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2)中医学 アーカイブ

2006年11月20日

日中傷寒論研究 (日中傷寒論シンポジウム記念論集)


発刊に寄せて…矢数道明

第 I 部 日中傷寒論シンポジウム
『傷寒論』研究の流派…任 応秋
日本における『傷寒論』研究の概観…松田邦夫
東洞から希哲へ…勝田正泰
併病に関する考察…藤平 健
経方運用の要は主証の把握…劉 渡舟
漢方の三陰三陽…小倉重成
『傷寒論』は弁証論治の綱領…金 寿山
『傷寒論』の知病,識脈,達薬…何 任
腹診の発生と伝承・その応用…山田光胤

質疑応答

開幕の言葉/閉幕の言葉…呂 炳奎,間中喜雄,藤平 健
座談会・日中の伝統医学交流をめぐって
  …(日本)間中喜雄・藤平 健・津村重舎・山田光胤・勝田正泰・谷 美智士・
    (中国)呂 炳奎・任 応秋・董 玉昌・高 鶴亭
総合ルポルタージュ…谷 美智士
日中傷寒論シンポジウム印象記…藤平 健,山田光胤,松田邦夫,
   勝田正泰,福田佳弘,佐藤貞美,山ノ内信一

第 I 部 日中傷寒論研究総集篇
傷寒論の成立・伝承
(1)傷寒論の成立と張仲景
 新出土資料と『傷寒論』…赤堀 昭
 漢代の医学と『傷寒論』…藪内 清
 『傷寒論』と『神農本草経』の関係…高 学敏
 張仲景による『内経』の継承と発展--治療方法からの考察--…王 洪図
 張仲景の学術思想試論…何 紹奇
 *張仲景の針灸学術思想…魏 稼
 『傷寒雑病論』成立の歴史的背景…カク 万山・彭 桂冬
(2)傷寒論の流伝と版本
 『傷寒論』版本概説…馬 継興
 張仲景方の版本…宮下三郎
 *『傷寒雑病論』--その流伝と再発見…米 伯譲
 『康平傷寒論』(『和気氏古本傷寒論』)の沿革
   --附・康平傷寒論知見補遺…大塚敬節
日中傷寒論研究史
(1)中 国
 『傷寒論』をめぐる論争…魯 兆麟
 *傷寒と温病の争いの今昔…張 伯訥
 張仲景学説の継承と発展に関する王叔和の功績…孟 慶雲
 成無己と『傷寒論』…劉 渡舟
 *医学史論文資料索引(1903-1978)(抄)…中医研究院医史文献研究室
(2)日 本(附・朝鮮)
 江戸期古方派の出現をめぐって…宗田 一
 考証学派と『傷寒論』…小曽戸 洋
 日本における傷寒,温病,温疫の概念の形成について…根本幸夫
 江戸時代の本草学--その流れと性格--…難波恒雄
 吉益東洞と『傷寒論』…大塚恭男
 中西深斎の『傷寒論』研究…松本一男
 山田正珍の『傷寒論』研究…松本一男
 和田東郭と『傷寒論』…川島繁男
 山田椿庭の『傷寒論』研究--『九折堂読書記』と『経方辨』--…寺師睦宗
 日本近世傷寒論研究見在書目録稿…温知会傷寒論研究部
 明治・大正・昭和の傷寒論研究文献…矢数圭堂
 朝鮮における『傷寒論』の受容…梁 哲周
 医師派譜(抄)…呉 秀三
傷寒論の薬物・薬用量
 傷寒論薬物の作用と成分--小柴胡湯構成生薬を中心として--
   …谿 忠人
 『傷寒論』の薬物の複合薬理…原田正敏
 『傷寒論』の薬用量について…長沢元夫
論考・論説
 『傷寒論』の文章について(附・追論)…荒木正胤,荒木ひろし
 傷寒例について…丸山敏秋
 『傷寒論』における弁証・治法・処方の規則性…李 慶業
 『傷寒論』の六経の検討…肖 徳馨
 内藤希哲説による『傷寒論』寸抄…小曽戸丈夫
 折衷派の立場から見た『傷寒論』…細野八郎
 『傷寒論』研究の意義…傅 世恒
 『傷寒諭』の問題点こついて…山本 巌
 『傷寒論』とこれからの医学…有地 滋
 これからの医学における『傷寒諭』--医薬学の方法論をもとめて--
   …寺沢捷年・今田屋 章・土佐寛順

 『傷寒論』の評価に関する私見…桑木崇秀
・第 I 部の中国側論文は,目次中の*印を付したものを除き,本記念論集の
  ために執筆された北京中医学院推薦論文である。テーマについては,
  当編集者側より北京中医学院・任応秋教授を通じて提示した案をもとに,
  その選択および執筆者の決定は中国側が行なった。
   *印を付した中国側論文は,当編集者が選択したものである。
・第二部の日本側論文は,転載のものを除き,当編集者側より各執筆者に
  依頼し,本記念論集のために執筆されたものである。
・中国側論文の〔 〕は,訳者の注・補充ないし原文を示す。注番号は,
  1),2)…が原注,(1),(2)…が訳注である。
・翻訳にあたっては,奥田謙蔵『傷寒論講義』,大塚敬節『傷寒論解説』,
  丸山清康『全訳傷寒論』を引用ないし参考文献とした。

傷寒論医学の継承と発展


張仲景学説シンポジウム・第一回大全に参加して
   …矢数道明仲景学説シンポジウム
医聖張仲景--その偉大なる業積(特別講演)…任 応秋
中華全国中医学会・仲景学説シンポジウム準備活動報告…劉 渡舟
開会の言葉…呂炳奎,寺師睦宗,矢数道明,谷 美智士
レセプションにおける挨拶…矢数道明
医聖祠の沿革日本側発表論文
日本における「医聖張仲景画像」と「医聖漢張仲景先生之碑」について
   …矢数道明
柴胡加竜骨牡栃揚について--その条文,漢方,方名の考証…寺師睦宗
桂枝湯と桂枝加芍薬湯の解明…渡辺 武
芍薬甘草湯より四逆散への発展について…細野八郎
日本近世に勃興した古医学の性格…長沢元夫
傷寒論“脈浮”(及び“脈沈”)の本態について
   --数理的シミュレーションによる解析…光藤英彦
『傷寒論』・『金匱要略』の今日的評価と今後の研究のあり方について
   …寺沢捷年
楊守敬『日本訪書志』『留真譜』所載「影北宋本傷寒論」の検証
   --附説・現行影趙開美本傷寒論懐疑…小曽戸 洋
三陰三陽考--その起源と展開に関する一考察…丸山敏秋
『傷寒論』における脈診の客観化について
   …谷 美智士中国側発表論文(要旨)
『傷寒論』『金匱要略』の注釈・版本
歴代注釈家の『傷寒論』研究とその発展…郭 子光
成無己『注解傷寒論』について…連 建偉
『傷寒論』叙例について…鄧 鉄濤
白雲閣蔵本『傷寒雑痛論』讃…李 景栄
『金匱要略』の注解書について--読経読注・経注併参
   …何 任・故徐栄斎仲景学説の理論問題
六経の本質に関するいくつかの理論問題についての試論…董 平
「傷寒六経提綱」を論ず…厳 世芸
『傷寒論』の気化学説…劉 渡舟
『傷寒論』における六経気化学説の形成と展開…戴 玉
仲景学説の歴史的経験について…張 絢邦
傷寒と温病の統一について…張 伯訥
厥陰病は寒温統一の観点から明確になる…万 友生
『傷寒論』方法論の研究…肖 徳馨
機能学からみた『傷寒論』…張 恩元・張 彪
傷寒弁証による定量問題の検討…欧陽 錡
『傷寒論』の学習方法について…張 志民仲景学説の臨床研究
『傷寒論』の精華は診断・治療の大原則にある…兪 長栄
『傷寒論』の証・治の法則について…載 慧芬
『傷寒論』中の「胃気を保つ」学術思想を試論す…趙 清理
『傷寒論』における「胃気」の重要性…胡 炳文
『金匱要略』における内因重視について…夏 錦堂
『傷寒論』脈証の再検討…任 応秋
『傷寒論』と『金匱要略』に論じられた張仲景の胸腹切診…梅 国強
太陽病篇について…陳 亦人
六経病が解しやすい機理およびその臨床価値…李 克紹
『傷寒論』の特定部位における弁証…夏 洪生
仲景学説を運用して難治性疾患を治療した体験…江 爾遜
仲景の心病証治論…陸 蔵青
六経弁証の婦人科領域での運用…班 秀文
張仲景の針灸法の検討…彭 栄チン方剤・薬物・薬用量
方剤薬物の加減からみた張仲景の『内経』の継承と発展…王 洪図
仲景服薬十九法…高 徳
『傷寒論』と『金匱要略』の薬物剤量の問題…椅 雪帆・ほか

医古文の基礎


第1章 工具書
 第1節 工具書の役割とその範囲
 第2節 字典と辞典
 第3節 漢字の注音
 第4節 常用の字典・辞典
 第5節 類書と叢書
 第6節 索引

第2章 句読
 第1節 どうして句読を重視するのか
 第2節 誤読例
  文章の理解不足の例/語法の知識不足の例/音韻の理解不足の例
 第3節 どのようにして断句するか
  反復してよく内容を考え、文意が通じるよう努める/本文自体から内証を
  探し出すべきである/古い注釈を参考にする/虚詞に着目する

第3章 語法
 第1節 実詞
  名詞/動詞/形容詞/数量詞
 第2節 常用される虚詞の意味と用例
  1.代名詞
   「之」「其」「者」「所」「或」「無(无)」「莫」「是」「斯」「何」「奚」「曷」「胡」「安」
   「孰」
  2.副詞
   「益」「悉」「但」「一」「既」「方」「将」「向」「蓋」「乃(廼)」「無乃」「母乃」「庶」
   「誠」「信」「良」「非」「弗・未・毋・勿」「相」
  3.前置詞
   「以」「於(于)」「為」「与」
  4.接続詞
   「而」「則」「然」「雖」「且」「因」「苟」「若」
  5.語気詞
   「也」「矣」「焉」「耳」「爾」「乎」「耶・邪」「歟・与」「哉」
  6.兼詞
   「諸」「盍(闔)」「曷」「旃」
 第3節 文
  1.文成分(文の構成要素)
   文の定義と文成分/主語と述語の間の「之」の作用
  2.判断文
   判断文の特徴/古代漢語の判断文の中の「是」の意義/
   「非」と「乃」の述語に対する修飾
  3.受身文
  4.語順
   目的語の前置/前置詞「以」による目的語前置/述語の前置/
   連体修飾語の位置
  5.省略
   主語の省略/述語の省略/目的語の省略/
   前置詞およびその目的語の省略
  6.古代漢語によく見られる文型
   「如~何」「若~何」「奈~何」(~をいかんせん)/「何有於~」(何ぞ~に
   おいて有らん) /「何~之有」(何の~か之有らん)/「得無~乎」
   (~無きを得んや)/「不亦~乎」(また~ならずや)

第4章 訓詁学
 第1節 訓詁学とは
 第2節 訓詁学の内容
  字詞(文字・単語)の解釈 /語法の説明/句読の分析/修辞の説明/
  大意の解釈・中心となる思想の説明
 第3節 伝注訓詁の体例と方法
  1.伝注訓詁の体例
   伝/注/解/疏/箋/正義/章句/集解
  2.訓詁の術語と方法 191
   某、某也(某は、某なり)/ 曰・為・謂之/猶/謂/貌/言/
   之言・之為言/当作・当為/読若・読如・読為・読曰
 第4節 訓詁の運用方法
   文字の構造を分析して語義を把握する/古音にもとづき語義を分析
   する/句読を明らかにする/語義の古今の変化に注意する/
   語法と修辞に注意する

第5章 古韻
 第1節 なぜ古韻学を学習しなければならないか
 第2節 古音の韻部の帰納法
 第3節 『内経』の古韻を研究する意義
 第4節 『内経』の韻例

第6章 目録学
 第1節 目録学を学ぶ意味
 第2節 目録学とは何か
 第3節 目録の種類と範囲
 第4節 四部分類の内容
 第5節 常用書目

第7章 版本と校勘
 第1節 版本の由来および歴史
 第2節 古書の版本
  1.版本の形式
  2.版本の名称
   木版印刷の状況による区分/木版印刷の単位による区分/刻書の
   時代による区分/木版印刷以外の区分/善本・珍本・校本・注本
  3.どのようにして版本を選択するか
  4.『黄帝内経』の版本
 第3節 校勘について
  1.古書の錯誤例
   錯簡/倒文(誤倒)/譌文・訛文(譌字・訛字)/ 奪文(脱文・脱字)/
   衍文(衍字)/誤文/誤改
  2.古書を校勘するための根拠
   その本の内在関係により校勘する/多くの書物の異文により校勘する/
   訓詁・仮借の理論により校勘する/文字学の知識により校勘する
  3.校勘の具体的方法

付章 漢字
 第1節 漢字の起源
 第2節 漢字の発展
  1.造字方法の改良
  2.字形の変遷 甲骨文字/金文/篆書/隷書/楷書・草書・行書/
    簡化字
 第3節 漢字の構造
  象形/指事/会意/形声/転注/仮借
 第4節 通仮字
 第5節 古今字
  累増字/区別字
 第6節 異体字
 第7節 繁簡字

中医学の基礎


まえがき  平馬 直樹

第1章 緒論 
                  
   1 中医学の沿革  
    1.『黄帝内経』,『難経』,『神農本草経』,『傷寒論』  
    2.漢代以降の中医学の成果  
    3.中医学の国際化  
   2 中医学基礎の内容  
   3 中医学基礎の学習方法


第2章 中医学の基本的な特色
        
 第1節 中医学の人体の見方  
   1 人と自然の統一性  
    1.季節や気候が人体におよぼす影響  
    2.昼夜・朝夕が人体におよぼす影響  
   2 有機的統一体としての人体
  
 第2節 陰陽五行学説   
  (1)―――――陰陽学説  
   1 陰陽学説の基本内容  
    1.陰陽の依存関係  
    2.陰陽の対立・制約関係  
    3.陰陽の消長・転化関係  
   2 中医学における陰陽学説の運用  
    1.組織構造の説明  
    2.生理機能の説明  
    3.病理変化の説明  
    4.診断への運用  
    5.治療への応用  
    6.薬物の性味と作用における陰陽  
  (2)―――――五行学説  
   1 五行学説の基本内容  
    1.事物の属性に対する五行分類  
    2.五行の相生,相克  
    3.五行の相乗・相侮  
   2 中医学における五行学説の運用  
    1.五臓系統の生理機能と相互関係  
    2.五臓の相互資生の関係  
    3.五臓の相互克制の関係  
    4.臓腑間の病理的影響についての説明  
    5.診断と治療への運用 
 
 第3節 運動する人体  
    1.臓腑生理の協調関係 
    2.昇降出入  
    3.治療原則の決定 
 
 第4節 独特の診断・治療システム[弁証論治]  
   1 弁証  
   2 論治

第3章 中医学の生理観 
 
 第1節 気血津液   
  (1)―――――気  
   1 気の種類とその生成過程  
    1.元気  
    2.宗気  
    3.営気  
    4.衛気  
   2 気の作用  
    1.推動作用  
    2.温煦作用  
    3.防御作用  
    4.固摂作用  
    5.気化作用  
   3 気の運行 
  (2)―――――血   
   1 血の生成 
   2 血の作用 
   3 血の循行 
  (3)―――――津液   
   1 津液の生成・輸布および排泄  
   2 津液の作用  
   3 津液の分類 
  (4)―――――気・血・津液の相互関係  
   1 気と血の関係  
    1.気は血を生ずる  
    2.気は血をめぐらせる  
    3.気は血を摂す  
    4.血は気の母  
    5.気は陽に属し,血は陰に属す  
   2 気と津液の関係  
    1.気旺生津,気随液脱  
    2.気能化水,水停気阻  
   3 津液と血の関係 
 
 第2節 臓象  
  臓象概説            
   1 臓・腑・奇恒の腑のそれぞれの生理的特徴 
   2 臓象学説の形成 
   3 臓腑の統一体観 
   4 精神・情緒と五臓との関係 
   5 五臓を中心とする身体の生理機能の平衡と協調 
   6 臓象学説における臓腑の位置づけ 
  五臓             
  (1)―――――心  
   1 心の主な生理機能  
    1.血脈を主る  
    2.神志を主る  
   2 心と五行の照応関係  
    1.喜は心の志  
    2.汗は心の液  
    3.体は脈に合し,華は顔にある  
    4.舌に開竅する 
   ―――――心包 
  (2)―――――肺  
   1 肺の主な生理機能  
    1.気を主り,呼吸を主る  
    2.宣発と粛降を主る  
    3.通調水道の作用  
    4.百脈を朝め,治節を主る  
   2 肺と五行の照応関係  
    1.憂は肺の志  
    2.涕は肺の液  
    3.体は皮に合し,華は毛にある  
    4.鼻に開竅する 
  (3)―――――脾  
   1 脾の主な生理機能  
    1.運化を主る  
    2.昇清を主る  
    3.統血を主る  
   2 脾と五行の照応関係  
    1.思は脾の志  
    2.涎は脾の液  
    3.体は肌肉に合し四肢を主る  
    4.口に開竅,華は唇にある 
  (4)―――――肝  
   1 肝の主な生理機能  
    1.疏泄を主る  
    2.蔵血を主る  
   2 肝と五行の照応関係  
    1.怒は肝の志  
    2.涙は肝の液  
    3.体は筋に合し,華は爪にある  
    4.目に開竅する 
  (5)―――――腎  
   1 腎の主な生理機能  
    1.蔵精を主り,生長・発育・生殖を主る  
    2.水を主る  
    3.納気を主る  
   2 腎と五行の照応関係  
    1.恐は腎の志  
    2.唾は腎の液  
    3.体は骨に合し,骨を主り髄を生じ,華は髪にある  
    4.耳および前後二陰に開竅する  
  六腑              
  (1)―――――胆  
    1.胆汁の貯蔵と排泄  
    2.決断を主る  
    3.奇恒の腑に属する 
  (2)―――――胃  
    1.水穀の受納・腐熟を主る   
    2.胃は通降を主る,降をもって和とする 
  (3)―――――小腸 
  (4)―――――大腸 
  (5)―――――膀胱 
  (6)―――――三焦  
   1 三焦の主な生理機能 
    1.諸気を主宰し,全身の気機と気化作用を統轄する 
    2.水液運行の通路である 
   2 三焦の区分と各部の機能特性 
    1.上焦 
    2.中焦 
    3.下焦
  (1)―――――脳 
    1.脳は精神思惟を主る
  奇恒の腑             
  (2)―――――女子胞 
    1.月経を主る 
    2.妊娠を主る 
  臓腑間の関係           
  (1)―――――臓と臓の関係  
   1 心と肝  
    1.心は血を主り,肝は血を蔵する  
   2 心と脾  
     心は血を主り,脾は生血・統血を主る  
   3 心と肺   
     心は血を主り,肺は気を主る  
   4 心と腎  
    1.心は陽に属し,上焦にあり,その性質は火に属す。腎は陰に属し,
      下焦にあり,その性質は水に属す。  
    2.心は血を主り,腎は精を蔵する  
   5 肝と肺  
     肺は粛降を主り,肝は昇発を主る  
   6 脾と肺  
     肺は気を主り,脾は気血生化の源である  
   7 肺と腎  
    1.気の方面について  
    2.水液方面について  
    3.その他  
   8 脾と腎  
     脾は後天の本であり,腎は先天の本である  
   9 肝と脾 
     肝は血を蔵し,疏泄を主る 
     脾は統血・運化を主り,気血生化の源である 
   10 肝と腎 
     肝は血を蔵し,腎は精を蔵す
  (2)―――――臓と腑の関係 
   1 心と小腸 
   2 肺と大腸 
   3 脾と胃  
   4 肝と胆 
   5 腎と膀胱 
  (3)―――――腑と腑の関係 
 
 第3節 経絡 
  (1)―――――経絡の概念と経絡系統 
  (2)―――――経絡の作用 
   1 気血の運行,陰陽の調和 
   2 外邪の侵入に対する防御作用 
   3 病邪の伝送,病状を反映 
   4 針灸の刺激を伝導,臓腑の虚実を調整 
   5 中薬の帰経作用 
  (3)―――――経絡の臨床運用 
   1 経穴による診察 
   2 依経弁証 
   3 依経論治 
  (4)―――――十二経脈 
   1 十二経脈の循行 
    1.手太陰肺経 
    2.手陽明大腸経 
    3.足陽明胃経 
    4.足太陰脾経 
    5.手少陰心経 
    6.手太陽小腸経 
    7.足太陽膀胱経 
    8.足少陰腎経 
    9.手厥陰心包経 
    10.手少陽三焦経 
    11.足少陽胆経 
    12.足厥陰肝経 
   2 十二経脈の走行および連接の規則性 
   3 十二経脈の流注順序 
   4 十二経脈の気血の量 
  (5)―――――奇経八脈 
   1 奇経八脈の循行と作用 
    1.督脈 
    2.任脈 
    3.衝脈 
    4.帯脈 
    5.陰蹻脈,陽蹻脈 
    6.陰維脈,陽維脈 
   2 奇経八脈の総合作用 
    1.疏通,連絡作用 
    2.統率,コントロール作用 
    3.潅漑,調節作用
  (6)―――――十二経別 
   1 十二経別の循行・分布状況 
   2 十二経別の作用
  (7)―――――十二経筋 
   1 十二経筋の循行・分布状況 
   2 十二経筋の作用
  (8)―――――十二皮部
  (9)―――――十五絡脈とその他の絡脈

第4章 中医学の病 
 
 第1節 病因 
  (1)―――――六淫 
    1.風 
    2.寒 
    3.暑 
    4.湿 
    5.燥 
    6.火(熱
  (2)―――――七情 
    1.怒 ――― 気上る 
    2.喜 ――― 気緩む 
    3.悲(憂)――― 気消える 
    4.恐 ――― 気下る 
    5.驚 ――― 気乱れる 
    6.思 ――― 気結
  (3)―――――飲食と労逸 
    1.飲食失節 
    2.労
  (4)―――――外傷 
  (5)―――――痰飲と瘀血 
    1.痰飲 
    2.瘀血 
 
 第2節 病 機 
   1 邪正盛衰           
   2 陰陽失調            
    1.陰陽の偏盛によって生じる寒熱証 
    2.陰陽の偏衰によって生じる寒熱証 
    3.仮性寒熱
   3 気血津液の失調       
  (1)―――――気病の病機 
   1 気の機能の減退 
    1.気虚 
    2.気陥 
   2 気の運行の失調 
    1.気滞 
    2.気逆 
    3.気閉と気
  (2)―――――血病の病機 
    1.血虚 
    2.血熱 
    3.血
  (3)―――――津液の病機 
    1.津液の不足 
    2.津液の代謝障
   4 経絡病機          
   1 経絡気血の盛衰 
    1.経絡気血の偏盛 
    2.経絡気血の偏衰 
    3.経絡気血の衰竭 
   2 経絡気血の運行失調 
    1.経絡気血の運行障害 
    2.経絡気血の運行の逆
   5 臓腑病機           
  五臓の病機            
  (1)―――――心病の病機 
   1 心陽,心気の失調 
    1.心陽衰弱 
    2.心火亢進 
   2 心陰,心血の失調 
    1.心陰虚損 
    2.心血不足 
    3.心血瘀
  (2)―――――肺病の病機 
   1 肺気の失調 
    1.肺失宣降 
    2.肺気虚損 
   2 肺陰の失
  (3)―――――脾病の病機 
   1 脾陽,脾気の失調 
    1.脾気虚損 
    2.脾陽虚損 
    3.水湿中阻 
   2 脾陰の失
  (4)―――――肝病の病機 
   1 肝陽,肝気の失調 
    1.肝気鬱結 
    2.肝火上炎 
   2 肝陰,肝血の失調 
    1.肝血虚 
    2.肝陰
  (5)―――――腎病の病機 
   1 腎の精気不足 
    1.腎精不足 
    2.腎気不固 
   2 腎の陰陽失調 
    1.腎陰虚 
    2.腎陽
  六腑の病機          
  (1)―――――胆病の病
  (2)―――――胃病の病機 
    1.胃気虚損 
    2.胃寒内盛 
    3.胃火上炎 
    4.胃陰不足 
    5.胃絡瘀滞と損
  (3)―――――小腸病の病機 
    1.小腸虚寒 
    2.小腸実
  (4)―――――大腸病の病
  (5)―――――膀胱病の病
  (6)―――――三焦病の病
  内生の風・寒・湿・燥・火の病機 
   1 内風 
    1.肝陽化風 
    2.熱極生風 
    3.陰虚風動 
    4.血虚生風 
    5.血燥生風 
   2 内寒 
   3 内湿 
   4 内燥 
   5 内熱,内火 
    1.陽盛化火 
    2.邪鬱化火 
    3.五志化火 
    4.陰虚火

第5章 中医学の診察法[四診]
      
 第1節 望診 
  (1)―――――全身の状況 
   1 望神 
    1.得神 
    2.失神 
    3.仮神 
   2 顔色の望診 
    1.顔色の診断原理とその臨床意義 
    2.顔面部と臓腑の相関部位 
    3.常色と病色 
   3 形体の望診 
   4 姿勢,体位の望
  (2)―――――局部の状況 
   1 頭と髪 
   2 目 
   3 耳 
   4 鼻 
  (3)―――――排泄
  (4)―――――舌 
   1 舌と臓腑との関係 
   2 舌診の臨床意義 
    1.正気盛衰の判断 
    2.病位の深さを見分ける 
    3.病邪の性質の区別 
    4.病勢の進退の判断 
   3 舌診の方法 
   4 舌診の所見 
    1.舌質 
    2.舌態 
    3.舌苔 
  5 舌質と舌苔の関係 
 
 第2節 聞 診 
  (1)―――――声調 
   1 病的な声調 
    1.発声 
    2.言動 
    3.呼
  ②―――――気味 
 
 第3節 問診 
  (1)―――――寒熱 
   1 悪寒・発熱 
   2  但寒不熱 
   3 但熱不寒 
    1.壮熱 
    2.潮熱 
    3.長期微熱 
   4 寒熱往
  (2)―――――汗 
    1.表証の汗 
    2.自汗 
    3.盗汗 
    4.大汗 
    5.頭汗 
    6.半身の汗 
     7.手足の汗
  (3)―――――疼痛 
   1 疼痛の部位 
   2 疼痛の性質 
    1.脹痛 
    2.重痛 
    3.刺痛 
    4.絞痛 
    5.灼痛 
    6.冷痛 
    7.隠痛 
    8.掣痛
  (4)―――――睡眠 
    1.不眠 
    2.嗜睡 
  (5)―――――飲食と味覚 
    1.口渇と飲水 
    2.食欲と食べる量 
    3.味覚
  (6)―――――二便 
   1 大便 
    1.便秘 
    2.溏泄 
   2 小
  (7)―――――月経と帯下 
   1 月経 
    1.経期 
    2.経量 
    3.経色・経質 
    4.月経痛(痛経) 
   2 帯
  (8)―――――小児への問診 
 
 第4節 切診 
  (1)―――――脈診 
   1 部位 
   2 方法 
   3 正常な脈象 
   4 病脈と主病 
    1.各種の脈象と主病 
    2.類似脈の鑑別 
   5 相兼(複合)する脈象と主病 
   6 脈証の順逆と従
  (2)―――――按診 
   1 肌表を按じる 
   2 手足を按じる 
   3 脘腹を按じる

第6章 中医学の診断法[弁証] 
 
 第1節 八綱弁証 
  (1)―――――表裏 
   1 表証 
   2 裏
  (2)―――――寒熱 
   1 寒証 
   2 熱証 
   3 寒熱と表裏との関係 
    1.表寒証 
    2.表熱証 
    3.裏寒証 
    4.裏熱
  (3)―――――虚実 
   1 虚証 
   2 実証 
   3 虚実と表裏寒熱との関係 
    1.表虚証 
    2.表実証 
    3.裏虚証 
    4.裏実証 
    5.虚寒証 
    6.虚熱証 
    7.実寒証 
    8.実熱
  (4)―――――陰陽 
   1 陰証 
   2 陽証 
   3 亡陰と亡陽
 
 第2節 六淫弁証 
    1.風淫証候 
    2.寒淫証候 
    3.暑淫証候 
    4.湿淫証候 
    5.燥淫証候 
    6.火淫証候
 
 第3節 気血弁証 
  (1)―――――気病弁証 
    1.気虚証 
    2.気陥証 
    3.気滞証 
    4.気逆証
  (2)―――――血病弁証 
    1.血虚証 
    2.血瘀証 
    3.血熱証 
    4.血寒証
  (3)―――――気血同病弁証 
    1.気滞血瘀証 
    2.気虚血瘀証 
    3.気血両虚証 
    4.気不摂血証 
 
 第4節 臓腑弁証 
  (1)―――――心・小腸病弁証 
    1.心気虚証 
    2.心陽虚証 
    3.心陽暴脱証 
    4.心血虚証 
    5.心陰虚証 
    6.心火亢盛証 
    7.心血瘀阻証 
    8.痰迷心竅証 
    9.痰火擾心証 
    10.小腸実熱
  (2)―――――肺・大腸病弁証 
    1.肺気虚証 
    2.肺陰虚証 
    3.風寒束肺証 
    4.痰湿阻肺証 
    5.風熱犯肺証 
    6.熱邪壅肺証 
    7.大腸湿熱証 
    8.大腸津虚証 
     9.腸虚滑泄証
  (3)―――――脾・胃病弁証 
    1.脾気虚証 
    2.脾陽虚証 
    3.中気下陥証 
    4.脾不統血証 
    5.寒湿困脾証 
    6.脾胃湿熱証 
    7.胃陰虚証 
    8.食滞胃脘証 
    9.胃寒証 
    10.胃熱証
  (3)―――――肝・胆病弁証 
    1.肝気鬱結証 
    2.肝火上炎証 
    3.肝陽上亢証 
    4.肝血虚証 
    5.肝陰虚証 
    6.肝風内動証 
    7.寒滞肝脈証 
    8.胆鬱痰擾証 
  (4)―――――腎・膀胱病弁証 
    1.腎陽虚証 
    2.腎陰虚証 
    3.腎精不足証 
    4.腎気不固証 
    5.腎不納気証 
    6.膀胱湿熱証
  (5)―――――臓腑相関弁証 
    1.心腎不交証 
    2.心脾両虚証 
    3.心腎陽虚証 
    4.心肺気虚証 
    5.脾腎陽虚証 
    6.肝腎陰虚証 
    7.肺腎陰虚証 
    8.肝脾不和証 
    9.肝胃不和証 
    10.肝火犯肺証
 
 第5節 経絡弁証 
  (1)―――――十二経脈病証 
    1.手太陰肺経の病証 
    2.手陽明大腸経の病証 
    3.足陽明胃経の病証 
    4.足太陰脾経の病証 
    5.手少陰心経の病証 
    6.手太陽小腸経の病証 
    7.足太陽膀胱経の病証 
    8.足少陰腎経の病証 
    9.手厥陰心包絡経の病証 
    10.手少陽三焦経の病証 
    11.足少陽胆経の病証 
    12.足厥陰肝経の病
  (2)―――――奇経八脈病証 
    1.督脈の病証 
    2.任脈の病証 
    3.衝脈の病証 
    4.帯脈の病証 
    5.陽維脈,陰維脈の病証 
    6.陰蹻脈,陽蹻脈の病証
 
 第6節 『傷寒論』六経弁証 
    1.太陽証 
    2.陽明証 
    3.少陽証 
    4.太陰証 
    5.少陰証 
    6.厥陰証
 
 第7節 温病弁証 
  (1)―――――衛気営血弁証 
   1 衛分証 
   2 気分証 
   3 営分証 
   4 血分
  (2)―――――三焦弁証 
   1 上焦証 
   2 中焦証 
    1.胃腸燥熱 
    2.中焦湿熱 
   3 下焦
  四時温病
   1 風温 
   2 春温 
   3 暑温 
   4 湿温 
   5 伏暑 
   6 秋燥 
   7 冬温 
   8 その他

第7章 治則と治法
             
 第1節 治則 
   1 治病求本[治病は本に求める] 
   2 補虚瀉実 
   3 陰陽調整 
   4 随機制宜 
    1.因時制宜 
    2.因地制宜 
    3.因人制宜
 
 第2節 治法 
   1 汗法 
   2 吐法 
   3 下法 
   4 和法 
   5 温法 
   6 清法 
   7 補法 

用語索引

方剤索引

やさしい中医学入門


まえがき

第1章 今どうして中医学なのか 
  1.現代医学の意義と問題点 
  2.中医学の意義 

第2章 中医学とは(中医学の体系) 
  1.中医学に見られる生体観 
  2.中医学に見られる病理観 
  3.中医学における診断・治療 
  4.中医学に見られる医学体系 
  5.本書で学ぶ中医学の内容 


第3章 中医学の生体生理
 
 1 気・血・津液 
  1.臓腑の大まかな把握 
   1.臓と腑の相違 
   2.六腑の生理作用 
  2.気 
   1.気の概念 
   2.気の生理作用 
   [1]栄養作用 
   [2]推動作用 
   [3]温煦作用 
   [4]防御作用 
   [5]固摂作用 
   [6]気化作用 
   3.気の種類 
   [1]宗気 
   [2]営気 
   [3]衛気 
   [4]元気 
   4.気の生成と運行 
   [1]気の生成に使われる原料 
   [2]各気の生成と運行 
  3.血 
   1.血の概念および作用 
   2.血の生理代謝 
   [1]血の生成 
   [2]血の運搬 
   [3]血の貯蔵 
  4.津液 
   1.津液の概念および作用 
   2.津液の生理代謝 
   [1]津液の生成 
   [2]津液の運搬と排泄 
  5.精と神 
   1.精の概念および作用 
   [1]先天の精 
   [2]後天の精 
   2.精の生成代謝過程(脾と腎の先天・後天の生理関係) 
   3.神の概念および作用 
   [1]広義的な概念 
   [2]狭義的な概念 
   4.神の生成と運用 
   [1]神の生成および栄養 
   [2]神の運用 
  6.気・血・津液のまとめ
 
 2  臓腑が行う一般的生理活動 
  1.臓と臓の協調によって行われる生理活動 
   1.脾と心が協調して行う生理活動 
   [1]血の生成と運搬 
   [2]精神活動(神)の維持 
   [3]病理 
   2.脾と肺が協調して行う生理活動 
   [1]宗気の生成 
   [2]水液の代謝 
   [3]病理 
   3.脾と肝が協調して行う生理活動 
   [1]血の生成および貯蔵 
   [2]消化吸収活動の調節 
   [3]病理 
   4.脾と腎が協調して行う生理活動 
   [1]水液の代謝 
   [2]先天と後天の相互関係 
   [3]病理 
   5.心と肺が協調して行う生理活動 
   [1]気血の相互運搬 
   [2]病理 
   6.心と肝が協調して行う生理活動 
   [1]血の運搬と貯蔵 
   [2]精神活動の調節 
   [3]病理 
   7.心と腎が協調して行う生理活動 
   [1]体温調節(陰陽調節,火と水の関係) 
   [2]病理 
   8.肺と肝が協調して行う生理活動 
   [1]気機の昇降調節 
   [2]病理 
   9.肺と腎が協調して行う生理活動 
   [1]水液の代謝 
   [2]呼吸の調節 
   [3]病理 
   10.肝と腎が協調して行う生理活動 
   [1]血と精の相互生成および貯蔵 
   [2]病理 
  2.臓と腑の協調によって行われる生理活動 
   1.対応する臓腑間に共通する生理関係 
   2.対応する臓腑間に働く生理関係 
   [1]心と小腸の生理関係 
   [2]肺と大腸の生理関係 
   [3]脾と胃の生理関係 
   [4]肝と胆の生理関係 
   [5]腎と膀胱の生理関係
 
 3  体内の循環・伝達系の役割をはたす経絡 
  1.経絡の概念 
  2.経絡の機能 
   1.生理作用 
   2.病理作用 
   3.治療作用 
  3.経絡の組成 
   1.十二正経 
   2.奇経八脈 
   3.十二経別 
   4.十二経筋 
   5.十二皮部 
   6.十五絡 
   7.孫絡・浮


第4章 病因
 
 1 病因の概念 
  1.気血失調 
  2.邪正盛衰 
  3.陰陽失調 
  4.臓腑経絡の失調 
   [1]臓腑機能の失調による疾病発生 
   [2]経絡の失調による疾病発生
 
 2 病因の分類
 
 3 各種病因 
  1.六淫 
   1.六淫の概念およびその発生 
   [1]六淫の概念 
   [2]六気 
   [3]六気の六淫への転化 
   [4]六淫による疾病の発生 
   2.六淫の体内への侵入経路 
   3.六淫の特性 
   [1]風 
   [2]寒 
   [3]暑 
   [4]湿 
   [5]燥 
   [6]火(熱) 
  2.七情(精神素因) 
   1.七情の概念 
   2.七情と臓腑気機との五行論における関係 
   [1]七情の五臓への分属 
   [2]七情による気機への影響 
   3.現代中医学で考える七情と臓腑気機との関係 
   [1]七情はどれも心神を障害する 
   [2]怒・思・憂・悲・恐・驚などの情志は,気機の運行を滞らせ
      肝を障害する 
   [3]喜・憂・悲・思などの情志は,肺気や脾気を損傷する  
  3.飲食と労逸(生活素因) 
   1.飲食不節 
   [1]飢飽失常 
   [2]偏食(飲食偏嗜) 
   [3]飲食不潔 
   2.労逸 
   [1]肉体的過労 
   [2]精神的過労 
   [3]性行為の過剰 
   [4]休息や安楽の過度(運動不足) 
  4.痰飲と瘀血(内生素因) 
   1.痰飲 
   [1]概念 
   [2]形成過程 
   [3]病理特性 
   2.瘀血 
   [1]概念 
   [2]形成過程 
   [3]病理特性 
  5.内生五邪 
   1.内生五邪の概念 
   2.内生五邪の特性および発生原因 
   [1]内風 
   [2]内寒 
   [3]内湿 
   [4]内燥 
   [5]内火(内熱)

付録
  1.五臓の生理作用 
   [1]五華および五竅 
   [2]主な生理作用 
  2.奇恒の腑 

索 引

中医診断学ノート


はじめに

本書を読む人に

四 診

 望 診
 ( I ).全身状態を望る
  1.精神,生命活動
  2 顔色
  3.体つき
  4.体の状態
 (II).局所状態を望る
  1.頭と髪
  2.目
  3.耳
  4 鼻
  5.唇
  6.歯と歯ぐき
  7.咽喉
  8.皮膚
 (III).舌を望る
  1.舌と臓腑の関係
  2.舌診の内容
  3 舌質
  4.舌苔
  5.舌診の注意事項
  付.舌象の変化
 (IV).排泄物を望る
  1.痰
  2.涎,唾
  3.嘔吐物
 (V).小児の指紋を望る
  1.指紋観察の方法
  2.指紋観察の内容


 聞 診
 ( I ).音声を聞く
  1.音声
  2.言語
  3.呼吸
  4.咳嗽
  5.呃逆,噯気
 (II).臭いを嗅ぐ


 問 診
 ( I ).寒熱を問う
   1.悪寒発熱・
   2.但寒不熱・
   3.但熱不寒
   4.寒熱往来
 (II).汗を問う
   1.表証の汗
   2.裏証の汗
   3.局所の汗
 (II).痛みを問う(頭身,胸腹)
   1.痛みの性質
   2.痛みの部位
 (IV).耳目を問う
 (V).睡眠を問う
  1.不眠
  2.嗜眠
 (VI).飲食と味覚を問う
  1.口渇と飲水
  2.食欲と食量
  3.味覚
 (VII).二便を問う
  1.大便
  2.小便
 (VIII).婦女に問う
  1 月経
  2.帯下
 (IX).小児に問う
  1.小児の生理・病理の特徴
  2.小児の疾病傾向


 切 診
 ( I ).脈診
  1.脈診の部位
  2.脈診の方法
  3.正常な脈象
  4.脈象の変化
  5.病脈と主病
  6.相兼脈
  7.脈と証の関係
  付.脈象の比較
 (II).接診
  1.皮膚
  2.手足
  3.脘腹部
  4.腧穴(ツボ)



弁 証

 八綱弁証
 ( I ).表裏弁証
  1.表証
  2.裏証
  3.表証と裏証の関係
  (1)表裏出入
  (2)表裏同病
 (II).寒熱弁証
  1.寒証
  2.熱証
  3.寒証と熱証の関係
  (1)寒熱挟雑
  (2)寒熱転化
  (3)寒熱真仮
  4.寒熱と表裏の関係
 (III).虚実弁証
  1.虚証
  (1)気虚証
  (2)陽虚証
  (3)血虚証
  (4)陰虚証
  2.実証
  3.虚証と実証の関係
  (1)虚実挟雑
  (2)実証転虚
  (3)因虚到実
  (4)虚実真仮
  4.虚実と表裏寒熱の関係
 (IV).陰陽弁証
  1.亡陰
  2.亡陽


 気血津液弁証
 ( I ).気病の弁証
  1.気虚証
  2.気陥証
  3.気滞証
  4.気逆証
 (II).血病の弁証
  1.血虚証
  2.血瘀証
  (1)血瘀兼気虚証
  (2)血瘀兼血虚証
  (3)寒客血脈証(血寒証)
  (4)血熱博結証
  3.血熱証
 (III).気血同病の弁証
  1.気滞血瘀証
  2.気血両虚証
  3.気虚失血証
  4.気随血脱証
 (IV).津液病の弁証
  1.津液不足証(津傷)
  2.水液停滞
  (1)よくみられる痰証
  (2)よくみられる飲証


 臓腑弁証
 ( I ).心・小腸病の弁証
  1.心気虚・心陽虚
  2.心血虚・心陰虚
  3.心火亢盛(心火上炎)
  4.痰迷心竅・痰火擾心
  5.心血瘀阻
  6.小腸の病証
  付.心と小腸の病証
 (II).肺・大腸病の弁証
  1.肺気虚
  2.肺陰虚
  3.(風)寒邪犯肺
  4.熟邪壅肺
  5.燥邪犯肺
  6.痰湿(飲)阻肺
  7.大腸湿熱
  8.大腸液虧
  付.肺と大腸の病証
 (III).脾・胃病の弁証
  1.脾気(陽)虚
  (1)脾気虚弱
  (2)脾気下陥(中気下陥)
  (3)脾不統血
  (4)脾陽虚
  2.湿邪困脾
  3.胃寒
  4.胃火(熱)
  5.食滞胃脘
  6.胃陰不足
  7.胃気不足
  付.脾と胃の病証
 (IV).肝・胆病の弁証
  1.肝気鬱結
  2.肝火上炎
  3.肝血(陰)不足
  4.肝陽上亢
  5.肝風内動
  (1)肝陽化風
  (2)熱極生風
  (3)血虚生風
  6.寒滞肝脈
  7.肝胆湿熱
  8.胆鬱痰擾
  付.肝と胆の病証
 (V).腎・膀胱病の弁証
  1.腎陽虚(命門火衰)
  (1)腎陽不足
  (2)腎虚水泛(氾)
  2.腎陰虚(腎水不足)
  3.腎気不固
  4.腎精不足
  5.膀胱湿熱
  付.腎と膀胱の病証
 (VI).臓腑兼病弁証
  1.心腎不交
  2.心腎陽虚
  3.肺腎気虚(腎不納気)
  4.肺腎陰虚
  5.肝腎陰虚
  6.脾腎陽虚
  7.心肺気虚
  8.脾肺気虚
  9.肝脾不調
  10.肝胃不和
  11.心脾気血両虚
  12.肝火犯肺


 六経弁証
  1.太陽病証
  (1)太陽中風証(中風表虚証)
  (2)太陽傷寒証(傷寒表実証)
  2.陽明病証
  (1)陽明経証
  (2)陽明腑証
  3.少陽病証
  4.太陰病証
  5.少陰病証
  (1)少陰寒化証
  (2)少陰熱化証
  6.厥陰病証
  付.六経病証


 衛気営血弁証
  1.衛分病証
  2.気分病証
  3.営分病証
  4.血分病証
  (1)血分実熟証
  (2)血分虚熱証
  (3)陰虚動風証
  付.衛気営血病証

参考書籍

参考方剤一覧

用語索引

方剤索引

[詳解]中医基礎理論


日本語版のための序文…劉 燕 池

原著まえがき

本書の発行にあたって…編 集 部

諸論
1 中医学とはなにか? またこれをいかに学ぶべきか?
2 中医学理論はいかなる時代に形成されたか? またその形成過程において
  基礎となったのはなにか?

気一元論,陰陽学説,五行学説
3 気一元論とはなにか? 気一元論はどのように形成され発展したのか?
4 気一元論の基本的な内答はどのようなものが含まれるか?
5 気一元論,つまり元気論の考え方は中国医学の理論体系の中でどのように
  貫かれ応用されているのか?
6 陰陽と陰陽学説とはなにか? どのような概念で,なにが含まれるか?
7 陰陽学説が形成された源流,沿革と発展とに対する試論
8 なぜ陰陽の属性は普遍性と相対性をもっているのか?
9 陰陽学説の基本的な内容にはなにが含まれるか?
  陰陽の対立・制約とはなにか?
10 陰陽の互根・互用とはなにか?
11 陰陽の消長・平衡とはなにか?
12 陰陽の相互転化とはなにか?
13 陰陽学説はどのように中医学で応用されるのか?
14 現在,陰陽学説に対して行われている研究の現代的な認識と
   理解に関する試論
15 五行・五行学説とはなにか?
16 五行学説の形成の源流・沿革・発展に関する試論
17 五行学説の基本的内容にはどのようなものが含まれるか?
18 五行の相剋相生とはなにか? どのような順序か? どのような重要な
   意味をもつのか?
19 五行の制化と勝復とはなにか? その調節の形式と効果はどのような
   ものであるか?
20 五行の相乗・相侮とはなにか? その法則はどのようなものであるか?
   どのような重要な意味をもつか?
21 五行学説はどのように中医学で応用されるのか?
   例を挙げて説明を試みる。
22 現在,五行学説に対して行われている研究の現代的な認識と
   理解に関する試論
23 陰陽学説と五行学説との相互関係,および総合的な応用に関する試論

臓腑経絡
24 「臓象学説」とは? その形成と特徴は?
25 臓象学説の内容にはどんな分野が含まれるか?
   五臓・六腑・奇恒の腑の区別は?
26 心の「血脈を主る」と「神志を主る」とは?
27 「肺が一身の気を主る」というのはなぜか? また宣発と粛降とは?
28 「脾は運化を主る」と「脾気は昇を主る」とは?
   脾の統血作用の臨床上の意味は?
29 「気機」とは? 「肝は疏泄を主る」とは? 疏泄作用と気機の関連性は?
30 「肝は血を蔵す」とは? これと「心は血を主る」「脾は血を統べる」とは
   どんな関係があるのか?
31 腎陰・腎陽・腎精・腎気とは? またそれらの間の関係は?
32 五臓と五体・九竅・五華との関係は? またその望診における意義は?
33 「腎を先天の本となす」「脾を後天の本となす」とは?
   また両者の関係は?
34 「心は身の血脈を主る」と「肺は百脈を朝す」はどんな関係に?
35 「水火既済」とは? 水火失済で臨床的に現れる病証は?
36 「肝腎同源」とは? その臨床意義は?
37 脾と胃は生理上どのようにかかわりあうのか?
   病理的な変化の過程でどのように影響し合うか?
38 「肺を気の主となし,腎を気の根となす」とは,どういう意味なのか?
39 水液代謝はどの臓腑と関係が深いのか?
   それらの臓腑が水液代謝において担う役割は?
40 「牌は生痰の源,肺は貯痰の器」とは,どういう意味なのか?
   またどんな臨床的意義があるのか?
41 胆は六腑の1つであるのに,なぜ奇恒の腑にも属するのか? 
   なぜ『素問』六節臓象諭では「およそ十一臓は皆決を胆に取る」
   とされているのか?
42 「三焦」をどのように理解するか?
43 「三焦は人体の気化作用を総司する」とは? 
   それと腎陽の気化作用お上び膀胱の気化作用との関係は?
44 「三焦は諸気を主持する」とは?
   「肺は一身の気を主る」とどう違うのか?
45 「四海」「三余」とは何か? それぞれどのような意義をもつのか?
46 女子胞の主要な生理機能は? 女子胞はどの組織器官と関係が
   深いのか? その臨床意義は?
47 食物代謝の仕組みは?
48 精とは? その生理機能は?
49 気とは? 気は生命活動においてどんな作用を担うのか?
50 元気・宗気・営気・衛気の生成,分布,主要な生理機能は?
51 気の昇降出入は,臓腑の生理機能の上でどのように現れるのか?
52 血液の生成と運行の仕組みは? それはどの臓器と関係が深いのか?
53 「五液」とはなにか?
   「五液」は臨床においてどのような症状を現すのか?
54 臓腑機能との関わりにおいて,気と血はどのような相互関係があるのか?
55 「奪血する者は汗なく,奪汗する者は血なし」「衄家は発汗すべからず,
   亡血家は発汗すべからず」は,どのように理解したらいいのか?
56 脾と精・気・血・津液との関係は?
57 腎の「昇清降濁」とは? 脾胃の「昇清降濁」の概念とはどう違うのか?
58 宣発・敷布・輸布・疏泄とは?
59 臓象学説の学習において,「臓腑は単に解剖学的概念であるだけでなく,
   さらに重要なことは,生理学,病理学的概念でもある」というポイントを
   いかに理解したらよいか?
60 経絡とはなにか? 経絡系統はなにによって構成されているか?
61 経絡学説は中医学理論においてどのような位置を占めているのか?
62 十二正経の走向・連接の法則と陰経陽経の表裏関係は?
63 任・督・衝・帯の各脈はどこからおこり、どのような作用をもつか?

病因病機
64 中医学の病因学説はどのように形成されたか? またその特徴は?
65 正気・邪気とは? 「正気が内に存れば,邪は干す可からず」
   「邪の湊る所,その気必ず虚す」とはどんな意味か?
66 正気の強弱を決定する条件はなにか?
67 王冰の「その機要を得れば,則ち動小にして功大,浅を用いて功深し」
   とはどのような意味か?
68 六気とは? 六淫とは? 六淫が疾病を引きおこす際にみられる
   共通の特徴は?
69 「内生五邪」とは? 外感六淫とどう違うか?
70 外感六淫と内生五邪には,どのような常見症証があるか?
71 「内寒」「裏寒」の原因は,陽虚に限定されるのか? 陰盛は「内寒」を
   引きおこさないのか?
72 六淫邪気の性質と,それがもたらす疾病の臨床的特徴とは?
73 温・暑・火・熱の概念の違いは?
74 火邪が常に内生に由来するのであれば,「五気化火」をどう理解したら
   よいのか?
75 夏季の感冒は傷暑とは呼ばないのか?
   傷暑と中暑とはどこが違うのか?
76 「壮火」「少火」「君火」「相火」とはなにか?
77 なぜ「気有余なればすなわち火」なのか?
78 「諸暴強直,皆風に属す」「諸痙項強,皆湿に属す」とはどんな意味か?
79 「諸風掉眩,皆肝に属す」「諸寒収引,皆腎に属す」「諸湿腫満,皆脾に
   属す」「諸湿腫満,皆脾に属す」とはどんな意味か?
80 湿の性質は重濁なので,水液の混濁は湿に属するはずなのに,どうして
   「諸転反戻して,水液混濁するものは皆熱に属す」というのか?
81 どうして「諸熱瞀瘛は皆火に属す」というのか?
82 疫癘の気とはなにか? それによる発病にはどんな特徴があるのか?
83 「五志」「七情」とはなにか?「七情」によってどうして発病するのか?
   その発病の共通した特徴はなにか?
84 「七情」と内臓および気機との関係は?
   よくみられる七情による病にはどんなものがあるか?
85 不適切な飲食・労働・休息は,どのようにして病をもたらすか?
86 食積の臨床的特徴は?
87 痰飲とは? それはどのようにして形成されるのか?
   臨床的にはどのような形で現れるのか?
88 痰飲は,その存在する部位によって,どのような臨床症状を
   もたらすのか?
89 瘀血とはなにか? その成因および症候の特徴は?
90 中医学では「血は熱を得れば行る」というのに,どうして火・熱の
   邪気が「瘀血」を作るのか?
91 外傷,寄生虫が原因で発症する病気の特徴は?
92 中医の病機学説は,どのような基本病理過程に概括できるか?
93 『素間』調経論にいう「陽虚せば則ち外寒す,陰虚せば則ち内熱す,
   陽盛んなれば則ち外熱す,陰盛んなれば則ち内寒す」は,
   どのように理解すればよいのか?

診察法
94 四診法とは? 四診合参をどのように理解するか?
95 望神の内容にはどのようなものがあるか?
   それにはどのような臨床意義があるのか?
96 望色はどのように行うのか? 五色の主る病とは?
97 どのようにして姿・態の望診から疾病の寒熱虚実を推察するのか?
98 斑・疹・白ハイはどのように区分するか? それぞれの臨床意義は?
99 斑・疹・白ハイの望診から,どのように疾病の順逆を推論するのか?
100 舌診には中医診断学上どのような意義があるのか?
101 舌色の望診にはどのようなものがあるか?
    それには臨床的にどんな意義があるのか?
102 舌形にはどのようなものがあるか?
    またそれらは臨床的にどのような意味をもつのか?
103 舌態にはどんなものが? またそれぞれの舌態に関連する病証は?
104 黄苔・灰苔・黒苔がそれぞれ関係する病証は?
105 膩苔と腐苔の違いは?
106 疾病を診断するとき,どうして舌苔と舌質を合参する必要があるのか?
    臨床でよくみられる舌象にはどんなものがあるのか?
    それらに関連する病は?
107 小児の指紋とはなにか?
    指紋の望診にはどのような臨床的意義があるのか?
108 譫語・鄭声・独語とはなにか? その臨床意義は?
109 問診の主な内容とその注意点とは?
110 寒熱はどのように問診すべきか? 寒熱の症状にはどのような種類が
    あるか? その病機と臨床的意義は?
111 壮熱と潮熱の違いは? 潮熱の種類とその特徴は?
112 虚熱の種類は? その臨床症状と病理機序の違いは?
113 汗の生理,および病理機序は?
114 自汗・大汗・盗汗・戦汗・半身汗などの病機や症状の違いとは?
115 疼痛はどうして発生するか? その原因と特徴は?
116 疼痛の部位から,どのように臓腑の病変を推測するか?
117 口渇にはどのような種類があり,どのように問診すべきか?
118 不眠・嗜眠の病理機序は? その原因にはどのようなものがあるか?
119 便秘と下痢の原因は? 熱結傍流とはなにか?
120 小便の異常にはどのような症状があるか? 癃閉とは? その原因は?
121 脾約とはなにか? その症状は?
122 婦人に対する問診において注意すべきことは?
123 按診とは? その臨床意義は?
124 脈と証の順逆とは? どのように従捨を決定するか?
125 三部九候とは?
126 脈診で寸口のみを取ることの理論的な根拠は?
127 脈象における胃・神・根とは?
128 正確に脈診を応用するには?
129 病脈とは? よくみられる病脈にはどのようなものがあるか?
    脈象と疾病の関係は?
130 脈学をどのように学ぶか?

弁証
131 弁証とは? 弁証の方法は何種類あるのか?
    その適応範囲と相互の関係は?
132 弁証と弁病の違いは? また臨床ではどのように弁証を行うのか?
133 表裏弁証とは? 表証・裏証の成因とは? 表裏証の鑑別の要点は?
    その実際的な意義は?
134 表証の病理機序は? 皮膚病は表証か?
135 肌表・表・表証の概念は? それらの違いは?
136 表証人裏・裏証出表には,臨床的にどのような意味があるのか?
137 寒熱弁証とは? 寒証・熱証の病因とその病理機序は?
    またこの2つの証候の鑑別のポイントは?
138 寒熱錯雑と寒熱転化は,臨床においてどのような意味をもつのか?
139 虚実とは? 虚証・実証はどのようにして形成されるのか?
140 表虚証・表実証とは?
141 実証転虚と因虚致実の臨床的な意味は?
142 格陽・戴陽とは? 重陰必陽と重陽必陰,陰盛格陽と陽盛格陰,
    さらに陰証似陽と陽証似陰にはそれぞれどのような違いがあるのか?
143 寒熱の真仮とは? 臨床ではどのように鑑別するのか?
144 虚実真仮とは? 臨床ではどのように鑑別するのか?
145 表寒証と表熱証,裏寒証と裏熱証の臨床における鑑別のポイントは?
146 虚寒と実寒,虚熱と実熱の違いは? 臨床における鑑別のポイントは?
147 陰虚・陽虚・亡陰・亡陽の病理機序とその臨床症状の違いは?
148 なぜ陰陽が八綱弁証の総綱といわれるのか?
    陰証・陽証の臨床症状はなにか?
149 気虚や気陥とは? その内在的な関係と臨床的な特徴は?
150 気滞と気逆とは? その臨床的な特徴はなにか?
151 気虚と気陥,気滞と気逆などの各証の治療方法は?
    臨床応用面での違いは?
152 気虚証と陽虚証,血虚証と陰虚証にはどのような違いがあるか?
153 血虚証はどのようにして形成されるか? 心血虚と肝血虚の鑑別は?
154 血瘀証とはなにか? 血瘀兼気虚,血瘀兼血虚の病因,病理機序には
    どのような違いがあるか? 臨床ではどのように鑑別するか?
155 寒客血脈,血熱搏結とは? その主要証候はどのように鑑別するか?
156 血熱証はどのようにして形成されるか? 臨床上の特徴は?
157 血虚・血瘀・血熱などの治法は? 各治法の臨床上の運用の違いは?
158 気滞血瘀の病因と症状は?
159 気血両虚・気虚失血・気随血脱とは? その症状にはどのような
    違いがあるか? またどのように立法して治療するか?
160 臨床でよくみられる風痰・熱痰・寒痰・湿痰・燥痰などの証は
    どのように鑑別するか?
161 痰飲・懸飲・溢飲・支飲などの各証の病変部位はどこか?
    どのように鑑別するか?
162 気随液脱,液随気脱,津随気泄とはなにか?
163 心肝脾肺腎などの病証の特徴は? 
    臓腑弁証を掌握するにはどうすればよいか?
164 心気虚証と心陽虚証の病理上の関係は? その鑑別は?
165 心血虚と心陰虚にはどのような違いがあるか? 病理上の関係は?
166 心気虚・心陽虚・心血虚・心陰虚の治療にはどのような違いがあるか?
167 心血瘀阻とはなにか? 心気虚,心陽虚と病理的にどのような関連が
    あるのか? 心血瘀阻の症状と治療は?
168 痰迷心竅と痰火擾心の病因,病理機序と症状にはどのような
    違いがあるのか?
169 肝気鬱結とはなにか? その症状はどのようなものか? 肝気鬱結と
    痰火擾心,痰迷心竅は関連性があるのか?
170 肝気鬱結,肝火上炎,心火亢盛,痰火擾心にはどのような関連が
    あるのか?その鑑別は?
171 寒邪犯肺,熱邪整肺,燥邪犯肺,痰濁阻肺などの証候の病因,
    病理機序,症状にはどのような共通点や相違点があるか?
    また,どのように鑑別するか?
172 「実は則ち陽明,虚は則ち太陰」とは?
173 脾胃気虚と脾陽虚の病因・病機・臨床症状は? 
    それらの症候はどのように分析したらよいか?
174 脾気虚,脾陽虚,脾気下陥,脾不統血の関係は? 臨床上の鑑別は?
175 脾気虚,脾陽虚,脾気下陥,脾不統血の治療方法は?
176 脾と湿邪との関係は? 寒湿困脾,脾胃湿熱の病因・病理機序と
    両証の鑑別は?
177 胃寒証,胃火(熱)証の病因・病理機序の違いは? 
    その臨床における鑑別は?
178 胃陰不足と胃火亢盛の関係は? また臨床上どう鑑別するか?
179 胃気上逆とは? その症状と治療原則は?
180 肝気横逆と肝気鬱結の区別とその臨床的意義は?
181 肝気鬱結,肝火上炎,肝陽上亢,肝風内動の関係と鑑別は?
182 肝風とはなにか? 肝陽化風,熱極動風,
    血虚生風の病因・病理機序と臨床鑑別は?
183 肝火上炎と肝陽上亢の両証の鑑別は?
184 肝陽化風と風痰上擾の関係と臨床上の区別は?
185 肝胆湿熱はどのようにして形成されるか? 
    またその症候分析と治療は?
186 寒滞肝脈と肝胆湿熱の臨床上の鑑別点は?
187 いわゆる「腎に実証なし」をどのように理解すればよいか?
188 腎陽虚と腎気不固の臨床上の鑑別は?
189 腎陽不足と腎虚水泛の鑑別は?
190 腎陰不足と腎精不足の臨床的鑑別は?
191 水腫の形成に関係する臓器は? 
    また,水腫の病因と臨床上の特徴は?
192 脾胃湿熱,肝胆湿熱,膀胱湿熱,大腸湿熱の
    それぞれの臨床的な鑑別は?
193 水気凌心,水寒射肺とは? また,その臨床症状は?
194 心腎不交とは? その病因,病理機序,および臨床症状は?
195 肝腎陰虚と肝陽上亢の関係は? また,両者の鑑別は?
196 肝脾不調と肝胃不和の鑑別は?
197 肺腎陰虚と肝火犯肺の両証の病因,痛理機序,および臨床的鑑別は?
198 六経弁証とはなにか? 六経弁証の臨床的意義と,
    『内経』の六経分証との違いは?
199 『傷寒論』の六経と臓腑経絡の関係は?
200 六経伝変の「伝経」「合病」「併病」「直中」とは?
201 六経病証の弁証の要点は?
202 臓腑弁証論治の要点は?
203 厥証とは? 寒厥・熱厥・蛔厥などの証には,どのような症状・所見が
    現れるか? またどのように治療するとよいか?
204 衛気営血弁証とは? その臨床的意義は?
205 衛気営血証候の特徴は?
206 熱陥心包とは?
207 気営両燔,気血両燔とは? この2つの証は,どのように鑑別するか?
208 三焦弁証とは? 三焦弁証と衛気営血弁証には,
    どのような関係があるか?
209 従陽化熱,従陰化寒,少陰熱化,少陰寒化とは? 
    またその病理機序は?
210 臨床において,陰黄と陽黄を鑑別するには?
211 眩暈の分類は? またその鑑別は?
212 風痺・寒痺・湿痺・熱痺の臨床的特徴は? またその鑑別は?
213 陽萎・遺精とは? またその鑑別は?
214 失血証にはどのようなものがあるか?またその鑑別は?

症例分析
215 臨床上,症例をどのように分析していくのか?

治則と治法
216 「標」「本」とは?「治病求本」はどのように理解したらよいか?
217 「急なれば則ちその標を治す」「緩なれば則ちその本を治す」とは?
218 正治と反治とは? 常用される反治法の種額は?
219 扶正去邪とは? またその運用は?
220 臨床において常用される治療方法は? またその臨床的応用は?

監訳者あとがき…浅川 要

索引

中医弁証学


序文 王玉潤・陸徳銘 

まえがき 編者 

緒 論
1 弁証学の性質・内容・基本任務 
2 弁証学の形成と発展 
3 弁証学研究の現状と展望 

総 論

第1章 症

 第1節 症の命名 
  1 古今症名の異同 
  2 症名の範囲 
  3 単一症名と複合症名 
  4 現代医学の症名の引用 
 第2節 症の分類 
  1 一般的な症 
  2 定性意義をもつ症 
  3 定位意義をもつ症 
 第3節 症と症との関係 
  1 症の迭加 
  2 症の抽象 
  3 症の挟雑 
  4 症の真仮 
 第4節 症の発展変化 
  1 症自身の波動起伏 
  2 症の起伏が病証の程度を示すもの 
  3 症状の減退または消失が逆に証状の増悪を示すもの 



第2章 証 

 第1節 証の基本概念 
 第2節 証の命名 
  1 病邪により命名された証 
  2 正気の変動により命名された証 
  3 病変の基本性質により命名された証 
  4 病変の所在部位により命名された証 
  5 人体のある種の機能失調により命名された証 
  6 主治方剤名により命名された証 
  7 総合的に命名された証 
  8 特殊な症状により命名された証 
 第3節 証の兼挟,複合と層位 
  1 証の兼挟 
  2 証の複合 
  3 証の層位 



第3章 弁 証 

 第1節 弁証の理論基礎 
 第2節 弁証の内容 
  1 病邪の性質およびその転化と兼挟の弁別 
  2 正気の盛衰およびその発展,正気の各部分の間の
    相互影響についての弁別 
  3 正邪闘争の状況の弁別 
  4 病変の所在部位の弁別 
 第3節 弁証の参考要素 
  1 体質的要素 
  2 心理的要素 
  3 社会的要素 
  4 自然的要素 
 第4節 弁証の方法 
  1 平脈弁証法 
  2 動態弁証法 
  3 症状相関弁証法 
  4 特徴弁証法 
  5 症状比較弁証法 
  6 時相弁証法 
  7 仮象識別弁証法 
  8 治療帰還弁証法 
  9 湯方弁証法 
  10 分型弁証法 
 第5節 弁証の綱領――八綱 



各 論

第1章 病邪弁証 

 第1節 寒邪弁証 
  1 寒邪在表証 
  2 寒邪入裏証 
 第2節 熱邪弁証 
  1 表熱証 
  2 裏熱証 
  3 寒熱錯雑証 
  4 熱入心包証 
  5 熱極生風証 
 第3節 風邪弁証 
  1 風寒証 
  2 風熱証 
  3 外中風証 
 第4節 湿邪弁証 
  1 外湿証 
  2 内湿証 
  3 風湿証 
  4 寒湿証 
  5 湿熱証 
  6 痺証 
 第5節 燥邪弁証 
  1 涼燥証 
  2 温燥証 
  3 燥湿挟雑証 
 第6節 暑邪弁証 
  1 暑熱証 
  2 暑湿証 
 第7節 瘀血弁証 
  1 寒凝血瘀証 
  2 瘀熱互結証 
 第8節 痰邪弁証 
  1 寒痰証 
  2 熱痰証 
  3 風痰証 
  4 湿痰証 
  5 燥痰証 
 第9節 飲邪弁証 
  1 寒飲停留証 
  2 飲邪化熱証 
 第10節 水気弁証 
  1 風水証 
  2 皮水証 
  3 正水証 
  4 石水



第2章 病性弁証 

 第1節 寒証と熱証 
  1 寒証 
  2 熱証 
  3 寒熱錯雑証 
  4 寒熱の真仮 
 第2節 虚証と実証の弁証 
  1 虚証 
  2 実証 
  3 虚実挟雑証 
  4 虚実真仮の弁証 
 第3節 陰証と陽証の弁証 
  1 陰証 
  2 陽証 
  3 陰証と陽証の転化 
  4 陰証似陽・陽証似陰 



第3章 気血陰陽弁証 

 第1節 陰虚証の弁証 
  1 一般の陰虚証 
  2 陰虚火旺証 
  3 陰虚内燥証 
  4 陰虚動風証 
  5 熱盛傷津証 
  6 熱極傷陰証 
  7 亡陰証 
 第2節 陽虚証の弁証 
  1 一般の陽虚証 
  2 陽虚内寒証 
  3 陽虚水泛証 
  4 虚陽外越証 
  5 外寒傷陽証 
  6 亡陽証 
  7 陰陽両虚証 
 第3節 血虚証の弁証 
  1 一般の血虚証 
  2 血虚生風証 
  3 血虚内燥証 
 第4節 気虚証の弁証 
  1 一般の気虚証 
  2 気虚外感証 
  3 気虚発熱証 
 第5節 気血,気陰兼病証の弁証 
  1 気血両虚証 
  2 気不摂血証 
  3 気随血脱証 
  4 気陰両虚証 
 第6節 気滞証の弁証 
  1 一般の気滞証 
  2 気滞血瘀証 
  3 痰気交結証 
 第7節 気陥証の弁証 
 第8節 気逆証の弁



第4章 病位弁証 

 第1節 上・中・下の弁証 
  1 風熱上擾証 
  2 熱毒上炎証 
  3 中気下陥証 
  4 気鬱中焦証 
  5 上気不足証 
  6 湿阻中焦証 
  7 湿熱下注証 
 第2節 表裏内外の弁証 
  1 表証概説 
  2 裏証概説 
  3 表裏同病証の概説 
 第3節 特殊病位の弁証 
  1 邪伏膜原証 
  2 邪留三焦証 
  3 熱鬱胸膈証 
  4 熱灼胸膈証 
  5 飲停胸脇



第5章 臓腑弁証 

 第1節 肝胆病の証候 
  1 肝気鬱結証 
  2 肝火上炎証 
  3 肝陰虚証 
  4 肝陽上亢証 
  5 肝風内動証 
  6 肝血虚証 
  7 肝不蔵血証 
  8 寒凝肝脈証 
  9 肝着証 
  10 肝有鬱熱証 
  11 肝経湿熱証 
  12 肝胆湿熱証 
  13 胆鬱痰擾証 
   参考 臨床鑑別 
   [1]肝鬱・肝火・肝陽 
   [2]肝陰不足・肝腎陰虚・肝陽上亢 
   [3]肝陽化風・熱極生風・陰虚動風・血虚生風 
 第2節 心・小腸病の証候 
  1 心気虚証 
  2 心陽虚証 
  3 心陽暴脱証 
  4 心血虚証 
  5 心陰虚証 
  6 心気心血両虚証 
  7 心気心陰両虚証 
  8 心陰心陽両虚証 
  9 心火亢盛証 
  10 痰火擾心証 
  11 痰迷心竅証 
  12 心痺証 
  13 水気凌心証 
  14 脚気衝心証 
  15 血熱妄行証 
  16 寒傷血脈証 
  17 心肝血虚証 
  18 心肝火旺証 
  19 小腸実熱証 
  20 小腸虚寒証 
  21 小腸気痛証 
 第3節 脾胃病の証候 
  1 脾気虚弱証 
  2 脾虚水腫証 
  3 脾陽虚証(脾陽不振証) 
  4 脾陰虚証 
  5 脾不統血証 
  6 脾虚生風証 
  7 心脾気血両虚証 
  8 脾虚湿困証 
  9 脾胃湿熱証 
  10 脾胃寒熱挟雑・昇降失調証 
  11 肝気犯脾証 
  12 脾湿肝鬱証 
  13 飲停脾胃証 
  14 外寒犯胃証 
  15 胃気虚寒証 
  16 傷食証 
  17 脾虚食積証 
  18 胃鬱熱証 
  19 胃火上炎証 
  20 胃腸熱結証 
  21 胃熱薫心証 
  22 痰擾胃腑証 
  23 肝気犯胃証 
  24 胃陰不足証 
 第4節 肺と大腸病の証候 
  1 風寒犯肺証 
  2 風熱犯肺証 
  3 熱邪壅肺証 
  4 燥熱傷肺証 
  5 暑湿犯肺証 
  6 涼燥襲肺証 
  7 痰湿阻肺証 
  8 痰飲阻肺証 
  9 肺燥脾湿証 
  10 肝火犯肺証 
  11 肝気犯肺証 
  12 肺気虚証 
  13 虚熱肺痿証 
  14 虚寒肺痿証 
  15 肺脾両虚証 
  16 心肺両虚証 
  17 肺陰虚証 
  18 肺胃陰虚証 
  19 大腸湿熱証 
  20 大腸液虧証 
  21 腸虚不固証 
 第5節 腎と膀胱の証候 
  1 腎陰虚証 
  2 肝腎陰虚証 
  3 心腎陰虚証 
  4 肺腎陰虚証 
  5 腎陽虚証 
  6 陽虚水泛証 
  7 腎虚毒泛証 
  8 腎陰腎陽両虚証 
  9 心腎陽虚証 
  10 脾腎陽虚証 
  11 腎不納気証 
  12 腎気不固証 
  13 腎精不足証 
  14 心腎不交証 
  15 腎着証 
  16 膀胱失約証 
  17 膀胱蓄水証 
  18 膀胱湿熱証 
   付:胞宮病の証候 
   [1]胞宮虚寒証 
   [2]胞宮鬱熱証 
   [3]胞宮痰湿阻滞証 
   [4]熱入血室証



第6章 経絡弁証 

 第1節 十二経脈弁証 
  1 十二経脈の証候 
  2 十二経の経気厥逆 
  3 六経経気の終絶 
 第2節 奇経八脈病証 
  1 衝脈虚衰証 
  2 衝脈気結証 
  3 衝脈気逆証 
  4 任脈不通証 
  5 任脈虚衰証 
  6 邪犯督脈証 
  7 督脈空虚証 
  8 督脈陽虚証 
  9 帯脈不固証 
  10 蹻脈空虚証 
  11 維脈虚衰証 
  12 奇経瘀痺証 
  13 八脈虚衰証



第7章 六経弁証 

 第1節 太陽弁証 
  1 太陽病本証 
  2 太陽病変証 
 第2節 陽明病証 
  1 陽明病本証 
  2 陽明病変証 
 第3節 少陽病証 
  1 少陽病本証 
  2 少陽病変証 
 第4節 太陰病証 
  1 太陰病本証 
  2 太陰病変証―太陰発黄証 
 第5節 少陰病証 
  1 少陰病本証 
  2 少陰病変証 
 第6節 厥陰病証 
  1 厥熱勝復証 
  2 寒熱錯雑証 
 第7節 六経病兼証 
  1 太陽陽明同病 
  2 太陽少陽同病 
  3 陽明少陽同病 
  4 太陽太陰同病 
  5 太陽少陰同病 
  6 三陽合病



第8章 衛気営血弁証 

  1 衛分証 
  2 気分証 
  3 営分証 
  4 血分証 
  5 心包



第9章 三焦弁証 

 第1節 上焦の証候 
  1 邪襲肺衛証 
  2 熱在胸膈証 
  3 邪熱壅肺証 
  4 温毒上壅証 
  5 寒湿傷表証 
  6 燥熱傷肺証 
  7 手厥陰心包証 
  8 肺胃津傷証 
 第2節 中焦の証候 
  1 陽明気分熱盛証 
  2 陽明熱結証 
  3 液乾熱結証 
  4 中焦湿熱証 
  5 湿熱弥漫三焦証 
  6 湿熱黄疸証 
  7 寒湿発黄証 
 第3節 下焦の証候 
  1 真陰欲竭証 
  2 陰虚火熾証 
  3 陰虚風動証 
  4 邪留陰分証 
  5 下焦蓄血証 
  6 湿熱鬱結下焦証 
  7 寒湿傷腎証 
  8 久痢傷腎



[表]――証候の比較 


証候索引 
症状索引 
あとがき 兵頭明

中医病因病機学


序文

本書の内容

緒 論
   1 中医病因病機学の特徴
   2 中医病因病機学の研究および任務
   3 中医病因病機学の研究方法
   4 中医病因病機学と中医臨床医学との関係
   5 中医病因病機学の発展略史

第1篇 概論

 第1章 中医病因病機学の認識論,方法論の基礎
  第1節 古代哲学思想の浸透と中医病因病機学に対する影響
   1 古代唯物弁証法が中医病因病機学に与えた影響
   2 精・気・神学説が中医病因病機学説に与えた影響
   3 陰陽五行学説が中医病因病機学に与えた影響
  第2節 中医病因病機学の認識論
   1 結果から原因を分析するという認識過程
   2 類推推理法の運用
   3 象を以て蔵を測り,表を以て裏を測るという認識方法

 第2章 中医病因病機学の基本原理

  第1節 陰陽失調論
   1 陰陽の基本法則
   2 陰陽の安定と偏勝
   3 陰陽の失調
  第2節 五行生剋論
  第3節 天人相応論
   1 天と適合する
   2 地の秩序に従う
  第4節 亢害承制論
   1 五常の気,太過不及
   2 造化の常,亢無きことあたわず
   3 有制の常と無制の変
   4 生中に剋あり,剋中に用あり
   5 亢害承制作用
  第5節 気化異常論
   1 気化の基本内容
   2 気化の異常の基本とその病理的な意味
  第6節 邪正相争論


 第3章 基本病理過程

  第1節 表裏出入
  第2節 虚実消長
  第3節 寒熱進退
  第4節 昇降異常
  第5節 形質損傷
  第6節 精気来復
  第7節 陰陽離決


第2篇 病因と発病

 第4章 病因概論
   1 中医病因学説の概念と沿革
   2 病因と発病および病機との関係
   3 弁証求因と審因論治

 第5章 自然要因

  第1節 天時要素
   1 六淫
   2 時令
  第2節 地理的要因
  第3節 生物要因
   1 戻気
   2 瘴気
   3 虫毒


 第6章 生活要因

  第1節 飲食要素
   1 飢飽異常
   2 五味偏盛
   3 脂っこいもの,甘い物,味の濃いもの。
   4 飲酒過度
   5 なま物,冷たいもの,不潔なもの。
  第2節 労倦内傷
   1 形神過労
   2 房室労傷
   3 運動不足


 第7章 情志要因

  第1節 七情の概念
   1 七情の渊源および一般概念
   2 情志とは心神の客観的外界に対する反応である。
   3 情志は魄の活動に属し,魂によって調節,コントロールされる。
  第2節 七情の怫鬱と過激
   1 情志活動の2種類の状態とその相互関係
   2 情志による発病時の心神の位置
   3 心神に影響する主要要素
   4 情志による発病の条件
  第3節 七情による発病の特徴
   1 七情による発病は外界刺激を誘因とし,思考・認識を拠り所とする。
   2 七情による発病は心を起点とし,五臓それぞれに重点を置く。
   3 七情による発病は気機の変化に導かれ,精血の変化を基礎とする。
   4 七情による発病は内部の五臓に発生して,外部の肢体を侵す。


 第8章 体質要因

 第9章 内生要因

  第1節 痰飲
  第2節 瘀血
   1 瘀血の発生
   2 瘀血の種類
   3 瘀血から発病に至るメカニズム


 第10章 その他の要素

  第1節 外傷
   1 転倒,刀傷
   2 火傷,凍傷
   3 虫や獣による刺し傷や咬傷
   4 水に溺れる
   5 落雷による怪我
  第2節 中毒
   1 薬物中毒
   2 食中毒
   3 毒ガス中毒
  第3節 社会的要因
   1 社会制度と疾病との関係
   2 社会環境と疾病との関係


 第11章 発病メカニズム

  第1節 発病の原因と誘因,素因
   1 原因と発病
   2 誘因と発病
   3 素因と発病
  第2節 運気と発病
   1 運気学説の基本内容
   2 運気と発病との関係
  第3節 邪の侵入門戸
   1 外邪の侵入門戸
   2 内傷による発病の経過
  第4節 発病類型
   1 新感と伏邪
   2 卒発と徐発


 第12章 疾病の変遷

  第1節 疾病の伝変
   1 伝変の原因と条件
   2 伝変の形態とその過程
  第2節 疾病の転帰
  第3節 疾病の再発


第3篇 病機

 第13章 臓腑病機

  第1節 肺と大腸の病機
   1 肺気不宣
   2 肺が粛降機能を失う
   3 肺が治節機能を失う
   4 肺熱壅盛
   5 肺気虚寒
   6 肺気不足
   7 肺陰欠損
   8 肺絡損傷
   9 肺気脱絶
   10 伝導不随
   11 大腸湿熱
   12 腸絡損傷
   13 大腸虚寒
  第2節 心と小腸の病機
   1 心気虚弱
   2 心陽不振
   3 心陽暴脱
   4 心火上炎
   5 心陰不足
   6 心血不足
   7 心脈瘀阻
   8 痰阻心竅
   9 小腸気滞
   10 小腸虚寒
   11 小腸実熱
  第3節 脾胃病機
   1 脾虚失運
   2 脾陽不振
   3 脾気下陥
   4 脾不統血
   5 脾虚血弱
   6 脾虚湿盛
   7 湿熱蘊脾
   8 脾陰不足
   9 胃失和降
   10 胃虚不納
   11 胃脘積滞
   12 胃気虚寒
   13 胃陰不足
   14 胃火上炎
   15 胃絡瘀阻
   16 胃絡損傷
  第4節 肝胆病機
   1 肝気不疏
   2 肝気横逆
   3 肝火上炎
   4 肝血虧損
   5 肝陰不足
   6 肝陽上亢
   7 肝風内動
   8 肝経寒滞
   9 肝脈瘀阻
   10 肝胆湿熱
   11 胆気鬱阻
   12 胆気虚寒
   13 胆胃不和
  第5節 腎と膀胱の病機
   1 腎陰虧虚
   2 腎陽虚衰
   3 腎精虧損
   4 腎虚水泛
   5 腎気不固
   6 腎不納気
   7 膀胱失約
   8 膀胱気化不利
   9 膀胱湿熱と膀胱絡傷
  第6節 二臓同病病機
   1 脾肺気虚
   2 肺胃陰虚
   3 心肺陰虚
   4 肺腎陰虚
   5 脾腎陽虚
   6 肝腎陰虚
   7 肝肺同病
   8 肝脾不調
   9 肝脾血虚
   10 心腎不交
   11 心腎陽虚
   12 心脾両虚


 第14章 経絡病機

  第1節 十二経病機
   1 経絡気血失調
   2 経絡気血の逆流
   3 経絡気血瘀滞
   4 経絡気血衰竭
   5 十二経証候
    [1]手太陰肺経証候
    [2]手陽明大腸経証候
    [3]足陽明胃経証候
    [4]足太陰脾経証候
    [5]手少陰心経証候
    [6]手太陽小腸経証候
    [7]足太陽膀胱経証候
    [8]足少陰腎経証候
    [9]手厥陰心包経証候
    [10]手少陽三焦経証候
    [11]足少陽胆経証候
    [12]足厥陰肝経証候
  第2節 奇経八脈病機
   1 衝任虚弱
   2 衝任不通
   3 衝任伏熱
   4 衝任損傷
   5 衝任気逆
   6 督脈虧虚
   7 帯脈失調
   8 蹻維不和


 第15章 気血病機

  第1節 気病病機
   1 気鬱
   2 気滞
   3 気逆
   4 気虚
   5 気陥
   6 気脱
  第2節 血病病機
   1 血瘀
    [1]疼痛
    [2]発熱
    [3]咳喘
    [4]心悸怔忡
    [5]健忘
    [6]癲狂
    [7]感覚異常と運動機能異常
    [8]黄疸
    [9]癰瘡
    [10]瘀積
   2 血溢(出血)
   3 血虚
  第3節 気血同病病機
   1 気滞血瘀
   2 気虚血瘀
   3 気血両虚
   4 気不摂血
   5 気随血脱
   6 血随気逆


 第16章 精病病機
   1 精気虧損
   2 精不化気
   3 精不化血
   4 精髄空虚
   5 精虚神怯
   6 精室虧虚
   7 精気虚冷
   8 精関不固
   9 精隧阻塞

 第17章 津液病機
   1 臓腑津虧
   2 気液両傷
   3 津気失調
   4 津虧血燥
   5 津虧血瘀
   6 津虧火熾
   7 津竭陽亡

 第18章 体質病機
  第1節 体質形成を促進する要素
  第2節 各種体質病機の特徴
   1 陰虚体質
   2 陽虚体質
   3 気血虚体質
   4 痰湿体質
   5 瘀血体質

 第19章 情志病機
  第1節 七情病機
   1 喜べば気が緩む
   2 怒れば気が上逆する
   3 憂えれば気が鬱滞し,思えば気が鬱結する。
   4 悲しめば気が消える
   5 恐れれば気が下る
   6 驚けば気が乱れる
  第2節 五志病機
   1 神病病機
   2 魄病病機
   3 魂病病機
   4 意病病機
   5 志病病機

 第20章 痰飲病機
  第1節 痰病病機
   1 痰が経絡に流れこむ
   2 痰が筋骨に潜伏する
   3 痰が筋膜に付着する
   4 痰濁が肺を塞ぐ
   5 痰が心竅を迷わす
   6 痰鬱気結
   7 痰と瘀の結合
   8 痰熱動風
  第2節 飲病病機
   1 寒飲が肺を犯す
   2 水気凌心
   3 飲が胸脇部に停滞する
   4 胃中停飲
   5 飲が腸間に滞留する
   6 水気泛溢
   7 水熱結合

 第21章 六気病機
  第1節 風気病機
   1 外風病機
    [1]風が衛表を損傷する。
    [2]筋骨に付着する。
    [3]風邪が絡に中る。
    [4]風毒が血に入る。
    [5]風毒から痙になる。
   2 内風病機
    [1]風痰が内部を塞ぐ。
    [2]虚風内動
    [3]脾虚による風。
  第2節 寒気病機
   1 外寒病機
    [1]寒邪外束
    [2]寒が筋骨に付着する。
    [3]寒が経絡に鬱滞する。
    [4]寒が凝結して血痺になる。
    [5]寒が凝結して津が停滞する。
   2 内寒病機
    [1]陰寒内盛
    [2]陽虚内寒
    [3]陳寒錮冷
  第3節 暑気病機
   1 暑傷肺胃
    [1]暑熱傷肺
    [2]暑熱入胃
   2 暑傷気陰
    [1]暑傷肺胃津気
    [2]暑傷心腎真陰
   3 暑傷肺絡
    [1]暑滞肺絡,肺気上逆
    [2]暑傷肺絡,迫血妄行
   4 暑閉心竅
   5 暑熱動風
    [1]暑入陽明,引動肝風
    [2]暑陥心営,引動肝風
    [付記]
     (1)陰暑
     (2)伏暑
  第4節 湿気病機
   1 外湿病機
    [1]湿鬱肌表
    [2]湿阻経絡
    [3]湿着筋骨
    [4]湿蔽清陽
    [5]湿鬱三焦
    [6]湿邪困脾
    [7]湿濁下注
   2 内湿病機
    [1]湿蔽清陽
    [2]湿濁上泛
    [3]湿勝傷陽
    [4]湿勝成毒
  第5節 燥気病機
   1 外燥病機
    [1]燥傷肺衛
    [2]燥傷津血
   2 内燥病機
    [1]燥傷肺気
    [2]燥傷津液
    [3]陰虚血燥
    [4]津枯腸燥
    [5]五臓内燥
  第6節 火気病機
   1 外火病機
    [1]火邪内燔
    [2]火盛成毒
    [3]火極生風
    [4]火邪傷気
    [5]火邪傷津
    [6]火傷血絡
    [7]火毒攻心
   2 内火病機
    [1]虚火上浮
    [2]陰火内熾
    [3]陰虚火旺
    [4]壮火食気
    [5]臓腑実火
  第7節 六気相兼と従化病機
    [1]風寒相兼と風の寒への従化
    [2]風熱相兼と風の熱への従化
    [3]風湿相兼と寒化
    [4]寒湿相兼と寒湿の熱化
    [5]湿熱相兼と火化,燥化
    [6]暑湿挟穢
    [7]暑兼寒湿
    [8]寒熱相兼と従化
    [9]湿鬱化熱と湿の寒への従化
    [10]燥の熱への従化と燥の寒への従化
    [11]内外合邪

 第22章 六経病機
  第1節 太陽病病機
   1 営衛不調
   2 表寒裏飲
   3 邪入経輸
   4 邪陥胸中
   5 実邪結胸
   6 邪陥心下
   7 邪熱下利
   8 経邪入腑
   9 臓腑陽傷
   10 臓腑陰傷
  第2節 陽明病病機
   1 熱が胸膈に鬱結する
   2 陽明経熱
   3 陽明腑実
   4 陽明発黄
  第3節 少陽病病機
   1 枢機不利
   2 熱が胆腑に鬱結する
   3 熱が血室に入る
  第4節 太陰病病機
   1 太陰虚寒
   2 滑脱
   3 寒湿発黄
  第5節 少陰病病機
   1 陽虚表寒
   2 陰盛陽衰
   3 陰盛格陽
   4 熱化傷陰
   5 熱化して実となる
   6 気が鬱して厥する
  第6節 厥陰病機
   1 寒熱錯綜
   2 陰寒上逆
   3 血虚寒凝
   4 厥深熱深
   5 熱利下重

 第23章 衛気営血病機
  第1節 衛分病機
   1 邪が肺衛を損傷する
   2 衛陽暫亡
   3 衛陽虚衰
  第2節 気分病機
   1 気熱熾盛
   2 陽明熱結
   3 熱盛気傷
   4 熱盛傷津
   5 気陰両傷
   6 邪が少陽三焦に留まり,気機不利となる
   7 湿熱燻蒸,鬱阻気機
   8 衛気同病
  第3節 営分病機
   1 営熱熾盛,営陰虧耗
   2 内閉外脱
   3 気営両燔
   4 気熱灼営
   5 衛営同病
   6 営衛不和
   7 営衛壅滞
  第4節 血分病機
   1 血熱が燃えあがり,絡を損傷し血を騒乱させる。
   2 熱が血と結合し,血瘀血蓄となる

 第24章 三焦病機
  第1節 上焦病機
   1 温邪犯肺
   2 化源告竭
   3 熱陥心胞
   4 湿蒙心胞
  第2節 中焦病機
   1 胃熱熾盛
   2 邪結腸腑
   3 湿熱中阻
   4 邪伏膜原
  第3節 下焦病機
   1 泌別失司
   2 腎精耗損
   3 虚風内動

*文中の『傷寒論』の条文番号は,東洋学術出版社刊『傷寒雑病論』による。

症例から学ぶ中医弁証論治


日本の読者への手紙

第1章 四診の習得は弁証論治の必須条件である
  ・症例1 癥瘕疝痛(卵巣嚢腫茎捻転)
  ・症例2 喘咳(老人性慢性気管支炎,肺気腫,肺性心,心不全Ⅱ~Ⅲ度)
  ・症例3 眩暈,不眠症(低血圧)
  ・症例4 少陽の鬱熱(原因不明の発熱)
  ・症例5 閉経,血瘀生斑(亜急性紅斑性狼瘡)
■解説
 1.望診では「形」・「神」・「色」・「舌」・「物」・「境」に注意する
 2.聞診では「息」・「声」・「味」・「語」に注意する
 3.四診のうち問診の重要性
 4.脈の切診,頭・足・腹の切診
 5.脈の切診で「脈神」を審(つまびらか)にする
 6.「四診合参」について


第2章 弁証論治の基礎は中医理論である
  ・症例1 夜尿症
  ・症例2 咳血(気管支拡張症の疑い)
  ・症例3 倒経(脳動靜脈奇形)
  ・症例4 尿失禁,歯痛
  ・症例5 膀胱咳
■解説
 1.重症の夜尿症について
 2.毎晩起こる大咳血について
 3.「治病は必ず本に求む」について
 4.整体観からみた病機の変化
 5.運動変化の中の動態平衡


第3章 治療法則を随証的に運用する
  ・症例1 痎瘧(発熱,原因精査)
  ・症例2 瘛瘲(脳腫瘤?)
  ・症例3 中風(脳動脈血栓症)
  ・症例4 重症不眠症
  ・症例5 不眠症と遺精
■解説
 1.痎瘧について
 2.和解法の運用について
 3.平肝熄風法の運用について
 4.治則と治法の結合と運用について
 5.中風病の中経証と中腑証は大便の通利に注意する
 6.不眠症について


第4章 方薬を臨機応変に運用する
  ・症例1 両側胸壁腫瘤
  ・症例2 肝腎気滞,湿蓄膀胱(尿路結石)
  ・症例3 嘔吐,便秘(外傷性骨折後遺症)
  ・症例4 流産後の残留胎盤
  ・症例5 脱毛
■解説
 1.方剤は臨機応変な加減と随証変化を行わなければならない
 2.証状に応じて果敢に新処方を組み立てよ
 3.薬方加減変化の方法
 4.経方・時方・土単験方の長所を取り入れる


第5章 西洋医学で診断された疾患にも弁証論治を行う
  ・症例1 弄舌風(小舞踏病)
  ・症例2 胸痺(急性心筋炎)
  ・症例3 黄疸(黄疸型急性伝染性肝炎)
  ・症例4 暑温挟湿(日本脳炎)
  ・症例5 頭風病(シーハン症候群)
■解説
 1.「画一的」な治療法では効果があがらない
 2.西医の「病名」は中医治療の根拠にはならない
 3.「中薬西用」の効果は期待できない
 4.弁病と弁証について


第6章 同病異治と異病同治
  ・症例1 腹痛(急性胃炎)
  ・症例2 胃脘痛(急性胃炎)
  ・症例3 太陽と陽明の合病(サルモネラ感染症)
  ・症例4 哮喘
  ・症例5 哮喘
■解説
 1.同病異治
 2.異病同治
 3.同病異治と異病同治の発展的運用


第7章 弁証論治学習上の問題点
  ・症例1 痺証(オウ痺)(慢性関節リウマチ,RA)
  ・症例2 偏頭痛(血管神経性頭痛)
  ・症例3 腸癰(急性虫垂炎)
  ・症例4 少陽に湿熱の伏せる証(発熱精査)
  ・症例5 偏頭痛(頸椎病)
■解説
 1.いくつかの重要な学術思想
 2.弁証に関するいくつかの問題点
 3.論治に関する問題点
 4.熟読すべき書籍


第8章 弁証論治の水準を発展させよう
  ・症例1 石淋(尿管結石)
  ・症例2 頭痛・動悸(第3度房室ブロック)
  ・症例3 懸飲(滲出性胸膜炎)
  ・症例4 胸痺(冠動脈疾患,狭心痛)
  ・症例5 眩暈・頭痛・柔痙(腎性・悪性高血圧)
■解説
 1.四診を充実させ客観性をもたせる。場合によっては五診・六診に
   発展させねばならない
 2.論治の面でも長所を生かし,短所を補い,発展向上させなければならない
 3.弁証論治の向上,中医学の現代化そして中西医合作


訳注

訳者あとがき…生島 忍

焦樹徳教授の略歴

いかに弁証論治するか 「疾患別」漢方エキス製剤の運用


序文 菅井正朝  

はじめに 

凡例  

頭  痛 
眩  暈  
眼精疲労 
口 内 炎 
アレルギー性鼻炎 
蓄 膿 症 
喘  息 
心  悸(動悸) 
心  痛 
不 眠 症 
鬱  証 
胃脘痛 
肝  炎 
泄  瀉(下痢) 
便  秘 
痺  証 
消 渇 証 
浮  腫 
淋  証 
汗  証 
血  証 
生 理 痛 
皮 膚 病 
冷 え 性 
陽  痿 
肥  満 
延緩衰老 
エ イ ズ 

方剤索引

漢方方剤ハンドブック


序文 永谷義文・遠藤延三郎 

まえがき 菅沼 栄 

解表剤
辛温解表
 麻黄湯
 桂枝湯 
 葛根湯 
 葛根湯加川芎辛夷 
 十味敗毒湯 
辛涼解表
 銀翹散 
 麻杏甘石湯 
 五虎湯 
 升麻葛根湯 
化湿解表
 藿香正気散 
 香蘇散 
扶正解表
 参蘇飲 
 麻黄附子細辛湯 

瀉下剤 
寒  下
 大黄甘草湯 
 大承気湯 
 調胃承気湯 
潤  下
 麻子仁丸 
 潤腸湯 
 和解剤  
和解少陽
 小柴胡湯 
 柴胡桂枝湯 
 柴胡桂枝乾姜湯 
調和肝脾
 四逆散 
 加味逍遥散 
 当帰芍薬散 
 芍薬甘草湯 
調和胃腸
 半夏瀉心湯 
 黄連湯 
 清熱剤 
清熱瀉火
 白虎加人参湯 
 小柴胡湯加桔梗石膏 
清熱解毒
 黄連解毒湯 
 立効散 
 排膿散及湯 
 温清飲 
 清上防風湯 
 荊芥連翹湯 
 治頭瘡一方 
清臓腑熱
 三黄瀉心湯 
 龍胆瀉肝湯 
 柴胡清肝湯 
 大柴胡湯 
 防風通聖散 
 乙字湯 
清虚熱
 三物黄芩湯 
 滋陰降火湯 
温裏剤  
温中散寒
 人参湯  
 安中散 
 小建中湯 
 黄耆建中湯 
 当帰建中湯 
 桂枝加芍薬湯 
 桂枝加芍薬大黄湯 
 大建中湯 
 桂枝人参湯 
 呉茱萸湯 
 当帰湯 
 五積散 
温経散寒
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 

去湿剤
燥湿和胃
 平胃散 
 胃苓湯 
 茯苓飲  
 茯苓飲合半夏厚朴湯 
 小半夏加茯苓湯 
清熱利湿
 茵陳蒿湯  
 茵陳五苓散  
 柴苓湯  
 越婢加朮湯 
 五淋散 
 清心蓮子飲 
 清暑益気湯  
利水滲湿
 五苓散 
 苓桂朮甘湯 
 苓姜朮甘湯 
 防已黄耆湯 
 猪苓湯  
 猪苓湯合四物湯 
 木防已湯 
 真武湯 
去風利湿
 麻杏薏甘湯 
 薏苡仁湯 
 二朮湯 
 桂枝加朮附湯 
 独活寄生湯 
 大防風湯

去痰剤
温化寒痰
 小青龍湯 
 苓甘姜味辛夏仁湯 
 二陳湯 
 半夏白朮天麻湯 
 神秘湯 
清化熱痰
 清肺湯 
 竹茹温胆湯 
 辛夷清肺湯 
 柴陥湯 
 桔梗湯 
潤化燥痰
 麦門冬湯 
 滋陰至宝湯

理気剤 
理  気
 半夏厚朴湯 
 柴朴湯 

理血剤 
活血去瘀
 冠元顆粒 
 桂枝茯苓丸 
 桂枝茯苓丸加薏苡仁 
 疎経活血湯 
 桃核承気湯 
 女神散 
 通導散 
 温経湯 
 治打撲一方 
 大黄牡丹皮湯 
止  血
 芎帰膠艾湯 

治風剤
疏散外風
 川芎茶調散 
 消風散 
平熄内風
 釣藤散 
 七物降火湯 
 当帰飲子 
 抑肝散 
 抑肝散加陳皮半夏 

安神剤
安  神
 酸棗仁湯 
 甘麦大棗湯 
 天王補心丹 
 桂枝加龍骨牡蠣湯 
 柴胡加龍骨牡蠣湯 
 補益剤
補  気
 四君子湯 
 六君子湯 
 参苓白朮散 
 補中益気湯 
 啓脾湯 
 生脈散 
補  血
 四物湯 
 人参養栄湯 
 十全大補湯 
 炙甘草湯 
 帰脾湯 
 加味帰脾湯 
補  陰
 六味地黄丸 
補  陽
 八味地黄丸 
 牛車腎気丸 
 海馬補腎丸

中医対薬 ―施今墨の二味配合法―


日本語版序文 

序 

自序 

施今墨先生の紹介

凡例 

1 疏風解表・清熱退焼類 
 1  麻黄・桂枝 
 2  荊芥・防風 
 3  葱白・淡豆豉 
 4  桑葉・桑枝 
 5  山梔子・淡豆豉 
 6  桑葉・菊花 
 7  金銀花・連翹 
 8  鈎藤・薄荷 
 9  蔓荊子・連翹 
 10  僵蚕・荊芥穂 
 11  金銀花・金銀藤 
 12  白茅根・芦根 
 13  淡竹葉・荷梗 
 14  知母・石膏 
 15  鮮地黄・乾地黄 
 16  乾地黄・白茅根 
 17  鮮地黄・石斛 
 18  南沙参・北沙参 
 19  栝楼皮・天花粉 
 20  赤芍・白芍 
 21  天冬・麦門冬 
 22  鼈甲・亀板 
 23  青蒿・鼈甲 
 24  知母・黄柏 
 25  乾地黄・熟地黄 
 26  杏仁・豆豉 


2 芳香化濁・清熱去暑類 
 1 藿香・佩蘭 
 2 滑石・甘草 
 3 車前子・六一散 
 4 六一散・薄荷葉 
 5 六一散・灯心草 
 6 車前子・車前草


3 疏表透疹・解毒止痒類 
 1 芍根・升麻 
 2 浮萍・紫草 
 3 浮萍・牛蒡子 
 4 蝉蛻・薄荷 
 5 刺蒺藜・荊芥穂


4 和表裏・調気血類 
 1 白芍・桂枝 
 2 白芍・柴胡 
 3 柴胡・黄芩 
 4 黄芩・半夏 
 5 知母・草果 
 6 常山・草果


5 止汗類 
 1 黄耆・防風 
 2 山茱萸・牡蛎 
 3 麻黄根・浮小麦 
 4 黄耆・牡蛎 
 5 黄耆・浮小麦 
 6 五味子・五倍子 
 7 黄耆・附子 
 8 烏梅・五味子 


6 清熱解毒・消腫止痛類 
 1 黄芩・黄連 
 2 紫花地丁・蒲公英 
 3 牛蒡子・連翹 
 4 馬勃・青黛 
 5 馬勃・黛蛤散 
 6 板藍根・山豆根 
 7 板藍根・玄参 
 8 石膏・細辛 
 9 細辛・乾地黄 


7 通竅亮音・療耳鳴類 
 1 蝉蛻・鳳凰衣 
 2 訶子・橘皮 
 3 訶子・桔梗・甘草 
 4 石菖蒲・蝉蛻 
 5 磁石・石菖蒲 
 6 蒼耳子・辛夷 


8 化痰止咳・下気平喘類 
◆◆◆ 化痰止咳 ◆◆◆
 1 浮海石・旋覆花 
 2 半夏麹・旋覆花 
 3 黛蛤散・浮海石 
 4 枇杷葉・半夏 
 5 胆星・旋覆花 
 6 天竺黄・半夏麹 
 7 橘紅・橘絡 
 8 紫菀・橘紅 
 9 白前・前胡 
 10 白前・百部 
 11 半夏・橘皮 
 12 杏仁・川貝母 
 13 知母・川貝母 
 14 栝楼子・栝楼皮 
 15 枇杷葉・六一散 
 16 麻黄・罌粟殻 
 17 人参・三七 
 18 阿膠・紫菀 
 19 木瓜・青黛 
◆◆◆ 下気平喘 ◆◆◆
 1 五味子・細辛 
 2 五味子・乾姜 
 3 蘇子・紫菀 
 4 莱菔子・白芥子 
 5 葶藶子・大棗 
 6 射干・麻黄 
 7 山薬・牛蒡子 
 8 橘皮・桑白皮 
 9 桑白皮・地骨皮 
 10 桑白皮・桑葉 
 11 熟地黄・麻黄 
 12 熟地黄・当帰 
 13 大棗・黒錫丹 
 14 補骨脂・胡桃


9 益胃止渇・健脾降糖類 
 1 蒼朮・玄参 
 2 黄耆・山薬 
 3 緑豆衣・薏苡仁 
 4 葛根・丹参 
 5 玄参・麦門冬 
 6 知母・黄柏・肉桂 
 7 地黄・淫羊藿


10 醒脾開胃類 
 1 鶏内金・丹参 
 2 鶏内金・麦芽(または穀芽) 
 3 烏梅・木瓜 
 4 佩蘭・石菖蒲 
 5 厚朴花・代代花 
 6 玫瑰花・代代 


11 健脾和胃・降逆止嘔類 
 1 蒼朮・白朮 
 2 半夏麹・建神麹 
 3 半夏麹・沈香麹 
 4 白朮・鶏内金 
 5 枳実・白朮 
 6 白朮・茯苓 
 7 半夏・竹茹 
 8 枳実・竹茹 
 9 瓦楞子・半夏麹 
 10 黄連・呉茱萸 
 11 左金丸・血余炭 
 12 乾姜・黄連 
 13 丁香・柿蒂 
 14 橘皮・竹茹 
 15 蒼朮・白脂麻 
 16 馬宝・沈


12 瀉下通便類 
 1 大黄・芒硝 
 2 玄明粉・栝楼 
 3 大黄・荊芥穂 
 4 大黄・肉桂 
 5 蚕砂・皂莢子 
 6 油当帰・肉蓯蓉 
 7 橘紅・杏仁 
 8 火麻仁・郁李仁 
 9 半夏・硫黄 


13 健脾止瀉・固精止遺類 
 1 芡実・蓮子 
 2 山薬・扁豆 
 3 木香・黄連 
 4 左金丸・蚕砂 
 5 花椒・蒼朮 
 6 肉豆蔲・補骨脂 
 7 赤石脂・禹余粮 
 8 血余炭・禹余粮 
 9 赤石脂・白石脂 
 10 金桜子・芡実 
 11 桑螵蛸・海螵蛸 
 12 茯苓・益智仁 
 13 蒼朮・防風 


14 理気解鬱・行滞消脹類 
 1 青皮・橘皮 
 2 枳殻・鬱金 
 3 枳実・枳殻 
 4 香附・紫蘇梗 
 5 青橘葉・鬱金 
 6 薤白・栝楼 
 7 橘皮・枳実 
 8 橘皮・沈香 
 9 旋覆花・代赭石 
 10 紫蘇梗・桔梗 
 11 紫蘇梗・藿香梗 
 12 桔梗・枳殻・薤白・杏仁 
 13 砂仁・白豆蔲 
 14 栝楼・枳実 
 15 香附・烏薬 
 16 延胡索・川楝子 
 17 高良姜・香附 
 18 莱菔子・莱菔纓 
 19 木香・檳榔 
 20 川楝子・沢蘭 
 21 月季花・代代花 
 22 艾葉・香附


15 活血化瘀・止血止痛類 
 1 桃仁・杏仁 
 2 丹皮・丹参 
 3 三稜・莪朮 
 4 乳香・没薬 
 5 花蕊石・鐘乳石 
 6 三七・白芨 
 7 蒲黄・五霊脂 
 8 当帰・川芎 
 9 桃仁・紅花 
 10 大黄・シャ虫 
 11 大黄・升麻 
 12 海螵蛸・茜草 
 13 木耳炭・柿餅


16 寧心安神・療失眠類 
◆◆◆ 養神・補心安眠 ◆◆◆
 1 茯苓・茯神 
 2 茯神・麦門冬 
 3 生棗仁・熟棗仁 
 4 酸棗仁・柏子仁 
 5 遠志・石菖蒲 
 6 何首烏・刺蒺藜 
 7 甘松・鹿角霜 
 8 百合・知母 

◆◆◆ 清心安神 ◆◆◆
 1 酸棗仁・山梔子 
 2 半夏・夏枯草 
 3 肉桂・黄連 
 4 黄連・阿膠 
 5 女貞子・旱蓮草 
 6 白薇・刺蒺藜 
 7 半夏・秫米
◆◆◆ 重鎮安神 ◆◆◆
 1 竜骨・牡蛎 
 2 紫石英・紫貝歯 
 3 竜歯・紫貝歯 
 4 石決明・紫石英 
 5 紫石英・鉄落 
 6 石決明・磁石 
 7 紫石英・磁石 
 8 珍珠母・磁朱丸 
 9 秫米・磁朱丸 
 10 朱砂・琥


17 平肝熄風・鎮静鎮驚類 
 1 刺蒺藜・僵蚕 
 2 僵蚕・地竜 
 3 全蠍・鈎藤 
 4 全蠍・蜈蚣 
 5 茺蔚子・天麻 
 6 珍珠・海参腸 
 7 鬱金・白礬 
 8 阿膠・亀板膠・鹿角膠 
 9 白芷・僵蚕 


18 降血圧類 
 1 茺蔚子・夏枯草 
 2 槐花・黄芩 
 3 鈎藤・牛膝 
 4 牡蛎・葛根 
 5 仙茅・淫羊藿 


19 強心止痛類 
 1 地錦草・分心木 
 2 丹参・檀香 
 3 五霊脂・降香 
 4 丹参・三七 
 5 石菖蒲・鬱金 
 6 阿膠・仙鶴草 
 7 地錦草・仙鶴草 
 8 人参・附子 
 9 附子・乾姜 
 10 羗活・菊花 
 11 石菖蒲・鬱金 
 12 附子・白


20 利水消腫・利湿排膿類 
 1 車前草・旱蓮草 
 2 萹蓄・瞿麦 
 3 紅麹・車前子 
 4 赤小豆・赤茯苓 
 5 赤茯苓・赤芍 
 6 黄耆・防已 
 7 大腹皮・檳榔 
 8 麻黄・浮萍 
 9 麻黄・石膏 
 10 益智仁・萆薢 
 11 血余炭・韭菜子 
 12 血余炭・車前子 
 13 冬瓜子・甜瓜子 
 14 冬瓜子・冬葵子 
 15 冬瓜子・青橘葉 
 16 杏仁・薏苡仁 
 17 冬葵子・茯


21 軟堅散結・化石通淋類 
 1 浮海石・海金沙 
 2 金銭草・海金沙 
 3 滑石・浮海石 
 4 浮海石・瓦楞子 
 5 瓦楞子・滑石 
 6 瓦楞子・魚脳石 
 7 鶏内金・芒硝 
 8 血余炭・六一散・薏苡仁 
 9 浙貝母・夏枯草 
 10 玄参・牡蛎 
 11 海藻・昆布 
 12 橘核・茘枝核 
 13 合歓皮・刺蒺


22 補肝腎・強筋骨類 
 1 杜仲・続断 
 2 熟地黄・細辛 
 3 続断・黄精 
 4 刺蒺藜・沙苑子 
 5 蚕砂・夜明砂 
 6 枸杞子・菊花 
 7 狗脊・功労葉 
 8 女貞子・続断


23 去(疏)風除湿・通絡止痛類 
 1 桑枝・桑寄生 
 2 羗活・独活 
 3 海桐皮・秦艽 
 4 海風藤・絡石藤 
 5 海桐皮・豨薟草 
 6 呉茱萸・木瓜 
 7 白芍・甘草


24 その他 
 1 党参・黄耆 
 2 升麻・柴胡 
 3 桑葉・黒脂麻 
 4 紫石英・白石英 
 5 白茅根・白茅花 
 6 升麻・荊芥穂 
 7 蒼朮・黄柏 
 8 白朮・黄芩 
 9 桔梗・杏仁 
 10 檳榔・南瓜子 
 11 鴉胆子・竜眼肉

アトピー性皮膚炎の漢方治療


<中医臨床シリーズ1>
アトピー性皮膚炎の漢方治療


◆総論      アトピー性皮膚炎の中医学治療…平馬 直樹
◆総論      アトピー性皮膚炎の漢方治療…伊藤 良
◆総論      アトピー性皮膚炎に対する「経方理論」的解説と症例
            …江部洋一郎
◆病態分析    アトピー性皮膚炎に関する考察…小髙 修司
◆病態分析と方剤 精神病としてのアトピー性皮膚炎…岡田 研吉
◆考察      アトピーとステロイド――<リバウンド現象>と
            <ステロイド中止後の離脱皮膚炎>の違い…江部 康二
◆症例      アトピー性皮膚炎の病因…田川 和光
◆臨床評価    急性増悪期における麻黄連翹赤小豆湯の臨床応用と
            その評価…灰本 元
◆症例      陰虚陽亢と血熱血瘀――虚から実への転化――
            …竹原 直秀
◆症例      アトピー性皮膚炎の漢方治療…岡部 俊一
◆症例      気皿水の調整としての漢方治療が奏功した
            アトピー性皮膚炎の2症例…西本 隆
◆エキス剤の運用 肺脾病としてのアトピー性皮膚炎…村田 恭介
◆症例      アトピー性皮膚炎…牧野 健司
◆症例      アトピー性皮膚炎の治験と病因病機…木田 正博
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する当帰飲子合黄連解毒湯加減
            (煎剤)の臨床効果
            …山内 浩・国府正英・石河亜紀子・石井裕正
◆病態分析   アトピー性皮膚炎の考察…前田 康男
◆症例      アトピー性皮膚炎における燥湿清熱法の応用
            …松本有記・林賢濱
◆症例      アトピー性皮膚炎の症例検討…菅沼 栄(胡栄)
◆症例      アトピー性皮膚炎の中医学的な診断,弁証及び治療
            …高橋 楊子(楊敏)
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する中医の認識と弁治概況
            …趙 麗 平
◆症例      青年期・成人期アトピー性皮膚炎の中医総合療法
            …尤立平・黄敬彦
◆外用薬     アトピー性皮膚炎と生薬軟膏――皮膚科医の臨床経験より
            …吉永和恵・関根万里・金子守宏
◆薬浴剤     小児アトピー治療のポイント…中野 勝輝
◆針灸      アトピー性皮膚炎の針灸治療…呉 澤 森

【中医臨床文庫1】風火痰瘀論


日本語序文
序 論
1 風火痰瘀の起源とその病理変化
2 風火同気と風火同病
3 痰瘀同源と痰瘀同病
4 風火痰瘀の相互転化と臨床症状

第1章 風 証 論
1 風と風証の基本概念
2 歴代医家の風論
3 風証の病因・病機
4 風証の特徴
5 風証の治療原則
6 臨床でよく見られる風証の弁証論治
 1 傷風
 2 風熱
 3 風燥
 4 風火
 5 風温
 6 風湿
 7 暑風
 8 頭風
 9 喉風
 10 腸風
 11 風瀉
 12 風水
 13 羊癇風
 14 中風
 15 驚風
 16 風疹
 17 破傷風
 18 紫癜風
 19 鶴膝風
 20 麻風
7 風について
 1 病名としての風
 2 食物生風について
 3 風とアレルギーの関係
 4 風薬〔風証を治療する生薬〕の特徴
 5 抽風と風薬の応用について

第2章 火 証 論
1 火と火証の基本概念
2 歴代医家の火論
3 火の生理的はたらき
4 火の病理学的特徴
5 火証治療の原則
6 五臓(五志)の火の臨床症状と弁証論治
 1 心火
 2 肝火
 3 脾(胃)火
 4 肺火
 5 腎火
7 陽火と陰火の臨床症状と弁証論治
 1 陽火
 2 陰火
8 臨床でよく見られる火証の弁証論治
 1 頭火
 2 火眼
 3 火牙
 4 寒包火
 5 火咳
 6 火喘
 7 火瀉
 8 痰火
 9 火中
 10 火丹
 11 流火
 12 火毒
9 火について
 1 現代医学における「火」の概念
 2 火の本質について
 3 温陽補火と滋陰降火について
 4 火と風の関係について

第3章  痰 証 論
1 痰と痰証の基本概念
2 歴代医家の痰論
3 痰の産生と病理的特徴
4 痰証の臨床症状とその特徴
5 痰証の治療原則
6 臨床でよく見られる痰証の弁証論治
 1 痰熱擾心
 2 痰迷心竅
 3 痰濁心痛
 4 痰厥頭痛
 5 痰逆眩暈
 6 痰擾不寐
 7 痰阻経絡
 8 胃伏痰飲
 9 痰飲泄瀉
 10 痰瘧
 11 痰核
 12 痰毒
 13 流痰
7 痰について
 1 痰と飲の相違点と特徴
 2 痰と飲の症状の鑑別
 3 痰と現代医学

第4章 瘀 証 論
1 瘀と瘀証の基本概念
2 歴代医家の瘀論
3 瘀血の形成と病因・病機
 1 血の生理
 2 瘀血の病因・病機
4 瘀証の臨床症状の特徴
5 瘀証の治療原則
6 臨床でよく見られる瘀証の弁証論治
 1 瘀血頭痛
 2 瘀血心痛
 3 瘀血痺痛
 4 中風瘀阻経絡
 5 瘀血咳喘
 6 瘀血不眠
 7 瘀血発熱
 8 瘀血汗証
 9 瘀血癲疾
 10 瘀血淋濁
 11 瘀血遺精および陽萎
 12 瘀血経乱
 13 頭部外傷による瘀血
 14 瘀血痞塊
7 瘀証について
 1 瘀証と鬱証の関係
 2 化瘀法とそのほかの治法の配合
 3 化瘀薬の臨床応用

付録:関連方剤の索引

目次

痛みの中医診療学


監修の辞

総 論

第1章 序 論

第1節 痛みの中医診療の沿革

第2節 痛みの病因と病源
1 経脈攣縮
2 血脈虚渋
3 気血不暢
4 陰陽失調
5 昇降失調

第3節 痛みの中医分類
1 病因による痛みの分類
  外感疼痛/内傷疼痛/外傷疼痛/痰飲疼痛/瘀血疼痛
2 痛みの病位による分類
  臓腑の病気による痛み/気・血・津液の病気による痛み
3 痛みの特徴による分類
  寒痛/熱痛/虚痛/実痛



第2章 痛みの中医診察法

第1節 望 診
1 精神状態の観察
2 皮膚の色調を観察する
3 形態と姿態を観察する
4 舌体と舌苔の観察

第2節 聞 診
1 声や音を聞く
2 臭いを嗅ぐ

第3節 問 診
1 痛みの部位を問う
2 痛みの誘因を問う
3 痛みの病歴を問う
4 痛みの特徴を問う
5 疼痛の時間を問う
6 痛みの兼証を問う

第4節 切 診
1 触 診
2 脈 診



第3章 痛みの中医診断法

第1節 痛みの八綱弁証
1 表裏弁証
2 寒熱弁証
3 虚実弁証
4 陰陽の弁証

第2節 痛みの病因弁証
1 六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)
2 七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)
3 飲食,労倦
4 外 傷
5 痰 飲
6 瘀 血

第3節 痛みの臓腑弁証
1 心と小腸
2 肺と大腸
3 脾と胃
4 肝と胆
5 腎と膀胱



第4章 痛みの中医治療法

第1節 痛みの治療ポイント
1 主証を把握する
2 痛みを止める
3 痛みの性質を把握する
  寒性の痛み/熱性の痛み/虚性の痛み/実性の痛み
4 病変の部位を把握する
5 病気の段階性を把握する

第2節 痛みの中医治療法
1 中薬治療
2 針灸療法
3 推拿療法
4 熏洗療法
5 外敷療法
6 熱熨療法
7 敷貼療法
8 吸角療法

第3節 常用止痛生薬の薬理作用
1 理気止痛の生薬
  柴胡・香附子・青皮枳実・陳皮・仏手柑・厚朴・木香・烏薬・檀香・沈香・
  茘枝核・川楝子
2 活血止痛の生薬
  川芎・丹参・紅花・桃仁・牛膝・延胡索・鬱金・益母草・沢蘭・姜黄・蘇木・
  穿山甲・乳香・没薬・莪朮・三稜・毛冬青・三七・赤芍・五霊脂
3 温裏止痛の生薬
  附子・乾姜・桂皮・呉茱萸・小茴香・高良姜・蜀椒・艾葉
4 清熱止痛の生薬
  石膏・黄芩・黄連・黄柏・山梔子・淡竹葉・竜胆草・玄参・牡丹皮・金銀花・
  連翹・大青葉・板藍根・穿心蓮・紫花地丁・蒲公英・重薬・敗醤草・白頭翁・
  秦皮・山豆根・決明子・夏枯草
5 去湿止痛の生薬
  芳香化湿止痛の生薬…藿香・縮砂・草豆ク・草果・蒼朮
  利湿通淋止痛の生薬…薏苡仁・車前子・木通・滑石・扁蓄・瞿麦・海金沙・
  金銭草・石韋
  去風除湿止痛の生薬…独活・威霊仙・木防已・秦艽・海桐皮・海風藤・
  木瓜・桑枝・絡石藤・五加皮・徐長卿・絲瓜絡・伸筋草・白花蛇・
  烏梢蛇・虎骨
6 去痰止痛の生薬
  半夏・白附子・白芥子・桔梗・栝楼
7 瀉下止痛の生薬
  大黄・芒硝・芦薈・牽牛子・甘遂・芫花・大戟
8 消導止痛の生薬
  山査子・麦芽・神曲・鶏内金・莱菔子
9 駆虫止痛の生薬
  使君子・苦楝根皮・鶴虱・榧子・雷丸・檳榔子
10 補虚止痛の生薬
  黄耆・甘草・膠飴・補骨脂・淫羊藿・仙茅・杜仲・菟絲子・骨砕補・続断・
  狗脊・胡桃肉・葫芦巴・巴戟天・当帰・白芍・鶏血藤・桑寄生・石斛
11 平肝止痛の生薬
  羚羊角・釣藤鈎・石決明・天麻・全蝎・蜈蚣・地竜・白僵蚕・白蒺藜
12 解表止痛の生薬
  辛温解表止痛薬…麻黄・桂枝・荊芥・防風・羌活・白芷・細辛・藁本・辛夷
  辛涼解表止痛薬…薄荷・牛蒡子・桑葉・菊花・葛根・蔓荊子・升麻・蝉退



各 論

第1章 頭部と顔面部の痛み

第1節 頭 痛
第2節 頭部外傷後神経症
第3節 脳腫瘍
第4節 蓄膿症
第5節 三叉神経痛
第6節 耳 痛
第7節 流行性耳下腺炎
第8節 咽喉痛
第9節 口内炎
第10節 歯 痛



第2章 頸項部と肩周辺部の痛み

第1節 変形性頸椎症(頸部脊椎症)
第2節 肩関節周囲炎(五十肩)
第3節 肩凝り
第4節 寝ちがえ



第3章 胸脇部の痛み

第1節 肺 炎
第2節 胸膜炎
第3節 狭心症
第4節 ウイルス性心筋炎
第5節 肋間神経痛
第6節 帯状疱疹
第7節 ウイルス性肝炎
第8節 胆嚢炎
第9節 胆石症



第4章 腹部の痛み

第1節 慢性胃炎
第2節 胃十二指腸潰瘍
第3節 胃下垂
第4節 慢性膵炎
第5節 潰瘍性大腸炎
第6節 過敏性大腸症候群
第7節 アレルギー性紫斑病(腹痛型)
第8節 月経痛(月経困難症)


第5章 腰部の痛み

第1節 急性腰痛症
第2節 慢性腰痛症
第3節 腰部椎間板ヘルニア
第4節 変形性腰椎症
第5節 腎と尿管結石
第6節 腎盂腎炎



第6章 会陰部の痛み

第1節 下部尿路感染症
第2節 前立腺炎
第3節 前立腺肥大症
第4節 ベーチェット病
第5節 痔
第6節 裂 肛



第7章 四肢・関節の痛み

第1節 変形性膝関節症
第2節 慢性関節リウマチ
第3節 痛風性関節炎
第4節 坐骨神経痛
第5節 多発性神経炎(多発性ニューロパシー)
第6節 皮膚筋炎・多発性筋炎
第7節 レイノー症候群
第8節 閉塞性血栓血管炎(バージャー病)
第9節 血栓性静脈炎
第10節 全身性進行性硬化症(強皮症)



第8章 癌の痛み

第1節 肺 癌
第2節 食道癌
第3節 胃 癌
第4節 肝 癌
第5節 膵臓癌
第6節 大腸癌
第7節 膀胱癌
第8節 腎細胞癌
第9節 骨肉腫


参考文献
監修者・著者略歴

老中医の診察室


序 金寿山
はじめに 柯雪帆
凡例
第一回    老人性肺炎  大葉性肺炎を風寒感冒と弁証する
第二回    心不全 心不全を「心気病」と弁証する
第三回    重症呼吸不全 呼吸不全に瀉下剤を投与する意外性
第四回    急性腹症 中西医結合治療が奏効
第五回    慢性の発熱 痰火や血熱になぜ温薬を投じるのか
第六回    発 熱 湿熱をめぐる歴代各家の論争
第七回    筋萎縮症 脊髄炎を補肝腎と清化湿熱で治す
第八回    難治性結核 多様な症状を五行理論で分析
第九回    胃 痛 陰虚か陽虚かで針麻酔効果は違ってくる
第十回    風 邪 李東垣の陰火説を難病治療に応用
第十一回   膵臓癌 中医学の弁証と弁病について
第十二回   好酸球性肉芽腫 この難病に中医学の内治法で対処する
第十三回   原因不明の腹痛 難解な腹痛が「木克土」であっさりと解決
第十四回   めまい四例 痰・火・風・虚から本質をさぐる
第十五回   めまい六例 めまいの病因は多種多様
第十六回   リウマチ性心疾患 虚労治療の三つのポイント
第十七回   不整脈 傷寒論の薬用量をめぐって
第十八回   書字痙攣と舞踏病 風痰と虚実からけいれんを弁証
第十九回   胃腸病三例 半夏瀉心湯をベースにして胃腸病三例を治療
第二十回   消化器疾患 寒熱夾雑証は脾胃にだけおこるのではない
第二十一回 腫 瘍 X線写真に映った陰影の正体は?
第二十二回 上気道感染 黄耆がもつ扶正去邪の作用
第二十三回 虚弱体質 炙甘草湯をめぐって薬用量を考える
第二十四回 起立性低血圧症 陰陽失調に温薬と涼薬を併用する
第二十五回 狭心症 両刃の剣となる相反薬
第二十六回 心筋炎と狭心症 胸は痛むのか痞悶するのか
第二十七回 心筋炎 時間を経過してから発病する伏気温病
第二十八回 心疾患の妊婦 赤ちゃん、無事に誕生
第二十九回 喘息と気管支炎 標治と本治、いずれを優先するか
第三十回   めまい 西医薬を併用したときの注意点

人名解説
あとがき  王建平 跋李炎

中国医学の歴史


序文 施 杞

まえがき 

第一章 原始社会の医療活動 (太古~BC二十一世紀)

第一節 原始人の疾病 

第二節 原始医療の起源 
 一、 内服薬の起源 
 二、 外治法の起源 
 三、 原始の医療器具 

第三節 最古の保健衛生 
 一、 火の利用とその意義 
 二、 穴巣居、半穴居と干欄住宅 
 三、 樹葉・獣皮・麻による織物 
 四、 舞踏と保健 

第四節 医学にかかわる伝説上の人物 
 一、 伏 羲 
 二、 神 農 
 三、 黄 帝 
 四、 季貸・岐伯・雷公・桐君



第二章 夏~春秋時代の中国医学 (BC二十一世紀~BC四七六年)

第一節 巫と巫医 
 一、 巫 
 二、 巫 医 

第二節 甲骨文に見られる医薬と保健衛生 
 一、 人体各部位への認識 
 二、 疾病に対する認識 
 三、 疾病に対する治療方法 
 四、 保健衛生の習慣 

第三節 古典の記載にみる中医薬と保健衛生 
 一、 『詩経』 
 二、 『山海経』 
 三、 『礼記』 
 四、 『周礼』 

第四節 病因学説の萌芽 
 一、 気候変化と疾病の関係 
 二、 七情と疾病の関係 
 三、 環境・飲食と疾病の関係 

第五節 疾病の診断と治療 
 一、 初期の診断方法 
 二、 初期の臨床治療 
 三、 初期の食事療法 

第六節 酒と湯液の発明 
 一、 酒は百薬の長 
 二、 湯液の発明の条件と意義 
 三、 伊尹と湯液 

第七節 古代中国医学の主要人物 
 一、 医 爰 
 二、 医 和



第三章 戦国~後漢時代の中国医学 (BC四七五年~AD二二〇年)

第一節 医薬帛書と簡牘 
 一、 馬王堆の医薬帛書 
  (一) 『五十二病方』 
  (二) 『十一脈灸経』 
  (三) 『導引図』 
  (四) 『脈法』と『陰陽脈死候』 
 二、 秦簡と漢簡 

第二節 中国医学基礎理論の確立 
 一、 『黄帝内経』 
  (一) 『内経』の書名・沿革と完成年代 
  (二) 『内経』の基本的な観点 
  (三) 『内経』の主な内容 
  (四) 『内経』の価値と影響 
 二、 『難経』 
  (一) 著者と完成年代 
  (二) 主な内容と価値 
 三、 『神農本草経』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 成果と影響 
 四、 『傷寒雑病論』 
  (一) 沿革と流伝 
  (二) 内容と成果 
  (三) 後世への影響 

第三節 養 生 
 一、 諸家による養生論 
 二、 『内経』の養生観 
  (一) 自然に順う 
  (二) 動と静の結合 
  (三) 「適中」と「有度」 
 三、 馬王堆の竹木簡「養生方」 

第四節 著名な医家 
 一、 扁 鵲 
 二、 淳于意 
 三、 張仲景 
 四、 華 佗 
 五、 郭 玉 

第五節 外国との医薬交流



第四章 魏・晋・南北朝の医学 (二二〇年~五八一年)

第一節 脈学の総括 
 一、 『脈経』の完成 
  (一) 完成年代 
  (二) 二十四脈 
  (三) 「独取寸口」と左右六脈の臓腑配分 
 二、 『脈経』の流伝・影響および評価 

第二節 鍼灸理論の系統化 
 一、 『鍼灸甲乙経』の出版 
 二、 『鍼灸甲乙経』と『内経』の関係 

第三節 薬物学の進歩 
 一、 『呉普本草』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 内 容 
  (三) 後世に与えた影響 
 二、 『本草経集注』 
  (一) 完成年代と経過 
  (二) 分類と内容 
  (三) 価値と影響 
 三、 『名医別録』 
  (一) 著者と経過 
  (二) 内容と特徴 
  (三) 価値と影響 
 四、 『雷公炮炙論』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 炮製方法 

第四節 煉丹と服石 
 一、 煉丹術の起源 
 二、 煉丹に関する文献 
 三、 煉丹の意義と影響 
 四、 「寒食散」 

第五節 重要な医書と方書 
 一、 『肘後備急方』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 主な成果 
  (三) その価値と影響 
 二、 『劉涓子鬼遺方』 
  (一) 著作と経過 
  (二) 外科への貢献 
 三、 『中蔵経』 
 四、 『褚氏遺書』 
 五、 『小品方』 
 六、 『集験方』 

第六節 養 生 

第七節 秦承祖の創始した医学教育 

第八節 著名な医家 
 一、 王叔和 
 二、 皇甫謐 
 三、 葛 洪 
 四、 陶弘景 
 五、 徐氏八世 
 六、 姚僧垣 

第九節 中国と外国との医療交流



第五章 隋・唐・五代期の医学 (五八一年~九六〇年)

第一節 『内経』の整理と注解 
 一、 『黄帝内経太素』 
  (一) 著者と成立年代 
  (二) 『内経』に対する最初の分類研究 
 二、 『補注黄帝内経素問』 
  (一) 整理再編 
  (二) 注釈・解説 
  (三) 補遺七篇(運気七篇) 

第二節 三つの大いなる医籍 
 一、 『諸病源候論』 
  (一) 著者と完成時期 
  (二) 病 因 
  (三) 症 候 
 二、 『千金方』 
  (一) 完成年代 
  (二) 医者のモラル 
  (三) 臨床各科 
 三、 『外台秘要』 
  (一) 編纂に用いられた文献 
  (二) 特徴と影響 

第三節 国家の医学機構と管理 
 一、 国立医科大学―――太医署 
  (一) その歴史と沿革 
  (二) 機構と編成 
  (三) 制度と分科 
  (四) 教科内容と教育方法 
  (五) 歴史的意義と影響 
 二、 国家的薬典としての『新修本草』 
  (一) 著者と完成 
  (二) 内容と特色 

第四節 民間の本草学に関する著作 
 一、 『本草拾遺』 
 二、 『蜀本草』 
 三、 『海薬本草』 
 四、 『食療本草』 
 五、 『食性本草』 

第五節 臨床各科 
 一、 内 科 
 二、 外 科 
 三、 骨傷科(整骨) 
 四、 産婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科 
 七、 鍼 灸 
 八、 按 摩 

第六節 養 生 
 一、 全神の思想 
 二、 調気と保精 
 三、 食 養 

第七節 著名な医家 
 一、 巣元方 
 二、 孫思邈 
 三、 王 燾 
 四、 陳蔵器 
 五、 王 冰 
 六、 李 珣 
 七、 孟 詵 
 八、 鑑 真 

第八節 外国との医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国・インド医薬交流 
 四、 中越医薬交流 
 五、 中国とアラブ諸国との医薬交流



第六章 宋・金・元代の医学 (九六〇年~一三六八年)

第一節 中国の医薬振興措置 
 一、 医療制度の機構と管理 
 二、 医学教育の発展 
 三、 校正医書局の創設 
 四、 医籍の編集と刊行 
  (一) 『太平聖恵方』 
  (二) 『聖済総録』 
  (三) 『太平恵民和剤局方』 
  (四) 『開宝本草』 
  (五) 『嘉祐本草』 
  (六) 『本草図経』 
 五、 官立薬局の設置 

第二節 民間の医薬学著書 
 一、 薬物学 
  (一) 『証類本草』 
  (二) 『本草衍義』 
  (三) 『宝慶本草折衷』ほか 
 二、 方剤学 
  (一) 『普済本事方』 
  (二) 『済生方』 
 三、 栄養学 

第三節 古典医籍の整理と研究 
 一、 『傷寒論』の研究と注釈 
  (一) 『傷寒総病論』 
  (二) 『傷寒類証活人書』 
  (三) 『傷寒百証歌』 
  (四) 『注解傷寒論』 
 二、 『内経』の整理と研究 
 三、 『難経』の整理と注釈 

第四節 医学理論の発展と臨床各科の成果 
 一、 基礎理論の発展 
  (一) 解剖学 
  (二) 診断学 
  (三) 病因学 
  (四) 運気学説 
 二、 臨床各科の成果 
  (一) 内 科 
  (二) 外 科 
  (三) 傷 科 
  (四) 婦人科 
  (五) 小児科 
  (六) 五官科 
  (七) 鍼 灸 
  (八) 按 摩 
 三、 法医学 
  (一) 法医学の発展概況 
  (二) 宋慈と『洗冤集録』 

第五節 養 生 

第六節 金・元の医家の学説 
 一、 金・元の四家の学説 
  (一) 劉完素―――――――――火熱論 
  (二) 張従正(子和)―――攻邪論 
  (三) 李杲(東垣)―――――脾胃論 
  (四) 朱震亨(丹渓)―――相火論 
 二、 金元四大家のはたした役割と評価 

第七節 著名な医学者 
 一、 銭 乙 
 二、 唐慎微 
 三、 許叔微 
 四、 王執中 
 五、 陳自明 
 六、 張元素 
 七、 王好古 
 八、 危亦林 
 九、 滑 寿 
 十、 斉徳之 

第八節 対外医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国と東南アジア諸国の医薬交流 



第七章 明代の医学 (一三六八年~一六四四年)

第一節 薬物学の発展 
 一、 総合的本草書 
  (一) 『本草集要』 
  (二) 『本草品彙精要』 
  (三) 『本草蒙筌』 
  (四) 『本草綱目』 
  (五) 『本草彙言』 
 二、 食療本草書 
 三、 地方の本草書 
    『 南本草』 
 四、 注釈的本草書 
    『本草経疏』

第二節 方剤学と薬物炮炙の発展と業績 
 一、 方剤学 
  (一) 『普済方』 
  (二) 『奇効良方』 
  (三) 『医方考』 
  (四) 『祖材』 
 二、 薬物の炮炙 
    『炮炙大法』

第三節 「戻気」学説とその温病学発展に対する意義 
 一、 明以前の温病についての論述 
 二、 呉有性と「戻気」学説 
 三、 「戻気」学説の意義と影響

第四節 臨床医学の新しい成果 
 一、 診断学 
 二、 内 科 
  (一) 『医学正伝』 
  (二) 『万病回春』 
  (三) 『寿世保元』 
  (四) 『明医雑著』 
  (五) 『証治準縄』 
  (六) 『慎柔五書』 
  (七) 『症因脈治』 
  (八) 『理虚元鑑』 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『正体類要』 
  (二) 『外科理例』 
  (三) 『外科枢要』 
  (四) 『瘍医証治準縄』 
  (五) 『外科正宗』 
  (六) その他 
 四、 産科・婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科と口腔歯科 
 七、 鍼 灸 
  (一) 『鍼灸大全』 
  (二) 『鍼灸問対』 
  (三) 『鍼灸聚英』と『鍼灸節要』 
  (四) 『鍼灸大成』 
  (五) 『奇経八脈考』(一五七二年) 
 八、 按 摩

第五節 養 生 

第六節 衛生と予防   
 一、 人痘接種術の歴史と意義 
 二、 職業病の予防と治療 

第七節 古典的医書の整理と研究 
 一、 『内経』に対する研究と注釈 
  (一) 『素問注証発微』と『霊枢注証発微』 
  (二) 『類 経』 
  (三) 『内経知要』 
 二、 『難経』の研究と注釈 
  (一) 『勿聴子俗解八十一難経』 
  (二) 『難経集注』 
  (三) 『図注八十一難経』 
 三、 『傷寒論』の考証と注解 
 四、 『神農本草経』散逸資料の収集復刻

第八節 医学倫理の継承と発展

第九節 カルテ様式の確立

第十節 医事制度と医学教育 
 一、 医事制度 
  (一) 医薬行政の最高管理機関とその官吏 
  (二) 宮廷の医薬機構と吏員の配属 
  (三) 一般庶民の医薬機構と地方の医療機構 
 二、 庸医による医療事故への懲罰 
 三、 医学教育と分科

第十一節 著名な医家 
 一、 王 履 
 二、 楼 英 
 三、 戴思恭 
 四、 虞 摶 
 五、 江 瓘 
 六、 汪 機 
 七、 薛 己 
 八、 万 全 
 九、 徐春甫 
 十、 李 テン  
 十一、 高 武 
 十二、 楊継洲 
 十三、 方有執 
 十四、 王肯堂 
 十五、 武之望 
 十六、 陳実功 
 十七、 張介賓 
 十八、 趙献可 
 十九、 繆希雍 
 二十、 李中梓  
 二十一、 陳司成  

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と朝鮮の医薬交流 
 二、 中国と日本の医薬交流 
 三、 中国とその他の国々との医薬交流 



第八章 清代の医学 (一六四四年~一九一一年)

第一節 医事制度・医学教育と分科 
 一、 医事制度 
 二、 医学教育 
 三、 医学分科 

第二節 薬物学と方剤学 
 一、 薬物学 
  (一) 『本草綱目拾遺』 
  (二) 『植物名実図考』 
  (三) 『本草備要』 
  (四) 『本草従新』 
  (五) 『神農本草経百種録』 
  (六) 『得配本草』 
  (七) 『本経疏証』 
 二、 方剤学 
  (一) 『古今名医方論』 
  (二) 『医方集解』 
  (三) 『成方切用』 
  (四) 『串雅』内・外編

第三節 温病学説の形成と発展 
 一、 温病学説の形成 
 二、 温病学説の主な内容 
  (一) 温病の病因 
  (二) 感染経路 
  (三) 診断の特徴 
  (四) 弁 証 
  (五) 治 療 
 三、 温病学説の貢献

第四節 臨床医学の発展 
 一、 診断学 
  (一) 舌診による診断 
  (二) 験歯による診断 
  (三) 斑疹・白バイによる診断 
  (四) 小児の指紋と顔色による診断 
  (五) オ血の診断 
  (六) 脈診と四診合参による診断 
 二、 内 科 
  (一) 温病学説の形成 
  (二) 各学派間の論争 
  (三) 内科関係の著書 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『外科症治全生集』 
  (二) 『瘍科心得集』 
  (三) 『外科伝薪集』 
  (四) 『外科大成』 
 四、 産婦人科 
  (一) 『傅青主女科』 
  (二) 『医宗金鑑』女科心法要訣 
  (三) 『達生編』 
 五、 小児科 
 六、 耳鼻咽喉科 
 七、 眼 科 
 八、 鍼灸と推拿 
 九、 外治法の新しい展開

第五節 養 生

第六節 疫病の予防・治療と阿片撲滅運動 
 一、 疫病の予防と治療 
  (一) 天然痘 
  (二) ペスト 
  (三) 霍乱(コレラを含む) 
 二、アヘン撲滅運動

第七節 古医籍の考証と医学書の出版 
 一、 古医籍への考証と研究 
  (一) 『内 経』 
  (二) 『難 経』 
  (三) 『神農本草経』 
  (四) 『傷寒論』 
  (五) 『金匱要略』 
 二、 医案と医話 
  (一) 医 案 
  (二) 医 話 
 三、 医学類書・叢書・入門書 
  (一) 類 書 
  (二) 叢 書 
  (三) 入門書 
 四、 最初の中医雑誌『呉医彙講』

第八節 太平天国における医薬制度 
 一、 医療面の組織・機構 
  (一) 要員の出身 
  (二) 医官とその機構 
 二、 医療制度と規定 
  (一) 公的医療制度 
  (二) 公衆衛生 
  (三) 禁煙運動

第九節 西洋医学の伝来とその影響 
 一、 明末・清初の西洋医学伝来 
 二、 近代西洋医学の伝来 
  (一) 病院と診療所の建設 
  (二) 西洋医学の書籍・刊行物の翻訳出版 
  (三) 医学校の設立 
  (四) 外国からの留学生誘致 
 三、 西洋医学の伝来が中国医学に与えた影響

第十節 中西医交流派 
 一、 明末・清初の交流思想 
 二、 近代史における「中西交流」のはしり 
 三、 近代中西医交流の内容と著作 
  (一) 中西両医学に対する立場による分類 
  (二) 中西医交流の内容による分類

第十一節 著名な医家 
 一、 喩 昌 
 二、 傅 山 
 三、 張志聡 
 四、 汪 昂 
 五、 張 ロ 
 六、 尤 怡 
 七、 柯 琴 
 八、 程国彭 
 九、 葉 桂 
 十、 薛 雪 
 十一、 徐大椿 
 十二、 王維徳 
 十三、 趙学敏 
 十四、 陳復正 
 十五、 陳修園 
 十六、 高秉鈞 
 十七、 呉 謙 
 十八、 沈金鰲 
 十九、 呉 瑭 
 二十、 王清任 
 二十一、 費伯雄 
 二十二、 呉尚先 
 二十三、 王士雄 
 二十四、 唐宗海 
 二十五、 朱沛文

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と日本の医薬交流 
 二、 中国と朝鮮の医薬交流 
 三、 中国とヨーロッパ諸国との医薬交流 
  (一) 薬物学 
  (二) 脈 学 
  (三) 鍼灸術 
 四、 中国とその他の国々との医薬交


方剤名一覧表
医学の倫理 川井 正久
訳者あとがき
年表
書名索引
人名索引
事項・用語索引
参考資料・訳者略歴

中医免疫学入門


序文 石井裕正 

序  謝 少文 

日本語版によせて 

本書について 

緒論 
1.中医免疫学発展史の概観 
2.中医免疫理論の研究価値 
3.中医免疫理論研究の方向と方法 

第1部 中医学の免疫に関する認識 
1.衛気と免疫 
2.肺・脾・腎と免疫 
   陰陽偏盛による病変とその進展法則 
   陰陽偏衰による病変とその進展法則 
   腎の重要性 
   弁証分型と環状ヌクレオチド 
   温補腎陽薬と環状ヌクレオチド 
   脾・肺の作用 
   腎と胸腺 
   非特異性免疫と衛気 
3.経絡・気血と免疫 
4.先天的な稟賦・体質と免疫 
5.扶正去邪と免疫 

第2部 中薬と免疫 
1.アレルギー反応各型におよぼす中薬の影響 
 1. I型(アナフィラキシー型)に対する作用 
 2. II 型(細胞溶解反応)に対する作用 
 3. III 型(免疫複合体による反応)に対する中薬の作用 
 4. IV 型(遅延型アレルギー反応)での作用 
2.中薬免疫促進剤 
 1.免疫促進作用を有する常用中薬 
  1.補気薬 
     黄耆 
     霊芝 
     人参 
  2.補血薬 
     当帰 
     鶏血藤 
  3.補陽薬 
     淫羊藿 
  4.補陰薬 
 2.免疫を促進する常用方剤 
    四君子湯 
    補中益気湯 
    四物湯 
    生脈散 
    六味地黄丸(湯) 
    右帰丸(飲) 
3.中薬免疫抑制剤 
 1.免疫抑制作用のある常用中薬 
  1.去風薬と除湿薬 
  2.清熱解毒薬 
  3.活血化瘀薬 
  4.毒性を有する攻堅薬 
 2.免疫抑制の常用方剤 
    桂枝湯 
    荊防敗毒散 
    黄連解毒湯 
    活絡効霊丹 
4.中薬免疫調節剤 
 1.視床下部――下垂体――副腎皮質系を介する免疫調節 
 2.自律神経を調整することによって免疫を調節する 
 3.環状ヌクレオチド(cAMPとcGMP)系に作用して免疫を調節する 
 4.核酸代謝を調整することによって免疫を調節する 
 5.T細胞の量と機能を高めることによって免疫を調節する 
 6.薬物自身のもつ双方向的調節作用によって免疫を調節する 

第3部 よく見られる免疫疾患の治療 
感冒 
慢性気管支炎 
動脈アテローム硬化と虚血性心疾患 
糸球体腎炎 
甲状腺機能亢進症 
慢性萎縮性胃炎 
B型肝炎 
慢性関節リウマチ 
全身性エリテマトーデス 
強皮症 
大動脈炎症候群 
ベーチェット病 
癌 
臓器移植 
老化現象

あとがき

監訳者あとがき  

索引

経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説




まえがき

緒論  経方医学の出発点

傷寒論の成立について
  傷寒論と内経の関係
  傷寒雑病論の系譜
  薬用量に関する問題
  経方のための本草書
  方証相対について

総論

人体の構造と機能
  冷えからみた経方的生理構造
  気について
  気の構成
  気の流れ
  人体構造の概観
  外殻の構造
   [皮]
   [肌]
   [腠理]
   [膜]
  胸・膈・心下の役割
  臓腑の生理
   [胃と脾]
   [守胃機能]
   [肺]
   [胆と肝]
    気の疏泄 収斂
    血の疏泄 収蔵
 胆
   [小腸]
   ◆ 表裏・陰陽・内外の概念について
 
気の流れ
  外殻における衛気
  衛気の分類
  衛気の循環
   1.後通の衛気
   2.前通の衛気
   3.脈外の衛気および脈中の血
   ◆ 血の流れをコントロールする肺の機能
   ◆ 肺の粛降路について
   ◆ 表水と裏水の排出路について
   4.肌中の衛気
   ◆ 胃気の頭部・顔面部への直達路について
   ◆ 所謂 三焦について
  小柴胡湯証の病理
 
気の病理
  悪風・悪寒
  発熱
  邪正闘争
  汗
   ◆ 経方的な邪の伝変について
  脈の遅数
   ◆ 脈の遅数を決定する因子について―――ショック症状
  脈の浮沈
 
腹 診
  腹診図
   季肋部
   心下部
   脇腹
   腹直筋
  腹診による治療法
   1.心下①がつまっている人(膈および心下の昇降不利)
   2.胸がつまっている人(胸の昇降不利 )
   3.咽・喉がつまっている人
   なぜ,心下を押すのか
   心下の処方
   傷寒論
   金匱
   4.季肋部・脇に病変のある人
   5.腹直筋に変化がある人
   6.背部に抵抗,圧痛のある人
 


処方解説
桂枝湯 
桂枝湯証の総論 
風邪の存在する桂枝湯証 
 [陽浮陰弱] 
 [自汗] 
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 風邪の伝変について 
 ◆ 胃気の上昇について 
 [脈浮緩] 
風邪の存在しない桂枝湯証 
 [営衛不和] 
無汗の桂枝湯証 
 [上衝] 
 [奔豚] 
 ◆ 心下と気の昇降出入について 
 ◆ 脈の浮沈について 
 [無汗而小便反少] 
桂枝湯の条文解説 
 ◆ 胃気の頭顔部への直達路について 
 ◆ 胃中の痰熱について 
 ◆ 身疼痛について 
 ◆ 傷寒論と臓腑弁証について 
 ◆ 太陽病と霍乱病の違いについて 
 ◆ 温病学説について 
 ◆ 太陰病と少陰病について 
桂枝湯 補足とまとめ 
 [脈] 
 [自汗] 
 [中風]  
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 邪正闘争における胃気の鼓舞について 
桂枝湯の構成 
桂 枝 
(1) 胃→心下→肌。 
(2) 胃→肺→脈外の衛気。 
(3) 諸薬を上に運ぶ。 
 ◆ 麻痺・疼痛・腫脹などについて 
芍 薬 
(1) 血をめぐらす(還流,絡から肝・心に帰る方)。 
(2) 肌の湿の還流を促す。 
(3) 心下の水と気を下へ降ろす。 
(4) (3) の結果として二次的に胸・肺の気を心下に降ろす(第一粛降)。 
(5) 胃気を腎に供給する。 
(6) 胃の過剰な気,および胃熱を降ろす。 
(7) 胃気が過剰に上・外方へ行こうとするものを内・下方に向ける。 
(8) 腠理のベクトルを内向させる。 
大 棗 
(1) 気・津液を補う。 
(2) 胃の津液を守る。 
(3) 治驚作用。 
 生 姜 
 ◆ 補腎に対する経方の考え方 
甘 草 
甘草の守胃作用 
四逆湯類の条文 
乾姜附子湯類の条文 
四逆湯類の組成 
乾姜附子湯類の組成 
 亡陽―――四逆湯類 
 伏陽―――乾姜附子湯類 

四逆湯類 
四逆湯 
四逆加人参湯 
茯苓四逆湯 
茯苓  
通脈四逆湯 
通脈四逆加猪胆汁湯 
猪胆汁

経方医学2


まえがき  著者

桂枝湯加減

桂枝湯加減の総論
 1.ベクトル性
 2.各生薬の薬能分担
  桂枝
  芍薬
  生姜
  大棗
  甘草
桂枝加芍薬湯・桂枝加大黄湯
  ◆腸鳴および蠕動運動について
  ◆太陰病について
小建中湯
  ◆手足煩熱について
  ◆夢・失精について
  ◆裏急について
黄耆建中湯
当帰建中湯
  当帰
  芎藭
  ◆活血・行血薬について
桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯
桂枝去芍薬湯・桂枝去芍薬加附子湯
炙甘草湯

  ◆脈結代,脈結悸について
  ◆阿膠について
  阿膠
  麻子仁
桂枝去桂加茯苓白朮湯
桂枝加桂湯
桂枝甘草湯

  ◆上衝・奔豚・悸・煩などについて(補足)
桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  ◆煩・躁について
桂枝加竜骨牡蠣湯
  牡蠣
  竜骨
桂枝去芍薬加蜀漆牡蠣竜骨救逆湯
 『外台』牡蠣湯と桂枝救逆湯の比較
  蜀漆
  恒山
黄耆桂枝五物湯
  ◆風邪についての再考
 「尊栄人……」証と黄耆桂枝五物湯証の比較
 黄耆桂枝五物湯と四逆湯類における虚の違い
黄耆芍薬桂枝苦酒湯・桂枝加黄耆湯
  黄汗病の参考条文
  黄汗病の症状
  黄汗病の病因
  黄汗病の病理
  [湿]
  [鬱熱]
  [脈沈遅]
  黄汗病に用いられる処方解説
  醋(苦酒)
当帰四逆湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯

  通草 (黄通)
  細辛
  呉茱萸
  ◆「厥寒」について
 当帰四逆湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯の寒疝への応用
  ◆寒疝について
  羊肉

麻黄湯

麻黄湯の総論
麻黄湯の各論

 [頭痛]
 [衄]
 [発熱]
 [疼痛]
 [悪寒]
 [体感温度]
 [食事と体温の関係]
  ◆粘膜について
  アレルギー性鼻炎の病理
麻黄加朮湯
 [湿熱の存在する麻黄湯証]
 [麻黄湯証の脈浮]
 [麻黄湯証の熱と湿に関する補足]
  麻黄
 [麻黄湯の発汗の機序]
麻黄杏仁甘草石膏湯
麻黄杏仁薏苡甘草湯

  薏苡仁
桂枝麻黄各半湯
桂枝二麻黄一湯
桂枝二越婢一湯
大青竜湯
越婢湯・越婢加朮湯

  ◆湿証について(補足)
  ◆補津と補陰について
  1.「補津」
  2.「補陰」
  白朮
  石膏
  ◆温病について
 風水
 風水の治法
 裏水
 裏水の治法
 オ熱在裏の裏水
麻黄附子細辛湯・麻黄附子甘草湯・麻黄附子湯

経方医学3


葛根湯
  葛根
  ◆治諸痺,療金瘡について
  ◆通腠理・開腠理について
  ◆葛根と項背強について
 総論
  葛根湯証・麻黄湯証・桂枝湯証における邪の比較
  病邪の存在する場所
  葛根湯・麻黄湯・桂枝加葛根湯の比較
  葛根・麻黄・桂枝の組み合わせによる気血の推進
  桂枝・葛根・麻黄と芍薬の組み合わせによる気血津の還流
  処方についての補足
  ◆開腠理について(補足)
  気の運行のために必要な機能
  ◆葛根湯証の「項背強」と麻黄湯証の「項強」について
  ◆項・項背・身体の「強」について
  ◆津液不足の「深さ」「程度の強さ」「広がり」
  ◆太陽・陽明合病について
  ◆下痢について
  ◆合病についての補足
 痙病
  柔痙・剛痙
  ◆反悪寒について
  ◆痙病の脈について

桂枝加葛根湯

栝楼桂枝湯
  桂枝加葛根湯との比較

葛根黄芩黄連湯
  ◆促脈について

奔豚湯

竹葉湯

小青竜湯
 総論
  (1)傷寒の小青竜湯証
  (2)金匱要略における小青竜湯証
  肺の粛降についての復習
  ◆腎の納気作用について
  呼吸の参考
  呼吸と胆・膈との関係
 各論
  [心下有水気]
  ◆涎・唾について
  ◆金匱要略における涎・涎沫・涎唾・濁沫・濁唾・唾などについて
  [噎(エツ)]
  肺脹に関する参考条文

射干麻黄湯

厚朴麻黄湯
  小麦
  射干麻黄湯,厚朴麻黄湯,小青竜湯の構成生薬の比較

沢漆湯
  沢漆
  紫参
  白前

桂苓五味甘草湯・苓甘五味姜辛湯・桂苓五味甘草去桂加乾姜細心
 半夏湯・苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯・苓甘姜味辛夏仁黄湯などの総論

桂苓五味甘草湯
  眩冒に関する参考条文

苓甘五味姜辛湯

桂苓五味甘草去桂加乾姜細辛半夏湯

苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯
  ◆血虚について
  小青竜湯誤治後の陰陽失調と他の一般的証との比較

苓甘姜味辛夏仁黄湯

桂枝附子湯・去桂加白朮湯・甘草附子湯・桂枝芍薬知母湯・烏頭湯・
防己地黄湯などの総論

 痺証(風寒湿病)
  痺証における風邪・湿邪
 風湿相搏病

桂枝附子湯・去桂加白朮湯
  桂枝附子湯
  去桂加白朮湯

甘草附子湯
  甘草附子湯証の特徴
  桂枝附子湯,去桂加白朮湯,甘草附子湯における風湿邪の比較
  ◆風湿病について
  ◆寒邪と痺証について
  ◆気虚の側面について
 歴節病
  (1)虚の側面
  (2)歴節病における風邪
  歴について

桂枝芍薬知母湯

烏頭湯
  附子
  烏頭
  四肢疼痛の記載されている条文
  麻黄杏仁薏苡仁甘草湯について
 『外台』薏苡麻黄湯
  陰虚の痺証

防己地黄湯
  熱痺(湿熱痺)に対する処方
  経方以外で痺証によく使われる薬物

桂姜草棗黄辛附子湯・枳実湯
  ◆陰気・陽気について
  水気病脈証併治第十四第31条,第32条の違い

真武湯
  ◆白朮について
  ◆茯苓について
  白朮と茯苓のまとめ

附子湯
  真武湯と附子湯の比較

桂枝甘草湯
  ◆上衝・奔豚・悸・煩について

桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  竜骨・牡蠣

苓桂朮甘湯・苓桂甘棗湯・苓桂味甘湯などの総論

茯苓桂枝白朮甘草湯
  ◆動経について

茯苓桂枝甘草大棗湯

茯苓桂枝五味甘草湯
茯苓甘草湯・茯苓沢瀉湯などの総論

茯苓甘草湯

茯苓沢瀉湯

甘草乾姜茯苓白朮湯

五苓散
 五苓散総論
  ◆黄疸病補足・小便不利について
  ◆太陽病における煩について

文蛤湯

文蛤散

猪苓散
  猪苓散と五苓散の比較

猪苓湯
 猪苓湯総論
  ◆小便不利について
  ◆傷津・陰虚について

経方医学4


結胸・臓結

結胸・臓結の総論
 臓結
 1.臓結と結胸の違い
 2.臓結の病理
 3.臓結の治法
 4.補足
 結胸
 1.結胸の病理
 2.結胸の症候
 3.結胸の腹証
 4.結胸の程度の違い
 5.結胸の治法
 栝楼
 ◆水湿・痰湿・痰について
 6.結胸の脈
大陥胸丸
大陥胸湯
 ◆似痰非痰について
小陥胸湯
三物白散
瓜蔕散
 瓜蔕散の総論
一物瓜蔕湯(瓜蔕湯)


胸痺・心痛

胸痺の総論
 1.胸痺・心痛・短気の区分
 2.胸痺の症候
 3.胸痺の病理
 4.胸痺の治法
 5.胸痺における寒熱の考察
栝楼薤白白酒湯・栝楼薤白半夏湯
 薤
枳実薤白桂枝湯・人参湯
茯苓杏仁甘草湯・橘枳姜湯
心痛
 1.真心痛
烏頭赤石脂丸
九痛丸
薏苡附子散
 ◆活血化瘀と通絡について
薏苡附子敗醤散
 腸癰における邪と正気の関係
 ◆通絡を目的とした丸散薬につい
赤丸
 ◆丸薬,散薬についてのさらなる考察(針灸治療との類似性)
 2.心下痛
桂枝生姜枳実湯


梔子豉湯類

梔子豉湯類の総論
 ◆無形の熱について
梔子豉湯・梔子甘草豉湯・梔子生姜豉湯
梔子厚朴湯
梔子乾姜湯
枳実梔子湯
梔子柏皮湯
梔子大黄湯


木防已湯・木防已去石膏加茯苓芒硝湯


酸棗仁湯・黄連阿膠湯

不眠についての総論
 1.衛気の運行失調による不眠
 ◆時差ボケについて
 2.心神不寧による不眠
   心神不寧と他の臓腑
   [虚証]
 ◆心腎不交について
   [実証]
 3.不眠に対する中医弁証と治療方剤
 ◆胆気不足について
 酸棗仁
酸棗仁湯
 ◆酸棗(仁)の薬効について
黄連阿膠湯


柴胡湯類

小柴胡湯
 ◆膈について
小柴胡湯の総論
 各論
 熱入血室についての条文
 ◆熱入血室について
 ◆血室について
 ◆陽微結・純陰結について
 ◆陽明中風証について
 ◆手足の煩熱について
大柴胡湯
大柴胡湯の総論
 ◆過経について
 ◆熱結在裏の表現について
柴胡加芒硝湯
柴胡桂枝乾姜湯
 栝楼根
柴胡桂枝湯
柴胡加竜骨牡蠣湯
 鉛丹
四逆散


瘧病

瘧についての総論
 瘧病の脈
鱉甲煎丸
蜀漆散・牡蠣湯
 雲母
柴胡去半夏加栝楼湯
柴胡桂姜湯
 柴胡湯類と瘧病


黄芩湯・黄芩加半夏生姜湯


瀉心湯類

瀉心湯類の総論
大黄黄連瀉心湯
附子瀉心湯
 大黄黄連瀉心湯証と附子瀉心湯証の鑑別
瀉心湯
半夏瀉心湯
生姜瀉心湯
甘草瀉心湯
 ◆去滓再煎について
 ◆心下痞について


その他の処方

黄連湯
乾姜黄芩黄連人参湯
旋覆代赭湯
厚朴生姜半夏甘草人参湯
茯苓飲


白虎湯類

白虎湯類の総論
白虎湯
白虎加人参湯
白虎加桂枝湯


索引

経方薬論


前言
阿 膠  あきょう
茵蔯蒿 いんちんこう
烏 頭  うず
烏 梅  うばい(梅実)
禹余糧  うよりょう
黄 耆  おうぎ
黄 芩  おうごん
黄 柏  おうばく(蘗木)
王不留行 おうふるぎょう
黄 連  おうれん
訶 子  かし(訶梨勒)
葛 根  かっこん
滑 石  かっせき
瓜 蔕  かてい
カ  楼  かろ
乾 姜  かんきょう
生 姜  しょうきょう
寒水石  かんすいせき(凝水石)
甘 草  かんぞう
甘 遂  かんつい
款冬花  かんとうか(款冬)
薤 白  がいはく(薤)
艾 葉  がいよう
桔 梗  ききょう
菊 花  きくか
枳 実  きじつ
橘 皮  きっぴ(橘柚)
杏 仁  きょうにん(杏核)
苦 酒  くしゅ(醋)
苦 参  くじん
瞿 麦  くばく
桂 枝  けいし(桂)
鶏 子  けいし(丹雄鶏)
芫 花  げんか
膠 飴  こうい(イ糖)
紅 花  こうか(紅藍花)
粳 米  こうべい
厚 朴  こうぼく
五色石脂 ごしきせきし
呉茱萸  ごしゅゆ
五味子  ごみし
柴 胡  さいこ
細 辛  さいしん
山梔子  さんしし(枝子)
山茱萸  さんしゅゆ
酸棗仁  さんそうにん(酸棗)
山 薬  さんやく(薯蕷)
紫 菀  しおん
紫 参  しじん
紫 蘇  しそ
芍 薬  しゃくやく
シャ虫  しゃちゅう
酒    しゅ
小 麦  しょうばく
升 麻  しょうま
商 陸  しょうりく
蜀 漆  しょくしつ
蜀 椒  しょくしょう
秦 皮  しんぴ
地 黄  じおう(乾地黄)
水 蛭  すいてつ
豆 巻  ずけん(大豆黄巻)
石 膏  せっこう
川 芎  せんきゅう
旋覆花  せんぷくか
皀 莢  そうきょう
葱 白  そうはく(葱実)
桑白皮  そうはくひ(桑根白皮)
代赭石  たいしゃせき(代赭)
大 棗  たいそう
沢 漆  たくしつ
沢 瀉  たくしゃ
淡豆豉  たんとうし(豉)
大 黄  だいおう
竹 葉  ちくよう
知 母  ちも
猪 苓  ちょれい
通 草  つうそう(木通)
葶藶子  ていれきし(テイレキ)
天門冬  てんもんどう
当 帰  とうき
桃 仁  とうにん(桃核)
土瓜根  どかこん(王瓜根,王瓜)
独 活  どっかつ
人 参  にんじん
敗醤草  はいしょうそう(敗醤)
白頭翁  はくとうおう
巴 豆  はず
半 夏  はんげ
貝 母  ばいも
麦門冬  ばくもんとう
百 合  ひゃくごう
白 朮  びゃくじゅつ(朮)
白 前  びゃくぜん
白 薇  びゃくび
茯 苓  ぶくりょう
附 子  ぶし
文 蛤  ぶんごう(海蛤)
鼈 甲  べっこう
防 已  ぼうい
芒 硝  ぼうしょう
消 石  しょうせき
朴 消  ぼくしょう
虻 虫  ぼうちゅう(木虻)
虻 虫  ぼうちゅう(蜚虻)
防 風  ぼうふう
牡丹皮  ぼたんぴ(牡丹)
牡 蠣  ぼれい
麻 黄  まおう
麻子仁  ましにん(麻蕡)
蜜    みつ(石蜜)
明 礬  みょうばん(礬石)
射 干  やかん
羊 肉  ようにく
薏苡仁 よくいにん(薏苡子)
李根白皮 りこんはくひ
竜 骨  りゅうこつ
連 翹  れんぎょう

あとがき 

中医伝統流派の系譜


序  小曽戸 洋

はじめに

通俗傷寒派 
 学術的特徴
  一、 広義の傷寒を研究対象とした
  二、 六経を強調している
  三、 民間の医療経験をうまく吸収した
  四、 宣伝と普及を重視した
 代表的人物
  一、 通俗傷寒派初期の代表的人物、朱肱
  二、 臨床に精通していた陶華
  三、 傷寒夾証を重視した戈維城
  四、 夾虚傷寒の治療を得意とした張景岳
  五、 博く医学者たちの学説を集めて整理した張ロ
  六、 温病学説をうまく取り入れた呉貞と章虚谷
  七、 通俗傷寒派を集大成した兪根初および「紹派傷寒」

温疫派
 学術的特徴
  一、 温疫病を主要な研究対象とした
  二、 温疫の病因の特殊性を強調した
  三、 温疫には安定した基本病機があると主張した
  四、 治療は去邪を第一とした
 代表的人物
  一、 熱病の師・劉完素
  二、 石膏を活用した繆仲淳
  三、 温疫派の第一人者呉又可
  四、 大剤による解毒を主張した余霖
  五、 河間を手本とした楊栗山
  六、 疫痧治療を得意とした陳耕道
  七、 伏邪の攻撃を主張した蒋宝素

温熱派
 学術的特徴
  一、 温病と傷寒の違いを強調した
  二、 新感温熱病の治療を得意とした
  三、 衛気営血弁証と三焦弁証を考案した
  四、 治療に緩急を用いた
  五、 養陰生津を重視した
  六、 開竅剤を活用した
  七、 湿治療を得意とした
 代表的人物
  一、 温熱病の大家、葉天士
  二、 『湿熱病篇』で有名な薛生白
  三、 三焦弁証を提唱した呉鞠通
  四、 温熱学説を集大成した王孟英
  五、 『外感温病篇』を著した陳平伯

伏気温熱派
 学術的特徴
  一、 伏気から温病が生まれることを重視した
  二、 六経弁証を基準にした
  三、 陰を助け邪を追い出すための治療法を重視した
  四、 伏温証治

瘀経典傷寒派
 学術的特徴
  一、 温熱派の理論を否定した
  二、 実効性を重視し、経方の使用を推奨し、軽剤を用いて即効性を
      追及することに反対した
 代表的人物
  一、 『傷寒論』を固守した陸九芝
  二、 三焦学説を排斥しようとした惲鉄樵
  三、 『傷寒論』による温熱病治療こそが正統であると主張した章巨膺
  四、 扶陽を重視し、五段論を提唱した祝味菊
  五、 葉・呉学説を排斥しようとした謝誦穆

易水内傷派
 学術的特徴
  一、 病因のうち、正虚という要素に注目した
  二、 陰陽五行学説を強調した
  三、 補脾と補腎を得意とした
  四、 新たな処方の考案を提唱した
 代表的人物
  一、 初期を代表する張元素
  二、 脾胃内傷学の創始者、李東垣
  三、 常に五臓弁証によって治療した薛立斎
  四、 五行制化論による治療を得意とした周慎斎
  五、 命門の火の補養を得意とした趙献可
  六、 形体に精を充填させることを重視した張景岳

丹渓雑病派
 学術的特徴
  一、 気血の失調が疾病の基本病機であると考えた
  二、 気・血・痰・鬱の調整を得意とした
  三、 専用の処方にこだわらなかった
 代表的人物
  一、 雑病学の祖、朱丹渓
  二、 陰血を重視した戴原礼
  三、 人参と黄耆で補気することを得意とした汪機
  四、 丹渓の気血痰鬱学説を強く提唱した王綸
  五、 丹渓の学説を応用して著書を著した虞天民

弁証傷寒派
 学術的特徴
  一、 六経弁証によって万病を認識できると主張した
  二、 傷寒方による雑病治療を得意とした
 代表的人物
  一、 『傷寒論』の弁証論治体系を発掘した方有執
  二、 六経定法を提唱した舒馳遠
  三、 『傷寒論』の本来の意味を明らかにした程応旄
  四、 『傷寒論』の治療法があらゆる疾病を対象としていることを
      強調した柯韵伯
  五、 張仲景の処方による雑病治療を得意とした余聴鴻

経典雑病派
 学術的特徴
  一、 漢唐医学の伝統を継承し、各疾病に専用の治療法を確立するよう
      強く提唱した
  二、 方剤と薬物の研究を重視した
  三、 総合療法を重視した
 代表的人物
  一、 医学界に法と律を定めた喩嘉言
  二、 『張氏医通』で名を馳せた張ロ
  三、 時代の悪弊に針で対抗し、古代理論を復興させた徐霊胎
  四、 とくに古方を好んだ尤怡
  五、 『雑病源流犀燭』の著者、沈金鱉
  六、 経典と古方に傾倒した陳修園
  七、 醇正な医学に回帰するよう主張した臨床医、費伯雄

正宗派
 学術的特徴
  一、 臓腑気血弁証を重視した
  二、 内科治療は、消・托・補法を得意とした
  三、 外治法のための手法を研究した
 代表的人物
  一、 新旧の架け橋となった陳自明
  二、 脈診を強調した斉徳之
  三、 内外一理説を強く提唱した汪機
  四、 温補法を得意とした薛立斎
  五、 因人制宜を重視した申闘垣
  六、 正宗派の中でも傑出していた陳実功
  七、 外科学を集大成した祁坤

全生派
 学術的特徴
  一、 陰陽を弁証の大綱とした
  二、 腠理の温通を治療の大原則とした
  三、 刀針・手術・追蝕薬の濫用に反対した
 代表的人物
  一、 陰陽で癰疽を区別し、患部の色で陰陽を弁証した王維徳
  二、 半陰半陽という概念を提案した鄒岳

心得派
 学術的特徴
  一、 外瘍と温熱病の発病時の共通点を強調した
  二、 瘡瘍の初期に温散温托法を用いることに反対し、辛涼剤で
      宣解するよう主張した
  三、 陰の滋養に注目した
  四、 疔毒走黄は熱が心包に入るという病理であるという観点から治療した
 代表的人物
  一、 新境地を切り開いた外科専門医、高秉鈞
  二、 温病の治療法を用いた沙石安

民間医学派
 学術的特徴
  一、 邪を攻撃することによる治療を重視した
  二、 外治法を得意とした
  三、 経験的単方の使用を得意とした
 代表的人物
  一、 汗吐下三法を強く提唱し、邪を攻撃した張子和
  二、 外治法の専門家、呉師機
  三、 鈴医

日本後世派
  李朱医学を広めた先駆者、田代三喜
  曲直瀬道三と「道三流」学派
  劉河間と張子和の学説を信奉した後世派別派

日本古方派
  古方派の祖、名古屋玄医
  一気留滞説を提唱した後藤艮山
  陰陽五行を廃止しようとした香川修徳
  古方派の権威、吉益東洞
  解剖を重視した山脇東洋
  気血水論を提唱した吉益南涯
  多くの医学者たちの長所を広く取り入れた中神琴渓

朝医四象医学
  李済馬の四象医学理論
  四象医学理論を完成させた張鳳永と杏坡
  国境周辺の四象医学者

あとがき

付録 中医伝統流派一覧表

方剤索引

書名索引

用語索引

人名索引

中国気功学


第 I 部[総論]気の系譜

第1章 気功の概念と特徴
 第1節 気功の概念
 第2節 気功の特徴

第2章 気功の発展小史
 第1節 気功の起源とその名称
 第2節 先秦時代(紀元前206年以前)
 第3節 両漢時代(紀元前206~紀元後220年)
 第4節 魏晋南北朝時代(220~589年)
 第5節 隋唐五代時代(581~979年)
 第6節 宋金元時代(960~1368年)
 第7節 明清時代(1368~1840年)
 第8節 近代の百年間(1840~1949年)
 第9節 解放後の気功の発展

第3章 気功と中医理論
 第1節 気功の鍛練と陰陽
 第2節 気功鍛練と臓腑
 第3節 気功鍛練と経絡
 第4節 気功鍛練と精・気・神

第4章 気功の基礎研究
 第1節 中枢神経系
 第2節 呼吸器系
 第3節 消化器系
 第4節 循環器系
 第5節 代謝・内分泌系
 第6節 外気
 第7節 その他


第 II 部[功法]気の練養

第5章 静功鍛練法
 第1節 姿勢の鍛練
 第2節 呼吸の鍛練
 第3節 意念の鍛練
 第4節 静功の功種
 第5節 放松功
 第6節 内養功
 第7節 強壮功
 第8節 站トウ功
 第9節 六字訣
 第10節 意気功
 第11節 因是子静坐法
 第12節 『類修要訣』小周天
 第13節 蘇東坡の養生訣

第6章 動功鍛練法
 第1節 動功の三つの部分
 第2節 常規保健功
 第3節 常用される動功
 第4節 拍撃臓腑法
 第5節 和気功
 第6節 保健操
 第7節 六段運動
 第8節 五禽戯
 第9節 易筋経
 第10節 八段錦
 第11節 十二段錦
 第12節 十六段錦
 第13節 婆羅門導引法
 第14節 天竺按摩法
 第15節 老子按摩法

第7章 練功の要領
 第1節 松静自然
 第2節 動静の結合
 第3節 練養相兼
 第4節 意気相依
 第5節 準確活発(正確かつ活発に)
 第6節 循序漸進(順序だててしだいに進む)

第8章 気功に関する問題
 第1節 姿勢に関する問題
 第2節 呼吸に関する問題
 第3節 用意に関する問題
 第4節 放松に関する問題
 第5節 入静に関する問題
 第6節 雑念に関する問題
 第7節 感覚反応に関する問題
 第8節 運気に関する問題
 第9節 偏差の問題
 第10節 配慮すべき問題

第9章 気功の臨床応用
 第1節 気功の弁証論治
 第2節 気功の臨床治療


第 III 部[練丹術]気の周流

I 大・小周天
 第1節 大・小周天功法の発展過程
 第2節 大・小周天功法の概略
 第3節 大・小周天の三要素
 第4節 小周天の鍛練
 第5節 大周天の鍛練
 第6節 大・小周天をどうとらえるか
II 止観法
 第1節 止観法概説
 第2節 止観法門
 第3節 六妙法門
 第4節 止観治病
 第5節 感覚、幻覚、幻境


解題

参考引用文献

索引

内科医の散歩道―漢方とともに


はじめに

ニガウリとスイカ 夏の食物は体を冷やす
ドクダミ 飲みすぎると体をこわす
菊の花 頭の熱を除き血圧を下げる
アクア・セラピー 水をかぶって喘息克服
森と農園 健康を回復してくれた
酒 流した汗の量だけ飲む
赤い風邪・青い風邪 漢方治療が優れている
胸痛 五感での診断を大切に
お灸療法 脳卒中や狭心症にも効く
塩 体にいいのは天然塩
砂糖 黒いことは良いことだ
米 慢性病の方は玄米食を
はればれと(1) もう一年寿命ください
はればれと(2) 趣味とほのかな色気を
はればれと(3) 心臓病、押して社会奉仕
はればれと(4) 信じがたい生命力の人
薬草風呂 寒がりの人には効果的
関元灸 元気をつけるツボ
ハトムギ がんの予防効果も期待
オオバコ(1) 熱性下痢を治す薬草
オオバコ(2) 気管支炎にも薬効
私の反省 糖尿病には運動が大切
日記(上) 老人性うつ病と闘う
日記(下) 医者にも患者にも役立つ
生物時計 季節の変化に即して生活
高血圧① 漢方薬で治してほしい
高血圧② 本態性は生活病の一つ
高血圧③ 心の不安を抱いていた
高血圧④ 不整脈が起きる場合も
高血圧⑤ 同病異治、異病同治
中国医学と共に タンポポコーヒーはいかが
椿油と黄楊の櫛 五十七歳、白髪を黒くする法(1) 
歩く、昆布、気分、何首烏 白髪を黒くする法(2) 
水と健康(1) 水分の取り過ぎに注意
水と健康(2) 山登りと水の関係
水と健康(3) 中国医学と食養
水と健康(4) 朝鮮人参の作用
皆さんの声 一声一声が医師を育てる
クルミ 脳卒中・心筋梗塞
クコの実(1) 不老長寿の薬草
クコの実(2) 植えてみませんか
睡眠と心臓(1) 魂の宿る場所
睡眠と心臓(2) “身体の洪水”状態
睡眠と心臓(3) サボテン体質と水草体質
睡眠と心臓(4) “機械”か“生命”か
睡眠と心臓(5) ポンプの働きと精神作用と
ネズミモチの実 強精に役立つ
現代医学と中国医学 それぞれに長所と短所が
あなたの身体で つくれない薬はない
健生健死 子供の膝の上で死ぬ

東西両医学を実践する山本君 ―― 菊池 裕

共に漢方を学ぶ仲間として ―― 後藤 哲也

わかる・使える漢方方剤学[時方篇]


六味地黄丸
補陰(補腎陰)の基本方剤―「中医のホルモン剤」とも呼ばれる

なりたち/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (六味地黄丸の適応証=腎陰虚証を理解する)
   陰虚証とは?/腎陰虚とは?/どんな疾患に使えるのか?
 2.六味地黄丸とはどんな薬か?(六味地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説/補と瀉
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/長期服用について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(六味地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   腎陰(腎精)と骨・歯・髄・脳・生殖機能の関係/
   腎陰虚の全身への影響/五遅・五軟と六味地黄丸
 2.臨床応用
   方剤の特徴を利用した応用法(「3補」のバランスをかえる/
   「補」と「瀉」のバランスをかえる)/滋陰利湿法の中の六味地黄丸
 3.いろいろな解釈
   少し違った解釈(山薬を補肺薬として理解する/
   沢瀉・牡丹皮・茯苓を「腑の気を通す薬」として理解する)/
   まったく違う解釈/マニアックな解釈

3 疾患別使用例
 喘息/(慢性の)咳嗽/不整脈/糸球体腎炎の回復期・慢性腎炎/
 糖尿病(腎陰虚+胃燥熱タイプ)/糖尿病(腎陰虚または気陰両虚タイプ)/
 再生不良性貧血/SLE/(低カリウム血性)周期性四肢麻痺/
 (習慣性の)脱臼/機能(不全)性子宮出血/男性不妊症(死精症)/
 遺精(夢精・精液漏)/萎縮性鼻炎



知柏地黄丸
六味地黄丸に知母・黄柏をプラス/陰虚火旺証治療の基本方剤


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (知柏地黄丸の適応証=陰虚火旺証を理解する)
   陰虚証とは?/陰虚証と陰虚火旺証/陰虚火旺証
 2.知柏地黄丸とはどんな薬か?(知柏地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/長期服用について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(知柏地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   知母・黄柏について/相火と虚火と知母・黄柏
 2.臨床応用
   黄柏の堅陰作用/耳鼻咽喉科での応用

3 疾患・病証別使用例
  慢性腎盂腎炎/早漏/慢性(化膿性)中耳炎/口腔内の潰瘍/視神経炎


杞菊地黄丸
六味地黄丸に枸杞子・菊花をプラス/肝腎陰虚治療の基本方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (杞菊地黄丸の適応証=肝腎陰虚証を理解する)
   陰虚証とは?/腎陰虚とは?/肝腎陰虚証とは/肝血虚と肝陰虚
 2.杞菊地黄丸とはどんな薬か?(杞菊地黄丸の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説/基本的加減法
 3.どのように使うのか?
   長期服用について

2 応用のための基礎知識(杞菊地黄丸の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   腎陰と肝陰(乙癸同源)/肝と目/肝と風
 2.臨床応用
   葉心清氏の加減法/長生不老の薬―枸杞子

3 疾患・病証別使用例
   慢性結膜炎/老年性白内障/先天性白内障/慢性単純性緑内障/
   視神経萎縮/てんかん/不整脈/慢性腎不全

附 その他の地黄丸
   (1000年の時を超え,今なお増殖し続ける「地黄丸」の分身たち)
 解説                
 宋~元代(10~13世紀)
  済生腎気丸/十補丸/補腎地黄丸/益陰腎気丸
 明代(14~17世紀)
  麦味地黄丸/七味地黄丸/左帰飲/右帰飲/明目地黄丸/滋腎生肝飲
 清代(1662年~1911年)
  七味都気丸/帰芍地黄丸/九味地黄丸/加味地黄丸/
  滋陰地黄丸/益陰湯
 民国以後(1911年~)
  九子地黄丸/地黄青娥湯/壮腎固精湯/六五地黄湯/
  蘇蝉六味地黄湯/辛芷六味地黄湯/二六湯/加味麦味地黄湯/
  新擬麻黄都気湯



独活寄生湯
慢性の痺証(神経痛や関節炎)の治療に多用される


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
  (独活寄生湯の適応証=気血虚・肝腎虚を伴う風寒湿痺を理解する)
   痺証とは?(痺証の概念)/
   風寒湿痺とは?(痺証の分類)(病因による分類/病程による分類)
   独活寄生湯の適応証/どんな疾患に使えるのか?
 2.独活寄生湯とはどんな薬か?(独活寄生湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(独活寄生湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   痛みとは?/関節の屈伸不利と肝腎
 2.臨床応用
   独活寄生湯の地黄について/
   留痺証の基本的治法・用薬法(風・寒・湿による使い分け/熱痺の治療/
      上肢・下肢による使い分け/藤類薬の応用/虫類薬の応用)

3 疾患・病証別使用例
   慢性関節リウマチ/坐骨神経痛/閉塞性血栓血管炎/
   おりもの過多/側頭下顎関節機能不全



二陳湯
痰湿証治療の基本方剤


なりたち/二陳とは?/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(二陳湯の適応証=痰湿証を理解する)
   痰とは?/痰湿証とは?/どんな疾患に使えるのか
 2.二陳湯とはどんな薬か?(二陳湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(二陳湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   痰の治療法/痰と飲
 2.臨床応用
   王宮で多用された二陳湯/半夏と不眠

3 疾患・病証別使用例
   慢性幽門洞胃炎/十二指腸球後潰瘍/間質性肺炎/
   感染を伴う,慢性気管支炎・肺気腫/頭痛/偏頭痛/不眠症/
   生理不順/おりもの過多/各種嚢胞で,嚢内に液体のあるもの/
   非感染性で非化膿性の坐骨結節滑液嚢胞炎や
   慢性膝蓋骨滑液嚢胞炎/霰粒腫/中心性網脈絡膜炎

附_その他の二陳湯(加減を通して適応範囲を広げる)

 消化器系疾患
  加味二陳湯/和胃二陳煎/茯術二陳煎/二術二陳湯/二陳平胃散/
  二陳四七湯/枳朴二陳湯/香砂二陳湯
 呼吸器系疾患
  六安煎/二母二陳湯/杏蘇散
 神経科疾患
  導痰湯/梔連二陳湯/半夏白朮天麻湯/定癇丸/滌痰湯
 小児科疾患
  黄連二陳湯/麹麦二陳湯/枳桔二陳湯
 婦人科疾患
  蒼附導痰湯/開二湯
 外科疾患
  芩連二陳湯/南星二陳湯/化堅二陳丸


温胆湯
胆胃不和による痰熱証治療の名方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (温胆湯の適応証=胆胃不和による痰熱証を理解する)
   胆胃不和による痰熱証とは?/どんな疾患に使えるのか
 2.温胆湯とはどんな薬か?(温胆湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(温胆湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   なぜ“温胆”か?→臓熱腑寒説/中焦と肝胆脾胃/痰と精神疾患
 2.方剤論
   温胆湯と和胃
 3.臨床応用
   痰と心疾患/竹筎温胆湯とインフルエンザ

3 疾患・病証別使用例
  慢性胃炎/慢性胃炎/統合失調症/幻覚/不眠症/てんかん/
  冠状動脈疾患/高血圧症/更年期障害/更年期障害

附 その他の温胆湯
 消化器系疾患
  加味温胆湯/蘇朴温胆湯(経験方)
 精神疾患
  参胡温胆湯/加減温胆湯/加味温胆湯(王李儒)
 神経系疾患
  黄連温胆湯/十味温胆湯/珍珠温胆湯(蒲輔周)
 循環器系疾患
  加減十味温胆湯(蒲輔周)/菖志温胆湯(蒲輔周)



四物湯
血虚証治療の基本方剤/婦人科疾患に多用される


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (四物湯の適応証=営血虚滞証・衝任虚損を理解する)
   営血虚滞証とは/衝任虚損とは/どんな疾患に使えるのか
 2.四物湯とはどんな薬か?(四物湯の構造と作用を理解する)
   熟四物湯(陽四物湯)/生四物湯(陰四物湯)/『局方』の四物湯
 3.どのように使うのか?
   熟四物湯と生四物湯の使い分け/基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(四物湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   月経とは?/婦人科疾患と奇経と四物湯/
   血虚(中医)と貧血(西医)(中医からみた貧血/西医からみた血虚)

 2.臨床応用
   補血のいろいろ/劉完素の四物湯使用法(組成薬内での変化/ほかの
   薬を加える)/朱丹渓の四物湯使用法(弁証からみた使用法/疾患から
   みた使用法)

3 疾患・病証別使用例
   生理不順/生理痛/月経期のカゼ/ものもらい(麦粒腫)/流涙症/
   (単純疱疹性)角膜炎/(外傷性)白内障/偏頭痛(片頭痛)/
   多発性硬化症/アレルギー性鼻炎/じんましん(蕁麻疹)

附 その他の四物湯
 解説
 婦人科疾患
  六合湯/増損四物湯/表実六合湯/表虚六合湯/昇麻六合湯/
  柴胡六合湯/益母勝金丹/桃紅四物湯/四二五合方/
  加味四物湯/養血調経湯
 眼科疾患
  四物竜胆湯/除風益損湯/当帰養栄湯/加減四物湯/四物五子丸/
  加味四物湯/四物退翳湯
 皮膚科疾患
  生料四物湯/四物消風飲


四君子湯
気虚証治療の基本方剤

なりたち/なぜ“君子”なのか?

   (「厚徳載物」説/「中和」説(「中庸」説)/「沖和之徳」説)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (四君子湯の適応証=脾胃気虚証を理解する)
   脾胃気虚証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.四君子湯とはどんな薬か?(四君子湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   副作用の防止/基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(四君子湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   呉鞠通の解釈(方剤の大意について/組成薬の解説/応用法)/
   四子湯と補中益気湯/人参のいろいろ(栽培法による分類/
   加工法による分類/産地による分類/人参の仲間)
 2.臨床応用
   補気のいろいろ(整体機能としての「気」/臓の機能としての「気」)/
   人参と茯苓/四君子湯-脾陰虚証への応用(清代・王宮内の
   方法/岳美中氏の方法)

3 疾患・病証別使用例
   慢性腸炎/食欲不振/脊髄空洞症/重症筋無力症/薬物性血尿/
   気管支喘息(発作の防止)/紫斑病性腎炎/脂肪種

附 その他の四君子湯

 解説
 消化器系疾患
  異功散/白朮散/八珍散/六君子湯/補気運脾湯/帰芍異功散/
  丁沈四君子湯
 小児科疾患
  六神散/生附四君子湯
 呼吸器系疾患
  寧肺湯/人参五味子湯
 咽喉科疾患
  黄耆補中湯/咽燥健脾湯(干祖望)
 外科疾患
  託裏益気湯/託裏消毒散/人参固肌湯/託裏排膿湯



香砂六君子湯
脾虚・湿阻気滞を治療する「補気+行気」の代表方剤


なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (香六君子湯の適応証=脾胃気虚・湿阻気滞証を理解する)
   脾胃気虚証とは/脾胃気虚・湿阻気滞証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.香砂六君子湯とはどんな薬か?
   (香砂六君子湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(香砂六君子湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   四君子湯から香砂六君子湯へ(四君子湯/異功散/六君子湯/
   香砂六君子湯)/香砂六君子湯と二十四味流気飲/
   香砂六君子湯の“香”(木香/香附/藿香/檀香/沈香)
 2.臨床応用
   芳香燥湿薬の使い方/胃下垂への応用

3 疾患別使用例
   胃潰瘍/B型肝炎/気管支喘息/狭心症/不眠症/
   化学療法薬の副作用/食品添加物中毒


平胃散
湿滞脾胃証を治療する燥湿運脾の代表方剤

なりたち

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (平胃散の適応証=湿滞脾胃証を理解する)
   湿滞脾胃証とは/どんな患者に使えるのか
 2.平胃散とはどんな薬か?(平胃散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/服用法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(平胃散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   散剤について/“朮”のいろいろ
 2.臨床応用
   去湿のいろいろ(内湿の治療法)(程度による使い分け/
   部位による使い分け/虚実のバランスによる使い分け)/
   いろいろな加減法(李東垣の方法/清代・王宮内の方法/
     潘静江氏の方法)

3 疾患・病証別使用例
   慢性の便秘/慢性結腸炎/十二指腸球部潰瘍/顔面片側萎縮/
   不眠症/狭心症/閉経/顔面部のにきび


藿香正気散
夏のカゼに多用される「外寒+内湿」治療の名方剤

なりたち/正気とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (藿香正気散の適応証=外感風寒・湿滞脾胃証を理解する)
   外感風寒・湿滞脾胃証とは/どんな疾患に使えるのか
 2.藿香正気散とはどんな薬か?(藿香正気散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(藿香正気散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   各種“正気散”と,表裏のバランス(『局方』の世界)/
   各種『局方』方剤と,虚実のバランス/藿香正気散と霍乱
 2.臨床応用
   呉鞠通の5種の“加減正気散”/姚蔭仙の藿麴湯

3 疾患別使用例
   感冒/赤痢/十二指腸潰瘍/不眠症/メニエール病/糖尿病/
   急性腎炎(糸球体腎炎)/皮膚搔痒症/母乳の不足/再発性アフタ


補中益気湯
甘温除熱の代表方剤/補気昇陽の代表方剤

なりたち/その後/補中益気湯の“益”について

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(補中益気湯の適応証を理解する)
   補中益気湯の適応証/どんな疾患に使えるのか
 2.補中益気湯とはどんな薬か?(補中益気湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/用量について/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(補中益気湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   李東垣の医学理論/昇陽のいろいろ/陰火のいろいろ/
   甘温除熱法とは
 2.臨床応用
   耳鼻咽喉科疾患への応用(蒲輔周氏の方法/千祖望氏の方法/蔡
   福養氏の方法)/慢性肝炎への応用(屠揆先氏の方法/史済招女士
   の方法)/針処方による補中益気湯

3 疾患・病証別使用例
   高血圧/神経衰弱症/アレルギー性鼻炎/習慣性流産/胃下垂/
   慢性の血尿/内痔/精子減少/網膜色素変性

附 20世紀の「補中益気湯」加減方

解説
 1.重症筋無力症
   治重症肌無力方(鄧鉄涛)/方剤名なし(劉弼臣)
 2.胃下垂・子宮下垂・脱肛
   加減補中益気湯(陳徳潤)/加減補中益気湯(王渭川)/
   子宮脱垂1号方(賈河先)
 3.アレルギー性鼻炎
   益気固表湯(林文森)
 4.潰瘍性結腸炎
   加味補中益気湯(姜春華)
 5.メニエール病
   補中益気湯加味(蒲輔周)
 6.慢性喉炎(声帯小結節)
   加味補中益気湯


帰脾湯
心脾・気血両虚を治療する名方剤

なりたち/その後/“帰脾”とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (帰脾湯の適応証=心脾・気血両虚証と脾不統血証を理解する)
   心脾・気血両虚証/脾不統血証/どんな疾患に使えるのか
 2.帰脾湯とはどんな薬か?(帰脾湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(帰脾湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   “心脾同治法”と“交通心腎法”と帰脾湯/“補気生血法”と帰脾湯/
   出血とは
 2.臨床応用
   中医の出血治療法/不眠治療への応用/
   眼科疾患への応用(中心性漿液性網膜絡脈炎/黄斑出血/
      眼底部の反復性の出血/各種視力障害)

3 疾患・病証別使用例
   心房細動/洞性徐脈/狭心症/発作性心房性頻拍症/
   脳動脈硬化による神経衰弱/振戦(パーキンソン病と,小脳疾患は
   除外)/網膜静脈周囲炎/硝子体混濁/閉経/子宮出血/内痔


血府逐瘀湯
行気活血化瘀の代表方剤

なりたち/“血府”とは(“血府”とは/象徴概念としての“血府”)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (血府逐瘀湯の適応証=胸中血瘀証を理解する)
   胸中血瘀証/どんな疾患に使えるのか
 2.血府逐瘀湯とはどんな薬か?(血府逐瘀湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(血府逐瘀湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   王清任の“気血理論”(体内循環システムとしての「気血」/
   「気」と「血」の関係/病源としての「気血」/「血瘀証」の形成)/
   『医林改錯』のなかの血府逐瘀湯/“血府逐瘀湯”の多層的理解
 2.臨床応用
   『医林改錯』にみる血瘀証の特徴/血府逐瘀湯“24種の適応症”の
   まとめ/診断時に区別すべきこと(「気鬱と血鬱」の区別/「虚証と
   実証」の区別/「本虚標実」証に使う場合/「痰阻と血瘀」の区別)/
   活血5薬/領域を越えた加減法

3 疾患別使用例
 ≪第1部:王清任が提示した範囲内での応用≫
   頭痛/胸痛/胸部の異常/男性の更年期障害/不眠症/
   夜間の発熱/呃逆(しゃっくり)
 ≪第2部:後世の発展的応用≫
   喘息/視神経萎縮/再発性口腔潰瘍/褐色斑/インポテンス


補陽還五湯
中風後遺症治療に多用される補気活血化_の代表方剤

なりたち/“還五”とは(王清任の半身不随論)

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (補陽還五湯の適応証=気虚血瘀・脈絡瘀阻証を理解する)
   気虚血瘀・脈絡瘀阻証/どんな疾患に使えるのか
 2.補陽還五湯とはどんな薬か?(補陽還五湯の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/服用法/使用上の注意と副作用/そのほかの注意事項

2 応用のための基礎知識(補陽還五湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   王清任の“補気活血法”/王清任の活血化_法
 2.臨床応用
   気虚血瘀証(「高山病」への応用/「冠状動脈疾患」への応用/
   「老化防止」への応用)/補陽還五湯“9種の適応症”のまとめ/
   中風“左癱右瘓”論/虫類薬と半身不随(治偏癱截癱方(鄧鉄涛)/
   蛭蛇還五湯(内蒙古医学院・中蒙医系内科))

3 疾患・病証別使用例
   半身不随/頭痛/坐骨神経痛/不眠症/洞不全症候群/高血圧/
   糖尿病性神経障害/MCTD/インポテンス/射精不能/
   堕胎手術後の子宮出血


逍遙散
「養肝」「疏肝」「健脾」による調和肝脾の名方剤

なりたち/“逍遙”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (逍遙散の適応証=肝鬱血虚・肝脾不調証を理解する)
   肝鬱血虚・肝脾不調証/どんな疾患に使えるのか
 2.逍遙散とはどんな薬か?(逍遙散の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(逍遙散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   肝脾不調と逍遙散/養肝体,合肝用とは/逍遙散を発展させた方剤
 2.臨床応用
   往来寒熱と鬱証発熱/薄荷同煎の意味

3 疾患・病証別使用例
   不眠症/パーキンソン病/癲癇/ヒステリー/神経症/不眠症/
   慢性肝炎(B型肝炎)/視神経炎/視神経萎縮/生理不順/円形脱毛症


竜胆瀉肝湯
肝経の湿熱・実火治療の代表方剤

なりたち/その後

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (竜胆瀉肝湯の適応証=肝経実火証・肝経湿熱証を理解する)
   肝経実火証/肝経湿熱証/どのような疾患に使えるのか
 2.竜胆瀉肝湯とはどんな薬か?(竜胆瀉肝湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(竜胆瀉肝湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   李東垣と苦寒薬(「薬の組みあわせ」を工夫する/「運用法」を
   工夫する)/肝経湿熱証について(「部位」について/「症状」「疾
   患」について)
 2.臨床応用
   苦寒性を抑える/帯状疱疹と竜胆瀉肝湯(中医からみた「帯状疱疹」/
   中医による「帯状疱疹」の治療/竜胆瀉肝湯からみた「帯状疱疹」)

3 疾患・病証別使用例
   クモ膜下出血/ウィルソン病/不眠症/目眩/狭心症/角膜炎/
   視神経炎/慢性の突発性血小板減少性紫斑病/鼻洞炎/
   老人性膣炎/慢性子宮頸炎


黄連解毒湯
苦寒薬による清熱解毒の代表方剤

なりたち/“毒”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (黄連解毒湯の適応証=三焦火毒熱盛証を理解する)
   三焦火毒熱盛証/どんな疾患に使えるのか
 2.黄連解毒湯とはどんな薬か?(黄連解毒湯の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(黄連解毒湯の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   温病・気分証のなかの黄連解毒湯/“截断扭転”法とは
 2.臨床応用
   外科疾患への応用/劉完素の方法/加減による調節

3 疾患・病証別使用例
   デング熱/帯状疱疹/パーキンソン病/劇症肝炎(亜急性型)/
   分裂症/食物アレルギーによる水泡性発疹・紫斑/
   化膿性リンパ節炎/梅毒


防風通聖散
表裏双解の名方剤/肥満治療にも応用される

なりたち/“通聖”とは

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?
   (防風通聖散の適応証=風熱壅盛・表裏倶実証を理解する)
   風熱壅盛・表裏倶実証/どんな疾患に使えるのか
 2.防風通聖散とはどんな薬か?(防風通聖散の構造と作用を理解する)
   構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減法/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(防風通聖散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   劉完素の医学理論と防風通聖散
   (概況/病因・病機観/治法・用薬法/防風通聖散について)
 2.臨床応用
   作用の方向性を調節する/子癇への応用

3 疾患別使用例
   鼻洞炎/突発性難聴/慢性じんましん/急性じんましん/
   泌尿器系感染/眼瞼縁炎/狂証/不眠


玉屏風散
「屏風を立てて風をよける」益気固表の代表方剤

なりたち/玉屏風とは?

1 基本を押さえる(製剤の使い方)
 1.どのような患者に使うのか?(玉屏風散の適応証を理解する)
   玉屏風散の適応証(易感風邪/自汗証/風傷衛)/
   どんな疾患に使えるのか
 2.玉屏風散とはどんな薬か?(玉屏風散の構造と作用を理解する)
   基本構造/解説
 3.どのように使うのか?
   基本的加減方/比率設定のめやす/使用上の注意

2 応用のための基礎知識(玉屏風散の背後にある中医理論)
 1.基礎理論
   玉屏風散をとりまく誤解
     (有邪・無邪の誤解/治本・治標の誤解/汗証に対する誤解)/
   自汗証のなかの玉屏風散
 2.臨床応用
   予防薬としての用法(「カゼをひきやすい」状態を改善する/
     日和見感染の予防/破傷風の予防)/
   アレルギー疾患への応用(アレルギー性鼻炎/喘息/じんましん)

3 疾患・病証別使用例
   慢性気管支炎/気管支拡張症/アレルギー性鼻炎/
   咳をすると失禁する/慢性腎炎/慢性腸炎/吐血/
   月経に伴う発熱/更年期障害


  方剤出典
  参考文献
  方剤索引
  疾病・症状索引
  病証索引
  用語索引

定性・定位から学ぶ中医症例集


序章
 気血水火弁証と定性・定位
 シンプルでわかりやすい弁証方法
 火の概念と気血水火弁証
 気血水火弁証と定性・定位
 「定性」「定位」から弁証へ
 外感病における気血水火弁証の応用

第1章 定性・定位からみた症例
 症例 1 頭痛・発熱
 症例 2 咽頭部腫痛・発熱
 症例 3 全身の痛み・発熱
 症例 4 悪寒・発熱
 症例 5 咽頭部の不調・痰
 症例 6 咳嗽(肺結核)
 症例 7 空咳
 症例 8 喘息
 症例 9 喘息
 症例10 喘息
 症例11 腹部の膨満感
 症例12 抑うつ症
 症例13 胃痛
 症例14 慢性肝炎による全身疲労感
 症例15 慢性肝炎・食欲不振
 症例16 慢性肝炎
 症例17 高血圧
 症例18 高血圧
 症例19 高血圧
 症例20 糖尿病
 症例21 糖尿病と心疾患
 症例22 大量の尿と怠感
 症例23 更年期障害
 症例24 更年期障害
 症例25 動悸・息切れ
 症例26 心疾患
 症例27 心痛
 症例28 心筋炎
 症例29 リウマチ
 症例30 リウマチ様関節炎
 症例31 リウマチ
 症例32 脳血栓症の後遺症
 症例33 脳溢血の後遺症
 症例34 不妊症
 症例35 不妊症
 症例36 不妊症
 症例37 インポテンス
 症例38 インポテンス
 症例39 インポテンス
 症例40 慢性偏頭痛
 症例41 慢性偏頭痛
 症例42 めまい
 症例43 めまい
 症例44 不眠
 症例45 不眠
 症例46 不眠
 症例47 アレルギー性鼻炎
 症例48 副鼻腔炎(蓄膿症)
 症例49 耳鳴り
 症例50 耳鳴り
 症例51 月経痛
 症例52 月経痛
 症例53 月経不順
 症例54 月経不順
 症例55 月経不順



第2章 定性・定位一覧表
 1.気の弁証論治
 2.血の弁証論治
 3.水の弁証論治
 4.火の弁証論治
 5.複合証の弁証論治


附1.外感病三期弁証表
附2.方剤一覧表

症例から学ぶ中医婦人科-名医・朱小南の経験


はじめに
本書を読むにあたって
医論


婦人科肝病の弁証論治についての経験
  1.肝病のメカニズム
  2.婦人科肝病の弁証論治
  3.婦人科調肝方の応用


月経前の乳房部の脹満に対する臨床経験
  1.症状分析
  2.症状にもとづく臨床類型
  3.治療
  4.治療行程
  5.臨床効果の観察
  6.症例
  7.考察


重症機能性子宮出血10例の治療経過観察
  1.症例の選択条件
  2.症状と病機分析
  3.治療原則
  4.短期および長期の治療効果の観察
  5.症例
    1.血瘀型(暴崩)
    2.肝腎虚虧型
    3.陰虚火旺型
  6.いくつかの認識


帯下病
  1.白帯
    1.脾虚気虧型白帯
    2.脾虚気弱型白帯
  2.黄帯
    1.湿熱気滞型黄帯
    2.血虧有熱型黄帯
  3.赤帯
    一般的な赤帯
  4.白淫
  5.帯下の外治法
  6.外陰瘙痒症


妊娠悪阻の臨床経験
 婦人科疾患治療のタイミング
 衝任研究
   1.衝任と脾胃
   2.衝任と肝
   3.衝任と腎
   4.衝任の病機
   5.薬物帰経
   6.衝任を補う薬とホルモンとの関係


帯脈についての考察
  1.帯脈の臨床応用
    1.漏胞
    2.腎著と足痿
    3.タイ疝
    4.帯下
  2.帯脈薬についての考察


陽維と陰維についての考察
  1.陽維の臨床応用
    1.寒熱を伴う無月経
    2.寒熱を伴う蓐労〔産婦の分娩後の虚労〕
    3.寒熱を伴う産後の腰脊部の刺痛と血淋
  2.陰維の臨床応用
    1.胸悶・脇痛・腹痛・関節痛
    2.陰部の疼痛
  3.維脈薬についての考察


陽蹻と陰蹻についての考察
  1.蹻脈の臨床応用
    1.眼科疾患
    2.癲癇
    3.不眠と嗜眠
    4.足の外反と内反
  2.蹻脈薬についての考察


奇経八脈の婦人科における臨床応用
  1.奇経の実証
    1.辛苦芳香法でカ聚を温通する
    2.気滞瘀結に吸血虫類薬を使用する
    3.悪臭を伴う慢性の帯下に清潤法を行う
  2.奇経の虚証
    1.先天の虚虧には河車回春丸を使用する
    2.崩漏が続いて止まらないものを補奇経膏で治療する
    3.産後の陰分の損傷は柔養法で治療する
  3.奇経療法についての考察
    1.辛香温散薬で通じさせ,カ聚滞結を治療する
    2.下陥を昇提し,帯脈を固摂し,経絡の弛緩を治療する
    3.動物性の厚味薬で補い,奇経の虚衰を治療する
    4.腥臭脂膏の〔生臭く脂っこい〕薬味で潤し,濁った帯下と精の枯渇を治療する


女性の瘕聚についての弁証論治
  1.瘕聚についての古代文献
  2.癥に属する病症
  3.瘕に属する病症
  4.まとめ
  5.症例



医案


月経病
  1.月経時の発熱
  2.月経痛
  3.月経時の腹痛昏厥
  4.口と鼻の乾燥と疼痛を伴う月経痛
  5.月経時,腰の周りに縄で縛ったような圧迫痛がある
  6.月経時に両手の手掌と手背に水疱ができて痒くなる
  7.月経時の頭痛
  8.月経時の失声症
  9.月経前の乳房部の脹り
  10.難治性崩漏(肝虚腎虧型)
  11.陰虚火旺型の崩漏
  12.暴崩昏厥(血瘀型)
  13.頻発月経
  14.稀発月経
  15.月経周期不順>
  16.月経過多>
  17.過少月経
  18.肝腎虚虧型の無月経
  19.脾虚型無月経
  20.暗経〔無月経でかつ妊娠可能であるもの〕
  21.月経時の便溏〔水様便〕
  22.月経時の嘔吐と泄瀉
  23.逆経〔代償性月経〕
  24.月経時の心煩
  25.月経時の全身浮腫
  26.月経時の頻尿


帯下病
  1.黄白帯下
  2.赤帯
  3.黒帯
  4.白崩
  5.黄水淋漓
  6.白帯(心腎不交型)
  7.錦糸帯


妊娠病
  1.悪阻嘔吐
  2.子懸
  3.妊娠浮腫
  4.妊娠時尿閉
  5.子嗽〔妊娠時の咳嗽〕
  6.妊娠時の下痢
  7.妊娠時の下肢静脈瘤
  8.妊娠時の腰のだるさ
  9.妊娠時の腹痛
  10.胎漏〔不正子宮出血〕
  11.滑胎〔習慣性流産〕
  12.胎児が萎縮して成長しない
  13.稽留流産
  14.流産
  15.人工流産のあとに悪露が止まらず腰がだるい


産後病
  1.産後の血暈〔血分に病変のある昏厥〕
  2.産後の子癇
  3.産後の悪露が止まらない
  4.産後の背部痛と四肢麻痺
  5.人工胎盤剥離後に現れた下肢麻痺(胎盤残留による衝任の損傷)
  6.産後の寒瘀による腹痛
  7.産後の血虚腹痛
  8.産後の風寒発熱
  9.産後の潮熱
  10.産後の不眠
  11.産後の自汗
  12.産後の腰背部のだるさと痛み
  13.産後の排便困難
  14.産後の瘧疾
  15.産後の痢疾
  16.産後の左脚のだるさと痺れ
  17.産後の浮腫
  18.産後の乳汁欠乏症


婦人科雑病
  1.月経不順による不妊症
  2.乳房部の脹満と不妊症
  3.気カ〔気滞で生じる腹部の積塊〕
  4.炙臠症(梅核気)
  5.陰挺〔子宮脱〕
  6.膣内が乾燥して引きつって痛む
  7.内性器炎
  8.臓躁症
  9.頻尿
  10.陰吹〔女子の陰道から空気が排出され音を発する病症〕
  11.外陰瘙痒症
  12.頑癬
  13.吊陰痛〔陰部の引きつれた痛み〕
  14.妊娠中に皮膚が黒くなる
  15.子宮の外傷性腹痛


索引

わかる・使える漢方方剤学[経方篇1]


まえがき
凡例
半夏瀉心湯
  痞証(寒熱錯雑痞)治療の代表方剤

三黄瀉心湯
  瀉火方剤の元祖

四逆散
  「疏肝剤の元祖」と呼ばれる(疏肝=肝の気を通す作用)

麻黄湯
  辛温解表の代表方剤

麻黄附子細辛湯
  助陽解表の代表方剤

白虎湯・白虎加人参湯
  清法による気分熱証治療の代表方剤

小青竜湯
  水飲による喘息治療の代表方剤

苓桂朮甘湯
  痰飲(狭義)治療の代表方剤,「水剤の魁(さきがけ)」と呼ばれる

猪苓湯
  「陰虚+下焦湿熱」による泌尿器疾患に多用される

五苓散
  水液代謝の失調を根本から解消,広範な「水証」治療に応用される


 本文に登場する方剤の出典と組成
 参考文献
 方剤索引
 病名・症状索引(西洋医学用語)
 中医学用語索引
 書名索引
 人名索引

名医の経方応用-傷寒金匱方の解説と症例

1.桂枝湯類
  桂枝湯/芍薬甘草湯/芍薬甘草附子湯/桂枝加桂湯
  桂枝加芍薬湯/桂枝加芍薬大黄湯/桂枝加附子湯
  桂枝加黄耆湯/黄耆桂枝五物湯/桂枝加黄芩湯(陽旦湯)
  栝楼桂枝湯/桂枝加葛根湯/桂枝去芍薬湯
  桂枝去芍薬加附子湯/桂枝去桂加茯苓白朮湯
  桂枝加芍薬生姜人参新加湯/桂枝加厚朴杏子湯
  小建中湯/黄耆建中湯/桂枝甘草湯
  桂枝去芍薬加蜀漆竜骨牡蛎/救逆湯/桂枝甘草竜骨牡蛎湯
  桂枝加竜骨牡蛎湯/桂枝芍薬知母湯


2.麻黄湯類
  麻黄湯/麻黄加朮湯/麻黄杏仁薏苡甘草湯
  麻黄杏仁甘草石膏湯/大青竜湯/越婢湯
  甘草麻黄湯/麻黄附子細辛湯/小青竜湯
  厚朴麻黄湯/射干麻黄湯/麻黄連翹赤小豆湯
  麻黄升麻湯

3.葛根湯類
  葛根湯/葛根加半夏湯/葛根芩連湯

4.梔子湯類
  梔子豉湯/梔子厚朴枳実湯/梔子乾姜湯/梔子柏皮湯

5.白虎湯類
  白虎湯/白虎加人参湯/白虎加桂枝湯/竹葉石膏湯

6.承気湯類
  大承気湯/小承気湯/調胃承気湯/厚朴三物湯
  厚朴七物湯/大黄甘草湯/桃核承気湯/麻子仁丸
  大黄牡丹皮湯

7.下瘀血湯類
  下瘀血湯/大黄虫丸/抵当湯/[附]抵当丸

8.大黄附子湯類
  大黄附子湯

9.黄芩湯類
  黄芩湯/黄芩加半夏生姜湯

10.柴胡湯類
  小柴胡湯/柴胡加芒硝湯/柴胡加竜骨牡蛎湯
  柴胡桂枝湯/柴胡桂枝乾姜湯/大柴胡湯/四逆散

11.瀉心湯類
  半夏瀉心湯/生姜瀉心湯/甘草瀉心湯
  乾姜黄連黄芩人参湯/黄連湯/大黄黄連瀉心湯
  附子瀉心湯/小陥胸湯/白頭翁湯

12.五苓散類
  五苓散/茵蔯五苓散/猪苓湯/茯苓甘草湯
  茯苓桂枝甘草大棗湯/茯苓桂枝白朮甘草湯

13.桂枝茯苓丸類
  桂枝茯苓丸

14.理中湯類
  理中湯/桂枝人参湯/呉茱萸湯
  大建中湯/甘草乾姜湯

15.甘姜苓朮湯類
  甘姜苓朮湯

16.桂枝附子湯類
  桂枝附子湯/白朮附子湯/甘草附子湯

17.四逆湯類
  四逆湯/通脈四逆湯/通脈四逆加猪胆汁湯
  四逆加人参湯/茯苓四逆湯/白通湯
  白通加人尿猪胆汁湯/乾姜附子湯/真武湯
  附子湯/当帰四逆湯/当帰四逆加呉茱萸生姜湯

18.烏頭湯類
  烏頭湯/大烏頭煎/烏頭赤石脂丸

19.栝楼薤白湯類
  栝楼薤白白酒湯/栝楼薤白半夏湯/枳実薤白桂枝湯

20.防已湯類
  防已黄耆湯/防已茯苓湯/木防已湯
  防已椒目葶藶大黄丸

21.桔梗湯類
  桔梗湯 

22.百合湯類
  百合地黄湯/百合知母湯/百合滑石代赭湯
  百合鶏子黄湯/栝楼牡蛎散

23.半夏湯類
  小半夏湯/小半夏加茯苓湯/大半夏湯
  半夏散及湯/半夏乾姜散

24.旋覆代赭湯類
  旋覆代赭湯

25.橘皮竹筎湯類
  橘皮竹筎湯/橘皮湯

26.麦門冬湯類
  麦門冬湯

27.甘麦大棗湯類
  甘麦大棗湯

28.桃花湯類
  桃花湯

29.芎帰膠艾湯類
  芎帰膠艾湯

30.当帰芍薬散類
  当帰芍薬散

31.腎気丸類
  腎気丸

32.沢瀉湯類
  沢瀉湯

33.黄土湯類
  黄土湯

34.薏苡附子敗醤散類
  薏苡附子敗醤散

35.烏梅丸類
  烏梅丸

36.葶藶大棗瀉肺湯類
  葶藶大棗瀉肺湯

37.厚朴生姜半夏甘草人参湯類
  厚朴生姜半夏甘草人参湯

38.茵蔯蒿湯類
  茵蔯蒿湯

39.炙甘草湯類
  炙甘草湯

40.黄連阿膠湯類
  黄連阿膠湯

41.酸棗仁湯類
  酸棗仁湯

42.枳実白朮湯類
  枳実白朮湯

43.鼈甲煎丸類
  鼈甲煎丸

44.大黄甘遂湯類
  大黄甘遂湯

中薬の配合




初版まえがき

増訂版まえがき

訳者による凡例―炮製・服用法に関する訳語について

1  四気五味による薬の組み合わせ 1
 1.辛甘発散[辛甘薬による発散] 4
 2.寒涼清熱[寒涼薬による清熱] 7
 3.苦寒清熱[苦寒薬による清熱] 12
 4.苦酸泄熱[苦酸薬による泄熱] 18
 5.苦辛通降[苦辛薬による通降] 19
 6.辛熱温中回陽[辛熱薬による温中回陽] 23
 7.辛熱除痹止痛[辛熱薬による除痹止痛] 29
 8.甘淡利湿[甘淡薬による利湿] 32
 9.清熱利湿[清熱薬による利湿] 36
 10.芳香化湿[芳香薬による化湿] 38
 11.苦温燥湿[苦温薬による燥湿] 39
 12.昇陽除湿[昇陽薬による除湿] 40
 13.通陽化湿[通陽薬による化湿] 41
 14.淡以斂嗇[淡味薬による斂嗇] 43
 15.鹹以軟堅[鹹味薬による軟堅] 45
 16.酸以収斂[酸味薬による収斂] 48
 17.香薬走竄[香薬による走竄] 57
 18.薬性の裁成[加工による薬性の変化] 65

2  昇降浮沈による薬の組み合わせ 73
 1.昇降気機[気機の昇降] 75
 2.昇降肺気[肺気の昇降] 77
 3.昇降肝肺[肝と肺の昇降] 78
 4.昇降脾胃[脾胃の昇降] 81
 5.昇降腸痹[昇降法による腸痹治療] 84
 6.昇陽瀉火[昇陽法による瀉火] 86
 7.昇陽散火[昇陽法による散火] 87
 8.昇降相因[昇と降の相因関係] 88>
 9.昇水降火[昇水法による降火] 92
 10.交通心腎[心腎不交の治療] 94
 11.開上通下[気滞による便秘・無尿・少尿の治療] 98
 12.堤壷掲蓋[吐法による排尿障害の治療] 100
 13.上病下取[瀉火通腑薬による上部実火証の治療] 101
 14.軽可祛実[軽薬で実を去る] 102
 15.逆流挽舟[汗法による下痢治療] 104
 16.散風止利[昇陽止瀉] 105
 17.釜底抽薪[瀉下法による熱証の治療] 109
 18.行気降気[行気法による降気] 110
 19.引火帰原[格陽・戴陽の治療] 114
 20.介類潜陽[介類薬による潜陽] 118
 21.重鎮摂納[重薬による鎮逆・摂納] 119

3  虚実補瀉による薬の組み合わせ 127
 1.苦寒瀉下[苦寒薬による瀉下] 132
 2.温経通下[温経薬による通便] 135
 3.攻下逐水[攻下薬による逐水] 137
 4.滑潤通便[潤腸薬による通便] 139
 5.辛甘扶陽[辛甘薬による扶陽] 140
 6.甘温益気[甘温薬による益気] 142
 7.補気生血[補気薬による生血] 147
 8.甘薬守中[甘薬による守中] 149
 9.甘涼濡潤[甘涼薬による滋陰・潤燥] 152
 10.甘膩滋塡[厚味の甘潤滋膩薬による滋陰] 153
 11.調補奇経[奇経の治療] 154
 12.酸甘化陰[酸甘薬による化陰] 156
 13.養陰清熱[養陰薬による清熱] 159
 14.滋陰瀉火[滋陰薬による瀉火] 161
 15.苦辛酸清熱安胃(蛔)[苦辛酸薬による清熱安胃(蛔)] 163
 16.斂散同用[収斂薬と発散薬の併用] 164
 17.剛柔相済[剛薬と柔薬の併用] 166
 18.消補兼施[消薬と補薬の併用] 168
 19.寒熱併用[寒薬と熱薬の併用] 172
 20.潤燥互用[潤薬と燥薬の併用] 179
 21.表裏上下分消[分業による邪気の解消法] 183
 22.進退法・倒換法・変通法 185
 23.服食方法 190
 24.吸煙気法[吸入剤] 198
 25.敷貼熨法[外治法] 200

4 臓腑虚実標本による薬の組み合わせ 207
 1.肝・胆 210
  疏肝理気/清肝瀉火/平肝熄風/養血柔肝/暖肝温陽/清胆泄熱/
  補肝壮胆
 2.心・小腸 225
  益気寧心/温通心陽/養血安神/滋陰養心/清心瀉火/通陽化飲/
  清心豁痰/活血化瘀
 3.脾・胃 237
  補脾益気(補中益気)/益胃生津/柔脾養陰/瀉脾清胃/健脾滲湿/
  燥湿化痰/化積導滞
 4.肺・大腸 253
  宣肺解表/粛肺降気/温肺化飲/清金保肺/補益肺気/養陰潤肺
 5.腎・膀胱 260
  補腎温陽/滋腎養陰/補腎固精/補腎納気/温腎(陽)化水/脾腎双補
 6. 三焦 272
  上焦病に対する外治法/中焦病に対する外治法/下焦病に対する外治法

5  帰経・引経による薬の組み合わせ 279
 1.黄連 282
  瀉心止血/中焦の湿熱を去る/瘡治療の必需品/赤眼暴発を治療する
 2.細辛 286
  温経発散/温肺化飲/除痹止痛/通利九竅
 3.藁本 290
  風邪による頭痛を治療する/風湿による身痛を治療する/
  頭部・顔面部の風邪を去る/胃痛泄瀉を治療する/
  帯脈の病(婦人科)を治療する
 4.黄柏 292
  瀉相火/痿躄や痹瘓を治療する/黄疸・痢疾を治療する/
  孔竅の瘡を治療する
 5.独活 295
  風を治療する/風湿痹による痛みを治療する/昇陽達表
 6.桂枝 297
  解表発汗/除痹止痛/通陽化気/通絡祛瘀/利肝肺気
 7.肉桂 300
  補腎温陽/除痹止痛/温通血脈
 8.知母 303
  瀉火による除煩/瀉肺による止咳/潤燥止渇/補虚清熱/
  滋陰降火・利小便
 9.羗活 305
  風湿による身痛を治療する/外来の風寒を散らす/頭痛を止める
 10.桔梗 307
  理肺利咽/膿を排出し,癰を治療する/肺気に対する開提
 11.升麻 309
  陽明の風邪を昇散させる/胃気を上昇させる/
  陽明経の頭痛・歯痛に対する止痛作用/解毒作用・消瘡作用・化斑作用
 12.葱白 312
  発汗解表/通陽散寒/大小便を利す
 13.白芷 315
  外感風寒を治療する/陽明頭痛に対する止痛作用/
  風湿による身痛を治療する/膿を排出し,瘡を治療する/
  婦人科疾患に対する作用
 14.石膏 318
  清熱瀉火/清肺平喘/清胃火・止消渇/頭痛や歯痛を治療する
 15.蒼朮 322
  健胃安脾/燥湿運脾/散湿除痹/辟穢作用と解鬱作用/補虚明目
 16.葛根 327
  解肌発表/昇陽生津/治痢止血(痢疾による血便を治療する)
 17.白芍 330
  調和肝脾/養血和営/止痛止痢
 18.柴胡 333
  傷寒少陽病を治療する/疏肝理気/昇引清気/除虚熱/
  各種婦人科疾患を治療する
 19.牡丹皮 336
  涼血瀉火/活血散瘀
 20.連翹 338
  清熱瀉火/消腫散結
 21.地骨皮 340
  養陰退熱/瀉肺降火/涼血止血
 22.青皮 343
  疏肝破気/化滞消積
 23.附子 345
  回陽救逆/温経散寒/除痹止痛/補陽温中
 24.呉茱萸 348
  温中降逆/散寒止痛/主痢治瀉
 25.川芎 351
  祛風止痛/養血活血/行気開鬱
 ◇六経用薬法(附:三焦用薬法) 355


6  類化禀受による薬の組み合わせ 357
 1.薬物の類化佐使[佐使薬による作用の変化] 361
  当帰/白芍/桂枝/縮砂/沢瀉/甘草/人参(附:沙参)/益智仁/
  厚朴/藿香/藁本/香附子/天門冬/麦門冬/蓬莪朮/丹砂/木香/
  紫蘇/茵蔯/乾姜/橘皮/訶子/琥珀/牡蛎
 2.臓腑の禀受は千差万別 370
  丹砂の服用には向き不向きがある/硫黄を服用すると,長寿を得る者と
  死んでしまう者がある/烏頭・附子は有毒薬であるが,補益作用もある
 3.薬は虚実寒熱に応じて使わなくてはならない 372
 4.用薬には五方の違いによる向き不向きもある 372
 5.薬物と食物の相反 373
  荊芥と魚蟹は相反する/牛肉と紅荊は相反する


7  常用方剤の用薬分析と使用法 375
 1.解表剤 379
  小続命湯(附:大続命湯)/九味羗活湯/蘇豉湯/治傷寒雪煎方
  (附:水解散・治時病表裏大熱欲死方)/双解散
 2.清熱瀉火剤 399
  竹葉石膏湯/石膏湯/東垣清暑益気湯(附:王孟英清暑益気湯)/
  瀉肺湯/清肝通絡湯/通関丸(別名:滋腎丸)/当帰六黄湯/竹瀝湯
  (附:荊瀝方)/地黄煎
 3.瀉下剤 414
  三一承気湯(附:調中湯)/生地黄湯/当帰承気湯/神効麻仁丸
  (附:神功丸)/大五柔丸(附:済川煎)/温脾湯/芫花散
  (別名:登仙酒・三建散)(附:耆婆万病丸)
 4.温中回陽剤 431
  理中丸(別名:理中湯・人参湯)/四逆湯/金液丹(附:服硫黄法)/
  来復丹/禹余粮丸/海蔵已寒丸(附:『局方』大已寒丸)/六味回陽飲
 5.祛湿剤 454
  黄芩滑石湯/茵蔯桂苓甘露飲/滲湿湯/羗活勝湿湯/昇陽除湿湯/
  苓桂浮萍湯/三化神佑丸
 6.祛痰剤 465
  丁香五套丸(附:二賢散・潤下丸)/黄芩利膈丸/半夏利膈丸
  (附:祛風丸)/貝母花粉湯/金水六君煎
 7.熄風安神剤 475
  侯氏黒散『/風引湯/養血熄風丸/羚角鈎藤湯/培土寧風湯/
  天王補心丹/朱砂安神丸
 8.理気剤 488
  神秘方(附:神秘湯)/蜀椒丸/薤白栝楼桂苓湯(附:紫金丹)/
  高良姜湯(附:当帰湯)/補肝湯/沈香蓽澄茄散/解鬱合歓湯
 9.理血剤 500
  加味犀角地黄湯(附:新改犀角地黄湯)/通竅活血湯/大黄虫丸/
  加添四物湯(六合湯)/調経昇陽(麻)除湿湯/竜骨散/
  震霊丹(別名:紫金丹)
 10.補益剤 520
  四君子湯/麦門冬湯(附:沙参麦冬湯・玉竹麦門冬湯)/六味地黄丸
  (原名:地黄丸)/腎気丸(別名:崔氏八味丸)/天門冬大煎


[附録]古代と現代の度量衡比較 537

訳者あとがき

索引

略歴

2007年06月07日

宋以前傷寒論考

森立之研究会の歩み 〈岩井祐泉〉

鼎談 〈小髙修司(司会)・岡田研吉・牧角和宏〉
 漢方研究の道を歩き出したきっかけ
 古代『傷寒論』と宋代以降の『傷寒論』を見分けるポイント
 『宋板傷寒論』の成り立ちとさまざまな『傷寒論』
 『宋板傷寒論』の特徴と研究意義
 これまで理解できなかった条文がわかるようになった
 少陽病、半表半裏と和法について
 『宋板傷寒論』以降に変化した陽明病の治療方針
 陽病・陰病に対する治療原則の変遷
 『傷寒論』が論じる病態変化、「六経提綱証」と「時系列傷寒」
 用薬の違いから『傷寒論』を検証する
 発汗剤として用いられていた附子
 『宋板傷寒論』の処方全体からわかること
 条文比較を通して治療方針の変遷を追う
 くつがえる『傷寒論』の常識
   ①「主る」「宜し」「属す」に違いはない
   ②「証と処方は鍵と鍵穴」ではない
   ③ 条文が六病位を移動している事実
   ④「併病」と「合病」に違いはない
 病態概念を基本とした臨床の優位性
 今後の漢方研究への提言と今後の目標    ほか


各論1 〈岡田研吉〉
 旧方に始まる経方の発展
 『小品方』に登場する名医と、異なる流派の存在
 『宋本傷寒論』に引き継がれた辛甘派―後序の検討
 『医心方』に残る古代の傷寒の治療法
 『諸病源候論』と『太平聖恵方』         ほか


各論2 〈牧角和宏〉
 1.『宋板傷寒論』(明・趙開美本)について
 2.『傷寒論』のいくつかのテキストについて
 3.傷寒三陰三陽の病態論について
 4.『宋板傷寒論』の特殊性 
 5.『宋板傷寒論』後序について


各論3 〈小髙修司〉
 1.蘇軾(東坡居士)を通して宋代の医学・養生を考える
 2.隋唐代以前の用薬法について考える
 3.八味丸と六味丸の方意を歴史的に考える
 4.桂枝と桂枝湯を考える
 5.五苓散考
 6.「留飲・宿食 + 風寒邪」の自験から考えたこと
 7.柴胡と前胡
 8.敦煌古医籍に見る「肝」の治法について


     >>>さらに詳しい目次を見る(PDF)

2007年06月11日

[CD-ROMでマスターする]舌診の基礎


本書と付属CD-ROMを使うにあたって
舌のチャート
「舌のチャート」舌象対応表

概 論

 はじめに
 1舌診の歴史
 2舌と臓腑・機体との関係
 3舌診の臨床的意義
 4舌の組織構造
 5舌診を行う際の注意事項

各 論

 1舌質の望診
  1舌神
   有神舌/無神舌
  2舌色
   淡紅舌/淡白舌/紅舌/絳舌・紅絳舌/紫舌/青舌
  3舌形
   老舌/嫩舌/胖大舌/歯痕舌/痩薄舌/裂紋舌/光滑舌/紅点舌
   芒刺舌/瘀点舌・瘀斑舌/舌下脈絡(舌下静脈)/舌衄/舌瘡
  4舌態(舌の動き)
   強硬舌/萎軟舌/顫動舌/歪斜舌
 2舌苔の望診
  1苔色
   白苔/黄苔/灰苔・黒苔/緑苔
  2苔質 苔状
   1)厚薄
    薄苔/厚苔
   2)潤燥
    滑苔/燥苔
   3)腐膩
    膩苔/腐苔
   4)剥落
   5)有根・無根
    有根苔/無根苔
 3 舌質と舌苔の総合的な判断
 4 舌診の実際

参考書籍
CD-ROMの使い方(内容説明と使い方)
索引

2008年05月22日

『[実践講座]中医弁証』

  序
  まえがき
  本書を読むにあたって
 
第1章 ◇ 全身症状
  1 寒熱
  2 発汗の異常
  3 不眠
  4 嗜睡
  5 浮腫
  6 半身不随
  7 黄疸
  8 情緒の抑うつ
 
第2章 ◇ 頭部・頸部の症状
  1 頭部の変形
  2 めまい
  3 頭痛
  4 耳鳴り・耳聾
  5 口や目のゆがみ(顔面神経麻痺)
  6 歯茎の出血(歯衄)
  7 口内炎(口瘡)
  8 副鼻腔炎(鼻淵)
  9 扁桃腺炎(乳蛾)
  10 声のかすれ(音啞)・失声(失音)
  11 目の充血
  12 味覚異常
  13 頸部の肥大
 
第3章 ◇ 胸部・腹部の症状
  1 心悸
  2 咳・喘・哮
  3 胸痛・胸悶
  4 乳房の痛み・乳腺腫瘍(乳痛・乳癖)
  5 げっぷ・しゃっくり・胃酸過多
  6 悪心・嘔吐
  7 食欲不振
  8 吐血
  9 消化過多(消穀善飢)
  10 胃痛・胃のつかえ
  11 腹痛・腹部の膨満感(腹脹)
  12 脇痛
  13 鼓脹
 
第4章 ◇ 尿・便・帯下の症状
  1 泄瀉
  2 膿血便
  3 血便
  4 便秘
  5 吐き下し(吐瀉)
  6 頻尿・排尿時の疼痛
  7 夜間の頻尿
  8 月経量の異常
  9 月経周期の異常
  10 生理痛(痛経)
  11 無月経(閉経)
  12 不正出血(崩漏)
  13 帯下異常
 
付録:症例トレーニング
   
  訳注一覧
  索引
  訳者あとがき

2009年01月29日

『医学生のための漢方医学』

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2009年06月09日

『[標準]中医内科学』

まえがき
本書の編纂について(原著)
 

総論
1 緒言
 1.1. 中医内科学の定義とその範囲
 1.2. 中医内科学の教学内容とその進め方
 1.3. 中医内科学の学習目標と方法
 1.4. 中医内科学分野の発展の概況
2 気血の病機・病証の基礎概念
 2.1. 気
 2.2. 血
3 風・寒・燥・火の病機・病証の基礎概念
 3.1. 風
 3.2. 寒
 3.3. 燥
 3.4. 火
4 湿・痰・飲の病機・病証の基礎概念
 4.1. 湿
 4.2. 痰
 4.3. 飲
5 六経・衛気営血の病機・病証の基礎概念
 5.1. 六経
 5.2. 衛気営血
6 臓腑の病機・病証の基礎概念
 6.1. 肺系
 6.2. 心系
 6.3. 脾胃系
 6.4. 肝胆系
 6.5. 腎系
7 内科治療
 7.1. 治療原則
 7.2. 常用治法 


各論
[1]感冒
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [表実証]風寒/風熱/暑湿
  [虚証]
 結語/文献摘要
[2]咳嗽
 病因病機
 弁証論治
  [外感]風寒襲肺/風熱犯肺/風燥傷肺
  [内傷]痰湿蘊肺/痰熱鬱肺/肝火犯肺/肺陰虧耗
 結語/文献摘要
[3]肺痿
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  虚熱/虚寒
 結語/文献摘要
[4]肺癰
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [初期][成癰期][潰膿期][回復期]
 結語/文献摘要
[5]哮証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [発作期]寒哮/熱哮
  [緩解期]肺虚/脾虚/腎虚
 結語/文献摘要
[6]喘証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [実喘]風寒襲肺/表寒裏熱/痰熱鬱肺/痰濁阻肺/肺気鬱
  [虚喘]肺虚/腎虚
 結語/文献摘要
[7]肺脹
 病因病機
  類証鑑別/弁証論治
  痰濁壅肺/痰熱鬱肺/痰蒙神竅/肺腎気虚/陽虚水泛
 結語/文献摘要
[8]肺癆
 病因病機
  類証鑑別/弁証論治
  肺陰虧損/陰虚火旺/気陰耗傷/陰陽両虚
 結語/文献摘要
[9]痰飲
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  [痰飲]脾陽虚弱/飲留胃腸
  [懸飲]邪犯胸肺/飲停胸脇/絡気不和/陰虚内熱
  [溢飲]
  [支飲]寒飲伏肺/脾腎陽虚
 結語/文献摘要
[10]自汗・盗汗
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  肺衛不固/営衛不和/陰虚火旺/邪熱鬱蒸
 結語/文献摘要
[11]血証
 病因病機
 弁証論治
  [鼻衄]熱邪犯肺/胃熱熾盛/肝火上炎/気血虧虚
  [歯衄]胃火熾盛/陰虚火旺
  [咳血]燥熱傷肺/肝火犯肺/陰虚肺熱
  [吐血]胃熱壅盛/肝火犯胃/気虚血溢
  [便血]腸道湿熱/脾胃虚寒
  [尿血]下焦熱盛/腎虚火旺/脾不統血/腎気不固
  [紫斑]血熱妄行/陰虚火旺/気不摂血
 結語/文献摘要
[12]心悸
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  心虚胆怯/心血不足/陰虚火旺/心陽不振/水飲凌心/心血瘀阻
 結語/文献摘要
[13]胸痹
 病因病機/類証鑑別
 弁証論治
  心血瘀阻/痰濁壅塞/陰寒凝滞/心腎陰虚/気陰両虚/陽気虚衰
 結語/文献摘要
[14]不寐
 病因病機
 弁証論治
  [実証]肝鬱化火/痰熱内擾
  [虚証]陰虚火旺/心脾両虚/心胆気虚
 結語
 【附】多寐【附】健忘
 文献摘要
[15]厥証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [気厥]実証/虚証
  [血厥]実証/虚証
  [痰厥]
  [食厥]
 結語/文献摘要
[16]鬱証
 病因病機
 弁証論治
  [実証]肝気鬱結/気鬱化火/気滞痰鬱
  [虚証]憂鬱傷神/心脾両虚/陰虚火旺
 結語/文献摘要
[17]癲狂
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [癲]痰気鬱結/心脾両虚
  [狂]痰火上擾/火盛傷陰
 結語/文献摘要
[18]癇証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  風痰閉阻/痰火内盛/心腎虧虚
 結語/文献摘要
[19]胃痛
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  寒邪客胃/飲食停滞/肝気犯胃/肝胃鬱熱/瘀血停滞/
  胃陰虧虚/脾胃虚寒
 結語
 【附】吐酸
 【附】嘈雑
 文献摘要
[20]噎膈
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  痰気交阻/津虧熱結/瘀血内結/気虚陽微
 結語
 【附】反胃
 文献摘要
[21]嘔吐
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [実証]外邪犯胃/飲食停滞/痰飲内阻/肝気犯胃
  [虚証]脾胃虚寒/胃陰不足
 結語/文献摘要
[22]呃逆
 病因病機/類証鑑別
 弁証論治
  [実証]胃中寒冷/胃火上逆/気機鬱滞
  [虚証]脾胃陽虚/胃陰不足
 結語/文献摘要
[23]泄瀉
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [外邪]寒湿(風寒)/湿熱(暑湿)
  [食滞腸胃]
  [肝気乗脾][脾胃虚弱]
  [腎陽虚衰]
 結語/文献摘要
[24]痢疾
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  湿熱痢/疫毒痢/寒湿痢/陰虚痢/虚寒痢/休息痢
 結語/文献摘要
[25]霍乱
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  [寒霍乱]軽証/重証
  [熱霍乱]
  [乾霍乱]
 結語/文献摘要
[26]腹痛
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  寒邪内阻/湿熱壅滞/中虚臓寒/飲食積滞/気滞血瘀
 結語/文献摘要
[27]便秘
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  熱秘/気秘/虚秘/冷秘
 結語/文献摘要
[28]脇痛
 病因病機
 弁証論治
  肝気鬱結/血停着/肝胆湿熱/肝陰不足
 結語/文献摘要
[29]黄疸
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [陽黄]熱が湿より重い/湿が熱より重い
  [急黄]
  [陰黄]
 結語
 【附】萎黄
 文献摘要
[30]積聚
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [聚証]肝気鬱滞/食滞痰阻
  [積証]気滞血阻/瘀血内結/正虚瘀結
 結語/文献摘要
[31]鼓脹
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  気滞湿阻/寒湿困脾/湿熱蘊結/肝脾血瘀/脾腎陽虚/肝腎陰虚
 結語/文献摘要
[32]頭痛
 病因病機
 弁証論治
  [外感]風寒頭痛/風熱頭痛/風湿頭痛
  [内傷]肝陽頭痛/腎虚頭痛/血虚頭痛/痰濁頭痛/瘀血頭痛
 結語/文献摘要
[33]眩暈
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  肝陽上亢/気血虧虚/腎精不足/痰濁中阻
 結語/文献摘要
[34]中風
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [中経絡]絡脈空虚・風邪入中/肝腎陰虚・風陽上擾
  [中臓腑]閉証/脱証/後遺症
 結語/文献摘要
[35]痙証
 病因病機/類証鑑別/弁証論治
  邪壅経絡/熱甚発痙/陰血虧虚
 結語/文献摘要
[36]癭病
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  気鬱痰阻/痰結血/肝火旺盛/心肝陰虚
 結語/文献摘要
[37]瘧疾
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  正瘧/温瘧/寒瘧/瘴瘧/労瘧
 結語/文献摘要
[38]水腫
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [陽水]風水氾濫/湿毒侵淫/水湿浸漬/湿熱壅盛
  [陰水]脾陽虚衰/腎気衰微
 結語/文献摘要
[39]淋証
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  熱淋/石淋/気淋/血淋/膏淋/労淋
 結語
 【附】尿濁
 文献摘要
[40]癃閉
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  膀胱湿熱/肺熱壅盛/肝鬱気滞/尿路阻塞/中気不足/腎陽衰憊
 結語/文献摘要
[41]腰痛
 病因病機
 弁証論治
  寒湿腰痛/湿熱腰痛/血腰痛/腎虚腰痛
 結語/文献摘要
[42]消渇
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [上消]肺熱津傷
  [中消]胃熱熾盛
  [下消]腎陰虧虚/陰陽両虚
  [合併症]
 結語/文献摘要
[43]遺精
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  君相火動・心腎不交/湿熱下注・擾動精室/労傷心脾・気不摂精/
  腎虚滑脱・精関不固
 結語
 【附】陽痿〔インポテンツ〕
 文献摘要
[44]耳鳴・耳聾
 病因病機
 弁証論治
  肝胆火盛/痰火鬱結/風熱上擾/腎精虧虚/清気不昇
 結語/文献摘要
[45]痹証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [風寒湿痹]行痹/痛痹/着痹
  [風湿熱痹]
 結語/文献摘要
[46]痿証
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  肺熱津傷・筋失濡潤/湿熱浸淫・気血不運/脾胃虧虚・精微不運/
  肝腎虧損・髄枯筋痿
 結語/文献摘要
[47]内傷発熱
 病因病機
 類証鑑別
 弁証論治
  肝鬱発熱/瘀血発熱/気虚発熱/血虚発熱/陰虚発熱
 結語/文献摘要
[48]虚労
 病因病機
 類証鑑別/弁証論治
  [気虚]肺気虚/脾気虚
  [血虚]心血虚/肝血虚
  [陰虚]肺陰虚/心陰虚/脾胃陰虚/肝陰虚/腎陰虚
  [陽虚]心陽虚/脾陽虚/腎陽虚
 結語/文献摘要 


方剤一覧
索引

2010年04月15日

『漢方診療日記―カゼから難病まで漢方で治す―』

春 篇
 
 小児の咳
 喘息
 冷え性、片頭痛、下腹部痛
 湿熱による微熱、不快感
 生理不順
 接触性皮膚炎、顔面紅皮症
 切迫性尿失禁
 自律神経障害/慢性鼻炎
 睡眠時無呼吸症候群/鼻病
 術後リンパ浮腫
 狭心症
 蓄膿症
 癇の虫
 股関節異常、下腹痛
 強皮症
 神経衰弱/不眠・頭痛・イライラ
 潰瘍性大腸炎
 不妊症(卵胞発育不全)
 
夏 篇
 
 燃え尽き症候群/更年期障害
 肺がん術後呼吸困難
 嗜眠
 乾燥症候群、下痢
 心原性ショック
 三叉神経痛
 精神疲労
 慢性下痢
 半身痛
 不妊症(夫婦共)
 大動脈弁閉鎖不全(胸痹)
 乳児の下痢
 不眠、頭痛、高血圧
 夏季皮膚炎
 多発性筋炎
 動悸、不安
 熱感、胸悶
 ストレスと過労
 眼瞼痙攣
 咳嗽、発汗異常
 反復性扁桃腺炎
 便失禁、肛門脱
 泣き虫(悲憂傷肺)
 尿管結石
 線維筋痛症候群
 アトピー性皮膚炎
 ノイローゼ、帯状庖疹
 頸椎症性脊髄症
 反復性腸閉塞
 閉塞性動脈硬化症
 介護疲労
 異常発汗(暑湿)
 排尿障害
 介護疲労・抑うつ
 
秋 篇
 
 不明熱、関節リウマチ
 入浴中の意識喪失
 過敏性腸炎
 打撲
 記憶障害
 パーキンソン病
 抗酸菌症、気管支拡張症
 肩こり、頭痛、めまい
 カゼ
 腱鞘炎、痔、遷延性の微熱
 脳梗塞後遺症
 不安、パニック(奔豚気)
 認知症
 交通事故外傷後遺症
 口唇炎
 過敏性腸炎、高次脳機能障害
 顔面皮膚化膿症
 耳鳴り
 機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群
 関節リウマチ(?)
 高血圧
 手の痺れ、脱肛
 
冬 篇
 
 期外収縮、筋肉の痙攣
 咽痛、夏カゼ
 耳硬化症
 胃痙攣、吐き癖
 脱毛症
 シェーグレン症候群
 発汗異常(偏沮)
 頭痛、腹痛、鼻炎
 ひどい生理痛
 ストレス性胃炎
 褥瘡
 不眠症
 尋常性乾癬(白疕)
 高齢習慣性流産(滑胎)
 自律神経失調症
 関節リウマチ、心不全
 眼痛、肩背痛(パソコン疲労)
 腰部脊柱管狭窄症/腰痛
 主人在宅ストレス症候群
 しゃっくり
 緑膿菌感染症
 二便不通
 高脂血症、下腿痛、肺塞栓
 混合性結合組織病(MCTD)
 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
 認知症
 睡眠時無呼吸、めまい
 不正出血
 
あとがき

2011年03月15日

[新装版]実践漢薬学

新装版発行の辞
序(旧版より抜粋)
凡例と記述方針


第1部 漢薬学総論

第1章 薬性理論
 1.四気分類
 2.五味分類
  1)辛味の作用
  2)甘味の作用
  3)苦味の作用
  4)酸味の作用
  5)鹹味の作用
  6)淡味の作用
  7)澁味の作用
 3.気と味の関係
 4.昇降浮沈
  1)臨床的意義
  2)気味や薬用部位との関係
  3)炮製(修治)との関係

第2章 炮 製
 1.炮製の目的
 2.修 治
 3.炮 炙
  1)火 製
  2)水火共製

第3章 用薬法
 1.配合理論
  1)作用を強化する配合
  2)作用を抑制する配合
  3)不適当な配合
 2.用薬の禁忌
  1)妊娠時の禁忌薬
  2)配合禁忌
  3)飲食物の禁忌
 3.有毒薬
  1)用 量
  2)炮 製
  3)用 法
  4)剤 型
  5)体質と病状
 4.煎薬方法
  1)一般的な煎薬方法
  2)特殊な煎薬方法
 5.薬 量
  1)薬物の効能の要因
  2)配合と剤型の要因
  3)病態・個人の素質の要因
  4)環境要因
 6.服薬法
  1)服用回数
  2)服用時間
  3)服用温度

第2部 漢薬学各論

第1章 解表薬
 解表薬総論
 解表薬各論
 1.辛温解表薬
    麻黄・麻黄根・桂枝/紫蘇葉・荊芥/防風/羗活・藁本・白芷/蒼耳子・辛夷/葱白/生姜/香薷
 2.辛凉解表薬
    薄荷・牛蒡子・蝉退/桑葉・菊花/蔓荊子/淡豆鼓/柴胡・葛根・升麻/浮萍

第2章 清熱薬
 清熱薬総論
 清熱薬各論
 1.清熱瀉火薬
  1)清熱燥湿薬・2)清熱瀉火薬
    黄連・黄芩・黄柏/苦参/竜胆草・山梔子・夏枯草/石膏・知母
  3)清熱生津薬
    芦根・天花粉/竹葉・淡竹葉
  4)清肝明目薬
    穀精草・木賊・密蒙花・青葙子
 2.清熱解毒薬
  1)広域作用薬
  (1)温熱病薬
    金銀花・連翹/大青葉・板藍根・青黛
  (2)熱毒廱腫薬
    蒲公英・紫花地丁/白花蛇舌草/白蘚皮/土茯苓
  2)狭域作用薬
  (1)清肺薬
    魚腥草・金蕎麦/山豆根・射干・馬勃
  (2)清腸薬
    馬歯莧・地錦草/白頭翁・秦皮/大血藤・敗醬
 3.清熱凉血薬
    犀角・牛黄/生地黄・玄参/牡丹皮・赤芍薬/紫根
 4.清虚熱薬
    青蒿・白薇/地骨皮/銀柴胡・胡黄連

第3章 祛風湿薬
 祛風湿薬総論
 祛風湿薬各論
 1.祛風湿止痛薬
    独活・威霊仙・尋骨風/秦艽/清風藤/臭梧桐・海桐皮・蚕沙/防已・豨蘞草/雷公藤
 2.舒筋活絡薬
    木瓜・桑枝/白花蛇/海風藤・絡石藤
 3.祛風湿強筋骨薬
    五加皮・桑寄生・虎骨

第4章 利水滲湿薬
 利水滲湿薬総論
 利水滲湿薬各論
 1.淡滲利湿薬
    茯苓・猪苓・沢瀉/薏苡仁/赤小豆・冬瓜皮/車前子・滑石
 2.清熱利湿薬
  1)利尿通淋薬
    木通・通草/金銭草・海金沙/石葦・瞿麦・萹蓄・冬葵子
  2)清熱利湿薬(狭義)
    萆薢/茵蔯蒿/地膚子

第5章 芳香化湿薬
 芳香化湿薬総論
 芳香化湿薬各論
 1.苦温燥湿薬
    蒼朮・厚朴
 2.芳香化湿薬
  1)芳香化湿薬
    藿香・佩蘭
  2)化湿理気薬
    砂仁・白豆蔲/草豆蔲・草果

第6章 温裏薬
 温裏薬総論
 温裏薬各論
 1.広範囲使用薬
    附子・烏頭・肉桂/乾姜・細辛/呉茱萸
 2.作用限定薬
    蜀椒/胡椒/高良姜/蓽撥/蓽澄茄/丁香・小茴香

第7章 理気薬
 理気薬総論
 理気薬各論
 1.柑橘類薬
  1)理気和中薬
    陳皮/青皮
  2)行気化痰薬
    枳実/枳穀/仏手/香櫞/枸櫞
 2.常用理気薬
  1)辛温理気薬
    木香/香附子/烏薬/檀香/蘇梗
  2)苦味理気薬
  (1)苦寒理気薬
    川楝子/青木香
  (2)理気活血薬
    延胡索・玫瑰花・路路通
  (3)他の苦味理気薬
    薤白/沈香/柿蔕
  3)他の理気薬
    茘枝核/九香虫

第8章 消食薬
 消食薬総論
 消食薬各論
    山楂子/麦芽・穀芽/神麴/莱菔子/鶏内金

第9章 駆虫薬
 駆虫薬総論
 駆虫薬各論
    使君子/苦楝皮/檳榔子・大腹皮/南瓜子

第10章 止血薬
 止血薬総論
 止血薬各論
 1.凉血止血薬
    大薊・小薊/地楡・槐花・槐角/紫珠・茅根/側柏葉
 2.収斂止血薬
    白芨/仙鶴草・藕節・血余炭
 3.化瘀止血薬
    茜草根/蒲黄/三七
 4.温経止血薬
    艾葉/灶心土

第11章 活血薬
 活血薬総論
 活血薬各論
 1.活血行気薬
    川芎/乳香・没薬/鬱金・姜黄/三棱・莪朮/降香
 2.活血祛瘀薬
    丹参/虎杖/益母草・沢蘭/鶏血藤/桃仁・紅花/五霊脂/牛膝/穿山甲・王不留行/蘇木
 3.破血薬
    劉寄奴/しゃ虫・水蛭・虻虫/血竭・自然銅

第12章 化痰薬(化痰止咳平喘薬)
 化痰薬総論
 化痰薬各論
 1.化痰薬
  1)温化寒痰薬
    半夏・天南星/白附子/白芥子
  2)化痰止咳薬
    白前・旋覆花/前胡・桔梗
  3)清熱化痰薬
    貝母・栝楼/竹筎・竹瀝・天竺黄/礞石
  4)化痰軟堅薬
    海藻・昆布/海浮石・海蛤殻/瓦楞子/黄薬子
 2.止咳平喘薬
  1)止咳薬
    杏仁・蘇子・百部/紫苑・款冬花/桑白皮・枇杷葉
  2)平喘薬
    葶藶子/白果

第13章 安神薬
 安神薬総論
 安神薬各論
 1.鎭心安神薬
    朱砂/磁石/竜骨/琥珀
 2.養心化痰安神薬
    酸棗仁・柏子仁・夜交藤/遠志・合歓皮

第14章 平肝熄風薬
 平肝熄風薬総論
 平肝熄風薬各論
 1.介類鉱物薬
    羚羊角/石決明・牡蛎・代赭石・珍珠/玳瑁
 2.虫類薬
    全蝎・蜈蚣/白僵蚕・地竜
 3.植物薬
    釣藤鈎・天麻/決明子・蒺藜子

第15章 開竅薬
 開竅薬総論
 開竅薬各論
 1.芳香開竅薬
    麝香/冰片
 2.化痰開竅薬
    蘇合香/石菖蒲

第16章 瀉下薬
 瀉下薬総論
 瀉下薬各論
 1.攻下薬
    大黄/芒硝/番瀉葉/芦薈/巴豆
 2.潤下薬
    麻子仁・郁李仁
 3.峻下逐水薬
    甘逐・大戟・芫花/牽牛子

第17章 補虚薬
 補虚薬総論
 補虚薬各論
 1.補気薬
  1)重要補気薬
    人参/党参/太子参/西洋参/黄耆
  2)補気健脾薬
    白朮・山薬・白扁豆
  3)補中調和薬
    甘草・大棗/膠飴・蜂蜜
  4)他の補気薬
    霊芝
 2.補血薬
  1)常用補血薬
    当帰/白芍薬・熟地黄・阿膠
  2)温和な補血薬
    何首烏/竜眼肉
 3.補陰薬
  1)養肺胃陰薬
    南沙参・北沙参/麦門冬・天門冬/石斛・玉竹・黄精/百合
  2)滋補肝腎陰薬
    山茱萸・枸杞子/女貞子・旱蓮草/桑椹・胡麻
  3)滋陰潜陽薬
    亀板・鼈甲
 4.補陽薬
  1)温腎壮陽薬
    鹿茸/鹿角/巴戟天・肉蓯蓉・鎖陽/淫羊藿・仙茅/胡芦巴/黄狗腎/海狗腎
  2)温腎強健筋骨薬
    杜仲・続断/狗脊/骨砕補
  3)補腎暖脾止瀉薬
    補骨脂・益智仁
  4)補腎納気薬
    蛤蚧・胡桃肉・冬虫夏草
  5)陰陽兼補薬
    紫河車/菟絲子・潼疾藜

第18章 収斂薬
 収斂薬総論
 収斂薬各論
 1.広範囲作用薬
    五味子・烏梅・五倍子/烏賊骨
 2.作用限定薬
  1)斂汗薬
    浮小麦・糯稲根
  2)澁腸止瀉薬
    肉豆蔲・訶子・罌粟殻/赤石脂・禹余粮/椿根皮・石榴皮
  3)固精縮尿止帯薬
    芡実・蓮子/金櫻子/覆盆子・桑螵蛸

第19章 他の漢薬
    蟾酥/露蜂房/瓦楞子/大蒜/蛇婆/樟脳/蛇床子/鯉魚


  用語解説
  一般・用語索引
  薬物名索引
  方剤名索引

2011年04月18日

『経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説』(第3版)

 序(安井廣迪)
 まえがき


  緒 論  経方医学の出発点


  『傷寒論』の成立について
  『傷寒論』と『内経』の関係
  『傷寒雑病論』の系譜
  薬用量に関する問題
  経方のための本草書
  方証相対について


  総 論  


 人体の構造と機能
  冷えからみた経方的生理構造
  気について
  気の構成
  気の流れ
  人体構造の概観
  外殻の構造
   [皮][肌][腠理][膜]
  胸・膈・心下の役割
  臓腑の生理
   [胃と脾][守胃機能][肺][胆と肝][小腸]
     ◆ 表裏・陰陽・内外の概念について


 気の流れ
  外殻における衛気
  衛気の分類
  衛気の循環
   1.後通の衛気
   2.前通の衛気
     ◆足のほてりについて
   3.脈外の衛気および脈中の血
     ◆血の流れをコントロールする肺の機能
     ◆肺の粛降路について
     ◆表水と裏水の排出路について
   4.肌中の衛気
     ◆胃気の頭部・顔面部への直達路について
     ◆いわゆる「三焦」について
  小柴胡湯証の病理


 気の病理
  悪風・悪寒
  発熱
  邪正闘争
  汗
     ◆経方的な邪の伝変について
  脈の遅数
     ◆脈の遅数を決定する因子について―ショック症状
  脈の浮沈
     ◆気虚と陽虚―質と量より
     ◆狭義の気(熱)の産生について
     ◆生薬の面から
     ◆結論
     ◆補足


 腹 診
  経方的腹診
   腹診のすすめ方
  腹診による治療法
   1.胸・膈・心下の昇降異常
   2.肺の宣散・粛降の異常
   3.心下部の抵抗・圧痛
   4.季肋部の抵抗・圧痛
   5.腹直筋の緊張・圧痛
   6.腹部の抵抗・圧痛
   7.腹部の悸
   8.背部の抵抗・圧痛


  処方解説  


 桂枝湯
 桂枝湯証の総論
  風邪の存在する桂枝湯証
   [陽浮陰弱][自汗][悪風・悪寒][発熱]
     ◆風邪の伝変について
     ◆胃気の上昇について
   [脈浮緩]
  風邪の存在しない桂枝湯証
   [営衛不和][妊娠]
  無汗の桂枝湯証
   [上衝][奔豚]
     ◆心下と気の昇降出入について
     ◆脈の浮沈について
   [無汗而小便反少]
 桂枝湯の条文解説
     ◆胃気の頭顔部への直達路について
     ◆胃中の痰熱について
     ◆身疼痛について
     ◆『傷寒論』と臓腑弁証について
     ◆太陽病と霍乱病の違いについて
     ◆温病学説について
     ◆太陰病と少陰病について
  桂枝湯補足とまとめ
   [脈][自汗][中風][悪風・悪寒][発熱]
     ◆邪正闘争における胃気の鼓舞について
 桂枝湯の構成
   桂枝
     ◆麻痺・疼痛・腫脹などについて
   芍薬
   大棗
   生姜
     ◆補腎に対する経方の考え方
   甘草
    甘草の守胃作用
     亡陽―四逆湯類
     伏陽―乾姜附子湯類


 四逆湯類
  四逆湯
  四逆加人参湯
  茯苓四逆湯
   茯苓
  通脈四逆湯
  通脈四逆加猪胆汁湯
   猪胆汁


 乾姜附子湯(白通湯)類
  乾姜附子湯
  白通湯・白通加猪胆汁湯
   葱白


 甘草乾姜湯・芍薬甘草湯・芍薬甘草附子湯
     ◆広義の傷寒・狭義の傷寒について
  甘草乾姜湯
  芍薬甘草附子湯


  附 録  


営衛不和
  風邪の存在しない営衛不和の桂枝湯証
  風邪の存在しない桂枝湯証の「自汗」について
  営衛不和における発熱


四逆湯と白通湯
  四逆湯類・白通湯類(乾姜附子湯類)の条文
  亡陽証と伏陽証
  四逆湯類の処方内容
  乾姜附子湯,白通湯類の処方内容
  煎じ方
  自覚的「冷え」と他覚的「厥冷」について


亡 陽
  亡陽について(汗出,発熱,脈浮,厥冷,清穀下利)
  亡陽証,あるいは真寒仮熱について


伏陽証
  伏陽について
  伏陽証「脈緊の少陰病」
  白通湯の処方解説
  亡陽証,伏陽証における甘草の有無について
  少陰病篇における補足


  あとがき
  索引

2011年09月14日

『[新装版]中医臨床のための中薬学』

【総論】
第1章 中薬学の歴史
第2章 炮製と製剤
第3章 薬製理論
第4章 中薬の用法


【各論】
第1章 解表薬
第2章 清熱薬
第3章 祛暑薬
第4章 散寒薬
第5章 瀉下薬
第6章 利水滲湿薬
第7章 祛風湿薬
第8章 行気薬
第9章 理血薬
第10章 化痰止咳平喘薬
第11章 消導薬
第12章 補益薬
第13章 安神薬
第14章 収渋薬
第15章 平肝熄風薬
第16章 開竅薬
第17章 駆虫薬
第18章 催吐薬
第19章 外用薬

2012年04月12日

『中医内科学ポイントブック』

  はじめに
  凡例


総論


第1章 緒言
 1.中医内科学の定義と位置づけ
 2.中医内科疾病の分類と命名


第2章 中医内科学の弁証論治
 1.中医内科疾病の弁証方法
   全面的に病状を分析する/病証と病機の特徴を把握する/
   証の診断と病名の診断の両面から考える/病証診断の修正
 2.中医内科疾病の治療原則
   整体論治を行う/標本を弁別して,緩急を考える/
   瀉其有余・補其不足(余計なものを取り除いて,不足の部分を補充する)/
   予防とケアを重視する
 3.中医内科疾病に対する常用治法
   汗法/吐法/下法/和法/温法/清法/消法/補法


第3章 中医内科学の学習方法
 1.中医学知識の基礎を築く
 2.古典医籍を読む
 3.実践から学ぶ
 4.厚い教科書をコンパクトに
 5.情報を収集して,新しい知識に更新する


各論


第1章 外感病証
外感病証の概要
 1.六淫にもとづく病証分類
   風邪/寒邪/暑邪/湿邪/燥邪/火邪
 2.衛気営血にもとづく病証分類
[1]感冒
[2]痄腮
[3]風温
[4]湿温
[5]中暑
[6]秋燥
[7]痢疾
[8]霍乱
[9]瘧疾


第2章 肺系病証
肺系病証の概要
 1.肺の機能と病機
 2.弁証論治
   弁証の原則/主症の弁証/治療原則
[1]咳嗽
[2]哮証
[3]喘証
[4]肺癰
[5]肺癆
[6]肺脹
[7]肺痿


第3章 心系病証
心系病証の概要
 1.心の機能と病機
 2.弁証論治
   弁証の原則/主症の弁証/治療原則
[1]心悸
[2]胸痹
[3]真心痛
[4]不寐
[5]多寐
[6]健忘
[7]癲狂
[8]癇証
[9]痴呆
[10]厥証


第4章 脾胃系病証
脾胃系病証の概要
〈1〉脾
 1.脾の機能と病機
 2.弁証論治
   弁証の原則/主症の弁証/治療原則
〈2〉胃
 1.胃の機能と病機
 2.弁証論治
  弁証の原則/治療原則
[1]胃痛
[2]吐酸
[3]嘈雑
[4]痞満
[5]嘔吐
[6]噎膈
[7]反胃
[8]呃逆
[9]口瘡
[10]腹痛
[11]泄瀉
[12]便秘
[13]腸癰


第5章 肝胆系病証
肝胆系病証の概要
〈1〉肝
 1.肝の機能と病機
 2.弁証論治
  弁証の原則/主症の弁証/治療原則
〈2〉胆
 1.胆の機能と病機
 2.弁証論治
   治療原則
[1]脇痛
[2]黄疸
[付]萎黄
[3]積聚
[4]鼓脹
[5]頭痛
[6]眩暈
[7]耳鳴・耳聾
[8]中風
[9]癭病


第6章 腎系病証
腎系病証の概要
〈1〉腎
 1.腎の機能と病機
 2.弁証論治
   弁証の原則/主症の弁証/治療原則
〈2〉膀胱
 1.膀胱の機能と病機
 2.弁証論治
[1]水腫
[2]淋証
[3]尿濁
[4]遺尿・尿失禁
[5]癃閉
[6]関格
[7]陽痿
[8]遺精
[9]早泄


第7章 気血津液病証
気血津液病証の概要
〈1〉気の病証
 1.気の機能と病機
 2.治療原則
〈2〉血の病証
 1.血の機能と病機
 2.治療原則
〈3〉痰の病証
 1.痰の病機と臨床所見
 2.治療原則
〈4〉飲の病証
 1.飲の病機と分類
 2.治療原則
[1]鬱証
[2]血証
[3]痰飲
[4]消渇
[5]自汗・盗汗
[6]肥満


第8章 肢体経絡病証
肢体経絡病証の概要
 1.経絡の機能と病機
 2.治療原則
[1]痹証
[2]痙証
[3]痿証
[4]顫証
[5]腰痛


第9章 その他の病証
[1]内傷発熱
[2]虚労
[3]癌病


 参考書籍
 西洋医学病名と関連する中医学病名一覧
 中医内科学「同病異治」一覧
 中医内科学「異病同治」における重要方剤応用一覧
 用語索引
 方剤索引

2012年11月01日

『[新装版]中医臨床のための方剤学』

目次


総論


第1章 方剤簡史
第2章 方剤治法(汗法/吐法/下法/和法/温法/清法/消法/補法)
第3章 方剤分類
第4章 方剤組成
(組成原則/組成変化)
第5章 剤 型
第6章 方剤用法
(煎法/服用法)


各論


第1章 解表剤
第1節 辛温解表剤

桂枝湯
  [参考]桂枝加厚朴杏仁湯/桂枝加葛根湯/葛根湯/葛根加半夏湯/桂枝加附子湯/桂枝去芍薬湯/桂枝去芍薬加附子湯/桂麻各半湯/桂枝二麻黄一湯/桂枝二越婢一湯/桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯
  [附]桂枝加黄耆湯/桂枝加朮附湯/桂枝加桂湯/葛根湯加川辛夷
麻黄湯
  [附]三拗湯/華蓋散/麻黄加朮湯/麻杏薏甘湯
大青竜湯
九味羗活湯
  [附]大羗活湯
加味香蘇散
  [附]香蘇散/香蘇葱豉湯
葱豉湯
  [附]活人葱豉湯
小青竜湯
  [附]小青竜加石膏湯/従竜湯


第2節 辛涼解表剤
銀翹散
  [附]銀翹湯
桑菊飲
麻杏甘石湯
  [附]五虎湯/五虎二陳湯
越婢湯
  [参考]越婢加朮湯/越婢加半夏湯
  [附]加味越婢加半夏湯
葱豉桔梗湯
升麻葛根湯
  [附]宣毒発表湯/竹葉柳蒡湯
柴葛解肌湯
  [附]柴葛解肌湯


第3節 扶正解表剤
敗毒散
  [附]荊防敗毒散/倉廩散/連翹敗毒散/十味敗毒湯
参蘇飲
麻黄附子細辛湯
  [参考]麻黄附子甘草湯
再造散
加減葳蕤湯
葱白七味飲


第2章 瀉下剤
第1節 寒下剤

大承気湯
  [参考]小承気湯/調胃承気湯
  [附]大黄甘草湯
複方大承気湯
大陥胸湯
  [参考]大陥胸丸/小陥胸湯
宣白承気湯
陥胸承気湯
  [附]承気合小陥胸湯


第2節 温下剤
大黄附子湯
三物備急丸
  [附]白散


第3節 潤下剤
五仁丸
  [附]五仁湯
麻子仁丸
潤腸丸
  [附]潤腸湯
済川煎


第4節 逐水剤
十棗湯
  [附]控涎丹
舟車丸
疏鑿飲子
已椒藶黄丸


第5節 攻補兼施
増液承気湯
  [附]護胃承気湯/承気養営湯
新加黄竜湯
  [附]黄竜湯
温脾湯


第3章 和解剤
第1節 和解少陽剤

小柴胡湯
  [参考]大柴胡湯/柴胡加芒硝湯/柴胡加竜骨牡蛎湯/柴胡桂枝湯/柴胡桂枝乾姜湯
  [附]柴胡枳桔湯/柴苓湯/柴朴湯/柴陥湯
大柴胡湯
清胰湯
蒿芩清胆湯
  [附]芩連二陳湯
達原飲
  [附]柴胡達原飲/清脾飲


第2節 調和肝脾剤
芍薬甘草湯
  [参考]芍薬甘草附子湯
四逆散
  [附]枳実芍薬散/柴胡疏肝散
当帰芍薬散
逍遙散
  [附]加味逍遙散/黒逍遙散/滋陰至宝湯
痛瀉要方
女神散


第3節 調和脾胃剤
半夏瀉心湯
  [参考]生姜瀉心湯/甘草瀉心湯/大黄黄連瀉心湯/附子瀉心湯
  [附]半夏瀉心湯去乾姜甘草加枳実杏仁方
黄連湯


第4節 治瘧剤
截瘧七宝飲
何人飲


第4章 清熱剤
第1節 清気分熱剤

白虎湯
  [参考]白虎加人参湯/葱豉白虎湯/白虎合黄連解毒湯/柴胡白虎湯/白虎承気湯/鎮逆白虎湯/銀翹白虎湯/化斑湯/新加玉女煎/犀羚白虎湯
  [附]白虎加桂枝湯/白虎加蒼朮湯/白虎加人参以山薬代粳米湯/仙露湯
竹葉石膏湯
  [附]桔梗石膏/寒解湯
梔子豉湯
  [参考]梔子甘草豉湯/梔子生姜豉湯/梔子厚朴湯/梔子乾姜湯/枳実梔子豉湯


第2節 清営涼血剤
清営湯
  [附]清宮湯
犀角地黄湯
  [附]桃仁承気湯/神犀丹/犀地清絡飲


第3節 清熱解毒剤
黄連解毒湯
  [附]温清飲/柴胡清肝湯/荊芥連翹湯/竜胆瀉肝湯
涼膈散
  [附]清上防風湯
普済消毒飲
  [附]普済消毒飲去升麻柴胡黄芩黄連方


第4節 気血両清剤
清瘟敗毒飲
  [附]化斑湯
消斑青黛飲


第5節 清臓腑熱剤
三黄瀉心湯
  [参考]大黄黄連瀉心湯/附子瀉心湯
  [附]交泰丸
導赤散
  [附]導赤清心湯
清心蓮子飲
清胃散
  [附]牙仙丹
瀉黄散
玉女煎
瀉白散
  [附]辛夷清肺湯
左金丸
  [附]戊己丸/香連丸
瀉青丸
  [附]咳血方
竜胆瀉肝湯
当帰竜薈丸
石決明散
芍薬湯
  [附]駐車丸/地楡丸/乙字湯
黄芩湯
  [附]黄連黄芩湯
白頭翁湯
  [附]白頭翁加甘草阿膠湯/加味白頭翁湯


第6節 清虚熱剤
青蒿鼈甲湯
  [附]秦艽鼈甲散/滋陰降火湯
清骨散
当帰六黄湯
  [附]黄連阿膠湯
滋腎丸
  [附]封髄丹


第5章 祛暑剤
第1節 祛暑清熱剤

清絡飲
  [附]清絡飲加杏仁薏仁滑石湯


第2節 祛暑解表剤
香薷飲
  [参考]四味香薷飲/黄連香薷飲/五物香薷飲/十味香薷飲
新加香薷飲


第3節 祛暑利湿剤
六一散
  [参考]益元散/碧玉散/鶏蘇散
  [附]加味天水散
雷氏清涼滌暑法
  [附]雷氏芳香化濁法
桂苓甘露飲


第4節 清暑益気剤
清暑益気湯
  [附]清暑益気湯/清暑益気湯


第6章 温裏剤
第1節 温中散寒剤

理中丸
  [参考]桂附理中湯/丁萸理中湯/砂半理中湯/白朮散/枳実理中湯/治中湯/強中湯/補中湯/理苓湯/連理湯
  [附]附子理中丸/理中化痰丸/桂枝人参湯/理陰煎
呉茱萸湯
小建中湯
  [附]黄耆建中湯/当帰建中湯/帰耆建中湯/桂枝加芍薬湯
大建中湯
  [附]当帰湯/安中散


第2節 回陽救逆剤
四逆湯
  [参考]通脈四逆湯/通脈四逆加猪胆汁湯/四逆加人参湯/白通湯/白通加猪胆汁湯
  [附]乾姜附子湯/茯苓四逆湯
参附湯
  [附]独参湯/耆附湯
回陽救急湯
黒錫丹


第3節 温経散寒剤
当帰四逆湯
  [参考]当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  [附]黄耆桂枝五物湯


第7章 表裏双解剤
第1節 解表攻裏剤

厚朴七物湯
防風通聖散


第2節 解表清裏剤
石膏湯
葛根黄芩黄連湯


第3節 解表温裏剤
五積散


第8章 補益剤
第1節 補気剤

四君子湯
  [附]異功散/保元湯/七味白朮散
六君子湯
  [附]香砂六君子湯/楂麴六君子湯/黄連六君子湯/柴芍六君子湯/帰芍六君子湯
補中益気湯
  [附]挙元煎/昇陥湯/升麻黄耆湯
人参蛤散
  [附]人参胡桃湯


第2節 補血剤
四物湯
  [附]聖癒湯/当帰生姜羊肉湯/桃紅四物湯
当帰補血湯
  [附]当帰補血湯合甘草乾姜湯加五味子・白蜜


第3節 気血双補剤
帰脾湯
  [附]加味帰脾湯
八珍湯
  [附]八珍益母丸/十全大補湯/人参養栄湯
泰山盤石散
  [附]胎元飲


第4節 補陰剤
六味地黄丸
  [附]都気丸/麦味地黄丸/知柏地黄丸/杞菊地黄丸
寿胎丸
  [附]補腎安胎飲
二至丸
  [附]桑麻丸/駐景丸
一貫煎
大補陰丸
  [附]両地湯/清経散/鼈甲養陰煎
石斛夜光丸
七宝美髯丹
虎潜丸
補肺阿膠湯
  [附]月華丸
河車大造丸
加減復脈湯
  [参考]救逆湯/一甲復脈湯/二甲復脈湯/三甲復脈湯/大定風珠
左帰飲
  [附]左帰丸/補水湯


第5節 気陰双補剤
生脈散
炙甘草湯
参苓白朮散
  [参考]一味薯蕷飲/珠玉二宝粥/慎柔養真湯
  [附]啓脾湯/資生丸/扶中湯


第6節 補陽剤
八味地黄丸
  [附]牛車腎気丸/十補丸
右帰飲
  [附]右帰丸/内補丸/菟絲子丸/固精丸贊育丹青娥丸
亀鹿二仙膠
  [附]贊化血余丹/二仙湯/潜陽丹


第9章 安神剤
第1節 重鎮安神剤

磁朱丸
朱砂安神丸
珍珠母丸


第2節 滋養安神剤
天王補心丹
  [附]柏子養心丸/枕中丹
酸棗仁湯
  [附]安神定志丸
甘麦大棗湯
桂枝甘草湯
  [附]桂枝甘草竜骨牡蛎湯


第10章 開竅剤
第1節 涼開剤

安宮牛黄丸
  [附]牛黄清心丸/神犀丹
紫雪丹
至宝丹
小児回春丹
  [附]抱竜丸
行軍散


第2節 温開剤
蘇合香丸
  [附]冠心蘇合丸/紫金錠
通関散


第11章 固渋剤
第1節 固表止汗剤

玉屏風散
牡蛎散
当帰六黄湯


第2節 斂肺止咳剤
九仙散
  [附]五味子湯/補肺湯


第3節 渋腸固脱剤
真人養臓湯
  [附]六柱散/八柱散
桃花湯
  [附]赤石脂禹余粮湯/赤石脂湯
四神丸
益黄散


第4節 渋精止遺剤
金鎖固精丸
  [附]水陸二仙丹/桂枝加竜骨牡蛎湯
桑蛸散
縮泉丸


第5節 固崩止帯剤
完帯湯
  [附]易黄湯/清帯湯/樗樹根丸
鹿角菟絲丸
  [附]収渋止帯湯
固経丸
固衝湯


第12章 理気剤
第1節 行気剤

越鞠丸
厚朴温中湯
  [附]良附丸
金鈴子散
  [附]玄胡索湯
半夏厚朴湯
栝楼薤白白酒湯
  [参考]栝楼薤白半夏湯/枳実薤白桂枝湯
橘核丸
天台烏薬散
  [附]導気湯/暖肝煎
加味烏薬湯


第2節 降気剤
蘇子降気湯
  [附]神秘湯
定喘湯
射干麻黄湯
  [参考]厚朴麻黄湯
四磨湯
  [附]五磨飲子
橘皮竹筎湯
  [附]済生橘皮竹筎湯/新製橘皮竹筎湯
小半夏湯
  [参考]生姜半夏湯/半夏乾姜散/橘皮湯/小半夏加茯苓湯/乾姜人参半夏丸
大半夏湯
旋覆花代赭石湯
丁香柿蒂湯
  [参考]柿蒂湯/柿銭散


第13章 理血剤
第1節 活血祛瘀剤

桃核承気湯
  [参考]抵当湯/抵当丸/桃仁承気湯
血府逐瘀湯
  [参考]通竅活血湯/膈下逐瘀湯/少腹逐瘀湯/身痛逐瘀湯
復元活血湯
  [附]通導散/治打撲一方
七厘散
補陽還五湯
失笑散
  [附]手拈散
丹参飲
温経湯
  [附]艾附暖宮丸/芎帰調血飲
生化湯
活絡効霊丹
  [附]宮外孕方
桂枝茯苓丸
大黄しゃ虫丸
  [附]下瘀血湯


第2節 止血剤
十灰散
四生丸
咳血方
白芨枇杷丸
槐花散
  [附]槐角丸
小薊飲子
芎帰膠艾湯
黄土湯


第14章 治風剤
第1節 疏散外風剤

大秦艽湯
小続命湯
牽正散
玉真散
  [附]五虎追風散/止痙散
小活絡丹
  [附]大活絡丹
川芎茶調散
  [附]菊花茶調散/清上けん痛湯/立効散
消風散
治頭瘡一方


第2節 平熄内風剤
羚角鈎藤湯
  [附]鈎藤飲
鎮肝熄風湯
  [附]建瓴湯
天麻鈎藤飲
  [附]抑肝散/釣藤散
大定風珠
  [参考]二甲復脈湯/三甲復脈湯/小定風珠
阿膠鶏子黄湯
  [附]七物降下湯
当帰飲子


第15章 治燥剤
第1節 軽宣潤燥剤

杏蘇散
桑杏湯
  [附]翹荷湯
清燥救肺湯
沙参麦冬湯
  [附]益胃湯


第2節 滋陰潤燥剤
養陰清肺湯
百合固金湯
麦門冬湯
瓊玉膏
増液湯
  [附]五汁飲


第16章 祛湿剤
第1節 芳香化湿剤

平胃散
  [附]胃苓湯/分消湯/不換金正気散/柴平湯
藿香正気散
  [参考]一加減正気散/二加減正気散/三加減正気散/四加減正気散/五加減正気散
  [附]六和湯


第2節 清熱祛湿剤
三仁湯
  [附]藿朴夏苓湯
連朴飲
  [附]杏仁滑石湯/滑石藿香湯
甘露消毒丹
蚕矢湯
黄芩滑石湯
薏苡竹葉散
宣清導濁湯
  [附]半硫丸
宣痺湯
  [附]加減木防已湯
二妙散
  [附]三妙丸/四妙丸/三物黄芩湯
茵蔯蒿湯
  [参考]梔子柏皮湯/麻黄連軺赤小豆湯
  [附]茵蔯五苓散/茵蔯四逆湯
八正散
  [附]五淋散/加減柴苓湯
石葦散
  [参考]石葦散/石葦散
  [附]砂淋丸/鑿石丸
程氏萆薢分清飲


第3節 利水滲湿剤
五皮散
五苓散
  [附]四苓散/春沢湯
猪苓湯
防已黄耆湯
  [附]防已茯苓湯/鯉魚湯
木防已湯
  [附]葶藶大棗瀉肺湯/茯苓飲


第4節 温化水湿剤
苓桂朮甘湯
茯苓桂枝甘草大棗湯
苓姜朮甘湯
真武湯
  [附]附子湯
実脾散
萆薢分清飲
鶏鳴散
  [附]九味檳榔湯


第5節 祛風勝湿剤
羗活勝湿湯
独活寄生湯
  [附]三痺湯/大防風湯/けん痺湯
桂枝芍薬知母湯
疎経活血湯
  [附]二朮湯/薏苡仁湯
当帰拈痛湯
桂枝附子湯
  [附]白朮附子湯(桂枝附子去桂加白朮湯)/甘草附子湯


第17章 祛痰剤
第1節 燥湿化痰剤

二陳湯
  [附]金水六君煎/加味二陳湯/理痰湯/竜蠓理痰湯/理飲湯
三子養親湯
指迷茯苓丸


第2節 清熱化痰剤
温胆湯
  [附]黄連温胆湯/竹筎温胆湯/十味温胆湯
清気化痰丸
  [附]清金化痰湯/清肺湯
小陥胸湯
  [附]柴胡陥胸湯
滾痰丸
消瘰丸
  [附]海藻玉壺湯


第3節 潤燥化痰剤
貝母栝楼散


第4節 温化寒痰剤
苓甘五味姜辛湯
  [参考]小青竜湯/苓桂味甘湯/苓甘五味姜辛湯/苓甘姜味辛夏湯/苓甘姜味辛夏仁湯/苓甘姜味辛夏仁黄湯
冷哮丸
理中化痰丸


第5節 治風化痰剤
止嗽散
半夏白朮天麻湯
  [附]半夏白朮天麻湯/導痰湯
滌痰湯
  [附]六神湯
定癇丸
地黄飲子


第18章 消導化積剤
第1節 消食導滞剤

保和丸
  [附]保和丸/大安丸
枳実導滞丸
木香檳榔丸
枳朮丸
  [附]麹麦枳朮丸/橘半枳朮丸/香砂枳朮丸
健脾丸


第2節 消痞化積剤
枳実消痞丸
葛花解酲湯
鼈甲煎丸


第19章 駆虫剤
烏梅丸
  [附]理中安蛔湯/連梅安蛔湯
肥児丸
  [附]布袋丸
化虫丸


第20章 涌吐剤
瓜蒂散
急救稀涎散
  [附]三聖散
塩湯探吐方
  [附]参芦飲


第21章 癰瘍剤
1 外瘍剤

 1.陽 証
仙方活命飲
  [附]托裏消毒散
五味消毒飲
  [附]銀花解毒湯
四妙勇安湯
  [附]五神湯/神効托裏散
牛蒡解肌湯
犀黄丸
  [附]醒消丸/蟾酥丸
透膿散
  [附]透膿散/托裏透膿湯/排膿散及湯
 2.陰 証
陽和湯
  [附]小金丹/中和湯
2 内癰剤
葦茎湯
大黄牡丹皮湯
  [附]腸癰湯/薏苡附子敗醬散
闌尾化瘀湯
闌尾清化湯
闌尾清解湯


索引  中医書一覧
     方剤名索引
     証・症状・病名索引
     中医学用語索引

2013年05月16日

名医が語る生薬活用の秘訣

推薦の序
本書について


第1講 用薬にはどのような注意が必要か


 弁証論治に合った理・法・方・薬を心がける
 配合および用量の違いがもたらす変化を知る
   薬の組み合わせ/薬の用量
 薬の炮製品と生品との違いを把握する
 薬方の随証加減を行う
   有方無薬/有薬無方/有方有薬
 現代科学の研究成果を結びつけて運用する
 中薬の飲片に関する知識を身に付ける
 煎じ方・服用方法に注意する


第2講 発散薬


 麻 黄
 桂 枝
 荊 芥(関連生薬:荊芥穂/荊芥炭/芥穂炭)
 防 風
 紫 蘇(関連生薬:紫蘇梗/紫蘇子)
 羗 活
 独 活
 白 芷
 藁 本
 細 辛
 辛 夷
 蒼耳子
 香 薷
 生 姜
 薄 荷
 菊 花
 牛蒡子
 蔓荊子
 浮 萍
 蝉 退
 柴 胡


第3講 瀉利薬


 大 黄
 芒 硝
 玄妙粉
 番瀉葉
 芦 薈
 巴 豆(関連生薬:巴豆霜)
 麻子仁
 郁李仁
 蜂 蜜
 川木通
 通 草   
 茯 苓(関連生薬:茯苓皮/茯神/茯苓木)
 猪 苓
 沢 潟
 車前子
 滑 石
 石 韋
 萹 蓄
 瞿 麦
 海金沙
 金銭草
 冬葵子
 薏苡仁
 防 已
 木 瓜
 五加皮
 冬瓜皮(関連生薬:冬瓜子)
 茵蔯蒿
 玉米鬚
 葫 芦
 甘 遂
 大 戟
 芫 花
 商 陸
 牽牛子


第4講 補益薬


 人 参(関連生薬:太子参/人参芦)
 党 参
 黄 耆
 白 朮
 山 薬
 白扁豆
 大 棗
 甘 草
 熟地黄
 当 帰
 白 芍
 阿 膠
 何首烏
 枸杞子
 沙 参
 麦門冬
 天門冬
 石 斛
 玉 竹
 黄 精
 百 合
 女貞子
 旱蓮草
 桑 椹
 黒胡麻
 亀 甲
 鼈 甲
 鹿 茸
 鹿角膠
 鹿 角
 鹿角霜
 巴戟天
 淫羊藿
 仙 茅
 補骨脂
 肉蓯蓉
 益智仁
 菟絲子
 杜 仲
 続 断
 狗 脊
 牛 膝(関連生薬:土牛膝)
 蛇床子
 陽起石
 韮菜子
 紫河車
 山茱萸
 沙苑子
 酸棗仁
 柏子仁
 遠 志
 首烏藤
 朱 砂
 琥 珀
 磁 石
 竜 骨(関連生薬:竜歯)
 牡 蛎
 珍珠母
 麻黄根
 浮小麦(関連生薬:小麦)
 金桜子
 蓮 子(関連生薬:蓮子心)
 覆盆子
 桑螵蛸
 烏賊骨
 瓦楞子
 五味子
 烏 梅
 訶 子
 白 果
 肉豆蔲
 赤石脂(関連生薬:白石脂)
 禹余糧


第5講 理気薬


 陳 皮(関連生薬:橘紅/橘絡/橘核/橘葉/青皮)
 木 香
 青 皮
 枳 実
 枳 殻
 沈 香
 檀 香
 香附子
 川楝子
 烏 薬
 茘枝核
 仏 手(関連生薬:仏手花)
 香 櫞
 薤 白
 柿 蒂
 旋覆花
 萊菔子
 紫蘇子
 檳榔子
 厚 朴
 縮 砂
 白豆蔲
 草豆蔲


第6講 寒涼薬


 石 膏
 知 母
 芦 根
 天花粉
 淡竹葉
 山梔子
 夏枯草
 決明子
 青葙子
 密蒙花
 黄 芩
 黄 連
 黄 柏
 竜胆草
 秦 皮
 苦 参
 白鮮皮
 金銀花(関連生薬:忍冬藤)
 連 翹
 蒲公英
 紫花地丁
 大青葉
 青 黛
 敗醬草
 射 干
 板藍根
 山豆根
 錦灯篭
 馬 勃
 白頭翁
 七葉一枝花
 鴉胆子
 漏 芦
 生地黄
 玄 参
 牡丹皮
 紫 草
 羚羊角
 青 蒿
 白 薇
 地骨皮
 銀柴胡
 胡黄連
 栝 楼
 天竺黄
 竹 筎
 竹 瀝
 葶藶子


第7講 温熱薬


 附 子
 肉 桂
 乾 姜(関連生薬:炮姜)
 烏 頭
 呉茱萸
 花 椒(関連生薬:椒目)
 小茴香
 丁 香
 高良姜(関連生薬:紅豆蔲)
 艾 葉
 胡芦巴
 半 夏
 天南星(関連生薬:胆南星)
 白芥子
 皂 角(関連生薬:皂角刺)
 白附子
 硫 黄


第8講 活血化瘀薬


 川 芎
 丹 参
 延胡索
 姜 黄
 鬱 金
 莪 朮
 三 稜
 乳 香
 没 薬
 紅 花(関連生薬:西蔵紅花)
 桃 仁
 五霊脂
 蒲 黄
 穿山甲
 王不留行
 沢 蘭
 益母草
 骨砕補
 劉寄奴
 蘇 木
 茜 草
 赤 芍
 血 竭
 水 蛭
 虻 虫
 しゃ虫


第9講 その他の薬


 苦杏仁
 桔 梗
 白 前
 貝 母(関連生薬:土貝母)
 紫 菀
 款冬花
 百 部
 馬兜鈴
 桑白皮
 枇把葉
 独 活
 五加皮
 威霊仙
 秦 艽
 豨薟草
 海風藤
 絡石藤
 海桐皮
 千年健
 老鸛草
 伸筋草
 透骨草
 追地風
 桑 枝
 松 節
 絲瓜絡
 白花蛇
 白僵蚕
 全 蝎
 蜈 蚣
 地 竜
 蒺 藜
 天 麻
 釣藤鈎
 石決明
 代赭石
 夜明砂
 大 薊(関連生薬:小薊)
 地 楡
 側柏葉
 白茅根(関連生薬:白茅針/白茅花)
 棕櫚炭
 三 七
 白 芨
 仙鶴草
 藕 節
 石菖蒲
 麝 香
 氷 片
 神 麴
 麦 芽
 山楂子
 鶏内金
 昆 布
 海 藻
 使君子
 苦楝皮
 蕪 荑
 鶴 虱
 雷 丸
 紫硇砂
 常 山
 草 果
 山慈姑
 半枝蓮
 白花蛇舌草


第10講 薬方の組成について


 薬方の配合原則
 薬方を柔軟に変化させる
 薬方と治法の関係
 有効な方剤を取り入れる
 先人の経験および現代科学の成果と合わせて,新方を組み立てる
   症例1/症例2/症例3


付録
 中医用語解説


索引
 生薬名索引
 方剤名索引
 証・症状・病名索引
 用語索引


『別冊・常用生薬一覧表』のご案内

2013年07月25日

『別冊・常用生薬一覧表』

本書について
一覧表を使う前に


1.発散薬
麻黄/桂枝/荊芥/防風/紫蘇/羗活/独活/白芷/藁本/細辛/辛夷/蒼耳子/香薷/生姜/薄荷/菊花/牛蒡子/蔓荊子/浮萍/蟬退/柴胡


2.瀉利薬
大黄/芒硝/番瀉葉/芦薈/巴豆/麻子仁/郁李仁/蜂蜜/川木通/通草/茯苓/猪苓/沢瀉/車前子/滑石/石葦/萹蓄/瞿麦/海金沙/金銭草/冬葵子/薏苡仁/防已/木瓜/五加皮/冬瓜皮/茵蔯蒿/玉米鬚/葫芦/甘遂/大戟/芫花/商陸/牽牛子


3.補益薬
人参/党参/黄耆/白朮/山薬/白扁豆/大棗/甘草/熟地黄/当帰/白芍/阿膠/何首烏/枸杞子/沙参/麦門冬/天門冬/石斛/玉竹/黄精/百合/女貞子/旱蓮草/桑椹/黒胡麻/亀甲/鼈甲/鹿茸/鹿角膠/鹿角/鹿角霜/巴戟天/淫羊藿/仙茅/補骨脂/肉蓯蓉/益智仁/菟絲子/杜仲/続断/狗脊/牛膝/蛇床子/陽起石/韮菜子/紫河車/山茱萸/沙苑子/酸棗仁/柏子仁/遠志/首烏藤/朱砂/琥珀/磁石/竜骨/牡蛎/珍珠母/麻黄根/浮小麦/金桜子/蓮子/覆盆子/桑螵蛸/烏賊骨/瓦楞子/五味子/烏梅/訶子/白果/肉豆蔲/赤石脂/禹余糧


4.理気薬
陳皮/木香/青皮/枳実/枳殻/沈香/檀香/香附子/川楝子/烏薬/茘枝核/仏手/香櫞/薤白/柿蒂/旋覆花/萊菔子/紫蘇子/檳榔子/厚朴/縮砂/白豆蔲/草豆蔲


5.寒涼薬
石膏/知母/芦根/天花粉/淡竹葉/山梔子/夏枯草/決明子/青葙子/密蒙花/黄芩/黄連/黄柏/竜胆草/秦皮/苦参/白鮮皮/金銀花/連翹/蒲公英/紫花地丁/大青葉/青黛/敗醬草/射干/板藍根/山豆根/錦灯篭/馬勃/白頭翁/七葉一枝花/鴉胆子/漏芦/生地黄/玄参/牡丹皮/紫草/羚羊角/青蒿/白薇/地骨皮/銀柴胡/胡黄連/栝楼/天竺黄/竹筎/竹瀝/葶藶子


6.温熱薬
附子/肉桂/乾姜/烏頭/呉茱萸/花椒/小茴香/丁香/高良姜/艾葉/胡芦巴/半夏/天南星/白芥子/皂角/白附子/硫黄


7.活血化瘀薬
川芎/丹参/延胡索/姜黄/鬱金/莪朮/三稜/乳香/没薬/紅花/桃仁/五霊脂/蒲黄/穿山甲/王不留行/沢蘭/益母草/骨砕補/劉寄奴/蘇木/茜草/赤芍/血竭/水蛭/虻虫/しゃ虫


8.その他の薬物
苦杏仁/桔梗/白前/貝母/紫菀/款冬花/百部/馬兜鈴/桑白皮/枇把葉/独活/五加皮/威霊仙/秦艽/豨薟草/海風藤/絡石藤/海桐皮/千年健/老鸛草/伸筋草/透骨草/追地風/桑枝/松節/絲瓜絡/白花蛇/白僵蚕/全蝎/蜈蚣/地竜/蒺藜/天麻/釣藤鈎/石決明/代赭石/夜明砂/大薊/地楡/側柏葉/白茅根/棕櫚炭/三七/白芨/仙鶴草/藕節/石菖蒲/麝香/氷片/神麴/麦芽/山楂子/鶏内金/昆布/海藻/使君子/苦楝皮/蕪荑/鶴虱/雷丸/紫硇砂/常山/草果/山慈菇/半枝蓮/白花蛇舌草


索引

2014年03月04日

問診のすすめ―中医診断力を高める

序にかえて


第1章  問診の構造


 問診上達の要素
 2つの問診
 治療問診
 筆者はこうしました
 主訴の絞り込み
 木の理論
 3W1H
 3W1Hは急性病の決め手
 慢性病の対策
 増悪因子と緩解因子
 「逆引き」増悪・緩解因子


第2章  症状―症候―証


 証の定義
 可視から不可視への転換
 代表的な症候群は使えるか
 症候群は主訴により変化する
 心気虚の定義を例に
 逸脱した症状,気になる症状
 問診で得る重要症状は症候群に昇華する


第3章  問診の作法


 2-8の法則
 二問を求めず
 はい・いいえは愚問
 息づかいを感じよう
 慎み深い言葉・お陰様で
 普通です
 行間を読む
 挙動を見る
 正短の書


第4章  症状の変換


 症状の幅
 症状の軽重
 痛みの表現
 各論に入る前に


第5章  各論―問診レシピ


 発熱
 鬱熱
 悪寒・悪風
 畏寒肢冷(冷え)
 汗
 頭痛
 胸痛
 脇痛
 胃痛
 腹痛
 肩こり
 背部痛
 腰痛
 口渇・口乾
 浮腫
 飲食
 味覚
 大便
 小便
 耳鳴
 失眠
 疲労
 精神状態


第6章  現代医学を用いた問診


 ジョイント問診
 不妊症
 心理的フォロー


コラム
  中医人口の増加/感覚重視は是か非か/師匠/更年期障害
  夜間尿/常識の拡大/陰虚~陰虚火旺における勝敗
  日中入浴事情/問診の戦略/人間/気を感じる
  血虚の2系統/人より自分だろう/予備問診
  ゆるやかな気/中医書の作法/私の死生観
  師匠の思い出/普通のサラリーマン/表言葉・裏言葉
  バーゲンセール/偉大な企て/サイン/低体温
  寿司と天ぷら/舌色/感謝/同位の鎮痛/日本語の功罪
  不思議な体験/協調的自立/浮腫と日本人女性
  腎の封蔵/頭の疲労

2014年04月01日

中医臨床のための温病学

はじめに


総論


第1章 温病学の簡史

 1)春秋戦国~唐代  2)宋~元代  3)明~清代


第2章 温病の概念


1.温病の特徴
 1)温熱の邪により発病する  2)伝染性・流行性・季節性・地域性がある
 3)病変に特徴がある
2.温病の範囲と分類
3.温病と傷寒
4.温病と温疫
5.温病と温毒


第3章 温病の病因と発病


1.病因
 1)風熱の邪  2)暑熱の邪  3)湿熱の邪  4)燥熱の邪
 5)伏気  6)その他
2.発病
 1)発病因子  2)病邪の侵入経路  3)発病の類型
3.発病と季節


第4章 温病の弁証


1.衛気営血弁証
 1)衛気営血の症候と病理  2)衛気営血の病位と相互伝変
2.三焦弁証
 1)三焦の症候と病理  2)三焦の病変の段階と相互伝変
3.衛気営血弁証と三焦弁証の関係


第5章 温病の診察法


1.弁舌
 1)弁舌苔  2)弁舌質  3)弁形態
2.験歯
 1)歯牙の乾燥  2)歯縫の出血
3.弁斑疹・白ばい
 1)弁斑疹  2)弁白ばい
4.弁脈
 1)浮脈・洪脈・数脈・滑脈  2)濡脈・緩脈・弦脈・沈脈・伏脈
5.弁神色
 1)察神気  2)観膚色
6.弁症状
 1)発熱  2)汗  3)頭身疼痛  4)口渇  5)嘔吐
 6)胸腹脹痛  7)大小便  8)神志  9)痙厥  10)出血


第6章 温病の治療


1.主な治法
 1)解表法  2)清気法  3)和解法  4)祛湿法  5)通下法
 6)清営涼血法  7)開竅法  8)熄風法  9)滋陰法  10)固脱法
2.兼挟証の治療
 1)兼痰飲  2)兼食滞  3)兼気鬱  4)兼血瘀
3.回復期の調理


第7章 温病の予防


1.温病予防の歴史
2.温病の予防方法
 1)正気を培固し身体を強壮にする  2)患者を隔離して伝染を防ぐ
 3)薬物で感染を予防する


各論


第1章 風温


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■邪襲肺衛
 1)風熱犯衛  2)風熱犯肺
■熱入気分
 1)邪熱壅肺  2)痰熱結胸  3)痰熱阻肺・腑有熱結  4)肺熱発疹
 5)腸熱下痢  6)陽明熱盛  7)陽明熱結
■熱入心包
 1)熱陥心包  2)内閉外脱  3)熱入心包兼陽明腑実
■余邪未浄
 1)肺胃傷陰
小結/文献摘録


第2章 春温


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■熱鬱気分
 1)熱鬱胆腑  2)熱鬱胸膈  3)熱灼胸膈  4)陽明熱盛  5)陽明熱結
■熱鬱営血
 1)熱灼営陰  2)気営(血)両燔  3)血熱動血  4)血熱蓄血
■熱入心包
 1)熱閉心包  2)内閉外脱
■熱引動風
 1)熱盛動風あるいは熱極動風
■熱灼真陰
 1)陰虚火熾  2)真陰耗損  3)虚風内動
■余邪未浄
 1)邪留陰分
小結/文献摘録


第3章 暑温


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■邪犯衛分
 1)暑邪犯衛・肺失宣降  2)暑湿犯衛(冒暑)  3)寒湿困表・暑熱内蘊(寒遏暑湿,陰暑)
■邪入気分
 1)暑入陽明  2)暑傷津気  3)津気欲脱  4)暑湿困阻中焦  5)暑湿瀰漫三焦
 6)暑傷肺絡(暑瘵)  7)暑穢
■邪入営血
 1)暑入心営  2)暑熱動風(暑風・暑癇)  3)暑入血分
■余邪未浄
 1)暑傷心腎  2)痰瘀滞絡
小結/文献摘録


第4章 湿温


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■湿重熱軽
 1)邪遏衛気  2)邪阻膜原  3)湿困中焦  4)湿熱鬱蒸・外発白ばい
 5)湿濁蒙上・閉塞下竅  6)湿阻腸道・伝導失司
■湿熱併重
 1)湿熱中阻  2)湿熱膠結難解  3)湿熱挟痰・痞阻心下  4)湿熱鬱阻・三焦気滞
 5)湿熱瀰漫  6)湿熱蘊毒  7)湿熱伏在膜原  8)湿邪鬱阻経絡  9)湿熱醸痰・蒙閉心包
■熱重湿軽
 1)胃熱兼挟脾湿  2)湿熱鬱阻少陽  3)湿熱黄疸  4)湿熱挟滞・内阻腸胃
■化燥入血
 1)傷絡便血  2)気随血脱
■余邪未浄
 1)余湿未浄
小結/文献摘録


第5章 秋燥


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■邪在肺衛
 1)温燥  2)涼燥
■邪在気分
 1)燥犯清竅  2)燥熱傷肺  3)肺燥腸熱・絡傷咳血  4)肺胃陰傷
 5)腑実陰傷  6)津枯腸燥・肺気不降
■邪犯気血
 1)気血両燔
■燥傷真陰
小結/文献摘録


第6章 伏暑


病因・病機/弁証の要点
弁証論治
■表裏同病
 1)気分兼表  2)営分兼表
■邪在気分
 1)邪在少陽  2)邪結腸腑
■邪在営血
 1)熱在心営・下移小腸  2)熱閉心包・血絡瘀滞
小結/文献摘録


第7章 温毒


Ⅰ.大頭瘟
病因・病機/弁証の要点
弁証論治
 1)肺胃熱毒・上攻頭面
小結/文献摘録


Ⅱ.爛喉痧
病因・病機/弁証の要点
弁証論治
 1)毒侵肺胃  2)毒壅気分  3)毒燔気営(血)  4)余毒傷陰
小結/文献摘録


中医学用語索引
症状・症候・病証・病態索引
方剤索引
人名・書名索引
あとがき

2014年11月10日

『中医臨床のための医学衷中参西録 第1巻[傷寒・温病篇]』

はじめに
凡  例
張錫純 自序
例言〔前三期合編の凡例〕
例言〔第五期の凡例〕
例言〔第六期の凡例〕


第1章 処方

  治傷寒方
  麻黄加知母湯 / 加味桂枝代粥湯 / 小青竜湯解 / 従竜湯
  餾水石膏飲 / 葛根黄芩黄連湯解 / 小柴胡湯解 / 通変大柴胡湯
  加味越婢加半夏湯

  治温病方
  清解湯 / 涼解湯 / 寒解湯 / 石膏アスピリン湯 / 和解湯
  宣解湯 / 滋陰宣解湯 / 滋陰清燥湯 / 滋陰固下湯 / 猶竜湯

  治傷寒温病同用方
  仙露湯 / 石膏粳米湯 / 鎮逆白虎湯 / 白虎加人参以山薬代粳米湯
  寧嗽定喘飲 / 蕩胸湯 / 一味萊菔子湯 / 鎮逆承気湯

  治瘟疫瘟疹方
  青盂湯 / 護心至宝丹 / 清疹湯

  治瘧疾方
  加味小柴胡湯

  治霍乱方
  急救回生丹 / 衛生防疫宝丹 / 急救回陽湯


第2章 医説・医話

  第五期第4巻
  喉証治法を論ず
  咽喉証治法の詳論

  第五期第5巻
  傷寒脈緊および麻黄湯の変通を用いる法の論
  大青竜湯中の麻黄は薄荷に代えるべしを論ず
  小青竜湯を用いて外感痰喘を治す経過および変通の法
  白虎湯および白虎加人参湯の用法を論ず
  大承気湯の厚朴の分量は間違っていると思われる,および変通法を論ず
  《傷寒論》大承気湯病脈遅の研究および脈不遅,転じて数となるものの変通下法
  《傷寒論》大柴胡湯には本来大黄があって枳実はあるべきでないことを論じる
  陽旦湯について徐韵英の相談に答える
  少陰傷寒病の有寒有熱の原因,および涼熱に関わらず脈はすべて微細の原因を論ず
  《傷寒論》少陰篇の桃花湯は少陰寒痢を治し,少陰熱痢を治すに非ずの解
  《傷寒論》は六経を以て篇を分けて未だ手経足経をいわず,および後世温病を論じるものは,手経に入り足経に入らずといい,さらに温病は発汗に宜しからずの意味を問う人に答える
  温病の治法は≪傷寒論≫に詳しいとする解釈
  《傷寒論》中の温病初期治療の方は用時に適宜変更すべきである説……漢皋の冉雪峰君の原稿募集に応じて
  傷寒温病神昏譫語の原因および治法を論ず
  傷寒風温は終始すべて汗解すべしの説
  徐韵英《傷寒論》を読み四則を質疑するに答える
  王景文が神州医薬学報になぜ真武湯で日夜休みなき熱がたちどころに効いたかを問うに答える
  呉又可の達原飲は以て温病を治すべからずを論ず
  呉氏《温病条弁》の二甲復脈・三甲復脈の二湯を論ず
  冬寒に傷るれば春必ず温を病む,および冬精を蔵さざれば春必ず温を病むの治法を論ず
  伏気化熱で未だ顕然と温病にならない者の治法を論ず
  猩紅熱治法を詳しく論ず
  天水散(すなわち六一散)は中暑を治すのに南方ではよいが,北方ではやや変通すべしの論
  伏暑成瘧の治法を論じる

  第五期第6巻
  黄疸には内傷と外感および内傷・外感の兼証があり,合わせて詳しく治法を論ず
  徐伯英が硝石礬石散を審定するを論ず
  痢証治法を論ず 附:開胃資生丹
  霍乱の治法を論ず
  鼠疫の原因および治法を論ず


第3章 症例

  傷寒門
  傷寒兼脳膜炎 / 傷寒脈閉 / 少陰傷寒 / 傷寒兼有伏熱証

  温病門
  温病兼大気下陥 / 温病兼気虚気鬱 / 温病兼吐瀉腿抽 / 温病少陰証
  温病結胸 / 温病 / 風温 / 風温兼伏気化熱 / 温病兼痧疹
  温病兼労力過度 / 温病兼下痢 / 温病兼脳膜炎 / 温熱泄瀉

  温病門(2)
  温病兼虚熱 / 温病体虚 / 温熱腹疼兼下痢 / 温病兼下痢
  暑温兼泄瀉 / 温病 / 温病兼項後作疼 / 温病兼脇疼
  風温兼喘促 / 秋温兼伏気化熱 / 温病兼嘔吐 / 温病兼衄血便血
  温疹 / 温疹兼喉痧 / 温病兼喉痧痰喘 / 温病兼喉疼
  温病兼陰虚 / 温病兼喘脹 / 温病兼虚熱 / 温病兼吐血
  温病兼衝気上衝

  瘧疾門
  瘧疾兼陰虚 / 瘧疾兼脾脹 / 瘧疾兼暑熱 / 瘧痢兼証

  霍乱門
  霍乱兼転筋 / 霍乱吐瀉 / 霍乱脱証 / 霍乱暴脱証


第4章 傷寒論講義

  第七期第1巻
  六経総論
  太陽病桂枝湯証
  太陽病麻黄湯証 附:太陽と陽明合病麻黄湯証
  太陽温病麻杏甘石湯
  太陽病大青竜湯証 附:脈微弱汗出悪風および筋惕肉瞤の治法
  太陽病小青竜湯証 自製方の従竜湯を附す
  太陽病旋覆代赭石湯証
  太陽病大陥胸湯証 自製の蕩胸湯方を附す
  太陽病小陥胸湯証 附:白散方
  太陽病大黄黄連瀉心湯証
  太陽病附子瀉心湯証 自訂の変通方を附す
  太陽病炙甘草湯証
  太陽病桃核承気湯証

  第七期第2巻
  太陽陽明合病桂枝加葛根湯証
  太陽陽明合病葛根湯証
  陽明病葛根黄芩黄連湯証 自訂の滋陰宣解湯方を附す
  白虎湯の効用を深く研究する
  続いて白虎加人参湯の効用を申べる
  陽明病三承気湯証
  陽明病茵蔯蒿湯・梔子柏皮湯・麻黄連軺赤小豆湯諸発黄証
  陽明病猪苓湯証
  陽明病四逆湯証

  第七期第3巻
  少陽病提綱および汗吐下三禁
  小柴胡湯証を論ず
  大柴胡湯証を論ず
  少陽篇三陽合病の治法
  太陰病の提綱および意義
  太陰病桂枝湯証
  太陰病にして四逆輩に宜しき諸寒証
  太陰病壊証桂枝加芍薬湯および桂枝加大黄湯証

  第七期第4巻
  少陰病の提綱および意義
  少陰病麻黄附子細辛湯証
  少陰病黄連阿膠湯証(自訂の坎離互根湯方を附す)
  少陰病は灸すべしおよび附子湯証
  少陰病桃花湯証
  少陰病呉茱萸湯証
  少陰病苦酒湯証
  少陰病白通湯証,および白通加猪胆汁湯証
  少陰病真武湯証
  少陰病通脈四逆湯証
  少陰病大承気湯証
  厥陰病の提綱および意義
  厥陰病烏梅丸証
  厥陰病白虎湯証
  厥陰病当帰四逆湯および当帰四逆加呉茱萸生姜湯証 厥陰病白頭翁湯証
  不分経の病 焼褌散証・理中丸証・竹葉石膏湯証
  温病遺方を附す


  方剤索引
  薬物索引
  用語索引
  傷寒論条文索引

2014年11月18日

『経方脈学』

経方脈学
  はじめに


寸・関・尺
  寸・関・尺の脈診
    [寸口部の脈診]
    [脈診の深さ]
    [寸・関・尺の脈診]
  五臓六腑(あるいは器官)の配分
    [参考]脈診における寸・関・尺と五臓六腑の配分


病理と脈
 漢方医学的病理
 気の5つの作用と脈
 脈診の実態
   (1)脈壁の状態
   (2)拍動
   (3)脈中の内容物
   [軽按・重按の意義]
 二十九脈


経方的脈診
 脈の浮沈(実証)
   [脈の浮沈(実証)を生じるメカニズム(仮説)]
   [脈浮(実証)]
   [脈沈(実証)]
 脈の浮沈(虚証)
 脈の遅数
   (1)脈遅の陽明病
   (2)脈数の少陰病
   (3)腸癰 膿未成 大黄牡丹湯の脈遅
 その他の基本脈について


傷寒・金匱の脈証
    1 浮
    2 沈
    3 遅
    4 数
    5 虚
    6 実
    7 滑
    8 濇(渋)
    9 弦
    10 濡
    11 洪
    12 微
    13 細(小)
    13’小
    14 弱
    15 大
    16 散
    17 緊
    18 芤
    19 革
    20 牢
    21 疾
    22 動
    23 伏
    24 緩
    25 促
    26 結
    27 代
    28 長
    29 短
    30 急

 「傷寒・金匱」の脈証の簡単なまとめ
 滑,弦,緊,動および軟,虚証の脈についての補足
   〈水,湿,飲,痰と脈について〉
   〈弦脈〉
   〈緊脈と弦脈〉
   〈動脈〉
   〈脈の有力・無力と病証〉
 『傷寒論』『金匱要略』以外の脈証
    1 浮
    2 沈
    3 遅・数
    4 滑
    5 濇
    6 虚
    7 実
    8 長
    9 弦
    10 短
    11 洪
    12 微
    13 細
    14 弱
    15 緊
    16 緩
    17 動
    18 促
    19 結
    20 代
    21 革
    22 牢
    23 芤
    24 伏
    25 大
    26 濡
    27 散
  〈特徴的な脈と弁証〉


    参考文献
    〈付録〉
    索引

2015年06月08日

『経方医学5』

調胃承気湯
 調胃承気湯の総論
   [頓用の調胃承気湯と1回分の大陥胸湯の比較]
   [調胃承気湯における甘草の意味]
   [宿食と似痰非痰について]
   [三承気湯および厚朴三物湯の処方内容の比較]
 調胃承気湯条文解説
   [太陽病未解についての考察]
   [太陽病未解についての補足]
   [脈陰陽倶停についての考察]
   [日数について]


大承気湯
 大承気湯条文の解説
   [陽明病脈遅について]
   [大便微鞕について]
   [燥屎の有無を知る方法について]
   [転失気について]
   [其後発熱者について]
   [「燥屎」について]
   [「胃中必有燥屎五六枚」について]
   [「汗出」について]
   [問題点]
   [「以小承気湯,少少与」について]
   [陽明病における下痢]
   [口燥咽乾者(第320条)口乾燥者(第321条)についての考察]
   [宿食]
   [宿食の重症と軽症]


小承気湯
 小承気湯
  小承気湯条文解説
 厚朴三物湯
  厚朴三物湯条文解説
 厚朴大黄湯
  厚朴大黄湯条文解説
 厚朴七物湯
  厚朴七物湯条文解説
 麻子仁丸
   [「胃気強,其脾為約」について]
 大黄甘草湯
  大黄甘草湯条文解説


活血剤・駆瘀血剤
 血の運行について
 血の運行と生薬
  虫類薬
  瘀血・血瘀・乾血
 桃核承気湯
   [「熱結膀胱」について]
   [伝変]
   [「如狂」について]
   [「血自下,下者愈」について]
  桃核承気湯と調胃承気湯
 抵当湯
   [「脈微而沈」について]
   [「太陽隨経」について]
   [「病人無表裏証……可下之」について]
   [桃核承気湯と抵当湯]
 抵当丸
 大黄䗪虫丸
   [緩中補虚について]
 桂枝茯苓丸
   [茯苓についての補足]
 枳実芍薬散
   [煩満について]
 下瘀血湯
 大黄甘遂湯
 礬石丸
 大黄牡丹湯
   [「其脈遅」について]
   [「脈緊」について]
   [「自汗出」「復悪寒」について]
   [「時時発熱」について]
 土瓜根散
 当帰芍薬散
 温経湯
 当帰散
 芎帰膠艾湯


陰病
 陰病全体に対する総括
 陰病の定義
   [寒証の陰病]
   [熱証の陰病]
   [三陰篇に出てくる処方]
 太陰病
  太陰病
   ①太陰病で太陽病の併存するもの
   ②誤治により太陽病から内陥したもの
   ③疾病の経過のなかでの邪の存在よりは,むしろ陽気の不足を主とするもの
   ④太陰湿熱黄疸証
   ◆太陰病と陽明の寒証について
 桃花湯
 少陰病
  少陰病の分類
   [寒証の少陰病]
寒証の少陰病
 四逆湯類と白通湯類
  四逆湯類・白通湯類(乾姜附子湯類)の条文
   [亡陽証と伏陽証]
   [四逆湯類の処方内容]
   [乾姜附子湯と白通湯類の処方内容]
   [煎じ方]
 自覚的「冷え」と他覚的「厥冷」について
 亡陽について(汗出,発熱,脈浮,厥冷,清穀下利)
   [亡陽証,あるいは真寒仮熱について]
  「伏陽」について
   [伏陽証における陰寒邪はどこに存在するか?]
   ◆気津(広義の気or津)の裏における供給(いわゆる三焦を通じて)
   [伏陽証「脈緊の少陰病」]
   [白通湯の処方解説]
   [亡陽証,伏陽証における甘草の有無について]
  脈数の少陰病
   ①少陰裏熱の虚証(陰虚内熱)
   ②少陰裏寒の虚証
  少陰の直中
   [直中と伝変]
   [寒証の少陰の直中]
熱証の少陰病
   [熱証の少陰病について再考する]
 〈直中による熱証の少陰病〉
   [少陰直中の熱証について]
   [少陰の大承気湯証はどのように考えるべきか]
   [「口燥」「咽乾」「口乾燥」について]
 大承気湯証の「急下存陰」法
   [急下之宜]
   [症例]不明熱
 黄連阿膠湯
 〈伝変による熱証の少陰病〉
 猪苓湯
   [少陰病下利六七日]
   [〈少陰病〉の意味について]
   [猪苓湯における利水剤の効用]
 猪膚湯
   [少陰猪苓湯証との比較]
 厥陰病
   [厥熱往来]
   [厥熱往来のある条文]
   [厥熱往来のいくつかのパターンについて]


附篇
 『傷寒雑病論』の成立について
   [「輔行訣」と『傷寒論』『金匱要略』]
   [『輔行訣』の処方内容]
   [六経について]
   [麻杏甘石湯]
   [十棗湯]
   [梔子湯類]
   [苓桂剤]
 度量衡,特に衡について
   [日本画の顔料について]
   [石膏如鶏子大について]


 索引

2015年06月10日

『臨床に役立つ五行理論―慢性病の漢方治療―』

推薦の序
推薦の序
本書を読むにあたって


緒論


第1章 五行理論の基礎
 1-1五行と五臓の関係
   ●五行の特性
   ●五臓の特性
 1-2五行の相生・相克・相乗・相侮
   ●相生
   ●相克
   ●相乗と相侮
 1-3五行理論にもとづく五臓のつながり
 1-4五臓の生理と病理
  1-4-1肝胆の病証
   ●肝胆の病証(虚証あるいは虚実挟雑)の考え方
   ●肝胆の病証(実証あるいは虚実挟雑)の考え方
  1-4-2心と小腸の病証
  1-4-3脾胃の病証
  1-4-4肺と大腸の病証
  1-4-5腎と膀胱の病証
 1-5五行にもとづく臓腑病変の伝変
   ●相生(母子関係)による伝変と治療
   ●相乗・相侮関係の伝変と治療


第2章 『蕉窓雑話』にみる五行理論
 2-1 症例
 2-2 和田東郭の五行理論による臓器間相関考


第3章 相生・相克・相乗・相侮症例の検討
 3-1 心脾同病
 3-2 脾肺同病
 3-3 肺腎同病
 3-4 肝腎同病
 3-5 肝心同病
 3-6 肝脾同病
 3-7 肝肺同病
 3-8 心肺同病
 3-9 心腎同病
 3-10脾腎同病


第4章 五行理論を使った治療戦略
 症例1 男性更年期
 症例2 化学物質過敏症・喘息
 症例3 潰瘍性大腸炎
 症例4 月経困難症・冷え症


附表


あとがき
索引

2015年08月03日

『中医臨床のための医学衷中参西録』 第2巻[雑病篇]

はじめに
凡  例


第1章 処方

  治陰虚労熱方
  資生湯 / 十全育真湯 / 醴泉飲 / 一味薯蕷飲
  参麦湯 / 珠玉二宝粥 / 沃雪湯 / 水晶桃
  既済湯 / 来復湯 / 鎮摂湯

  治喘息方
  参赭鎮気湯 / 薯蕷納気湯 / 滋培湯

  治陽虚方
  敦復湯

  治心病方
  定心湯 / 安魂湯

  治肺病方
  黄耆膏 / 清金益気湯 / 清金解毒湯
  安肺寧嗽丸 / 清涼華蓋飲

  治嘔吐方
  鎮逆湯 / 薯蕷半夏粥

  治膈食方
  参赭培気湯

  治吐衄方
  寒降湯 / 温降湯 / 清降湯 / 保元寒降湯
  保元清降湯 / 秘紅丹 / 二鮮飲 / 三鮮飲
  化血丹 / 補絡補管湯 / 化瘀理膈丹

  治消渇方
  玉液湯 / 滋膵飲

  治癃閉方
  宣陽湯・済陰湯 / 白茅根湯 / 温通湯
  加味苓桂朮甘湯 / 寒通湯 / 升麻黄耆湯
  鶏胵湯 / 鶏胵茅根湯

  治黄疸方
  《金匱要略》黄疸門の硝石礬石散方を審定す

  治淋濁方
  理血湯 / 膏淋湯 / 気淋湯 / 労淋湯
  砂淋丸 / 寒淋湯 / 秘真丸 / 毒淋湯
  清毒二仙丹 / 鮮小薊根湯 / 朱砂骨湃波丸
  澄化湯 / 清腎湯 / 舒和湯

  治痢方
  化滞湯 / 燮理湯 / 解毒生化丹
  天水滌腸湯 / 通変白頭翁湯 / 三宝粥
  通変白虎加人参湯

  治燥結方
  硝菔通結湯 / 赭遂攻結湯 / 通結用葱白熨法

  治泄瀉方
  益脾餅 / 扶中湯 / 薯蕷粥 / 薯蕷鶏子黄粥
  薯蕷芣苢粥 / 加味天水散 / 加味四神丸

  治痰飲方
  理飲湯 / 理痰湯 / 竜蠓理痰湯 / 健脾化痰丸
  期頤餅 / 治痰点天突穴法 附:捏結喉法,明礬湯,麝香香油灌法

  治癲狂方 
  蕩痰湯 / 蕩痰加甘遂湯 / 調気養神湯

  治大気下陥方
  昇陥湯 / 回陽昇陥湯 / 理鬱昇陥湯 / 醒脾昇陥湯

  治気血鬱滞肢体疼痛方
  昇降湯 / 培脾舒肝湯 / 金鈴瀉肝湯 / 活絡效霊丹
  活絡祛寒湯 / 健運湯 / 振中湯 / 曲直湯
  熱性関節腫疼にアスピリンを用いる法

  治内外中風方
  捜風湯 / 熄風湯 / 逐風湯 / 加味黄耆五物湯
  加味玉屏風散 / 鎮肝熄風湯 / 加味補血湯

  治小児風証方
  定風丹 / 鎮風湯

  治癇風方
  加味磁朱丸 / 通変黒錫丹 / 一味鉄氧湯

  治肢体痿廃方
  補偏湯 / 振頽湯 / 振頽丸 / 姜膠膏

  治女科方
  玉燭湯 / 西人鉄銹鶏納丸 / 張錫純による中将湯
  理衝湯 / 理衝丸 / 安衝湯 / 固衝湯
  温衝湯 / 清帯湯 / 加味麦門冬湯 / 寿胎丸
  安胃飲 / 大順湯 / 和血熄風湯 / 滋陰清胃湯
  滋乳湯 / 消乳湯 / 昇肝舒鬱湯 / 資生通脈湯

  治眼科方
  蒲公英湯 / 磨翳水 / 磨翳散 / 明目硼硝水
  清脳黄連膏 / 益瞳丸 / 羊肝猪胆丸
  【附方】護眉神応散

  治咽喉方
  咀華清喉丹 / 【附方】養陰清肺湯

  治牙疳方
  古方馬乳飲 / 敷牙疳散薬方

  治瘡科方
  消瘰丸 / 消瘰膏 / 化腐生肌散 / 内托生肌散
  洗髄丹 / 雑録 / 硫黄を服す法

  解砒石毒兼解洋火毒方
  夢遺を治す運気法


第2章 医説・医話

  第五期第3巻
  脳充血の原因および治法を論ず
  脳充血証は予防できること,およびその証に誤って中風と名付けた由を論ず
  建瓴湯
  脳貧血治法を論ず
  補血湯
  脳貧血による痿廃の治法を論じ内政部長・楊階三先生に答える
  干頽湯
  補脳振痿湯
  心病の治法を論ず
  肺病の治法を論ず
  清金益気湯
  清金解毒湯
  清金二妙丹
  肺病を治す便方
  肺労喘嗽治法を論ず
  章太炎氏が論じた肺病治法を読んだ書後〔後書き,跋〕
  喘証治法の総論
  李東垣の補中益気湯が治す喘証を論ず
  胃病噎膈(すなわち胃癌)の治法および反胃の治法を論ず附:変質化瘀丸
  【変質化瘀丸】
  胃気不降の治法を論ず
  【補中開鬱鎮逆湯】
  劉希文が肝と脾の関係および肝病はよく痛む理由を問うに答える
  【肝脾双理丸】
  肝病治法を論ず
  【新擬和肝丸】
  腎弱で作強できないものの治法を論ず
  強腎瑞蓮丸
  夢遺を治する法を論ず

  第五期第4巻
  脳充血による目疾の治法を論ず
  伏気化熱による目疾の治法を論ず
  郭炳恒が小児耳聾口啞の治法を問うに答える
  鼻淵治法を論ず
  自分自身の歯痛治癒経過を述べる
  結胸の治法を論ず
  腸結治法を論ず
  肢体痿廃の原因および治法を論ず
    附:起痿湯・養脳利肢湯
  起痿湯
  養脳利肢湯
  病因が涼熱それぞれ異なる四肢疼痛の治法を論ず
  余姚〔浙江省寧波市の地名〕の周樹堂が母のために疼風証治法を問うに答える
  肢体に寒を受けた疼痛は坎離砂で熨すべしおよび坎離砂製法を論ず
  宗弟相臣が右上肢疼痛の治法を問うに答える
  偏枯を治すものは王清任の補陽還五湯を軽用すべからずを論ず
  徐韵英が腹疼の治法を問うに答える
  腰痛治法を論ず
  【付録】益督丸
  足趾出血の治法
  骨雷治法を論ず
  黄雨岩が接骨方を問うに答え,併せて結筋方に論及する

  第五期第7巻
  台湾の厳坤栄が友に代わって痰飲の治法を問うに答える
  張汝偉が令尊〔御尊父〕の咳嗽治法を問うに答える
  張汝偉が服薬は有効と謝意を表したのに答える
  水コ・気コの治法を論ず
  表裏分消湯
  血コ治法を論ず
  吐血衄血の原因および治法を論ず
  【平胃寒降湯】
  【健胃温降湯】
  【瀉肝降胃湯】
  【鎮衝降胃湯】
  【滋陰清降湯】
  【保元清降湯】
  【保元寒降湯】
  吐血衄血を治すにただ涼薬および薬炭を用い,強いてその血を止めるべからずの論
  吐血衄血証にはときに寒によるものがあるのを論ず
  衝気上衝の病因・病状・病脈および治法
  【降胃鎮衝湯】
  火不帰原の治法を論ず
  虚労温病はみな橘紅を忌む説
  疔を治すには大黄を重用すべきを論ず
  治癩を論ず
  方書の貴陽抑陰論を論駁する
  虚労証を治すには慎んで汗脱を防ぐべしの説
  翁義芳が吃逆気鬱の治法を問うに答える
  癇瘋の論治
  癲狂失心の原因・治法を論ず
  革脈の形状および治法を論ず
  鉄汁と四物湯の補血を比較する問いに答える
  四物湯が血中の血球および明水を補う理由を問うに答える
  女子癥瘕治法を論ず
  化瘀通経散
  帯証治法を論ず
  血崩の治法を論ず
  女子血崩を治すに両種の特効薬有るを論ず
  婦人不妊の治法を論ず
  婦人流産の論治
  難産治法を論ず
  女子陰挺の治法を問う鮑槎法に答える
  室女の乾病治法を論ず
  小児痙病の治法を論ず
  暑い時期の小児の水瀉および瀉から痢に変わり,瘧から痢に転じる場合の治法を胡天宗が問うに答える
  脾風治法を論ず
  幼年温熱証を治すには宜しく予防しその痧疹を出すべし
  瘋犬傷〔狂犬病〕を治す方を論ず
  解触電気〔落雷による感電の救命〕
  重篤な外傷の救急方
  神授普済五行妙化丹


第3章 症例

  虚労喘嗽門
  虚労証・陽亢陰虧 / 虚労兼労碌過度
  伏気化熱による肺労咳嗽証 / 虚労咳嗽兼外感実熱証
  労熱咳嗽 / 遺伝性の肺労咳嗽証
  肺労痰喘 / 肺労喘咳
  肺労喘嗽兼不寐証 / 肺病咳嗽吐血
  肺病の咳吐膿血 / 肺病咳吐痰血

  気病門 
  大気下陥兼小便不禁 / 大気下陥
  大気下陥身冷 / 大気下陥兼消食
  大気下陥兼疝気 / 衝気上衝兼奔豚
  胃気不降 / 肝気鬱兼胃気不降
  胃気不降

  血病門 
  吐血症 / 咳血兼吐血証 / 吐血兼咳嗽
  吐血兼咳嗽 / 吐血証 / 吐血証

  血病門(2)
  大便下血 / 大便下血 / 大便下血 / 大便下血
  瘀血短気 / 脳充血門 / 脳充血頭痛 / 脳充血頭痛
  脳充血頭痛 / 脳充血兼下肢痿弱 / 脳充血兼痰厥
  脳充血兼偏枯

  腸胃病門
  噎膈 / 反胃吐食 / 胃脘疼悶 / 冷積腹疼
  腸結腹疼 / 腸結腹疼兼外感実熱

  頭部病門
  頭疼 / 眼疾 / 目病乾疼 / 歯痛

  肢体疼痛門
  脇痛 / 脇下痛兼胃口痛 / 脇痛
  腰痛 / 腿疼〔下肢痛〕

  腫脹門
  受風水腫 / 陰虚水腫 / 風水有痰

  黄疸門
  黄疸兼外感 / 黄疸 / 黄疸

  痢疾門
  痢疾転腸潰瘍 / 痢疾 / 痢疾 / 噤口痢

  大小便病門
  泄瀉兼発灼 / 小便白濁 / 寒による小便閉塞

  不寐病門
  心虚不寐 / 不寐兼驚悸

  癇痙癲狂門
  癇風兼脳充血 / 受風瘈瘲 / 慢脾風 / 慢脾風
  慢脾風の前兆 / 癲狂失心 / 神経錯乱 / 婦女科
  懐妊受温病 / 受妊嘔吐 / 妊娠中の温病兼痰喘
  懐妊中の温病と下痢 / 産後下血 / 産後手足抽掣
  産後癥瘕 / 血閉成癥瘕 / 産後温病 / 流産後満悶
  月閉兼温疹靨急 / 処女経閉 / 血崩証


方剤索引
薬物索引
用語索引
脈索引
あとがき

2016年06月01日

『臨床家のための中医腫瘍学』

はじめに
凡例


第1部 総論

 [1]中医腫瘍学の歴史
  1.中医腫瘍学の歴史
  2.中医腫瘍学における病名
  3.中医腫瘍学の現状

 [2]がんの病因病機
  1.病因
  2.病機

 [3]がんの中医学的診断
  1.中医学的診断の概要
  2.望診
  3.聞診
  4.問診
  5.切診
  6.がんの弁証

 [4]がんの中医学治療の原則
  1.弁証論治
  2.弁病論治
  3.治療方法

 [5]症状別の中医学治療
  1.腫瘤
  2.発熱
  3.疼痛
  4.出血
  5.胸水
  6.腹水
  7.黄疸
  8.不眠
  9.食欲不振
  10.抑うつ

 [6]西洋医学的治療の副作用対策
  1.放射線治療の副作用
   放射線皮膚障害/放射線食道炎/放射線肺障害
  2.抗がん剤の副作用
   口内炎/吐き気・嘔吐/骨髄抑制/下痢/肝障害
  3.分子標的薬の副作用
   皮疹/下痢/間質性肺炎/発熱・寒気/吐き気・嘔吐
  4.内分泌療法の副作用
   更年期症候群/骨粗鬆症

 [7]漢方薬の応用
  1.扶正薬
   霊芝/冬虫夏草/朝鮮人参/白樺茸(チャーガ)/薏苡仁/白朮/
   茯苓/雲芝/四君子湯/八珍湯/生脈散/補中益気丸/
   参苓白朮散/当帰/阿膠/四物湯/帰脾湯/十全大補湯/
   当帰養血膏/地黄/女貞子/沙参麦冬湯/知柏地黄丸/
   六味地黄丸/二至丸/鹿茸/肉桂/八味地黄丸(金匱腎気丸)/
   陽和湯/理中丸/参茸補血丸
  2.祛邪薬
   木香/縮砂/逍遙散/柴胡疏肝散/香砂六君子湯/丹参/三七/
   水蛭/全蝎/膈下逐瘀湯/少腹逐瘀湯/通竅逐瘀湯/
   桃紅四物湯/失笑散/大黄䗪虫丸/血府逐瘀丸/雲南白薬/
   白花蛇舌草/半辺蓮/半枝蓮/竜葵/竜胆草/牛黄/馬歯莧/
   黄連解毒湯/清瘟敗毒飲/清営湯/犀角地黄湯/五味消毒飲/
   竜胆瀉肝湯/牛黄清心丸/片仔癀/犀黄丸/当帰竜薈丸/半夏/
   天南星/猪苓/二陳湯/導痰湯/海藻玉壺湯/八正散/
   茵蔯五苓散/温胆湯/半夏厚朴湯/蟾酥/露蜂房/馬銭子/
   附子/青黛雄黄散/六神丸/小金丹/平消片/紫金錠

 [8]経方の応用
  1.六経弁証による経方の応用
   麻杏甘石湯/小青竜湯/半夏瀉心湯/五苓散/大陥胸湯/
   桃核承気湯/白虎湯/大承気湯/茵蔯蒿湯/小柴胡湯/
   大柴胡湯/理中丸/桂枝加芍薬湯/四逆散/四逆湯/
   真武湯/烏梅丸/当帰四逆湯/呉茱萸湯/白頭翁湯
  2.雑病弁証による経方の応用
   鼈甲煎丸/桂枝茯苓丸/葶藶大棗瀉肺湯/射干麻黄湯/
   桂枝芍薬知母湯/烏頭湯/黄耆桂枝五物湯/小建中湯/
   八味地黄丸

 [9]「癌毒」の対策
  1.癌毒の概念
  2.癌毒の病因病機
  3.癌毒の陰陽属性
  4.癌毒の治療
  5.癌毒治療に関する薬理研究

 [10]食養生
  1.中医学からみた食物の作用と性質
  2.がんの予防と食事
  3.体質改善のための食事
  4.がんによく使われる食材
  5.がんと「忌口」
  6.西洋医学的治療と食養生

 [11]未病と予防
  1.未病とがん
  2.がんの予防と中医学の養生


 第2部 各論

 [1]肺がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる肺がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(周岱翰)

 [2]悪性胸膜中皮腫
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる悪性胸膜中皮腫
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(花宝金)

 [3]乳がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる乳がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(王沛)

 [4]食道がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる食道がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(侯偉)

 [5]胃がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる胃がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(花宝金)

 [6]肝細胞がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる肝細胞がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(周岱翰)

 [7]胆道系がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる胆道系がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(李秀栄)

 [8]膵臓がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる膵臓がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(劉嘉湘)

 [9]大腸がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる大腸がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(朴炳奎)

 [10]腎細胞がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる腎細胞がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(王晞星)

 [11]膀胱がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる膀胱がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(林麗珠)

 [12]前立腺がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる前立腺がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(賈英杰)

 [13]精巣腫瘍
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる精巣腫瘍
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(宋道儒)

 [14]卵巣がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる卵巣がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(謝明遠)

 [15]子宮頸がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる子宮頸がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(連花敏)

 [16]子宮体がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる子宮体がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(劉偉勝)

 [17]悪性リンパ腫
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる悪性リンパ腫
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(陳鋭深)

 [18]急性白血病
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる急性白血病
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(孫一民)

 [19]慢性骨髄性白血病
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる慢性骨髄性白血病
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(徐瑞栄)

  [20]多発性骨髄腫
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる多発性骨髄腫
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(周永明)

 [21]脳腫瘍
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる脳腫瘍
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(楊炳奎)

 [22]鼻咽頭がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる鼻咽頭がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(裴正学)

 [23]甲状腺がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる甲状腺がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(周仲瑛)

 [24]皮膚がん
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる皮膚がん
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸治療
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(賈英傑)

 [25]悪性黒色腫
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる悪性黒色腫
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸治療
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(謝遠明)

 [26]骨肉腫
  1.西洋医学的な知識
  2.古典にみる骨肉腫
  3.弁証論治
  4.中成薬の応用
  5.経験方と生薬
  6.外用法
  7.鍼灸療法
  8.薬膳
  9.治療中の養生
  ●老中医の医案(孫桂芝)


 参考文献
   附1.弁病による生薬の選択
   附2.「同病異治」の主な方剤
   附3.「異病同治」の主な方剤
 用語索引/方剤索引/人名索引


『金匱要略も読もう』

まえがき
凡例


『金匱要略』の成り立ちと序文
 『金匱要略』の成り立ち
 『金匱要略』の内容と構成
 『金匱要略方論』ノ序


臟腑経絡先後病脈証 第一
 臟腑経絡先後病篇の構成
 臟腑経絡先後病篇の総括


痓湿暍病脈証 第二
 痓・湿・暍病篇の構成
  栝楼桂枝湯/葛根湯/大承気湯/麻黄加朮湯/
  麻黄杏仁薏苡甘草湯/防已黄耆湯/桂枝附子湯/
  白朮附子湯/甘草附子湯/白虎人参湯/一物瓜蒂湯
 痓・湿・暍病篇の総括


百合狐惑陰陽毒病証治 第三
 百合・狐惑・陰陽毒病篇の構成
  百合知母湯/滑石代赭湯/百合鶏子湯/百合地黄湯/百合洗方/
  栝楼牡蛎散/百合滑石散/甘草瀉心湯/苦参湯/雄黄熏/
  赤小豆当帰散/升麻鼈甲湯
 百合・狐惑・陰陽毒病篇の総括


瘧病脈証并治 第四
 瘧病篇の構成
  鼈甲煎丸/白虎加桂枝湯/蜀漆散/〔附方〕『外台秘要』牡蛎湯/
  〔附方〕『外台秘要』柴胡去半夏加栝楼湯/
  〔附方〕『外台秘要』柴胡桂姜湯
 瘧病篇の総括


中風歴節病脈証并治 第五
 中風・歴節病篇の構成
  侯氏黒散/風引湯/防已地黄湯/頭風摩散/桂枝芍薬知母湯/
  烏頭湯/礬石湯/〔附方〕『古今録験』続命湯/
  〔附方〕『千金』三黄湯/〔附方〕『近効方』朮附湯/
  〔附方〕『崔氏』八味丸/〔附方〕『千金方』越婢加朮湯
 中風・歴節病篇の総括


血痹虚労病脈証并治 第六
 血痹・虚労病篇の構成
  黄耆桂枝五物湯/桂枝加竜骨牡蛎湯/天雄散/小建中湯/
  薯蕷丸/酸棗湯/大黄䗪虫丸/〔附方〕『千金翼』炙甘草湯/
  〔附方〕『肘後』獺肝散
 血痹・虚労病篇の総括


肺痿肺癰欬嗽上気病脈証治 第七
 肺痿・肺癰・欬嗽上気病篇の構成
  甘草乾姜湯/射干麻黄湯/皂莢丸/厚朴麻黄湯/沢漆湯/
  麦門冬湯/葶藶大棗瀉肺湯/桔梗湯/越婢加半夏湯/
  小青竜加石膏湯/〔附方〕『外台』炙甘草湯/
  〔附方〕『千金』甘草湯/〔附方〕『千金』生姜甘草湯/
  〔附方〕『千金』桂枝去芍薬加皂莢湯/
  〔附方〕『外台』桔梗白散/
  〔附方〕『千金』葦茎湯
 肺痿・肺癰・欬嗽上気病篇の総括


奔豚気病脈証治 第八
 奔豚気病篇の構成
  奔豚湯/桂枝加桂湯/茯苓桂枝甘草大棗湯
 奔豚気病篇の総括


胸痹心痛短気病脈証治 第九
 胸痹・心痛・短気病篇の構成
  栝楼薤白白酒湯/栝楼薤白半夏湯/枳実薤白桂枝湯/
  人参湯/茯苓杏仁甘草湯/橘枳姜湯/薏苡附子散/
  桂枝生姜枳実湯/赤石脂丸/九痛丸
 胸痹・心痛・短気病篇の総括


腹満寒疝宿食病脈証治 第十
 腹満・寒疝・宿食病篇の構成
  厚朴七物湯/附子粳米湯/厚朴三物湯/大柴胡湯/
  大承気湯/大建中湯/大黄附子湯/赤丸/烏頭煎/
  当帰生姜羊肉湯/烏頭桂枝湯/桂枝湯/〔附方〕『外台』烏頭湯/
  〔附方〕『外台』柴胡桂枝湯/〔附方〕『外台』走馬湯/瓜蒂散
 腹満・寒疝・宿食病篇の総括


五藏風寒積聚病脈証并治 第十一
 五藏風寒・積聚病篇の構成
  麻子仁丸/甘草乾姜茯苓白朮湯
 五藏風寒・積聚病篇の総括


痰飲欬嗽病脈証并治 第十二
 痰飲・欬嗽病篇の構成
  茯苓桂枝白朮甘草湯/甘遂半夏湯/十棗湯/大青竜湯/
  小青竜湯/木防已湯/木防已湯去石膏加茯苓芒硝湯/
  沢瀉湯/厚朴大黄湯/小半夏湯/防已椒目葶藶大黄丸/
  小半夏加茯苓湯/五苓散/〔附方〕『外台』茯苓飲/小青竜湯/
  桂苓五味甘草湯/苓甘五味姜辛湯/
  桂苓五味甘草去桂加乾姜細辛半夏湯/
  苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯/茯甘五味加姜辛半杏大黄湯
 痰飲・欬嗽病篇の総括


消渇小便利淋病脈証并治 第十三
 消渇・小便利・淋病篇の構成
  文蛤散/栝楼瞿麦丸/蒲灰散/滑石白魚散/茯苓戎塩湯/猪苓湯
 消渇・小便利・淋病篇の総括


水気病脈証并治 第十四
 水気病篇の構成
  防已黄耆湯/越婢湯/防已茯苓湯/甘草麻黄湯/麻黄附子湯/
  黄耆芍薬桂枝苦酒湯/桂枝加黄耆湯/
  桂枝去芍薬加麻黄細辛附子湯/枳朮湯/
  〔附方〕『外台』防已黄耆湯
 水気病篇の総括


黄疸病脈証并治 第十五
 黄疸病篇の構成
  茵蔯蒿湯/消石礬石散/梔子大黄湯/猪膏髪煎/茵蔯五苓散/
  大黄消石湯/〔附方〕瓜蒂湯/〔附方〕『千金』麻黄醇酒湯
 黄疸病篇の総括 


驚悸吐衄下血胸満瘀血病脈証治 第十六
 驚悸・吐衄下血・胸満・瘀血病篇の構成
  桂枝救逆湯/半夏麻黄丸/柏葉湯/黄土湯/瀉心湯
 驚悸・吐衄下血・胸満・瘀血病篇の総括 


嘔吐噦下利病脈証治 第十七
 嘔吐・噦・下利病篇の構成
  茱萸湯/半夏瀉心湯/黄芩加半夏生姜湯/猪苓散/四逆湯/
  小柴胡湯/大半夏湯/大黄甘草湯/茯苓沢瀉湯/文蛤湯/
  半夏乾姜散/生姜半夏湯/橘皮湯/橘皮竹筎湯/桂枝湯/
  小承気湯/桃花湯/白頭翁湯/梔子豉湯/通脈四逆湯/紫参湯/
  訶梨勒散/〔附方〕『千金翼』小承気湯/〔附方〕『外台』黄芩湯
 嘔吐・噦・下利病篇の総括


瘡癰腸癰浸淫病脈証并治 第十八
 瘡癰・腸癰・浸淫病篇の構成
  薏苡附子敗醬散/大黄牡丹湯/王不留行散/排膿散/排膿湯
 瘡癰・腸癰・浸淫病篇の総括 


趺蹶手指臂腫転筋陰狐疝蚘虫病脈証治 第十九
 趺蹶・手指臂腫・転筋・陰狐疝・蚘虫病篇の構成
  鶏屎白散/蜘蛛散/甘草粉蜜湯/烏梅丸
 趺蹶・手指臂腫・転筋・陰狐疝・蚘虫病篇の総括 


婦人妊娠病脈証并治 第二十
 婦人妊娠病篇の構成
  桂枝茯苓丸/芎帰膠艾湯/当帰芍薬散/乾姜人参半夏丸/
  当帰貝母苦参丸/葵子茯苓散/当帰散/白朮散
 婦人妊娠病篇の総括


婦人産後病脈証治 第二十一
 婦人産後病篇の構成
  枳実芍薬散/下瘀血湯/竹葉湯/竹皮大丸/
  白頭翁加甘草阿膠湯/〔附方〕『千金』三物黄芩湯/
  〔附方〕『千金』内補当帰建中湯
 婦人産後病篇の総括


婦人雑病脈証并治 第二十二
 婦人雑病篇の構成
  半夏厚朴湯/甘草小麦大棗湯/温経湯/土瓜根散/旋覆花湯/
  大黄甘遂湯/抵当湯/礬石丸/紅藍花酒/腎気丸/蛇床子散/
  狼牙湯/小児疳虫蝕歯方
 婦人雑病篇の総括


参考文献
処方図解一覧
索引

2016年09月01日

『中医オンコロジー ―がん専門医の治療経験集―』

推薦の序(寺澤捷年)
序(花宝金)
はじめに(平崎能郎)


中医学によるがん治療の現状と未来


1 肺がん
 症例1(郁仁存)/症例2(黎月恒)/症例3(郁仁存)/
 症例4(林洪生)/症例5(張代釗)/症例6(朴炳奎)/
 症例7(郁仁存)/症例8(孫桂芝)/症例9(李建生)/
 症例10(張代釗)/症例11(郁仁存)/症例12(郁仁存)/
 症例13(李佩文)/症例14(李佩文)/症例15(李佩文)/
 症例16(李佩文)/症例17(李建生)/症例18(花宝金)/
 症例19(朴炳奎)/症例20(朴炳奎)/症例21(劉嘉湘)/
 症例22(劉嘉湘)/症例23(劉嘉湘)/症例24(李佩文)/
 症例25(李佩文)/症例26(李佩文)/症例27(孫桂芝)/
 症例28(花宝金)/症例29(花宝金)


2 肝胆がん
 症例1(周岱翰)/症例2(孫桂芝)/症例3(邵夢揚)/
 症例4(潘敏求)/症例5(孫桂芝)/症例6(潘敏求)/
 症例7(李佩文)/症例8(李佩文)/症例9(孫桂芝)/
 症例10(林洪生)/症例11(邵夢揚)/症例12(潘敏求)/
 症例13(孫桂芝)/症例14(邵夢揚)


3 胃がん
 症例1(孫桂芝)/症例2(郁仁存)/症例3(孫桂芝)/
 症例4(潘明継)/症例5(孫桂芝)/症例6(孫桂芝)/
 症例7(潘明継)/症例8(邵夢揚)/症例9(謝広茹)/
 症例10(花宝金)/症例11(花宝金)


4 食道がん
 症例1(孫桂芝)/症例2(孫桂芝)/症例3(張代釗)/
 症例4(孫桂芝)/症例5(孫桂芝)/症例6(花宝金)/
 症例7(花宝金)/症例8(邵夢揚)/症例9(李萍萍)/
 症例10(花宝金)


5 乳がん
 症例1(林洪生)/症例2(孫桂芝)/症例3(孫桂芝)/
 症例4(孫桂芝)/症例5(孫桂芝)/症例6(張代釗)


6 大腸がん
 症例1(孫桂芝)/症例2(林洪生)/症例3(孫桂芝)/
 症例4(李佩文)/症例5(李建生)


7 血液がん(白血病・悪性リンパ腫)
 症例1 急性リンパ性白血病(李建生)
 症例2 急性顆粒球性白血病(邵夢揚)
 症例3 非ホジキンリンパ腫(林洪生)
 症例4 非ホジキンリンパ腫(李萍萍)


8 頭頸部がん
 症例1 上咽頭がん(孫桂芝)
 症例2 上咽頭がん(孫桂芝)
 症例3 副鼻腔がん(李建生)


9 その他のがん
 症例1 悪性縦隔腫瘍(劉嘉湘)
 症例2 多重がん(郁仁存)
 症例3 多重がん(郁仁存)
 症例4 原発不明がん(謝広茹)
 症例5 骨巨細胞腫の肺転移(周岱翰)


中国の医療事情―日中の比較と中医学の周辺


名中医の略歴と学説の特徴
抗がん生薬一覧
参考文献
方剤索引/用語索引
おわりに

2016年11月11日

『[新装版]中医臨床のための舌診と脈診』

改訂版 はじめに
第1版 はじめに


■舌診
 Ⅰ.舌診の意義と方法
  A 舌診の対象
  B 舌診の臨床的意義
   正気の盛衰を判断する/病位の深浅を弁別する/
   病邪の性質を区別する/病状の進退を推測する
  C 舌の構造
  D 舌と臓腑との関係
  E 舌診の方法と注意事項
   光線/姿勢/順序/飲食/季節・時刻/年齢と体質/
   刮苔(かつたい)・揩苔(かいたい)


 Ⅱ.正常の舌象


 Ⅲ.舌質の望診(神・色・形・態)
  A 舌神
  B 舌色
   1.淡白舌
   2.紅舌
   3.絳舌/紅絳舌
   4.紫舌
   5.青舌
  C 舌形(ぜつけい)
   1.老嫩
   2.胖大
   3.腫脹
   4.歯痕
   5.瘦薄
   6.裂紋
   7.光滑
   8.点刺
   9.瘀点/瘀斑
   10.舌下脈絡
   11.重舌/舌衄/舌癰/舌疔/舌瘡/舌菌
  D 舌態(ぜつたい)
   1.強硬
   2.痿軟
   3.顫動
   4.歪斜
   5.吐弄
   6.短縮
   7.舌縦
   8.舌麻痺


 Ⅳ.舌苔の望診(色・質)
  A 苔色
   1.白苔
   2.黄苔
   3.灰苔
   4.黒苔
   5.緑苔
   6.黴醬苔
   【注】苔色について
  B 苔質
   1.薄厚
    薄苔/厚苔
   2.潤燥
    滑苔/燥苔
    【注】潤燥の仮象
   3.腐膩
    膩苔/腐苔
   4.全偏
    全苔/偏苔
   5.剝落
    光剝苔/花剝苔/類剝苔
   6.消長
   7.真仮


 Ⅴ.舌質・舌苔の総合判断


 Ⅵ.舌診の注意点
  〔1〕舌象と症候が符合しない原因
  〔2〕弁証上の基本的な考え方




■脈診
 Ⅰ.脈診の意義と方法
  A 脈象の成り立ち
  B 脈診の臨床的意義
   邪正の盛衰を判断する/病変の性質を反映する/
   病位の深浅を弁別する/病変の進退と予後を判断する
  C 脈診の部位
   遍診法/三部診法/寸口診法
  D 脈診の方法と注意事項
   時刻/体位/指法/挙・按・尋/平息/五十動
  E 脈波図と圧脈波による脈象のイメージ化


 Ⅱ.平脈
  1)胃・神・根
   胃/神/根
  2)生理的な変動
   季節・気候/地理的環境/性別/年齢/体格/精神情緒/労逸/
   飲食/特殊な脈/脈の畸型


 Ⅲ.病脈
  A 病脈とは
  B 脈位の異常
   1.浮脈
    表証/虚証(陰液不足)
    【注】表証と虚証の浮脈の違い
   2.沈脈
    裏実/裏虚(陽気不足)
    【注】裏実と裏虚の沈脈の違い
   3.伏脈
    邪閉・痛極/厥証
  C 至数の異常
   1.遅脈
    寒積(実寒)/陽虚(虚寒)/陽明腑実(実熱)
   2.緩脈
    湿病/脾胃虚弱/平脈
   3.数脈
    実熱/虚熱/虚陽浮越
   4.疾脈
  D 脈力の異常
   1.虚脈
   2.実脈
   【注】虚脈と実脈の違い
  E 脈の太さの異常
   1.細脈
    気血両虚・諸虚労損/湿病
   2.洪脈
    気分熱盛/邪盛正衰
   3.大脈
  F 血管緊張度の異常
   1.弦脈
    肝胆病/諸痛・痰飲・瘧疾/その他
   2.緊脈
    実寒/激痛・宿食
    【注】弦脈と緊脈の違い
  G 脈の長さの異常
   1.長脈
    正常脈/肝陽有余・陽盛内熱
   2.短脈
    気虚/気鬱
  H 血流状態の異常
   1.滑脈
    痰飲・食滞・実熱/正常脈/妊娠脈
   2.渋脈
    傷精・血少/気滞血瘀・挾痰・挾食
  I 調律の異常
   1.促脈
    陽盛実熱の気滞・血瘀・痰飲・宿食・癰腫/虚脱
   2.結脈
    陰盛気結・寒痰・血瘀/陽虚
   3.代脈
    臓気衰微/風証・痛証・七情驚恐・跌打損傷/正常脈
    【注】現代医学的「不整脈」との違い
  J 複合脈
   ◆虚の脈
    1.濡脈
     諸虚/湿証
    2.弱脈
     気血不足/湿証
   ◆危急の脈
    1.散脈
    2.微脈
   ◆中空の脈
    1.芤脈
    2.革脈
   ◆有力な脈
    1.動脈
     痛・驚/その他
    2.牢脈
     陰寒内実・疝気・癥瘕/危象
    脈象の特徴と臨床的意義
  K 相兼脈
   浮緊脈/浮緩脈/浮数脈/浮滑脈/沈細脈/沈緩脈/沈弦脈/
   沈遅脈/沈渋脈/弦細脈/弦数脈/滑数脈/弦滑数脈/洪数脈/
   細数脈/


 Ⅳ.脈診の注意点
  〔1〕脈象と陰陽
   脈の浮沈/脈の遅数/脈象の転変/陽脈と陰脈
  〔2〕脈と症候の順逆
  〔3〕捨脈従症・捨症従脈


索引

2017年10月13日

『乾くんの教えて!中薬学』

もくじ


中薬の性能
 1.自然の産物がなぜ薬になったの?
 2.中薬の四気五味と昇降浮沈
 3.中薬の帰経と薬性理論
 4.中薬七情と配伍


炮製技術
 5.中薬の炮製
 6.調味料が薬に? 輔料のはなし
 7.解毒と胃気
 8.環境と用薬治療
 9.穀物の炮製輔料
 10.加熱炮製と薬性
 11.加熱炮製の輔料と効能
 12.輔料で広がる加熱炮製の役割


産地と採集
 13.生育地と薬性
 14.生産技術の道地性
 15.中薬の採集と季節
 16.採集時期と取象類比


中薬の応用
 17.中薬はぜんぶ毒?
 18.本草の調和こそが薬


あとがき

2017年10月26日

『中医皮膚科学』

目 次


 序(李金龍)
 前言(徐宜厚・王保方・張賽英)
 推薦の序(安井廣迪)
 凡例


総論
 第1章 中国における皮膚科学の発展
 第2章 中医皮膚科の概要
 第3章 中医学における皮膚の生理
 第4章 皮膚疾患の病因・症状・診断
 第5章 皮膚疾患の中医治療
 第6章 皮膚疾患の針灸療法
 第7章 その他の治療法


各論
 第1章 頭部・顔面部の皮膚疾患
  単純疱疹[熱気瘡]/扁平疣贅[扁瘊]/脂漏[白屑風]/脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)[面遊風]/頭部粃糠疹[走皮イ瘡]/石綿状粃糠疹[白皮瘲]/単純性粃糠疹[吹花癬]/酒皶[鼻赤]/尋常性痤瘡[肺風粉刺]/クインケ浮腫(血管神経性浮腫)[赤白遊風]/眼瞼皮膚炎[風赤瘡痍]/眼瞼縁炎[瞼弦赤爛]/顔面部膿皮症[面発毒]/膿瘍性穿掘性頭部毛包周囲炎[螻蛄癤]/耳介後部湿疹(耳後間隙性湿疹)[月蝕瘡]/鬚毛瘡[羊胡瘡]/放線菌症[頰瘍]


 第2章 顔面部の接触性・色素沈着性病変など
  化粧品皮膚炎[粉花瘡]/ドーラン皮膚炎[油彩皮膚炎]/太田母斑(眼上顎部褐青色母斑)[青記]/黒子(ほくろ)[黒痣]/肝斑(しみ)[面塵]/リール黒皮症[黧黒斑]/尋常性狼瘡[鴉啗瘡]/ 慢性円板状エリテマトーデス[鬼瞼瘡]/顔面播種状粟粒性狼瘡[顔面雀啄形血風瘡]/雀卵斑*(そばかす)[雀卵斑]


 第3章 口腔・口唇の皮膚疾患
  口角炎[口吻瘡]/口唇炎[唇風]/口囲皮膚炎[口周皮炎]/再発性アフタ[口瘡]/多形滲出性紅斑に伴う口内炎[口糜]/疱疹性口峡炎(ヘルパンギーナ)[口疳]/壊疽性口内炎(水癌)[走馬疳]/黒毛舌[黒舌苔]/口腔カンジダ症[鵞口瘡]


 第4章 頸部・項部の皮膚疾患
  神経皮膚炎[摂領瘡]/項部毛包炎[髪際瘡]/フルンケル症[癤]/仮性フルンケル[熱癤]/後頭部・項部カルブンケル(癰)[脳疽]/項部瘢痕性毛包炎[項後肉亀瘡]/皮膚腺病[蟠蛇癧]/糸状疣贅[綫瘊]


 第5章 体幹部の皮膚疾患
  帯状疱疹[纏腰火丹]/丘疹性蕁麻疹[水疥]/ジベルばら色粃糠疹[風熱瘡]/癜風[紫白癜風]/ 天疱瘡[天疱瘡]/疱疹状皮膚炎[蜘蛛瘡]/疱疹状膿痂疹[登豆瘡]/化膿性汗腺炎[腋癰]/環状紅斑[火丹癮疹]/紅色陰癬[丹癬]/臍部皮膚炎[臍湿瘡]/褥瘡(床ずれ)[席瘡]


 第6章 上肢の皮膚疾患
  慢性湿疹[瘑瘡]/尋常性疣贅(いぼ)[千日瘡]/多形性紅斑[猫眼瘡]/肢端紫藍症[肢端紫紺症]/環状肉芽腫[環形肉芽腫]/手足亀裂(ひび・あかぎれ)[手足皸裂]/逆むけ[手足逆臚]


 第7章 下肢の皮膚疾患
  結節性紅斑[瓜藤纏]/バザン硬結性紅斑[腓腨発]/丘疹性湿疹[血風瘡]/結節性痒疹[馬疥]/肢端紅痛症[血痹]/鶏眼(魚の目)[鶏眼]/胼胝(たこ)[胼胝]/足底疣贅[足瘊]/アナフィラクトイド紫斑[紫斑病]/慢性色素性紫斑[血瘙]/下腿潰瘍[臁瘡]/閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)[脱疽]/結節性多発動脈炎[脈痹]/血栓性静脈炎[悪脈病]/知覚異常性大腿神経痛(メラルギア)[大腿痛]


 第8章 外陰部・肛囲の皮膚疾患と性感染症
  急性外陰潰瘍[陰蝕]/外陰部瘙痒症[陰湿瘡]/膣トリコモナス症[陰痒]/尖圭コンジローマ[臊瘊]/軟性下疳[疳瘡]/亀頭包皮炎[袖口疳]/非淋菌性尿道炎[溺濁]/淋病[精濁]/性病性リンパ肉芽腫[横痃]/梅毒[霉瘡]


 第9章 小児の皮膚疾患と感染症
  乳児湿疹[奶癬]/水痘(水ぼうそう)[水痘]/種痘後皮膚病[痘風瘡]/突発性発疹[奶麻]/伝染性軟属腫(水いぼ)[鼠乳]/手足口病[手足口病]/川崎病[川崎病]/風疹(三日ばしか)[風疹]/麻疹(はしか)[麻疹]/猩紅熱[爛喉タン痧]/伝染性紅斑(りんご病)[丹痧]/新生児剝脱性皮膚炎[胎溻皮瘡]/表皮水疱症[胎赤]/新生児皮膚硬化症[胎肥]/新生児膿痂疹[胎毒]/膿痂疹(とびひ)[滴膿瘡]/膿瘡[膿窠瘡]/びらん性紅斑[汗淅瘡]/おむつ皮膚炎[湮尻瘡]


 第10章 全身性の皮膚疾患
  広汎性湿疹[浸淫瘡]/蕁麻疹[風隠疹]/皮膚瘙痒症[風瘙痒]/発作性瘙痒症[骨羨瘡]/痒疹[血疳]/アトピー性皮膚炎[四彎風]/紅皮症(剝脱性皮膚炎)[皮瘡]/丹毒[丹毒]/薬疹[中薬毒]/食中毒 (中毒性紅斑)[諸物中毒]/アルコール性紅斑[酒毒]/白板症[粘膜白斑病]/尋常性白斑(白癜風・白なまず)[白駁風]/結節性脂肪織炎[悪核]/サルコイドーシス[結節病]


 第11章 角化性皮膚疾患
  魚鱗癬[蛇身]/乾癬(銀屑病)[白疕]/扁平苔癬[紫癜風]/遠山連圏状粃糠疹[連圏状粃糠疹(遠山)]/点状角質融解症[陥凹性角質松解症]/剝脱性角質融解症[剝脱性角質松解症]/進行性対称性紅斑角皮症[進行性対称性紅斑角化病]/汗孔角化症[鳥啄瘡]/毛孔性紅色粃糠疹[狐尿刺]/ダリエー病(毛包性角化症)[毛囊角化病]/毛孔性苔癬*・毛孔性角化症[毛孔角化病]


 第12章 膿疱性皮膚疾患
  掌蹠膿疱症[掌蹠膿疱病]/稽留性肢端皮膚炎[鏇指疳]/角層下膿疱症[角層下膿疱性皮病]


 第13章 毛髮の疾患
  円形脱毛症[油風]/粃糠性脱毛症[髪蛀脱髪]/仮性脱毛[髪不生]/脱毛性毛包炎[火珠瘡]/単純性毛包炎[時毒暑癤]/白髪[白髪]/黄色毛髪[黄髪]/抜毛症[抜毛癖]/多毛症[異毛悪髪]


 第14章 汗腺の疾患
  汗疹(あせも)[痱瘡]/汗疱[螞蟻窩]/臭汗症[狐臭]/多汗症[多汗]/無汗症[無汗]/色汗症[黄汗]/血汗症[血汗]


 第15章 爪甲の疾患
  爪周囲炎[代指]/爪甲疾患[甲病]/陥入爪[甲疽]


 第16章 皮膚の腫瘍
  基底細胞がん[瘡]/扁平上皮がん[翻花瘡]/舌がん[舌菌]/口唇がん[繭唇]/ケロイド[黄瓜癰]/ページェット病[乳疳]/神経線維腫症[瘤贅]/リンパ管腫[足尰]/脂肪腫(リポーマ)[肉瘤]/類表皮腫(粉瘤)[脂瘤]/稗粒腫[粟丘疹]/指関節瘤[指節墊]/皮角[脳湿]/海綿状血管腫[血瘤]/イチゴ状血管腫[血痣]/ポートワイン母斑[赤疵]


 第17章 膠原病などの症候群
  全身性エリテマトーデス[系統性紅斑狼瘡]/全身性強皮症[皮痹]/皮膚筋炎[肌痹]/混合性結合組織病[混合性結締組織病]/オーバーラップ症候群[重叠綜合症]/シェーグレン症候群[燥毒症]/ベーチェット病[狐惑]/急性熱性好中球性皮膚症[急性発熱性嗜中性皮病]/レイノー病[手足厥冷]/月経前緊張症[月経前綜合症]/関節リウマチ[類風湿性関節炎]/成人スティル病[成人斯蒂爾病]/ハンセン病[麻風]/アジソン病[阿狄森氏病]/後天性免疫不全症候群(エイズ)[愛滋病]


 第18章 内分泌と代謝異常
  成年性浮腫硬化症[冷流腫]/アミロイドーシス[松皮癬]/黄色腫症[皮膚黄瘤]/痛風[痛風]/甲状腺機能亢進症[気癭]/ビタミンB2欠乏症[腎囊風]


 第19章 日光・放射線・植物などによる皮膚炎
  日光皮膚炎[日晒瘡]/多形日光疹[多形性光敏疹]/植物性光線皮膚炎[紅花草瘡]/泥螺日光性皮膚炎[泥螺毒]/漆かぶれ[漆瘡]/アスファルト皮膚炎[瀝青瘡]/夏季皮膚炎[暑熱瘡]/熱性紅斑[火ハン瘡]/水田皮膚炎[水漬瘡]/放射線皮膚炎[放射性皮炎]


 第20章 真菌による皮膚疾患
  頭部白癬(しらくも)[白禿瘡]/ケルスス禿瘡[赤禿]/黄癬[肥瘡]/手白癬[鵞掌風]/爪白癬[灰指甲]/体部白癬(ぜにたむし)[円癬]/股部白癬(いんきんたむし)[陰癬]/足白癬(水虫)[脚気瘡]/スポロトリコーシス[胞子絲菌病]


 第21章 寄生虫・昆虫・動物類による皮膚疾患
  蟯虫症[穀道痒]/ハエ幼虫症[肉蛆]/疥癬[疥瘡]/虫刺症[悪虫叮咬]/ケジラミ症[陰虱瘡]/鉤虫症[糞毒塊]/フィラリア症(糸状虫症)・象皮病[病]/セルカリア皮膚炎(鳥類住血吸虫による皮膚炎)[沙虱毒]/囊虫症[痰核結聚症]


 第22章 外傷による皮膚疾患
  類丹毒[傷水瘡]/炭疽[魚臍丁瘡]/ガス壊疽[爛疔]/毒蛇咬傷[毒蛇咬傷]/狂犬病[瘋犬咬傷]/凍瘡(しもやけ)[凍瘡]/凍傷[凍爛瘡]/破傷風*[破傷風]/熱傷*[湯燙火傷]


 第23章 中医学による美容
  身体の美容/顔面の美容/毛髪の美容/美容の名方/美容八法


 第24章 皮膚科の常用中薬
  止痒薬/利湿薬/解毒薬/理血薬/補益薬/祛寒薬/外用薬など


 附1 内服薬の附方
 附2 外用薬の附方
 附3 生薬一覧
 附4 耳穴分布図
 索引
 編訳者あとがき
 略歴


 *印の疾患は原著には記載がなく,編訳者の加筆による。

2017年10月30日

『中医臨床のための常用生薬ハンドブック』

目次


 新装版 はじめに
 凡例


中医臨床のための常用生薬ハンドブック
 《あ行》
  阿膠/威霊仙/茵蔯蒿/淫羊藿/茴香/鬱金/烏梅/烏薬/延胡索/黄耆/黄芩/黄柏/黄連/遠志
 《か行》
  槐花/薤白/艾葉/夏枯草/訶子/何首烏/莪朮/藿香/葛根/滑石/栝楼根/栝楼仁/甘草/炙甘草/生甘草/甘草梢/款冬花/桔梗/菊花/野菊花/枳実・枳殻/枳実/枳殻/亀板/姜/乾姜/炮姜/淡乾姜/乾姜(日本)/生姜/生姜皮/煨姜/姜黄/羗活/杏仁/玉竹/魚腥草/金銀花/忍冬藤/枸杞子/苦参/桂/肉桂/桂枝/荊芥/決明子/牽牛子/芡実/玄参/膠飴/紅花/番紅花/香附子/粳米/厚朴/藁本/牛膝/呉茱萸/牛蒡子/胡麻/五味子/南五味子
 《さ行》
  柴胡/細辛/山楂子/山梔子/山茱萸/山椒/椒目/山豆根/酸棗仁/山薬/三棱/地黄熟地黄/生地黄/鮮地黄/紫菀/地骨皮/紫根/紫蘇子/蒺藜子/柿蒂/芍薬/白芍/赤芍/蛇床子/沙参/南沙参/車前子/車前草/縮砂/朮/白朮/蒼朮/小麦/升麻/地竜/辛夷/石榴皮/石膏/川芎/前胡/蟬退/旋覆花/川楝子/桑白皮/桑葉/蘇木/蘇葉
 《た行》
  大黄/大棗/大腹皮/沢瀉/丹参/竹筎/知母/丁子/釣藤鈎/猪苓/陳皮/青皮/葶藶子/天南星/天麻/天門冬/冬瓜子/当帰/桃仁/菟絲子/杜仲/独活
 《な行》
  肉蓯蓉/肉豆蔲/人参/党参
 《は行》
  貝母/白芥子/麦門冬/薄荷/半夏/番瀉葉/百合/白芷/白豆蔲/草豆蔲/百部/枇杷葉/檳榔子/茯苓/茯苓皮/附子/鼈甲/扁豆/防已/茅根/芒硝/防風/蜂蜜/牡丹皮/牡蛎
 《ま行》
  麻黄/麻黄根/麻子仁/蔓荊子/木通/木瓜/木香
 《や行》
  射干/益智/益母草/薏苡仁
 《ら行》
  萊菔子/竜眼肉/竜骨/竜胆/良姜/連翹/蓮肉/蓮心/芦薈/芦根


効能別薬物一覧表
 1.補益薬
  (1)補気・健脾薬
  (2)補陽薬
  (3)補血薬
  (4)滋陰・生津薬
 2.散寒薬
 3.清熱薬
  (1)清熱瀉火薬
  (2)清熱解毒薬
  (3)清熱涼血薬
  (4)清熱燥湿薬
 4.理気薬
 5.理血薬
  (1)止血薬
  (2)活血化瘀薬
 6.化湿・利水薬
  (1)芳香化湿薬
  (2)利水滲湿薬
 7.化痰止咳薬
  (1)温化寒痰薬
  (2)清化熱痰薬
  (3)止咳平喘薬
 8.祛風湿薬
 9.解表薬
  (1)辛温解表薬
  (2)辛涼解表薬
 10.瀉下薬
  (1)攻下薬
  (2)潤下薬
  (3)逐水瀉下薬
 11.平肝熄風薬
 12.安神薬
  (1)重鎮安神薬
  (2)養心安神薬
 13.収渋薬


 薬価基準収載品目リスト
 薬物名索引
 方剤名一覧
 

2018年01月24日

『中医臨床のための医学衷中参西録』 第3巻[生薬学・医論・書簡篇]

目次


 はじめに
 凡例
 例言〔第四期の凡例〕


第1章 生薬学
 薬物解
  石膏解/人参解/西洋参解/黄耆解/山茱萸解/白朮解/
  赭石〔代赭石〕解/山薬解/地黄解/甘草解/朱砂解/鴉胆子解/
  竜骨解/牡蛎解/石決明解/玄参解/当帰解/芍薬解/
  芎藭〔川芎〕解/大黄解/朴硝・硝石解/厚朴解/麻黄解/柴胡解/
  桂枝解/三七解/滑石解/牛膝解/遠志解/竜胆草解/半夏解/
  栝楼解/天花粉解/乾姜解/生姜解/附子・烏頭・天雄解/
  肉桂解/知母解/天門冬解/麦門冬解/黄連解/黄芩解/
  白茅根解/葦茎芦根解/鮮小薊根解/大麦芽解/茵蔯解/
  萊菔子解/枸杞子解/海螵蛸・茜草解/罌粟殻解/竹筎解/沙参解/
  連翹解/川楝子解/薄荷解/茯苓・茯神解/木通解/蒲黄解/
  三棱・莪朮解/乳香・没薬解/常山解/山楂解/石榴解/竜眼肉解/
  柏子仁解/大棗解/胡桃解/五味子解/萆薢解/鶏内金解/
  穿山甲解/蜈蚣解/水蛭解/蝎子解/蟬退解/羚羊角解/
  血余炭解/指甲解


第2章 医説医話
  例言〔第五期の凡例〕
 第五期第1巻
  中医の理は多くが西医の理を包括し中西を溝通〔橋渡し〕するは原より難事に非ずの論
  人身神明詮
  元気詮
  大気詮
  人身の君火・相火に先天・後天の分ありを論ず
  脳気筋辨
  三焦考
  少陽は游部たりの論
  左伝〔春秋左氏傳〕肓上膏下の解および膏肓に在る病の治法
  人の膜原を問うに答える
  泌尿道路を問うに答える
  方寄齋が黄庭経の「後ろに幽闕あり,前に命門あり」を問うに答える
  劉希文が外腎と睾丸は何臓と密接な関係にあるかを問うに答える
  人の胞室・子宮・気海・児枕を問うに答える
  陳董馨が《内経》の十二経は有名無質と疑うに答える
  左肝右脾の解釈を論駁するものへの回答書
  深研肝左脾右之理
  績申左肝右脾之研究
  医士はまさに静坐の功を用い,以て哲学を悟るべしの論
  医学は宜しく《丹経》を参看すべしの論
  哲学と医学の関係を論ず
 第五期第2巻
  石膏を生用するはまさに金丹に同じく,煅用するは即ち鴆毒に同じの説
  石膏の治病に南北を分けずの論
  王隆驥君の石膏生用煅用の研究に答える
  三七の特異な効能を論ず
  羚羊角弁【附】羚羊角の代替方
  甘露清毒飲
  馬銭子は健胃のために薬を炒すことを論ず
  竜骨は煅用すべからずの理を論ず
  䗪虫弁
  鶏内金は女子乾血労を治す要薬たりの論
  洗髄丹中の軽粉,紅粉は性が猛烈すぎると疑う人に答える
  野莧菜根の霍乱に対する功効の高思潜氏の書を読んで
  葵はよく瘧を治すと述べた廬育和氏の書簡を読んで
  冬葵子弁
  赤石脂を煅いて用いるは疑うべしの論
  《傷寒論》方中に用いられる赤小豆は穀中の小豆にして相思子に非ずを弁ず
  白虎湯中の粳米〔うるち米〕は糯米〔もちごめ〕を誤用すべからずを論ず
  麦奴・麦角弁
  小茴香弁
  用薬は病に勝つを主とし分量の多少には拘わらずの論
  朱静恒が薬の三則を問うに答える
  牛肉は紅荊に反するを目睹〔目の当たりに見る〕す
  甘草は鰱魚とは反すの質疑
  中西の薬はもとより宜しく相助くべしの理を論ず
  西薬は尽くは中人に宜しからざるを論ず
  季祝華の書〔書簡〕に復す
  竹芷煕の書に復す
  鱉甲〔土別甲〕・亀板は虚弱証に用いてはならないの論
  萆薢は失溺に対する要薬で淋には用うべからずを論ず
  沙参は肺労(癆)治療の要薬の論


第3章 書簡
 第五期第8巻
  陸普笙に書簡を致る
  宗弟相臣に返信する
  傅鶴皋に返信する
  賓仙園に返信する
  胡劍華に返信する
  王肖舫が《内経》の注疏は何家が最も善書かを問うに返信する
  再び相臣の哲嗣毅武の書簡に答える
  冉雪峰が医学堂を創建する規則を問うた書簡に答える
  劉希憲の書簡に答える
  宗弟相臣からの書簡 名は樹荺,直隷青県張家営出身
  相臣の哲嗣毅武からの書簡 名は燕杰
  孫香蓀からの書簡 名を蕊榜といい直隷塩山にある趙毛陶の出身
  馬秀三からの書簡 奉天の義県南関出身
  蕭介青からの書簡 漢口太和橋屏藩裏出身
  周禹錫からの書簡 名は荣珪,四川涇南出身
  張譲軒からの書簡 直隷唐山老庄出身の人
  席文介からの書簡 湖北当陽県の出身
  章叙和からの書簡 名は洪均,安徽省績溪長安の出身
  蘆月譚からの書簡 名を保圻といい,山東徳州の出身
  董寿山からの書簡 名は仁清,滄県董程家林出身
  閻兆元からの書簡 名は国慶,奉天桓仁県の女子師範校長
  楊鴻恩からの書簡 以前奉天医院で医学を学んだ奉天鉄岺出身者
  万沢東からの書簡 名を沛霖といい,奉天〔遼寧省瀋陽の旧称〕の法庫出身者
  賓仙園からの書簡 名は啓栄,江西柳州出身
  田聘卿からの書簡 名毓珍奉天開原出身
  張右長 湖南常德県神武巷出身
  蔡維望からの書簡 江蘇省崇明県協平郷西新鎮の出身
  李品三からの書簡 名は金恒,直隷省滄県城東孫家庄子の出身
  李曰綸からの書簡 名は恩綍,直隷省塩山花寨の出身
  楊学忱からの書簡 名は綉章,天津北営門外曹家胡同5 号に在住
  刁継冲からの書簡 江蘇崇明県出身
  高硯樵からの書簡 名は崇勛,烟台同善社
  劉惠民からの書簡 山東沂水城西郷胡家庄の協済薬房
  趙利庭からの書簡 唐山啓新洋灰公司收発課
  呉宏鼎からの書簡 安徽当陽護駕墩鎮
  王錫光からの書簡 江蘇平台
  仲曉秋からの書簡 柳河孤山子郵政局局長
  高麗の安鳳軒からの書簡 高麗慶南統営郡光道面竹林裏1276 番地
  山西平陸県尹〔旧時の地方長官〕の彭子益が山西医学会理事長に書簡を致った《衷中参西録》の内容
  盛澤王鏡泉が紹興医報に登載し《衷中参西録》は医家必読の書と論ず
  虬湖の蘆逸軒が如皋〔江蘇省南通の地名〕医報に登載し,第四期書薬物学講義を論じた内容


第4章 随筆
 第八期 医話拾零〔こまごました資料の寄せ集め〕
  診余随筆
  胡萊菔英はよく砒石の毒を解す
  麦苗はよく黄疸を治す
  受業・高崇勲の質疑に答える
  受業林世銘の質疑に答える
  葛介人が相質する一則に答える 隠曲を論ず
  汪景文の質疑に答える
  柴徳新の疑問に答える
  劉希文が七傷を問うに答える
  胡剣華の疑問二則に答える
  徐韵英の疑問に答える
  診余随筆
  王肖舫の質疑に答える
  沈仲圭が医を学ぶにはいかなる書を読むを要すべきかを問うに答える
  周小農が魚肚を問うに答える
  汪景文の書簡への回答
  金履陞が吐血後の咳嗽を治す法を問うに答える
  呉自雄が病を問うに答える
  高甘棠が病三則を問うに答える
  王肖舫が小児の走馬牙疳を問うに答える
  徐庄君が夫人の蕩漾病〔動揺病,めまい〕の治法を問うに答える
  諸曁〔浙江省紹興の地名〕の孟興朕の疑問二則に答える
  月影女士〔女性への敬称,女史〕が疼経〔生理痛〕の治法を問うに答える
  劉希文が湿温治法の理由を問うに答える
  王蘭遠が時方生化湯を問うに答える
  陳士成が異証の治法を問うに答える
  龐履廷が大便脱肛の治法を問うに答える
  章恵和君が友に代わって病案の治法を問うに答える
  章韶君が腹内動気証の治法を問うに答える
  仁伯和が蛇咬を治す法を問うに答える
  仁伯和が頑癬を治す法および足底の痒みの治法を問うに答える
  仁伯和が喉証治法を問うに答える
  黄雨岩が創傷および跌打損傷の外敷〔外用〕内服の止疼化瘀方を問うに答える
  胡剣華が抜漏管方を問うに答える
  蕭介青の書簡に答える
  第一集 三三医書評
  《温熱逢源》第一種評
  《医事啓源》第二種評
  《医経秘旨》第三種評
  《医病簡要》第四種評
  《医階弁症》第五種評
  《喉科秘訣》第六種評
  《癧科全書》第七種評
  《時行伏陰芻言》第八種評
  《村居救急方》第九種評
  《駆[虫+皿]燃犀録》第十種評
  《外科方外奇方》第十一種評
  《咳論経旨》第十二種評
  《臨証経験舌法》第十三種評
  《沈氏経験方》第十四種評
  《痧疫指迷》第十五種評
  《霊蘭要覧》第十六種評
  《凌臨霊方》第十七種評
  《推篷悟話》第十八種評
  《旧徳堂医案》第十九種評
  《内経弁言》第二十種評
  《診脈三十二弁》第二十一種評
  《専治麻疹初編》第二十二種評
  《産科心法》第二十三種評
  《本草衍句》第二十四種評
  《先哲医話》第二十五種評
  《陳氏幼科秘訣》第二十六種評
  《秋瘧指南》第二十七種評
  《備急灸法》第二十八種評
  《医源》第二十九種評
  《馬培之医案》第三十種評
  《本事方集》第三十一種評
  《曹仁伯医案》第三十二種評
  《南医別鑑》第三十三種評
  第八期 臨証随筆
  治癒筆記
  臨証随筆


 方剤索引
 用語索引
 あとがき

2018年04月19日

実践東洋医学[第1巻 診断篇]

目次


 序
 本書を読むにあたって


第1章 総論―東洋医学とはどのような医学なのか
 1.東洋医学体系の特徴
  ①歴史的特徴
  ②理論体系の特徴
 2.東洋医学理論の特徴
  ①機能を重視する
  ②関連性を重視する
  ③万物は移り変わり,循環している
 3.基本的病態―発病・邪と正気・虚実・証
  ①発病の考え方と基本的病態像
  ②病態の表現,証とはなにか―病気をどのように考えていくのか


第2章 東洋医学の診断方法 
 1.診断の基礎
  ①診察方法
  ②病とはなにか
  ③証とはなにか
 2.四診の実際
  A.自覚症状の把握―問診について
  B.身体状態の観察―望・聞・切診について
   ①望診
   ②聞診
   ③切診
 3.舌診
  ①舌診の概要
  ②舌質の診断
  ③舌苔の診断
 4.脈診
  ①脈診の方法
  ②正常な脈象
  ③病的脈象


第3章 主要症状の診断
 Ⅰ 全身症状
  1.寒熱症状
   ①寒症状と熱症状
   ②寒熱症状の分類
  2.発汗症状(汗証)
   ①発汗の仕組みと病態
   ②病的発汗の病態
  3.頭部顔面症状
   ①眩暈と目昏
   ②頭部・頭髪症状
   ③眼症状
   ④鼻症状
   ⑤耳症状
   ⑥咽頭口唇症状
   ⑦歯と歯齦症状
  4.排便・排尿異常
    1.便秘
     ①便秘の基本病態
     ②便秘の各病態
    2.下痢
     ①下痢の基本的病態
     ②下痢の各病態
    3.排尿異常症状
  5.胃腸症状
   ①食欲と味覚の異常
   ②悪心・嘔吐・噯気・吃逆
   ③口燥・口渇と唾液異常
   ④胸焼け
  6.胸部症状
   ①咳嗽と痰
   ②動悸
   ③嗄声と失声
  7.睡眠異常
   ①不眠
   ②嗜眠
 Ⅱ 疼痛症状
  1.疼痛の基本病態
   ①実証の疼痛
   ②虚証の疼痛
  2.重要疼痛の病態
   ①胃痛(胃脘痛・心下痛)
   ②頭痛の病態と方剤
   ③痺証(痹証)
  3.各種疼痛の病態
   ①胸痛
   ②脇痛(季肋部痛)
   ③腹痛
   ④身体全身痛
   ⑤四肢痛
   ⑥腰痛
 Ⅲ 月経異常
  1.月経の生理
   ①月経の問診
   ②正常月経の生理
   ③月経周期の生体変化と治療原則
  2.月経異常の病態
   ①月経異常の基本的病態
   ②月経痛
   ③月経先期
   ④月経後期
   ⑤過多月経
   ⑥過少月経
   ⑦月経不定期


 用語解説
 方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
 用語索引
 方剤索引


column
 中医学という言葉の意味するもの
 わが国の伝統医学の名称について
 「物語能力をどう育てるか」という記事に寄せて
 西洋医学と医学用語
 「学」より「術」へ―東洋医学の学習法
 伝統的な診察方法
 弁証という言葉
 十問歌について
 仮神の実例
 「医は意なり」
 脈診の習得
 悪寒・さむけと冷え
 ほてりとのぼせの違い
 盗汗という名称について
 西洋薬の睡眠薬と漢方薬
 虚証疼痛の病理-栄えざれば則ち痛むとは-
 「痛」字の字義と「通」について
 更年期障害について

2018年06月05日

図解・表解 方剤学

 
目次


 はじめに


序章|緒論
 1.治法と方剤
 2.常用される治法
  汗法/吐法/下法/和法/温法/清法/消法/補法
 3.方剤の分類
  七方/病証分類/主方分類/治法分類/総合分類
 4.方剤の組成
  薬味の配合/組成の原則/組成の変更
 5.方剤の剤型
  湯剤(煎剤)/丸剤/散剤/膏剤/酒剤(薬酒)/丹剤/茶剤/片剤(錠剤)/沖服剤(エキス顆粒)
 6.方剤の用法
  煎法の概要/特殊な煎法/服薬時間/服薬方法/服薬後の管理


第1章|解表剤
 第1節 辛温解表剤
  麻黄湯
   《附方》麻黄加朮湯/麻杏薏甘湯/大青竜湯/三拗湯/華蓋散
  桂枝湯
   《附方》桂枝加厚朴杏子湯/桂枝加附子湯/桂枝加葛根湯/葛根湯/桂枝加黄耆湯/桂枝加桂湯/桂枝加芍薬湯
  九味羗活湯
   《附方》大羗活湯
  香蘇散
   《附方》加味香蘇散/香蘇葱豉湯
  小青竜湯
   《附方》小青竜加石膏湯/射干麻黄湯
 第2節 辛涼解表剤
  桑菊飲
  銀翹散
   《附方》銀翹湯
  麻黄杏仁甘草石膏湯
   《附方》五虎湯/越婢湯/越婢加朮湯
  升麻葛根湯
   《附方》宣毒発表湯
  竹葉柳蒡湯
  柴葛解肌湯
  葱豉桔梗湯
   《附方》葱豉湯
 第3節 扶正解表剤
  敗毒散
   《附方》荊防敗毒散/参蘇飲
  再造散
   《附方》麻黄附子細辛湯/麻黄附子甘草湯
  葱白七味飲
  加減葳蕤湯
   《附方》葳蕤湯


第2章|瀉下剤
 第1節 寒下剤
  大承気湯
   《附方》小承気湯/調胃承気湯/複方大承気湯/大黄甘草湯
  大陥胸湯
   《附方》大陥胸丸
 第2節 温下剤
  大黄附子湯
  温脾湯
  三物備急丸
   《附方》白散
 第3節 潤下剤
  麻子仁丸
   《附方》潤腸丸
  五仁丸
  済川煎
 第4節 逐水剤
  十棗湯
  舟車丸
  疏鑿飲子
 第5節 攻補兼施剤
  黄竜湯
   《附方》新加黄竜湯
  増液承気湯
   《附方》承気養営湯


第3章|和解剤
 第1節 和解少陽剤
  小柴胡湯
   《附方》柴胡桂枝乾姜湯/柴胡加竜骨牡蛎湯/柴胡桂枝湯/柴胡枳桔湯/柴苓湯
  蒿芩清胆湯
 第2節 調和肝脾剤
  四逆散
   《附方》枳実芍薬散/柴胡疏肝散
  逍遙散
   《附方》加味逍遙散/黒逍遙散/滋陰至宝湯
  当帰芍薬散
  痛瀉要方
  芍薬甘草湯
 第3節 調和腸胃剤(調和脾胃剤)
  半夏瀉心湯
   《附方》生姜瀉心湯/甘草瀉心湯/黄連湯


第4章|清熱剤
 第1節 清気分熱剤
  白虎湯
   《附方》白虎加人参湯/白虎加桂枝湯/白虎加蒼朮湯
  竹葉石膏湯
 第2節 清営涼血剤
  清営湯
  犀角地黄湯
 第3節 清熱解毒剤
  黄連解毒湯
   《附方》温清飲
  涼膈散
  普済消毒飲
 第4節 気血両清剤
  清瘟敗毒飲
 第5節 清臓腑熱剤
  導赤散
   《附方》清心蓮子飲
  三黄瀉心湯
  竜胆瀉肝湯
   《附方》瀉青丸/当帰竜薈丸
  左金丸
  瀉白散
   《附方》辛夷清肺飲
  清胃散
   《附方》瀉黄散
  玉女煎
  芍薬湯
  白頭翁湯
 第6節 清虚熱剤
  青蒿鼈甲湯
  清骨散
   《附方》秦艽鼈甲散/滋陰降火湯
  当帰六黄湯


第5章|祛暑剤
 第1節 祛暑清熱剤
  清絡飲
 第2節 祛暑解表剤
  香薷散
   《附方》新加香薷飲
 第3節 祛暑利湿剤
  六一散
  桂苓甘露飲
 第4節 清暑益気剤
  清暑益気湯
   《附方》清暑益気湯


第6章|温裏剤
 第1節 温中祛寒剤
  理中丸
   《附方》附子理中丸/理中化痰丸/桂枝人参湯
  呉茱萸湯
   《附方》安中散
  小建中湯
   《附方》黄耆建中湯/当帰建中湯
  大建中湯
 第2節 回陽救逆剤
  四逆湯
   《附方》四逆加人参湯/白通湯/通脈四逆湯
  参附湯
  回陽救急湯
 第3節 温経散寒剤
  当帰四逆湯
   《附方》当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  黄耆桂枝五物湯


第7章|表裏双解剤
 第1節 解表攻裏剤
  大柴胡湯
   《附方》厚朴七物湯
  防風通聖散
 第2節 解表清裏剤
  葛根黄芩黄連湯
  石膏湯
 第3節 解表温裏剤
  五積散


第8章|補益剤
 第1節 補気剤
  四君子湯
   《附方》異功散/六君子湯/香砂六君子湯/保元湯
  参苓白朮散
   《附方》七味白朮散
  補中益気湯
   《附方》挙元煎/昇陥湯
  生脈散
  人参蛤蚧散
   《附方》人参胡桃湯
 第2節 補血剤
  四物湯
   《附方》聖癒湯/桃紅四物湯
  当帰補血湯
  帰脾湯
 第3節 気血双補剤
  八珍湯
   《附方》十全大補湯/人参養栄湯
  泰山磐石散
  炙甘草湯
   《附方》加減復脈湯
 第4節 補陰剤
  六味地黄丸
   《附方》知柏地黄丸/都気丸/麦味地黄丸/杞菊地黄丸
  左帰丸
   《附方》左帰飲
  大補陰丸
  虎潜丸
  二至丸
  一貫煎
  石斛夜光丸
  補肺阿膠湯
   《附方》月華丸
 第5節 補陽剤
  腎気丸
   《附方》加味腎気丸/十補丸
  右帰丸
   《附方》右帰飲
 第6節 陰陽併補剤
  亀鹿二仙膠
  七宝美髯丹
  地黄飲子


第9章|安神剤
 第1節 重鎮安神剤
  朱砂安神丸
   《附方》生鉄落飲
  珍珠母丸
  磁朱丸
 第2節 滋養安神剤
  酸棗仁湯
  天王補心丹
   《附方》柏子養心丸/枕中丹/安神定志丸
  甘麦大棗湯


第10章|固渋剤
 第1節 固表止汗剤
  玉屏風散
  牡蛎散
 第2節 斂肺止咳剤
  九仙散
 第3節 渋腸固脱剤
  真人養臓湯
  四神丸
  桃花湯
 第4節 渋精止遺剤
  金鎖固精丸
   《附方》水陸二仙丹/桂枝加竜骨牡蛎湯
  桑螵蛸散
  縮泉丸
 第5節 固崩止帯剤
  固経丸
   《附方》固衝湯
  震霊丹
  完帯湯
   《附方》易黄湯


第11章|開竅剤
 第1節 凉開剤
  安宮牛黄丸
   《附方》牛黄清心丸
  紫雪
  至宝丹
  行軍散
 第2節 温開剤
  蘇合香丸
   《附方》冠心蘇合丸
  紫金錠


第12章|理気剤
 第1節 行気剤
  越鞠丸
  金鈴子散
   《附方》延胡索散
  半夏厚朴湯
  栝楼薤白白酒湯
   《附方》枳実薤白桂枝湯/栝楼薤白半夏湯
  橘核丸
  天台烏薬散
   《附方》導気湯
  暖肝煎
  厚朴温中湯
   《附方》良附丸
  加味烏薬湯
 第2節 降気剤
  1.肺気上逆証
   蘇子降気湯
   定喘湯
   四磨湯
    《附方》五磨飲子
  2.胃気上逆証
   旋覆代赭湯
    《附方》小半夏湯/小半夏加茯苓湯/大半夏湯/乾姜人参半夏丸
   橘皮竹筎湯
    《附方》橘皮竹筎湯/新製橘皮竹筎湯
   丁香柿蒂湯


第13章|理血剤
 第1節 活血祛瘀剤
  桃核承気湯
   《附方》下瘀血湯
  血府逐瘀湯
   《附方》通竅活血湯/膈下逐瘀湯/少腹逐瘀湯/身痛逐瘀湯
  復元活血湯
   《附方》七厘散
  補陽還五湯
  失笑散
   《附方》手拈散/丹参飲/活絡効霊丹
  温経湯
   《附方》艾附暖宮丸
  生化湯
  桂枝茯苓丸
  大黄䗪虫丸
 第2節 止血剤
  十灰散
   《附方》四生丸/咳血方
  槐花散
   《附方》槐角丸
  小薊飲子
  黄土湯
  膠艾湯


第14章|治風剤
 第1節 疏散外風剤
  大秦艽湯
   《附方》小続命湯
  消風散
   《附方》当帰飲子
  川芎茶調散
   《附方》菊花茶調散/蒼耳子散
  牽正散
   《附方》止痙散
  玉真散
  小活絡丹
   《附方》大活絡丹
 第2節 平熄内風剤
  1.実証
   羚角鈎藤湯
    《附方》鈎藤飲
   鎮肝熄風湯
    《附方》建瓴湯
   天麻鈎藤飲
    《附方》釣藤散/抑肝散
  2.虚証
   阿膠鶏子黄湯
   大定風珠
    《附方》小定風珠/三甲復脈湯


第15章|治燥剤
 第1節 軽宣外燥剤
  1.涼燥
   杏蘇散
  2.温燥
   桑杏湯
    《附方》翹荷湯
   清燥救肺湯
    《附方》沙参麦冬湯
 第2節 滋潤内燥剤
  養陰清肺湯
  百合固金湯
  麦門冬湯
  玉液湯
  増液湯


第16章|祛湿剤
 第1節 化湿和胃剤
  平胃散
   《附方》不換金正気散/柴平湯
  藿香正気散
   《附方》六和湯
 第2節 清熱祛湿剤
  茵陳蒿湯
   《附方》梔子柏皮湯/茵陳四逆湯
  三仁湯
   《附方》藿朴夏苓湯/黄芩滑石湯
  甘露消毒丹
  連朴飲
   《附方》蚕矢湯
  八正散
   《附方》五淋散
  二妙散
   《附方》三妙丸/四妙丸
 第3節 利水滲湿剤
  五苓散
   《附方》四苓散/茵陳五苓散/胃苓湯
  猪苓湯
  防已黄耆湯
   《附方》防已茯苓湯
  五皮散
 第4節 温化水湿剤
  苓桂朮甘湯
   《附方》苓姜朮甘湯
  真武湯
   《附方》附子湯
  実脾散
   萆薢分清飲
 第5節 祛風勝湿剤
  羗活勝湿湯
   《附方》蠲痹湯
  独活寄生湯
   《附方》三痹湯/大防風湯
  疎経活血湯
   《附方》薏苡仁湯


第17章|祛痰剤
 第1節 燥湿化痰剤
  二陳湯
   《附方》導痰湯/滌痰湯/茯苓丸
  温胆湯
   《附方》十味温胆湯/黄連温胆湯/竹筎温胆湯
 第2節 清熱化痰剤
  清気化痰丸
  小陥胸湯
   《附方》柴胡陥胸湯
  滾痰丸
 第3節 潤燥化痰剤
  貝母栝楼散
 第4節 温化寒痰剤
  苓甘五味姜辛湯
   《附方》苓甘姜味辛夏仁湯/冷哮丸
  三子養親湯
 第5節 治風化痰剤
  1.内風挟痰証
   半夏白朮天麻湯
    《附方》半夏白朮天麻湯
   定癇丸
  2.外風挟痰証
   止嗽散


第18章|消導化積剤
 第1節 消食導滞剤
  保和丸
  枳実導滞丸
  木香檳榔丸
 第2節 消痞化積剤
  枳朮丸
  健脾丸
  枳実消痞丸
 第3節 消癥化積剤
  鼈甲煎丸
  海藻玉壺湯


第19章|駆虫剤
 烏梅丸
 肥児丸
  《附方》布袋丸
 化虫丸


第20章|涌吐剤
 瓜蒂散
 救急稀涎散
 塩湯探吐方


第21章|癰瘍剤
 第1節 外瘍剤
  仙方活命飲
   《附方》牛蒡解肌湯
  五味消毒飲
  四妙勇安湯
  犀黄丸
  透膿散
  陽和湯
  内補黄耆湯
 第2節 内癰剤
  1.肺癰
   葦茎湯
    《附方》桔梗湯
  2.腸癰
   大黄牡丹湯
    《附方》薏苡附子敗醬散


《索引》
 方剤名
 中医用語
 西洋医学的病名・症状


《コラム》
 証・症・病
 便秘症と瀉下剤
 エキス剤運用のために
 寒熱に対する考え方と清熱剤
 イレウスと大建中湯
 肥満と防風通聖散
 さまざまな方剤の骨格となる主要方剤
 不眠症と漢方
 エキス剤合方のヒント
 漢方薬の副作用
 高齢者と抑肝散
 意外に知られていない方剤の効能
 アトピー性皮膚炎と漢方
 自己免疫疾患と漢方
 漢方薬と腸内細菌叢

『マンガ 食事と漢方で治すアトピー性皮膚炎』

 
目次


 1 アトピーって治るの? いろいろ試したんだけど…
 2 治療費って高いの?
 3 治るのにどれくらい時間がかかるの?
 4 アトピーってどうして起こるの?
 5 一番大切な食事って何?
 6 漢方ってどんな診察をするの?
 7 どんな漢方薬を使うの?
 8 アトピーでもお化粧できる?
 9 ステロイドって毒じゃないの?
 10 アトピーを治すサプリってないの?
 11 ストレスでアトピーは悪くなるの?
 12 アトピーは治っても再発するの?
 13 赤ちゃんにアトピーが出ちゃった! 治せる?
 14 漢方って苦手…他に治す良い方法ってある?
 15 脾胃湿熱って何?
 16 終わり良ければ全てよし


 用語解説
 アトピー治療によく用いるエキス剤
 あとがき
 著者紹介

2018年08月08日

実践東洋医学 [第2巻  生理・病態・治療理論篇]

目次


 本書を読むにあたって


第1章 生理理論の基礎
 1.気とはなにか
  ①気の概念
  ②気の具体的機能
 2.血とはなにか
 3.気と血の関係
  ①気と血とはなにか
  ②気と血の関係
  ③気と血の生成-生命力のつくられ方


第2章 病態理論の基礎
 1.発病の機序と病態
  ①発病のしくみと基本病態
  ②邪とはなにか
  ③生命力(正気)をどう考えているか
 2.病因
  ①邪の病因と内傷の病因
  ②六淫の病態
 3.病位
  ①表証と裏証
 4.病態
  ①虚証:正気の弱い状態
  ②実証:外界の邪気や疾病の有害物(表実証の形成)
  ③実証と虚証の関係
  ④内生五変
  ⑤寒証と熱証
  ⑥寒証と熱証の関係
  ⑦虚実証と寒熱証の関係
 5.病期
  ①疾病変化の原則


第3章 病態理論の基礎2
 1.気の病態
  ①気の活動能力の低下(気虚)
  ②気の循環失調
 2.瘀血の病態
  ①瘀血の基本概念
  ②瘀血の症状
 3.津液の病態
  ①痰飲の生成
  ②痰飲の症状
  ③痰飲の治療
 4.病態理論のまとめと証の求め方
  ①東洋医学の基本的な病態像(八綱)
  ②証の求め方と注意点


第4章 治療理論
 1.漢方生薬概説
  ①炮製
  ②漢薬の分類
 2.漢方方剤概説
  ①二味の配合原則
  ②漢方方剤の配合原則
  ③漢方方剤の名称
  ④用薬法
 3.漢方薬剤の副作用
  ①副作用の実態
  ②重篤な副作用
  ③副作用の総括と防止策
 4.治療法の指針
  ①標本理論
  ②緩急理論
  ③種々の要因への配慮 ―体質・気候・環境に適した治療―
 5.基本的治法
  ①おもに実証に使用される方法
  ②おもに虚証に使用される方法
  ③虚証と実証の両者に使用される方法


column
 日本語と中国語の気
 人体は小宇宙とは?
 屠蘇散
 「カゼは万病のもと」について
 「病いは気から」の本来の意味
 経験やカンも重要である
 日本と中国の薬量について
 某野球選手漢方薬服用で緊急入院す


症例
 症例1 白虎加人参湯の頭痛
 症例2 悪寒と食欲不振の表証に香蘇散
 症例3 裏証(脾気虚)に人参湯
 症例4 脾虚による下痢・食欲不振に香砂六君子湯(煎薬)
 症例5 脾陽虚証の食欲不振に人参湯
 症例6 出産後の気血両虚証に芎帰調血飲
 症例7 過度の発汗による気陰両虚証に炙甘草湯
 症例8 表実証に大柴胡湯
 症例9 熱証(臓毒証体質)防風通聖散
 症例10 実証と虚証を間違えた症例(防已黄耆湯と防風通聖散)
 症例11 見かけは実証,じつは虚証の症例(八味丸合補中益気湯)
 症例12 脾虚をベースにした痰飲頭痛に半夏白朮天麻湯+六君子湯
 症例13 寒証の胃痛に安中散
 症例14 寒証の下痢に真武湯
 症例15 寒証と血虚により出現した下腹部痛に当帰四逆加呉茱萸生姜湯
 症例16 痰熱証の頭痛・不眠に黄連解毒湯
 症例17 真寒仮熱の頭痛とほてりに苓姜朮甘湯
 症例18 真熱仮寒の花粉症に清上防風湯
 症例19 虚熱証の咳嗽に六味丸合麦門冬湯
 症例20 気滞の梅核気に半夏厚朴湯
 症例21 実熱証瘀血の症例―頭痛とのぼせに桃核承気湯
 症例22 寒熱湿証を伴う瘀血の症例―腰痛に桂枝茯苓丸
 症例23 妨げ瘀血の症例―花粉症に活血剤の併用
 症例24 真武湯で誤治 痰飲のめまいに半夏白朮天麻湯
 症例25 寒性痰飲の下肢冷感に苓姜朮甘湯
 症例26 湿熱証の蕁麻疹に茵蔯五苓散
 症例27 脾胃機能の低下に半夏瀉心湯
 症例28 標本の実例(咳嗽・呼吸困難に小青竜湯)
 症例29 風寒湿+瘀血の痺証に疎経活血湯


 用語解説
 方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
 用語索引
 方剤索引

2018年10月17日

『経方医学6』

目 次


 はじめに


◎黄疸
 ◇総論
  外感による黄疸
  内傷による黄疸
 ◇処方のない条文
 ◇処方と条文
  茵蔯蒿湯
  消石礬石散
  梔子大黄湯
  桂枝加黄耆湯
  猪膏髪煎
  茵蔯五苓散
  大黄消石湯
  小半夏湯
  柴胡湯
  小建中湯
  瓜蒂湯
  麻黄醇酒湯
  梔子柏皮湯
  麻黄連軺赤小豆湯方
  附


◎湿熱
 白頭翁湯
 白頭翁加甘草阿膠湯
 赤小豆当帰散
 当帰貝母苦参丸
 三物黄芩湯


◎寒疝
 ◇総論
  寒気と寒邪
  虚・実について
  陽病・陰病についての補足
  脈について
  寒実における「有形」「無形」について
 ◇処方のない条文
 ◇処方と条文
  附子粳米湯
  大建中湯
  大黄附子湯
  赤丸
  大烏頭煎
  当帰生姜羊肉湯
  抵当烏頭桂枝湯
 ◇附方
  『外台』烏頭湯
  『外台』柴胡桂枝湯
  『外台』走馬湯


◎腹中寒証
 呉茱萸湯
 人参湯・理中丸
 桂枝人参湯
 赤石脂禹余粮湯
 柏葉湯
 黄土湯
 鳥梅丸


◎百合病
 ◇総論
 ◇処方のない条文
 ◇処方と条文
  百合知母湯
  滑石代赭湯
  百合鶏子湯
  百合地黄湯
  百合洗方
  栝楼牡蛎散
  百合滑石散


◎嘔吐・噦
 小半夏湯
 小半夏加茯苓湯
 大半夏湯
 半夏乾姜散
 生姜半夏湯
 橘皮湯
 橘皮竹筎湯
 乾姜人参半夏丸


◎水飲
 十棗湯
 葶藶大棗瀉肺湯
 甘遂半夏湯
 沢瀉湯
 已椒藶黄丸


◎風水・皮水
 防已黄耆湯
 防已茯苓湯


◎癰関連
 葦茎湯
 桔梗湯
 甘草湯
 苦酒湯
 半夏散及湯
 排膿散・排膿湯


◎その他
 麦門冬湯
 竹葉石膏湯
 桂枝加厚朴杏子湯
 半夏厚朴湯
 甘麦大棗湯
 八味丸・腎気丸
 桂枝加附子湯
 続命湯
 麻黄升麻湯
 乾姜黄芩黄連人参湯
 升麻鱉甲湯


 索引
 あとがき

2018年12月11日

『Essential 生薬ファインダー』

目次


 アキョウ 阿膠
 イレイセン 威霊仙
 インチンコウ 茵蔯蒿 茵陳蒿
 ウイキョウ 茴香
 エンゴサク 延胡索
 オウギ 黄耆
 オウゴン 黄芩
 オウバク 黄柏
 オウレン 黄連
 オンジ 遠志
 ガイヨウ 艾葉
 カシュウ 何首烏
 カッコン 葛根
 カッセキ 滑石 軟滑石
 カロコン・カロニン 栝楼根・栝楼仁
 カンキョウ 乾姜
 カンゾウ・シャカンゾウ 甘草・炙甘草
 キキョウ 桔梗根
 キクカ 菊花 キッカ
 キジツ 枳実
 キョウカツ 羌活
 キョウニン 杏仁
 クジン 苦参
 ケイガイ 荊芥穂
 ケイヒ 桂皮
 コウイ 膠飴 粉末飴
 コウカ 紅花 ベニバナ
 コウブシ 香附子
 コウベイ 粳米
 コウボク 厚朴
 ゴシツ 牛膝
 ゴシュユ 呉茱萸
 ゴボウシ 牛蒡子
 ゴマ 胡麻
 ゴマ油
 ゴミシ 五味子
 サイコ 柴胡
 サイシン 細辛
 サラシミツロウ
 サンザシ 山査子
 サンシシ 山梔子
 サンシュユ 山茱萸
 サンショウ 山椒
 サンソウニン 酸棗仁
 サンヤク 山薬
 ジオウ 地黄
 ジコッピ 地骨皮
 シコン 紫根
 シツリシ 蒺梨子
 シャカンゾウ 炙甘草
 シャクヤク 芍薬
 シャゼンシ 車前子
 シュクシャ 縮砂
 ショウキョウ・カンキョウ 生姜 乾生姜・乾姜
 ショウバク 小麦
 ショウマ 升麻
 シンイ 辛夷
 セッコウ 石膏
 センキュウ 川芎
 ゼンコ 前胡
 センコツ 川骨
 センタイ 蟬退 蝉退 ゼンタイ
 ソウジュツ 蒼朮
 ソウハクヒ 桑白皮
 ソボク 蘇木
 ソヨウ 紫蘇葉 蘇葉
 ダイオウ 大黄
 タイソウ 大棗
 タクシャ 沢瀉
 チクジョ 竹筎 竹茹
 チモ 知母
 チャヨウ 茶葉 細茶
 チョウジ 丁香 丁子
 チョウトウコウ 釣藤鉤 釣藤鈎
 チョレイ 猪苓
 チンピ 陳皮
 テンナンショウ 天南星
 テンマ 天麻
 テンモンドウ 天門冬
 トウガシ 冬瓜子
 トウキ 当帰
 トウニン 桃仁
 ドクカツ 独活 ドッカツ
 ワキョウカツ 和羌活 和羗活
 トチュウ 杜仲
 豚脂
 ニンジン・コウジン 人参・紅参
 ニンドウ 忍冬
 バイモ 貝母
 バクガ 麦芽
 バクモンドウ 麦門冬
 ハッカ 薄荷
 ハマボウフウ 浜防風
 ハンゲ 半夏
 ビャクゴウ 百合
 ビャクシ 白芷
 ビャクジュツ 白朮
 ビワヨウ 枇杷葉
 ビンロウジ 檳榔子
 ブクリョウ 茯苓
 ブシ 加工ブシ
 ボウイ 防已
 ボウショウ 芒硝/無水ボウショウ 乾燥ボウショウ 乾燥硫酸ナトリウム
        無水芒硝 無水硫酸ナトリウム
 ボウフウ 防風
 ボクソク 樸樕
 ボタンピ 牡丹皮
 ボレイ 牡蛎
 マオウ 麻黄
 マシニン 火麻仁 麻子仁
 モクツウ 木通
 モッコウ 木香
 ヨクイニン 薏苡仁
 リュウガンニク 竜眼肉
 リュウコツ 竜骨
 リュウタン 竜胆
 リョウキョウ 良姜
 レンギョウ 連翹
 レンニク 蓮肉
 ワキョウカツ 和羌活 和羗活
 ゴマ油・サラシミツロウ・豚脂
 
 主な薬理作用と引用文献一覧
 

2019年01月25日

『腹証図解 漢方常用処方解説[改訂版]』 目次

 

目次


 
 
序にかえて 漢方を学ぶ基本的な心構え
凡例
目次
 
1.解表剤
 桂枝湯
 麻黄湯
 葛根湯
 葛根湯加川芎辛夷
 小青竜湯
 川芎茶調散
 麻黄附子細辛湯
 麻杏甘石湯
 五虎湯
 升麻葛根湯
 
2.和解剤
 小柴胡湯
 小柴胡湯加桔梗石膏
 柴胡桂枝湯
 柴胡桂枝乾姜湯
 柴陥湯
 柴朴湯
 柴苓湯
 竹筎温胆湯
 四逆散
 芍薬甘草湯
 加味逍遙散
 神秘湯
 半夏瀉心湯
 黄連湯 
 
3.表裏双解剤
 大柴胡湯
 防風通聖散
 五積散
 参蘇飲
 
4.瀉下剤
 大承気湯
 調胃承気湯
 大黄牡丹皮湯
 桂枝加芍薬大黄湯
 大黄甘草湯
 麻子仁丸
 潤腸湯
 
5.清熱剤
 白虎加人参湯
 竜胆瀉肝湯
 三黄瀉心湯
 黄連解毒湯
 温清飲
 荊芥連翹湯
 柴胡清肝湯
 桔梗湯
 清肺湯
 排膿散及湯
 辛夷清肺湯
 清上防風湯
 十味敗毒湯
 消風散
 治頭瘡一方
 乙字湯
 立効散
 茵蔯蒿湯
 茵蔯五苓散
 五淋散
 猪苓湯
 三物黄芩湯
 清心蓮子飲
 
6.温裏補陽剤
 人参湯
 桂枝人参湯
 安中散
 当帰湯
 大建中湯
 小建中湯
 当帰建中湯
 黄耆建中湯
 桂枝加芍薬湯
 呉茱萸湯
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
 温経湯
 真武湯
 八味地黄丸
 牛車腎気丸
 
7.補気剤
 四君子湯
 六君子湯
 補中益気湯
 啓脾湯
 
8.補血剤
 四物湯
 芎帰膠艾湯
 当帰飲子
 七物降下湯
 
9.気血双補剤
 十全大補湯
 人参養栄湯
 帰脾湯
 加味帰脾湯
 
10.滋陰剤
 六味丸
 滋陰降火湯
 滋陰至宝湯
 麦門冬湯
 炙甘草湯
 清暑益気湯
 
11.理気剤
 半夏厚朴湯
 香蘇散
 女神散
 二陳湯
 平胃散
 胃苓湯
 釣藤散
 抑肝散
 抑肝散加陳皮半夏
 
12.安神剤
 甘麦大棗湯
 酸棗仁湯
 柴胡加竜骨牡蛎湯
 桂枝加竜骨牡蛎湯
 
13.利水剤
 五苓散
 茯苓飲
 小半夏加茯苓湯
 半夏白朮天麻湯
 当帰芍薬散
 苓桂朮甘湯
 苓姜朮甘湯
 苓甘姜味辛夏仁湯
 防已黄耆湯
 越婢加朮湯
 木防已湯
 桂枝加朮附湯
 麻杏薏甘湯
 薏苡仁湯
 二朮湯
 桂枝芍薬知母湯
 疎経活血湯
 大防風湯
 
14.駆瘀血剤
 桃核承気湯
 桂枝茯苓丸
 通導散
 治打撲一方
  
構成生薬一覧表
引用文献
五十音順処方名索引
エキス製剤番号順索引
症状・病名索引
あとがき
改訂版 発行にあたって
 

2019年02月06日

『実践東洋医学』 [第3巻 臓腑理論篇]

 
目次


 本書を読むにあたって


第1章  臓腑理論
 Ⅰ 臓腑総論
  1.臓腑とはなにか(臓腑総論)
  2.生命の維持と臓腑の役割
  3.「こころ」の仕組みをどう考えているか
   ①「こころ」の構造
   ②感情の現れ方
 Ⅱ 各臓腑の生理と病態
  1.肝の生理と病態
   Ⅰ.肝の生理
    ①気の運行の調節―疎泄作用
    ②循環血流の調節 ―蔵血作用
    ③疎泄と蔵血の関係
   Ⅱ.肝の病態
    ①気の病症―実証
    ②血の病症―虚証
    ③風の病症 ―肝風内動
    ④肝の虚寒証―肝経虚寒
  2.心の生理と病態
   Ⅰ.心の生理
    ①血を主る―血をつくり全身にめぐらす
    ②神を蔵す―正常な生命活動を主る
    ③神と血との関係―心神は血を糧に作用を発揮する
   Ⅱ.心の病態
    ①心の虚証病変
    ②心の実証病変
  3.脾胃の生理と病態
   A.脾
    Ⅰ.脾の生理
     ①消化吸収作用―運化作用
     ②統血作用―栄養物質の漏れを防ぐ
    Ⅱ.脾の病態
     ①脾の機能低下―虚証
     ②虚実錯雑証―脾虚生湿証
     ③湿邪停滞―実証
     ④昇降の失調
   B.胃
    Ⅰ.胃の生理―受納と腐熟
    Ⅱ.胃の病態
     ①胃気の失調―胃気上逆
     ②食積(食滞)
     ③胃陰不足
     ④胃熱証(胃火証)
     ⑤胃寒証
   C.脾と胃の関係について―相反する脾と胃の性質と病態
  4.肺の生理と病態
   Ⅰ.肺の生理
    ①気の生成・調節・配布―気を主る
    ②水液代謝の調節―通調水道を主る
    ③気と水液の配布―宣発・粛降作用
   Ⅱ.咳嗽と喀痰の診断と病態
    ①咳嗽とは
    ②痰と咳嗽からみた肺の病態
   Ⅲ.肺の病態
    ①肺の病態の特徴
    ②肺の虚証
    ③肺の実証1―外感病
    ④肺の実証2―肺内痰貯留病態
  5 腎の生理と病態
   Ⅰ.腎の生理
    ①精を蔵す―生命活動の維持推進
    ②水を主る―体内水液の平衡を保つ
    ③納気を主る―呼吸運動に深く関与
   Ⅱ.腎の病態
    ①腎の病態の特徴と基本的病態
    ②腎陽虚証
    ③腎陰虚証
    ④腎気不固証
   Ⅲ 臓腑合併病態
    1.肝と脾胃-肝脾胃不和-
     ①正常関係
     ②病的関係-肝脾胃不和-
    2.肝と腎-肝腎陰虚-
     ①正常関係
     ②肝と腎の病的関係-肝腎陰虚-
    3.心と肺-心肺気虚-
     ①正常関係
     ②病的関係-心肺気虚-
    4.心と脾-心脾両虚-
     ①正常関係
     ②病的関係-心脾両虚-
    5.心と肝-心肝両虚-
     ①正常関係
     ②病的関係-心肝両虚-
    6.心と腎-心腎不交-
     ①正常関係
     ②病的関係-心腎不交-
    7.脾と腎-脾腎陽虚-
     ①正常関係
     ②病的関係-脾腎陽虚-
    8.脾と肺-脾肺両虚-
     ①正常関係
     ②病的関係-脾肺両虚-
    9.肺と肝-肝火犯肺-
     ①正常関係
     ②病的関係-肝火犯肺-
    10.肺と腎-腎不納気-
     ①正常関係
     ②病的関係-腎不納気-

第2章  傷寒と温病理論概説
 1.傷寒理論概説
  ①経過の概要
  ②六経分類
 2.温病理論概説
  ①温病理論の特質
  ②各邪の特徴と季節との関連
  ③温病の病期


column
 現代漢語にみる臓腑と精神活動
 中風について
 中国人・日本人と食積
 咳嗽の名称
 感冒の名称の由来
 葛根湯医
 精神と健康
 横逆という用語
 帰脾湯の名称の由来


症例
 症例1 喘息に苓桂朮甘湯合四君子湯合八味丸
 症例2 頭痛に釣藤散~肝陽上亢の症例~
 症例3 焦燥感と月経前緊張症に加味逍遙散~肝気鬱結と血虚・脾虚の症例~
 症例4 イライラ・生あくびに甘麦大棗湯 ~心神不安の症例~
 症例5 動悸・盗汗に炙甘草湯 ~心気陰両虚証の症例~
 症例6 産後の不安焦燥無気力感に女神散 ~心神不安の症例~
 症例7 倦怠感・易感冒・無臭に補中益気湯 ~中気下陥の症例~
 症例8 湿疹に平胃散 ~食積の症例~
 症例9 胃痛に麦門冬湯 ~胃陰不足の症例~
 症例10 出産に伴う気血虚証と脾虚証
 症例11 易感冒に玉屏風散 ~肺気虚の症例~
 症例12 感冒初期に葛根湯 ~風寒証の症例~
 症例13 咳嗽,発熱に清肺湯 ~痰熱壅肺の症例~
 症例14 四肢冷感・倦怠感に八味地黄丸 ~腎陽虚証の症例~
 症例15 腹部脹満痛と便秘に六味丸合麻子仁丸 ~腎陰虚証の症例~
 症例16 腹痛下痢に四逆散合六君子湯 ~肝気横逆犯脾の症例~
 症例17 不眠・動悸・食欲不振に加味帰脾湯 ~心脾両虚の症例~
 症例18 不眠に酸棗仁湯 ~心肝両虚の症例~
 症例19 不眠・頻尿・食欲不振に清心蓮子飲 ~心腎不交の症例~
 症例20 感冒に参蘇飲 ~脾肺両虚の症例~
 症例21 咳嗽と倦怠感に八仙長寿丸 ~肺腎陰虚の症例~
 症例22 感冒に桂枝湯 ~太陽病表虚寒証の症例~
 症例23 咽頭痛に銀翹散 ~温病衛分証の症例~


 用語解説
 方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
 用語索引
 方剤索引

2019年02月15日

『チャート式皮膚疾患の漢方治療』

 
目次
 
 本書の特徴
 
1 尋常性痤瘡(にきび)〔武市 牧子〕
2 アトピー性皮膚炎〔内海 康生〕
3 乳児湿疹(乳児アトピー性皮膚炎)〔大竹 直樹〕
4 老人性皮膚瘙痒症〔内海 康生〕
5 蕁麻疹〔森原 潔〕
6 酒皶〔田邊 惠美子〕
7 乾癬〔森原 潔〕
8 掌蹠膿庖症〔栁原 茂人〕
9 尋常性疣贅・扁平疣贅(イボ)〔大竹 直樹〕
10 皮膚潰瘍〔黒川 晃夫〕
11 帯状疱疹〔栁原 茂人〕
12 多汗症〔橋本 喜夫〕
13 心因性皮膚疾患〔黒川 晃夫〕
14 美容皮膚科領域 ―女性のデリケートな愁訴に対して〔吉木 伸子〕
 
 索引
 
 

2019年03月22日

『「証」の診方・治し方2 -実例によるトレーニングと解説-』

 
目次


 この本の使い方


序章
 いかに証に従い治療を行うか(高橋楊子)
 中医鍼灸治療について(呉澤森)


第1章 全身症状
 CASE1 高脂血症
 CASE2 湿疹・眼痛・顔面の痺れ
 CASE3 低カリウム性周期性四肢麻痺
 CASE4 リウマチ1年
 CASE5 蕁麻疹
 CASE6 2カ月続く原因不明の発熱


第2章 頭部・頭頸部の症状
 CASE7  視力減退・視野欠損(網膜中心静脈閉塞症)
 CASE8  口臭
 CASE9  嗄声(しわがれ声)
 CASE10 10年来の鼻づまり
 CASE11 咽喉腫痛・両耳の中が痛痒い


第3章 胸部・背部の症状
 CASE12 胸痛
 CASE13 気管支拡張症
 CASE14 肺がん
 CASE15 乳がん
 CASE16 心窩部および左背部の激痛


第4章 腹部・下腹部の症状
 CASE17 副睾丸炎
 CASE18 脇部・上腹部の脹痛
 CASE19 非細菌性慢性前立腺炎
 CASE20 痔による肛門部の激痛と出血
 CASE21 陰部の多汗・におい


第5章 婦人科症状
 CASE22 続発性無月経
 CASE23 月経随伴性気胸
 CASE24 習慣性流産
 CASE25 更年期障害
 CASE26 産後の両下肢の浮腫


第6章 その他
 CASE27 うつ病
 CASE28 異所性再発性右大腿膿瘍(縮脚腸癰)
 CASE29 睡眠障害
 CASE30 抗うつ剤による肝機能障害


 あとがき
 索引

2019年06月11日

『漢方診療ワザとコツ』目次

 
目次


 推薦文 山田 光胤


序章 私と漢方


第1章 症状からみる漢方治療
 かぜ・咳
 頭痛
 不眠症
 皮膚疾患
 冷え症
 腹満と便秘
 下痢
 膀胱炎様症状
 ぎっくり腰


第2章 方剤からみる漢方治療
 気虚の主方
 四物湯とその加減方
 痰飲証と二陳湯
 四逆散の時代がやってきた
 加味逍遙散と抑肝散の違い
 駆瘀血剤について
 エキス剤にない方剤をどうするか


第3章 漢方の味わい
 『傷寒論』はウソをつかない
 病名にこだわらない
 腹診の技術を磨く
 一味の加減
 左と右と漢方薬
 異病同治―四逆散と桂枝茯苓丸を用いた4例
 同病異治
 裏寒の治療
 併病について
 「表の証」と「裏の証」
 西洋薬にも証がある
 NSAIDsの副作用と漢方薬
 現代の口訣を追試する
 食生活にも気配りを
 私の愛読書―『中薬の配合』


 あとがき
 索引

2019年09月25日

『中医基本名詞術語中日英対照国際標準』目次

 
CONTENTS 目次


 指導委員会
 審定委員会
 編集委員会
 总序文(総序文)李振吉
 序言(序)井ノ上匠
 凡例


1 学科・専業人員
  学科/専業人員
2 陰陽五行
3 臓象
4 形体官竅
5 気血津液精神
6 経絡
7 病因
8 病機
9 診法
10 弁証
11 治則治法
12 中薬
   中薬/解表薬/清熱薬/瀉下薬/祛風湿薬/化湿薬/利水滲湿薬/
   温裏薬/理気薬/消食薬/止血薬/活血化瘀薬/化痰薬/
   止咳平喘薬/安神薬/平肝熄風薬/開竅薬/補虚薬/収渋薬/
   涌吐薬/外用薬・その他
13 方剤
   方剤/解表剤/清熱剤/清暑剤/瀉下剤/和解剤/温裏剤/
   補益剤/収渋剤/安神剤/開竅剤/理気剤/理血剤/治風剤/
   治燥剤/祛湿剤/祛痰剤/消食剤/その他の方剤
14 内科疾病
15 外科疾病
16 婦人科疾病
17 小児科疾病
18 眼科疾病
   眼科病/耳鼻喉科病
19 骨傷科疾病
20 針灸
   十四経脈名称/経脈外穴標定位名称/経穴名称/経脈外穴名称/
   頭針穴線/耳介分区/耳穴名称
21 養生・リハビリテーション・五運六気


索引
  日本語索引/日本語画数索引/中国語索引/英語索引/
  中薬ピンイン名索引/方剤ピンイン名索引/腧穴ピンイン名索引/
  中薬ラテン名索引


 協力団体
 参考文献

2019年11月21日

『疾患・症状別 漢方治療 慢性疼痛』目次

 
Contents


巻頭言
 世良田 和幸(渕野辺総合病院)


特集 生活を支える在宅医療
 漢方がととのえる「食う・寝る・出す」
 山口 竜司(山口診療所)


インタビューⅠ
 現代医療における漢方の役割と今後に期待されること
 痛みの病理・病態を漢方的視点で解き明かす
 平田 道彦(平田ペインクリニック)


インタビューⅡ
 変わる日本の慢性疼痛治療
 滋賀医科大学 学際的痛み治療センターの取り組み
 福井 聖(滋賀医科大学医学部附属病院 ペインクリニック科)


慢性疼痛 病因病機と治療 -総論-
 入江 祥史(総合内科専門医・元 入江漢方内科クリニック吉祥寺)


コラム 実践!漢方ライフ 薬膳編
 薬膳で「痛み」から遠ざかる
 大田 ゆう子(洗足薬膳お料理教室主宰/国際中医薬膳師・国際中医師)


症例で見る 慢性疼痛治療 漢方編
 慢性頭痛における漢方治療
 來村昌紀(らいむらクリニック)
 三叉神経痛に対して柴胡桂枝湯が有効であった1症例
 境徹也(佐世保共済病院 ペインクリニック麻酔科)
 関節リウマチにおける漢方治療
 津田篤太郎(聖路加国際病院 リウマチ膠原病センター)
 手根管症候群の漢方治療
 田島康介(藤田医科大学病院 救急科)
 舌痛症の漢方治療
 山口孝二郎(昭和大学医学部生理学講座生体制御学部門/医療法人ハヤの会田中矯正歯科 歯科慢性疾患診療室)
 上肢(肩こり)の慢性疼痛での漢方治療
 濱口眞輔(獨協医科大学医学部麻酔科学講座)
 脊髄・脊椎に原因を持つ神経障害性疼痛における漢方治療
 平田道彦(平田ペインクリニック)
 慢性腰痛症の漢方治療
 緒方政則(北九州市立門司病院)
 下肢の慢性疼痛(神経痛・関節痛・筋肉痛)に対する漢方薬による治療方法の考え方
 吉田祐文(那須赤十字病院 第一整形外科)
 帯状疱疹後神経痛の漢方治療
 園田拓郎(鹿児島市医師会病院 ペインクリニック内科)
 複合性局所疼痛症候群の漢方治療
 髙村光幸(三重大学医学部附属病院 漢方外来)
 線維筋痛症の痛みが漢方と鍼・刺絡治療により軽減した1例
 宮西圭太(みやにし整形外科リウマチ科)
 身体症状症(身体表現性疼痛障害)における漢方治療
 西田愼二(にしだクリニック)


症例で見る 慢性疼痛治療 鍼灸編
 関節リウマチにおける鍼灸治療の1例
 河原保裕(アコール鍼灸治療院)
 鼓室形成術後の遷延性術後痛に対する鍼灸治療
 玉井秀明(帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科/自治医科大学附属病院 麻酔科・鍼灸外来)
 帯状疱疹後神経痛の鍼麻酔方式による治療
 石川家明(ともともクリニック/鍼灸師)


コラム 実践!漢方ライフ ツボ押し編
 慢性の痛みに役立つ 簡単ツボ押し
 伊藤 剛(北里大学 客員教授/北里大学 東洋医学総合研究所)


慢性疼痛 先人に学ぶ漢方の知恵 -古典の教え-
 織部 和宏(織部内科クリニック)


コラム 実践!漢方ライフ 養生編
 攻めの養生で腰痛知らず
 帯津 良一(帯津三敬病院)


参考資料 疼痛治療で使用される主な漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン

2020年04月17日

『マンガ 睡眠と漢方で治す婦人科疾患』目次

 
目次


 1 生理が遅れます。ホルモン剤は止めたいの…
 2 生理が早く来ます…
 3 生理が止まっちゃいました!!
 4 生理痛で辛いんですぅ…
 5 不正出血でフラフラ…
 6 生理前後でイライラや落ち込みがひどくて…
 7 赤ちゃんが欲しいっ!!
 8 産後に絶不調! 落ち込むし 髪抜けるし
 9 更年期でしょうか? 調子悪くて…
 10 眠れませんっ!!
 11 漢方って苦手… 他に治す良い方法ってある?
 12 寝る児は育つ! 寝る娘は治る!!


 あとがき


 婦人科治療によく用いるエキス剤
 用語解説
 著者紹介


2020年06月11日

『別冊・中医臨床 COVID-19と中医学』目次

 
目次


 巻頭言(辰巳 洋)

 COVID-19の病因・病位・病機(辰巳 洋)
 COVID-19の臨床分類・症状および診断~診療指針(試行第七版)より~
  (藍澤 宝珠)
 COVID-19の予防および治療用方剤(菅沼 栄・吉永 惠実・李 向軍・
  宋 靖鋼・陶 恵栄・楊 晶・項一 雅子・李 暁燕)
 衛気を中心とした感染症・疫病に対する中医針灸の選穴(賀 偉)
 COVID-19の中医気功法対策(王 暁東)
 中医中薬による予防(何 仲涛)
 国医大師・路志正 COVID-19の治療方――三路分消飲
  (路 京華・路 昭遠・路 昭暉)

 執筆者一覧


2020年11月12日

『[簡明]皮膚疾患の中医治療』目次

 
目次


徐序
自序


総論
 1 中医皮膚科学の沿革
 2 中医学の皮膚の生理
  1.皮膚に対する中医学の生理観
  2.気血津液と皮膚
  3.五臓と皮膚
 3 皮膚疾患の中医学的病因と病理
  1.中医学の老化理論
  2.皮膚疾患の中医学的病因
  3.皮膚疾患の中医学的病理
 4 皮膚疾患に対する中医学の診断方法
  1.皮膚疾患の診断と治療のステップ
  2.皮膚疾患の四診のポイント
  3.皮膚疾患の症状と皮疹の分類
 5 皮膚疾患の中医弁証
  1.皮疹の弁証
  2.自覚症状の弁証
  3.皮膚疾患における臓腑弁証の傾向
  4.皮膚疾患によくみられる主な証型
  5.炎症性皮膚疾患の重症度
  6.症状判断スコア
 6 皮膚疾患の中医治療学
  1.治療の基本
  2.内治法
  3.外治法
  4.スキンケア
  5.アロマ療法
  6.養生


各論
 1 湿疹・皮膚炎・薬疹
  1.接触皮膚炎
  2.湿疹
  3.アトピー性皮膚炎
  4.脂漏性皮膚炎
  5.鬱滞性皮膚炎
  6.自家感作性皮膚炎
  7.貨幣状湿疹
  8.薬疹
  9.汗疱
 2 蕁麻疹・痒疹・皮膚瘙痒症
  1.蕁麻疹
  2.痒疹
  3.結節性痒疹
  4.皮膚瘙痒症
  5.ビダール苔癬
 3 紅斑症・紅皮症
  1.多形紅斑
  2.結節性紅斑
  3.環状紅斑
  4.紅皮症
  5.ベーチェット病
 4 血管炎・紫斑・脈管疾患
  1.アレルギー性血管炎
  2.紫斑
  3.色素性紫斑病
  4.血栓性静脈炎
 5 膠原病
  1.全身性エリテマトーデス
  2.円板状エリテマトーデス
  3.強皮症
  4.皮膚筋炎
  5.シェーグレン症候群
 6 水疱症・膿疱症
  1.天疱瘡
  2.類天疱瘡
  3.掌蹠膿疱症
  4.家族性良性慢性天疱瘡
  5.疱疹状皮膚炎
  6.疱疹状膿痂疹
  7.好酸球性膿疱性毛包炎
 7 光および物理・化学的原因による皮膚障害
  1.日光皮膚炎
  2.多形日光疹
  3.凍瘡
 8 角化症
  1.乾癬
  2.ジベルばら色粃糠疹
  3.扁平苔癬
  4.毛孔性紅色粃糠疹
  5.汗孔角化症
 9 色素異常症
  1.肝斑
  2.尋常性白斑
 10 付属器疾患
  1.痤瘡
  2.酒皶
  3.円形脱毛症
  4.壮年性脱毛症
  5.多汗症
  6.汗疹
 11 粘膜部疾患
  1.口唇炎
  2.口角炎
  3.口腔内アフタ
 12 皮膚腫瘍
  1.ボーエン病
  2.パジェット病
  3.有棘細胞がん
  4.悪性黒色腫(メラノーマ)
  5.基底細胞がん
 13 ウイルス感染症
  1.単純疱疹
  2.帯状疱疹
  3.麻疹
  4.水痘
  5.扁平疣贅
  6.尋常性疣贅
  7.伝染性紅斑
  8.手足口病
 14 真菌感染症
  1.頭部白癬
  2.体部白癬
  3.股部白癬
  4.手・足白癬
  5.爪白癬
  6.カンジダ症
  7.癜風
  8.マラセチア毛包炎
 15 細菌性皮膚感染症
  1.毛包炎
  2.伝染性膿痂疹
  3.丹毒
  4.化膿性汗腺炎
  5.頭部乳頭状皮膚炎
  6.慢性膿皮症
 16 皮膚結核と類症
  1.尋常性狼瘡
  2.顔面播種状粟粒性狼瘡
  3.皮膚腺病
  4.バザン硬結性紅斑
  5.環状肉芽腫
 17 昆虫性皮膚疾患
  1.疥癬
  2.毒蛾・毛虫皮膚炎
  3.線状皮膚炎


内服方剤一覧
外用方剤一覧
索引


※本書で提示しているエキス製剤は,日本で使用可能なもので,医療用だけでなくOTCや健康食品に分類されるものも含みます。
※特に各論の弁証論治(表)の処方に併記しているエキス製剤は,中医学の処方と類似した方意と考えられるものを参考として提示したもので,同じ効果をうたったり保証するものではありません。



2021年02月05日

『改訂版・医学生のための漢方医学【基礎篇】』目次

 
目次


改訂にあたって
緒言


1 漢方医学の現況
  はじめに
  伝統医学をめぐる世界の動き
  日常診療の中の漢方
  統合医療からみた漢方医学の形
  医療の中の鍼灸
  健康保険と漢方薬
  漢方薬と経済効率(費用対効果)
  東洋医学関係の学会とその活動
  教育と専門医制度
  おわりに
    コラム 漢方薬の値段
    名医のカルテより 曲直瀬玄朔,関白秀次の喘息を治す
    コラム 江戸期以前の医学教育


2 漢方医学の歴史
 中国篇
  中国医学の発生と『黄帝内経』の成立
  『傷寒論』の成立
  隋・唐の医学
  宋代―医学の大衆化
  南宋から金元代―百花繚乱の学説
  明代から清代―統合と簡易化
  中華民国成立より現在まで
    コラム 中国古代の解剖学
 日本篇
  中国医学の導入と模倣の時代
  鎌倉時代
  室町時代
  江戸時代初期―曲直瀬流の隆盛
  江戸時代中期―古方派の勃興
  江戸時代後期―折衷派の時代
  明治維新から現代まで―衰退と復興
    コラム 中医学の歴史と日本への受容
    コラム 漢方医学の三大古典
    コラム 『太平恵民和剤局方』-宋代に作られた世界最初の薬局方
    コラム 漢代の疫病と『傷寒論』
    コラム 漢方医学の流派
    日本の名医たち 曲直瀬道三・曲直瀬玄朔・後藤艮山・吉益東洞・華岡青洲・浅田宗伯


3 漢方医学の構造
  はじめに
  中国伝統医学の構造
   1 中医学
   2 漢方医学
  弁証論治と方証相対の構造の違いと臨床のかたち
    コラム 先端的だった方証相対システム
    名医のカルテより 浅田宗伯,フランス公使の坐骨神経痛を治す


4 漢方医学の基本概念
  はじめに
  陰陽五行説
   1 陰陽説
   2 五行説
  陰陽五行説の医学への応用
   1 陰陽説の医学への応用
   2 五行説の医学への応用
    コラム 日本漢方と方証相対
    コラム 学と術―永富独嘯庵の医術について
    名医のカルテより 矢数格,全頭脱毛症を治す


5 漢方生理学
  はじめに
  人体の構成要素とその働き
  気・血・津液・火(陽気)・精
  臓腑
   1 五臓
   2 六腑
   3 各臓腑間の関係
   4 奇恒の腑
  経絡
   1 十二正経
   2 奇経八脈
    コラム 気の生理作用
    コラム 二つの循環系
    名医のカルテより 古林見宜,板倉重形の嘔吐を治す
    トピックス 4種の衛気の流れ


6 漢方病因学
  はじめに
  三因(外因・内因・不内外因)
   1 外因
   2 内因
   3 不内外因
  病理産物
    コラム 内生五邪
    名医のカルテより 和田啓十郎,胆囊結石を治す


7 漢方病機学
  はじめに
  疾病を総括する二種の基本的病機
   1 邪正相争
   2 陰陽失調
  気・血・津液・火(陽気)・精の病証とその病機
  臓腑の病証とその病機
   1 五臓の病証とその病機
   2 六腑の病証とその病機
   3 多臓器にわたる病証とその病機
  病邪による病証とその病機
   1 外邪および内生五邪による病証とその病機
   2 病理産物による病証とその病機
  六経分類による病証とその病機
  衛気営血分類からみた病証とその病機
    コラム 八綱からみた病機
    コラム 内邪と外邪
    コラム 傷寒と温病
    名医のカルテより 湯本求真,老婦人の気管支炎を治す


8 漢方診断学
  はじめに
  望診
   1 「神」の望診
   2 全体的な形態の望診
   3 顔色の望診
   4 身体各部位の望診
   5 分泌物・排泄物の望診
   6 舌診
  聞診
  問診
  切診
   1 脈診
   2 腹診
  病態の診断(弁証―病因病機の分析)
  処方診断(方証相対)
    名医のカルテより 香月牛山,伏暑の流行に新処方を開発
    名医のカルテより 北山友松子,松平頼純の痰嗽を治す


9 漢方薬物学
 総論
  はじめに
  生薬の採集・生産と流通
  炮製
  生薬に備わった基本的性質
  応用の一般的事項
   1 薬用量
   2 配合原則
   3 配合禁忌
   4 禁忌
  使用上の注意
   1 副作用
   2 その他
  調剤
    コラム 日本と中国で基原の異なる生薬
 各論
   1 解表薬
   2 清熱薬
   3 瀉下薬
   4 祛風湿薬
   5 芳香化湿薬
   6 利水滲湿薬
   7 温裏薬
   8 理気薬
   9 消食薬
   10 活血化瘀薬
   11 止血薬
   12 化痰薬
   13 止咳平喘薬
   14 安神薬
   15 平肝熄風薬
   16 開竅薬
   17 補虚薬
   18 収渋薬
   19 その他
    コラム 西洋伝統本草の漢方医学への応用


10 漢方処方学
 総論
  はじめに
  処方の組成原則
  剤型
  服用法
 各論
   1 解表剤
   2 瀉下剤
   3 和解剤
   4 清熱剤
   5 祛暑剤
   6 温裏剤
   7 表裏双解剤
   8 補益剤
   9 安神剤
   10 開竅剤
   11 固渋剤
   12 理気剤
   13 理血剤
   14 治風剤
   15 治燥剤
   16 祛湿剤
   17 祛痰剤
   18 消導化積剤
   19 癰瘍剤
   20 その他の方剤
    コラム 漢方薬の軟膏


11 漢方治療学
 治療と治療原則
  はじめに
  治法
   1 基本八法
   2 治法細則
  治療原則
 弁証論治
  はじめに
  八綱弁証にもとづく治療
  気血津液弁証にもとづく治療
  臓腑弁証にもとづく治療
   1 五臓の病証の治療
   2 六腑の病証の治療
   3 複数の臓腑の病証の治療
  病邪弁証にもとづく治療
  六経弁証にもとづく治療
  衛気営血弁証にもとづく治療
    コラム 運気論と漢方 190
 方証相対
  はじめに
  現行の方証相対
  方証相対に用いられる諸概念
   1 陰陽・表裏・寒熱・虚実
   2 気・血・水
   3 六病位(六経)
  方証相対における腹診
  方証相対の薬物学
  方証相対の処方学
  口訣の運用
  おわりに
    コラム 「虚」と「実」
    コラム 日本漢方における「証」
    コラム 方証相対システムの歴史
    コラム 『腹証奇覧』と『腹証奇覧翼』から学ぶもの
    コラム 一貫堂医学
    名医のカルテより 半井慶友,播磨屋助左衛門の傷寒を治す
    コラム 100年前(1918~1920)の「スペインかぜ」に漢方医学はどう対応したか


主要生薬一覧
主要処方一覧
中国・日本医事年表
索引


2021年02月17日

『漢方診療のための中医臨床講義』目次

 
目 次


まえがき
凡例


症例1 発熱(夏かぜ)
 重点小括1 太陽病と衛分証の判別


症例2 発熱(夏かぜ)
 重点小括2 湿邪の特性と証候


症例3 発熱(川崎病)
 重点小括3 血証の類型と治療


症例4 全身瘙痒感(バセドウ病)
 重点小括4 火証の弁証①実火


症例5 鵞皮(鳥肌)
 重点小括5 桂枝と麻黄:太陽病における役割の違い


症例6 咽喉痛(伝染性単核球症)
 重点小括6 清熱薬の分類と使い分け


症例7 帯状疱疹後神経痛
 重点小括7 絡病と通絡法


症例8 下肢の腫痛(偽痛風)
 重点小括8 生薬による腎障害


症例9 三叉神経痛
 重点小括9a 痛みの特徴による病邪の鑑別
 重点小括9b 附子末の種類と運用法


症例10 擤鼻時の頭痛
 重点小括10 痰の病態と多様性


症例11 眩暈,動悸息切れ,身重感
 重点小括11 臓腑の気の昇降と陰陽五行説


症例12 頭痛・倦怠感
 重点小括12 肝気虚の病態と治療


症例13 不明熱
 重点小括13 相火の生理と病理


症例14 冷えのぼせ
 重点小括14 火証の弁証②虚火


症例15 口唇・舌の疼痛
 重点小括15 性味と配伍


症例16 呼吸困難感
 重点小括16 腎虚の病証の多様性について


症例17 頭痛
 重点小括17a 風痰の病態と治療
 重点小括17b 白朮と蒼朮


症例18 皮膚瘙痒感
 重点小括18 血虚の派生病態


症例19 閃輝暗点
 重点小括19 【用薬法】釣藤鈎と天麻


症例20 鼠径部痛
 重点小括20 【用薬法】目的別柴胡の用法


症例21 四肢のしびれ
 重点小括21 【用薬法】黄耆と人参


症例22 外陰部瘙痒症
 重点小括22 陰虚の派生病態


 〈小講義1〉温病の弁証概説
 〈小講義2〉日中生薬の相違
 〈小講義3〉脈象の今風解説
 〈小講義4〉切脈法と持脈軽重法
 〈小講義5〉所見の取捨と四診合参


あとがき
主な参考文献
索引


2021年12月16日

『上海清零 ~上海ゼロコロナ大作戦~』目次

 
目 次


はじめに


第1部 上海で新型コロナを体験して
 第1章  原因不明の肺炎の噂
  武漢で原因不明の肺炎発生
  武漢から800キロ離れた上海では
 第2章  武漢封鎖
  武漢封鎖前夜
  中国の新型コロナ対策の大原則と疑似例・無症状感染者・確定例について
  武漢封鎖の通知が発出
  上海に「緊急事態宣言」発令
 第3章  ロックダウン下の上海生活
  上海でも公共施設の閉鎖が始まる
  春節休暇の延長のなかで
  春節休みがあけ,人びとの活動再開
  私の上海ロックダウン体験
  2020年のバレンタインデー
  防疫体制を強化しながら少しずつ日常生活を取り戻す
 第4章  復工! ~いよいよクリニックも再開~
  日常の回復に向けて動き出す
  企業活動,教育・公共機関の再開進む
  少しずつ日常を取り戻す
  武漢の封鎖解除
  日常生活の回復,さらに進む
  中国版コロナ禍の新しい生活様式
 第5章  上海の小・中・高校でのオンライン授業
  オンライン授業
  対面授業全面再開までのスケジュールと様々なきまり
  学校再開時のマスク着用の指針
  学校再開後のクラスター発生対策をどうするか
 第6章  上海の輸入例対策 ~健康QRコードと行程カードと隔離~
  健康QRコード
  健康QRコードの色の意味
  通信ビッグデータ行程カード
  外国との往来
  空港や税関職員への7+7+7対策
  広州の国際健康ステーション
 第7章  CDCの奮闘
  中国におけるCDCとは
  上海市CDCの活躍
  感染源を短時間で突き止めた四川省CDCの成都天府国際空港のケース
  広州市CDCが発見した下水からの感染
  CDCと医療機関との連携
 第8章  PCR検査
  中国におけるPCR検査の意義
  上海市でのPCR検査
  日本でも話題になった肛門スワブ
  どのようにPCR検査をしていくか? 江蘇省揚州市のクラスター発生から学ぶこと
  治癒後も重視されるPCR検査
 第9章  ワクチン接種
  新型コロナの不活化ワクチン誕生
  様々な技術路線で実用化が進む中国の新型コロナワクチン
  ワクチン接種の優先順位
  追加接種について
  ワクチン接種時のアプリ「健康雲」
  ワクチン普及のために工夫された接種会場の数々
 第10章  武漢再訪 ~安全に旅行するために~
  高速道路無料,そして村々のバリケード
  飛行機移動での工夫
  武漢再訪
  華南海鮮市場
  武漢市中心医院の故・李文亮医師
  プレハブ病院,雷神山・火神山病院
  スタジアムや展覧会場を活用した野戦病院跡


第2部 新型コロナと中医学
 第1章  清肺排毒湯と上海方案 ~中医治療ができるまで~
  ひと筋縄ではいかなかった西洋医師と中医師の協力
  三方三薬~清肺排毒湯の投入~
  広東省の肺炎1号方
  感染者を増やさないためのポイント~武漢の地域医療での取り組み~
  軽症者対策で重要な役割を果たした臨時入院施設,方艙医院
  実践された中医学外治法と鍼灸の取り組み
  重症患者にも使われた中医学
  上海方案
  中医学による中医薬処方の臨床研究
 第2章  ICUでも鍼灸治療
  『新型コロナウイルス肺炎への鍼灸介入の指導意見(第1版)』
  『新型コロナウイルス肺炎への鍼灸介入の指導意見(第2版)』
  自宅療養でできること
  中国で積極的に行われた管鍼の活用
  重症型と鍼灸~痿を治すには陽明~
 第3章  回復期における中医学の活用
  新型コロナの後遺症の問題
  中西医結合によるリハビリへの取り組み
  退院後の流れ
  『新型コロナウイルス肺炎回復期中西医結合リハビリ指南(第1版)』(中医薬部分)
  中国の伝統的な功法のリハビリへの活用
  武漢での取り組み
 第4章  デルタ株と戦う中医学
  デルタ株の特徴
  中国で行われたデルタ株対策のポイント
  中医学でのデルタ株対策
  上海市の対策
  甘粛省の対策
 第5章  『新型コロナウイルス肺炎診療方案(第八版修訂)』と『上海方案(第二版)』の中医部分
  『新型コロナウイルス肺炎診療方案(試行第八版修訂版)』
  『上海市新型コロナウイルス感染の肺炎中医診療方案(試行第二版)』


 ドキュメント①
  SARSと中医学 ~広州の記録~
  広州の気候と中医学
  広州を襲ったSARSの記録(2002~2003年)
 ドキュメント②
  新型コロナウイルス感染症(2019年12月8日~2021年10月31日)


おわりに
索引[用語]
索引[人名]


コラム
 ■中国における新型コロナウイルス肺炎の扱い
 ■中国の新型コロナ対策の大原則と疑似例・無症状感染者・確定例について
 ■中国式の「緊急事態宣言」
 ■家庭内感染を防ぐための武漢市の決断
 ■日本に戻るか否かの判断
 ■デマ対策と警察による取り締まり
 ■高・中・低リスクエリアの対策
 ■無症状感染者と濃厚接触者発見時の対応
 ■上海地下鉄の防疫対策
 ■発熱外来の更なる発展
 ■冷凍食品へのPCR検査の重要性~コールドチェーンからの感染リスク~
 ■元・中国衛生部長高強氏のメッセージ ~「ウイルスとの共生はあり得ない」~
 ■日中間の重症度分類の相違
 ■中医薬の注射剤


2022年02月16日

『乾くんの教えて!四診 上巻』目次

 
目 次


登場人物紹介


■総論
 第1話 ご先祖さま登場!
  ●中医診断学の原理と原則


■望診
 教えちゃう!コラム① 体の精気は生命の炎
 
 第2話 天南くんとばあちゃん
  ●望診について
  ●望神について
   ―神を診る
 
 第3話 顔色を読む謎の男
  ●顔色を診る
   ―望色十法
   ―常色と病色
   ―五色善悪順逆
   ―五色主病
 
 教えちゃう!コラム② 変幻自在精気の分配
 
 第4話 体格体型十人十色
  ●体を診る
   ―体形を診る
   ―体型を診る
   ―姿勢や動作を診る
   ―体型と食事を診る
 
 第5話 夾竹桃の花咲く頃に
  ●局部を診る①
   ―頭顔部を診る
   ―首を診る
   ―髪を診る
   ―ひげを診る
   ―眉を診る
 
 第6話 ケバブにご用心!
  ●局部を診る②
   ―眼目を診る
   ―咽喉を診る
   ―唇を診る
   ―歯を診る
 
 第7話 中医学スゴイ~デス
  ●局部を診る③
   ―耳を診る
   ―鼻を診る
   ―下竅を診る
 
 第8話 姜黄くんがやって来た
  ●局部を診る④
   ―皮膚の色を診る
   ―皮膚の形態を診る
   ―皮膚の病形を診る
   皮膚観察ポイントのまとめ
 
 教えちゃう!コラム③ 源はひとつ臓腑の精気
 
 第9話 帰る薬ができたのじゃ
  ●局部を診る⑤
   ―小児の絡脈を診る
   ―爪を診る
   ―魚際を診る
 
 教えちゃう!コラム④ 日々こつこつ消耗と補填
 
 第10話 牌浙村を旅すれば
  ●排泄物を診る
   ―痰・涕・涎・唾を診る
   ―嘔吐物を診る
   ―血と膿を診る
   ―大便を診る
   ―小便を診る


■聞診
 教えちゃう!コラム⑤ 気の運動は永遠の循環
 
 第11話 教えて!崔軫さん
  ●聞診について
  ●音を診る①
   ―声について
   ―声音の疾病を診る
   ―言語の異常を診る
   ―呼吸の異常を診る
   ―咳嗽を診る
   ―噴嚔(くしゃみ)を診る
 
 教えちゃう!コラム⑥ 仲良く協調臓腑の気機
 
 第12話 中秋の月夜に響く音
  ●音を診る②
   ―噯気(げっぷ)を診る
   ―呃逆(しゃっくり)を診る
   ―腸鳴を診る
   ―嘔吐を診る
   ―呵欠(あくび)を診る
   ―太息(ため息)を診る
   ―子供の泣声を診る
   ―噛歯(歯ぎしり)を診る
   ―鼾眠(いびき)を診る
 
 第13話 ようこそ芳しき館へ
  ●臭気を診る
   ―汗臭を診る
   ―口臭を診る
   ―鼻の臭いを診る
   ―耳の臭いを診る
   ―排泄物と分泌物の臭いを診る
   ―病室の臭いを診る


あとがき


2022年05月25日

『いのちのレジリエンス 漢方とブリーフセラピーを精神科治療に活かす』目次

 
目 次


序章


第1章 解決志向ブリーフセラピー
 解決志向ブリーフセラピーの成り立ち
  家族療法から生まれた心理療法/他の心理療法とどう違うのか/ダイレクトに「解決」を目指す
 解決志向ブリーフセラピーのエッセンス
  小話をひとつ―穴に落ちた男/解決像を知る/原因追究は必要ない/専門家が解決するのではない/困っている本人が解決の専門家/「無知」の姿勢の大切さ/変化は必ず起きる/リソース(資源)が必要/専門家の役割
 「原因」「問題」「解決」の関係
  原因が消えても問題は消えないことがある/直接解決を考える/問題の存続・消滅とは異なる次元にある解決/問題はわからなくても解決はある/障害はあっても充実した人生を過ごす/人間の知恵にみる解決方法
 解決志向ブリーフセラピーの進め方
  練り上げられたゴール/質問の活用


第2章 漢方医学と精神科医療
 日本の精神科疾患治療の歴史
  古代から中世―医療と宗教が未分化な時代/近世(江戸時代)―医療と宗教が分化した時代/近代以後―医学が担い、医師中心から多職種連携へ
 精神科と漢方は親和性がある
  石を撫でると病気が治る?/ミルトン・エリクソン顔負けの精神療法
 「心身一如」の医学
  「心身一如」の四つの側面/こころと体は分けて考えられない/こころと体は互いに反映し合う/こころが体を変化させる/体がこころを変化させる/漢方治療の「心身一如」/精神科治療と「心身一如」


第3章 精神科で漢方はどう役立つか
 漢方薬の効果と有用性
  漢方薬はこころと体の症状に同時に効く/抗うつ薬は体に作用する/漢方薬は「いのち」に作用する/漢方薬にも即効性がある
 服薬抵抗の軽減
  精神科の薬を嫌がる患者さん/病識のない患者さんへの対応/漢方薬への抵抗は少ない/漢方薬の活用で服薬抵抗をバイパスする
 精神科薬物の減量
  ベンゾジアゼピン系薬物の特徴/ベンゾジアゼピン以外の睡眠薬・抗不安薬/漢方薬の活用法
 西洋薬の副作用軽減
  消化器症状に効く漢方薬/錐体外路症状に効く漢方薬/抗コリン作用に効く漢方薬
 良好な治療関係の構築
  ジョイニングまたはペーシング/薬物治療を通じてのラポール形成/薬の「飲み心地」に注目する
 全人的医療として
  全人的医療とは/高齢者の具体的な例/漢方薬を効かせるには


第4章 精神科でよく使う漢方薬
 半夏厚朴湯
  気の滞りを改善する/患者さんにはこう説明する/パニック障害への応用/吐き気による不登校のケース
 柴胡加竜骨牡蛎湯
  ストレスが体の症状となって出るとき/私のビギナーズラック/希死念慮を改善する/息子の家庭内暴力でPTSDになったケース/円形脱毛症の中学生のケース
 四逆散
  ストレスがあっても表現できないとき/胸脇苦満と腹皮拘急/ナラティブ・ベイスト漢方/職場のストレスからうつ状態を呈したケース/双極性障害の男性会社員のケース
 抑肝散・抑肝散加陳皮半夏
  怒りがあるときの処方/うつ状態の高齢者のケース/パニック発作のケース
 甘麦大棗湯
  患者さんが教えてくれた棗の効果/悲しみ・抑うつ・不安が強いとき/不登校の中学生のケース
 桂枝加芍薬湯
  お腹の症状に効く/神田橋処方(桂枝加芍薬湯+四物湯)/ストレス性の下痢のケース/フラッシュバックと恐怖心があるケース


第5章 レジリエンスをどう引き出すか
 レジリエンスとは何か
  人はみなレジリエンスを持つ/治療が人を治すわけではない/言葉の力/レジリエンスの働きを邪魔しない
 解決志向からみたレジリエンス
  精神療法としての薬物療法/信頼と期待を呼び起こす/幼児のカウンセリングって?/解決志向ブリーフセラピーの原則/治療者と患者の関係性/関係性の変化とレジリエンス
 レジリエンスの作用点
  「こころ」という作用点/「体」という作用点/どの作用点に働きかけるか/健康生成論/ホメオスタシス/「いのち」という作用点
 レジリエンスを引き出すもの
  抑うつ+下痢症状のケース(解決志向)/更年期による痒みのケース(漢方治療)/期待と希望が果たす役割/回復を語るナラティブ/レジリエンスに働きかけ、回復を促進するもの


終章
  精神科治療の厳しい現実との出合い/ブリーフセラピーとの出合い/精神科での漢方活用/いのちのレジリエンス/穴に落ちた男の小話再考/おわりに


参考文献


《column》
 解決志向による治療例
 「こころ」の誕生
 パニック発作のセルフコントロール―体から入る心理療法
 
 

2022年08月10日

『中国医学の身体論――古典から紐解く形体』目次

 
目 次


まえがき
凡例


形体総論


第Ⅰ部 臓腑
 臓腑学説総論
 1 五臓
  1.総論(肺・心・肝・脾・腎)
  2.各論
   1 肺
   2 心(【附】心包絡)
   3 肝
   4 脾
   5 腎(【附】命門)
   6 五臓間の生理・病理関係
 2 六腑
  1.総論(胃・大腸・小腸・膀胱・三焦・胆)
  2.各論
   1 胃
   2 大腸
   3 小腸
   4 膀胱
   5 三焦
   6 胆
 3 奇恒の腑
  1.総論(脳・髄・骨・脈・胆・女子胞)
  2.各論
   1 脳
   2 髄
   3 骨
   4 脈(脉)
   5 女子胞(胞宮)


第Ⅱ部 組織・器官
 1 五官
  1.総論(目・鼻・耳・口・舌)
  2.各論
   1 目
   2 鼻
   3 耳
   4 口
   5 舌
 2 五主(五体)
  1.総論(脈・皮・筋・肉・骨)
  2.各論
   1 皮(皮膚)
   2 肉(肌肉)
   3 筋
 3 五華
  1.総論(面・毛・髪・爪・唇四白)
  2.各論
   1 面
   2 毛
   3 髪
   4 爪
   5 唇四白(口唇)
 4 下竅
  1.総論(前陰・後陰)
  2.各論
   1 前陰
   2 後陰
 5 三余
  1.総論(歯・髪・爪)
  2.各論
   1 歯(歯・歯齦)
 6 四末(四肢)
  1.総論(上肢・下肢)
  2.各論
   1 上肢
   2 下肢
 7 その他の組織・器官
  各論
   1 頭・頸項
   2 咽喉
   3 膈
   4 乳房
   5 膻中
   6 臍
   7 丹田
   8 肓膜
   9 胸腹
   10 脇肋
   11 肩・背・腰


語釈一覧(音読五十音順)
引用文献目録(発行年順)
病症索引
あとがき
 
 

2022年12月09日

『[簡明]中医外用治療』目次

 
目 次


まえがき
本書を読むにあたって


第1章 外用治療概論
 1 外用治療とは
 2 外用治療の沿革


第2章 外用治療の基礎理論―「理」
 1 外用治療における陰陽五行学説
  1 外用治療における陰陽学説
  2 外用治療における五行学説
 2 外用治療における気血津液理論
  1 気血津液の生理
  2 外用治療における気血津液学説の応用
 3 外用治療と蔵象学説
  1 臓腑と皮膚
  2 外用治療における蔵象学説の応用
 4 外用治療と経絡
  1 経絡と皮膚
  2 外用治療における経絡の働き
 5 外用治療における弁証の特徴
  1 体全体の弁証と局部の弁証の両方からアプローチする
  2 病因弁証では六淫とストレスの影響を重視
  3 弁証と弁病を合わせる
  4 経絡弁証は治療効果を高める一助になる
  5 内服・外用治療を組み合わせる
  6 疾病によって適切な外用方法を選択する


第3章 外用に用いる薬物―「薬」
 1 外用薬の基本となる性質
  1 薬性
  2 薬味
  3 帰経
  4 昇・降・浮・沈
  5 毒性に関して
  6 内服薬と外用薬の分類の差
 2 よく使われる生薬
  1 止痒薬
  2 清熱解毒薬
  3 涼血解毒薬
  4 利湿・収斂薬
  5 理血生肌薬
  6 散結消腫薬
  7 潤膚薬
  8 益気生肌薬
  9 殺虫止痒薬
  10 温経散寒止痛薬
  11 刺激発泡薬
  12 その他
  13 基剤成分
 3 皮膚の発疹に対する外用生薬の選択
  1 「斑」
  2 「丘疹」
  3 「結節」
  4 「腫瘤」
  5 「水疱」
  6 「膿疱」
  7 「囊腫」
  8 「膨疹」
  9 「糜爛」
  10 「潰瘍」
  11 「亀裂」
  12 「萎縮」
  13 「鱗屑」
  14 「痂皮」
  15 「苔癬化」
 4 中医学の証型とよく使われる生薬


第4章 外用治療の処方―「方」
 1 外用剤処方の構成原則
  1 弁証論治にもとづく処方構成
  2 処方の君臣佐使を定める
  3 配合時の「宜・忌」
  4 正確に剤型を選ぶ
 2 よく使用される外用治療の剤型と処方
  1 粉末剤
  2 液剤
  3 油剤
  4 軟膏剤
  5 膏薬剤
  6 チンキ剤
  7 燻蒸剤


第5章 外用治療の手技―「法」
 1 外用剤の吸収ルートと吸収スピード
  1 経皮吸収ルート
  2 ツボ・経絡伝達ルート
  3 粘膜吸収ルート
  4 外用剤の吸収スピード
 2 外用治療の作用の特徴
  1 外用治療のメリット
  2 外用治療のデメリット
 3 通常の外用治療の使用方法
  1 使用方法
  2 副作用の防止
  3 外用治療にスキンケアを合わせる


第6章 その他の外用手技
 1 艾灸療法
  1 灸の基本原理と効能
  2 灸の手技
  3 皮膚疾患における適応症
  4 運用する際の注意点
 2 鍼治療
  1 鍼治療の基本原理と効能
  2 鍼治療の手技
  3 皮膚病における鍼治療の適応症
  4 よく選ばれるツボ
  5 鍼治療の注意点
 3 吸玉(カッピング)治療
  1 吸玉治療の基本原理と効能
  2 吸玉治療の手技
  3 皮膚病における吸玉(カッピング)治療の適応症
  4 吸玉治療の注意点
 4 刮痧
  1 刮痧治療の基本原理と効能
  2 刮痧治療の手技
  3 皮膚病における刮痧治療の適応症
  4 刮痧治療の注意点


第7章 皮膚病における外用治療の選択―「病」
 1 湿疹・皮膚炎・薬疹
  1 接触皮膚炎(中医病名:漆瘡・膏薬風)
  2 湿疹(中医病名:湿瘡)
  3 アトピー性皮膚炎(中医病名:四弯風・胎斂瘡・血風瘡)
  4 脂漏性皮膚炎(中医病名:面游風・白屑風)
  5 薬疹(中医病名:中薬毒・膏薬風)
 2 蕁麻疹・痒疹・皮膚瘙痒症
  1 蕁麻疹(じんましん)(中医病名:瘾疹・風疹塊)
  2 痒疹(中医病名:粟瘡・頑湿聚結・血疳)
  3 結節性痒疹(中医病名:馬疥)
  4 皮膚瘙痒症(中医病名:風瘙痒)
  5 ビダール苔癬(中医病名:摂領瘡・牛皮癬・頑癬)
 3 紅斑症・紅皮症
  1 多形紅斑(中医病名:猫眼瘡・雁瘡)
  2 結節性紅斑(中医病名:瓜藤纏)
  3 環状紅斑(中医病名:赤游腫)
  4 紅皮症(中医病名:紅皮・溻皮瘡)
 4 血管炎・紫斑・脈管疾患
  1 アレルギー性血管炎(中医病名:瘀血流注・肌衄)
  2 紫斑(中医病名:血風疫・紫癜風)
  3 色素性紫斑病(中医病名:血疳)
  4 血栓性静脈炎(中医病名:青蛇毒)
 5 膠原病
  1 エリテマトーデス(中医病名:発斑・蝶瘡流注)
  2 強皮症(中医病名:皮痹・痹証)
  3 皮膚筋炎(中医病名:肌痹・肉痹)
 6 水疱症・膿疱症
  1 天疱瘡と類天疱瘡(中医病名:天疱瘡・火赤瘡)
  2 掌蹠膿疱症(中医病名:湧泉疽・掌心疽)
 7 光および物理・化学的原因による皮膚障害
  1 日光皮膚炎(中医病名:日晒瘡・晒斑)
  2 凍瘡(中医病名:凍風・寒瘃)
 8 角化症
  1 乾癬(中医病名:白疕)
  2 ジベルばら色粃糠疹(中医病名:風熱瘡・血疳・風癬)
  3 扁平苔蘚(中医病名:烏癩風)
 9 色素異常症
  1 肝斑(中医病名:黧黒斑・面塵)
  2 尋常性白斑(中医病名:白駁風)
 10 付属器疾患
  1 痤瘡(中医病名:肺風粉刺・面皰)
  2 酒皶(中医病名:酒皶鼻・赤鼻)
  3 円形脱毛症(中医病名:油風・斑禿)
 11 ウイルス感染症
  1 単純疱疹(中医病名:熱瘡・火燎瘡)
  2 帯状疱疹(中医病名:蛇串瘡・蛇丹・纒腰火丹)
  3 疣贅
 12 真菌感染症
  1 白癬
  2 カンジダ症(中医病名:鵝口瘡・雪口瘡)
  3 癜風(中医病名:紫白癜風・汗斑)
 13 細菌性皮膚感染症
  1 毛包炎(中医病名:髪際瘡・須瘡・座板瘡)
  2 伝染性膿痂疹(中医病名:黄水瘡)
  3 丹毒(中医病名:丹毒・赤丹)
 14 昆虫性皮膚疾患
  1 疥癬(中医病名:虫疥・疥瘡)


索引
 症状・疾患名
 処方
 中医病名・手技用語
 生薬
 
 

2023年02月15日

『新版・高齢者のための漢方診療』

目 次


新版のまえがき


序章 漢方医学
 1 日本には確固たる伝統医学の体系はない
 2 日本の伝統医学は一旦滅びたものを新しく作り上げた医学
 3 世界的には中医学が主要な地位を確立している
 4 エビデンスは中医学が漢方を凌駕している


第1章 老年期症候群およびフレイルと漢方・中医学」
 1 老年期症候群とフレイル
 2 Frailty に陥った高齢者を早期に発見し,適切な介入を行うことが大切
 3 中医学のフレイル ~八味地黄丸の適応より~
 4 フレイルと人参養栄湯
 5 高齢者医療における漢方のエビデンス


第2章 認知症
 1 世界で初めて認知症を正確に記述したのはアルツハイマー博士ではない!
 2 加味温胆湯は認知機能を有意に改善する
 3 抑肝散のBPSD,ADL の改善効果に着目せよ
 4 加味帰脾湯はBPSD および望ましい感情表現を回復


第3章 便秘
 高齢者の便秘には麻子仁丸を使え!


第4章 誤嚥性肺炎
 仮性球麻痺の誤嚥性肺炎は半夏厚朴湯で予防できる!


第5章 下気道感染


第6章 食欲不振
 六君子湯と香蘇散


第7章 感冒,新型コロナ,インフルエンザ
 1  一般の感冒
 2 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)
 3 インフルエンザ


第8章 ウイルス性腸炎


第9章 高齢者の疼痛


第10章 冷え症


第11章 熱中症,脱水


第12章 泌尿器疾患(頻尿,尿路感染)


第13章 免疫低下(多剤耐性菌など)


第14章 老人性瘙痒症


第15章 脳卒中後のリハビリテーション


第16章 不眠


第17章 漢方の有害事象


第18章 終末期医療と漢方
 1 オランダの積極的安楽死
 2 私の両親の場合
 3 寝たきりの行き倒れ
 4 脾胃の働きの不可逆的消失を寿命の尺度に


引用文献/新版のあとがき/索引

中医学道場
 ①気血津液弁証
 ②五臓六腑弁証
 ③六経弁証
 ④八綱弁証

コラム
 [1]麻子仁丸の著効例
 [2]漢方の併用について
 [3]六君子湯と四君子湯
 [4]風邪と感冒
 [5]小柴胡湯についてもう少し
 [6]甘草の薬効
 [7]慢性疲労症候群に漢方は効くのか?

 

2023年06月16日

『おとな女子の漢方』

目 次


はじめに


01 漢方薬はどんなときに必要か
 ●私はこれで漢方の虜になりました
 ●こんなときに漢方治療が役に立つ!
 ●おんなの一生に漢方治療は杖がわり


02 漢方医学ではからだや病気をどう捉えるか
 ●気血津液について
 ●五臓六腑について


03 漢方薬は弁当だ
 ●漢方薬を理解するために必要な生薬知識


04 おとな女子は疲れている
 ●気虚にみられる症状
 ●気虚の治療―補気剤
  四君子湯【しくんしとう】
  六君子湯【りっくんしとう】
   附方:安中散【あんちゅうさん】
  啓脾湯【けいひとう】
  参蘇飲【じんそいん】
   附方:香蘇散【こうそさん】
  補中益気湯【ほちゅうえっきとう】
  清暑益気湯【せいしょえっきとう】
  帰脾湯【きひとう】
  加味帰脾湯【かみきひとう】
  半夏白朮天麻湯【はんげびゃくじゅつてんまとう】
  釣藤散【ちょうとうさん】
  清心蓮子飲【せいしんれんしいん】


05 おとな女子は冷えている
 ●冷えにみられる症候―寒証
 ●寒証の治療―去寒剤
  人参湯【にんじんとう】
  大建中湯【だいけんちゅうとう】
  呉茱萸湯【ごしゅゆとう】
  真武湯【しんぶとう】
  当帰四逆加呉茱萸生姜湯【とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう】
  桂枝加朮附湯【けいしかじゅつぶとう】
  温経湯【うんけいとう】
  五積散【ごしゃくさん】


06 おとな女子はのぼせている
 ●実熱を生じるメカニズムとその病態
 ●虚熱を生じるメカニズムとその病態
 ●虚実挟雑と寒熱錯雑を生じるメカニズムとその病態
 ●心肝火旺・肝陽上亢の治療―清肝瀉火剤
  黄連解毒湯【おうれんげどくとう】
  三物黄芩湯【さんもつおうごんとう】
  温清飲【うんせいいん】
  竜胆瀉肝湯【りゅうたんしゃかんとう】
  一貫堂 竜胆瀉肝湯【りゅうたんしゃかんとう】
  大柴胡湯【だいさいことう】
  加味逍遙散【かみしょうようさん】
  女神散【にょしんさん】
  六味丸/六味地黄丸【ろくみがん/ろくみじおうがん】
  滋陰降火湯【じいんこうかとう】


07 おとな女子は頭痛・便秘・肌荒れ・月経不順を辛抱している
 ●血虚を生じるメカニズムとその病態
 ●血虚の治療―補血剤
 ●血瘀を生じるメカニズムとその病態
 ●血瘀の治療―活血化瘀剤
  四物湯【しもつとう】
  当帰芍薬散【とうきしゃくやくさん】
  十全大補湯【じゅうぜんたいほとう】
  人参養栄湯【にんじんようえいとう】
  温経湯【うんけいとう】
  芎帰調血飲【きゅうきちょうけついん】
  芎帰膠艾湯【きゅうききょうがいとう】
  疎経活血湯【そけいかっけつとう】
  七物降下湯【しちもつこうかとう】
  当帰飲子【とうきいんし】
   附方:消風散【しょうふうさん】
  温清飲【うんせいいん】
  桂枝茯苓丸【けいしぶくりょうがん】
  腸癰湯【ちょうようとう】
   附方:十味敗毒湯【じゅうみはいどくとう】
  桃核承気湯【とうかくじょうきとう】
   附方:清上防風湯【せいじょうぼうふうとう】
   附方:排膿散及湯【はいのうさんきゅうとう】
 通導散【つうどうさん】
   附方:治打撲一方【ちだぼくいっぽう】


08 おとな女子はストレス満載
 ●肝の疏泄作用とその病態
 ●気の巡りの異常―気滞
 ●気滞の治療―理気剤・疏肝解鬱剤
 ●こころが不安定になったときの治療―安神剤
  半夏厚朴湯【はんげこうぼくとう】
  香蘇散【こうそさん】
  女神散【にょしんさん】
  四逆散【しぎゃくさん】
  加味逍遙散【かみしょうようさん】
  滋陰至宝湯【じいんしほうとう】
  大柴胡湯【だいさいことう】
  柴胡桂枝湯【さいこけいしとう】
  抑肝散【よくかんさん】
  酸棗仁湯【さんそうにんとう】
  甘麦大棗湯【かんばくたいそうとう】
  柴胡加竜骨牡蛎湯【さいこかりゅうこつぼれいとう】
  柴胡桂枝乾姜湯【さいこけいしかんきょうとう】
  桂枝加竜骨牡蛎湯【けいしかりゅうこつぼれいとう】
  小柴胡湯【しょうさいことう】
  芍薬甘草湯【しゃくやくかんぞうとう】
  半夏瀉心湯【はんげしゃしんとう】


09 おとな女子はむくんでいるのか太っているのかわからない
 ●水滞を生じるメカニズムとその病態
 ●湿邪の治療―去湿剤
  平胃散【へいいさん】
  防已黄耆湯【ぼういおうぎとう】
  五苓散【ごれいさん】
  猪苓湯【ちょれいとう】
  茯苓飲【ぶくりょういん】
  苓桂朮甘湯【りょうけいじゅつかんとう】
  苓姜朮甘湯【りょうきょうじゅつかんとう】
  真武湯【しんぶとう】
  半夏白朮天麻湯【はんげびゃくじゅつてんまとう】
  当帰芍薬散【とうきしゃくやくさん】
  防風通聖散【ぼうふうつうしょうさん】
  五積散【ごしゃくさん】


10 おとな女子は咳や痰が長引きやすい
 ●肺の痰証
 ●痰の治療
  二陳湯【にちんとう】
  半夏厚朴湯【はんげこうぼくとう】
  参蘇飲【じんそいん】
  小青竜湯【しょうせいりゅうとう】
  苓甘姜味辛夏仁湯【りょうかんきょうみしんげにんとう】267
  麻杏甘石湯【まきょうかんせきとう】
  清肺湯【せいはいとう】
  小柴胡湯【しょうさいことう】
  小柴胡湯加桔梗石膏【しょうさいことうかききょうせっこう】
  竹筎温胆湯【ちくじょうんたんとう】
  麦門冬湯【ばくもんどうとう】
  滋陰降火湯【じいんこうかとう】
  滋陰至宝湯【じいんしほうとう】


11 おとな女子は排尿トラブルで人知れず悩んでいる
 ●尿の生成・蓄尿・排尿の仕組み
 ●下部尿路の症状
 ●下部尿路機能障害を来す疾患
 ●排尿トラブルと関連する漢方医学的な腎のはたらき
 ●漢方医学的な膀胱トラブルの捉え方
 ●急性の蓄尿・排尿症状の病態と治療
 ●慢性の蓄尿・排尿症状の病態と治療
  五淋散【ごりんさん】
  猪苓湯【ちょれいとう】
  竜胆瀉肝湯【りゅうたんしゃかんとう】
  四逆散【しぎゃくさん】
  加味逍遙散【かみしょうようさん】
  当帰四逆加呉茱萸生姜湯【とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう】
  人参湯【にんじんとう】
  苓姜朮甘湯【りょうきょうじゅつかんとう】
  補中益気湯【ほちゅうえっきとう】
  清心蓮子飲【せいしんれんしいん】
  六味丸/六味地黄丸【ろくみがん/ろくみじおうがん】
  八味地黄丸【はちみじおうがん】
  牛車腎気丸【ごしゃじんきがん】


参考文献
おわりに
索引[用語][方剤][生薬]


コラム
 01 李東垣と補中益気湯
 02 「こころ」と「からだ」はつながっている―心身一如
 03 和解半表半裏剤
 04 調和肝脾剤
 05 調和脾胃剤
 06 金元4大家と後世派
 07 芍薬の収斂作用と配合方剤
 08 体外受精の治療周期に合わせた漢方治療

2024年03月06日

『老中医』

目 次


第一章  受難の船出
第二章  交わせない言葉
第三章  医は仁術
第四章  妙手回春
第五章  謎の男
第六章  絶体絶命
第七章  疑心暗鬼
第八章  難治性の心病
第九章  反撃
第十章  懸糸診脈
第十一章 昆曲が伝える想い
第十二章  世が乱れ、疫病が流行す
第十三章  説かんと欲してまた休む
第十四章  金陵請願
第十五章  富と名声は人を惑わす
第十六章  「血戦」西洋参
第十七章  朱砂がまねいた災い
第十八章  初陣を飾る
第十九章  悪魔は人の中に
第二十章  中医西医「治療試合」
第二十一章 勝敗の行方
第二十二章 情は断ち難く、毒は止め難い
第二十三章 交錯する思い
第二十四章 家柄の壁
第二十五章 「神医」降臨
第二十六章 奇怪な医術
第二十七章 邪を払い、鬼を倒す
第二十八章 先祖伝来の秘方
第二十九章 それぞれの道
第三十章  破門
第三十一章 真相
第三十二章 日本の狂犬が上海で吠える
第三十三章 血に染まった処方
第三十四章 中華に命を捧ぐ
第三十五章 名医は永遠に


注釈

2024年05月20日

『[新装版]基礎中医学』

目次


新装版 はじめに
初版 はじめに


総論


 第1節|中医学の簡史
   『黄帝内経』
   『神農本草経』
   『傷寒雑病論』
   弁証論治における発展
   薬物学における発展
   方剤学における発展
   経絡学説と鍼灸治療における発展
   その他
 第2節|中医学の基本的特徴
    (1)整体観 (2)正気と邪気 (3)陰陽平衡 (4)弁証論治


上篇 基礎理論


第1章 気・血・津液・精・神
 第1節|気
  1 気の生成
  2 気の分類
   1)元気
   2)宗気
   3)営気(栄気)
   4)衛気
   5)臓腑の気
   6)経絡の気
  3 気の機能
    (1)推動 (2)温煦 (3)防御 (4)固摂 (5)気化
  4 気の運動形式
 第2節|血
  1 血の生成
  2 血の分類
   1)心血
   2)肝血
  3 血の機能
  4 血液の運行
 第3節|津液
  1 津液の生成と輸布・排泄
  2 津液の機能
 第4節|精
  1 精の生成と分類
  2 精の機能
 第5節|神
  1 神の生成
 第6節|気・血・津液・精・神の相互関係
  1 気と血
  2 気と津液
  3 血と津液
  4 血と精
  5 精と気
  6 神と気・血・精


第2章 臓腑
 第1節|五臓
  1 心(附:心包絡)
   1)生理機能
    (1)血脈を主る (2)神明を主る (3)合は脈であり,その華は面にある (4)舌に開竅する (5)汗は心液である (6)志は喜である
   2)生理的な特性
    (1)心は陽臓で陽気を主る (2)心気は夏に通じる
  〔附〕心包絡
  2 肺
   1)生理機能
    (1)気を主り,呼吸を司る (2)宣発・粛降を主る (3)水道を通調する (4)百脈を朝し,治節を主る (5)合は皮毛である (6)鼻に開竅する (7)涕は肺液である (8)志は憂である
   2)生理的な特性
    (1)肺は五臓の華蓋である (2)肺は嬌臓である (3)肺気は秋に通じる
  3 脾
   1)生理機能
    (1)運化を主り,後天の本である (2)昇清を主る (3)生血・統血する (4)肌肉・四肢を主る (5)口に開竅し,その華は唇にある (6)涎は脾液である (7)志は思である
   2)生理的な特性
    (1)脾は燥を喜み湿を悪む (2)脾気は長夏に通じる
  4 肝
   1)生理機能
    (1)疏泄・条達を主る ①気機の調暢 ②運化の疏調 ③情志の調暢
    (2)血を蔵す (3)筋を主る (4)目に開竅する (5)その華は爪にある (6)涙は肝液である (7)志は怒である
   2)生理的な特性
    (1)肝は条達を喜み抑うつを悪む (2)肝は剛臓である (3)肝気は春に通じる
  5 腎(附:命門)
   1)生理機能
    (1)精を蔵し,生殖・発育を主り,先天の本である (2)水を主る (3)納気を主る (4)骨を主り,髄を生ず (5)華は髪にある (6)耳に開竅する (7)二陰を主り,開闔を司る (8)唾は腎液である (9)志は恐である
   2)生理的な特性
    (1)腎は封蔵を主る (2)腎は伎巧を主る (3)腎気は冬に通じる
  〔附〕命門
   1)代表的学説
    (1)右腎を命門とする説 (2)両腎ともに命門とする説 (3)両腎の間を命門とする説 (4)腎間の動気を命門とする説
   2)命門の生理機能
 第2節|六腑
  1 胆
   (1)胆汁の貯蔵と排泄 (2)決断を主る
  2 胃
   (1)水穀の受納と腐熟を主る (2)通降を主り,降をもって和となす (3)湿を喜み燥を悪む
  3 小腸
   (1)受盛の官,化物を主る (2)清濁を泌別する
  4 大腸
   (1)糟粕の伝導を主る (2)津を主る
  5 膀胱
   (1)尿液を貯蔵する (2)尿液を排泄する
  6 三焦
   1)生理機能
    (1)気機の昇降出入を司る (2)水液運行の通路である
   2)上・中・下焦の部位と生理機能
    (1)上焦 (2)中焦 (3)下焦
 第3節|奇恒の腑
  1 脳・髄・骨
  2 脈(脉)
  3 女子胞
 第4節|臓腑間の関係
  1 五臓間の関係
    (1)心と肺 (2)心と脾 (3)心と肝 (4)心と腎 (5)肺と脾 (6)肺と肝 (7)肺と腎 (8)脾と肝 (9)脾と腎 (10)肝と腎
  2 臓腑間の関係
    (1)心と小腸 (2)肺と大腸 (3)脾と胃 (4)肝と胆 (5)腎と膀胱 (6)心包と三焦


第3章 経絡
 第1節|経絡の機能
    (1)全身の連係 (2)気血の運行 (3)調節と平衡 (4)伝導の通路
 第2節|十二経脈
  1 概要
   1)走向と連接
   2)分布
   3)表裏
   4)経気流注の順序
  2 循行部位
   1)手太陰肺経
   2)手陽明大腸経
   3)足陽明胃経
   4)足太陰脾経
   5)手少陰心経
   6)手太陽小腸経
   7)足太陽膀胱経
   8)足少陰腎経
   9)手厥陰心包経
   10)手少陽三焦経
   11)足少陽胆経
   12)足厥陰肝経
 第3節|奇経八脈
   1)督脈
   2)任脈
   3)衝脈
   4)帯脈
   5)陰維脈・陽維脈
   6)陰蹻脈・陽蹻脈
 第4節|経別・別絡・経筋・皮部
  1 十二経別
  2 十五別絡
  3 十二経筋
  4 十二皮部
 第5節|経絡の診断・治療への応用
   1)診断への応用
   2)治療への応用


第4章 病因と病機
 第1節|病因
  1 外感の発病因子
   1)六淫
    (1)六淫の特徴 ①風邪 ②寒邪 ③火邪と暑邪 ④湿邪 ⑤燥邪
    (2)六淫の兼挾と転化
   2)疫癘
  2 内傷の発病因子
   1)七情内傷
    (1)怒 (2)喜 (3)思 (4)憂・悲 (5)恐 (6)驚
   2)飲食内傷
    (1)飲食不節 ①飢飽不調 ②寒温不適 ③飲食偏嗜
    (2)飲食不潔
   3)労逸損傷
    (1)労傷 (2)過逸
  3 他の発病因子
   1)痰飲
    (1)痰飲の生成 (2)主な症状 (3)病変の特徴
   2)瘀血
    (1)瘀血の生成 (2)主な症状 (3)病変の特徴
   3)外傷
    (1)打撲・捻挫・創傷 (2)熱傷 (3)凍傷 (4)虫獣傷
   4)寄生虫
   5)先天性素因
    (1)稟賦と遺伝 (2)胎養・胎教
 第2節|病機
  1 病機と発病の関係
  2 基本的な病機
   1)虚実
   2)陰陽失調
    (1)陰陽偏勝 ①陽偏勝 ②陰偏勝
    (2)陰陽偏衰 ①陽偏衰 ②陰偏衰
    (3)陰陽互損 ①陰損及陽 ②陽損及陰
    (4)陰陽格拒 ①陰盛格陽 ②陽盛格陰
    (5)亡陰亡陽 ①亡陰 ②亡陽
   3)気血失調
   4)津液異常
  3 臓腑の病機
   1)五臓の病機
    (1)心 (2)肺 (3)脾 (4)肝 (5)腎
   2)六腑の病機
    (1)胆 (2)胃 (3)小腸 (4)大腸 (5)膀胱 (6)三焦
   3)奇恒の腑の病機
    (1)脳・骨・髓 (2)脈 (3)女子胞
  4 経絡の病機
  5 伝変と転帰
   1)伝変
    (1)表裏の伝変 (2)臓腑間の伝変 (3)他の伝変
   2)転帰
    (1)正勝邪退 (2)邪勝正衰 (3)邪正相持 (4)邪退正虚 (5)転帰に影響を与える要素


第5章 陰陽五行
 第1節|陰陽学説
  1 陰陽の関係
    (1)対立と統一 (2)相互制約 (3)互根と互用 (4)消長と平衡 (5)転化
  2 医学における陰陽学説
    (1)組織構造の説明 (2)生理機能の説明 (3)病理変化の説明 (4)疾病の診断
    (5)疾病の予防と治療 ①疾病の予防 ②治療の原則 ③薬性と用薬
 第2節|五行学説
  1 五行学説の基本的内容
   1)五行の特性
    (1)木 (2)火 (3)土 (4)金 (5)水
   2)事物の五行の属性
   3)五行の生・克・乗・侮
    (1)相生 (2)相克 (3)生克と制化 (4)乗・侮
  2 中医学における五行学説
   1)生理面での応用
    (1)五臓を中心にした統一体 (2)五臓の相互関係 (3)人体と外界との相互関係
   2)病理面での応用
    (1)相生に基づく伝変 (2)相克に基づく伝変
   3)診断面での応用
   4)治療面での応用
    (1)伝変を予測した治療
    (2)治療原則の確定 ①相生に基づいた治法 ②相克に基づいた治法


下篇 弁証論治


第6章 四診
 第1節|望診
  1 望神
  2 望色
  3 望形態
   1)形体(身体)
   2)姿態
  4 望頭頸・五官・九竅
   1)頭頸
   2)目
   3)耳
   4)鼻
   5)口唇
   6)歯・齦
   7)咽喉
  5 望皮膚
  6 小児指紋の望診
  7 排泄物・分泌物の望診
  8 望舌(舌診)
   1)舌質
    (1)舌神
    (2)舌色 ①淡白舌 ②紅舌 ③絳舌 ④紫舌 ⑤青舌
    (3)舌形 ①老嫩 ②胖大 ③腫脹 ④瘦薄 ⑤芒刺 ⑥裂紋 ⑦光滑 ⑧歯痕 ⑨舌下脈絡 
    (4)舌態 ①強硬 ②痿軟 ③顫動 ④歪斜 ⑤吐弄
   2)舌苔の望診
    (1)苔色 ①白苔 ②黄苔 ③灰苔 ④黒苔
    (2)苔質 ①厚薄 ②潤燥 ③腐膩 ④剝落 ⑤消長 ⑥真仮
   3)舌質・舌苔の総合判断
 第2節|聞診
  1 音声
   1)発音
   2)言語
   3)呼吸
   4)咳嗽
   5)嘔吐・吃逆・噯気
   6)太息
   7)噴嚔
   8)腹鳴
  2 臭い(気味)
 第3節|問診
  1 一般事項
    (1)主訴 (2)現病歴 (3)既往歴・家族歴・生活習慣
  2 主な内容
   1)寒熱
   2)汗
   3)頭身
   4)胸腹
   5)耳目
   6)渇飲
   7)飲食
   8)口味
   9)睡眠
   10)大便
   11)小便
   12)月経
   13)帯下
   14)妊娠
   15)産後
   16)小児
 第4節|切診
  1 脈診
   1)脈診の方法
    (1)部位 (2)時間 (3)体位 (4)指法 (5)挙・按・尋 (6)平息 (7)五十動
   2)脈象
    (1)平脈(正常脈)
   3)病脈
    (1)病脈と主病 ①浮脈・虚脈・芤脈・散脈 ②沈脈・伏脈・牢脈 ③遅脈・緩脈 ④数脈・疾脈 ⑤実脈・洪脈・大脈 ⑥細脈・微脈・弱脈・濡脈 ⑦芤脈・革脈 ⑧弦脈・長脈・緊脈 ⑨短脈・動脈 ⑩結脈・代脈・促脈
    (2)相兼脈と主病
  3 触診
   1)皮膚
   2)四肢
   3)胸腹
   4)兪穴


第7章 八綱弁証
 第1節|表裏
  1 表証
    (1)表寒証 (2)表熱証 
  2 半表半裏証
  3 裏証
    (1)裏熱証 (2)裏寒証 (3)裏実証 (4)裏虚証
  4 表証と裏証の関係
    (1)表裏伝変 (2)表裏同病
 第2節|寒熱
  1 寒証
    (1)実寒証 (2)虚寒証 (3)表寒証 (4)裏寒証
  2 熱証
    (1)実熱証 (2)虚熱証 (3)表熱証 (4)裏熱証
  3 寒証と熱証の関係
    (1)寒熱挾雑 (2)寒熱の転化 (3)寒熱の真仮
 第3節|虚実
  1 虚証
  2 実証
  3 虚証と実証の関係
    (1)虚実の転化 (2)虚実錯雑 (3)虚実の真仮
  4 虚実と表裏・寒熱との関連
    (1)表虚証 (2)表実証 (3)裏虚証 (4)裏実証 (5)虚寒証 (6)虚熱証 (7)実寒証 (8)実熱証
 第4節|陰陽
  1 陰証と陽証
    (1)陰証 (2)陽証
  2 陰陽の偏盛偏衰
  3 亡陰・亡陽
    (1)亡陰 (2)亡陽


第8章 気血津液弁証
 第1節|気の病証
  1 気虚
  2 気滞
  3 気逆
 第2節|血の病証
  1 血虚
  2 血瘀
  3 出血(血証)
 第3節|津液の病証
  1 津液不足
  2 水液内停
   1)痰証
   2)飲証
   3)水腫
 第4節|複合の病証
  1 気血両虚
  2 気随血脱
  3 気津両傷
  4 気滞血瘀


第9章 臓腑弁証
 第1節|心と小腸の病証
  1 心気虚・心陽虚および心陽暴脱(亡陽)
  2 心血虚・心陰虚
  3 心火上炎
  4 心脈痹阻
  5 痰迷心竅
  6 痰火擾心
  7 小腸実熱
 第2節|肺と大腸の病証
  1 肺気虚
  2 肺陰虚
  3 風寒束肺 
  4 寒飲客肺
  5 痰濁阻肺
  6 風熱犯肺
  7 痰熱阻肺
  8 燥邪犯肺
  9 大腸湿熱
  10 大腸液虧(腸燥便秘)
  11 腸虚滑脱
 第3節|脾と胃の病証
  1 脾気虚・脾胃気虚
  2 脾陽虚
  3 中気下陥
  4 脾不統血
  5 脾陰虚
  6 寒湿困阻脾胃
  7 湿熱蘊結脾胃
  8 胃陰虚
  9 胃気虚
  10 食滞胃脘
  11 胃寒
  12 胃熱
 第4節|肝と胆の病証
  1 肝気鬱結
  2 肝火上炎
  3 肝血虚
  4 肝陰虚
  5 肝陽上亢
  6 肝風内動
    (1)肝陽化風 (2)熱極生風 (3)陰虚動風 (4)血虚生風
  7 寒滞肝脈
  8 肝胆湿熱
  9 胆鬱痰擾
 第5節|腎と膀胱の病証
  1 腎精不足
  2 腎気不固
  3 腎陰虚
  4 腎陽虚
  5 腎不納気
  6 膀胱湿熱
 第6節|命門の病証
  1 真陰不足
  2 真陽不足(命門火衰)
 第7節|臓腑兼証
  1 心肺気虚
  2 心脾両虚
  3 心腎不交
  4 心腎陽虚
  5 肺腎陰虚
  6 脾肺気虚
  7 肺胃陰虚
  8 脾腎陽虚
  9 肝火犯肺(木火刑金)
  10 心肝火旺
  11 肝胃不和
    (1)肝気犯胃 (2)肝寒犯胃
  12 肝脾不和
    (1)肝気犯脾 (2)脾虚肝乗
  13 肝腎陰虚


第10章 病因弁証
 第1節|風の病証
  1 外感風邪
   1)風寒表証(表寒)
   2)風熱表証(表熱)
   3)風湿表証
  2 風邪襲絡
  3 風疹(風●やまいだれ+舟)
  4 頭風
  5 風寒湿痹
    (1)行痹(風痹) (2)痛痹(寒痹) (3)着痹(湿痹)
  6 風温
  7 内風
 第2節|寒の病証
  1 外感寒邪(風寒表証)
  2 寒痹(痛痹)
  3 寒邪直中(中寒)
  4 寒疝(寒滞肝脈)
  5 内寒(虚寒)
 第3節|暑の病証
  1 傷暑・中暑
  2 陰暑(暑兼寒湿)
  3 暑温
  4 伏暑
 第4節|湿の病証
  1 外感湿邪(風湿表証)
  2 湿痹(着痹)
  3 湿阻
    (1)湿困脾胃 (2)脾胃湿困
  4 寒湿
  5 湿熱
  6 湿温
 第5節|燥の病証
  1 外感燥邪
  2 傷津・傷陰
  3 血燥
 第6節|火熱の病証
  1 実火(実熱)
  2 虚火(虚熱)
  3 鬱火
  4 浮火(虚陽浮越・浮陽)
  5 熱痹(湿熱痹)
  6 春温
 第7節|癘気の病証
 第8節|情志の病証
 第9節|飲食内傷の病証
  1 傷食
  2 腸胃積滞
  3 脾虚挾食
 第10節|労逸所傷の病証
 第11節|痰の病証
  1 肺の痰証
    (1)湿痰 (2)燥痰 (3)熱痰 (4)寒痰
  2 小結胸
  3 風痰上擾
  4 痰熱内擾
  5 痰迷心竅
  6 痰留経絡
  7 痰気鬱結(梅核気)
 第12節|飲の病証
  1 痰飲
  2 懸飲
  3 支飲
  4 溢飲(風水)
  5 結胸
    (1)熱実結胸 (2)寒実結胸
 第13節|血瘀の病証


第11章 外感熱病弁証
 第1節|六経弁証
  1 太陽病
   1)表証
    (1)太陽傷寒証 (2)太陽中風証
   2)腑証
    (1)蓄水証 (2)蓄血証
  2 少陽病
   1)少陽半表半裏証
   2)兼証
  3 陽明病
   1)陽明熱盛
   2)陽明熱結(陽明腑実)
  4 太陰病
   1)寒傷脾陽
   2)脾虚肝乗
  5 厥陰病
   1)上熱下寒
   2)厥熱往復
   3)厥
    (1)寒厥 (2)寒滞肝脈 (3)熱厥
  6 少陰病
   1)少陰寒化証
   2)少陰熱化証
 第2節|衛気営血弁証
  1 衛分証
  2 気分証
   1)邪熱阻肺
   2)気分大熱(陽明熱盛)
   3)熱結腸胃(陽明熱結)
  3 営分証
  4 血分証
   1)血熱動血
   2)熱盛動風
   3)熱灼真陰
  5 心包証
 第3節|三焦弁証
  1 上焦証
   1)風熱犯肺
   2)暑邪犯衛
   3)温燥
   4)逆伝心包
   5)邪熱阻肺
  2 中焦証
   1)胃経熱盛
   2)腸道熱結
   3)湿温
    (1)邪遏衛気 (2)湿困中焦 (3)湿熱鬱蒸・外発白㾦 (4)湿熱中阻 (5)湿熱黄疸
  3 下焦証
   1)熱灼真陰
   2)虚風内動


第12章 予防と治療の原則
 第1節|予防
  1 未病先防
    (1)身体鍛練 (2)精神衛生 (3)規律ある生活
  2 既病防変
 第2節|治則
  1 治病求本
  2 標本緩急
    (1)急なれば則ちその標を治し,緩なれば則ちその本を治す (2)標本兼治
  3 正治と反治
    (1)正治 (2)反治
  4 扶正と祛邪
  5 陰陽の調理
    (1)その有余を瀉す (2)その不足を補う
  6 三因制宜
    (1)因時制宜 (2)因地制宜 (3)因人制宜
 第3節|治法
  1 汗法
   1)辛温解表
   2)辛涼解表
   3)扶正解表
    (1)益気解表・助陽解表 (2)養血解表・滋陰解表
  2 吐法
  3 下法
   1)寒下
    (1)峻下熱結 (2)瀉火
   2)温下
   3)潤下
    (1)潤腸通便 (2)増水行舟
   4)逐水
   5)攻瘀
  4 和法
   1)和解半表半裏(和解少陽)
   2)調和肝胃
   3)調和肝脾
   4)調和脾胃
  5 温法
   1)温中散寒
   2)温経散寒
   3)回陽救逆
  6 清法
   1)清気分熱
   2)清熱解毒
   3)清営涼血
   4)清臓腑熱
    (1)清心 (2)清肺 (3)清胃 (4)清肝(瀉肝・洗肝) (5)清大腸熱
   5)清虚熱
   6)清熱化湿
  7 消法
   1)消食導滞
   2)活血祛瘀
   3)軟堅散結
   4)化痰
    (1)燥湿化痰 (2)清化熱痰 (3)温化寒痰 (4)潤燥化痰 (5)治風祛痰
   5)化湿
    (1)燥湿 (2)清熱化湿
   6)利水
    (1)淡滲利水 (2)利水通淋 (3)温陽利水
  8 補法
    (1)補気(益気) (2)補血(養血) (3)滋陰 (4)補陽(温陽・壮陽)


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