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【書籍紹介】『現代語訳◎奇経八脈考』
臨床家の座右に置くべき書
日本内経医学会会長 島田 隆司
金・元時代の「竇(とう)氏八穴」といわれる八脈交会穴の臨床上での優れた治療効果によって「奇経八脈」は改めてみなおされたのである。
明代の李時珍は『難經』以降の「奇経八脈」に関する学説をまとめ、これを再検討して『奇経八脈考』を著した。これは「奇経八脈」について流注や病証についての観察を大幅に深め、非常に優れた発展をさせている。
今回、東洋学術出版社で発行する『現代語訳◎奇経八脈考』は、李時珍の『奇経八脈考』を校注した、王羅珍著『奇経八脈考 校注』(上海科学技術出版社)を勝田正泰氏が翻訳し、和訓を付したものである。原著での校注は綿密でよく調べられているし、また各脈の後に付けられている「解説」は、①各脈の命名の由来、②脈の分布と運行、③脈の弁証と施治などを展開しており、研究に便利である。また原著の付録にある「奇経八脈交会穴総表」や「八脈八穴の源流と臨床応用」などは、奇経研究に大いに役立つものである。臨床家が座右に置くべき書であろう。
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