凡 例
主篇
1.『素問』原文は明・顧従徳本(日本経絡学会影印本1992年版)を使用した。
2.『霊枢』原文は『霊枢』明・無名氏本(底本は日本経絡学会影印本1992年版)を使用した。
3.『素問』『霊枢』の書き下し文は東洋学術出版社刊『現代語訳・黄帝内経素問』『現代語訳・黄帝内経霊枢』におおむね,準拠した。
4.引用した『類経』(明代・張介賓)の文中,半切などで示された漢字の発音に関する記載は,本書の目的と直接,関係がないため省略した。たとえば,「臑,儒,軟二音,又奴刀,奴到二切」や「系音係」などである。また,引用文中,「此下十二経為病,見疾病類第十,與此本出同篇,所当互考」や「詳見後十六」などの一文も本書が『類経』の訳書ではないため,割愛してある。さらに『類経』に登場する経穴の位置は,混乱を避けるため,『新版 経絡経穴概論』のそれをそのまま掲載した。
5.奇経八脈の任脈と督脈は,『素問』『霊枢』に散在していて,まとまった記載がないため,「その他の関連資料」として,『難経』や後世の『銅人腧穴鍼灸図経』(宋代・王惟一編),『奇経八脈考』(明代・李時珍著)からも引用した。
6.馬王堆帛書の『足臂十一脈灸経』と『陰陽十一脈灸経』の循行に関しては,『経脈病候弁証與針灸論治』(張吉主編,人民衛生出版社2006年6月刊)を用いた。
7.本書のなかで書かれている十四経脈の循行に関する「まとめ」は,主に『経脈病候弁証與針灸論治』(張吉主編 人民衛生出版社2006年6月刊)をおおむね訳出したものであるが,一部,手直しした部分がある。
付篇(参考資料)
1.「資料2 十四経循行図」の各経脈図は,『針灸学』(上海中医学院編,人民衛生出版社1974年刊行,浅川要ほか3名による同名の邦訳は刊々堂刊)をリライトしたものである。また「十四経循行図」に付した各経脈流注の書き下し文は刊々堂刊『針灸学』のそれをそのまま掲載した。
2.「資料5 経絡の循行に関する基本的字句」は,『針灸学』(上海中医学院編,人民衛生出版社1974年刊行,同名の邦訳は刊々堂刊)にもとづいている。
3.「資料7 経別の循行経路と六合表」の「六合表」は『針灸学』(上海中医学院編,人民衛生出版社1974年刊行,同名の邦訳は刊々堂刊)を参考にした。
4.「資料14 鍼灸学校『経絡経穴概論』の経絡流注」では,経絡流注の参考資料として,日本理療科教員連盟と東洋療法学校協会が作成した現行の経絡経穴教科書『新版 経絡経穴概論』の記載をそのまま掲載した。