浅川 要 編著
B5判 並製 176頁 2色刷
定価:本体2,800円+税
鍼灸教育を補完するサブテキストとして
東洋医学にもとづく鍼灸治療を志すなら,経絡流注の全貌を
把握すべし。
鍼灸治療においては経穴の主治に依拠するだけでなく,その経穴が所属する経絡の流注に着目しなければならない。さらに経絡流注の理解は,本経だけでなく絡脈や経別も含めた全体的なものでなければならない。
■本書の紹介■ |
◇ | 歴代の鍼灸書には,各経穴に「主治」と「刺灸手技」が記載されている。その主治の多くは「経脈の通じる所は,主治の及ぶ所」といわれるように,経穴が所属する経絡の循行部位における病症である。 |
◇ | つまり各経穴の主治を理解する際には,各経脈の循行を把握しなければならず,それは本経だけでなく,絡脈や経別までを含めた全体的な経絡をとらえなければならない。 |
◇ | 本書では経脈循行の理解を深められるよう,各経脈ごとに『素問』『霊枢』から,経絡の循行に関する部分(経別・絡脈・経筋など)を取り出してまとめた。 |
◇ | さらに『類経』(明代・張介賓)から『霊枢』経脈篇の各経脈流注に関連する部分をそれに附し,日本語訳を施した。 |
◇ | 鍼灸教育を補完するサブテキストとして活用していただきたい。 |
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【編著者略歴】
浅川 要(あさかわ・かなめ)
1946年,東京都生まれ。1971年,早稲田大学第一文学部東洋史学科卒,中国通信社勤務。1975年,東京高等鍼灸学校卒。横山瑞生氏に師事。白鬚橋病院,富士見病院勤務を経て浅川鍼灸治療院開業。現在,東京中医鍼灸センター院長,東京医療福祉専門学校教員養成科講師,日本中医学会理事。
訳書:『針灸学』『針灸配穴』(刊々堂),『経絡反応帯療法』『吸玉療法』『針灸経穴辞典』『難経解説』『中医針灸学の治法と処方』(東洋学術出版社),監訳:『中国気功学』『[詳解]中医基礎理論』『中医基本用語辞典』(東洋学術出版社)など多数。著書:『針師のお守り 針灸よもやま話』『続・針師のお守り―針灸よもやま話―』『新・針師のお守り―針灸よもやま話―』(東洋学術出版社),監修:『プロが教える東洋医学のすべてがわかる本』『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』(ナツメ社)