未病を治す薬膳学 中医体質学を活かす
■本書の紹介■
近年,一般向け薬膳関連書籍が多数出版されています。これらの本を活かすためには,理論的背景を学ぶことが必要です。本書は,薬膳の教育・研究活動で活躍する著者が書き下ろした体質学と薬膳学を融合した本邦初の学術的テキストです。
【本書の内容】
中医体質学は,中医学と同様に,整体観念と弁証論治を特徴とし,陰陽五行・気血津液精・臓腑学説の考えがベースになっています。
そのため体質の判断は,中医診断学の四診(望診・聞診・問診・切診)を用いて行い,その手順は①八綱弁証を用いて虚・実・寒・熱の体質に分類し,②気血津液弁証を用いて気虚・陽虚・血虚・陰虚・陽盛・痰湿・気鬱・血瘀の体質に分け,③臓腑弁証を用いて体質と臓腑との関係を明らかにしていきます。
そして,偏った体質の改善は,食材や中薬を用いた薬膳によって行います。
【本書の特色】 |
◇ | 中医体質学と薬膳で体質改善をはかります。 |
◇ | 経験豊かな中医師が解説する学術的テキストです。 |
◇ | 中医体質学の概念・内容を詳解します。 |
◇ | 体質を判断するためのチェックシートや手順を収載しています。 |
◇ | 体質改善に用いる食材や中薬の選び方がすぐにわかります。 |
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【著者略歴】
辰巳 洋(たつみ・なみ)
医学博士(順天堂大学),本草薬膳学院学院長,日本国際薬膳師会会長
順天堂大学医学部・国際教養学部兼任教員,河南中医薬大学 兼職教授
1953年:中国甘粛省生まれ。
1975年:北京中医学院(現・北京中医薬大学)卒業。
軍医・中国中医研究院(現・中国中医科学院)医師を経て,『中西医結合雑誌』編集者。
1989年:来日。専門学校講師(中医学・薬膳学)・病院漢方アドバイザー・出版社編集協力者。
2002年:本草薬膳学院開設。
2004年:日本国際薬膳師会・日本国際茶藝会設立。会長。
著作:
『薬膳が健康を守る』(健友館,2001年),『用果蔬去除您肝臓的脂肪』(共著,人民軍医出版社,2005年),『冬季進補与養生康復』(共著,人民軍医出版社,2006年),『薬膳茶』(共著,文芸社,2006年),『薬膳素材辞典』(主編,源草社,2006年),『
実用中医薬膳学』(東洋学術出版社,2008年),『薬膳の基本』(緑書房,2008年),『実用中医学』(源草社,2009年),『一語でわかる中医用語辞典』(主編,源草社,2009年),『こども薬膳』(緑書房,2010年),『東洋医学のすべてがわかる本』(監修・薬膳部分執筆,ナツメ社,2011年),『防がん・抗がんの薬膳』(源草社,2012年),『薬膳お菓子』(共著,緑書房,2012年),『家庭で楽しむ 薬膳レシピ』(監修,緑書房,2014年),『体質改善のための薬膳』(監修,緑書房,2015年),『新よむサプリ-シリーズ15冊 機能性食のチカラ 充実の薬膳レシピ全360品目』(監修,株式会社ウィズネット,2015年),『
実用 体質薬膳学』(東洋学術出版社,2016年)