ・症例3 黄疸(黄疸型急性伝染性肝炎)
  ・症例4 暑温挟湿(日本脳炎)
  ・症例5 頭風病(シーハン症候群)
■解説
 1.「画一的」な治療法では効果があがらない
 2.西医の「病名」は中医治療の根拠にはならない
 3.「中薬西用」の効果は期待できない
 4.弁病と弁証について


第6章 同病異治と異病同治
  ・症例1 腹痛(急性胃炎)
  ・症例2 胃脘痛(急性胃炎)
  ・症例3 太陽と陽明の合病(サルモネラ感染症)
  ・症例4 哮喘
  ・症例5 哮喘
■解説
 1.同病異治
 2.異病同治
 3.同病異治と異病同治の発展的運用


第7章 弁証論治学習上の問題点
  ・症例1 痺証(オウ痺)(慢性関節リウマチ,RA)
  ・症例2 偏頭痛(血管神経性頭痛)
  ・症例3 腸癰(急性虫垂炎)
  ・症例4 少陽に湿熱の伏せる証(発熱精査)
  ・症例5 偏頭痛(頸椎病)
■解説
 1.いくつかの重要な学術思想
 2.弁証に関するいくつかの問題点
 3.論治に関する問題点
 4.熟読すべき書籍


第8章 弁証論治の水準を発展させよう
  ・症例1 石淋(尿管結石)
  ・症例2 頭痛・動悸(第3度房室ブロック)
  ・症例3 懸飲(滲出性胸膜炎)
  ・症例4 胸痺(冠動脈疾患,狭心痛)
  ・症例5 眩暈・頭痛・柔痙(腎性・悪性高血圧)
■解説
 1.四診を充実させ客観性をもたせる。場合によっては五診・六診に
   発展させねばならない
 2.論治の面でも長所を生かし,短所を補い,発展向上させなければならない
 3.弁証論治の向上,中医学の現代化そして中西医合作


訳注

訳者あとがき…生島 忍

焦樹徳教授の略歴

いかに弁証論治するか 「疾患別」漢方エキス製剤の運用


序文 菅井正朝  

はじめに 

凡例  

頭  痛 
眩  暈  
眼精疲労 
口 内 炎 
アレルギー性鼻炎 
蓄 膿 症 
喘  息 
心  悸(動悸) 
心  痛 
不 眠 症 
鬱  証 
胃脘痛 
肝  炎 
泄  瀉(下痢) 
便  秘 
痺  証 
消 渇 証 
浮  腫 
淋  証 
汗  証 
血  証 
生 理 痛 
皮 膚 病 
冷 え 性 
陽  痿 
肥  満 
延緩衰老 
エ イ ズ 

方剤索引

漢方方剤ハンドブック


序文 永谷義文・遠藤延三郎 

まえがき 菅沼 栄 

解表剤
辛温解表
 麻黄湯
 桂枝湯 
 葛根湯 
 葛根湯加川芎辛夷 
 十味敗毒湯 
辛涼解表
 銀翹散 
 麻杏甘石湯 
 五虎湯 
 升麻葛根湯 
化湿解表
 藿香正気散 
 香蘇散 
扶正解表
 参蘇飲 
 麻黄附子細辛湯 

瀉下剤 
寒  下
 大黄甘草湯 
 大承気湯 
 調胃承気湯 
潤  下
 麻子仁丸 
 潤腸湯 
 和解剤  
和解少陽
 小柴胡湯 
 柴胡桂枝湯 
 柴胡桂枝乾姜湯 
調和肝脾
 四逆散 
 加味逍遥散 
 当帰芍薬散 
 芍薬甘草湯 
調和胃腸
 半夏瀉心湯 
 黄連湯 
 清熱剤 
清熱瀉火
 白虎加人参湯 
 小柴胡湯加桔梗石膏 
清熱解毒
 黄連解毒湯 
 立効散 
 排膿散及湯 
 温清飲 
 清上防風湯 
 荊芥連翹湯 
 治頭瘡一方 
清臓腑熱
 三黄瀉心湯 
 龍胆瀉肝湯 
 柴胡清肝湯 
 大柴胡湯 
 防風通聖散 
 乙字湯 
清虚熱
 三物黄芩湯 
 滋陰降火湯 
温裏剤  
温中散寒
 人参湯  
 安中散 
 小建中湯 
 黄耆建中湯 
 当帰建中湯 
 桂枝加芍薬湯 
 桂枝加芍薬大黄湯 
 大建中湯 
 桂枝人参湯 
 呉茱萸湯 
 当帰湯 
 五積散 
温経散寒
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 

去湿剤
燥湿和胃
 平胃散 
 胃苓湯 
 茯苓飲  
 茯苓飲合半夏厚朴湯 
 小半夏加茯苓湯 
清熱利湿
 茵陳蒿湯  
 茵陳五苓散  
 柴苓湯  
 越婢加朮湯 
 五淋散 
 清心蓮子飲 
 清暑益気湯  
利水滲湿
 五苓散 
 苓桂朮甘湯 
 苓姜朮甘湯 
 防已黄耆湯 
 猪苓湯  
 猪苓湯合四物湯 
 木防已湯 
 真武湯 
去風利湿
 麻杏薏甘湯 
 薏苡仁湯 
 二朮湯 
 桂枝加朮附湯 
 独活寄生湯 
 大防風湯

去痰剤
温化寒痰
 小青龍湯 
 苓甘姜味辛夏仁湯 
 二陳湯 
 半夏白朮天麻湯 
 神秘湯 
清化熱痰
 清肺湯 
 竹茹温胆湯 
 辛夷清肺湯 
 柴陥湯 
 桔梗湯 
潤化燥痰
 麦門冬湯 
 滋陰至宝湯

理気剤 
理  気
 半夏厚朴湯 
 柴朴湯 

理血剤 
活血去瘀
 冠元顆粒 
 桂枝茯苓丸 
 桂枝茯苓丸加薏苡仁 
 疎経活血湯 
 桃核承気湯 
 女神散 
 通導散 
 温経湯 
 治打撲一方 
 大黄牡丹皮湯 
止  血
 芎帰膠艾湯 

治風剤
疏散外風
 川芎茶調散 
 消風散 
平熄内風
 釣藤散 
 七物降火湯 
 当帰飲子 
 抑肝散 
 抑肝散加陳皮半夏 

安神剤
安  神
 酸棗仁湯 
 甘麦大棗湯 
 天王補心丹 
 桂枝加龍骨牡蠣湯 
 柴胡加龍骨牡蠣湯 
 補益剤
補  気
 四君子湯 
 六君子湯 
 参苓白朮散 
 補中益気湯 
 啓脾湯 
 生脈散 
補  血
 四物湯 
 人参養栄湯 
 十全大補湯 
 炙甘草湯 
 帰脾湯 
 加味帰脾湯 
補  陰
 六味地黄丸 
補  陽
 八味地黄丸 
 牛車腎気丸 
 海馬補腎丸

中医対薬 ―施今墨の二味配合法―


日本語版序文 

序 

自序 

施今墨先生の紹介

凡例 

1 疏風解表・清熱退焼類 
 1  麻黄・桂枝 
 2  荊芥・防風 
 3  葱白・淡豆豉 
 4  桑葉・桑枝 
 5  山梔子・淡豆豉 
 6  桑葉・菊花 
 7  金銀花・連翹 
 8  鈎藤・薄荷 
 9  蔓荊子・連翹 
 10  僵蚕・荊芥穂 
 11  金銀花・金銀藤 
 12  白茅根・芦根 
 13  淡竹葉・荷梗 
 14  知母・石膏 
 15  鮮地黄・乾地黄 
 16  乾地黄・白茅根 
 17  鮮地黄・石斛 
 18  南沙参・北沙参 
 19  栝楼皮・天花粉 
 20  赤芍・白芍 
 21  天冬・麦門冬 
 22  鼈甲・亀板 
 23  青蒿・鼈甲 
 24  知母・黄柏 
 25  乾地黄・熟地黄 
 26  杏仁・豆豉 


2 芳香化濁・清熱去暑類 
 1 藿香・佩蘭 
 2 滑石・甘草 
 3 車前子・六一散 
 4 六一散・薄荷葉 
 5 六一散・灯心草 
 6 車前子・車前草


3 疏表透疹・解毒止痒類 
 1 芍根・升麻 
 2 浮萍・紫草 
 3 浮萍・牛蒡子 
 4 蝉蛻・薄荷 
 5 刺蒺藜・荊芥穂


4 和表裏・調気血類 
 1 白芍・桂枝 
 2 白芍・柴胡 
 3 柴胡・黄芩 
 4 黄芩・半夏 
 5 知母・草果 
 6 常山・草果


5 止汗類 
 1 黄耆・防風 
 2 山茱萸・牡蛎 
 3 麻黄根・浮小麦 
 4 黄耆・牡蛎 
 5 黄耆・浮小麦 
 6 五味子・五倍子 
 7 黄耆・附子 
 8 烏梅・五味子 


6 清熱解毒・消腫止痛類 
 1 黄芩・黄連 
 2 紫花地丁・蒲公英 
 3 牛蒡子・連翹 
 4 馬勃・青黛 
 5 馬勃・黛蛤散 
 6 板藍根・山豆根 
 7 板藍根・玄参 
 8 石膏・細辛 
 9 細辛・乾地黄 


7 通竅亮音・療耳鳴類 
 1 蝉蛻・鳳凰衣 
 2 訶子・橘皮 
 3 訶子・桔梗・甘草 
 4 石菖蒲・蝉蛻 
 5 磁石・石菖蒲 
 6 蒼耳子・辛夷 


8 化痰止咳・下気平喘類 
◆◆◆ 化痰止咳 ◆◆◆
 1 浮海石・旋覆花 
 2 半夏麹・旋覆花 
 3 黛蛤散・浮海石 
 4 枇杷葉・半夏 
 5 胆星・旋覆花 
 6 天竺黄・半夏麹 
 7 橘紅・橘絡 
 8 紫菀・橘紅 
 9 白前・前胡 
 10 白前・百部 
 11 半夏・橘皮 
 12 杏仁・川貝母 
 13 知母・川貝母 
 14 栝楼子・栝楼皮 
 15 枇杷葉・六一散 
 16 麻黄・罌粟殻 
 17 人参・三七 
 18 阿膠・紫菀 
 19 木瓜・青黛 
◆◆◆ 下気平喘 ◆◆◆
 1 五味子・細辛 
 2 五味子・乾姜 
 3 蘇子・紫菀 
 4 莱菔子・白芥子 
 5 葶藶子・大棗 
 6 射干・麻黄 
 7 山薬・牛蒡子 
 8 橘皮・桑白皮 
 9 桑白皮・地骨皮 
 10 桑白皮・桑葉 
 11 熟地黄・麻黄 
 12 熟地黄・当帰 
 13 大棗・黒錫丹 
 14 補骨脂・胡桃


9 益胃止渇・健脾降糖類 
 1 蒼朮・玄参 
 2 黄耆・山薬 
 3 緑豆衣・薏苡仁 
 4 葛根・丹参 
 5 玄参・麦門冬 
 6 知母・黄柏・肉桂 
 7 地黄・淫羊藿


10 醒脾開胃類 
 1 鶏内金・丹参 
 2 鶏内金・麦芽(または穀芽) 
 3 烏梅・木瓜 
 4 佩蘭・石菖蒲 
 5 厚朴花・代代花 
 6 玫瑰花・代代 


11 健脾和胃・降逆止嘔類 
 1 蒼朮・白朮 
 2 半夏麹・建神麹 
 3 半夏麹・沈香麹 
 4 白朮・鶏内金 
 5 枳実・白朮 
 6 白朮・茯苓 
 7 半夏・竹茹 
 8 枳実・竹茹 
 9 瓦楞子・半夏麹 
 10 黄連・呉茱萸 
 11 左金丸・血余炭 
 12 乾姜・黄連 
 13 丁香・柿蒂 
 14 橘皮・竹茹 
 15 蒼朮・白脂麻 
 16 馬宝・沈


12 瀉下通便類 
 1 大黄・芒硝 
 2 玄明粉・栝楼 
 3 大黄・荊芥穂 
 4 大黄・肉桂 
 5 蚕砂・皂莢子 
 6 油当帰・肉蓯蓉 
 7 橘紅・杏仁 
 8 火麻仁・郁李仁 
 9 半夏・硫黄 


13 健脾止瀉・固精止遺類 
 1 芡実・蓮子 
 2 山薬・扁豆 
 3 木香・黄連 
 4 左金丸・蚕砂 
 5 花椒・蒼朮 
 6 肉豆蔲・補骨脂 
 7 赤石脂・禹余粮 
 8 血余炭・禹余粮 
 9 赤石脂・白石脂 
 10 金桜子・芡実 
 11 桑螵蛸・海螵蛸 
 12 茯苓・益智仁 
 13 蒼朮・防風 


14 理気解鬱・行滞消脹類 
 1 青皮・橘皮 
 2 枳殻・鬱金 
 3 枳実・枳殻 
 4 香附・紫蘇梗 
 5 青橘葉・鬱金 
 6 薤白・栝楼 
 7 橘皮・枳実 
 8 橘皮・沈香 
 9 旋覆花・代赭石 
 10 紫蘇梗・桔梗 
 11 紫蘇梗・藿香梗 
 12 桔梗・枳殻・薤白・杏仁 
 13 砂仁・白豆蔲 
 14 栝楼・枳実 
 15 香附・烏薬 
 16 延胡索・川楝子 
 17 高良姜・香附 
 18 莱菔子・莱菔纓 
 19 木香・檳榔 
 20 川楝子・沢蘭 
 21 月季花・代代花 
 22 艾葉・香附


15 活血化瘀・止血止痛類 
 1 桃仁・杏仁 
 2 丹皮・丹参 
 3 三稜・莪朮 
 4 乳香・没薬 
 5 花蕊石・鐘乳石 
 6 三七・白芨 
 7 蒲黄・五霊脂 
 8 当帰・川芎 
 9 桃仁・紅花 
 10 大黄・シャ虫 
 11 大黄・升麻 
 12 海螵蛸・茜草 
 13 木耳炭・柿餅


16 寧心安神・療失眠類 
◆◆◆ 養神・補心安眠 ◆◆◆
 1 茯苓・茯神 
 2 茯神・麦門冬 
 3 生棗仁・熟棗仁 
 4 酸棗仁・柏子仁 
 5 遠志・石菖蒲 
 6 何首烏・刺蒺藜 
 7 甘松・鹿角霜 
 8 百合・知母 

◆◆◆ 清心安神 ◆◆◆
 1 酸棗仁・山梔子 
 2 半夏・夏枯草 
 3 肉桂・黄連 
 4 黄連・阿膠 
 5 女貞子・旱蓮草 
 6 白薇・刺蒺藜 
 7 半夏・秫米
◆◆◆ 重鎮安神 ◆◆◆
 1 竜骨・牡蛎 
 2 紫石英・紫貝歯 
 3 竜歯・紫貝歯 
 4 石決明・紫石英 
 5 紫石英・鉄落 
 6 石決明・磁石 
 7 紫石英・磁石 
 8 珍珠母・磁朱丸 
 9 秫米・磁朱丸 
 10 朱砂・琥


17 平肝熄風・鎮静鎮驚類 
 1 刺蒺藜・僵蚕 
 2 僵蚕・地竜 
 3 全蠍・鈎藤 
 4 全蠍・蜈蚣 
 5 茺蔚子・天麻 
 6 珍珠・海参腸 
 7 鬱金・白礬 
 8 阿膠・亀板膠・鹿角膠 
 9 白芷・僵蚕 


18 降血圧類 
 1 茺蔚子・夏枯草 
 2 槐花・黄芩 
 3 鈎藤・牛膝 
 4 牡蛎・葛根 
 5 仙茅・淫羊藿 


19 強心止痛類 
 1 地錦草・分心木 
 2 丹参・檀香 
 3 五霊脂・降香 
 4 丹参・三七 
 5 石菖蒲・鬱金 
 6 阿膠・仙鶴草 
 7 地錦草・仙鶴草 
 8 人参・附子 
 9 附子・乾姜 
 10 羗活・菊花 
 11 石菖蒲・鬱金 
 12 附子・白


20 利水消腫・利湿排膿類 
 1 車前草・旱蓮草 
 2 萹蓄・瞿麦 
 3 紅麹・車前子 
 4 赤小豆・赤茯苓 
 5 赤茯苓・赤芍 
 6 黄耆・防已 
 7 大腹皮・檳榔 
 8 麻黄・浮萍 
 9 麻黄・石膏 
 10 益智仁・萆薢 
 11 血余炭・韭菜子 
 12 血余炭・車前子 
 13 冬瓜子・甜瓜子 
 14 冬瓜子・冬葵子 
 15 冬瓜子・青橘葉 
 16 杏仁・薏苡仁 
 17 冬葵子・茯


21 軟堅散結・化石通淋類 
 1 浮海石・海金沙 
 2 金銭草・海金沙 
 3 滑石・浮海石 
 4 浮海石・瓦楞子 
 5 瓦楞子・滑石 
 6 瓦楞子・魚脳石 
 7 鶏内金・芒硝 
 8 血余炭・六一散・薏苡仁 
 9 浙貝母・夏枯草 
 10 玄参・牡蛎 
 11 海藻・昆布 
 12 橘核・茘枝核 
 13 合歓皮・刺蒺


22 補肝腎・強筋骨類 
 1 杜仲・続断 
 2 熟地黄・細辛 
 3 続断・黄精 
 4 刺蒺藜・沙苑子 
 5 蚕砂・夜明砂 
 6 枸杞子・菊花 
 7 狗脊・功労葉 
 8 女貞子・続断


23 去(疏)風除湿・通絡止痛類 
 1 桑枝・桑寄生 
 2 羗活・独活 
 3 海桐皮・秦艽 
 4 海風藤・絡石藤 
 5 海桐皮・豨薟草 
 6 呉茱萸・木瓜 
 7 白芍・甘草


24 その他 
 1 党参・黄耆 
 2 升麻・柴胡 
 3 桑葉・黒脂麻 
 4 紫石英・白石英 
 5 白茅根・白茅花 
 6 升麻・荊芥穂 
 7 蒼朮・黄柏 
 8 白朮・黄芩 
 9 桔梗・杏仁 
 10 檳榔・南瓜子 
 11 鴉胆子・竜眼肉

アトピー性皮膚炎の漢方治療


<中医臨床シリーズ1>
アトピー性皮膚炎の漢方治療


◆総論      アトピー性皮膚炎の中医学治療…平馬 直樹
◆総論      アトピー性皮膚炎の漢方治療…伊藤 良
◆総論      アトピー性皮膚炎に対する「経方理論」的解説と症例
            …江部洋一郎
◆病態分析    アトピー性皮膚炎に関する考察…小髙 修司
◆病態分析と方剤 精神病としてのアトピー性皮膚炎…岡田 研吉
◆考察      アトピーとステロイド――<リバウンド現象>と
            <ステロイド中止後の離脱皮膚炎>の違い…江部 康二
◆症例      アトピー性皮膚炎の病因…田川 和光
◆臨床評価    急性増悪期における麻黄連翹赤小豆湯の臨床応用と
            その評価…灰本 元
◆症例      陰虚陽亢と血熱血瘀――虚から実への転化――
            …竹原 直秀
◆症例      アトピー性皮膚炎の漢方治療…岡部 俊一
◆症例      気皿水の調整としての漢方治療が奏功した
            アトピー性皮膚炎の2症例…西本 隆
◆エキス剤の運用 肺脾病としてのアトピー性皮膚炎…村田 恭介
◆症例      アトピー性皮膚炎…牧野 健司
◆症例      アトピー性皮膚炎の治験と病因病機…木田 正博
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する当帰飲子合黄連解毒湯加減
            (煎剤)の臨床効果
            …山内 浩・国府正英・石河亜紀子・石井裕正
◆病態分析   アトピー性皮膚炎の考察…前田 康男
◆症例      アトピー性皮膚炎における燥湿清熱法の応用
            …松本有記・林賢濱
◆症例      アトピー性皮膚炎の症例検討…菅沼 栄(胡栄)
◆症例      アトピー性皮膚炎の中医学的な診断,弁証及び治療
            …高橋 楊子(楊敏)
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する中医の認識と弁治概況
            …趙 麗 平
◆症例      青年期・成人期アトピー性皮膚炎の中医総合療法
            …尤立平・黄敬彦
◆外用薬     アトピー性皮膚炎と生薬軟膏――皮膚科医の臨床経験より
            …吉永和恵・関根万里・金子守宏
◆薬浴剤     小児アトピー治療のポイント…中野 勝輝
◆針灸      アトピー性皮膚炎の針灸治療…呉 澤 森

【中医臨床文庫1】風火痰瘀論


日本語序文
序 論
1 風火痰瘀の起源とその病理変化
2 風火同気と風火同病
3 痰瘀同源と痰瘀同病
4 風火痰瘀の相互転化と臨床症状

第1章 風 証 論
1 風と風証の基本概念
2 歴代医家の風論
3 風証の病因・病機
4 風証の特徴
5 風証の治療原則
6 臨床でよく見られる風証の弁証論治
 1 傷風
 2 風熱
 3 風燥
 4 風火
 5 風温
 6 風湿
 7 暑風
 8 頭風
 9 喉風
 10 腸風
 11 風瀉
 12 風水
 13 羊癇風
 14 中風
 15 驚風
 16 風疹
 17 破傷風
 18 紫癜風
 19 鶴膝風
 20 麻風
7 風について
 1 病名としての風
 2 食物生風について
 3 風とアレルギーの関係
 4 風薬〔風証を治療する生薬〕の特徴
 5 抽風と風薬の応用について

第2章 火 証 論
1 火と火証の基本概念
2 歴代医家の火論
3 火の生理的はたらき
4 火の病理学的特徴
5 火証治療の原則
6 五臓(五志)の火の臨床症状と弁証論治
 1 心火
 2 肝火
 3 脾(胃)火
 4 肺火
 5 腎火
7 陽火と陰火の臨床症状と弁証論治
 1 陽火
 2 陰火
8 臨床でよく見られる火証の弁証論治
 1 頭火
 2 火眼
 3 火牙
 4 寒包火
 5 火咳
 6 火喘
 7 火瀉
 8 痰火
 9 火中
 10 火丹
 11 流火
 12 火毒
9 火について
 1 現代医学における「火」の概念
 2 火の本質について
 3 温陽補火と滋陰降火について
 4 火と風の関係について

第3章  痰 証 論
1 痰と痰証の基本概念
2 歴代医家の痰論
3 痰の産生と病理的特徴
4 痰証の臨床症状とその特徴
5 痰証の治療原則
6 臨床でよく見られる痰証の弁証論治
 1 痰熱擾心
 2 痰迷心竅
 3 痰濁心痛
 4 痰厥頭痛
 5 痰逆眩暈
 6 痰擾不寐
 7 痰阻経絡
 8 胃伏痰飲
 9 痰飲泄瀉
 10 痰瘧
 11 痰核
 12 痰毒
 13 流痰
7 痰について
 1 痰と飲の相違点と特徴
 2 痰と飲の症状の鑑別
 3 痰と現代医学

第4章 瘀 証 論
1 瘀と瘀証の基本概念
2 歴代医家の瘀論
3 瘀血の形成と病因・病機
 1 血の生理
 2 瘀血の病因・病機
4 瘀証の臨床症状の特徴
5 瘀証の治療原則
6 臨床でよく見られる瘀証の弁証論治
 1 瘀血頭痛
 2 瘀血心痛
 3 瘀血痺痛
 4 中風瘀阻経絡
 5 瘀血咳喘
 6 瘀血不眠
 7 瘀血発熱
 8 瘀血汗証
 9 瘀血癲疾
 10 瘀血淋濁
 11 瘀血遺精および陽萎
 12 瘀血経乱
 13 頭部外傷による瘀血
 14 瘀血痞塊
7 瘀証について
 1 瘀証と鬱証の関係
 2 化瘀法とそのほかの治法の配合
 3 化瘀薬の臨床応用

付録:関連方剤の索引

目次

痛みの中医診療学


監修の辞

総 論

第1章 序 論

第1節 痛みの中医診療の沿革

第2節 痛みの病因と病源
1 経脈攣縮
2 血脈虚渋
3 気血不暢
4 陰陽失調
5 昇降失調

第3節 痛みの中医分類
1 病因による痛みの分類
  外感疼痛/内傷疼痛/外傷疼痛/痰飲疼痛/瘀血疼痛
2 痛みの病位による分類
  臓腑の病気による痛み/気・血・津液の病気による痛み
3 痛みの特徴による分類
  寒痛/熱痛/虚痛/実痛



第2章 痛みの中医診察法

第1節 望 診
1 精神状態の観察
2 皮膚の色調を観察する
3 形態と姿態を観察する
4 舌体と舌苔の観察

第2節 聞 診
1 声や音を聞く
2 臭いを嗅ぐ

第3節 問 診
1 痛みの部位を問う
2 痛みの誘因を問う
3 痛みの病歴を問う
4 痛みの特徴を問う
5 疼痛の時間を問う
6 痛みの兼証を問う

第4節 切 診
1 触 診
2 脈 診



第3章 痛みの中医診断法

第1節 痛みの八綱弁証
1 表裏弁証
2 寒熱弁証
3 虚実弁証
4 陰陽の弁証

第2節 痛みの病因弁証
1 六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)
2 七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)
3 飲食,労倦
4 外 傷
5 痰 飲
6 瘀 血

第3節 痛みの臓腑弁証
1 心と小腸
2 肺と大腸
3 脾と胃
4 肝と胆
5 腎と膀胱



第4章 痛みの中医治療法

第1節 痛みの治療ポイント
1 主証を把握する
2 痛みを止める
3 痛みの性質を把握する
  寒性の痛み/熱性の痛み/虚性の痛み/実性の痛み
4 病変の部位を把握する
5 病気の段階性を把握する

第2節 痛みの中医治療法
1 中薬治療
2 針灸療法
3 推拿療法
4 熏洗療法
5 外敷療法
6 熱熨療法
7 敷貼療法
8 吸角療法

第3節 常用止痛生薬の薬理作用
1 理気止痛の生薬
  柴胡・香附子・青皮枳実・陳皮・仏手柑・厚朴・木香・烏薬・檀香・沈香・
  茘枝核・川楝子
2 活血止痛の生薬
  川芎・丹参・紅花・桃仁・牛膝・延胡索・鬱金・益母草・沢蘭・姜黄・蘇木・
  穿山甲・乳香・没薬・莪朮・三稜・毛冬青・三七・赤芍・五霊脂
3 温裏止痛の生薬
  附子・乾姜・桂皮・呉茱萸・小茴香・高良姜・蜀椒・艾葉
4 清熱止痛の生薬
  石膏・黄芩・黄連・黄柏・山梔子・淡竹葉・竜胆草・玄参・牡丹皮・金銀花・
  連翹・大青葉・板藍根・穿心蓮・紫花地丁・蒲公英・重薬・敗醤草・白頭翁・
  秦皮・山豆根・決明子・夏枯草
5 去湿止痛の生薬
  芳香化湿止痛の生薬…藿香・縮砂・草豆ク・草果・蒼朮
  利湿通淋止痛の生薬…薏苡仁・車前子・木通・滑石・扁蓄・瞿麦・海金沙・
  金銭草・石韋
  去風除湿止痛の生薬…独活・威霊仙・木防已・秦艽・海桐皮・海風藤・
  木瓜・桑枝・絡石藤・五加皮・徐長卿・絲瓜絡・伸筋草・白花蛇・
  烏梢蛇・虎骨
6 去痰止痛の生薬
  半夏・白附子・白芥子・桔梗・栝楼
7 瀉下止痛の生薬
  大黄・芒硝・芦薈・牽牛子・甘遂・芫花・大戟
8 消導止痛の生薬
  山査子・麦芽・神曲・鶏内金・莱菔子
9 駆虫止痛の生薬
  使君子・苦楝根皮・鶴虱・榧子・雷丸・檳榔子
10 補虚止痛の生薬
  黄耆・甘草・膠飴・補骨脂・淫羊藿・仙茅・杜仲・菟絲子・骨砕補・続断・
  狗脊・胡桃肉・葫芦巴・巴戟天・当帰・白芍・鶏血藤・桑寄生・石斛
11 平肝止痛の生薬
  羚羊角・釣藤鈎・石決明・天麻・全蝎・蜈蚣・地竜・白僵蚕・白蒺藜
12 解表止痛の生薬
  辛温解表止痛薬…麻黄・桂枝・荊芥・防風・羌活・白芷・細辛・藁本・辛夷
  辛涼解表止痛薬…薄荷・牛蒡子・桑葉・菊花・葛根・蔓荊子・升麻・蝉退



各 論

第1章 頭部と顔面部の痛み

第1節 頭 痛
第2節 頭部外傷後神経症
第3節 脳腫瘍
第4節 蓄膿症
第5節 三叉神経痛
第6節 耳 痛
第7節 流行性耳下腺炎
第8節 咽喉痛
第9節 口内炎
第10節 歯 痛



第2章 頸項部と肩周辺部の痛み

第1節 変形性頸椎症(頸部脊椎症)
第2節 肩関節周囲炎(五十肩)
第3節 肩凝り
第4節 寝ちがえ



第3章 胸脇部の痛み

第1節 肺 炎
第2節 胸膜炎
第3節 狭心症
第4節 ウイルス性心筋炎
第5節 肋間神経痛
第6節 帯状疱疹
第7節 ウイルス性肝炎
第8節 胆嚢炎
第9節 胆石症



第4章 腹部の痛み

第1節 慢性胃炎
第2節 胃十二指腸潰瘍
第3節 胃下垂
第4節 慢性膵炎
第5節 潰瘍性大腸炎
第6節 過敏性大腸症候群
第7節 アレルギー性紫斑病(腹痛型)
第8節 月経痛(月経困難症)


第5章 腰部の痛み

第1節 急性腰痛症
第2節 慢性腰痛症
第3節 腰部椎間板ヘルニア
第4節 変形性腰椎症
第5節 腎と尿管結石
第6節 腎盂腎炎



第6章 会陰部の痛み

第1節 下部尿路感染症
第2節 前立腺炎
第3節 前立腺肥大症
第4節 ベーチェット病
第5節 痔
第6節 裂 肛



第7章 四肢・関節の痛み

第1節 変形性膝関節症
第2節 慢性関節リウマチ
第3節 痛風性関節炎
第4節 坐骨神経痛
第5節 多発性神経炎(多発性ニューロパシー)
第6節 皮膚筋炎・多発性筋炎
第7節 レイノー症候群
第8節 閉塞性血栓血管炎(バージャー病)
第9節 血栓性静脈炎
第10節 全身性進行性硬化症(強皮症)



第8章 癌の痛み

第1節 肺 癌
第2節 食道癌
第3節 胃 癌
第4節 肝 癌
第5節 膵臓癌
第6節 大腸癌
第7節 膀胱癌
第8節 腎細胞癌
第9節 骨肉腫


参考文献
監修者・著者略歴

老中医の診察室


序 金寿山
はじめに 柯雪帆
凡例
第一回    老人性肺炎  大葉性肺炎を風寒感冒と弁証する
第二回    心不全 心不全を「心気病」と弁証する
第三回    重症呼吸不全 呼吸不全に瀉下剤を投与する意外性
第四回    急性腹症 中西医結合治療が奏効
第五回    慢性の発熱 痰火や血熱になぜ温薬を投じるのか
第六回    発 熱 湿熱をめぐる歴代各家の論争
第七回    筋萎縮症 脊髄炎を補肝腎と清化湿熱で治す
第八回    難治性結核 多様な症状を五行理論で分析
第九回    胃 痛 陰虚か陽虚かで針麻酔効果は違ってくる
第十回    風 邪 李東垣の陰火説を難病治療に応用
第十一回   膵臓癌 中医学の弁証と弁病について
第十二回   好酸球性肉芽腫 この難病に中医学の内治法で対処する
第十三回   原因不明の腹痛 難解な腹痛が「木克土」であっさりと解決
第十四回   めまい四例 痰・火・風・虚から本質をさぐる
第十五回   めまい六例 めまいの病因は多種多様
第十六回   リウマチ性心疾患 虚労治療の三つのポイント
第十七回   不整脈 傷寒論の薬用量をめぐって
第十八回   書字痙攣と舞踏病 風痰と虚実からけいれんを弁証
第十九回   胃腸病三例 半夏瀉心湯をベースにして胃腸病三例を治療
第二十回   消化器疾患 寒熱夾雑証は脾胃にだけおこるのではない
第二十一回 腫 瘍 X線写真に映った陰影の正体は?
第二十二回 上気道感染 黄耆がもつ扶正去邪の作用
第二十三回 虚弱体質 炙甘草湯をめぐって薬用量を考える
第二十四回 起立性低血圧症 陰陽失調に温薬と涼薬を併用する
第二十五回 狭心症 両刃の剣となる相反薬
第二十六回 心筋炎と狭心症 胸は痛むのか痞悶するのか
第二十七回 心筋炎 時間を経過してから発病する伏気温病
第二十八回 心疾患の妊婦 赤ちゃん、無事に誕生
第二十九回 喘息と気管支炎 標治と本治、いずれを優先するか
第三十回   めまい 西医薬を併用したときの注意点

人名解説
あとがき  王建平 跋李炎

中国医学の歴史


序文 施 杞

まえがき 

第一章 原始社会の医療活動 (太古~BC二十一世紀)

第一節 原始人の疾病 

第二節 原始医療の起源 
 一、 内服薬の起源 
 二、 外治法の起源 
 三、 原始の医療器具 

第三節 最古の保健衛生 
 一、 火の利用とその意義 
 二、 穴巣居、半穴居と干欄住宅 
 三、 樹葉・獣皮・麻による織物 
 四、 舞踏と保健 

第四節 医学にかかわる伝説上の人物 
 一、 伏 羲 
 二、 神 農 
 三、 黄 帝 
 四、 季貸・岐伯・雷公・桐君



第二章 夏~春秋時代の中国医学 (BC二十一世紀~BC四七六年)

第一節 巫と巫医 
 一、 巫 
 二、 巫 医 

第二節 甲骨文に見られる医薬と保健衛生 
 一、 人体各部位への認識 
 二、 疾病に対する認識 
 三、 疾病に対する治療方法 
 四、 保健衛生の習慣 

第三節 古典の記載にみる中医薬と保健衛生 
 一、 『詩経』 
 二、 『山海経』 
 三、 『礼記』 
 四、 『周礼』 

第四節 病因学説の萌芽 
 一、 気候変化と疾病の関係 
 二、 七情と疾病の関係 
 三、 環境・飲食と疾病の関係 

第五節 疾病の診断と治療 
 一、 初期の診断方法 
 二、 初期の臨床治療 
 三、 初期の食事療法 

第六節 酒と湯液の発明 
 一、 酒は百薬の長 
 二、 湯液の発明の条件と意義 
 三、 伊尹と湯液 

第七節 古代中国医学の主要人物 
 一、 医 爰 
 二、 医 和



第三章 戦国~後漢時代の中国医学 (BC四七五年~AD二二〇年)

第一節 医薬帛書と簡牘 
 一、 馬王堆の医薬帛書 
  (一) 『五十二病方』 
  (二) 『十一脈灸経』 
  (三) 『導引図』 
  (四) 『脈法』と『陰陽脈死候』 
 二、 秦簡と漢簡 

第二節 中国医学基礎理論の確立 
 一、 『黄帝内経』 
  (一) 『内経』の書名・沿革と完成年代 
  (二) 『内経』の基本的な観点 
  (三) 『内経』の主な内容 
  (四) 『内経』の価値と影響 
 二、 『難経』 
  (一) 著者と完成年代 
  (二) 主な内容と価値 
 三、 『神農本草経』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 成果と影響 
 四、 『傷寒雑病論』 
  (一) 沿革と流伝 
  (二) 内容と成果 
  (三) 後世への影響 

第三節 養 生 
 一、 諸家による養生論 
 二、 『内経』の養生観 
  (一) 自然に順う 
  (二) 動と静の結合 
  (三) 「適中」と「有度」 
 三、 馬王堆の竹木簡「養生方」 

第四節 著名な医家 
 一、 扁 鵲 
 二、 淳于意 
 三、 張仲景 
 四、 華 佗 
 五、 郭 玉 

第五節 外国との医薬交流



第四章 魏・晋・南北朝の医学 (二二〇年~五八一年)

第一節 脈学の総括 
 一、 『脈経』の完成 
  (一) 完成年代 
  (二) 二十四脈 
  (三) 「独取寸口」と左右六脈の臓腑配分 
 二、 『脈経』の流伝・影響および評価 

第二節 鍼灸理論の系統化 
 一、 『鍼灸甲乙経』の出版 
 二、 『鍼灸甲乙経』と『内経』の関係 

第三節 薬物学の進歩 
 一、 『呉普本草』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 内 容 
  (三) 後世に与えた影響 
 二、 『本草経集注』 
  (一) 完成年代と経過 
  (二) 分類と内容 
  (三) 価値と影響 
 三、 『名医別録』 
  (一) 著者と経過 
  (二) 内容と特徴 
  (三) 価値と影響 
 四、 『雷公炮炙論』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 炮製方法 

第四節 煉丹と服石 
 一、 煉丹術の起源 
 二、 煉丹に関する文献 
 三、 煉丹の意義と影響 
 四、 「寒食散」 

第五節 重要な医書と方書 
 一、 『肘後備急方』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 主な成果 
  (三) その価値と影響 
 二、 『劉涓子鬼遺方』 
  (一) 著作と経過 
  (二) 外科への貢献 
 三、 『中蔵経』 
 四、 『褚氏遺書』 
 五、 『小品方』 
 六、 『集験方』 

第六節 養 生 

第七節 秦承祖の創始した医学教育 

第八節 著名な医家 
 一、 王叔和 
 二、 皇甫謐 
 三、 葛 洪 
 四、 陶弘景 
 五、 徐氏八世 
 六、 姚僧垣 

第九節 中国と外国との医療交流



第五章 隋・唐・五代期の医学 (五八一年~九六〇年)

第一節 『内経』の整理と注解 
 一、 『黄帝内経太素』 
  (一) 著者と成立年代 
  (二) 『内経』に対する最初の分類研究 
 二、 『補注黄帝内経素問』 
  (一) 整理再編 
  (二) 注釈・解説 
  (三) 補遺七篇(運気七篇) 

第二節 三つの大いなる医籍 
 一、 『諸病源候論』 
  (一) 著者と完成時期 
  (二) 病 因 
  (三) 症 候 
 二、 『千金方』 
  (一) 完成年代 
  (二) 医者のモラル 
  (三) 臨床各科 
 三、 『外台秘要』 
  (一) 編纂に用いられた文献 
  (二) 特徴と影響 

第三節 国家の医学機構と管理 
 一、 国立医科大学―――太医署 
  (一) その歴史と沿革 
  (二) 機構と編成 
  (三) 制度と分科 
  (四) 教科内容と教育方法 
  (五) 歴史的意義と影響 
 二、 国家的薬典としての『新修本草』 
  (一) 著者と完成 
  (二) 内容と特色 

第四節 民間の本草学に関する著作 
 一、 『本草拾遺』 
 二、 『蜀本草』 
 三、 『海薬本草』 
 四、 『食療本草』 
 五、 『食性本草』 

第五節 臨床各科 
 一、 内 科 
 二、 外 科 
 三、 骨傷科(整骨) 
 四、 産婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科 
 七、 鍼 灸 
 八、 按 摩 

第六節 養 生 
 一、 全神の思想 
 二、 調気と保精 
 三、 食 養 

第七節 著名な医家 
 一、 巣元方 
 二、 孫思邈 
 三、 王 燾 
 四、 陳蔵器 
 五、 王 冰 
 六、 李 珣 
 七、 孟 詵 
 八、 鑑 真 

第八節 外国との医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国・インド医薬交流 
 四、 中越医薬交流 
 五、 中国とアラブ諸国との医薬交流



第六章 宋・金・元代の医学 (九六〇年~一三六八年)

第一節 中国の医薬振興措置 
 一、 医療制度の機構と管理 
 二、 医学教育の発展 
 三、 校正医書局の創設 
 四、 医籍の編集と刊行 
  (一) 『太平聖恵方』 
  (二) 『聖済総録』 
  (三) 『太平恵民和剤局方』 
  (四) 『開宝本草』 
  (五) 『嘉祐本草』 
  (六) 『本草図経』 
 五、 官立薬局の設置 

第二節 民間の医薬学著書 
 一、 薬物学 
  (一) 『証類本草』 
  (二) 『本草衍義』 
  (三) 『宝慶本草折衷』ほか 
 二、 方剤学 
  (一) 『普済本事方』 
  (二) 『済生方』 
 三、 栄養学 

第三節 古典医籍の整理と研究 
 一、 『傷寒論』の研究と注釈 
  (一) 『傷寒総病論』 
  (二) 『傷寒類証活人書』 
  (三) 『傷寒百証歌』 
  (四) 『注解傷寒論』 
 二、 『内経』の整理と研究 
 三、 『難経』の整理と注釈 

第四節 医学理論の発展と臨床各科の成果 
 一、 基礎理論の発展 
  (一) 解剖学 
  (二) 診断学 
  (三) 病因学 
  (四) 運気学説 
 二、 臨床各科の成果 
  (一) 内 科 
  (二) 外 科 
  (三) 傷 科 
  (四) 婦人科 
  (五) 小児科 
  (六) 五官科 
  (七) 鍼 灸 
  (八) 按 摩 
 三、 法医学 
  (一) 法医学の発展概況 
  (二) 宋慈と『洗冤集録』 

第五節 養 生 

第六節 金・元の医家の学説 
 一、 金・元の四家の学説 
  (一) 劉完素―――――――――火熱論 
  (二) 張従正(子和)―――攻邪論 
  (三) 李杲(東垣)―――――脾胃論 
  (四) 朱震亨(丹渓)―――相火論 
 二、 金元四大家のはたした役割と評価 

第七節 著名な医学者 
 一、 銭 乙 
 二、 唐慎微 
 三、 許叔微 
 四、 王執中 
 五、 陳自明 
 六、 張元素 
 七、 王好古 
 八、 危亦林 
 九、 滑 寿 
 十、 斉徳之 

第八節 対外医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国と東南アジア諸国の医薬交流 



第七章 明代の医学 (一三六八年~一六四四年)

第一節 薬物学の発展 
 一、 総合的本草書 
  (一) 『本草集要』 
  (二) 『本草品彙精要』 
  (三) 『本草蒙筌』 
  (四) 『本草綱目』 
  (五) 『本草彙言』 
 二、 食療本草書 
 三、 地方の本草書 
    『 南本草』 
 四、 注釈的本草書 
    『本草経疏』

第二節 方剤学と薬物炮炙の発展と業績 
 一、 方剤学 
  (一) 『普済方』 
  (二) 『奇効良方』 
  (三) 『医方考』 
  (四) 『祖材』 
 二、 薬物の炮炙 
    『炮炙大法』

第三節 「戻気」学説とその温病学発展に対する意義 
 一、 明以前の温病についての論述 
 二、 呉有性と「戻気」学説 
 三、 「戻気」学説の意義と影響

第四節 臨床医学の新しい成果 
 一、 診断学 
 二、 内 科 
  (一) 『医学正伝』 
  (二) 『万病回春』 
  (三) 『寿世保元』 
  (四) 『明医雑著』 
  (五) 『証治準縄』 
  (六) 『慎柔五書』 
  (七) 『症因脈治』 
  (八) 『理虚元鑑』 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『正体類要』 
  (二) 『外科理例』 
  (三) 『外科枢要』 
  (四) 『瘍医証治準縄』 
  (五) 『外科正宗』 
  (六) その他 
 四、 産科・婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科と口腔歯科 
 七、 鍼 灸 
  (一) 『鍼灸大全』 
  (二) 『鍼灸問対』 
  (三) 『鍼灸聚英』と『鍼灸節要』 
  (四) 『鍼灸大成』 
  (五) 『奇経八脈考』(一五七二年) 
 八、 按 摩

第五節 養 生 

第六節 衛生と予防   
 一、 人痘接種術の歴史と意義 
 二、 職業病の予防と治療 

第七節 古典的医書の整理と研究 
 一、 『内経』に対する研究と注釈 
  (一) 『素問注証発微』と『霊枢注証発微』 
  (二) 『類 経』 
  (三) 『内経知要』 
 二、 『難経』の研究と注釈 
  (一) 『勿聴子俗解八十一難経』 
  (二) 『難経集注』 
  (三) 『図注八十一難経』 
 三、 『傷寒論』の考証と注解 
 四、 『神農本草経』散逸資料の収集復刻

第八節 医学倫理の継承と発展

第九節 カルテ様式の確立

第十節 医事制度と医学教育 
 一、 医事制度 
  (一) 医薬行政の最高管理機関とその官吏 
  (二) 宮廷の医薬機構と吏員の配属 
  (三) 一般庶民の医薬機構と地方の医療機構 
 二、 庸医による医療事故への懲罰 
 三、 医学教育と分科

第十一節 著名な医家 
 一、 王 履 
 二、 楼 英 
 三、 戴思恭 
 四、 虞 摶 
 五、 江 瓘 
 六、 汪 機 
 七、 薛 己 
 八、 万 全 
 九、 徐春甫 
 十、 李 テン  
 十一、 高 武 
 十二、 楊継洲 
 十三、 方有執 
 十四、 王肯堂 
 十五、 武之望 
 十六、 陳実功 
 十七、 張介賓 
 十八、 趙献可 
 十九、 繆希雍 
 二十、 李中梓  
 二十一、 陳司成  

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と朝鮮の医薬交流 
 二、 中国と日本の医薬交流 
 三、 中国とその他の国々との医薬交流 



第八章 清代の医学 (一六四四年~一九一一年)

第一節 医事制度・医学教育と分科 
 一、 医事制度 
 二、 医学教育 
 三、 医学分科 

第二節 薬物学と方剤学 
 一、 薬物学 
  (一) 『本草綱目拾遺』 
  (二) 『植物名実図考』 
  (三) 『本草備要』 
  (四) 『本草従新』 
  (五) 『神農本草経百種録』 
  (六) 『得配本草』 
  (七) 『本経疏証』 
 二、 方剤学 
  (一) 『古今名医方論』 
  (二) 『医方集解』 
  (三) 『成方切用』 
  (四) 『串雅』内・外編

第三節 温病学説の形成と発展 
 一、 温病学説の形成 
 二、 温病学説の主な内容 
  (一) 温病の病因 
  (二) 感染経路 
  (三) 診断の特徴 
  (四) 弁 証 
  (五) 治 療 
 三、 温病学説の貢献

第四節 臨床医学の発展 
 一、 診断学 
  (一) 舌診による診断 
  (二) 験歯による診断 
  (三) 斑疹・白バイによる診断 
  (四) 小児の指紋と顔色による診断 
  (五) オ血の診断 
  (六) 脈診と四診合参による診断 
 二、 内 科 
  (一) 温病学説の形成 
  (二) 各学派間の論争 
  (三) 内科関係の著書 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『外科症治全生集』 
  (二) 『瘍科心得集』 
  (三) 『外科伝薪集』 
  (四) 『外科大成』 
 四、 産婦人科 
  (一) 『傅青主女科』 
  (二) 『医宗金鑑』女科心法要訣 
  (三) 『達生編』 
 五、 小児科 
 六、 耳鼻咽喉科 
 七、 眼 科 
 八、 鍼灸と推拿 
 九、 外治法の新しい展開

第五節 養 生

第六節 疫病の予防・治療と阿片撲滅運動 
 一、 疫病の予防と治療 
  (一) 天然痘 
  (二) ペスト 
  (三) 霍乱(コレラを含む) 
 二、アヘン撲滅運動

第七節 古医籍の考証と医学書の出版 
 一、 古医籍への考証と研究 
  (一) 『内 経』 
  (二) 『難 経』 
  (三) 『神農本草経』 
  (四) 『傷寒論』 
  (五) 『金匱要略』 
 二、 医案と医話 
  (一) 医 案 
  (二) 医 話 
 三、 医学類書・叢書・入門書 
  (一) 類 書 
  (二) 叢 書 
  (三) 入門書 
 四、 最初の中医雑誌『呉医彙講』

第八節 太平天国における医薬制度 
 一、 医療面の組織・機構 
  (一) 要員の出身 
  (二) 医官とその機構 
 二、 医療制度と規定 
  (一) 公的医療制度 
  (二) 公衆衛生 
  (三) 禁煙運動

第九節 西洋医学の伝来とその影響 
 一、 明末・清初の西洋医学伝来 
 二、 近代西洋医学の伝来 
  (一) 病院と診療所の建設 
  (二) 西洋医学の書籍・刊行物の翻訳出版 
  (三) 医学校の設立 
  (四) 外国からの留学生誘致 
 三、 西洋医学の伝来が中国医学に与えた影響

第十節 中西医交流派 
 一、 明末・清初の交流思想 
 二、 近代史における「中西交流」のはしり 
 三、 近代中西医交流の内容と著作 
  (一) 中西両医学に対する立場による分類 
  (二) 中西医交流の内容による分類

第十一節 著名な医家 
 一、 喩 昌 
 二、 傅 山 
 三、 張志聡 
 四、 汪 昂 
 五、 張 ロ 
 六、 尤 怡 
 七、 柯 琴 
 八、 程国彭 
 九、 葉 桂 
 十、 薛 雪 
 十一、 徐大椿 
 十二、 王維徳 
 十三、 趙学敏 
 十四、 陳復正 
 十五、 陳修園 
 十六、 高秉鈞 
 十七、 呉 謙 
 十八、 沈金鰲 
 十九、 呉 瑭 
 二十、 王清任 
 二十一、 費伯雄 
 二十二、 呉尚先 
 二十三、 王士雄 
 二十四、 唐宗海 
 二十五、 朱沛文

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と日本の医薬交流 
 二、 中国と朝鮮の医薬交流 
 三、 中国とヨーロッパ諸国との医薬交流 
  (一) 薬物学 
  (二) 脈 学 
  (三) 鍼灸術 
 四、 中国とその他の国々との医薬交


方剤名一覧表
医学の倫理 川井 正久
訳者あとがき
年表
書名索引
人名索引
事項・用語索引
参考資料・訳者略歴

中医免疫学入門


序文 石井裕正 

序  謝 少文 

日本語版によせて 

本書について 

緒論 
1.中医免疫学発展史の概観 
2.中医免疫理論の研究価値 
3.中医免疫理論研究の方向と方法 

第1部 中医学の免疫に関する認識 
1.衛気と免疫 
2.肺・脾・腎と免疫 
   陰陽偏盛による病変とその進展法則 
   陰陽偏衰による病変とその進展法則 
   腎の重要性 
   弁証分型と環状ヌクレオチド 
   温補腎陽薬と環状ヌクレオチド 
   脾・肺の作用 
   腎と胸腺 
   非特異性免疫と衛気 
3.経絡・気血と免疫 
4.先天的な稟賦・体質と免疫 
5.扶正去邪と免疫 

第2部 中薬と免疫 
1.アレルギー反応各型におよぼす中薬の影響 
 1. I型(アナフィラキシー型)に対する作用 
 2. II 型(細胞溶解反応)に対する作用 
 3. III 型(免疫複合体による反応)に対する中薬の作用 
 4. IV 型(遅延型アレルギー反応)での作用 
2.中薬免疫促進剤 
 1.免疫促進作用を有する常用中薬 
  1.補気薬 
     黄耆 
     霊芝 
     人参 
  2.補血薬 
     当帰 
     鶏血藤 
  3.補陽薬 
     淫羊藿 
  4.補陰薬 
 2.免疫を促進する常用方剤 
    四君子湯 
    補中益気湯 
    四物湯 
    生脈散 
    六味地黄丸(湯) 
    右帰丸(飲) 
3.中薬免疫抑制剤 
 1.免疫抑制作用のある常用中薬 
  1.去風薬と除湿薬 
  2.清熱解毒薬 
  3.活血化瘀薬 
  4.毒性を有する攻堅薬 
 2.免疫抑制の常用方剤 
    桂枝湯 
    荊防敗毒散 
    黄連解毒湯 
    活絡効霊丹 
4.中薬免疫調節剤 
 1.視床下部――下垂体――副腎皮質系を介する免疫調節 
 2.自律神経を調整することによって免疫を調節する 
 3.環状ヌクレオチド(cAMPとcGMP)系に作用して免疫を調節する 
 4.核酸代謝を調整することによって免疫を調節する 
 5.T細胞の量と機能を高めることによって免疫を調節する 
 6.薬物自身のもつ双方向的調節作用によって免疫を調節する 

第3部 よく見られる免疫疾患の治療 
感冒 
慢性気管支炎 
動脈アテローム硬化と虚血性心疾患 
糸球体腎炎 
甲状腺機能亢進症 
慢性萎縮性胃炎 
B型肝炎 
慢性関節リウマチ 
全身性エリテマトーデス 
強皮症 
大動脈炎症候群 
ベーチェット病 
癌 
臓器移植 
老化現象

あとがき

監訳者あとがき  

索引

経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説




まえがき

緒論  経方医学の出発点

傷寒論の成立について
  傷寒論と内経の関係
  傷寒雑病論の系譜
  薬用量に関する問題
  経方のための本草書
  方証相対について

総論

人体の構造と機能
  冷えからみた経方的生理構造
  気について
  気の構成
  気の流れ
  人体構造の概観
  外殻の構造
   [皮]
   [肌]
   [腠理]
   [膜]
  胸・膈・心下の役割
  臓腑の生理
   [胃と脾]
   [守胃機能]
   [肺]
   [胆と肝]
    気の疏泄 収斂
    血の疏泄 収蔵
 胆
   [小腸]
   ◆ 表裏・陰陽・内外の概念について
 
気の流れ
  外殻における衛気
  衛気の分類
  衛気の循環
   1.後通の衛気
   2.前通の衛気
   3.脈外の衛気および脈中の血
   ◆ 血の流れをコントロールする肺の機能
   ◆ 肺の粛降路について
   ◆ 表水と裏水の排出路について
   4.肌中の衛気
   ◆ 胃気の頭部・顔面部への直達路について
   ◆ 所謂 三焦について
  小柴胡湯証の病理
 
気の病理
  悪風・悪寒
  発熱
  邪正闘争
  汗
   ◆ 経方的な邪の伝変について
  脈の遅数
   ◆ 脈の遅数を決定する因子について―――ショック症状
  脈の浮沈
 
腹 診
  腹診図
   季肋部
   心下部
   脇腹
   腹直筋
  腹診による治療法
   1.心下①がつまっている人(膈および心下の昇降不利)
   2.胸がつまっている人(胸の昇降不利 )
   3.咽・喉がつまっている人
   なぜ,心下を押すのか
   心下の処方
   傷寒論
   金匱
   4.季肋部・脇に病変のある人
   5.腹直筋に変化がある人
   6.背部に抵抗,圧痛のある人
 


処方解説
桂枝湯 
桂枝湯証の総論 
風邪の存在する桂枝湯証 
 [陽浮陰弱] 
 [自汗] 
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 風邪の伝変について 
 ◆ 胃気の上昇について 
 [脈浮緩] 
風邪の存在しない桂枝湯証 
 [営衛不和] 
無汗の桂枝湯証 
 [上衝] 
 [奔豚] 
 ◆ 心下と気の昇降出入について 
 ◆ 脈の浮沈について 
 [無汗而小便反少] 
桂枝湯の条文解説 
 ◆ 胃気の頭顔部への直達路について 
 ◆ 胃中の痰熱について 
 ◆ 身疼痛について 
 ◆ 傷寒論と臓腑弁証について 
 ◆ 太陽病と霍乱病の違いについて 
 ◆ 温病学説について 
 ◆ 太陰病と少陰病について 
桂枝湯 補足とまとめ 
 [脈] 
 [自汗] 
 [中風]  
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 邪正闘争における胃気の鼓舞について 
桂枝湯の構成 
桂 枝 
(1) 胃→心下→肌。 
(2) 胃→肺→脈外の衛気。 
(3) 諸薬を上に運ぶ。 
 ◆ 麻痺・疼痛・腫脹などについて 
芍 薬 
(1) 血をめぐらす(還流,絡から肝・心に帰る方)。 
(2) 肌の湿の還流を促す。 
(3) 心下の水と気を下へ降ろす。 
(4) (3) の結果として二次的に胸・肺の気を心下に降ろす(第一粛降)。 
(5) 胃気を腎に供給する。 
(6) 胃の過剰な気,および胃熱を降ろす。 
(7) 胃気が過剰に上・外方へ行こうとするものを内・下方に向ける。 
(8) 腠理のベクトルを内向させる。 
大 棗 
(1) 気・津液を補う。 
(2) 胃の津液を守る。 
(3) 治驚作用。 
 生 姜 
 ◆ 補腎に対する経方の考え方 
甘 草 
甘草の守胃作用 
四逆湯類の条文 
乾姜附子湯類の条文 
四逆湯類の組成 
乾姜附子湯類の組成 
 亡陽―――四逆湯類 
 伏陽―――乾姜附子湯類 

四逆湯類 
四逆湯 
四逆加人参湯 
茯苓四逆湯 
茯苓  
通脈四逆湯 
通脈四逆加猪胆汁湯 
猪胆汁

経方医学2


まえがき  著者

桂枝湯加減

桂枝湯加減の総論
 1.ベクトル性
 2.各生薬の薬能分担
  桂枝
  芍薬
  生姜
  大棗
  甘草
桂枝加芍薬湯・桂枝加大黄湯
  ◆腸鳴および蠕動運動について
  ◆太陰病について
小建中湯
  ◆手足煩熱について
  ◆夢・失精について
  ◆裏急について
黄耆建中湯
当帰建中湯
  当帰
  芎藭
  ◆活血・行血薬について
桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯
桂枝去芍薬湯・桂枝去芍薬加附子湯
炙甘草湯

  ◆脈結代,脈結悸について
  ◆阿膠について
  阿膠
  麻子仁
桂枝去桂加茯苓白朮湯
桂枝加桂湯
桂枝甘草湯

  ◆上衝・奔豚・悸・煩などについて(補足)
桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  ◆煩・躁について
桂枝加竜骨牡蠣湯
  牡蠣
  竜骨
桂枝去芍薬加蜀漆牡蠣竜骨救逆湯
 『外台』牡蠣湯と桂枝救逆湯の比較
  蜀漆
  恒山
黄耆桂枝五物湯
  ◆風邪についての再考
 「尊栄人……」証と黄耆桂枝五物湯証の比較
 黄耆桂枝五物湯と四逆湯類における虚の違い
黄耆芍薬桂枝苦酒湯・桂枝加黄耆湯
  黄汗病の参考条文
  黄汗病の症状
  黄汗病の病因
  黄汗病の病理
  [湿]
  [鬱熱]
  [脈沈遅]
  黄汗病に用いられる処方解説
  醋(苦酒)
当帰四逆湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯

  通草 (黄通)
  細辛
  呉茱萸
  ◆「厥寒」について
 当帰四逆湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯の寒疝への応用
  ◆寒疝について
  羊肉

麻黄湯

麻黄湯の総論
麻黄湯の各論

 [頭痛]
 [衄]
 [発熱]
 [疼痛]
 [悪寒]
 [体感温度]
 [食事と体温の関係]
  ◆粘膜について
  アレルギー性鼻炎の病理
麻黄加朮湯
 [湿熱の存在する麻黄湯証]
 [麻黄湯証の脈浮]
 [麻黄湯証の熱と湿に関する補足]
  麻黄
 [麻黄湯の発汗の機序]
麻黄杏仁甘草石膏湯
麻黄杏仁薏苡甘草湯

  薏苡仁
桂枝麻黄各半湯
桂枝二麻黄一湯
桂枝二越婢一湯
大青竜湯
越婢湯・越婢加朮湯

  ◆湿証について(補足)
  ◆補津と補陰について
  1.「補津」
  2.「補陰」
  白朮
  石膏
  ◆温病について
 風水
 風水の治法
 裏水
 裏水の治法
 オ熱在裏の裏水
麻黄附子細辛湯・麻黄附子甘草湯・麻黄附子湯

経方医学3


葛根湯
  葛根
  ◆治諸痺,療金瘡について
  ◆通腠理・開腠理について
  ◆葛根と項背強について
 総論
  葛根湯証・麻黄湯証・桂枝湯証における邪の比較
  病邪の存在する場所
  葛根湯・麻黄湯・桂枝加葛根湯の比較
  葛根・麻黄・桂枝の組み合わせによる気血の推進
  桂枝・葛根・麻黄と芍薬の組み合わせによる気血津の還流
  処方についての補足
  ◆開腠理について(補足)
  気の運行のために必要な機能
  ◆葛根湯証の「項背強」と麻黄湯証の「項強」について
  ◆項・項背・身体の「強」について
  ◆津液不足の「深さ」「程度の強さ」「広がり」
  ◆太陽・陽明合病について
  ◆下痢について
  ◆合病についての補足
 痙病
  柔痙・剛痙
  ◆反悪寒について
  ◆痙病の脈について

桂枝加葛根湯

栝楼桂枝湯
  桂枝加葛根湯との比較

葛根黄芩黄連湯
  ◆促脈について

奔豚湯

竹葉湯

小青竜湯
 総論
  (1)傷寒の小青竜湯証
  (2)金匱要略における小青竜湯証
  肺の粛降についての復習
  ◆腎の納気作用について
  呼吸の参考
  呼吸と胆・膈との関係
 各論
  [心下有水気]
  ◆涎・唾について
  ◆金匱要略における涎・涎沫・涎唾・濁沫・濁唾・唾などについて
  [噎(エツ)]
  肺脹に関する参考条文

射干麻黄湯

厚朴麻黄湯
  小麦
  射干麻黄湯,厚朴麻黄湯,小青竜湯の構成生薬の比較

沢漆湯
  沢漆
  紫参
  白前

桂苓五味甘草湯・苓甘五味姜辛湯・桂苓五味甘草去桂加乾姜細心
 半夏湯・苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯・苓甘姜味辛夏仁黄湯などの総論

桂苓五味甘草湯
  眩冒に関する参考条文

苓甘五味姜辛湯

桂苓五味甘草去桂加乾姜細辛半夏湯

苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯
  ◆血虚について
  小青竜湯誤治後の陰陽失調と他の一般的証との比較

苓甘姜味辛夏仁黄湯

桂枝附子湯・去桂加白朮湯・甘草附子湯・桂枝芍薬知母湯・烏頭湯・
防己地黄湯などの総論

 痺証(風寒湿病)
  痺証における風邪・湿邪
 風湿相搏病

桂枝附子湯・去桂加白朮湯
  桂枝附子湯
  去桂加白朮湯

甘草附子湯
  甘草附子湯証の特徴
  桂枝附子湯,去桂加白朮湯,甘草附子湯における風湿邪の比較
  ◆風湿病について
  ◆寒邪と痺証について
  ◆気虚の側面について
 歴節病
  (1)虚の側面
  (2)歴節病における風邪
  歴について

桂枝芍薬知母湯

烏頭湯
  附子
  烏頭
  四肢疼痛の記載されている条文
  麻黄杏仁薏苡仁甘草湯について
 『外台』薏苡麻黄湯
  陰虚の痺証

防己地黄湯
  熱痺(湿熱痺)に対する処方
  経方以外で痺証によく使われる薬物

桂姜草棗黄辛附子湯・枳実湯
  ◆陰気・陽気について
  水気病脈証併治第十四第31条,第32条の違い

真武湯
  ◆白朮について
  ◆茯苓について
  白朮と茯苓のまとめ

附子湯
  真武湯と附子湯の比較

桂枝甘草湯
  ◆上衝・奔豚・悸・煩について

桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  竜骨・牡蠣

苓桂朮甘湯・苓桂甘棗湯・苓桂味甘湯などの総論

茯苓桂枝白朮甘草湯
  ◆動経について

茯苓桂枝甘草大棗湯

茯苓桂枝五味甘草湯
茯苓甘草湯・茯苓沢瀉湯などの総論

茯苓甘草湯

茯苓沢瀉湯

甘草乾姜茯苓白朮湯

五苓散
 五苓散総論
  ◆黄疸病補足・小便不利について
  ◆太陽病における煩について

文蛤湯

文蛤散

猪苓散
  猪苓散と五苓散の比較

猪苓湯
 猪苓湯総論
  ◆小便不利について
  ◆傷津・陰虚について

経方医学4


結胸・臓結

結胸・臓結の総論
 臓結
 1.臓結と結胸の違い
 2.臓結の病理
 3.臓結の治法
 4.補足
 結胸
 1.結胸の病理
 2.結胸の症候
 3.結胸の腹証
 4.結胸の程度の違い
 5.結胸の治法
 栝楼
 ◆水湿・痰湿・痰について
 6.結胸の脈
大陥胸丸
大陥胸湯
 ◆似痰非痰について
小陥胸湯
三物白散
瓜蔕散
 瓜蔕散の総論
一物瓜蔕湯(瓜蔕湯)


胸痺・心痛

胸痺の総論
 1.胸痺・心痛・短気の区分
 2.胸痺の症候
 3.胸痺の病理
 4.胸痺の治法
 5.胸痺における寒熱の考察
栝楼薤白白酒湯・栝楼薤白半夏湯
 薤
枳実薤白桂枝湯・人参湯
茯苓杏仁甘草湯・橘枳姜湯
心痛
 1.真心痛
烏頭赤石脂丸
九痛丸
薏苡附子散
 ◆活血化瘀と通絡について
薏苡附子敗醤散
 腸癰における邪と正気の関係
 ◆通絡を目的とした丸散薬につい
赤丸
 ◆丸薬,散薬についてのさらなる考察(針灸治療との類似性)
 2.心下痛
桂枝生姜枳実湯


梔子豉湯類

梔子豉湯類の総論
 ◆無形の熱について
梔子豉湯・梔子甘草豉湯・梔子生姜豉湯
梔子厚朴湯
梔子乾姜湯
枳実梔子湯
梔子柏皮湯
梔子大黄湯


木防已湯・木防已去石膏加茯苓芒硝湯


酸棗仁湯・黄連阿膠湯

不眠についての総論
 1.衛気の運行失調による不眠
 ◆時差ボケについて
 2.心神不寧による不眠
   心神不寧と他の臓腑
   [虚証]
 ◆心腎不交について
   [実証]
 3.不眠に対する中医弁証と治療方剤
 ◆胆気不足について
 酸棗仁
酸棗仁湯
 ◆酸棗(仁)の薬効について
黄連阿膠湯


柴胡湯類

小柴胡湯
 ◆膈について
小柴胡湯の総論
 各論
 熱入血室についての条文
 ◆熱入血室について
 ◆血室について
 ◆陽微結・純陰結について
 ◆陽明中風証について
 ◆手足の煩熱について
大柴胡湯
大柴胡湯の総論
 ◆過経について
 ◆熱結在裏の表現について
柴胡加芒硝湯
柴胡桂枝乾姜湯
 栝楼根
柴胡桂枝湯
柴胡加竜骨牡蠣湯
 鉛丹
四逆散


瘧病

瘧についての総論
 瘧病の脈
鱉甲煎丸
蜀漆散・牡蠣湯
 雲母
柴胡去半夏加栝楼湯
柴胡桂姜湯
 柴胡湯類と瘧病


黄芩湯・黄芩加半夏生姜湯


瀉心湯類

瀉心湯類の総論
大黄黄連瀉心湯
附子瀉心湯
 大黄黄連瀉心湯証と附子瀉心湯証の鑑別
瀉心湯
半夏瀉心湯
生姜瀉心湯
甘草瀉心湯
 ◆去滓再煎について
 ◆心下痞について


その他の処方

黄連湯
乾姜黄芩黄連人参湯
旋覆代赭湯
厚朴生姜半夏甘草人参湯
茯苓飲


白虎湯類

白虎湯類の総論
白虎湯
白虎加人参湯
白虎加桂枝湯


索引

経方薬論


前言
阿 膠  あきょう
茵蔯蒿 いんちんこう
烏 頭  うず
烏 梅  うばい(梅実)
禹余糧  うよりょう
黄 耆  おうぎ
黄 芩  おうごん
黄 柏  おうばく(蘗木)
王不留行 おうふるぎょう
黄 連  おうれん
訶 子  かし(訶梨勒)
葛 根  かっこん
滑 石  かっせき
瓜 蔕  かてい
カ  楼  かろ
乾 姜  かんきょう
生 姜  しょうきょう
寒水石  かんすいせき(凝水石)
甘 草  かんぞう
甘 遂  かんつい
款冬花  かんとうか(款冬)
薤 白  がいはく(薤)
艾 葉  がいよう
桔 梗  ききょう
菊 花  きくか
枳 実  きじつ
橘 皮  きっぴ(橘柚)
杏 仁  きょうにん(杏核)
苦 酒  くしゅ(醋)
苦 参  くじん
瞿 麦  くばく
桂 枝  けいし(桂)
鶏 子  けいし(丹雄鶏)
芫 花  げんか
膠 飴  こうい(イ糖)
紅 花  こうか(紅藍花)
粳 米  こうべい
厚 朴  こうぼく
五色石脂 ごしきせきし
呉茱萸  ごしゅゆ
五味子  ごみし
柴 胡  さいこ
細 辛  さいしん
山梔子  さんしし(枝子)
山茱萸  さんしゅゆ
酸棗仁  さんそうにん(酸棗)
山 薬  さんやく(薯蕷)
紫 菀  しおん
紫 参  しじん
紫 蘇  しそ
芍 薬  しゃくやく
シャ虫  しゃちゅう
酒    しゅ
小 麦  しょうばく
升 麻  しょうま
商 陸  しょうりく
蜀 漆  しょくしつ
蜀 椒  しょくしょう
秦 皮  しんぴ
地 黄  じおう(乾地黄)
水 蛭  すいてつ
豆 巻  ずけん(大豆黄巻)
石 膏  せっこう
川 芎  せんきゅう
旋覆花  せんぷくか
皀 莢  そうきょう
葱 白  そうはく(葱実)
桑白皮  そうはくひ(桑根白皮)
代赭石  たいしゃせき(代赭)
大 棗  たいそう
沢 漆  たくしつ
沢 瀉  たくしゃ
淡豆豉  たんとうし(豉)
大 黄  だいおう
竹 葉  ちくよう
知 母  ちも
猪 苓  ちょれい
通 草  つうそう(木通)
葶藶子  ていれきし(テイレキ)
天門冬  てんもんどう
当 帰  とうき
桃 仁  とうにん(桃核)
土瓜根  どかこん(王瓜根,王瓜)
独 活  どっかつ
人 参  にんじん
敗醤草  はいしょうそう(敗醤)
白頭翁  はくとうおう
巴 豆  はず
半 夏  はんげ
貝 母  ばいも
麦門冬  ばくもんとう
百 合  ひゃくごう
白 朮  びゃくじゅつ(朮)
白 前  びゃくぜん
白 薇  びゃくび
茯 苓  ぶくりょう
附 子  ぶし
文 蛤  ぶんごう(海蛤)
鼈 甲  べっこう
防 已  ぼうい
芒 硝  ぼうしょう
消 石  しょうせき
朴 消  ぼくしょう
虻 虫  ぼうちゅう(木虻)
虻 虫  ぼうちゅう(蜚虻)
防 風  ぼうふう
牡丹皮  ぼたんぴ(牡丹)
牡 蠣  ぼれい
麻 黄  まおう
麻子仁  ましにん(麻蕡)
蜜    みつ(石蜜)
明 礬  みょうばん(礬石)
射 干  やかん
羊 肉  ようにく
薏苡仁 よくいにん(薏苡子)
李根白皮 りこんはくひ
竜 骨  りゅうこつ
連 翹  れんぎょう

あとがき 

中医伝統流派の系譜


序  小曽戸 洋

はじめに

通俗傷寒派 
 学術的特徴
  一、 広義の傷寒を研究対象とした
  二、 六経を強調している
  三、 民間の医療経験をうまく吸収した
  四、 宣伝と普及を重視した
 代表的人物
  一、 通俗傷寒派初期の代表的人物、朱肱
  二、 臨床に精通していた陶華
  三、 傷寒夾証を重視した戈維城
  四、 夾虚傷寒の治療を得意とした張景岳
  五、 博く医学者たちの学説を集めて整理した張ロ
  六、 温病学説をうまく取り入れた呉貞と章虚谷
  七、 通俗傷寒派を集大成した兪根初および「紹派傷寒」

温疫派
 学術的特徴
  一、 温疫病を主要な研究対象とした
  二、 温疫の病因の特殊性を強調した
  三、 温疫には安定した基本病機があると主張した
  四、 治療は去邪を第一とした
 代表的人物
  一、 熱病の師・劉完素
  二、 石膏を活用した繆仲淳
  三、 温疫派の第一人者呉又可
  四、 大剤による解毒を主張した余霖
  五、 河間を手本とした楊栗山
  六、 疫痧治療を得意とした陳耕道
  七、 伏邪の攻撃を主張した蒋宝素

温熱派
 学術的特徴
  一、 温病と傷寒の違いを強調した
  二、 新感温熱病の治療を得意とした
  三、 衛気営血弁証と三焦弁証を考案した
  四、 治療に緩急を用いた
  五、 養陰生津を重視した
  六、 開竅剤を活用した
  七、 湿治療を得意とした
 代表的人物
  一、 温熱病の大家、葉天士
  二、 『湿熱病篇』で有名な薛生白
  三、 三焦弁証を提唱した呉鞠通
  四、 温熱学説を集大成した王孟英
  五、 『外感温病篇』を著した陳平伯

伏気温熱派
 学術的特徴
  一、 伏気から温病が生まれることを重視した
  二、 六経弁証を基準にした
  三、 陰を助け邪を追い出すための治療法を重視した
  四、 伏温証治

瘀経典傷寒派
 学術的特徴
  一、 温熱派の理論を否定した
  二、 実効性を重視し、経方の使用を推奨し、軽剤を用いて即効性を
      追及することに反対した
 代表的人物
  一、 『傷寒論』を固守した陸九芝
  二、 三焦学説を排斥しようとした惲鉄樵
  三、 『傷寒論』による温熱病治療こそが正統であると主張した章巨膺
  四、 扶陽を重視し、五段論を提唱した祝味菊
  五、 葉・呉学説を排斥しようとした謝誦穆

易水内傷派
 学術的特徴
  一、 病因のうち、正虚という要素に注目した
  二、 陰陽五行学説を強調した
  三、 補脾と補腎を得意とした
  四、 新たな処方の考案を提唱した
 代表的人物
  一、 初期を代表する張元素
  二、 脾胃内傷学の創始者、李東垣
  三、 常に五臓弁証によって治療した薛立斎
  四、 五行制化論による治療を得意とした周慎斎
  五、 命門の火の補養を得意とした趙献可
  六、 形体に精を充填させることを重視した張景岳

丹渓雑病派
 学術的特徴
  一、 気血の失調が疾病の基本病機であると考えた
  二、 気・血・痰・鬱の調整を得意とした
  三、 専用の処方にこだわらなかった
 代表的人物
  一、 雑病学の祖、朱丹渓
  二、 陰血を重視した戴原礼
  三、 人参と黄耆で補気することを得意とした汪機
  四、 丹渓の気血痰鬱学説を強く提唱した王綸
  五、 丹渓の学説を応用して著書を著した虞天民

弁証傷寒派
 学術的特徴
  一、 六経弁証によって万病を認識できると主張した
  二、 傷寒方による雑病治療を得意とした
 代表的人物
  一、 『傷寒論』の弁証論治体系を発掘した方有執
  二、 六経定法を提唱した舒馳遠
  三、 『傷寒論』の本来の意味を明らかにした程応旄
  四、 『傷寒論』の治療法があらゆる疾病を対象としていることを
      強調した柯韵伯
  五、 張仲景の処方による雑病治療を得意とした余聴鴻

経典雑病派
 学術的特徴
  一、 漢唐医学の伝統を継承し、各疾病に専用の治療法を確立するよう
      強く提唱した
  二、 方剤と薬物の研究を重視した
  三、 総合療法を重視した
 代表的人物
  一、 医学界に法と律を定めた喩嘉言
  二、 『張氏医通』で名を馳せた張ロ
  三、 時代の悪弊に針で対抗し、古代理論を復興させた徐霊胎
  四、 とくに古方を好んだ尤怡
  五、 『雑病源流犀燭』の著者、沈金鱉
  六、 経典と古方に傾倒した陳修園
  七、 醇正な医学に回帰するよう主張した臨床医、費伯雄

正宗派
 学術的特徴
  一、 臓腑気血弁証を重視した
  二、 内科治療は、消・托・補法を得意とした
  三、 外治法のための手法を研究した
 代表的人物
  一、 新旧の架け橋となった陳自明
  二、 脈診を強調した斉徳之
  三、 内外一理説を強く提唱した汪機
  四、 温補法を得意とした薛立斎
  五、 因人制宜を重視した申闘垣
  六、 正宗派の中でも傑出していた陳実功
  七、 外科学を集大成した祁坤

全生派
 学術的特徴
  一、 陰陽を弁証の大綱とした
  二、 腠理の温通を治療の大原則とした
  三、 刀針・手術・追蝕薬の濫用に反対した
 代表的人物
  一、 陰陽で癰疽を区別し、患部の色で陰陽を弁証した王維徳
  二、 半陰半陽という概念を提案した鄒岳

心得派
 学術的特徴
  一、 外瘍と温熱病の発病時の共通点を強調した
  二、 瘡瘍の初期に温散温托法を用いることに反対し、辛涼剤で
      宣解するよう主張した
  三、 陰の滋養に注目した
  四、 疔毒走黄は熱が心包に入るという病理であるという観点から治療した
 代表的人物
  一、 新境地を切り開いた外科専門医、高秉鈞
  二、 温病の治療法を用いた沙石安

民間医学派
 学術的特徴
  一、 邪を攻撃することによる治療を重視した
  二、 外治法を得意とした
  三、 経験的単方の使用を得意とした
 代表的人物
  一、 汗吐下三法を強く提唱し、邪を攻撃した張子和
  二、 外治法の専門家、呉師機
  三、 鈴医

日本後世派
  李朱医学を広めた先駆者、田代三喜
  曲直瀬道三と「道三流」学派
  劉河間と張子和の学説を信奉した後世派別派

日本古方派
  古方派の祖、名古屋玄医
  一気留滞説を提唱した後藤艮山
  陰陽五行を廃止しようとした香川修徳
  古方派の権威、吉益東洞
  解剖を重視した山脇東洋
  気血水論を提唱した吉益南涯
  多くの医学者たちの長所を広く取り入れた中神琴渓

朝医四象医学
  李済馬の四象医学理論
  四象医学理論を完成させた張鳳永と杏坡
  国境周辺の四象医学者

あとがき

付録 中医伝統流派一覧表

方剤索引

書名索引

用語索引

人名索引

中国気功学


第 I 部[総論]気の系譜

第1章 気功の概念と特徴
 第1節 気功の概念
 第2節 気功の特徴

第2章 気功の発展小史
 第1節 気功の起源とその名称
 第2節 先秦時代(紀元前206年以前)
 第3節 両漢時代(紀元前206~紀元後220年)
 第4節 魏晋南北朝時代(220~589年)
 第5節 隋唐五代時代(581~979年)
 第6節 宋金元時代(960~1368年)
 第7節 明清時代(1368~1840年)
 第8節 近代の百年間(1840~1949年)
 第9節 解放後の気功の発展

第3章 気功と中医理論
 第1節 気功の鍛練と陰陽
 第2節 気功鍛練と臓腑
 第3節 気功鍛練と経絡
 第4節 気功鍛練と精・気・神

第4章 気功の基礎研究
 第1節 中枢神経系
 第2節 呼吸器系
 第3節 消化器系
 第4節 循環器系
 第5節 代謝・内分泌系
 第6節 外気
 第7節 その他


第 II 部[功法]気の練養

第5章 静功鍛練法
 第1節 姿勢の鍛練
 第2節 呼吸の鍛練
 第3節 意念の鍛練
 第4節 静功の功種
 第5節 放松功
 第6節 内養功
 第7節 強壮功
 第8節 站トウ功
 第9節 六字訣
 第10節 意気功
 第11節 因是子静坐法
 第12節 『類修要訣』小周天
 第13節 蘇東坡の養生訣

第6章 動功鍛練法
 第1節 動功の三つの部分
 第2節 常規保健功
 第3節 常用される動功
 第4節 拍撃臓腑法
 第5節 和気功
 第6節 保健操
 第7節 六段運動
 第8節 五禽戯
 第9節 易筋経
 第10節 八段錦
 第11節 十二段錦
 第12節 十六段錦
 第13節 婆羅門導引法
 第14節 天竺按摩法
 第15節 老子按摩法

第7章 練功の要領
 第1節 松静自然
 第2節 動静の結合
 第3節 練養相兼
 第4節 意気相依
 第5節 準確活発(正確かつ活発に)
 第6節 循序漸進(順序だててしだいに進む)

第8章 気功に関する問題
 第1節 姿勢に関する問題
 第2節 呼吸に関する問題
 第3節 用意に関する問題
 第4節 放松に関する問題
 第5節 入静に関する問題
 第6節 雑念に関する問題
 第7節 感覚反応に関する問題
 第8節 運気に関する問題
 第9節 偏差の問題
 第10節 配慮すべき問題

第9章 気功の臨床応用
 第1節 気功の弁証論治
 第2節 気功の臨床治療


第 III 部[練丹術]気の周流

I 大・小周天
 第1節 大・小周天功法の発展過程
 第2節 大・小周天功法の概略
 第3節 大・小周天の三要素
 第4節 小周天の鍛練
 第5節 大周天の鍛練
 第6節 大・小周天をどうとらえるか
II 止観法
 第1節 止観法概説
 第2節 止観法門
 第3節 六妙法門
 第4節 止観治病
 第5節 感覚、幻覚、幻境


解題

参考引用文献

索引

内科医の散歩道―漢方とともに


はじめに

ニガウリとスイカ 夏の食物は体を冷やす
ドクダミ 飲みすぎると体をこわす
菊の花 頭の熱を除き血圧を下げる
アクア・セラピー 水をかぶって喘息克服
森と農園 健康を回復してくれた
酒 流した汗の量だけ飲む
赤い風邪・青い風邪 漢方治療が優れている
胸痛 五感での診断を大切に
お灸療法 脳卒中や狭心症にも効く
塩 体にいいのは天然塩
砂糖 黒いことは良いことだ
米 慢性病の方は玄米食を
はればれと(1) もう一年寿命ください
はればれと(2) 趣味とほのかな色気を
はればれと(3) 心臓病、押して社会奉仕
はればれと(4) 信じがたい生命力の人
薬草風呂 寒がりの人には効果的
関元灸 元気をつけるツボ
ハトムギ がんの予防効果も期待
オオバコ(1) 熱性下痢を治す薬草
オオバコ(2) 気管支炎にも薬効
私の反省 糖尿病には運動が大切
日記(上) 老人性うつ病と闘う
日記(下) 医者にも患者にも役立つ
生物時計 季節の変化に即して生活
高血圧① 漢方薬で治してほしい
高血圧② 本態性は生活病の一つ
高血圧③ 心の不安を抱いていた
高血圧④ 不整脈が起きる場合も
高血圧⑤ 同病異治、異病同治
中国医学と共に タンポポコーヒーはいかが
椿油と黄楊の櫛 五十七歳、白髪を黒くする法(1) 
歩く、昆布、気分、何首烏 白髪を黒くする法(2) 
水と健康(1) 水分の取り過ぎに注意
水と健康(2) 山登りと水の関係
水と健康(3) 中国医学と食養
水と健康(4) 朝鮮人参の作用
皆さんの声 一声一声が医師を育てる
クルミ 脳卒中・心筋梗塞
クコの実(1) 不老長寿の薬草
クコの実(2) 植えてみませんか
睡眠と心臓(1) 魂の宿る場所
睡眠と心臓(2) “身体の洪水”状態
睡眠と心臓(3) サボテン体質と水草体質
睡眠と心臓(4) “機械”か“生命”か
睡眠と心臓(5) ポンプの働きと精神作用と
ネズミモチの実 強精に役立つ
現代医学と中国医学 それぞれに長所と短所が
あなたの身体で つくれない薬はない
健生健死 子供の膝の上で死ぬ

東西両医学を実践する山本君 ―― 菊池 裕

共に漢方を学ぶ仲間として ―― 後藤 哲也

わかる・使える漢方方剤学[時方篇]


六味地黄丸
補陰(補腎陰)の基本方剤―「中医のホルモン剤」とも呼ばれる

なりたち/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (六味地黄丸の適応証=腎陰虚証を理解する)
   陰虚証とは?/腎陰虚とは?/どんな疾患に使えるのか?
 2.六味地黄丸とはどんな薬か?(六味地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説/補と瀉
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/長期服用について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(六味地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   腎陰(腎精)と骨・歯・髄・脳・生殖機能の関係/
   腎陰虚の全身への影響/五遅・五軟と六味地黄丸
 2.臨床応用
   方剤の特徴を利用した応用法(「3補」のバランスをかえる/
   「補」と「瀉」のバランスをかえる)/滋陰利湿法の中の六味地黄丸
 3.いろいろな解釈
   少し違った解釈(山薬を補肺薬として理解する/
   沢瀉・牡丹皮・茯苓を「腑の気を通す薬」として理解する)/
   まったく違う解釈/マニアックな解釈

3 疾患別使用例
 喘息/(慢性の)咳嗽/不整脈/糸球体腎炎の回復期・慢性腎炎/
 糖尿病(腎陰虚+胃燥熱タイプ)/糖尿病(腎陰虚または気陰両虚タイプ)/
 再生不良性貧血/SLE/(低カリウム血性)周期性四肢麻痺/
 (習慣性の)脱臼/機能(不全)性子宮出血/男性不妊症(死精症)/
 遺精(夢精・精液漏)/萎縮性鼻炎



知柏地黄丸
六味地黄丸に知母・黄柏をプラス/陰虚火旺証治療の基本方剤


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (知柏地黄丸の適応証=陰虚火旺証を理解する)
   陰虚証とは?/陰虚証と陰虚火旺証/陰虚火旺証
 2.知柏地黄丸とはどんな薬か?(知柏地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/長期服用について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(知柏地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   知母・黄柏について/相火と虚火と知母・黄柏
 2.臨床応用
   黄柏の堅陰作用/耳鼻咽喉科での応用

3 疾患・病証別使用例
  慢性腎盂腎炎/早漏/慢性(化膿性)中耳炎/口腔内の潰瘍/視神経炎


杞菊地黄丸
六味地黄丸に枸杞子・菊花をプラス/肝腎陰虚治療の基本方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (杞菊地黄丸の適応証=肝腎陰虚証を理解する)
   陰虚証とは?/腎陰虚とは?/肝腎陰虚証とは/肝血虚と肝陰虚
 2.杞菊地黄丸とはどんな薬か?(杞菊地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説/基本的加減法
 3.どのように使うのか?
   長期服用について

2 応用のための基礎知識(杞菊地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   腎陰と肝陰(乙癸同源)/肝と目/肝と風
 2.臨床応用
   葉心清氏の加減法/長生不老の薬―枸杞子

3 疾患・病証別使用例
   慢性結膜炎/老年性白内障/先天性白内障/慢性単純性緑内障/
   視神経萎縮/てんかん/不整脈/慢性腎不全

附 その他の地黄丸
   (1000年の時を超え,今なお増殖し続ける「地黄丸」の分身たち)
 解説                
 宋~元代(10~13世紀)
  済生腎気丸/十補丸/補腎地黄丸/益陰腎気丸
 明代(14~17世紀)
  麦味地黄丸/七味地黄丸/左帰飲/右帰飲/明目地黄丸/滋腎生肝飲
 清代(1662年~1911年)
  七味都気丸/帰芍地黄丸/九味地黄丸/加味地黄丸/
  滋陰地黄丸/益陰湯
 民国以後(1911年~)
  九子地黄丸/地黄青娥湯/壮腎固精湯/六五地黄湯/
  蘇蝉六味地黄湯/辛芷六味地黄湯/二六湯/加味麦味地黄湯/
  新擬麻黄都気湯



独活寄生湯
慢性の痺証(神経痛や関節炎)の治療に多用される


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
  (独活寄生湯の適応証=気血虚・肝腎虚を伴う風寒湿痺を理解する)
   痺証とは?(痺証の概念)/
   風寒湿痺とは?(痺証の分類)(病因による分類/病程による分類)
   独活寄生湯の適応証/どんな疾患に使えるのか?
 2.独活寄生湯とはどんな薬か?(独活寄生湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(独活寄生湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   痛みとは?/関節の屈伸不利と肝腎
 2.臨床応用
   独活寄生湯の地黄について/
   留痺証の基本的治法・用薬法(風・寒・湿による使い分け/熱痺の治療/
      上肢・下肢による使い分け/藤類薬の応用/虫類薬の応用)

3 疾患・病証別使用例
   慢性関節リウマチ/坐骨神経痛/閉塞性血栓血管炎/
   おりもの過多/側頭下顎関節機能不全



二陳湯
痰湿証治療の基本方剤


なりたち/二陳とは?/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(二陳湯の適応証=痰湿証を理解する)
   痰とは?/痰湿証とは?/どんな疾患に使えるのか
 2.二陳湯とはどんな薬か?(二陳湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(二陳湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   痰の治療法/痰と飲
 2.臨床応用
   王宮で多用された二陳湯/半夏と不眠

3 疾患・病証別使用例
   慢性幽門洞胃炎/十二指腸球後潰瘍/間質性肺炎/
   感染を伴う,慢性気管支炎・肺気腫/頭痛/偏頭痛/不眠症/
   生理不順/おりもの過多/各種嚢胞で,嚢内に液体のあるもの/
   非感染性で非化膿性の坐骨結節滑液嚢胞炎や
   慢性膝蓋骨滑液嚢胞炎/霰粒腫/中心性網脈絡膜炎

附_その他の二陳湯(加減を通して適応範囲を広げる)

 消化器系疾患
  加味二陳湯/和胃二陳煎/茯術二陳煎/二術二陳湯/二陳平胃散/
  二陳四七湯/枳朴二陳湯/香砂二陳湯
 呼吸器系疾患
  六安煎/二母二陳湯/杏蘇散
 神経科疾患
  導痰湯/梔連二陳湯/半夏白朮天麻湯/定癇丸/滌痰湯
 小児科疾患
  黄連二陳湯/麹麦二陳湯/枳桔二陳湯
 婦人科疾患
  蒼附導痰湯/開二湯
 外科疾患
  芩連二陳湯/南星二陳湯/化堅二陳丸


温胆湯
胆胃不和による痰熱証治療の名方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (温胆湯の適応証=胆胃不和による痰熱証を理解する)
   胆胃不和による痰熱証とは?/どんな疾患に使えるのか
 2.温胆湯とはどんな薬か?(温胆湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(温胆湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   なぜ“温胆”か?→臓熱腑寒説/中焦と肝胆脾胃/痰と精神疾患
 2.方剤論
   温胆湯と和胃
 3.臨床応用
   痰と心疾患/竹筎温胆湯とインフルエンザ

3 疾患・病証別使用例
  慢性胃炎/慢性胃炎/統合失調症/幻覚/不眠症/てんかん/
  冠状動脈疾患/高血圧症/更年期障害/更年期障害

附 その他の温胆湯
 消化器系疾患
  加味温胆湯/蘇朴温胆湯(経験方)
 精神疾患
  参胡温胆湯/加減温胆湯/加味温胆湯(王李儒)
 神経系疾患
  黄連温胆湯/十味温胆湯/珍珠温胆湯(蒲輔周)
 循環器系疾患
  加減十味温胆湯(蒲輔周)/菖志温胆湯(蒲輔周)



四物湯
血虚証治療の基本方剤/婦人科疾患に多用される


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (四物湯の適応証=営血虚滞証・衝任虚損を理解する)
   営血虚滞証とは/衝任虚損とは/どんな疾患に使えるのか
 2.四物湯とはどんな薬か?(四物湯の構造と作用を理解する)
   熟四物湯(陽四物湯)/生四物湯(陰四物湯)/『局方』の四物湯
 3.どのように使うのか?
   熟四物湯と生四物湯の使い分け/基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(四物湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   月経とは?/婦人科疾患と奇経と四物湯/
   血虚(中医)と貧血(西医)(中医からみた貧血/西医からみた血虚)

 2.臨床応用
   補血のいろいろ/劉完素の四物湯使用法(組成薬内での変化/ほかの
   薬を加える)/朱丹渓の四物湯使用法(弁証からみた使用法/疾患から
   みた使用法)

3 疾患・病証別使用例
   生理不順/生理痛/月経期のカゼ/ものもらい(麦粒腫)/流涙症/
   (単純疱疹性)角膜炎/(外傷性)白内障/偏頭痛(片頭痛)/
   多発性硬化症/アレルギー性鼻炎/じんましん(蕁麻疹)

附 その他の四物湯
 解説
 婦人科疾患
  六合湯/増損四物湯/表実六合湯/表虚六合湯/昇麻六合湯/
  柴胡六合湯/益母勝金丹/桃紅四物湯/四二五合方/
  加味四物湯/養血調経湯
 眼科疾患
  四物竜胆湯/除風益損湯/当帰養栄湯/加減四物湯/四物五子丸/
  加味四物湯/四物退翳湯
 皮膚科疾患
  生料四物湯/四物消風飲


四君子湯
気虚証治療の基本方剤

なりたち/なぜ“君子”なのか?

   (「厚徳載物」説/「中和」説(「中庸」説)/「沖和之徳」説)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (四君子湯の適応証=脾胃気虚証を理解する)
   脾胃気虚証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.四君子湯とはどんな薬か?(四君子湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   副作用の防止/基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(四君子湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   呉鞠通の解釈(方剤の大意について/組成薬の解説/応用法)/
   四子湯と補中益気湯/人参のいろいろ(栽培法による分類/
   加工法による分類/産地による分類/人参の仲間)
 2.臨床応用
   補気のいろいろ(整体機能としての「気」/臓の機能としての「気」)/
   人参と茯苓/四君子湯-脾陰虚証への応用(清代・王宮内の
   方法/岳美中氏の方法)

3 疾患・病証別使用例
   慢性腸炎/食欲不振/脊髄空洞症/重症筋無力症/薬物性血尿/
   気管支喘息(発作の防止)/紫斑病性腎炎/脂肪種

附 その他の四君子湯

 解説
 消化器系疾患
  異功散/白朮散/八珍散/六君子湯/補気運脾湯/帰芍異功散/
  丁沈四君子湯
 小児科疾患
  六神散/生附四君子湯
 呼吸器系疾患
  寧肺湯/人参五味子湯
 咽喉科疾患
  黄耆補中湯/咽燥健脾湯(干祖望)
 外科疾患
  託裏益気湯/託裏消毒散/人参固肌湯/託裏排膿湯



香砂六君子湯
脾虚・湿阻気滞を治療する「補気+行気」の代表方剤


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (香六君子湯の適応証=脾胃気虚・湿阻気滞証を理解する)
   脾胃気虚証とは/脾胃気虚・湿阻気滞証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.香砂六君子湯とはどんな薬か?
   (香砂六君子湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(香砂六君子湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   四君子湯から香砂六君子湯へ(四君子湯/異功散/六君子湯/
   香砂六君子湯)/香砂六君子湯と二十四味流気飲/
   香砂六君子湯の“香”(木香/香附/藿香/檀香/沈香)
 2.臨床応用
   芳香燥湿薬の使い方/胃下垂への応用

3 疾患別使用例
   胃潰瘍/B型肝炎/気管支喘息/狭心症/不眠症/
   化学療法薬の副作用/食品添加物中毒


平胃散
湿滞脾胃証を治療する燥湿運脾の代表方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (平胃散の適応証=湿滞脾胃証を理解する)
   湿滞脾胃証とは/どんな患者に使えるのか
 2.平胃散とはどんな薬か?(平胃散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/服用法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(平胃散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   散剤について/“朮”のいろいろ
 2.臨床応用
   去湿のいろいろ(内湿の治療法)(程度による使い分け/
   部位による使い分け/虚実のバランスによる使い分け)/
   いろいろな加減法(李東垣の方法/清代・王宮内の方法/
     潘静江氏の方法)

3 疾患・病証別使用例
   慢性の便秘/慢性結腸炎/十二指腸球部潰瘍/顔面片側萎縮/
   不眠症/狭心症/閉経/顔面部のにきび


藿香正気散
夏のカゼに多用される「外寒+内湿」治療の名方剤

なりたち/正気とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (藿香正気散の適応証=外感風寒・湿滞脾胃証を理解する)
   外感風寒・湿滞脾胃証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.藿香正気散とはどんな薬か?(藿香正気散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(藿香正気散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   各種“正気散”と,表裏のバランス(『局方』の世界)/
   各種『局方』方剤と,虚実のバランス/藿香正気散と霍乱
 2.臨床応用
   呉鞠通の5種の“加減正気散”/姚蔭仙の藿麴湯

3 疾患別使用例
   感冒/赤痢/十二指腸潰瘍/不眠症/メニエール病/糖尿病/
   急性腎炎(糸球体腎炎)/皮膚搔痒症/母乳の不足/再発性アフタ


補中益気湯
甘温除熱の代表方剤/補気昇陽の代表方剤

なりたち/その後/補中益気湯の“益”について

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(補中益気湯の適応証を理解する)
   補中益気湯の適応証/どんな疾患に使えるのか
 2.補中益気湯とはどんな薬か?(補中益気湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/用量について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(補中益気湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   李東垣の医学理論/昇陽のいろいろ/陰火のいろいろ/
   甘温除熱法とは
 2.臨床応用
   耳鼻咽喉科疾患への応用(蒲輔周氏の方法/千祖望氏の方法/蔡
   福養氏の方法)/慢性肝炎への応用(屠揆先氏の方法/史済招女士
   の方法)/針処方による補中益気湯

3 疾患・病証別使用例
   高血圧/神経衰弱症/アレルギー性鼻炎/習慣性流産/胃下垂/
   慢性の血尿/内痔/精子減少/網膜色素変性

附 20世紀の「補中益気湯」加減方

解説
 1.重症筋無力症
   治重症肌無力方(鄧鉄涛)/方剤名なし(劉弼臣)
 2.胃下垂・子宮下垂・脱肛
   加減補中益気湯(陳徳潤)/加減補中益気湯(王渭川)/
   子宮脱垂1号方(賈河先)
 3.アレルギー性鼻炎
   益気固表湯(林文森)
 4.潰瘍性結腸炎
   加味補中益気湯(姜春華)
 5.メニエール病
   補中益気湯加味(蒲輔周)
 6.慢性喉炎(声帯小結節)
   加味補中益気湯


帰脾湯
心脾・気血両虚を治療する名方剤

なりたち/その後/“帰脾”とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (帰脾湯の適応証=心脾・気血両虚証と脾不統血証を理解する)
   心脾・気血両虚証/脾不統血証/どんな疾患に使えるのか
 2.帰脾湯とはどんな薬か?(帰脾湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(帰脾湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   “心脾同治法”と“交通心腎法”と帰脾湯/“補気生血法”と帰脾湯/
   出血とは
 2.臨床応用
   中医の出血治療法/不眠治療への応用/
   眼科疾患への応用(中心性漿液性網膜絡脈炎/黄斑出血/
      眼底部の反復性の出血/各種視力障害)

3 疾患・病証別使用例
   心房細動/洞性徐脈/狭心症/発作性心房性頻拍症/
   脳動脈硬化による神経衰弱/振戦(パーキンソン病と,小脳疾患は
   除外)/網膜静脈周囲炎/硝子体混濁/閉経/子宮出血/内痔


血府逐瘀湯
行気活血化瘀の代表方剤

なりたち/“血府”とは(“血府”とは/象徴概念としての“血府”)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (血府逐瘀湯の適応証=胸中血瘀証を理解する)
   胸中血瘀証/どんな疾患に使えるのか
 2.血府逐瘀湯とはどんな薬か?(血府逐瘀湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(血府逐瘀湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   王清任の“気血理論”(体内循環システムとしての「気血」/
   「気」と「血」の関係/病源としての「気血」/「血瘀証」の形成)/
   『医林改錯』のなかの血府逐瘀湯/“血府逐瘀湯”の多層的理解
 2.臨床応用
   『医林改錯』にみる血瘀証の特徴/血府逐瘀湯“24種の適応症”の
   まとめ/診断時に区別すべきこと(「気鬱と血鬱」の区別/「虚証と
   実証」の区別/「本虚標実」証に使う場合/「痰阻と血瘀」の区別)/
   活血5薬/領域を越えた加減法

3 疾患別使用例
 ≪第1部:王清任が提示した範囲内での応用≫
   頭痛/胸痛/胸部の異常/男性の更年期障害/不眠症/
   夜間の発熱/呃逆(しゃっくり)
 ≪第2部:後世の発展的応用≫
   喘息/視神経萎縮/再発性口腔潰瘍/褐色斑/インポテンス


補陽還五湯
中風後遺症治療に多用される補気活血化_の代表方剤

なりたち/“還五”とは(王清任の半身不随論)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (補陽還五湯の適応証=気虚血瘀・脈絡瘀阻証を理解する)
   気虚血瘀・脈絡瘀阻証/どんな疾患に使えるのか
 2.補陽還五湯とはどんな薬か?(補陽還五湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/服用法/使用上の注意と副作用/そのほかの注意事項

2 応用のための基礎知識(補陽還五湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   王清任の“補気活血法”/王清任の活血化_法
 2.臨床応用
   気虚血瘀証(「高山病」への応用/「冠状動脈疾患」への応用/
   「老化防止」への応用)/補陽還五湯“9種の適応症”のまとめ/
   中風“左癱右瘓”論/虫類薬と半身不随(治偏癱截癱方(鄧鉄涛)/
   蛭蛇還五湯(内蒙古医学院・中蒙医系内科))

3 疾患・病証別使用例
   半身不随/頭痛/坐骨神経痛/不眠症/洞不全症候群/高血圧/
   糖尿病性神経障害/MCTD/インポテンス/射精不能/
   堕胎手術後の子宮出血


逍遙散
「養肝」「疏肝」「健脾」による調和肝脾の名方剤

なりたち/“逍遙”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (逍遙散の適応証=肝鬱血虚・肝脾不調証を理解する)
   肝鬱血虚・肝脾不調証/どんな疾患に使えるのか
 2.逍遙散とはどんな薬か?(逍遙散の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(逍遙散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   肝脾不調と逍遙散/養肝体,合肝用とは/逍遙散を発展させた方剤
 2.臨床応用
   往来寒熱と鬱証発熱/薄荷同煎の意味

3 疾患・病証別使用例
   不眠症/パーキンソン病/癲癇/ヒステリー/神経症/不眠症/
   慢性肝炎(B型肝炎)/視神経炎/視神経萎縮/生理不順/円形脱毛症


竜胆瀉肝湯
肝経の湿熱・実火治療の代表方剤

なりたち/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (竜胆瀉肝湯の適応証=肝経実火証・肝経湿熱証を理解する)
   肝経実火証/肝経湿熱証/どのような疾患に使えるのか
 2.竜胆瀉肝湯とはどんな薬か?(竜胆瀉肝湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(竜胆瀉肝湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   李東垣と苦寒薬(「薬の組みあわせ」を工夫する/「運用法」を
   工夫する)/肝経湿熱証について(「部位」について/「症状」「疾
   患」について)
 2.臨床応用
   苦寒性を抑える/帯状疱疹と竜胆瀉肝湯(中医からみた「帯状疱疹」/
   中医による「帯状疱疹」の治療/竜胆瀉肝湯からみた「帯状疱疹」)

3 疾患・病証別使用例
   クモ膜下出血/ウィルソン病/不眠症/目眩/狭心症/角膜炎/
   視神経炎/慢性の突発性血小板減少性紫斑病/鼻洞炎/
   老人性膣炎/慢性子宮頸炎


黄連解毒湯
苦寒薬による清熱解毒の代表方剤

なりたち/“毒”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (黄連解毒湯の適応証=三焦火毒熱盛証を理解する)
   三焦火毒熱盛証/どんな疾患に使えるのか
 2.黄連解毒湯とはどんな薬か?(黄連解毒湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(黄連解毒湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   温病・気分証のなかの黄連解毒湯/“截断扭転”法とは
 2.臨床応用
   外科疾患への応用/劉完素の方法/加減による調節

3 疾患・病証別使用例
   デング熱/帯状疱疹/パーキンソン病/劇症肝炎(亜急性型)/
   分裂症/食物アレルギーによる水泡性発疹・紫斑/
   化膿性リンパ節炎/梅毒


防風通聖散
表裏双解の名方剤/肥満治療にも応用される

なりたち/“通聖”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (防風通聖散の適応証=風熱壅盛・表裏倶実証を理解する)
   風熱壅盛・表裏倶実証/どんな疾患に使えるのか
 2.防風通聖散とはどんな薬か?(防風通聖散の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(防風通聖散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   劉完素の医学理論と防風通聖散
   (概況/病因・病機観/治法・用薬法/防風通聖散について)
 2.臨床応用
   作用の方向性を調節する/子癇への応用

3 疾患別使用例
   鼻洞炎/突発性難聴/慢性じんましん/急性じんましん/
   泌尿器系感染/眼瞼縁炎/狂証/不眠


玉屏風散
「屏風を立てて風をよける」益気固表の代表方剤

なりたち/玉屏風とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(玉屏風散の適応証を理解する)
   玉屏風散の適応証(易感風邪/自汗証/風傷衛)/
   どんな疾患に使えるのか
 2.玉屏風散とはどんな薬か?(玉屏風散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/比率設定のめやす/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(玉屏風散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   玉屏風散をとりまく誤解
     (有邪・無邪の誤解/治本・治標の誤解/汗証に対する誤解)/
   自汗証のなかの玉屏風散
 2.臨床応用
   予防薬としての用法(「カゼをひきやすい」状態を改善する/
     日和見感染の予防/破傷風の予防)/
   アレルギー疾患への応用(アレルギー性鼻炎/喘息/じんましん)

3 疾患・病証別使用例
   慢性気管支炎/気管支拡張症/アレルギー性鼻炎/
   咳をすると失禁する/慢性腎炎/慢性腸炎/吐血/
   月経に伴う発熱/更年期障害


  方剤出典
  参考文献
  方剤索引
  疾病・症状索引
  病証索引
  用語索引

定性・定位から学ぶ中医症例集


序章
 気血水火弁証と定性・定位
 シンプルでわかりやすい弁証方法
 火の概念と気血水火弁証
 気血水火弁証と定性・定位
 「定性」「定位」から弁証へ
 外感病における気血水火弁証の応用

第1章 定性・定位からみた症例
 症例 1 頭痛・発熱
 症例 2 咽頭部腫痛・発熱
 症例 3 全身の痛み・発熱
 症例 4 悪寒・発熱
 症例 5 咽頭部の不調・痰
 症例 6 咳嗽(肺結核)
 症例 7 空咳
 症例 8 喘息
 症例 9 喘息
 症例10 喘息
 症例11 腹部の膨満感
 症例12 抑うつ症
 症例13 胃痛
 症例14 慢性肝炎による全身疲労感
 症例15 慢性肝炎・食欲不振
 症例16 慢性肝炎
 症例17 高血圧
 症例18 高血圧
 症例19 高血圧
 症例20 糖尿病
 症例21 糖尿病と心疾患
 症例22 大量の尿と怠感
 症例23 更年期障害
 症例24 更年期障害
 症例25 動悸・息切れ
 症例26 心疾患
 症例27 心痛
 症例28 心筋炎
 症例29 リウマチ
 症例30 リウマチ様関節炎
 症例31 リウマチ
 症例32 脳血栓症の後遺症
 症例33 脳溢血の後遺症
 症例34 不妊症
 症例35 不妊症
 症例36 不妊症
 症例37 インポテンス
 症例38 インポテンス
 症例39 インポテンス
 症例40 慢性偏頭痛
 症例41 慢性偏頭痛
 症例42 めまい
 症例43 めまい
 症例44 不眠
 症例45 不眠
 症例46 不眠
 症例47 アレルギー性鼻炎
 症例48 副鼻腔炎(蓄膿症)
 症例49 耳鳴り
 症例50 耳鳴り
 症例51 月経痛
 症例52 月経痛
 症例53 月経不順
 症例54 月経不順
 症例55 月経不順



第2章 定性・定位一覧表
 1.気の弁証論治
 2.血の弁証論治
 3.水の弁証論治
 4.火の弁証論治
 5.複合証の弁証論治


附1.外感病三期弁証表
附2.方剤一覧表

症例から学ぶ中医婦人科-名医・朱小南の経験


はじめに
本書を読むにあたって
医論


婦人科肝病の弁証論治についての経験
  1.肝病のメカニズム
  2.婦人科肝病の弁証論治
  3.婦人科調肝方の応用


月経前の乳房部の脹満に対する臨床経験
  1.症状分析
  2.症状にもとづく臨床類型
  3.治療
  4.治療行程
  5.臨床効果の観察
  6.症例
  7.考察


重症機能性子宮出血10例の治療経過観察
  1.症例の選択条件
  2.症状と病機分析
  3.治療原則
  4.短期および長期の治療効果の観察
  5.症例
    1.血瘀型(暴崩)
    2.肝腎虚虧型
    3.陰虚火旺型
  6.いくつかの認識


帯下病
  1.白帯
    1.脾虚気虧型白帯
    2.脾虚気弱型白帯
  2.黄帯
    1.湿熱気滞型黄帯
    2.血虧有熱型黄帯
  3.赤帯
    一般的な赤帯
  4.白淫
  5.帯下の外治法
  6.外陰瘙痒症


妊娠悪阻の臨床経験
 婦人科疾患治療のタイミング
 衝任研究
   1.衝任と脾胃
   2.衝任と肝
   3.衝任と腎
   4.衝任の病機
   5.薬物帰経
   6.衝任を補う薬とホルモンとの関係


帯脈についての考察
  1.帯脈の臨床応用
    1.漏胞
    2.腎著と足痿
    3.タイ疝
    4.帯下
  2.帯脈薬についての考察


陽維と陰維についての考察
  1.陽維の臨床応用
    1.寒熱を伴う無月経
    2.寒熱を伴う蓐労〔産婦の分娩後の虚労〕
    3.寒熱を伴う産後の腰脊部の刺痛と血淋
  2.陰維の臨床応用
    1.胸悶・脇痛・腹痛・関節痛
    2.陰部の疼痛
  3.維脈薬についての考察


陽蹻と陰蹻についての考察
  1.蹻脈の臨床応用
    1.眼科疾患
    2.癲癇
    3.不眠と嗜眠
    4.足の外反と内反
  2.蹻脈薬についての考察


奇経八脈の婦人科における臨床応用
  1.奇経の実証
    1.辛苦芳香法でカ聚を温通する
    2.気滞瘀結に吸血虫類薬を使用する
    3.悪臭を伴う慢性の帯下に清潤法を行う
  2.奇経の虚証
    1.先天の虚虧には河車回春丸を使用する
    2.崩漏が続いて止まらないものを補奇経膏で治療する
    3.産後の陰分の損傷は柔養法で治療する
  3.奇経療法についての考察
    1.辛香温散薬で通じさせ,カ聚滞結を治療する
    2.下陥を昇提し,帯脈を固摂し,経絡の弛緩を治療する
    3.動物性の厚味薬で補い,奇経の虚衰を治療する
    4.腥臭脂膏の〔生臭く脂っこい〕薬味で潤し,濁った帯下と精の枯渇を治療する


女性の瘕聚についての弁証論治
  1.瘕聚についての古代文献
  2.癥に属する病症
  3.瘕に属する病症
  4.まとめ
  5.症例



医案


月経病
  1.月経時の発熱
  2.月経痛
  3.月経時の腹痛昏厥
  4.口と鼻の乾燥と疼痛を伴う月経痛
  5.月経時,腰の周りに縄で縛ったような圧迫痛がある
  6.月経時に両手の手掌と手背に水疱ができて痒くなる
  7.月経時の頭痛
  8.月経時の失声症
  9.月経前の乳房部の脹り
  10.難治性崩漏(肝虚腎虧型)
  11.陰虚火旺型の崩漏
  12.暴崩昏厥(血瘀型)
  13.頻発月経
  14.稀発月経
  15.月経周期不順>
  16.月経過多>
  17.過少月経
  18.肝腎虚虧型の無月経
  19.脾虚型無月経
  20.暗経〔無月経でかつ妊娠可能であるもの〕
  21.月経時の便溏〔水様便〕
  22.月経時の嘔吐と泄瀉
  23.逆経〔代償性月経〕
  24.月経時の心煩
  25.月経時の全身浮腫
  26.月経時の頻尿


帯下病
  1.黄白帯下
  2.赤帯
  3.黒帯
  4.白崩
  5.黄水淋漓
  6.白帯(心腎不交型)
  7.錦糸帯


妊娠病
  1.悪阻嘔吐
  2.子懸
  3.妊娠浮腫
  4.妊娠時尿閉
  5.子嗽〔妊娠時の咳嗽〕
  6.妊娠時の下痢
  7.妊娠時の下肢静脈瘤
  8.妊娠時の腰のだるさ
  9.妊娠時の腹痛
  10.胎漏〔不正子宮出血〕
  11.滑胎〔習慣性流産〕
  12.胎児が萎縮して成長しない
  13.稽留流産
  14.流産
  15.人工流産のあとに悪露が止まらず腰がだるい


産後病
  1.産後の血暈〔血分に病変のある昏厥〕
  2.産後の子癇
  3.産後の悪露が止まらない
  4.産後の背部痛と四肢麻痺
  5.人工胎盤剥離後に現れた下肢麻痺(胎盤残留による衝任の損傷)
  6.産後の寒瘀による腹痛
  7.産後の血虚腹痛
  8.産後の風寒発熱
  9.産後の潮熱
  10.産後の不眠
  11.産後の自汗
  12.産後の腰背部のだるさと痛み
  13.産後の排便困難
  14.産後の瘧疾
  15.産後の痢疾
  16.産後の左脚のだるさと痺れ
  17.産後の浮腫
  18.産後の乳汁欠乏症


婦人科雑病
  1.月経不順による不妊症
  2.乳房部の脹満と不妊症
  3.気カ〔気滞で生じる腹部の積塊〕
  4.炙臠症(梅核気)
  5.陰挺〔子宮脱〕
  6.膣内が乾燥して引きつって痛む
  7.内性器炎
  8.臓躁症
  9.頻尿
  10.陰吹〔女子の陰道から空気が排出され音を発する病症〕
  11.外陰瘙痒症
  12.頑癬
  13.吊陰痛〔陰部の引きつれた痛み〕
  14.妊娠中に皮膚が黒くなる
  15.子宮の外傷性腹痛


索引

わかる・使える漢方方剤学[経方篇1]


まえがき
凡例
半夏瀉心湯
  痞証(寒熱錯雑痞)治療の代表方剤

三黄瀉心湯
  瀉火方剤の元祖

四逆散
  「疏肝剤の元祖」と呼ばれる(疏肝=肝の気を通す作用)

麻黄湯
  辛温解表の代表方剤

麻黄附子細辛湯
  助陽解表の代表方剤

白虎湯・白虎加人参湯
  清法による気分熱証治療の代表方剤

小青竜湯
  水飲による喘息治療の代表方剤

苓桂朮甘湯
  痰飲(狭義)治療の代表方剤,「水剤の魁(さきがけ)」と呼ばれる

猪苓湯
  「陰虚+下焦湿熱」による泌尿器疾患に多用される

五苓散
  水液代謝の失調を根本から解消,広範な「水証」治療に応用される


 本文に登場する方剤の出典と組成
 参考文献
 方剤索引
 病名・症状索引(西洋医学用語)
 中医学用語索引
 書名索引
 人名索引

名医の経方応用-傷寒金匱方の解説と症例

1.桂枝湯類
  桂枝湯/芍薬甘草湯/芍薬甘草附子湯/桂枝加桂湯
  桂枝加芍薬湯/桂枝加芍薬大黄湯/桂枝加附子湯
  桂枝加黄耆湯/黄耆桂枝五物湯/桂枝加黄芩湯(陽旦湯)
  栝楼桂枝湯/桂枝加葛根湯/桂枝去芍薬湯
  桂枝去芍薬加附子湯/桂枝去桂加茯苓白朮湯
  桂枝加芍薬生姜人参新加湯/桂枝加厚朴杏子湯
  小建中湯/黄耆建中湯/桂枝甘草湯
  桂枝去芍薬加蜀漆竜骨牡蛎/救逆湯/桂枝甘草竜骨牡蛎湯
  桂枝加竜骨牡蛎湯/桂枝芍薬知母湯


2.麻黄湯類
  麻黄湯/麻黄加朮湯/麻黄杏仁薏苡甘草湯
  麻黄杏仁甘草石膏湯/大青竜湯/越婢湯
  甘草麻黄湯/麻黄附子細辛湯/小青竜湯
  厚朴麻黄湯/射干麻黄湯/麻黄連翹赤小豆湯
  麻黄升麻湯

3.葛根湯類
  葛根湯/葛根加半夏湯/葛根芩連湯

4.梔子湯類
  梔子豉湯/梔子厚朴枳実湯/梔子乾姜湯/梔子柏皮湯

5.白虎湯類
  白虎湯/白虎加人参湯/白虎加桂枝湯/竹葉石膏湯

6.承気湯類
  大承気湯/小承気湯/調胃承気湯/厚朴三物湯
  厚朴七物湯/大黄甘草湯/桃核承気湯/麻子仁丸
  大黄牡丹皮湯

7.下瘀血湯類
  下瘀血湯/大黄虫丸/抵当湯/[附]抵当丸

8.大黄附子湯類
  大黄附子湯

9.黄芩湯類
  黄芩湯/黄芩加半夏生姜湯

10.柴胡湯類
  小柴胡湯/柴胡加芒硝湯/柴胡加竜骨牡蛎湯
  柴胡桂枝湯/柴胡桂枝乾姜湯/大柴胡湯/四逆散

11.瀉心湯類
  半夏瀉心湯/生姜瀉心湯/甘草瀉心湯
  乾姜黄連黄芩人参湯/黄連湯/大黄黄連瀉心湯
  附子瀉心湯/小陥胸湯/白頭翁湯

12.五苓散類
  五苓散/茵蔯五苓散/猪苓湯/茯苓甘草湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯/茯苓桂枝白朮甘草湯

13.桂枝茯苓丸類
  桂枝茯苓丸

14.理中湯類
  理中湯/桂枝人参湯/呉茱萸湯
  大建中湯/甘草乾姜湯

15.甘姜苓朮湯類
  甘姜苓朮湯

16.桂枝附子湯類
  桂枝附子湯/白朮附子湯/甘草附子湯

17.四逆湯類
  四逆湯/通脈四逆湯/通脈四逆加猪胆汁湯
  四逆加人参湯/茯苓四逆湯/白通湯
  白通加人尿猪胆汁湯/乾姜附子湯/真武湯
  附子湯/当帰四逆湯/当帰四逆加呉茱萸生姜湯

18.烏頭湯類
  烏頭湯/大烏頭煎/烏頭赤石脂丸

19.栝楼薤白湯類
  栝楼薤白白酒湯/栝楼薤白半夏湯/枳実薤白桂枝湯

20.防已湯類
  防已黄耆湯/防已茯苓湯/木防已湯
  防已椒目葶藶大黄丸

21.桔梗湯類
  桔梗湯 

22.百合湯類
  百合地黄湯/百合知母湯/百合滑石代赭湯
  百合鶏子黄湯/栝楼牡蛎散

23.半夏湯類
  小半夏湯/小半夏加茯苓湯/大半夏湯
  半夏散及湯/半夏乾姜散

24.旋覆代赭湯類
  旋覆代赭湯

25.橘皮竹筎湯類
  橘皮竹筎湯/橘皮湯

26.麦門冬湯類
  麦門冬湯

27.甘麦大棗湯類
  甘麦大棗湯

28.桃花湯類
  桃花湯

29.芎帰膠艾湯類
  芎帰膠艾湯

30.当帰芍薬散類
  当帰芍薬散

31.腎気丸類
  腎気丸

32.沢瀉湯類
  沢瀉湯

33.黄土湯類
  黄土湯

34.薏苡附子敗醤散類
  薏苡附子敗醤散

35.烏梅丸類
  烏梅丸

36.葶藶大棗瀉肺湯類
  葶藶大棗瀉肺湯

37.厚朴生姜半夏甘草人参湯類
  厚朴生姜半夏甘草人参湯

38.茵蔯蒿湯類
  茵蔯蒿湯

39.炙甘草湯類
  炙甘草湯

40.黄連阿膠湯類
  黄連阿膠湯

41.酸棗仁湯類
  酸棗仁湯

42.枳実白朮湯類
  枳実白朮湯

43.鼈甲煎丸類
  鼈甲煎丸

44.大黄甘遂湯類
  大黄甘遂湯

中薬の配合




初版まえがき

増訂版まえがき

訳者による凡例―炮製・服用法に関する訳語について

1  四気五味による薬の組み合わせ 1
 1.辛甘発散[辛甘薬による発散] 4
 2.寒涼清熱[寒涼薬による清熱] 7
 3.苦寒清熱[苦寒薬による清熱] 12
 4.苦酸泄熱[苦酸薬による泄熱] 18
 5.苦辛通降[苦辛薬による通降] 19
 6.辛熱温中回陽[辛熱薬による温中回陽] 23
 7.辛熱除痹止痛[辛熱薬による除痹止痛] 29
 8.甘淡利湿[甘淡薬による利湿] 32
 9.清熱利湿[清熱薬による利湿] 36
 10.芳香化湿[芳香薬による化湿] 38
 11.苦温燥湿[苦温薬による燥湿] 39
 12.昇陽除湿[昇陽薬による除湿] 40
 13.通陽化湿[通陽薬による化湿] 41
 14.淡以斂嗇[淡味薬による斂嗇] 43
 15.鹹以軟堅[鹹味薬による軟堅] 45
 16.酸以収斂[酸味薬による収斂] 48
 17.香薬走竄[香薬による走竄] 57
 18.薬性の裁成[加工による薬性の変化] 65

2  昇降浮沈による薬の組み合わせ 73
 1.昇降気機[気機の昇降] 75
 2.昇降肺気[肺気の昇降] 77
 3.昇降肝肺[肝と肺の昇降] 78
 4.昇降脾胃[脾胃の昇降] 81
 5.昇降腸痹[昇降法による腸痹治療] 84
 6.昇陽瀉火[昇陽法による瀉火] 86
 7.昇陽散火[昇陽法による散火] 87
 8.昇降相因[昇と降の相因関係] 88>
 9.昇水降火[昇水法による降火] 92
 10.交通心腎[心腎不交の治療] 94
 11.開上通下[気滞による便秘・無尿・少尿の治療] 98
 12.堤壷掲蓋[吐法による排尿障害の治療] 100
 13.上病下取[瀉火通腑薬による上部実火証の治療] 101
 14.軽可祛実[軽薬で実を去る] 102
 15.逆流挽舟[汗法による下痢治療] 104
 16.散風止利[昇陽止瀉] 105
 17.釜底抽薪[瀉下法による熱証の治療] 109
 18.行気降気[行気法による降気] 110
 19.引火帰原[格陽・戴陽の治療] 114
 20.介類潜陽[介類薬による潜陽] 118
 21.重鎮摂納[重薬による鎮逆・摂納] 119

3  虚実補瀉による薬の組み合わせ 127
 1.苦寒瀉下[苦寒薬による瀉下] 132
 2.温経通下[温経薬による通便] 135
 3.攻下逐水[攻下薬による逐水] 137
 4.滑潤通便[潤腸薬による通便] 139
 5.辛甘扶陽[辛甘薬による扶陽] 140
 6.甘温益気[甘温薬による益気] 142
 7.補気生血[補気薬による生血] 147
 8.甘薬守中[甘薬による守中] 149
 9.甘涼濡潤[甘涼薬による滋陰・潤燥] 152
 10.甘膩滋塡[厚味の甘潤滋膩薬による滋陰] 153
 11.調補奇経[奇経の治療] 154
 12.酸甘化陰[酸甘薬による化陰] 156
 13.養陰清熱[養陰薬による清熱] 159
 14.滋陰瀉火[滋陰薬による瀉火] 161
 15.苦辛酸清熱安胃(蛔)[苦辛酸薬による清熱安胃(蛔)] 163
 16.斂散同用[収斂薬と発散薬の併用] 164
 17.剛柔相済[剛薬と柔薬の併用] 166
 18.消補兼施[消薬と補薬の併用] 168
 19.寒熱併用[寒薬と熱薬の併用] 172
 20.潤燥互用[潤薬と燥薬の併用] 179
 21.表裏上下分消[分業による邪気の解消法] 183
 22.進退法・倒換法・変通法 185
 23.服食方法 190
 24.吸煙気法[吸入剤] 198
 25.敷貼熨法[外治法] 200

4 臓腑虚実標本による薬の組み合わせ 207
 1.肝・胆 210
  疏肝理気/清肝瀉火/平肝熄風/養血柔肝/暖肝温陽/清胆泄熱/
  補肝壮胆
 2.心・小腸 225
  益気寧心/温通心陽/養血安神/滋陰養心/清心瀉火/通陽化飲/
  清心豁痰/活血化瘀
 3.脾・胃 237
  補脾益気(補中益気)/益胃生津/柔脾養陰/瀉脾清胃/健脾滲湿/
  燥湿化痰/化積導滞
 4.肺・大腸 253
  宣肺解表/粛肺降気/温肺化飲/清金保肺/補益肺気/養陰潤肺
 5.腎・膀胱 260
  補腎温陽/滋腎養陰/補腎固精/補腎納気/温腎(陽)化水/脾腎双補
 6. 三焦 272
  上焦病に対する外治法/中焦病に対する外治法/下焦病に対する外治法

5  帰経・引経による薬の組み合わせ 279
 1.黄連 282
  瀉心止血/中焦の湿熱を去る/瘡治療の必需品/赤眼暴発を治療する
 2.細辛 286
  温経発散/温肺化飲/除痹止痛/通利九竅
 3.藁本 290
  風邪による頭痛を治療する/風湿による身痛を治療する/
  頭部・顔面部の風邪を去る/胃痛泄瀉を治療する/
  帯脈の病(婦人科)を治療する
 4.黄柏 292
  瀉相火/痿躄や痹瘓を治療する/黄疸・痢疾を治療する/
  孔竅の瘡を治療する
 5.独活 295
  風を治療する/風湿痹による痛みを治療する/昇陽達表
 6.桂枝 297
  解表発汗/除痹止痛/通陽化気/通絡祛瘀/利肝肺気
 7.肉桂 300
  補腎温陽/除痹止痛/温通血脈
 8.知母 303
  瀉火による除煩/瀉肺による止咳/潤燥止渇/補虚清熱/
  滋陰降火・利小便
 9.羗活 305
  風湿による身痛を治療する/外来の風寒を散らす/頭痛を止める
 10.桔梗 307
  理肺利咽/膿を排出し,癰を治療する/肺気に対する開提
 11.升麻 309
  陽明の風邪を昇散させる/胃気を上昇させる/
  陽明経の頭痛・歯痛に対する止痛作用/解毒作用・消瘡作用・化斑作用
 12.葱白 312
  発汗解表/通陽散寒/大小便を利す
 13.白芷 315
  外感風寒を治療する/陽明頭痛に対する止痛作用/
  風湿による身痛を治療する/膿を排出し,瘡を治療する/
  婦人科疾患に対する作用
 14.石膏 318
  清熱瀉火/清肺平喘/清胃火・止消渇/頭痛や歯痛を治療する
 15.蒼朮 322
  健胃安脾/燥湿運脾/散湿除痹/辟穢作用と解鬱作用/補虚明目
 16.葛根 327
  解肌発表/昇陽生津/治痢止血(痢疾による血便を治療する)
 17.白芍 330
  調和肝脾/養血和営/止痛止痢
 18.柴胡 333
  傷寒少陽病を治療する/疏肝理気/昇引清気/除虚熱/
  各種婦人科疾患を治療する
 19.牡丹皮 336
  涼血瀉火/活血散瘀
 20.連翹 338
  清熱瀉火/消腫散結
 21.地骨皮 340
  養陰退熱/瀉肺降火/涼血止血
 22.青皮 343
  疏肝破気/化滞消積
 23.附子 345
  回陽救逆/温経散寒/除痹止痛/補陽温中
 24.呉茱萸 348
  温中降逆/散寒止痛/主痢治瀉
 25.川芎 351
  祛風止痛/養血活血/行気開鬱
 ◇六経用薬法(附:三焦用薬法) 355


6  類化禀受による薬の組み合わせ 357
 1.薬物の類化佐使[佐使薬による作用の変化] 361
  当帰/白芍/桂枝/縮砂/沢瀉/甘草/人参(附:沙参)/益智仁/
  厚朴/藿香/藁本/香附子/天門冬/麦門冬/蓬莪朮/丹砂/木香/
  紫蘇/茵蔯/乾姜/橘皮/訶子/琥珀/牡蛎
 2.臓腑の禀受は千差万別 370
  丹砂の服用には向き不向きがある/硫黄を服用すると,長寿を得る者と
  死んでしまう者がある/烏頭・附子は有毒薬であるが,補益作用もある
 3.薬は虚実寒熱に応じて使わなくてはならない 372
 4.用薬には五方の違いによる向き不向きもある 372
 5.薬物と食物の相反 373
  荊芥と魚蟹は相反する/牛肉と紅荊は相反する


7  常用方剤の用薬分析と使用法 375
 1.解表剤 379
  小続命湯(附:大続命湯)/九味羗活湯/蘇豉湯/治傷寒雪煎方
  (附:水解散・治時病表裏大熱欲死方)/双解散
 2.清熱瀉火剤 399
  竹葉石膏湯/石膏湯/東垣清暑益気湯(附:王孟英清暑益気湯)/
  瀉肺湯/清肝通絡湯/通関丸(別名:滋腎丸)/当帰六黄湯/竹瀝湯
  (附:荊瀝方)/地黄煎
 3.瀉下剤 414
  三一承気湯(附:調中湯)/生地黄湯/当帰承気湯/神効麻仁丸
  (附:神功丸)/大五柔丸(附:済川煎)/温脾湯/芫花散
  (別名:登仙酒・三建散)(附:耆婆万病丸)
 4.温中回陽剤 431
  理中丸(別名:理中湯・人参湯)/四逆湯/金液丹(附:服硫黄法)/
  来復丹/禹余粮丸/海蔵已寒丸(附:『局方』大已寒丸)/六味回陽飲
 5.祛湿剤 454
  黄芩滑石湯/茵蔯桂苓甘露飲/滲湿湯/羗活勝湿湯/昇陽除湿湯/
  苓桂浮萍湯/三化神佑丸
 6.祛痰剤 465
  丁香五套丸(附:二賢散・潤下丸)/黄芩利膈丸/半夏利膈丸
  (附:祛風丸)/貝母花粉湯/金水六君煎
 7.熄風安神剤 475
  侯氏黒散『/風引湯/養血熄風丸/羚角鈎藤湯/培土寧風湯/
  天王補心丹/朱砂安神丸
 8.理気剤 488
  神秘方(附:神秘湯)/蜀椒丸/薤白栝楼桂苓湯(附:紫金丹)/
  高良姜湯(附:当帰湯)/補肝湯/沈香蓽澄茄散/解鬱合歓湯
 9.理血剤 500
  加味犀角地黄湯(附:新改犀角地黄湯)/通竅活血湯/大黄虫丸/
  加添四物湯(六合湯)/調経昇陽(麻)除湿湯/竜骨散/
  震霊丹(別名:紫金丹)
 10.補益剤 520
  四君子湯/麦門冬湯(附:沙参麦冬湯・玉竹麦門冬湯)/六味地黄丸
  (原名:地黄丸)/腎気丸(別名:崔氏八味丸)/天門冬大煎


[附録]古代と現代の度量衡比較 537

訳者あとがき

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